JP2530569B2 - 目地内止水方法 - Google Patents

目地内止水方法

Info

Publication number
JP2530569B2
JP2530569B2 JP1570194A JP1570194A JP2530569B2 JP 2530569 B2 JP2530569 B2 JP 2530569B2 JP 1570194 A JP1570194 A JP 1570194A JP 1570194 A JP1570194 A JP 1570194A JP 2530569 B2 JP2530569 B2 JP 2530569B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
bridge
joint
water blocking
blocking material
water
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP1570194A
Other languages
English (en)
Other versions
JPH07207623A (ja
Inventor
芳夫 上田
広 田坂
幸朗 藤田
広 横山
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
HANSHIN KOSOKU DORO KODAN
SHOOBONDO KENSETSU KK
Original Assignee
HANSHIN KOSOKU DORO KODAN
SHOOBONDO KENSETSU KK
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by HANSHIN KOSOKU DORO KODAN, SHOOBONDO KENSETSU KK filed Critical HANSHIN KOSOKU DORO KODAN
Priority to JP1570194A priority Critical patent/JP2530569B2/ja
Publication of JPH07207623A publication Critical patent/JPH07207623A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP2530569B2 publication Critical patent/JP2530569B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Road Paving Structures (AREA)
  • Bridges Or Land Bridges (AREA)
  • Building Environments (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、橋梁構造物の目地部の
止水方法に関する。
【0002】
【従来の技術】橋梁構造物は、温度変化や荷重に対し
て、目地を設けることによりその変形を吸収して、構造
の安定を保つように設計されている。橋梁構造物の目地
部の処理方法としては、通常は、目地部に非排水型の伸
縮継手装置を設置することによって防水も併せ行ってき
た。しかしながら、この種の伸縮継手装置は、通常1.
8m程度の長さのシールゴムを橋梁幅員方向へ数本を連
続して設置する。そのために継目が生じ、その部分が弱
点となり、目地下への漏水が多く発生している。
【0003】漏水が発生した場合に問題となるのが、支
承の腐食である。支承が腐食により機能を失うと桁構造
に悪影響を及ぼし、大きな損傷に至る危険性もある。ま
た、都市高架橋では、目地からの漏水が橋脚表面を汚す
ため美観上も好ましくない。したがって、目地部分を完
全に防水できれば、橋梁の耐久性ばかりでなく景観対策
としても有効である。
【0004】先に述べた目地部に非排水型の伸縮継手装
置を設置する方法は、目地部の処理方法として代表的な
ものであって、これを図7に具体的に示すと、目地12
を挟んで対向する橋体11の端部の切り欠き部15に伸
縮継手装置13が橋梁幅員方向にアンカー14を介して
連続して数本設置される。
【0005】この場合、伸縮継手装置が橋梁の伸縮に追
従する効果と止水効果を兼ね備えるが、橋梁幅員方向に
連続して複数設置される伸縮継手装置13と伸縮継手装
置13の継目からの漏水が多く見られる。中小橋梁の場
合には、目地部の幅が約5cm程度と狭いこともあり、
この対策として無処理がほとんどであり、まれに目地の
最上部付近にシール材16を充填する程度である。
【0006】また、地覆や中央分離帯がある場合には、
図8及び図9に見られるように、その目地部にシール材
17を充填することによって防水対策を行っている。し
かしながら、この方法は、伸縮継手装置13との連続性
がなく、継目が生じることにより、その部分が防水構造
上の弱点となり、漏水に至る場合が多い。
【0007】そこで、これらの対策として、伸縮継手装
置の防水性向上について、種々の改良が行われている
が、伸縮継手装置は、輪荷重を直接支持する部材であっ
て、過酷な条件下にあることから防水性強化にも限界が
ある。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】そこで、本発明では、
橋梁構造物の目地部への伸縮継手装置からの漏水という
課題を目地内で対処して解決しようとするものである。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明において、上記の
課題は、両側面を接着面とし、接着面に接着材を備える
とともに一端に紐状体を取り付けた剥離フィルムを貼着
した目地幅よりも幅広の略小判型断面筒状の弾性体の止
水材を圧縮状態にして、対向する橋体端部間の目地内の
所定の箇所に、該止水材の橋梁幅員方向に挿通したワイ
ヤーを用いて引き込んで位置させ、紐状体を引っ張るこ
とにより剥離フィルムを除去した後、圧縮状態を解除
し、該止水材の内部に空気を充填して膨脹圧力により接
着面を橋体端面に圧接して接着固定するという手段によ
り解決する。
【0010】
【作用】対向する橋体端部間の目地内の所定の箇所に位
置する圧縮状態の略小判型断面筒状のゴム製の止水材
は、圧縮前は目地幅よりも幅広であり、圧縮状態を解除
することにより復元し、接着材を介して橋体端面に接着
