JP2529474Y2 - 液体封入ブッシュ - Google Patents

液体封入ブッシュ

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JP2529474Y2
JP2529474Y2 JP12827390U JP12827390U JP2529474Y2 JP 2529474 Y2 JP2529474 Y2 JP 2529474Y2 JP 12827390 U JP12827390 U JP 12827390U JP 12827390 U JP12827390 U JP 12827390U JP 2529474 Y2 JP2529474 Y2 JP 2529474Y2
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stopper
inner cylinder
diaphragm
liquid
legs
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JP12827390U
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JPH0484944U (ja
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洋志 川居
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エヌ・オー・ケー・メグラステッィク株式会社
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Description

【考案の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 この考案は液体封入ブッシュに関し、特に、耐久性に
優れる液体封入ブッシュに関するものである。
〔従来技術およびその問題点〕
一般に、この種の液体封入ブッシュは第6図〜第8図
に示すように構成されていて、第6図は全体を示す概略
図であり、組み立て手順を示す説明図、第7図は第6図
に示すものの断面図であり、第8図のIV-IV線に沿って
見た断面図、第8図は第7図に示すもののIII-III線に
沿って見た断面図である。
すなわち、この液体封入ブッシュは、内筒21と、この
内筒21の外側に内筒21に対して偏心した状態で所定の間
隔をおいて位置する環状のリング22と、前記内筒21と前
記リング22との間を加硫接着等により一体に連結すると
ともに、少なくとも前記内筒21を中心として両者間を八
の字状に支持する脚部24、24、および脚部24、24間の上
面側の一部を一体に連結する薄肉膜状のダイアフラム部
25を有する弾性体23と、前記リング22の外側に装着され
る筒状の外筒27と、この外筒27の内側に前記ダイアフラ
ム部25に対向するように装着されるストッパー部材28と
を具えている。
前記弾性体23のダイアフラム部25の頂部には図中上方
に突出するストッパー部26が一体に設けられているとと
もに、ダイアフラム部25の下面と前記脚部24、24の上面
との間には軸方向に貫通する空所(以下すぐり部とい
う)32が形成され、したがって、ダイアフラム部25と脚
部24、24との間には通常状態では所定の間隙が形成さ
れ、両者は非接触の状態となっている。
前記ストッパー部材28は略C形状をなすとともに、外
周側には全周に渡って凹部29が形成され、前記外筒27に
装着した際に前記凹部29と外筒27との間でオリフィス31
が形成され、さらに、このオリフィス31の一部にはダイ
アフラム部25側に開口する孔30が穿設されている。
そして、上記のように構成される液体封入ブッシュを
取り付け、被支持体からの静荷重が加わると、偏心して
いる内筒21の中心と外筒27の中心とが一致するように弾
性体23が変形するように設定されている。
この場合、ダイアフラム部25には引張り応力が生じな
いように、ダイアフラム部25と内筒21との間にはすぐり
部32が形成されていて、内筒21とダイアフラム部25とが
接触しないように構成されている。
そして、径方向の荷重に対しては弾性体23の脚部24、
24等が径方向に圧縮変形することでその荷重を受け、振
動等に対しては、ダイアフラム部25の変位によって液室
34と液室35との間でオリフィス31を介して液体36が交互
に移動し合うことによって減衰されるようになってい
る。
しかしながら、上記のように構成される従来の液体封
入ブッシュにあっては、被支持体から静荷重が加わった
場合、弾性体23の脚部24、24の上面とダイアフラム部25
の下面との間に形成されているすぐり部32の幅の分だけ
内筒21が変形するために、それにつられて内筒21と外筒
27との間を支持している弾性体23の各脚部24、24に引張
り応力が生じてしまう。
したがって、無負荷の状態でも各脚部24、24には引張
り応力が作用している状態となり、また負荷が作用した
場合にはさらにその引張り応力が増大することになる。
その結果、弾性体23の耐久性が低下してしまって全体と
