JP2531291B2 - 磁気記録／再生装置 - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】 産業上の利用分野 本発明は磁気記録／再生装置に係り、特に磁気テープ
の磁気ヘッドとの当接位置を現在位置より設定した目標
位置に移動させるサーチ機能を有する磁気記録／再生装
置に関する。

従来の技術 例えば、オープンリールタイプの磁気テープレコーダ
など磁気記録／再生装置ではその機能としてロケート機
能、フェーダースタート機能、頭出し機能を有する。

フェダースタート機能はレベル調整手段であるフェー
ダーの操作に応じて再生動作を開始させる機能である。

また、頭出し機能は最後にプレイスイッチを操作した
位置まで磁気テープを走行させる機能で、ロケート機能
はメモリに予め記憶された位置まで磁気テープを走行さ
せる機能である。

従来、これらの機能の操作は１つの操作スイッチをテ
ープデッキの本体の背面に設けられた複数の機能選択ス
イッチを切換えることにより操作しているもの等があっ
た。

発明が解決しようとする課題 しかるに、従来の磁気記録／再生装置は１つの操作ス
イッチをロケート機能、頭出し機能及びフェーダースタ
ート機能で兼用しており、操作スイッチの機能は別に設
けられた機能選択スイッチにより選択される構成であっ
たため、ロケート機能、頭出し機能及びフェダースター
ト機能とを同時に操作することはできず、操作性が悪
く、また、スイッチの数も多くなりコスト高となってし
まう等の問題点があった。

本発明は上記の点に鑑みてなされたもので、操作性の
良い磁気記録／再生装置を提供することを目的とする。

課題を解決するための手段 本発明は第１図に示すように磁気テープの磁気ヘッド
への当接位置を現在位置から予め設定された目標位置ま
で移動させるサーチ機能を有する磁気記録／再生装置に
おいて、前記サーチ機能５を動作させる動作スイッチ１
と、前記目標位置及び前記現在位置の両者を選択的に表
示する表示手段４と、前記設定手段２の設定操作により
前記目標位置を設定し、前記表示手段４に表示すると共
に、前記表示手段４前記目標位置を表示しているときに
前記動作スイッチ１が操作されると前記サーチ機能５を
動作させ、前記表示手段４が前記現在位置を表示してい
るときに前記動作スイッチを動作させると他の機能６を
動作させる制御手段３を具備している。

作用 動作スイッチ１を操作するときに表示手段４が目標位
置を表示していれば、サーチ機能５が動作し、現在位置
を表示していれば他の機能６が動作する。表示手段４は
制御手段３により制御されており、設定手段２により目
標位置を設定することにより表示手段４の表示は目標位
置を表示する。このため、目標位置を設定手段２により
設定した後に動作スイッチ１を操作するだけでサーチ機
能５を動作させることができ、また、表示手段４の表示
が現在位置のまま動作スイッチ１を操作すれば他の機能
６を動作させることができる。

実施例 第２図は本発明の一実施例のブロック図を示す。

８はキー操作手段で、複数のキーよりなり、動作スイ
ッチとなり、サーチ等の機能を操作するためのロケート
キー8a、磁気テープ走行を停止させるためのストップキ
ー8b、磁気テープを走行させるプレイキー8cを含み、こ
のキー操作手段８を操作することにより記録再生，早送
り，巻戻し，サーチプレイ等の各種機能が実行される。

９はマイクロコンピュータで、キー操作手段８及び設
定手段２でのキー操作などに応じて記録・再生及び磁気
テープ走行が制御され、サーチ機能5,他の機能６である
頭出し機能や、フェーダースタート機能等の各種機能及
び表示手段４であるカウンタ18が動作する。設定手段２
はシフトキー7a、ナンバーキー7bよりなりセレクトキー
7aを操作するとカウンタ８は目標位置設定用の表示に切
換わると共に設定値のけたが変わり、ナンバーキー7bを
操作することによりその表示値が変わる。

10は記録・再生系でミキサ11からの信号を変調して磁
気ヘッド12に供給して、磁気テープ13に記録したり、磁
気テープ13に記録された信号を磁気ヘッド12により読み
出し、復調して入力された信号に再生する。

14はテープ駆動回路で、マイクロコンピュータ９から
の駆動制御信号に応じてリール15a,15b及びキャプスタ
ン16を駆動する。

リール15aの回転はセンサ17により検出されており、
マイクロコンピュータ９はセンサ17からの回転信号より
リール15aの回転数を検出し、カウンタ18を制御して、
カウンタ18に磁気テープ13の走行位置を表示させる。

次に各種機能について説明する。頭出し機能４は現在
の磁気ヘッド12に対する磁気テープ13の位置から最後に
プレイキー8cを操作した位置まで磁気テープ13を移動さ
せる機能である。

また、サーチ機能５は現在の磁気ヘッド12に対する磁
気テープ13の位置からキー操作手段８を構成するセレク
トキー7a及びナンバーキー7bによ予め設定したデータに
応じた目標位置まで磁気テープ13を移動させる機能で任
意の位置に移動させることができる機能である。フェー
ダースタート機能は再生時に用いられる機能で、フェー
ダーを操作することにより再生動作を開始させる機能で
ある。

