JP2524565Y2

JP2524565Y2 - パチンコゲーム機の監視装置

Info

Publication number: JP2524565Y2
Application number: JP1989102269U
Authority: JP
Inventors: 新治栢森
Original assignee: ダイコク電機株式会社
Priority date: 1989-08-31
Filing date: 1989-08-31
Publication date: 1997-02-05
Anticipated expiration: 2004-08-31
Also published as: JPH0341486U

Description

【考案の詳細な説明】［考案の目的］（産業上の利用分野）本考案は、呼出スイッチ及びこの呼出スイッチのオン
操作に応じて点灯される呼出ランプが設けられたパチン
コゲーム機の監視装置に関する。

（従来の技術）パチンコゲーム機の盤面には、これを閉鎖するガラス
扉が設けられており、このガラス扉は、例えば遊技中に
おいて盤面でのパチンコ玉の詰まりが発生した場合、或
は所謂特賞状態にある電動役物の入賞孔を打止発生に伴
い強制閉鎖する場合などに、所定の解錠操作を経た後に
開放される。また、パチンコゲーム機は、その解錠状態
では機枠に設けられた丁番を介して回動できるように設
置されるものであり、パチンコホールの営業中にパチン
コゲーム機の背面側で玉詰まりなどの故障が発生した
り、或はパチンコゲーム機へのパチンコ玉の供給不良な
どが発生した場合には、そのパチンコゲーム機を背面が
露出した開放位置へ回動させて故障原因を取り除くこと
が行われている。

（考案が解決しようとする課題）上記のように、パチンコゲーム機の盤面を開放させた
状態では、盤面の釘を入賞率が高くなるように曲げた
り、或は電動役物を特賞状態へ切換えるための特定入賞
孔へパチンコ玉を投入するなどの不正行為を行うことが
可能となる。また、パチンコゲーム機がその背面を露出
させた開放位置へ回動された状態においても、当該パチ
ンコゲーム機へパチンコ玉を供給するための補給器を手
指などにより操作することによって、その補給器からパ
チンコ玉を落下させることができるため、例えばパチン
コホール従業員と遊技客とが共謀して上記のように落下
させたパチンコ玉を詐取するという不正行為を働くこと
が可能となる。

本考案は、上記事情に鑑み、且つパチンコゲーム機に
は呼出スイッチ及びこの呼出スイッチのオン操作に応じ
て点灯される呼出ランプが設けられていることを着目し
てなされたものであり、その目的は、パチンコゲーム機
の盤面を覆う扉が開放された状態での不正行為、並びに
パチンコゲーム機をその背面が露出した開放位置へ回動
させた状態での不正行為に対して、これらが無闇に行わ
れることを予防する効果を発揮できるパチンコゲーム機
の監視装置を提供するにある。

［考案の構成］（課題を解決するための手段）本考案は上記目的を達成するために、呼出スイッチ及
びこの呼出スイッチのオン操作に応じて点灯される呼出
ランプが設けられたパチンコゲーム機の盤面を覆う扉が
開放された状態、若しくは前記パチンコゲーム機がその
背面側を露出させた開放位置へ回動された状態で検知信
号を出力する検知手段を設けた上で、前記呼出スイッチ
がオン状態へ切換えられたとき若しくはオフ状態へ切換
えられたときに所定時間のタイマ動作を開始するタイマ
回路、このタイマ回路がタイマ動作を停止し且つ前記検
知信号が出力された状態で警報信号を発生する信号発生
回路を設ける構成としたものである。

