JP2529104B2 - 入場者デ―タ管理装置 - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】 ＜産業上の利用分野＞ この発明は各種イベント会場の各ブースにおける入場
者の要望事項を、IDカード等に印刷したバーコードを用
いて処理および管理するための入場者データ管理装置に
関する。

＜従来の技術＞ 従来、各種イベント会場には、入場者の職種等を管理
登録するため、氏名を名簿に記入させたり、名刺の提出
を求めて登録し、さらにイベント会場の各ブースにおい
てカタログ要求など入場者の要求あるごとに、その都度
ブース備え付けの名簿に記帳し、または名刺を提出して
いる。しかし、主催者側においてこのような煩雑な作業
はイベントが大形化するなかで時間と労力が莫大なもの
になるだけでなく、作業ミスを招くとせっかくのビジネ
スチャンスも逃してしまう結果となり、入場者側でも数
百枚もの名刺を用意し、何回も名簿への記帳をする必要
があった。

そこで、実開昭62−144670のように入場者の会社・氏
等などの情報を予めカードにより磁気記録し、この磁気
記録を入場登録と入場者がどのブースに興味をもって廻
ったのかの時間と動向をチェックするため、会場の入口
と出口、および各ブースに磁気カードリーダをおいて集
計・管理するシステムが提案されている。

＜発明が解決しようとする問題点＞ しかしながら、上記従来技術は磁気記録のために事前
にカードに磁気テープを貼着したり、そのテープに入場
者の会社名や氏名などの情報をエンコーダで一つ一つ磁
気入力しなければならなかった。

また、なによりも上記技術は主催者（管理者）側にお
いて入場者の入出場と各ブースの行動範囲のチェック
を、入場者が所持する磁気カードと入出場や各ブースで
の磁気カードリーダでの読み取りによって行なわれるた
めに、各ブースにおける出展者側における入場者とのカ
タログ請求や見積り等の要望事項の情報は出展者自身が
行なわなければならなかった。

この発明は、従来同様に主催者側での入場者の登録・
管理はもちろん、同一など一定の関係のあるバーコード
を印刷することにより、印刷したバーコードを入場登録
し、かつIDカードとして入場者が所持して各ブースを廻
り、各ブースにおける商品に対する関心事項を複数の要
望事項として登録することにより、入場者ごとに管理・
登録したものを主催者・入場者および出展者の便宜を図
ることを目的とする。

＜問題点を解決するための手段＞ この発明にかかる入場者管理装置は、イベント会場へ
の入場登録を、入場者登録手段によって入場者を特定す
る控えのバーコードが、このバーコードと同一など一定
の関係にあるバーコードを記入したIDカードを読み取
り、一方、上記イベント会場の各ブースごとに設けられ
た端末手段によって、上記入場者のカタログ請求など複
数の要望事項に対応して表記されたバーコードおよび上
記IDカードのバーコードを順次読み取り、これらの各手
段の出力デーダにもとづき、上記特定した入場者の要望
事項等の入場者データをデータ処理手段において作成
し、その入場者データをメモリ手段に格納し、この入場
者データを出力手段によって表示または印字するように
したものである。

＜作用＞ この発明におけるデータ処理手段は、イベント会場の
受付で入場登録した入場者を特定するバーコードと、各
ブースごとに備え付けた端末器から入力した入場者の複
数の要望事項にそれぞれ対応した各バーコードとにもと
づき、特定した入場者の要望事項等の入場者データを作
成し、これを印字またはディスプレイ表示して、商用の
便に供しうるようにする。

＜実施例＞ 以下に、この発明の一実施例を図について説明する。

第１図はこの発明の入場者管理装置のブロック接続図
であり、図において１はイベント会場の受付（入場者登
録所）に設けられる入場者登録手段、２はイベント会場
の各ブースごとにに設けられる端末手段で、ここにはパ
ネル上にカタログ請求など入場者の要望事項を項目別に
バーコード化して表記したものが設けられている。３は
入場者登録手段１および端末手段２の出力データにもと
づき、各入場者ごとの要望事項等を含む入場者データを
作成するデータ処理手段、４はその入場者データを格納
するフロッピディスクなどのメモリ手段、５はその入場
者データを印字する出力手段としての印字手段、６は入
場者データをディスプレイ表示する出力手段としての表
示手段である。なお、上記入場者登録手段１および端末
手段２には、入場者の氏名、会社名の印字機、その入場
者の氏名等のバーコード化データを記憶するメモリ手段
を設けることができる。

