JP2530922Y2 - 小型テープカセット - Google Patents

小型テープカセット

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JP2530922Y2
JP2530922Y2 JP8753591U JP8753591U JP2530922Y2 JP 2530922 Y2 JP2530922 Y2 JP 2530922Y2 JP 8753591 U JP8753591 U JP 8753591U JP 8753591 U JP8753591 U JP 8753591U JP 2530922 Y2 JP2530922 Y2 JP 2530922Y2
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Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本考案は、例えば標準テープカセ
ット専用ビデオテープレコーダ(以下VTRと記す)等
の記録再生装置に直接装着するには小型であって、その
VTRでの使用にはテープカセットアダプタ等を必要と
する小型テープカセットに関し、特に供給側リールハブ
及び巻取り側リールハブの各ブレーキ解除動作を連動し
て確実に行なえる小型テープカセットに関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術】周知の如く一般のVTRには、標準タイ
プの大きさのテープカセットが使用されており、また標
準テープカセットよりも小型で、その標準タイプ専用V
TRとの互換性を保ちながら記録再生を可能とした小型
テープカセットも実用化されている。この小型テープカ
セットは、その小型テープカセット専用VTRにて記録
再生できる一方、標準テープカセット専用VTRで使用
する場合には、標準テープカセットと略同一形状のテー
プカセットアダプタを用いて、そのアダプタに小型テー
プカセットを収納することにより、標準テープカセット
と同等に使用可能である。また携帯撮影に適するようビ
デオカメラと小型テープカセット専用VTRとが一体に
なった所謂カメラ一体型VTRも実用化されている。
【0003】図11は従来の一般的な小型テープカセッ
トを示す下方から見た外観斜視図で、開蓋状態を示して
おり、1は小型テープカセット、2は磁気テープ、3は
カセット筐体、4はその上ハーフ、5は同下ハーフ、6
はカセット筐体3の前面側開口を開閉する蓋体、16は
ブレーキ解除ピン挿入口、21は巻取り側リールハブ、
25は供給側リールハブである。図示のように、磁気テ
ープ2は、カセット筐体3の前面側開口において、その
左右両端に設けたガイドローラ10,10により案内さ
れた状態で張架されており、蓋体6の閉蓋により保護さ
れる。カセット筐体3の下ハーフ5には、上ハーフ4と
組立てた状態で、巻取り側リールハブ21の下リールフ
ランジ22外周面に形成された歯車23をカセット筐体
3の一側面に臨ませる切欠部11が形成されている。蓋
体6は、カセット筐体3側面に形成されたU字状溝12
に嵌装した板ばね13により前面側へ付勢された摺動片
14によって、クリック的に開蓋及び閉蓋位置に保持さ
れる。カセット筐体3側面の切欠部11より後方には、
下ハーフ5下面から上ハーフ4にかけて誤挿入防止用溝
15が形成されており、下ハーフ5下面で誤挿入防止用
溝15側の隅部には、ブレーキ解除ピン挿入口16が形
成されている。以上の小型テープカセット1を図示せぬ
小型テープカセット専用VTRに装着して使用する場合
は、そのVTRのテープカセット挿入口から所定位置ま
で小型テープカセット1を挿入することにより、蓋体6
を図11の如く略水平位置まで回動させて開蓋して、こ
の小型テープカセット1を例えば下降させることによ
り、供給側リールハブ25がVTRの供給側リールディ
スク(図示せず)に嵌合し、巻取り側リールハブ21の
下リールフランジ22外周面の歯車23がVTRの駆動
歯車(図示せず)に噛合する。そしてカセット筐体3の
前面側開口の凹部7,8,9に、VTRの垂直及び傾斜
ローディング部材とキャプスタン(何れも図示せず)が
夫々臨ませられる。このように小型テープカセット専用
VTRに小型テープカセット1を装着して、記録再生が
可能となる。また小型テープカセット1を図示せぬ標準
テープカセット専用VTRに装着して使用する場合に
