JP2531575Y2 - 薄型トランス - Google Patents
薄型トランスInfo
- Publication number
- JP2531575Y2 JP2531575Y2 JP40582290U JP40582290U JP2531575Y2 JP 2531575 Y2 JP2531575 Y2 JP 2531575Y2 JP 40582290 U JP40582290 U JP 40582290U JP 40582290 U JP40582290 U JP 40582290U JP 2531575 Y2 JP2531575 Y2 JP 2531575Y2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- coil
- primary coil
- secondary coil
- thin transformer
- insulating substrate
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Lifetime
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- Coils Of Transformers For General Uses (AREA)
- Coils Or Transformers For Communication (AREA)
Description
【０００１】
【産業上の利用分野】本考案はトランスの構造に関し、
特に薄型トランスのコイルの構造に関するものである。
特に薄型トランスのコイルの構造に関するものである。
【０００２】
【従来の技術】従来この種のトランスのコイルの構造は
図４に示すように、各層間を電気絶縁を行うための絶縁
基板６と、渦巻状の導電体により作られた１次コイル８
と、Ｕ字型導電体で作られた２次コイルとは個別に作ら
れ、交互に積み重ねフェライト磁心を組み込む構造とな
っており、１次コイルと２次コイルの接続はトランスの
外側で接続されており、積み重ねの工数や積み重ね時に
発生するずれによる電気絶縁特性に対する安全性に問題
が生ずることがあった。
図４に示すように、各層間を電気絶縁を行うための絶縁
基板６と、渦巻状の導電体により作られた１次コイル８
と、Ｕ字型導電体で作られた２次コイルとは個別に作ら
れ、交互に積み重ねフェライト磁心を組み込む構造とな
っており、１次コイルと２次コイルの接続はトランスの
外側で接続されており、積み重ねの工数や積み重ね時に
発生するずれによる電気絶縁特性に対する安全性に問題
が生ずることがあった。
【０００３】
【考案が解決しようとする課題】本考案は、これらの問
題点を解決するため、各層間を電気的に絶縁するための
絶縁基板の層間に渦巻状の導電体からなる１次コイル
と、Ｕ字型の導電体からなる２次コイルを積層し、絶縁
基板、１次コイル、２次コイルの外寸法を基準にして金
型を用い位置決めし、絶縁基板、１次コイル、２次コイ
ルの各層の同じ位置にスルーホールを設け、金型に積層
してスルーホールを用い各層を半田により接続すること
により、コイルの巻線工程及び積み重ね工程を省くよう
構成したもので、製造工数の大幅な削減と、各層をスル
ーホールを用い接続するので位置ずれによる電気絶縁不
良等の危険性の無い薄型トランスの提供を目的とする。
題点を解決するため、各層間を電気的に絶縁するための
絶縁基板の層間に渦巻状の導電体からなる１次コイル
と、Ｕ字型の導電体からなる２次コイルを積層し、絶縁
基板、１次コイル、２次コイルの外寸法を基準にして金
型を用い位置決めし、絶縁基板、１次コイル、２次コイ
ルの各層の同じ位置にスルーホールを設け、金型に積層
してスルーホールを用い各層を半田により接続すること
により、コイルの巻線工程及び積み重ね工程を省くよう
構成したもので、製造工数の大幅な削減と、各層をスル
ーホールを用い接続するので位置ずれによる電気絶縁不
良等の危険性の無い薄型トランスの提供を目的とする。
【０００４】
【課題を解決するための手段】本考案は、薄型トランス
を構成する絶縁基板と、渦巻状導電体からなる１次コイ
ルと、Ｕ字型の導電体からなる２次コイルとを一体化す
るよう積層構成するもので、絶縁基板と１次コイルの渦
巻状導電体の一端とを、同一位置に設けたスルーホール
により２次コイルの導体には接続することのない位置