しての耐久性も著しく低下してしまうという問題点を有
していた。
この考案は、上記のような従来のもののもつ問題点を
解決したものであって、無負荷の状態でも内筒と外筒と
の間を支持している弾性体の各脚部に初期圧縮応力を生
じさせることができるとともに、負荷時においてはその
初期圧縮応力をさらに増大させることができて、耐久性
を著しく向上させることのできる液体封入ブッシュを提
供することを目的とするものである。
〔問題点を解決するための手段〕
上記の問題点を解決するためにこの考案は、内筒と、
該内筒の外側に内筒と偏心した状態で位置する環状のリ
ングと、前記内筒と前記リングとの間を一体に連結する
とともに、少なくとも前記内筒を中心として両者間を支
持する一対の脚部および両脚部の一部間を一体に連結す
る薄肉膜状のダイアフラム部を有する弾性体と、前記リ
ングの外側に装着されるとともに、前記弾性体との間に
二つの液室を分離した状態で形成する筒状の外筒と、該
外筒の内面に装着され、前記ダイアフラム部の変位を制
限するとともに、前記外筒との間に前記液室間を連通す
るオリフィスを形成するストッパー部材とを備えた液体
封入ブッシュにおいて、前記ストッパー部材に、前記ダ
イアフラム部を介して前記両脚部を押圧し、初期圧縮応
力を加えるストッパー部を設けた手段を採用したもので
ある。また、前記ダイアフラム部の頂部には、前記スト
ッパー部材のストッパー部方向に突出するストッパー部
が一体に形成され、このストッパー部に前記ストッパー
部材のストッパー部が当接可能となっている手段を採用
したものである。さらに、前記ダイアフラム部と前記両
脚部との間には、軸方向に貫通するすぐり部が形成され
ている手段を採用したものである。
〔作用〕
前記の手段を採用したことによりこの考案は、外筒を
装着した際に、ストッパー部材のストッパー部に押圧さ
れてダイアフラム部が内筒の方向に変位するとともに、
ダイアフラム部の変位にともなって内筒が変位し、この
内筒の変位によって弾性体の各脚部に初期圧縮応力が生
じることにより、したがって、無負荷時においても負荷
時においても各脚部を初期圧縮応力が加わっている状態
とすることができ、これによって、耐久性を向上させる
ことができることになる。
〔実施例〕 以下、図面に示すこの考案の実施例について説明す
る。
第1図〜第5図にはこの考案による液体封入ブッシュ
の一実施例が示されていて、第1図は全体を示す概略図
であり、組み立て手順を示す説明図、第2図および第3
図は第1図に示すものの一部断面斜視図、第4図は第1
図に示すもの断面図であり、第5図のII-II線に沿って
見た断面図、第5図は第1図に示すものの断面図であ
り、第4図のI−I線に沿って見た断面図である。
すなわち、この液体封入ブッシュは、内筒1と、この
内筒1の外側に内筒1に対して偏心した状態で所定の間
隔をおいて位置する環状のリング2と、前記内筒1と前
記リング2との間を加硫接着等により一体に連結すると
ともに、少なくとも前記内筒1を中心として両者間を八
の字状に支持する脚部4、4、および各脚部間の上面側
の一部を一体に連結する薄肉膜状のダイアフラム部5を
有する弾性体3と、前記リング2の外側に装着される筒
状の外筒7と、この外筒7の内側に前記ダイアフラム部
5に対向するように装着されるストッパー部8とを具え
ている。
前記弾性体3のダイアフラム部5の頂部には図中上方
に突出するストッパー部6が一体に設けられているとと
もに、ダイアフラム部5と前記脚部4、4上面との間に
は軸方向に貫通する空所(以下すぐり部という)12が形
成され、したがって、ダイアフラム部5と脚部4、4と
の間には通常状態では所定の間隙が形成され、両者は非
接触の状態となっている。
前記ストッパー部材8は略C形状をなすとともに、外
周側には全周に渡って凹部9が形成され、前記外筒7に
装着した際に前記凹部9と外筒7との間でオリフィス11
が形成され、さらに、このオリフィス11の一部にはダイ
アフラム部5側に開口する孔10が穿設され、また、スト
ッパー部材8の内面側には前記ダイアフラム部5のスト
ッパー部6の方向に突出するストッパー部13が一体に形
成されている。
前記ストッパー部材8のストッパー部13は、前記ダイ
アフラム部5のストッパー部6に当接可能となってい
て、組み立て時に外筒7を装着した際にダイアフラム部
5のストッパー部6を内筒1の方向に押圧して移動変形
させて、その下方に位置するすぐり部12を押し潰し、さ
らにその状態よりも下方に移動して内筒1を下方に移動
させて弾性体3の各脚部4、4に初期圧縮応力を生じさ
せるように、ストッパー部13の長さが調整されている。
そして、上記のように構成される液体封入ブッシュを
取付け、被支持体からの静荷重が加わると、偏心してい
る内筒1の中心と外筒7の中心とが一致するように両者
間を一体に連結している弾性体3の脚部4、4等が圧縮
変形し、押し潰された状態のすぐり部12が、元の状態、
すなわち脚部4、4とダイアフラム部5との間に所定の
間隙が形成された状態に復帰するようになっている。
この場合、内筒1が、その中心が外筒7の中心に一致
するように移動することにより、内筒1と外筒7との間