面が圧接して接着して目地内に固定される。
【0011】また、該止水材に空気を充填することによ
り、膨脹圧力が生じ橋体端面との固着はさらに強固とな
る。
【0012】さらに、該止水材の接着面に端部に紐状体
を取り付けた剥離フィルムを貼着したので、該止水材を
対向する橋体端面の目地内に位置させる時、接着面の接
着材が途中の端面に接触して損傷するのを防止できる。
この剥離フィルムは、圧縮状態を解除する直前に紐状体
を引っ張ることにより取り除く。
【0013】
【実施例】つぎに、本発明の実施例を図1乃至図6に基
いて説明する。図1は本発明の実施例を示す断面図、図
2は橋体端面への接着面に剥離フィルムが貼着される前
の止水材の実施例を示す斜視図、図3は橋体端面への接
着面に剥離フィルムが貼着されている止水材の実施例を
示す斜視図、図4は止水材から剥離フィルムを除去する
実施例の斜視図、図5、図6は目地部に止水材を設置す
る手順の実施例を示すもので、対向する橋体の一方を省
略した橋梁幅員方向概略図である。図面において、1は
止水材、2はワイヤー、3は接着材、4は剥離フィル
ム、5は紐状体である。
【0014】止水材1は図2及び図3に示すように、ゴ
ム等の弾性体にして目地幅よりもやや幅広で橋梁幅員方
向に延長する略小判型断面筒状をし、内部の橋梁幅員方
向にワイヤー2が挿通され、両端を閉塞面1aとし、両
側面を橋体端面への接着面1bとし、接着面1bには接
着材3が備えられ、この上に端部に紐5を取り付けた剥
離フィルムが貼着されてなっている。1cは空気の出入
孔である。
【0015】この実施例において、止水材1は天然ゴム
の耐圧ホースを使用し、接着材はブチルゴムを使用した
が、これに限定されるものでないこともちろんである。
また、ワイヤー2は種々の物が使用できるが、耐久性の
点から防錆性材料が有利であり、止水材1を直線状に保
持するためにワイヤー2に張力をかける場合があるの
で、PC鋼線が有利である。この実施例ではステンレス
のPC鋼より線を使用した。
【0016】このようにしてなる止水材1は、図1、図
5、図6に示すように、対向する橋体11の端部間の目
地12に設置される。13は橋体11の端部の切り欠き
部15にアンカー14を介して設置された伸縮継手装置
である。まず、図5に示すようにワイヤー2が挿通され
ている止水材1を対向する橋体11の端部間の目地12
の橋梁幅員方向に沿って桁下部に仮置したのち止水材1
を圧縮状態とする。予め止水材1を圧縮しておいてよい
ことはもちろんである。この実施例では、止水材1の圧
縮は、止水材1に設けた空気出入孔1cを介して真空ポ
ンプを利用して内部を減圧することにより行い、減圧
後、空気出入孔1cを閉じる。
【0017】ついで、図6に示すようにワイヤー2を用
いて上方に吊り込み、所定の箇所に位置させる。必要に
より支保材20を併用する。止水材1が所定の箇所に位
置したら、図4に示すように剥離フィルム4の端部に取
り付けた紐を他端の端部方向へ引っ張り除去する。この
後、止水材1の空気出入孔1cを開け、止水材1の内部
の減圧を解除し、止水材1の圧縮状態を解除し、空気出
入孔1cより止水材1の内部に圧縮空気を充填する。
【0018】圧縮状態を解除すると、止水材1は、元に
復元し、さらに充填した空気の膨脹圧力により図1に示
すように目地12を挟んで対向する橋体11の端面に接
着面1bが圧接されて接着固定される。接着面1bの橋
体端面への接着固定後は圧力を大気に戻す。
【0019】かくして、対向する橋体11の端部間の目
地12内に止水構造が形成されて、目地12上方に設置
されている伸縮継手装置13の継目等からの漏水を目地
12内で止水する。
【0020】止水材1中に挿通されているワイヤー2
は、止水材1中に残しておいてもよく、また、除去して
もよい。ワイヤー2の両端を橋梁の側部等に固定して残
しておくと止水材1の固定をより耐久的にすることがで
きる。
【0021】
【発明の効果】本発明は上述のようにしてなるので、つ
ぎの効果を有する。対向する橋体端部間の目地内の所定
の箇所に位置する圧縮状態の筒状の弾性体の止水材は、
圧縮前は目地幅よりも幅広であり、圧縮状態を解除する
ことによる復元力及び空気を充填することによる膨脹圧
力により、接着材を介して橋体端面に接着面が圧接して
接着して目地内に固定されるので、上方に設置されてい
る伸縮継手装置の継目等からの漏水を目地内で止水する
ことができる。
【0022】また、止水材は圧縮状態で、ワイヤーが挿
通されて、対向する橋体間の目地内に引き込まれるの
で、止水材を狭い目地内でも容易に位置させることがで
き、さらには、止水材は、圧縮状態で目地内に引き込ま
れるので、引き込み時に止水材の接着面が橋体の端面に
接触するのを少なくすることができる。
【0023】さらに、止水材の接着面の接着材の上か
ら、端部に紐状体を取り付けた剥離フィルムを貼着した
ので、止水材を対向する橋体端面の目地内に位置させる
時、引き込み時に接着面が途中で橋体端面に接触しても
接着材の損傷を防止することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例を示す断面図。
【図2】接着面に剥離フィルムが貼着される前の止水材
の実施例を示す斜視図。
【図3】接着面に剥離フィルムが貼着されている止水材
の実施例を示す斜視図。
【図4】止水材から剥離フィルムを除去する実施例を示
す斜視図。
【図5】目地部に止水材を設置する手順の実施例を示す
もので、対向する橋体の一方を省略した橋梁幅員方向概
略図。
【図6】目地部に止水材を設置するつぎの手順の実施例
を示すもので、対向する橋体の一方を省略した橋梁幅員
方向概略図。
【図7】従来の目地部の止水方法を示す断面図。
【図8】従来の地覆部の止水方法を示す断面図。
【図9】従来の中央分離帯の止水方法を示す断面図。
【符号の説明】
1 止水材 1a 閉塞面 1b 接着面 1c 空気出入孔 2 ワイヤー 3 接着材 4 剥離フィルム 5 紐状体 11 橋体 12 目地 13 伸縮継手装置 14 アンカー 15 切り欠き 16 シール材
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 横山 広 大阪府東大阪市日下町3−4−18 (56)参考文献 実開 昭48−112111(JP,U) 特公 平2−35082(JP,B2) 実公 平1−31607(JP,Y2)