で、各層の外周は金型により位置決めして半田接続して
電気絶縁された１次コイル、２次コイルを有する薄型ト
ランスを形成することを特徴とする。
を構成する絶縁基板と、渦巻状導電体からなる１次コイ
ルと、Ｕ字型の導電体からなる２次コイルとを一体化す
るよう積層構成するもので、絶縁基板と１次コイルの渦
巻状導電体の一端とを、同一位置に設けたスルーホール
により２次コイルの導体には接続することのない位置
で、各層の外周は金型により位置決めして半田接続して
電気絶縁された１次コイル、２次コイルを有する薄型ト
ランスを形成することを特徴とする。
【０００５】即ち本考案は、１．層間に絶縁基板を配
し、絶縁基板の間に１次コイルの渦巻状の導体と、２次
コイルのＵ字型の導体を交互に積層し、中央貫通穴にフ
ェライト磁心を組込み形成した薄型トランスにおいて、
絶縁基板と渦巻き方向が互いに逆方向の１次コイルか２
次コイルのいずれかの導体に、各層毎の一定位置にスル
ーホールを設け半田接続し、積層固定したことを特徴と
する薄型トランス。２．互いに巻方向が逆方向の渦巻状
の導体を、それぞれ積層体内部の他端に形成した一次コ
イルを、スルーホールにより絶縁基板と一体に半田固定
し構成したことを特徴とする１項に記載された内容に該
当する薄型トランスである。
し、絶縁基板の間に１次コイルの渦巻状の導体と、２次
コイルのＵ字型の導体を交互に積層し、中央貫通穴にフ
ェライト磁心を組込み形成した薄型トランスにおいて、
絶縁基板と渦巻き方向が互いに逆方向の１次コイルか２
次コイルのいずれかの導体に、各層毎の一定位置にスル
ーホールを設け半田接続し、積層固定したことを特徴と
する薄型トランス。２．互いに巻方向が逆方向の渦巻状
の導体を、それぞれ積層体内部の他端に形成した一次コ
イルを、スルーホールにより絶縁基板と一体に半田固定
し構成したことを特徴とする１項に記載された内容に該
当する薄型トランスである。
【０００６】
【作用】薄型トランスを構成する絶縁基板、１次コイル
の巻線端は各層共同位置に取り付けられたスルーホール
により半田により固定接続され、１次コイルがスルーホ
ールにより半田接続されている時には２次コイルはスル
ーホールの位置からはずれるよう作られており、各層は
外側位置を決める金型を用い位置決めし、スルーホール
により各層を半田接続し固定するので、各層の固定と１
次コイルの接続、及び２次コイルの位置決めはスルーホ
ールの半田接続により同時に行える。
の巻線端は各層共同位置に取り付けられたスルーホール
により半田により固定接続され、１次コイルがスルーホ
ールにより半田接続されている時には２次コイルはスル
ーホールの位置からはずれるよう作られており、各層は
外側位置を決める金型を用い位置決めし、スルーホール
により各層を半田接続し固定するので、各層の固定と１
次コイルの接続、及び２次コイルの位置決めはスルーホ
ールの半田接続により同時に行える。
【０００７】
【実施例】図１は本考案による薄型トランスの構造を示
す斜視図で、絶縁基板１と左巻きの渦巻状の１次コイル
Ａ，２ａ、右巻きの渦巻状の１次コイルＢ，２ｂ、広幅
の導体からなるＵ字形の２次コイルＡ，３ａ、同様形状
の２次コイルＢ，３ｂが一体化した薄型トランスの内部
構造を示し、渦巻状の導体からなる１次コイルは本実施
例では巻方向の異なる２層の１次コイルＡ，２ａと１次
コイルＢ，２ｂからなり、スルーホール４により半田接
続されると内部の巻線の他端で直列に接続される構造と
してある。１次コイルがスルーホールにより一体に半田
接続される時は２次コイルの導体はスルーホールの位置
より外れた位置にあり、絶縁基板１によりそれぞれ位置
決めされるが、２次コイルはＵ字型の導体で作られ、本
実施例では外部接続端子の位置が２次コイルＡ，３ａ
と、２次コイルＢ，３ｂにおいて異なる構造としてあ
り、１次コイルと２次コイルの巻線比は１次コイルの巻
線及び１次コイルと２次コイルの枚数比で設定される。
す斜視図で、絶縁基板１と左巻きの渦巻状の１次コイル
Ａ，２ａ、右巻きの渦巻状の１次コイルＢ，２ｂ、広幅
の導体からなるＵ字形の２次コイルＡ，３ａ、同様形状
の２次コイルＢ，３ｂが一体化した薄型トランスの内部
構造を示し、渦巻状の導体からなる１次コイルは本実施
例では巻方向の異なる２層の１次コイルＡ，２ａと１次
コイルＢ，２ｂからなり、スルーホール４により半田接
