JP2527331Y2 - シャッターの下部密封装置 - Google Patents

シャッターの下部密封装置

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JP2527331Y2
JP2527331Y2 JP1989032553U JP3255389U JP2527331Y2 JP 2527331 Y2 JP2527331 Y2 JP 2527331Y2 JP 1989032553 U JP1989032553 U JP 1989032553U JP 3255389 U JP3255389 U JP 3255389U JP 2527331 Y2 JP2527331 Y2 JP 2527331Y2
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  • Operating, Guiding And Securing Of Roll- Type Closing Members (AREA)
  • Specific Sealing Or Ventilating Devices For Doors And Windows (AREA)

Description

【考案の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本考案は建築物の開口に設置する重量シャッター,防
煙シャッター等各種のシャッターに関し,特にその下部
密封装置に関する。
〔従来の技術〕
この種のシャッターは,一般にシャッターカーテン下
端に配設して対向する溝状一対のガイドレールに左右の
挿入端部を挿入した座板と,該座板下面長手方向に付設
したクッション材とを備えたものとされ,例えば実開昭
56−49892号は,このクッション材を上記挿入端部を除
いたその余に,実開昭59−196690号は,このクッション
材を上記挿入端部を含む座板長手方向全長にそれぞれ付
設したものとされる。
〔考案が解決しようとする課題〕
この場合クッション材は,シャッターカーテン降下時
に座板が底面等に衝接するのを防止する緩衝用のものと
されるとともに,シャッターカーテン閉成時には座板と
床面等の間を封止する床面等封止用のものとされるが,
前者,即ちクッション材を挿入端部を除いて付設したも
のにあっては,ガイドレールとこれに遊嵌状に挿入した
座板の挿入端部間に空隙が残ることになり,後者,即ち
クッション材を挿入端部を含めて付設したものにあって
は,ガイドレールとこれに遊嵌状に挿入した座板の挿入
端部間の封止を行うものではなく,同様にこの間に空隙
が残ることになり,従ってこれらによるときは,座板と
床面等の間の封止を行い得ても,ガイドレールにおいて
内外が連通し,該ガイドレールの下部における気密性や
遮音性を確保することができず,このためシャッターカ
ーテンと,その開口枠,即ち対向する溝状一対のガイド
レール及びまぐさによる開口枠との間を封止材によって
封止したシャッターを形成しようとしても,結局ガイド
レールの下部における封止をなし得ないことになって,
その気密性や遮音性が損われるに至る。
本考案はかかる事情に鑑みてなされたもので,その解
決課題とする処は,シャッターカーテンとその開口枠と
の間を封止材で封止したシャッターに用いて,上記座板
と床面等との間はもとより,ガイドレールとこれに遊嵌
状に挿入した座板の挿入端部との間の封止を簡易且つ確
実に行って,高度な気密性や遮音性を確保し得るように
したシャッターの下部密封装置を提供するにある。
〔課題を解決するための手段〕
そこで本考案は,シャッターカーテンとその開口枠と
の間を封止したシャッターにおいて,座板の長手方向両
端部において前後の翼板を切欠き除去して残存形成した
左右の挿入端部のクッション材を積極的に活用し,これ
をガイドレールとこれに遊嵌状に挿入した挿入端部間の
ガイドレール封止材として兼用するものとする一方,こ
のクッション材がガイドレールに摺接してシャッターカ
ーテンの開閉抵抗を増大することなく,シャッターカー
テンの閉成時には上記ガイドレール封止材とするよう
に,座板の上記挿入端部とクッション材との関係を,常
時はクッション材が挿入端部前後幅内に納まるものとす
るとともにシャッターカーテンの閉成時には,これに伴
って得られる閉成荷重によって圧縮したクッション材の
前後端をガイドレールに内接状に圧接自在として,シャ
ッターカーテンの閉成に伴いガイドレール封止材として
の兼用をなし得るようにしたものであって,即ち本考案
は,シャッターカーテンと,その対向する溝状一対のガ
イドレール及びまぐさによる開口枠との間を封止材によ
って封止してなるシャッターの下部密封装置であって,
上記シャッターカーテンの下端に配設して上記ガイドレ
ール内に,前後の翼板を切欠き除去して長手方向両端部
に残存形成した左右の挿入端部を遊嵌状に挿入した座板
と,上記挿入端部を含めて該座板の長手方向全長に亘る
ようにその下面に付設したクッション材とを備え,上記
座板の挿入端部におけるクッション材の前後幅を挿入端
部の前後幅より僅小の幅狭として,該クッション材を常
時挿入端部の前後幅内に納めるとともに該クッション材
の圧縮前後幅を挿入端部前後幅より幅広とし,シャッタ
ーカーテン閉成時にその閉成荷重によって圧縮したクッ