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 対向する橋体端部間の目地内の所定の箇
    所に、両側面を対向する橋体端面への接着面とし、接着
    面に接着材を備えるとともに一端に紐状体を取り付けた
    剥離フィルムを貼着した目地幅よりも幅広の略小判型断
    面筒状の弾性体の止水材を圧縮状態にして、該止水材の
    橋梁幅員方向に挿通したワイヤーを用いて引き込んで位
    置させ、紐状体を引っ張ることにより剥離フィルムを除
    去した後、圧縮状態を解除し、該止水材の内部に空気を
    充填して膨脹圧力により接着面を橋体端面に圧接して接
    着固定することにより止水することを特徴とする目地内
    止水方法。
JP1570194A 1994-01-17 1994-01-17 目地内止水方法 Expired - Fee Related JP2530569B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP1570194A JP2530569B2 (ja) 1994-01-17 1994-01-17 目地内止水方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP1570194A JP2530569B2 (ja) 1994-01-17 1994-01-17 目地内止水方法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH07207623A JPH07207623A (ja) 1995-08-08
JP2530569B2 true JP2530569B2 (ja) 1996-09-04

Family

ID=11896080

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP1570194A Expired - Fee Related JP2530569B2 (ja) 1994-01-17 1994-01-17 目地内止水方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2530569B2 (ja)

Families Citing this family (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2008069596A (ja) * 2006-09-15 2008-03-27 Kyoryo Maintenance:Kk 橋梁の伸縮装置における漏水補修方法
JP6378043B2 (ja) * 2014-10-30 2018-08-22 タイガースポリマー株式会社 橋梁用ジョイントの間詰材の施工方法

Also Published As

Publication number Publication date
JPH07207623A (ja) 1995-08-08

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US5894864A (en) Repair or maintenance system for leaking pipes or pipe joints
KR960029692A (ko) 배관보수용 고무밴드 및 배관보수방법
IE911998A1 (en) Method for sealing connections between sheet piles, and¹sheet piles employing said method
JP2009007899A (ja) 目地止水用可とう継手及びその使用
JP2530569B2 (ja) 目地内止水方法
JP2689079B2 (ja) 遊間用止水材
JP2857098B2 (ja) 浮体ユニットの洋上接合方法
JP2007100348A (ja) 高圧用ゴム止水板
JP7186155B2 (ja) 防水シートの敷設工法
JP2002266344A (ja) 止水用部材およびこれを用いた止水方法
CN107700538A (zh) 一种移动式复合止水***及其使用方法
JP7209942B2 (ja) 鋼矢板継手部及び鋼矢板継手嵌合部の止水方法
JP6242110B2 (ja) 水路の改修構造及び改修方法
RU2224169C2 (ru) Способ ремонта трубопровода и муфта для его осуществления
JP2001342606A (ja) 道路橋伸縮継手
KR102434090B1 (ko) 싱크홀 방지를 위한 방수시트 이용 하수관 접합방법
JP2711547B2 (ja) 止水板
JPH0995909A (ja) 橋梁ジョイント部のシール装置
JP3892952B2 (ja) 継手構造及び継手構造の補修工法
JP3094201U (ja) 道路橋の伸縮装置
KR20240068280A (ko) 절곡형 차수판과 수팽창 지수형 실란트를 활용한 일체형 pc 지하구조물의 접합부 방수 시공 방법 및 구조
JP3049205B2 (ja) コンクリート構造物の継手構造
JPH1181268A (ja) 水中構造物の飛沫帯におけるモルタル注入用側面枠およびモルタル漏洩防止装置
JP2571195Y2 (ja) カウンター用スペーサー及びシール構造
SU1749350A1 (ru) Противофильтрационное уплотнение деформационного шва гидротехнического сооружени

Legal Events

Date Code Title Description
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 19960312

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees