JP2526815B2 - 電流検出装置 - Google Patents
電流検出装置Info
- Publication number
- JP2526815B2 JP2526815B2 JP63298585A JP29858588A JP2526815B2 JP 2526815 B2 JP2526815 B2 JP 2526815B2 JP 63298585 A JP63298585 A JP 63298585A JP 29858588 A JP29858588 A JP 29858588A JP 2526815 B2 JP2526815 B2 JP 2526815B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- current
- current detection
- load
- generated
- magnetic flux
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Lifetime
Links
Landscapes
- Hall/Mr Elements (AREA)
- Measuring Instrument Details And Bridges, And Automatic Balancing Devices (AREA)
- Measurement Of Current Or Voltage (AREA)
Description
【発明の詳細な説明】 （産業上の利用分野） 本発明は電流検出装置に関し、特に磁性体と磁電変換
素子を使用した電流検出装置の改良に関する。
素子を使用した電流検出装置の改良に関する。
（従来の技術） 第３図に示すように、負荷駆動回路５から電線4a,4b
を介して負荷６に供給される負荷電流ILを検出するため
に、電線のソース側（負荷駆動回路から負荷に向って電
流が流れる側）4a、又はシンク側（負荷から負荷駆動回
路に向って電流が流れる側）4bのいずれか一方を環状磁
性体１に巻線し（図示例ではソース側に巻線してい
る）、負荷電流ILによって発生する磁束B0を、環状磁性
体１のスリット２に挿設された磁電変換素子３によって
検出するようにした電流検出装置が従来より知られてい
る。
を介して負荷６に供給される負荷電流ILを検出するため
に、電線のソース側（負荷駆動回路から負荷に向って電
流が流れる側）4a、又はシンク側（負荷から負荷駆動回
路に向って電流が流れる側）4bのいずれか一方を環状磁
性体１に巻線し（図示例ではソース側に巻線してい
る）、負荷電流ILによって発生する磁束B0を、環状磁性
体１のスリット２に挿設された磁電変換素子３によって
検出するようにした電流検出装置が従来より知られてい
る。
この電流検出装置によれば、電流ILによって発生する
磁束B0が磁電変換素子３によって電圧V0に変換され、該
電圧V0により電流ILが検出される。
磁束B0が磁電変換素子３によって電圧V0に変換され、該
電圧V0により電流ILが検出される。
（発明が解決しようとする課題） 通常、電線4a,4b及び負荷６と大地（電位の基準点）
との間には対地容量７が、また電線間には線間容量が存
在し、これらの容量の変化によるノイズ電流、及び電源
電圧変動等によるノイズの電流が電線4a,4bを流れる。
上記従来の電流検出装置によれば、これらのノイズ電流
のうち電線のソース側4a及びシンク側4bを同一方向に流
れる同相ノイズ電流（第３図のIN）はそのまま検出され
てしまうため、上記対地容量等の変化あるいは電源電圧
変動等の影響を受け易く、電流検出値が安定しないとい
う問題があった。
との間には対地容量７が、また電線間には線間容量が存
在し、これらの容量の変化によるノイズ電流、及び電源
電圧変動等によるノイズの電流が電線4a,4bを流れる。
上記従来の電流検出装置によれば、これらのノイズ電流
のうち電線のソース側4a及びシンク側4bを同一方向に流
れる同相ノイズ電流（第３図のIN）はそのまま検出され
てしまうため、上記対地容量等の変化あるいは電源電圧
変動等の影響を受け易く、電流検出値が安定しないとい
う問題があった。
本発明は上記問題を解決するためになされたものであ
り、同相ノイズ電流の影響を排除して安定した電流検出
値を得ることができる電流検出装置を提供することを目
的とする。
り、同相ノイズ電流の影響を排除して安定した電流検出
値を得ることができる電流検出装置を提供することを目
的とする。
（課題を解決するための手段） 上記目的を達成するため本発明は、磁性体と磁電変換
素子とを使用した電流検出装置において、被電流検出線
のソース側とシンク側の両方を、前記磁性体に同方向で
且つ同じ大きさの磁束が発生するように巻線したもので
ある。
素子とを使用した電流検出装置において、被電流検出線
のソース側とシンク側の両方を、前記磁性体に同方向で
且つ同じ大きさの磁束が発生するように巻線したもので
ある。
（作用） 被電流検出線のソース側を流れる同相ノイズ電流によ
って磁性体内に発生する磁束と、シンク側を流れる同相
ノイズ電流によって磁性体内に発生する磁束とが互いに
打ち消し合う一方、ソース側及びシンク側を流れる負荷
電流によって発生する磁束は互いに加算される。
って磁性体内に発生する磁束と、シンク側を流れる同相
ノイズ電流によって磁性体内に発生する磁束とが互いに
打ち消し合う一方、ソース側及びシンク側を流れる負荷
電流によって発生する磁束は互いに加算される。
（実施例） 以下本発明の一実施例を添付図面を参照して説明す
る。
る。
第１図は本発明に係る電流検出装置主要部の構成図で
あり、同図中１は環状磁性体である。この環状磁性体１