ション材の前後端を上記ガイドレールに内接状に圧接自
在として,該クッション材をガイドレール下端封止用の
ガイドレール封止材として兼用してなることを特徴とす
るシャッターの下部密封装置に係り且つこれを本考案の
要旨として上記課題解決の手段としたものである。
〔実施例〕
以下実施例を示す図面に従って本考案を更に具体的に
説明すれば,第1図乃至第5図において1は,本例にお
いて外部騒音の遮音性を向上するように構成した電動の
鋼製遮音シャッター,7は該シャッター1のシャッターカ
ーテン,9は該シャッターカーテン7の昇降案内用にして
対向する溝状一対のガイドレール,12はガイドレール9
に設けたフイン状の封止材,13は該ガイドレール9内に
左右の挿入端部19を遊嵌状に挿入してシャッターカーテ
ン7下端に配設した座板,21は上記挿入端部19を含めて
該座板13の長手方向全長に亘るようにその下面に付設し
たクッション材,25は上記ガイドレール9上方に配置
し,これと開口枠を形成するまぐさ,26は該まぐさ25の
室外側に設けて一対のフイン27を有するフイン状の封止
材を示し,上記鋼製遮音シャッター1は,そのシャッタ
ーカーテン7と,対向する溝状一対のガイドレール9及
びまぐさ25による開口枠との間を,上記各封止材12,26
によって封止したものとしてある。
本例にあって上記座板13は,シャッターカーテン7を
形成する厚肉鋼製のスラット8の最下位に位置する下位
スラット8aに対して固定した各スラット8と同長のもの
としてあり,該座板13は,中央基部14の前後に翼板17を
突設し,中央基部14の一側端部上面に上向き垂直にして
上記下位スラット8aへの固定のための固定フイン18を起
立突設する一方,中央基部14の下面に下向き倒C字状の
受溝15を設けた断面逆T字状にしてアルミ挿出材製長尺
一体のものとするとともに,前後の翼板17を切欠き除去
して長手方向両端部に残存形成して左右の挿入端部19を
形成したものとしてあり,本例にあって挿入端部19は,
中央基部14を残存して前後の翼板17を,左右端部におい
てそれぞれ,例えば約8.5cmの長さに切欠き除去して,
残存した中央基部14によって形成したものとして,上記
対向ガイドレール9内に遊嵌状に挿入するようにしてあ
る。
この座板13は,下位スラット8aの下端を中央端部14に
載置して前後方向の転びを防止し,固定フイン18と下位
スラット8aの面接部において長手方向に複数のボルトナ
ット20を締着することにより,該下位スラット8aを介し
てシャッターカーテン7下端に配設したものとしてあ
る。
クッション材21は,例えば軟質合成ゴム,軟質合成樹
脂等のクッション性を有するものを用いて,本例におい
て中空のクッション部23を嵌入基部22の下面に突設した
長尺一体の挿出材によるものとしてあり,該クッション
材21は,その嵌入基部22を,上記座板13における中央基
部14の受溝15にその端部からスライド装着することによ
り,上記挿入端部19を含めて座板13の長手方向全長に亘
るようにその下面に,本例において単一条の一連にし
て,座板13の中央位置に付設したものとしてある。
このとき上記座板13の挿入端部19におけるクッション
材21の前後幅は,これを挿入端部19の前後幅より僅小の
幅狭として,該クッション材21を常時挿入端部19前後幅
内に納めるとともにクッション材21の圧縮前後幅を挿入
端部19の前後幅より幅広としてシャッターカーテン7閉
成時にその閉成荷重によって圧縮したクッション材21の
前後端を上記ガイドレール9に内接状に圧接自在とし,
該クッション材21をガイドレール9下端封止用のガイド
レール封止材として兼用したものとしてある。
即ち本例にあってクッション材21は,上記中空のクッ
ション部23の前後幅を,座板13における挿入端部19をな
す中央基部14の前後幅22.5mmに対して2乃至3程度の僅
小の幅狭となる20±0.5mmとする一方,上記中空のクッ
ション部23の下方突出幅を17mmとする径大のものとして
形成して,第5図に示すように,その圧縮前後幅を挿入
端部前後幅より幅広のものとして形成してあり,上記ク
ッション部23の前後幅を挿入端部19の前後幅より幅狭と
することにより,クッション材21が常時挿入端部19の前
後幅内に納まり,シャッターカーテン7の開に際して,
クッション材21がガイドレール9に摺接したりすること
なく,第3図に示すように,挿入端部19の遊嵌状の挿入
状態を確保して,クッション材21の摺接による開閉抵抗
の増大を防止する一方,クッション部23の圧縮前後幅を
挿入端部19の前後幅より幅広とすることにより,シャッ
ターカーテン7の閉成時にその閉成荷重を受けて偏平状
に圧縮したクッション部23の前後端をガイドレール9に
対して内接状に圧接自在とし,シャッターカーテン7の
閉成に伴い,クッション材21をガイドレール9下端封止
用のガイドレール封止材として兼用したものとしてあ
る。
従って本例のシャッター1にあって,クッション材21
は,座板13が床面に衝接するのを防止する緩衝用のも
の,座板13と床面等の間を封止する床面等封止用のもの
に加えて,更にガイドレール9下端封止用のガイドレー
ル封止材,本例にあっては気密材及び遮音材としての3
機能を同時に果すものとなり,シャッター1の下部を好
適に密封して高度な気密性を確保し得るシャッター1の
