JP2524003Y2 - 燃料噴射弁 - Google Patents
燃料噴射弁Info
- Publication number
- JP2524003Y2 JP2524003Y2 JP1992092202U JP9220292U JP2524003Y2 JP 2524003 Y2 JP2524003 Y2 JP 2524003Y2 JP 1992092202 U JP1992092202 U JP 1992092202U JP 9220292 U JP9220292 U JP 9220292U JP 2524003 Y2 JP2524003 Y2 JP 2524003Y2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- fuel
- injection nozzle
- nozzle
- injection
- injection valve
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Lifetime
Links
Landscapes
- Nozzles For Spraying Of Liquid Fuel (AREA)
- Nozzles (AREA)
- Spray-Type Burners (AREA)
- Fuel-Injection Apparatus (AREA)
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本考案は、気化し易い液体燃料、
例えば、液化ブタン等を噴霧させるガスタービン燃焼器
の燃料噴射弁に関するものである。
例えば、液化ブタン等を噴霧させるガスタービン燃焼器
の燃料噴射弁に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、ガスタービンの燃料として、ケロ
シンや天然ガスが使用されていたが、エネルギー危機を
契機に代替燃料として、気化し易い液体燃料、例えば、
液化ブタン等が使用されるようになった。ところが、燃
料噴射弁から噴霧される燃料のフローパターンは、液化
ブタン燃料の方がケロシンに比べて噴霧角度が小さくな
るとともに、大流量側で細長いパターンとなることが知
られている。
シンや天然ガスが使用されていたが、エネルギー危機を
契機に代替燃料として、気化し易い液体燃料、例えば、
液化ブタン等が使用されるようになった。ところが、燃
料噴射弁から噴霧される燃料のフローパターンは、液化
ブタン燃料の方がケロシンに比べて噴霧角度が小さくな
るとともに、大流量側で細長いパターンとなることが知
られている。
【0003】 また、液化ブタンの場合、噴射差圧が小
さい領域では、流量が急激に減少し、2相流が発生する
などの不具合が発生することも知られている。すなわ
ち、液化ブタンなどの気化し易い液体燃料は、噴霧燃料
の広がりが十分ではないのみならず、燃料噴射弁が高温
雰囲気中に設置されている場合、気化してベーパロック
を起こし、所定の流量を流し難い。また、不安定な流動
を起こすという問題がある。更に、噴射ノズルの先端に
水和物の氷が形成され(アイシング現象)、噴霧に悪影
響を及ぼすことがある。
さい領域では、流量が急激に減少し、2相流が発生する
などの不具合が発生することも知られている。すなわ
ち、液化ブタンなどの気化し易い液体燃料は、噴霧燃料
の広がりが十分ではないのみならず、燃料噴射弁が高温
雰囲気中に設置されている場合、気化してベーパロック
を起こし、所定の流量を流し難い。また、不安定な流動
を起こすという問題がある。更に、噴射ノズルの先端に
水和物の氷が形成され(アイシング現象)、噴霧に悪影
響を及ぼすことがある。
【0004】
【考案が解決しようとする課題】 本考案は、係る従来
の間題を克服するためになされたものであり、その目的
とするところは、噴霧燃料の広がり角の拡大を計ると共
に、べーパロック防止及びアンシング防止を計り得る燃
料噴射弁を提供することにある。
の間題を克服するためになされたものであり、その目的
とするところは、噴霧燃料の広がり角の拡大を計ると共
に、べーパロック防止及びアンシング防止を計り得る燃
料噴射弁を提供することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】 上記の目的を達成する
ため、本考案の燃料噴射弁は、ノズルケースの内周面
と、該ノズルケース内に装着した液体燃料供給路を有す
る噴射ノズル本体及びその先端の噴射ノズルの外周面と
の間に設けたエアギャップ内に液体燃料気化防止用の冷
却空気を流入させると共に、前記噴射ノズル内に前記エ
アギャップに連通し、かつ、前記噴射ノズル内のコーン
状の渦巻室に沿って噴射燃料の広がり角を拡大させる複
数の冷却空気噴射孔を配設させている。
ため、本考案の燃料噴射弁は、ノズルケースの内周面
と、該ノズルケース内に装着した液体燃料供給路を有す
る噴射ノズル本体及びその先端の噴射ノズルの外周面と
の間に設けたエアギャップ内に液体燃料気化防止用の冷
却空気を流入させると共に、前記噴射ノズル内に前記エ
アギャップに連通し、かつ、前記噴射ノズル内のコーン
状の渦巻室に沿って噴射燃料の広がり角を拡大させる複
数の冷却空気噴射孔を配設させている。