には負荷駆動回路５から負荷６に向って電流が流れる電
線（放電流検出線）のソース側4a、及び負荷６から負荷
駆動回路５に向って電流が流れる電線のシンク側4bが巻
線されている。ここで、電線のソース側及びシンク側
は、電線のソース側4aを流れる負荷電流ILaによって磁
性体１に発生する磁束Baと、電流のシンク側4bを流れる
負荷電流ILbによって磁性体１に発生する磁束Bbとが同
一方向で且つ同じ大きさとなるように巻線される。
あり、同図中１は環状磁性体である。この環状磁性体１
には負荷駆動回路５から負荷６に向って電流が流れる電
線（放電流検出線）のソース側4a、及び負荷６から負荷
駆動回路５に向って電流が流れる電線のシンク側4bが巻
線されている。ここで、電線のソース側及びシンク側
は、電線のソース側4aを流れる負荷電流ILaによって磁
性体１に発生する磁束Baと、電流のシンク側4bを流れる
負荷電流ILbによって磁性体１に発生する磁束Bbとが同
一方向で且つ同じ大きさとなるように巻線される。
尚、ノイズ電流を含まない負荷電流ILa,ILbの値は互
いに等しくなる。
いに等しくなる。
環状磁性体１はスリット２を有し、該スリット２には
磁電変換素子３が挿設されている。この磁電変換素子と
しては、例えばマグネトダイオードあるいはホール素子
を用いることができるが、本実施例ではホール素子を使
用している。
磁電変換素子３が挿設されている。この磁電変換素子と
しては、例えばマグネトダイオードあるいはホール素子
を用いることができるが、本実施例ではホール素子を使
用している。
ホール素子３に接続される回路は、第２図に示すよう
に、基準電流ｉ（定電流）を供給する電流源８がホール
素子３の端子3c,3dの間に接続され、ホール素子３の出
力端子3a,3bが差動アンプ９に接続されている。ホール
素子３を貫通する磁束に応じた電圧V0が差動アンプ９に
より増幅され、オフセットゲイン調整回路10を介して制
御器11に供給される。オフセットゲイン調整回路10は、
ホール素子３の特性ばらつきを補償するとともに、検出
すべき電流の大きさに応じて制御器11に供給する出力値
のレベル調整を行う回路である。制御器11は、検出した
電流値に基づいて負荷駆動回路５を介して、負荷（本実
施例ではモータ）６へ供給する電流の制御を行う。
に、基準電流ｉ（定電流）を供給する電流源８がホール
素子３の端子3c,3dの間に接続され、ホール素子３の出
力端子3a,3bが差動アンプ９に接続されている。ホール
素子３を貫通する磁束に応じた電圧V0が差動アンプ９に
より増幅され、オフセットゲイン調整回路10を介して制
御器11に供給される。オフセットゲイン調整回路10は、
ホール素子３の特性ばらつきを補償するとともに、検出
すべき電流の大きさに応じて制御器11に供給する出力値
のレベル調整を行う回路である。制御器11は、検出した
電流値に基づいて負荷駆動回路５を介して、負荷（本実
施例ではモータ）６へ供給する電流の制御を行う。
以上のように構成される電流検出装置の作用を、第１
図に示すように対地容量７の変化及び電源電圧変動等に
起因する同相ノイズ電流INがある場合について説明す
る。
図に示すように対地容量７の変化及び電源電圧変動等に
起因する同相ノイズ電流INがある場合について説明す
る。
先ず、電線のソース側4aを流れる負荷電流ILaによっ
て発生する磁束Baと、同相ノイズ電流INによって発生す
る磁束ΔBaとは同一方向となる。一方、電線のシンク側
4bを流れる負荷電流ILbによって発生する磁束Bbは、前
記ILaによる磁束Baと同一方向となり、同相ノイズ電流I
Nによって発生する磁束ΔBbは逆方向となる。従って、
全体の磁束B0は、 B0＝Ba＋Bb＋ΔBa−ΔBb となるが、Ba＝Bb、ΔBa＝ΔBbとなるように巻線してあ
るので、B0＝2Baとなる。この全体の磁束B0よるホール
素子３の出力電圧V0は、V0＝B0×ｉ＝2Ba×ｉとなり、
同相ノイズ電流INは検出されず、その影響を排除するこ
とができる。
て発生する磁束Baと、同相ノイズ電流INによって発生す
る磁束ΔBaとは同一方向となる。一方、電線のシンク側
4bを流れる負荷電流ILbによって発生する磁束Bbは、前
記ILaによる磁束Baと同一方向となり、同相ノイズ電流I
Nによって発生する磁束ΔBbは逆方向となる。従って、
全体の磁束B0は、 B0＝Ba＋Bb＋ΔBa−ΔBb となるが、Ba＝Bb、ΔBa＝ΔBbとなるように巻線してあ
るので、B0＝2Baとなる。この全体の磁束B0よるホール
素子３の出力電圧V0は、V0＝B0×ｉ＝2Ba×ｉとなり、
同相ノイズ電流INは検出されず、その影響を排除するこ
とができる。
本実施例における負荷電流は周波数が20KHz程度のパ
ルス電流であり、この場合に上記効果が特に顕著に表わ
れるが、これに限るものではなく、上述の電流検出装置
は直流電流及び交流電流のいずれの場合にも適用可能で
ある。
ルス電流であり、この場合に上記効果が特に顕著に表わ
れるが、これに限るものではなく、上述の電流検出装置
は直流電流及び交流電流のいずれの場合にも適用可能で
ある。
（発明の効果） 以上詳述したように本発明は、磁性体と磁電変換素子
とを使用した電流検出装置において、被電流検出線のソ
ース側とシンク側の両方を、前記磁性体に同方向で且つ
同じ大きさの磁束が発生するように巻線したので、同相
ノイズ電流の影響を排除して安定した電流検出値を得る
ことができるという効果を奏する。
とを使用した電流検出装置において、被電流検出線のソ
ース側とシンク側の両方を、前記磁性体に同方向で且つ
同じ大きさの磁束が発生するように巻線したので、同相
ノイズ電流の影響を排除して安定した電流検出値を得る