（作用）パチンコゲーム機の盤面を覆う扉が開放されたとき、
若しくはパチンコゲーム機がその背面側を露出させた開
放位置へ回動されたときには、検知手段から検知信号が
出力される。このとき、上記のような扉の開放操作及び
パチンコゲーム機の回動操作が、呼出スイッチのオン操
作或はその後のオフ操作を伴わない状態つまり呼出ラン
プが点灯されないままの状態で行われた場合には、タイ
マ回路がタイマ動作を停止したままの状態にあるため、
信号発生回路が警報信号を発生するようになる。従っ
て、前述のような扉の開放操作及びパチンコゲーム機の
回動操作を、警報信号を発生させることなく行うために
は呼出ランプを点灯させ、若しくは一旦点灯させた後に
消灯してタイマ回路のタイマ動作を開始させねばならな
い。また、呼出スイッチをオン操作（或は一旦オン操作
した後にオフ操作）して扉の開放操作或はパチンコゲー
ム機の回動操作を行った場合には警報信号は出力されな
いが、その後に所定時間が経過してタイマ回路のタイマ
動作が終了した時点で扉が開放され或はパチンコゲーム
機が元の位置に戻されていない場合には、信号発生回路
が警報信号を発生するようになる。この場合、上記呼出
ランプの点灯時には、パチンコホール従業員が当該点灯
ランプに対応したパチンコゲーム機まで出向くことにな
っているのが通常であるから、このような呼出ランプの
点灯をもって、扉が開放された状態での不正行為、並び
にパチンコゲーム機をその背面が露出した開放位置へ回
動させた状態での不正行為に対する抑止力とすることが
できる。

（実施例）以下、本考案の一実施例について図面を参照しながら
説明する。

第２図において、１は多数台列設されたパチンコゲー
ム機で、そのロック機構２が解錠された状態では、盤面
1aを開閉するガラス扉３が開放可能になると共に、パチ
ンコゲーム機１全体が前方（特には背面側を露出させた
開放位置方向）へ回動可能となる。４はパチンコゲーム
機１の上方に各パチンコゲーム機１と１対１で対応する
ように設けられたランプユニットである。このランプユ
ニット４は、例えば押圧操作される毎にオン状態とオフ
状態とに交互に切換えられるプッシュロック形の呼出ス
イッチ５と、この呼出スキッチ５のオン状態で点灯され
る呼出ランプ６と、対応するパチンコゲーム機１の台番
号が表示されたプレート７とを含んで構成されている。
尚、８はパチンコ玉の自動貸出を行うために各パチンコ
ゲーム機１間に設置された台間玉貸機で、これは２台の
パチンコゲーム機１に対して１台宛設けられている。

さて、第１図には電気的構成の概略が示されており、
以下これについて説明する。即ち、前記呼出スイッチ５
がオンされた状態では、これからオン信号S₀が出力され
るようになっている。また、９は検知手段たる第１の検
知スイッチで、これはパチンコゲーム機１のガラス扉３
が開放された状態でオンして検知信号S₁（ハイレベル信
号）を出力する。10は同じく検知手段たる第２の検知ス
イッチで、これはパチンコゲーム機１が前方へ回動され
た状態でオンして検知信号S₂（ハイレベル信号）を出力
する。

上記のように出力される各信号S₀,S₁,S₂は、ランプユ
ニット４と対応するように設けられた警報装置11に入力
されるようになっており、この警報装置11は次のような
構成となっている。

即ち、12は呼出スイッチ５からの出力を受けるタイマ
回路で、これはオン信号S₀が一定時間以上継続して入力
されたとき（つまり呼出スイッチ５のオン状態が一定時
間以上継続したときとき）に所定時間のタイマ動作を行
うと共に、そのタイマ動作期間中はハイレベル信号より
成るタイマ信号Stを出力する。13は検知信号S₁,S₂を受
けるOR回路で、その出力を信号発生回路たるＤフリップ
フロップ14のデータ入力端子Ｄ及び同じく信号発生回路
たるＤフリップフロップ15のクロック端子CKに与えるよ
うになっている。16はタイマ信号St及びラインLaからの
打止信号Sz（ハイレベル信号）を受けるOR回路で、その
出力をインバータ17を介して前記Ｄフリップフロップ15
のデータ端子Ｄに与えるようになっている。尚、上記打
止信号Szは、各パチンコゲーム機１の収支状況をリアル
タイムにて演算する周知構成のパチンコホール用集中管
理装置（図示せず）から出力されるものである。また、
Ｄフリップフロップ14のクロック端子CKには、タイマ回
路12の出力がインバータ18を介して与えられるようにな
っている。