は、実公昭60−37739号公報に開示の如く標準テ
ープカセットと同一形状のテープカセットアダプタ、或
いは標準テープカセットと小型テープカセットとがとも
に収納可能な収納トレイの小型テープカセット収納部
に、小型テープカセット1を収納した状態で装着され
る。
【0004】ところで、VTRに使用される標準テープ
カセットや小型テープカセットでは、カセット筐体内に
磁気テープを巻回する一対のリールハブが収納されてお
り、記録再生時、供給側リールハブに巻回された磁気テ
ープが前面側開口より繰り出されて、VTRの磁気ヘッ
ドと摺動し、この後、前面側開口から再びその内部に戻
り、巻取り側リールハブに巻回される。また巻戻し時、
磁気テープは巻取り側リールハブから直接供給側リール
ハブに移送される。こうした磁気テープの供給巻戻しを
行なう供給側リールハブ及び巻取り側リールハブには、
夫々のブレーキ機構が設けられており、そのブレーキ機
構の動作によって、供給側リールハブ及び巻取り側リー
ルハブの不要な回転が防止されている。即ち小型テープ
カセットの持運び等で外部から衝撃が加えられた場合、
供給側リールハブ、或いは巻取り側リールハブが不要に
回動して、磁気テープに緩みが生じ、これにより回転ム
ラや磁気テープの折れ曲り、更には切断等のトラブルが
生じる虞を回避するために、ブレーキ機構が備えられて
いる。
【0005】図12は図11の小型テープカセット1の
上ハーフ4を外した状態を示すものである。図示のよう
に、下ハーフ5内に巻取り側リールハブ21及び供給側
リールハブ25が収納されており、磁気テープ2はこの
両リールハブ21,25間に張架される。巻取り側リー
ルハブ21及び供給側リールハブ25には夫々のブレー
キ機構が設けられており、17は巻取り側リールハブ2
1近傍の下ハーフ5内面に起設した支軸、31はこの支
軸に非回転に軸支された巻取り側リールストッパであ
る。
【0006】図13は供給側リールハブ25のブレーキ
機構を示すもので、供給側リールハブ25の下リールフ
ランジ26の下面には、断面台形状の放射状リブ18…
が設けられており、この放射状リブ18…と対応するよ
うに、下ハーフ5内面上には、放射状溝19…が形成さ
れている。供給側リールハブ25は、図12に示す状態
において、上ハーフ4に固定されたリールスプリング
(図示せず)により、上ハーフ4から下ハーフ5に向か
って押圧される。この時、供給側リールハブ25の下リ
ールフランジ26下面の放射状リブ18…が、下ハーフ
5内面上の放射状溝19…と互いに係合することによ
り、ブレーキ動作が得られて、供給側リールハブ25の
不要な回動が常時防止される。即ち供給側リールハブ2
5のブレーキ機構は、供給側リールハブ25の下リール
フランジ26下面の放射状リブ18…と下ハーフ5内面
上の放射状溝19…からなる。このブレーキ解除動作
は、小型テープカセット1のVTRへの装着後、VTR
の供給側リールディスクが小型テープカセット1の供給
側リールハブ25の下方からその内方に挿入され、供給
側リールハブ25が下ハーフ5内面より若干上方に押上
げられ、上述の放射状リブ18…及び放射状溝19…の
係合が外れることによって行なわれる。
【0007】図14は巻取り側リールハブ21のブレー
キ機構を示すもので、巻取り側リールハブ21近傍の下
ハーフ5内面に起設した支軸17に非回転に軸支された
巻取り側リールストッパ31には、下方へ複数の山形状
歯部32…が形成されており、図示せぬスプリングによ
って、リールストッパ31が下方に付勢されている。こ
れによりリールストッパ31の山形状歯部32…が、巻
取り側リールハブ21の下リールフランジ22外周面の
歯車23に噛合することにより、ブレーキ動作が得られ
て、巻取り側リールハブ21の不要な回動が常時防止さ
れる。即ち巻取り側リールハブ21のブレーキ機構は、
スプリング、リールストッパ31の山形状歯部32…及
び巻取り側リールハブ21の下リールフランジ22外周
面の歯車23からなる。このブレーキ解除動作は、小型
テープカセット1のVTRへの装着時、VTRの図示せ
ぬリールブレーキ解除ピンが下ハーフ5のブレーキ解除
ピン挿入口16の下方からその内方に挿入され、リール
ストッパ31が下ハーフ5内面より上方に押上げられ、
上述の山形状歯部32…と歯車23との噛合が外れるこ
とによって行なわれる。
【0008】しかしながら、前述したブレーキ機構は、