まず、フェーダースタート機能が有効であり、かつ、
磁気テープ13が停止状態にあるものとする。

この状態でミキサ11のフェーダーを操作し、フェーダ
ーの位置が所定の位置を越えるとミキサ11にマイクロコ
ンピュータ９にフェーダースタート信号が入力される。
マイクロコンピュータ９はこれに応じてテープ駆動回路
14及び記録・再生系10に制御信号を供給する。

マイクロコンピュータ９からの制御信号に応じてテー
プ駆動回路14が動作を開始し、磁気テープ13が走行を開
始する。

なお、フェーダースタート機能が無効のとき、又は再
生モードにないときにはスタート信号が入力しても、フ
ェーダースタート機能は動作しない 次にフェーダースタート機能及び他の機能である頭出
し機能、サーチ機能５の操作について第３図と共に説明
する。

まず、フェーダースタート機能が無効の状態でロケー
トキー8a及びストップキー8bを同時に操作する（ステッ
プ19,20）とマイクロコンピュータ９内に設定された判
定手段が現在フェーダースタート機能が有効かどうかを
判定する（ステップ21）。このとき、フェーダースター
ト機能は無効であるため、マイクロコンピュータ９内の
切換手段はフェーダースタート機能を有効とし、操作近
傍に設けられた発光手段を消灯させ、フェーダースター
ト機能が有効な状態にあることを知らせる（ステップ2
4、25）。

次にフェーダースタート機能が有効状態で、ロケート
キー8a及びストップキー8bを操作する（ステップ19,2
0）と、今度はフェーダースタート機能が有効であるた
め、マイクロコンピュータ９はそのフェーダースタート
機能を無効とし、発光手段を点灯し、フェーダースター
ト機能が無効であることを知らせる（ステップ22、2
3）。

ステップ19,20でロケートキー8aだけを操作すると、
まず、マイクロコンピュータ９はカウンタ18の表示モー
ドを判定する（ステップ26）。ここで、カウンタ18の表
示モードが現在位置を表示する表示モードであれば次に
マイクロコンピュータ９はプレイキー8cを最後に操作し
た位置のカウント値であるプレイポイントデータをマイ
クロコンピュータ９内でサーチの目標となるサーチポイ
ントに設定し（ステップ30）テープ駆動回路14に制御信
号を送り、リール15a又は15bを駆動させ。磁気テープ13
を移動させる、頭出し機能４が実行される（ステップ2
9）。

また、ロケートキー8aを操作したときにカウンタの表
示モードが目標位置を表示するモードであれば、つま
り、目標値が設定されていればロケートキー8a操作前に
設定した目標位置に対応したシフトデータをサーチポイ
ントとして設定し、サーチ動作が開始され、カウンタ18
の表示モードを通常表示モードに戻し、磁気テープ13を
目標位置に移動させる（ステップ27,28,29）。

なお、目標位置の設定は動作スイッチ１であるロケー
トキー8aを操作する前に設定手段２であるセレクトキー
7a及びナンバーキー7bにより行なわれ、シフトキー7aを
操作すると表示手段４であるカウンタ18の表示が現在位
置表示から目標位置設定のための表示に切換わり、後に
シフトキー7aによりカウンタ18のケタをかえ、アップキ
ー7bにより数値を設定して目標位置を設定する。この後
ロケートキー8aを操作するとその目標位置に向ってサー
チが行なわれる。

このようにサーチ機能を操作するロケートキー8a、及
び磁気テープ走行を停止させるストップキー8bを同時に
操作することによりフェーダースタート機能を有効又は
無効にすることができ専用のスイッチを設ける必要がな
い。このため、操作キーの数を減少させることが可能と
なり、コストダウンとなりまた、操作性がよくなる。

また、ロケートキー8aを操作するだけでサーチ機能５
及び頭出し機能を操作することができ、切換操作等が必
要なくなり操作性に優れる。

また、目標位置に関するデータは、外部のメモリには
記憶されず、マイクロコンピュータ９内のメモリに記憶
され処理が行なわれる。このため、迅速なサーチ動作が
可能となる。

発明の効果 上述の如く、本発明によれば、動作スイッチを操作す
るだけでそのときの表示手段の表示モードに応じてサー
チ機能又は他の機能を動作させることができるサーチ機
能も設定手段により目標位置の設定操作を行なった後に
動作スイッチを操作するだけで動作させることができる
ため、容易に、かつ、迅速にサーチ動作を行なうことが
でき、したがって、操作性が良い等の特長を有する。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明の原理ブロック図、第２図は本発明の一
実施例のブロック構成図、第３図は本発明の一実施例の
動作を説明するための図、である。 図において、 １……動作スイッチ、２……設定手段、３……制御手
段、４……表示手段、５……サーチ機能、６……他の機
能、8a……ロケートキー、９……マイクロコンピュー
タ。

Claims (1)

(57)【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】磁気テープの磁気ヘッドへの摺接位置を現
   在位置から予め設定された目標位置まで移動させるサー
   チ機能を有する磁気記録／再生装置において、 前記サーチ機能を動作させる動作スイッチと、 前記目標位置を設定する設定手段と、 前記目標位置及び前記現在位置の両者を選択的に表示す
   る表示手段と、 前記設定手段の設定操作により前記目標位置を設定し、
   前記表示手段が表示目標位置を表示しているときに前記
   動作スイッチが操作されると前記サーチ機能を動作さ
   せ、前記表示手段が前記現在位置を表示しているときに
   前記動作スイッチが操作されると他の機能を動作させる
   制御手段とを具備したことを特徴とする磁気記録／再生
   装置。