を支持している弾性体3の脚部4、4には無負荷の状態
でも初期圧縮応力が加わった状態となる。また、ダイア
フラム部5は、すぐり部12が元の状態に復帰することに
より引張り応力が加わっていない通常の状態に維持され
る。
上記のように構成した液体封入ブッシュにあっては、
弾性体3のあ支部4、4は予め初期圧縮応力が加わった
状態となっているので、弾性体3の脚部4、4の上面が
ダイアフラム部5の内面を介してストッパー部材8側に
当接するような大負荷が作用した場合においても、脚部
4、4に引張り応力が作用することは全くなく、したが
って、耐久性を著しく向上させることができることにな
る。
また、ダイアフラム部5も通常の引張り応力が作用し
ていない状態にあるので、液体封入ブッシュに振動が入
力した場合においても正常に変位できることになり、し
たがって、ダイアフラム部5の変位によって液室14と液
室15との間で交互にオリフィス11を介して液体16を移動
させることができることになり、これによって、入力す
る振動を確実に減衰させることができるものである。
上記のようにこの液体封入ブッシュにあっては、径方
向に対しては初期圧縮応力が加えらた状態の脚部4、4
等で大荷重を受けることができ、また、入力する振動に
対してはダイアフラム部5が容易に変位することによ
り、その振動を確実に減衰させることができるものであ
る。
〔考案の効果〕
この考案は前記のように構成したことにより、組み立
て時に内筒と外筒との間を支持している弾性体の脚部に
充分な初期圧縮応力を加えることができるとともに、取
付け時にはその初期圧縮応力をさらに増大させることが
できることになり、したがって、弾性体の脚部を無負荷
時のみならず負荷時においても初期圧縮応力が作用して
いる状態とすることができることになり、これによっ
て、過大な負荷が作用した場合においても充分にその負
荷を受けることができることになって、耐久性を著しく
向上させることができることになる等の優れた効果を有
するものである。
【図面の簡単な説明】
第1図〜第5図はこの考案による液体封入ブッシュの一
実施例を示し、第1図は全体を示す概略図であり、組み
立て手順を示す説明図、第2図および第3図は第1図に
示すものの一部断面斜視図、第4図は第1図に示すもの
断面図であり、第5図のII-II線に沿って見た断面図、
第5図は第1図に示すものの断面図であり、第4図のI
−I線に沿って見た断面図、第6図〜第8図は従来の液
体封入ブッシュを示し、第6図は全体を示す概略図であ
り、組み立て手順を示す説明図、第7図は第6図に示す
ものの断面図であり、第8図のIV-IV線に沿って見た断
面図、第8図は第6図に示すものの断面図であり、第7
図に示すもののIII-III線に沿って見た断面図である。 1、21……内筒 2、22……リング 3、23……弾性体 4、24……脚部 5、25……ダイアフラム部 6、13、26……ストッパー部 7、27……外筒 8、28……ストッパー部材 9、29……凹部 10、30……孔 11、31……オリフィス 12、32……すぐり部(空所) 14、15、34、35……液室 16、36……液体

Claims (3)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】内筒(1)と、該内筒(1)の外側に内筒
    (1)と偏心した状態で位置する環状のリング(2)
    と、前記内筒(1)と前記リング(2)との間を一体に
    連結するとともに、少なくとも前記内筒(1)を中心と
    して両者間を支持する一対の脚部(4)(4)および両
    脚部(4)(4)の一部間を一体に連結する薄肉膜状の
    ダイアフラム部(5)を有する弾性体(3)と、前記リ
    ング(2)の外側に装着されるとともに、前記弾性体
    (3)との間に二つの液室(14)(15)を分離した状態
    で形成する筒状の外筒(7)と、該外筒(7)の内面に
    装着され、前記ダイアフラム部(5)の変位を制限する
    とともに、前記外筒(7)との間に前記液室(14)(1
    5)間を連通するオリフィス(11)を形成するストッパ
    ー部材(8)とを備えた液体封入ブッシュにおいて、 前記ストッパー部材(8)に、前記ダイアフラム部
    (5)を介して前記両脚部(4)(4)を押圧し、初期
    圧縮応力を加えるストッパー部(13)を設けたことを特
    徴とする液体封入ブッシュ。
  2. 【請求項2】前記ダイアフラム部(5)の頂部には、前
    記ストッパー部材(8)のストッパー部(13)の方向に
    突出するストッパー部(6)が一体に形成され、このス
    トッパー部(6)に前記ストッパー部材(8)のストッ
    パー部(13)が当接可能となっている請求項1記載の液
    体封入ブッシュ。
  3. 【請求項3】前記ダイアフラム部(5)と前記両脚部
    (4)(4)との間には、軸方向に貫通するすぐり部
    (12)が形成されている請求項1記載の液体封入ブッシ
    ュ。
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