供給側及び巻取り側ともにスプリングの付勢力に頼って
いるため、外部からの衝撃が小型テープカセット1に加
えられた場合、一対のリールハブ21,25の回動を確
実に係止できない課題がある。更に、このブレーキ機構
では、小型テープカセット1の自在に開閉可能である蓋
体6を開蓋して故意に磁気テープ2を外部へ引出してし
まうということを防ぐことができないという課題もあ
る。
【0009】
【考案が解決しようとする課題】本出願人は、特願平2
−229804号(特開平4−111278号)にて、
磁気テープが張架された一対のリールハブと、このリー
ルハブの不要な回転を各々防止する一対のブレーキ機構
を備え、且つこの両ブレーキ機構を、その一方のブレー
キ機構のブレーキ解除動作を他方のブレーキ機構に伝達
して、両ブレーキ機構の解除動作を連動可能に構成して
なる小型テープカセットを提案した。ところが、その小
型テープカセットでは、2つのリールハブを、その各々
のブレーキ機構が磁気テープの巻上げ方向には回転可能
としながら、巻緩み方向には回転しないようにしたこと
から、例えば何等かの理由で磁気テープに緩みが発生し
てしまった際、或いは適正な磁気テープのたるみを磁気
テープの緩みと誤解して、それを修正しようとした場合
等に、使用者が巻上げ過ぎると、巻上げられ過ぎた磁気
テープの張力によって、位置移動可能のリールハブ、即
ち供給側リールハブが磁気テープの経路方向に引かれ、
小型ビデオカセットのカセットケースへの収納や記録再
生装置への装填が困難になることが判った。
【0010】そこで本出願人は、磁気テープが巻上げら
れ過ぎた場合にも、それがカセットケースに収納される
際、或いは記録再生装置に装填される際に自動的にブレ
ーキ機構が解除する装置を持った小型テープカセット
を、実願平3−15244号(実開平4−105879
号)で提案した。しかしながら、その小型テープカセッ
トでは、誤って磁気テープを巻上げ過ぎた上で、カセッ
トケースに収納しない、或いは記録再生装置に装填せ
ず、放置された場合において、磁気テープの張力によっ
て磁気テープが伸びて変形したり、或いはカセット内の
テープを案内する構造部材が変形する虞があることが判
った。
【0011】そこで本考案の目的は、磁気テープが巻上
げられても、磁気テープに有害な張力を与えることのな
い小型テープカセットを提供することにある。
【0012】
【課題を解決するための手段】以上の課題を解決すべく
本考案は、磁気テープが張架された一対のリールハブ
と、この両リールハブの不要な回転を各々防止する一対
のブレーキ機構を備え、且つこの両ブレーキ機構を、そ
の一方のブレーキ機構の解除動作を他方のブレーキ機構
に伝達して、両ブレーキ機構の解除動作を連動可能に構
成してなる小型テープカセットにおいて、一方のブレー
キ機構で用いるブレーキ部材の爪部のリールハブに係合
する部分に突起を設けたことを特徴とする。
【0013】
【作用】ブレーキ作動状態で、巻取り側リールハブが巻
取り方向に回転する際、巻取り側ブレーキ部材が巻取り
側リールハブ外周の歯車形状に倣って解除方向に回転す
ることにより、供給側リールハブのブレーキを解除状態
とする。従って、巻取り側リールハブを回転させて、磁
気テープの緩みをとる間、供給側リールハブが緩み方向
に回転可能となる。
【0014】
【実施例】以下に本考案の実施例を図1乃至図10に基
づいて説明する。始めに、図1乃至図10においては、
前述した図11乃至図14に示したものと同一構成部分
には同一符号を付して、以下では、その説明を省略し、
また図7、図9及び図10では、都合上、本考案に係る
突起部分を省略した。本考案を適用した小型テープカセ
ットの上ハーフを外して巻取り側リールハブ21及び供
給側リールハブ25の両ブレーキ機構40,50を含み
要部を示す図7のように、本考案の小型テープカセット
においては、前述した小型テープカセット1からリール
ストッパ31及び図示せぬスプリングを外し、後述する
一対のブレーキ機構40,50を付加した構成のものと
なっており、供給側リールハブ25の下リールフランジ
26の外周には凹凸状の歯溝27…が形成されている。
尚、凹凸状の歯溝27…としたが、それ以外の形状でも
良い。
【0015】先ず巻取り側リールハブ21のブレーキ機
構40は、ブレーキアーム41及びスプリング49から
なる。ブレーキアーム41は、図7及び図8に示すよう