Ｄフリップフロップ14,15は、出力端子Ｑからハイレ
ベル信号より成る警報信号Saを出力するものであり、斯
様な警報信号Saが出力されときには、ブザーなどから成
る報知装置19がOR回路20,ドライバ21を通じて駆動され
る構成となっている。尚、Ｄフリップフロップ14,15
は、ラインLbを通じて与えられるリセット信号によりリ
セットされるように構成されているが、上記リセット信
号は、例えばパチンコホールの責任者或はこれに準ずる
者のみが入力できるようになっている。

しかして、パチンコホール側においてはパチンコホー
ル従業員に対して、ロック機構２を解錠する操作を行う
場合（パチンコゲーム機１のガラス扉３を開放する場
合、或はパチンコゲーム機１を開放位置へ回動させる場
合）には、その解錠操作に先立って呼出スイッチ５をオ
ン操作する（呼出ランプ６が遊技客により既に点灯され
ている状態では呼出スイッチ５を一旦オフさせた後に再
オンする）ことを義務づけておく。

従って、パチンコホール従業員がロック機構２を解錠
してガラス扉３の開放操作或はパチンコゲーム機１の開
放位置への回動操作を行う場合には、これに先立って行
われる呼出スイッチ５のオンに応じて出力されるオン信
号S₀によりタイマ回路12が所定時間のタイマ動作を開始
し、そのタイマ動作期間中はタイマ信号St（ハイレベル
信号）が出力されるようになる。このため、Ｄフリップ
フロップ15のデータ端子Ｄにはインバータ17により反転
されたローレベル信号が入力された状態が所定時間だけ
継続される。このような状態で、例えばガラス扉３が開
放されたときには、第１の検知スイッチ９から検知信号
S₁（ハイレベル信号）が出力されてＤフリップフロップ
15のクロック端子CKに入力され、また、パチンコゲーム
機１が開放位置へ回動されたときには、第２の検知スイ
ッチ10から検知信号S₂（ハイレベル信号）が出力されて
Ｄフリップフロップ15のクロック端子CKに入力される。
このとき、Ｄフリップフロップ15は、そのデータ端子Ｄ
に前述のようにローレベル信号を受けているため、出力
端子Ｑからローレベル信号を出力した状態を呈するよう
になり、従って報知装置17が駆動されることはない。
尚、タイマ回路12のタイマ動作時間は、盤面1aでのパチ
ンコ玉の詰まりを解除する操作、並びにパチンコゲーム
機１の背面側での玉詰まりを解除する操作に要する各時
間より若干長く設定されている。

これに対して、ガラス扉３の開放操作或はパチンコゲ
ーム機１の開放位置への回動操作が、呼出スイッチ５が
オンされていない状態つまり呼出ランプ６が点灯されて
いない状態で行われた場合には、タイマ回路12がタイマ
動作を停止したままの状態にあるため、これからローレ
ベル信号が出力された状態となる。このため、Ｄフリッ
プフロップ15のデータ端子Ｄにはインバータ17により反
転されたハイレベル信号が入力された状態となり、この
ような状態で、例えばガラス扉３の開放或はパチンコゲ
ーム機１の回動に応じて検知信号S₁或はS₂が出力されて
Ｄフリップフロップ15のクロック端子CKに入力されたと
きには、Ｄフリップフロップ15の出力端子Ｑから警報信
号Sa（ハイレベル信号）が出力され、これにより報知装
置19が駆動される。従って、前述のようなガラス扉３の
開放操作及びパチンコゲーム機１の開放位置への回動操
作を、報知装置19による報知動作を伴うことなく行うた
めには、呼出ランプ６を点灯させねばならない。