第２図はこの発明で使用する入場者管理カードとして
の職別カード（以下、IDカードという）を示し、これが
切離し可能な登録カード部12とIDカード部13とからな
り、これらはミシン目Ｍにより継がっている。これらの
各カード部12,13には、一組の同一バーコードによる入
場者特定用の整理ナンバー（IDナンバー）14,15が印刷
されている。これらの整理番号は送り番号であり、イベ
ントの予想入場者数以上の枚数を通し番号で作成してお
く。なお、この通し番号は印刷によらず、別途用意した
２枚組のバーコードラベルを登録カード部12およびIDカ
ード部13のそれぞれに貼付してもよい。

また、登録カード部12には入場者の氏名、会社名、所
属部署、職位などの記載欄16とともに、業種欄17や職種
欄18などのチェック欄が設けられている。

一方、IDカード部13には単に氏名および会社名の記載
欄19のみが設けられている。

なお、上記氏名や会社名の記入は通常手書きで行なわ
れるが、入場者登録所に印字機能を有する端末器（入場
者登録手段）を用意することにより、登録手続と同時
に、上記バーコードとともに、漢字やローマ字で印字す
ることができる。また、入場者登録手段で個別化した特
定のバーコードと共に入場者からキー入力などしておけ
ば、仮りに氏名や会社名を記入しなくても入場者を特定
することができる。

また、IDカード部13において、記載欄19を名刺と略等
しいサイズにすることにより、ミシン目Ｍで切離した後
名札ケースに入れて、上衣のポケットに取り付けること
もできる。

なお、登録カード部12への氏名等の記入が面倒な場合
は、入場者が提出した名刺を登録係員が記載欄16にホチ
キスで止めてもよい。

次に、上記入場者管理装置による入場者管理処理方法
を、第３図の処理フロー図に従って説明する。

まず、入場者は入場者登録所でIDカードを係員から受
けて、登録カード部12およびIDカード部13の各記載欄1
6,17,18,19に氏名や住所などを記入し、あるいは入場者
登録手段１により印字してもらい、この入場者登録手段
１により入場者を特定するバーコードである整理番号を
読み込ませ、入場者の登録を行なう（ステップ1S）。次
に、ミシン目Ｍを切り離して、登録カード部12を係員に
渡す。また、一方のIDカード部13は上記のように名札ケ
ースに入れるなどして、ポケットに差し込み、これを名
札として入場者は展示が行なわれている各ブースに行
く。ここで展示のブースにおいて、興味を引く展示商品
に関する要望事項があった場合には、そのブース備え付
けの端末手段２に対し、パネル上に入場者のカタログ請
求、見積り依頼、営業マン派遣など複数の要望事項の項
目別に表記したバーコードのうち、所定の要望事項に対
応するものをペンスキャナー等で読み込ませ（ステップ
2S）、この動作に前後して入場者のIDカード部13上のバ
ーコードである整理番号を、同じくペンスキャナーで読
み込ませる（ステップ3S）。要望事項は１名の入場者に
つき２項目以上であっても差し支えない。また、端末手
段２は図示しない備え付けのメモリ手段に、その整理ナ
ンバーと要望コードナンバーを直ちに記憶させ、これを
同じく備え付けの印字手段によりペーパ上に印字出力さ
せて、出展者の顧客データとして用いることができる。
また、必要に応じブース来訪時の日付や時刻を同時に印
字させるようにすることもできる。

入場者の要望内容が特殊なもので、上記パネル上にコ
ード化されていない場合には、バーコード頁数入りのメ
モ帳に出書きによって要望内容を記入するようにすれ
ば、そのバーコードをペンスキャナーで読み取り、これ
を整理ナンバーとともに記憶させることができる。この
場合に、メモ帳のバーコード頁数は、例えば１〜100頁
とし、ベースの紙色を変えることで、各ブースごとに１
回のイベントにおける特殊要望に十分対応できる。