【0006】 上記の構成からなる燃料噴射弁は、噴射
ノズル本体と噴射ノズルをエアギャップの断熱空気層に
よって熱遮断して液体燃料の気化を防止できる。また、
噴射ノズルから噴霧される液体燃料の広がり角度を噴射
孔から噴射する冷却空気の吸引効果によって拡大するこ
とができると共に、液体燃料を微粒化することができ
る。更に、噴射ノズル先端のアイシング現象を防止する
ことができる。
ノズル本体と噴射ノズルをエアギャップの断熱空気層に
よって熱遮断して液体燃料の気化を防止できる。また、
噴射ノズルから噴霧される液体燃料の広がり角度を噴射
孔から噴射する冷却空気の吸引効果によって拡大するこ
とができると共に、液体燃料を微粒化することができ
る。更に、噴射ノズル先端のアイシング現象を防止する
ことができる。
【0007】
【実施例】以下、図面により本考案の実施例を説明す
る。図1は、燃料に液化燃料を用いたガスタービン燃焼
器の燃料噴射弁を示し、筒状のノズルケース5の内周面
と、ノズルケース5内に装着した噴射ノズル本体3及び
その先端に設けた噴射ノズル4の外周面との間に冷却空
気が流入するエアギャップ7が形成されている。噴射ノ
ズル本体3は、その軸方向に1次燃料供給路1と2次燃
料供給路2の2つの液化燃料供給路を有している。ま
た、エアギャップ7内には、供給口6から冷却空気Aが
流入し、断熱空気層を形成するようになっている。
る。図1は、燃料に液化燃料を用いたガスタービン燃焼
器の燃料噴射弁を示し、筒状のノズルケース5の内周面
と、ノズルケース5内に装着した噴射ノズル本体3及び
その先端に設けた噴射ノズル4の外周面との間に冷却空
気が流入するエアギャップ7が形成されている。噴射ノ
ズル本体3は、その軸方向に1次燃料供給路1と2次燃
料供給路2の2つの液化燃料供給路を有している。ま
た、エアギャップ7内には、供給口6から冷却空気Aが
流入し、断熱空気層を形成するようになっている。
【0008】更に、図2に示すように、噴射ノズル4の
内部には、1次燃料供給路1に連通する1次渦巻室8と
2次燃料供給路2に連通する2次渦巻室9とが設けら
れ、1次及び2次渦巻室8,9を通過した1次及び2次
液体燃料が噴射ノズル4の噴口から噴霧するようになっ
ている。
内部には、1次燃料供給路1に連通する1次渦巻室8と
2次燃料供給路2に連通する2次渦巻室9とが設けら
れ、1次及び2次渦巻室8,9を通過した1次及び2次
液体燃料が噴射ノズル4の噴口から噴霧するようになっ
ている。
【0009】さらに、噴射ノズル4の内部には、エアギ
ャップ7に連通するとともに、先細コーン形状の2次渦
巻室9に沿う複数の噴気孔11を設けている。そして、
ノズルケース5の先端部には、スワーラ10が設けられ
ている。しかして、供給口6からエアギャップ7内に供
給された冷却空気Aによって噴射ノズル本体3と噴射ノ
ズル4とが冷却されると共に、エアギャップ7の空気層
によって熱遮断され、噴射ノズル本体3及び噴射ノズル
4内での液化燃料の気化が抑えられる。
ャップ7に連通するとともに、先細コーン形状の2次渦
巻室9に沿う複数の噴気孔11を設けている。そして、
ノズルケース5の先端部には、スワーラ10が設けられ
ている。しかして、供給口6からエアギャップ7内に供
給された冷却空気Aによって噴射ノズル本体3と噴射ノ
ズル4とが冷却されると共に、エアギャップ7の空気層
によって熱遮断され、噴射ノズル本体3及び噴射ノズル
4内での液化燃料の気化が抑えられる。
【0010】さらに、噴射ノズル4内の噴気孔11から
コーン形状の2次渦巻室9に沿って噴出する冷却空気A
が、噴霧燃料に対するアシストエアとして作用し、その
吸引効果によって噴霧燃料の広がり角が拡大する。上記
の燃料噴射弁を、ガスタービンの燃焼器に採用すること
により、その着火、全負荷遮断、負荷制御などの燃料流
量制御を全運転範囲にわたって円滑に行なうことができ
る。
コーン形状の2次渦巻室9に沿って噴出する冷却空気A
が、噴霧燃料に対するアシストエアとして作用し、その
吸引効果によって噴霧燃料の広がり角が拡大する。上記
の燃料噴射弁を、ガスタービンの燃焼器に採用すること
により、その着火、全負荷遮断、負荷制御などの燃料流
量制御を全運転範囲にわたって円滑に行なうことができ
る。
【0011】
【考案の効果】上記のように、本考案の燃料噴射弁によ
れば、液化ブタンなど気化し易い燃料を燃料噴射弁内で
ガス化させないで、液状のままで使用可能である。この
ことは、ガス化した気体燃料を供給する場合に比べて燃
料供給系の再液化による信頼性の低減を防止できる一
方、液化燃料をガス化するベーパライザなどが不要とな
るので配管が小口径となり、それだけコストダウンが計
れることになる。
れば、液化ブタンなど気化し易い燃料を燃料噴射弁内で
ガス化させないで、液状のままで使用可能である。この
ことは、ガス化した気体燃料を供給する場合に比べて燃
料供給系の再液化による信頼性の低減を防止できる一
方、液化燃料をガス化するベーパライザなどが不要とな
るので配管が小口径となり、それだけコストダウンが計
れることになる。
【0012】 また、液体燃料のガス化に要するエネル
ギーが不要なので、ブタン燃料の1,000kwガスタ
ービン熱併給発電設備では、ガス燃焼に比較して液燃は
総合熱効率が1.25%上昇する。さらに、噴射ノズル
