JP2529578Y2 - チョークコイル装置 - Google Patents

チョークコイル装置

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JP2529578Y2
JP2529578Y2 JP1992076416U JP7641692U JP2529578Y2 JP 2529578 Y2 JP2529578 Y2 JP 2529578Y2 JP 1992076416 U JP1992076416 U JP 1992076416U JP 7641692 U JP7641692 U JP 7641692U JP 2529578 Y2 JP2529578 Y2 JP 2529578Y2
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Japan
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choke coil
frequency choke
frequency
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printed circuit
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康正 鈴木
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Nippon Antenna Co Ltd
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Nippon Antenna Co Ltd
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Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本考案はチョークコイル装置に係
り、特に高周波チョークコイルの自己共振現象を抑制す
るための改良に関する。
【0002】
【従来の技術】図7に示すように従来、高周波チョーク
コイル1はプリント基板3上に直接配置され、はんだ付
け4されている所謂直付け配線されていた。而してチョ
ークコイルは使用時に自己共振現象を生じるが、このチ
ョークコイルの自己共振現象は必ず高周波特性に悪影響
を及ぼすので、従来はチョークコイルの巻数を変えるこ
とによってそのチョークコイルとは無関係な周波数帯域
に自己共振のトラップが入るように調整していた。一般
に同一コアを用いたチョークコイルの場合、使用できる
周波数帯域は、チョークコイルの巻数が多いとき低周波
に、少ないとき高周波になる。
【0003】例えば今までのテレビ放送帯であったVH
F(76〜222MHz)とUHF(470〜770MH
z)だけの仕様のものでは、自己共振のトラップを前述
の方法で下記のように対処していた。 (イ)チョークコイルの巻数を多くして帯域外の222
〜470MHzに入るようにする。 (ロ)チョークコイルの巻数を少なくして帯域外のUH
F帯(470〜770MHz)以降に入るようにする。
【0004】
【考案が解決しようとする課題】しかし最近ではBS
(1035〜1335MHz)やCS(1360〜177
0MHz)、CATV(10〜450MHz)の普及・発展
が目覚ましく、それに伴い製品の周波数仕様も広帯域化
したものが必要となってきた。その結果、低域から高域
への広帯域にわたってフラットでかつ安定した高周波特
性が要求されるようになり、チョークコイルの自己共振
周波数も仕様の帯域内と考えて設計しなければならない
ので、従来の方法では対処できなくなってきた。
【0005】このため、例えば、チョークコイルの自己
共振のトラップを低減させるためにプリント基板からあ
る程度の距離を浮かしてチョークコイルを空中配線する
方法がとられることがある。しかし、空中配線では部品
組立後のプリント基板をケースに組み込むときに、チョ
ークコイルが斜めに倒れてケースなどに接触してショー
トするおそれがあり、安全面で極めて危険である。
【0006】本考案の目的はチョークコイルとプリント
基板との間隔を一定に保持することによりチョークコイ
ルの自己共振現象を抑制し、高周波特性の安定化、製品
としてのチョークコイルの安全性、信頼性及び量産性の
向上を図ることにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、本考案のチョークコイル装置は、高周波チョークコ
イルを絶縁性スペーサを介してプリント基板上に配置
し、上記高周波チョークコイルの両端のリード線を上記
絶縁性スペーサの穴を通して上記プリント基板の所定個
所に取り付けたチョークコイル装置において、前記絶縁
性スペーサは、誘電率が2〜4程度の低誘電率のプラス
チック製でかつ前記高周波チョークコイルの投影面積と
ほぼ同一の大きさで該コイルの仕様により決定される
ぼ均一の厚さを有していて前記高周波チョークコイルと
プリント基板との間隔を一定に保持することにより使用
時の高周波チョークコイルの自己共振現象を防止して全
帯域にわたってフラットに近い安定した高周波特性とな
ように構成したことを要旨とする。
【0008】
【作用】絶縁性スペーサの使用により、チョークコイル
とプリント基板との間隔は常に一定保持され、使用時の
自己共振現象が抑制される。
【0009】
【実施例】以下図面を参照して本考案の実施例を説明す
る。図1および図2は本考案によるチョークコイル装置
の一実施例で、1は高周波チョークコイル、2は絶縁性
スペーサ、例えば、プラスチックスペーサ、3はプリン
ト基板で、絶縁性スペーサ2はチョークコイル1とプリ
ント基板3との間に配置され、この間隔を一定に保持し
ている。チョークコイル1の両端のリード1a,1bは
スペーサ2の挿入穴2a,2b及びプリント基板3の挿
入穴3a,3bを介してプリント基板3の裏面の銅箔パ
ターンに半田付け4a,4bによって固定する。
【0010】図3,図4はスペーサ2の例で、複数の挿
入穴2a〜2dを有しており、これらのスペーサの挿入
穴を可能な範囲内でいくつかあけることによって、両端
のリード間ピッチの異なる複数種のチョークコイルやそ
の他の電気部品にも兼用できる。例えば、図4のスペー
サとしては、l,m1またはm2,nの3種類のピッチが
兼用でき、スペーサの天面、底面の方向性が無いので、
l,nの他にmはm1,m2のどちらでも使える。
【0011】またスペーサ2はプラスチック製とするこ
とにより、下記のような特徴を有する。 (イ)誘電率は2〜4程度の低誘電率なので、高周波特
性においての影響はほとんどない。 (ロ)絶縁性は体積固有抵抗で1014〜1017Ω・cm程
度と優れている。 (ハ)耐熱温度は連続で120℃前後で、ディップなど
の高温に直接さらされても変型するだけで、燃焼速度は
自己消火性である。
【0012】図5はチョークコイル使用の1分岐器の回
路例で、CH1はチョークコイル、C1〜C3は高周波
バイパス・コンデンサ、T1は分岐トランス、R1はイ
ンピーダンス整合のための吸収抵抗を示す。
【0013】図5に示す分岐回路において電流はOUT
→CH1→INの順に流れる。一方、高周波信号はIN
−OUTの幹線とIN−BRの分岐とに分かれ、幹線方
向にはIN→C1→T1→C2→OUT、分岐方向には
IN→C1→T1→C3→BRの順に流れる。
【0014】結合損失が一定でかつ挿入損失が少ない分
岐器が望ましいが、分岐器においては、エネルギー保存
の法則から分岐することによって減衰する電力分だけ挿
入損失が生じることは避けられない。
【0015】結合損失C(dB)でn分岐のものを考え
たとき、係合係数の真数をxとするとx<1であり、
【数1】 C=−10log10x (1) であるから結合係数xは分岐数nに関係なく次式で与え
られる。
【数2】 x=10-0.1C (2) よって(2)式より、挿入損失I(dB)は次式で与え
られる。
【数3】 I=−10log(1−nx)=−10log(1−n10-0.1C) (3)
【0016】しかし、上記のように計算された挿入損失
は理論値に過ぎず、実際の製品では熱損失やチョークコ
イルによる高周波信号の減衰などから必ず大きい値とな
る。
【0017】例えば図5の回路例で、電流通過のための
チョークコイルを従来の図7のように基板面に直付け配
線して、半田付けによって固定していたときの高周波特
性を図6(a)に示す。同図(a)においては、チョー
クコイルの自己共振が530〜540MHzを中心とし
て400〜750MHzにわたりUHF帯域に悪影響を
及ぼしている(UHF帯域は470〜770MHz)。
そこで本スペーサ2を使用しチョークコイル1とプリン
ト基板3との間隔として2mmもたせると図(b)の
特性になり、同図(a)よりも0.5dB改善される。
これにより全帯域にわたってフラットに近い安定した特
性を得ることができる。
【0018】
【考案の効果】以上説明したように本考案によれば、チ
ョークコイル使用時の自己共振現象によるトラップなど
の悪影響を防止でき、かつチョークコイルとプリント基
板面間の間隔を少ない誤差で一定に保持して配線でき
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案の一実施例を示す斜視図である。
【図2】上記実施例の断面図である。
【図3】(a)はスペーサを示す平面図、(b)は断面
図である。
【図4】スペーサのピッチ例を示す断面図である。
【図5】チョークコイルを使用した分岐回路図である。
【図6】上記分岐回路の特性図である。
【図7】従来のチョークコイルの配置例を示す図であ
る。
【符号の説明】
1 チョークコイル 2 スペーサ 3 プリント基板 4a,4b 半田付け