また、登録カード部12は即座にキー入力して入場者登
録手段１に登録し、各ブースへローカルエリアネットワ
ーク（LAN）を通じて伝送することも可能であるが、簡
便な方法として、イベント終了後にまとめてバッチ処理
を行い（ステップS4）、データファイルに落として各ブ
ースより回収したメモリ手段（フロッピディスク等）の
記憶データと対照し、各ブースごとの特定入場者の各要
望事項などの各種データを、データ処理手段によって作
成し（ステップ4S）、これをメモリ手段４に格納する
（ステップ5S）。

なお、上記端末手段２に出力ターミナルを設けること
により、ブース以外の場所における利用も可能であり、
例えば入場者の要望事目表を入場者、業種、職種表など
に作り変えることにより、入場者登録の場で有効に使用
できる。また、登録カード部12のバッチ処理時にキーボ
ードを併用すれば、データエントリー業務が能率化す
る。

＜発明の効果＞ 以上述べたように、この発明の入場者データ管理装置
はイベント会場への入場者登録手段によって入場者をバ
ーコードによって特定する。また、入場登録したバーコ
ードと一定の関係にあるIDカードのバーコードと、イベ
ント会場内のブースに備えたカタログ請求など複数の入
場者の要望事項を各項目別に対応して表記されたバーコ
ードとを端末手段で順次読み取り、この端末手段で読み
取ったバーコードと上記入場登録手段で登録したバーコ
ードの出力データにもとづいて多数の特定した入場者の
データを作成する。

したがって、この発明によれば入場者の入場登録と興
味ある立ち寄ったブースなどの主催者側における入場者
管理・登録に限らず、出展者側で各ブースに立ち寄った
入場者の関心ある商品について入場者ごとに複数のカタ
ログ請求など要望事項を具体的に管理・登録してイベン
ト会期後の商機会をスムースに把握することを可能とし
た。

また、この発明装置では磁気カードリーダの他にエン
コーダなど磁気入力手段を用いずとも、バーコードリー
ダのみで入場者の特定と、各入場者の立ち寄りブースで
の具体的な要望事項を管理・集計できる。特に、この入
場者登録するバーコードと同一あるいは一定の関係のあ
るIDカードのバーコードを入場者が所持し、立ち寄った
ブースの興味ある商品におけるカタログ請求、見積り請
求、営業マンの派遣などの要望事項を各事項に対応した
バーコードと上記IDカードのバーコードを読み取ること
により、出展者の側での入場者データを簡単で正確かつ
迅速に管理・集計することができるなどの効果が期待で
きる。

【図面の簡単な説明】

第１図はこの発明にかかる入場者データ管理装置のブロ
ック接続図、第２図は入場者データ管理に使用するIDカ
ードの正面図、第３図は入場者データ管理の処理フロー
図である。 １……入場者登録手段、２……端末手段、３……データ
処理手段、４……メモリ手段、5,6……出力手段。

Claims (2)

(57)【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】イベント会場の入場者を特定するバーコー
   ドを読み取る入場者登録手段と、このバーコードと一定
   の関係にあるバーコードを付した入場者所持用のIDカー
   ドと、このIDカードのバーコードと、イベント会場内の
   ブースに備えたカタログ請求など入場者の複数の要望事
   項を各項目別に対応して表記されたバーコードとを順次
   読み取る端末手段と、前記入場者登録手段で登録された
   バーコードと、前記端末手段で読み取った前記各要望事
   項に対応したバーコードとの出力データにもとづいて、
   上記特定の入場者の要望事項の入場者データを作成する
   データ処理手段と、上記入場者データを表示または印字
   する出力手段とを備えた入場者データ管理装置。
2. 【請求項２】前記入場者登録手段のバーコードとIDカー
   ドのバーコードが同一の１個あるいは１組としたもので
   ある特許請求の範囲第１項記載の入場者データ管理装
   置。