下部密封装置を構成するものとなり,ガイドレール9に
設けた封止材12及びまぐさ25の室外側に設けたまぐさ封
止材26と相俟って電動遮音シャッター1に高度の気密性
及び遮音性を併せて確保し得るものとなるに至る。
第6図は他の例を示し,本例にあっては,挿入端部19
を含めて座板13の長手方向全長に亘るようにその下面に
付設したクッション材の態様を,上記単一条の一連のも
のに代えて,複数条を前後に偏位して付設することによ
って,長手方向全長に亘るように一連の封止性を確保し
てクッション材21,31を付設するようにした例であり,
本例にあって座板30の下面には,中央基部14と翼板17に
各受溝15を合計3条設け,中央基部14による挿入端部19
にはクッション材31を,各翼板17にはクッション材21を
それぞれ付設し且つこれらクッション材21,31間には,
これらに直交状に交差する,例えば舌状の交差封止材32
を介設して,上記長手方向全長に亘るように一連の封止
性を確保するものとしてある。
第6図のクッション材31が上記ガイドレール封止材を
兼用することを含めて,その余は上記例と変らないの
で,同一符号を付してその余の説明を省略する。
なお図中2はシャッターケース,3は巻取シャフト,4は
開閉機,5はスプロケット,6はブラケット,10はガイドレ
ールの開口を画する折曲条,11は同じくガイドレール9
の補強を兼ねるレール構成部材,10はガイドレール9の
上記気密性12を設けた室内側折曲条10,16は座板13の補
強リブ,24はクッション材21,31のスライド装着に際して
摩擦抵抗を軽減するようにした突条,28はリミットスイ
ッチ,29は押し車をそれぞれ示す。
図示した例は以上のとおりとしたが,座板をその全長
に亘って同一断面のものとして構成すること,クッショ
ン材を圧縮自在の中実のものとして構成すること,座板
に対するクッション材の付設を,接着等他の付設手段に
よるものとし,上記スライド装着する場合に,接着,座
板へのパンチング等抜止め手段を用いること等を含め,
本考案の実施に当って,ガイドレール,まぐさ,シャッ
ターカーテン,座板,クッション材の材質,形状,構
造,寸法,数,これらの関係,これらに対する付加,シ
ャッターの用途種類等は,上記考案の要旨に反しない限
り様々に変更した態様のものとすることができる。
〔考案の効果〕
本考案は以上のとおりに構成したから,座板の挿入端
部のクッション材を積極的に活用し,これをガイドレー
ルとこれに遊嵌状に挿入した挿入端部間のガイドレール
封止用のガイドレール封止材として兼用するものとする
一方,座板の挿入端部とクッション材との関係を,常時
はクッション材が挿入端部前後幅内に納まるものとする
とともにシャッターカーテンの閉成時には,これに伴っ
て得られる閉成荷重によって圧縮クッション材の前後端
をガイドレールに内接状に圧接自在としたことによっ
て,シャッターカーテンの開閉抵抗を増大したりするこ
となく,シャッターカーテンの閉成に伴って,上記ガイ
ドレール封止材として兼用することを可能とし,従って
クッション材が座板緩衝用,床面等封止用のものに加え
て,ガイドレール下端封止用のガイドレール封止材とし
ての3機能を簡易且つ確実にして同時に果すものとな
り,シャッターカーテンとその開口枠との間を封止材で
封止したシャッターに用いて,その下部を好適に密封し
て高度な気密性や遮音性を確保し得るようにしたシャッ
ターの下部密封装置を提供することができる。
【図面の簡単な説明】 図面は実施例を示すもので,第1図は遮音シャッターの
正面図,第2図は座板とクッション材との関係を示す側
面図,第3図はシャッターの一部拡大横断面図,第4図
はシャッター上部の縦断面図,第5図はクッション材と
ガイドレールの関係を示す斜視図,第6図は他の例の座
板とクッション材の関係を示す側面図である。 1…遮音シャッター、13,30…座板 7…シャッターカーテン、19…挿入端部 9…ガイドレール、21、31…クッション材

Claims (1)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】シャッターカーテンと,その対向する溝状
    一対のガイドレール及びまぐさによる開口枠との間を封
    止材によって封止したシャッターの下部密封装置であっ
    て,上記シャッターカーテン下端に配設して上記ガイド
    レール内に,前後の翼板を切欠き除去して長手方向両端
    部に残存形成した左右の挿入端部を遊嵌状に挿入した座
    板と,上記挿入端部を含めて該座板の長手方向全長に亘
    るようにその下面に付設したクッション材とを備え,上
    記座板の挿入端部におけるクッション材の前後幅を挿入
    端部の前後幅より僅小の幅狭として,該クッション材を
    常時挿入端部の前後幅内に納めるとともに該クッション
    材の圧縮前後幅を挿入端部前後幅より幅広とし,シャッ
    ターカーテン閉成時にその閉成荷重によって圧縮したク
    ッション材の前後端を上記ガイドレールに内接状に圧接
    自在として,該クッション材をガイドレール下端封止用
    のガイドレール封止材として兼用してなることを特徴と
    するシャッターの下部密封装置。
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