続されると内部の巻線の他端で直列に接続される構造と
してある。１次コイルがスルーホールにより一体に半田
接続される時は２次コイルの導体はスルーホールの位置
より外れた位置にあり、絶縁基板１によりそれぞれ位置
決めされるが、２次コイルはＵ字型の導体で作られ、本
実施例では外部接続端子の位置が２次コイルＡ，３ａ
と、２次コイルＢ，３ｂにおいて異なる構造としてあ
り、１次コイルと２次コイルの巻線比は１次コイルの巻
線及び１次コイルと２次コイルの枚数比で設定される。
【０００８】図２は絶縁基板１に１次コイル及び２次コ
イルが積層された状態を示し、絶縁基板１と１次コイル
と、２次コイルがスルーホール４を有する絶縁基板１内
において一体成形された薄型トランスのコイル成形体を
示し、１次コイル端子２と２次コイル端子３とがコイル
成形体の外部に出ている。
イルが積層された状態を示し、絶縁基板１と１次コイル
と、２次コイルがスルーホール４を有する絶縁基板１内
において一体成形された薄型トランスのコイル成形体を
示し、１次コイル端子２と２次コイル端子３とがコイル
成形体の外部に出ている。
【０００９】図３は本考案の薄型トランスのコイル成形
体にフェライト磁心５を組み込んだ薄型トランスの完成
図の一実施例を示し、２は１次コイル端子、２次コイル
端子３１と２次コイル端子３２を接続する時は２次コイ
ルは２次コイル端子３と２次コイル端子３３の間で直列
接続となり、２次コイル端子３，３２、２次コイル端子
３１，３３を接続する時は並列接続となる。
体にフェライト磁心５を組み込んだ薄型トランスの完成
図の一実施例を示し、２は１次コイル端子、２次コイル
端子３１と２次コイル端子３２を接続する時は２次コイ
ルは２次コイル端子３と２次コイル端子３３の間で直列
接続となり、２次コイル端子３，３２、２次コイル端子
３１，３３を接続する時は並列接続となる。
【００１０】本考案による薄型トランスは絶縁基板を基
準にして１次コイルと２次コイルが形成されており、更
に各層間、外装とも絶縁基板により電気絶縁された構造
であるので、電気絶縁のための考慮に必要がなく、又、
トランスを作製する場合、従来のようなコイル巻き工程
や１次コイル、２次コイルを交互に積み上げる工程が不
要となるため、製作工数の大幅削減と１次コイルの渦巻
導体は必要巻回数を上下に逆巻きで接続することにより
巻始めと巻終わりの引出しが可能となることと、実施例
のように１次コイルと２次コイルの繰り返しが行える
為、１次コイルと２次コイルとの電磁気的な結合性が向
上される。
準にして１次コイルと２次コイルが形成されており、更
に各層間、外装とも絶縁基板により電気絶縁された構造
であるので、電気絶縁のための考慮に必要がなく、又、
トランスを作製する場合、従来のようなコイル巻き工程
や１次コイル、２次コイルを交互に積み上げる工程が不
要となるため、製作工数の大幅削減と１次コイルの渦巻
導体は必要巻回数を上下に逆巻きで接続することにより
巻始めと巻終わりの引出しが可能となることと、実施例
のように１次コイルと２次コイルの繰り返しが行える
為、１次コイルと２次コイルとの電磁気的な結合性が向
上される。
【００１１】なお本考案による薄型トランスは１次コイ
ルに多巻数の互いに逆方向の渦巻状の導体と、２次コイ
ルはＵ字型導体で説明したが、１次コイルがＵ字型導体
で、２次コイルが多巻数の互いに逆方向の渦巻状の導体
で形成した薄型トランスとしてもよいことは当然であ
る。
ルに多巻数の互いに逆方向の渦巻状の導体と、２次コイ
ルはＵ字型導体で説明したが、１次コイルがＵ字型導体
で、２次コイルが多巻数の互いに逆方向の渦巻状の導体
で形成した薄型トランスとしてもよいことは当然であ
る。
【００１２】
【考案の効果】本考案による薄型トランスとすることに
より、１次コイルは積層体内部のコイル導体端の一端に
おいて、スルーホールにより半田接続が可能となり、外
部接続が不要となり、又、絶縁基板、１次コイル、２次
コイルはスルーホールにより半田で一体接続固定される
ので、巻線接続工程及び積み重ね工程が除去でき製造工
数が大幅削減出来、スルーホールの位置で半田により固
定されるので、位置ずれがなく電気的な安全性が向上
し、電磁気的な結合性も向上するという利点を持った薄
型トランスの提供が可能となる。
より、１次コイルは積層体内部のコイル導体端の一端に
おいて、スルーホールにより半田接続が可能となり、外