に、巻取り側リールハブ21近傍の下ハーフ5内面に起
設した支軸17に回転自在に軸支されており、下方に取
付けたスプリング49によって図示矢印a方向に常時付
勢されている。このブレーキアーム41は、スプリング
49による矢印a方向の常時付勢により巻取り側リール
ハブ21の下リールフランジ22外周面の歯車23に係
合する爪部42と、VTRのリールブレーキ解除ピン3
6によって図示矢印b方向に回動されるブレーキ解除ピ
ン受け部43と、供給側リールハブ25のブレーキ機構
50側に延びるアーム部45と、このアーム部45の先
端に設けられて、供給側リールハブ25のブレーキ機構
50のブレーキ片51に係合する解除動作連動用の係合
ピン部46とを備える。ブレーキ解除ピン受け部43に
はピン係合端面44が形成されている。
【0016】図9に示すように、ブレーキアーム41の
支軸17は、巻取り側リールハブ21外周の略接線方向
に位置していることから、ブレーキアーム41の爪部4
2の形状を、巻取り側リールハブ21の下リールフラン
ジ22外周面の歯車23の歯面と密に係合するよう選択
することにより、図示矢印d方向(巻取り側リールハブ
21に巻回された磁気テープ2が緩む方向)への巻取り
側リールハブ21の回動を常時確実に防止でき、また図
示矢印c方向(巻取り側リールハブ21に磁気テープ2
が巻取られる方向)への巻取り側リールハブ21の回転
を常時可能とする。
【0017】そして供給側リールハブ25のブレーキ機
構50は、図7及び図10に示すように、ブレーキ片5
1及びスプリング59からなる。ブレーキ片51は、供
給側リールハブ25近傍の下ハーフ5内面に起設した支
軸37に回転自在に軸支されており、下方に取付けたス
プリング59によって図示矢印e方向に常時付勢されて
いる。このブレーキ片51は、スプリング59による矢
印e方向の常時付勢により供給側リールハブ25の下リ
ールフランジ26外周面の歯溝27に係合する爪部52
と、前記ブレーキアーム41のアーム部45先端の係合
ピン部46によって図示矢印f方向に回動される解除動
作連動用係合部53とを備える。解除動作連動用係合部
53にはピン部係合端面54が形成されている。
【0018】また、ここで、ブレーキ片51の支軸37
は、供給側リールハブ25外周の略接線方向に位置して
いることから、ブレーキ片51の爪部52の形状を、供
給側リールハブ25の下リールフランジ26外周面の歯
溝27に係合するよう選択することにより、図示矢印h
方向(供給側リールハブ25に巻回された磁気テープ2
が緩む方向)への供給側リールハブ25の回動を常時確
実に防止でき、また図示矢印g方向(供給側リールハブ
25に磁気テープ2が巻取られる方向)への供給側リー
ルハブ25の回転を常時可能とする。
【0019】ところで、上述した小型テープカセットに
おいては、ブレーキ作動状態において、誤って磁気テー
プを巻上げ過ぎたまま放置すると、磁気テープの張力に
よって磁気テープが伸びて変形したり、或いはカセット
内のテープを案内する構造部材が変形する虞があること
が判った。
【0020】そこで本考案では、これを解消すべく、ブ
レーキアームの爪部において、巻取り側リールハブの下
リールフランジ外周面の歯車に係合する部分に突起を設
けて、巻取り側リールハブが巻取り方向に回転する場合
にもブレーキアームが解除動作を行ない、供給側リール
ハブのブレーキ機構を解除するような構造としたもので
ある。
【0021】図1乃至図6は本考案の実施例を示すもの
で、図1のように、巻取り側ブレーキアーム41の爪部
42の先端に突起48を設けている。すると、図2
(a)に示すような歯車23に爪部42が係合している
状態から、巻取り側リールハブ21が図示矢印A方向
(磁気テープ2を巻取る方向)に回転した場合、歯車2
3の形状に倣って、爪部42が図示矢印B方向に回転す
るのだが、この回転量は、図2(b)に示すように、突
起48の大きさの分だけ、突起48がない時より増える
ことになる。これは、巻取り側ブレーキアーム41の解
除動作連動用係合部46(図1参照)の移動量を増やす
ことが可能になるということである。
【0022】これによる具体的作用を図3乃至図6を用
いて次に述べる。図3に示すように、供給側ブレーキ片
51の解除動作連動用係合部53の突起55と、巻取り
側ブレーキアーム41の解除動作連動用係合部46との
間には、適度な間隔が設けられている。そのため、図6