この場合、上記呼出ランプ６の点灯時には、パチンコ
ホール従業員が当該点灯ランプ６に対応したパチンコゲ
ーム機１まで出向くことになっているのが通常であるか
ら、このような呼出ランプ６の点灯をもって、ガラス扉
３が開放された状態での不正行為、並びにパチンコゲー
ム機１をその背面が露出した開放位置へ回動させた状態
での不正行為に対する抑止力とすることができる。勿
論、パチンコホール従業員が不正行為を働くべく、ガラ
ス扉３を開放したり或はパチンコゲーム機１を回動させ
る場合には、前述のように呼出ランプ６を点灯させねば
ならないから、その点灯に応じて他のホール従業員が出
向いて来ることになり、この場合にも上記不正行為に対
する抑止力を期待できる。

また、前述のようなタイマ回路12のタイマ動作が終了
したときには、タイマ信号Stが消失するのに応じてＤフ
リップフロップ14のクロック端子CKにインバータ18によ
り反転されたハイレベル信号が入力されるようになる。
このとき、ガラス扉３が開放されていたり、パチンコゲ
ーム機１が開放位置へ回動されていたときには、Ｄフリ
ップフロップ14のデータ端子Ｄにハイレベル信号（検知
信号S₁或はS₂）が入力されているため、そのＤフリップ
フロップ14の出力端子Ｑから警報信号Saが出力され、こ
れにより報知装置19が駆動される。つまり、ガラス扉３
が開放された状態或はパチンコゲーム機１開放位置へ回
動された状態が不要に長く継続されたときにも、報知装
置19が駆動されるものであるから、パチンコゲーム機１
に対する不正行為の防止に寄与できるようになる。

尚、図示しないパチンコホール用集中管理装置から打
止信号Sz（ハイレベル信号）が出力された状態では、Ｄ
フリップフロップ15のデータ端子Ｄにインバータ17によ
り反転されたハイレベル信号が入力されるようになるか
ら、この状態でガラス扉３を開放したとしてもＤフリッ
プフロップ15から警報信号Saが出力されることがなく、
従ってパチンコゲーム機１の打止に伴う盤面1aの入賞孔
の強制的な閉鎖操作などに支障を生ずることがなくな
る。

尚、上記実施例において、タイマ回路12は、呼出スイ
ッチ５がオン状態へ切換えられるのに応じてタイマ動作
を開始するように構成したが、呼出スイッチ５がオン状
態からオフ状態へ切換えられるのに応じてタイマ動作を
開始する構成としても良い（この場合にはタイマ動作時
間を前記実施例より短く設定することになる）。

［考案の効果］本考案によれば以上の説明によって明らかなように、
呼出スイッチ及びこの呼出スイッチのオン操作に応じて
点灯される呼出ランプが設けられたパチンコゲーム機を
監視対象とした監視装置において、パチンコゲーム機の
盤面を覆う扉が開放された状態での不正行為、並びにパ
チンコゲーム機をその背面が露出した開放位置へ回動さ
せた状態での不正行為に対して、これらが無闇に行われ
ることを予防する効果を発揮できるものである。

【図面の簡単な説明】

図面は本考案の一実施例を示すもので、第１図は電気的
構成の概略的なブロック図、第２図はパチンコゲーム機
の正面図である。図中、１はパチンコゲーム機、２はロック機構、３はガ
ラス扉、５は呼出スイッチ、６は呼出ランプ、９は第１
の検知スイッチ（検知手段）、10は第２の検知スイッチ
（検知手段）、11は警報装置、12はタイマ回路、14,15
はＤフリップフロップ（信号発生回路）、19は報知装置
を示す。

Claims

(57)【実用新案登録請求の範囲】

【請求項１】呼出スイッチ及びこの呼出スイッチのオン
操作に応じて点灯される呼出ランプが設けられたパチン
コゲーム機を監視対象としたものであって、前記パチンコゲーム機の盤面を覆う扉が開放された状態
若しくはそのパチンコゲーム機がその背面側を露出させ
た開放位置へ回動された状態で検知信号を出力する検知
手段と、前記呼出スイッチがオン状態へ切換えられたとき若しく
はオフ状態へ切換えられたときに所定時間のタイマ動作
を開始するタイマ回路と、このタイマ回路がタイマ動作を停止し且つ前記検知信号
が出力された状態で警報信号を発生する信号発生回路と
を備えたことを特徴とするパチンコゲーム機の監視装
置。