ことができるという効果を奏する。
第１図は本発明に係る電流検出装置主要部の構成図、第
２図はホール素子の周辺回路構成を示す図、第３図は従
来の電流検出装置主要部の構成図である。 １……環状磁性体（磁性体）、２……スリット、３……
ホール素子（磁電変換素子）、4a……電線（被電流検出
線）のソース側、4b……電線（被電流検出線）のシンク
側。
２図はホール素子の周辺回路構成を示す図、第３図は従
来の電流検出装置主要部の構成図である。 １……環状磁性体（磁性体）、２……スリット、３……
ホール素子（磁電変換素子）、4a……電線（被電流検出
線）のソース側、4b……電線（被電流検出線）のシンク
側。
Claims (1)
- 【請求項１】磁性体と磁電変換素子とを使用した電流検
出装置において、被電流検出線のソース側とシンク側の
両方を、前記磁性体に同方向で且つ同じ大きさの磁束が
発生するように巻線したことを特徴とする電流検出装
置。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP63298585A JP2526815B2 (ja) | 1988-11-25 | 1988-11-25 | 電流検出装置 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP63298585A JP2526815B2 (ja) | 1988-11-25 | 1988-11-25 | 電流検出装置 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH02143174A JPH02143174A (ja) | 1990-06-01 |
| JP2526815B2 true JP2526815B2 (ja) | 1996-08-21 |
Family
ID=17861644
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP63298585A Expired - Lifetime JP2526815B2 (ja) | 1988-11-25 | 1988-11-25 | 電流検出装置 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP2526815B2 (ja) |
Families Citing this family (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP7170399B2 (ja) * | 2018-02-08 | 2022-11-14 | 新電元工業株式会社 | 電流検出装置、電流検出システム、及び電流検出装置の校正方法 |
-
1988
- 1988-11-25 JP JP63298585A patent/JP2526815B2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPH02143174A (ja) | 1990-06-01 |
Similar Documents
| Publication | Publication Date | Title |
|---|---|---|
| JP3691551B2 (ja) | 補償原理に基づく電流センサ | |
| CA1255747A (en) | Fly-back bifilar secondary winding transformer power supply with a modulated pulse width voltage input | |
| US3679954A (en) | Brushless d.c. motor with rate control of position sensor | |
| JP2526815B2 (ja) | 電流検出装置 | |
| US4638223A (en) | Motor driving circuit | |
| JPS5853713A (ja) | 線形位置センサ− | |
| JP2516205B2 (ja) | 電流検出器 | |
| JPH0211983Y2 (ja) | ||
| JPH0545116Y2 (ja) | ||
| JPH058799Y2 (ja) | ||
| JPH0129333B2 (ja) | ||
| JPH0766013B2 (ja) | 直流偏磁検出回路 | |
| JP2935367B2 (ja) | モータのトルクリミット制御回路 | |
| SU921045A1 (ru) | Магнитный усилитель с самонасыщением | |
| JPH06284725A (ja) | プッシュプル型電源 | |
| JPS5839380Y2 (ja) | デンジリユウリヨウケイ | |
| JPS60207292A (ja) | 点灯装置 | |
| JPS6311866A (ja) | 直流電流センサ− | |
| SU788284A1 (ru) | Устройство дл улучшени коммутации коллекторных машин посто нного тока | |
| JP2600799B2 (ja) | 交流電動機の磁束検出装置 | |
| JPH0534221A (ja) | 磁歪式トルクセンサ | |
| JPS59181968A (ja) | 電源出力制御回路 | |
| JPS61207192A (ja) | 直流無整流子モ−タの駆動装置 | |
| JPH0474919B2 (ja) | ||
| JPS61119016A (ja) | 直流電流変成器 |