部接続が不要となり、又、絶縁基板、１次コイル、２次
コイルはスルーホールにより半田で一体接続固定される
ので、巻線接続工程及び積み重ね工程が除去でき製造工
数が大幅削減出来、スルーホールの位置で半田により固
定されるので、位置ずれがなく電気的な安全性が向上
し、電磁気的な結合性も向上するという利点を持った薄
型トランスの提供が可能となる。
【図１】本考案による薄型トランスの内部構造を示す斜
視図。
視図。
【図２】図１による薄型トランスの絶縁基板、１次コイ
ル、２次コイルを積層し、スルーホールにより半田接続
したコイル積層体の斜視図。
ル、２次コイルを積層し、スルーホールにより半田接続
したコイル積層体の斜視図。
【図３】図２に示すコイル積層体にフェライト磁心を組
み込んだ本考案の実施例を示す薄型トランスの斜視図。
み込んだ本考案の実施例を示す薄型トランスの斜視図。
【図４】従来の薄型トランスの内部構造を示す斜視図。
１ 絶縁基板 ２ １次コイル端子 ２ａ １次コイルＡ ２ｂ １次コイルＢ ３ ２次コイル端子 ３ａ ２次コイルＡ ３ｂ ２次コイルＢ ４ スルーホール ５ フェライト磁心 ６ 絶縁基板 ７ ２次コイル ８ １次コイル ９ 貫通穴 ３１ ２次コイル端子 ３２ ２次コイル端子 ３３ ２次コイル端子
Claims (2)
- 【請求項１】 層間に絶縁基板を配し、絶縁基板の間に
１次コイルの渦巻状の導体と、２次コイルのＵ字型の導
体を交互に積層し、中央貫通穴にフェライト磁心を組込
み形成した薄型トランスにおいて、絶縁基板と、渦巻き
方向が互いに逆方向の１次コイルか２次コイルのいずれ
かの導体に、各層毎の一定位置にスルーホールを設け半
田接続し、積層固定したことを特徴とする薄型トラン
ス。 - 【請求項２】 互いに巻方向が逆方向の渦巻状の導体
を、それぞれ積層体内部の他端に形成した一次コイル
を、スルーホールにより絶縁基板と一体に半田固定し構
成したことを特徴とする請求項１記載の薄型トランス。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP40582290U JP2531575Y2 (ja) | 1990-12-28 | 1990-12-28 | 薄型トランス |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP40582290U JP2531575Y2 (ja) | 1990-12-28 | 1990-12-28 | 薄型トランス |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH0492608U JPH0492608U (ja) | 1992-08-12 |
| JP2531575Y2 true JP2531575Y2 (ja) | 1997-04-02 |
Family
ID=31883189
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP40582290U Expired - Lifetime JP2531575Y2 (ja) | 1990-12-28 | 1990-12-28 | 薄型トランス |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP2531575Y2 (ja) |
Families Citing this family (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP7147342B2 (ja) * | 2018-08-02 | 2022-10-05 | 富士電機株式会社 | トランス |
-
1990
- 1990-12-28 JP JP40582290U patent/JP2531575Y2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPH0492608U (ja) | 1992-08-12 |
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Legal Events
| Date | Code | Title | Description |
|---|---|---|---|
| EXPY | Cancellation because of completion of term |