Claims (1)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 高周波チョークコイルを絶縁性スペーサ
    を介してプリント基板上に配置し、上記高周波チョーク
    コイルの両端のリード線を上記絶縁性スペーサの穴を通
    して上記プリント基板の所定個所に取り付けたチョーク
    コイル装置において、 前記絶縁性スペーサは、誘電率が2〜4程度の低誘電率
    のプラスチック製でかつ前記高周波チョークコイルの投
    影面積とほぼ同一の大きさで該コイルの仕様により決定
    されるほぼ均一の厚さを有していて前記高周波チョーク
    コイルとプリント基板との間隔を一定に保持することに
    より使用時の高周波チョークコイルの自己共振現象を防
    して全帯域にわたってフラットに近い安定した高周波
    特性となるように構成したことを特徴とするチョークコ
    イル装置。
JP1992076416U 1992-10-07 1992-10-07 チョークコイル装置 Expired - Lifetime JP2529578Y2 (ja)

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JPH0634212U JPH0634212U (ja) 1994-05-06
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JPS5678576U (ja) * 1979-11-22 1981-06-25
JPH01286302A (ja) * 1988-05-12 1989-11-17 Nec Corp 高周波チョークコイルの実装方法
JPH02155109A (ja) * 1988-12-06 1990-06-14 Toshiba Corp 回路基板装置

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