に示すように、供給側リールハブ25の移動に対して、
ブレーキ片51がブレーキアーム41に当接することな
く、自由に追従可能となっている。
【0023】ここで、図4に示す如く、巻取り側リール
ハブ21を巻取り方向に回転させようとした場合、巻取
り側リールハブ21の下リールフランジ22外周部の歯
車23の形状に、ブレーキアーム41の爪部42が倣っ
て、ブレーキアーム41が解除方向に回転するのだが、
前述したように、爪部42の先端部には突起48を設け
ているため、ブレーキアーム41の係合部46は、上記
間隔以上動くことにより、ブレーキ片51の突起55に
当たり、ブレーキ片51を解除方向に回転させることに
なる。従って、供給側リールハブ25が解除状態となっ
て、この供給側リールハブ25が回転可能となる。
【0024】以上によって、磁気テープ2の緩みをとる
ために巻取り側リールハブ21を回転させている間は、
供給側リールハブ25が断続的に解除状態となって、供
給側リールハブ25が断続的に回転して、磁気テープ2
を繰り出す。その結果、磁気テープ2に過大な張力が発
生することがなくなる。このカセットがVTRに装填さ
れて、ブレーキが解除状態になるのは、図5に示す通
り、本考案以前と変わりない。
【0025】
【考案の効果】以上のように本考案の小型テープカセッ
トによれば、一方のブレーキ機構で用いるブレーキ部材
の爪部のリールハブに係合する部分に突起を設けること
により、巻取り側リールハブを回転させて、磁気テープ
の緩みをとる際、供給側リールハブが回転可能となるよ
うにしたため、磁気テープに有害な張力が残留すること
がない。これにより、誤って磁気テープを巻上げ過ぎる
というようなことが発生せず、従って、そうした張力に
起因する磁気テープの伸びによる変形、或いはカセット
内のテープ案内用構造部材が変形するといった問題の発
生を防止することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案を適用した小型テープカセットにおける
実施例に係るブレーキ部材を示す斜視図
【図2】本考案によるブレーキ部材の動作を示す概略図
【図3】本考案による両ブレーキ部材間の隙間を示す平
面図
【図4】本考案による機能を説明する平面図
【図5】カセット装填時における両ブレーキ解除状態を
示す平面図
【図6】本考案による他の機能を説明する平面図
【図7】本考案を適用した小型テープカセットの上ハー
フを外した状態の巻取り側リールハブ及び供給側リール
ハブの両ブレーキ機構を含み要部を示す斜視図
【図8】巻取り側リールハブのブレーキ機構を示す斜視
【図9】巻取り側リールハブのブレーキ機構を示す平面
【図10】供給側リールハブのブレーキ機構を示す平面
【図11】従来の一般的な小型テープカセットを示す下
方から見た外観斜視図
【図12】従来の一般的な小型テープカセットの上ハー
フを外した状態を示す斜視図
【図13】従来の一般的な小型テープカセットにおける
供給側リールハブのブレーキ機構を示す分解斜視図
【図14】従来の一般的な小型テープカセットにおける
巻取り側リールハブのブレーキ機構を示す分解斜視図
【符号の説明】
2…磁気テープ、21,25…リールハブ、22,26
…下リールフランジ、40,50…ブレーキ機構、4
1,51…ブレーキ部材、42,52…爪部、46,5
3…解除動作連動用係合部、48…突起。

Claims (1)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 磁気テープが張架された一対のリールハ
    ブと、この両リールハブの不要な回転を各々防止する一
    対のブレーキ機構を備え、且つこの両ブレーキ機構を、
    その一方のブレーキ機構の解除動作を他方のブレーキ機
    構に伝達して、両ブレーキ機構の解除動作を連動可能に
    構成してなる小型テープカセットにおいて、一方のブレ
    ーキ機構で用いるブレーキ部材の爪部のリールハブに係
    合する部分に突起を設けたことを特徴とする小型テープ
    カセット。
JP8753591U 1991-07-25 1991-09-30 小型テープカセット Expired - Lifetime JP2530922Y2 (ja)

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