から噴霧される液体燃料の広がり角度を噴射孔から噴射
する冷却空気の吸引効果によって拡大することができる
と共に、噴射ノズル先端に水和物の氷が形成される所謂
アイシング現象を防止することができる。
ギーが不要なので、ブタン燃料の1,000kwガスタ
ービン熱併給発電設備では、ガス燃焼に比較して液燃は
総合熱効率が1.25%上昇する。さらに、噴射ノズル
から噴霧される液体燃料の広がり角度を噴射孔から噴射
する冷却空気の吸引効果によって拡大することができる
と共に、噴射ノズル先端に水和物の氷が形成される所謂
アイシング現象を防止することができる。
【図1】本考案に係る燃料噴射弁の断面図である。
【図2】本考案に係る燃料噴射弁の要部拡大断面図であ
る。
る。
1 1次燃料供給路 2 2次燃料供
給路 3 噴射ノズル本体 4 噴射ノズル 5 ノズルケース 7 エアギャッ
プ 8 1次渦巻室 9 2次渦巻室 11 噴気孔
給路 3 噴射ノズル本体 4 噴射ノズル 5 ノズルケース 7 エアギャッ
プ 8 1次渦巻室 9 2次渦巻室 11 噴気孔
Claims (1)
- 【請求項1】 ノズルケースの内周面と、該ノズルケー
ス内に装着した液体燃料供給路を有する噴射ノズル本体
及びその先端の噴射ノズルの外周面との間に設けたエア
ギャップ内に液体燃料気化防止用の冷却空気を流入させ
ると共に、前記噴射ノズル内に前記エアギャップに連通
し、かつ、前記噴射ノズル内のコーン状の渦巻室に沿っ
て噴射燃料の広がり角を拡大させる複数の冷却空気噴射
孔を配設したことを特徴とする燃料噴射弁。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1992092202U JP2524003Y2 (ja) | 1992-12-22 | 1992-12-22 | 燃料噴射弁 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1992092202U JP2524003Y2 (ja) | 1992-12-22 | 1992-12-22 | 燃料噴射弁 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0655049U JPH0655049U (ja) | 1994-07-26 |
JP2524003Y2 true JP2524003Y2 (ja) | 1997-01-29 |
Family
ID=14047866
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP1992092202U Expired - Lifetime JP2524003Y2 (ja) | 1992-12-22 | 1992-12-22 | 燃料噴射弁 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2524003Y2 (ja) |
Families Citing this family (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US8534040B2 (en) * | 2010-11-11 | 2013-09-17 | General Electric Company | Apparatus and method for igniting a combustor |
KR20120062336A (ko) * | 2010-12-06 | 2012-06-14 | 현대자동차주식회사 | Lpi 인젝터 |
Family Cites Families (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS5923513U (ja) * | 1982-07-29 | 1984-02-14 | 石川島播磨重工業株式会社 | 燃料噴射弁 |
JPS63143423A (ja) * | 1986-12-05 | 1988-06-15 | Yanmar Diesel Engine Co Ltd | ガスタ−ビン燃焼器 |
-
1992
- 1992-12-22 JP JP1992092202U patent/JP2524003Y2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH0655049U (ja) | 1994-07-26 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
RU2660740C1 (ru) | Сжигающее устройство газотурбинной установки | |
JP4101794B2 (ja) | タービンエンジン燃料噴射器 | |
US6453673B1 (en) | Method of cooling gas only nozzle fuel tip | |
EP1106510A4 (en) | METHOD AND DEVICE FOR PRODUCING A PRESSURE RESERVOIR | |
US7861529B2 (en) | Device for injecting a mixture of air and fuel, and combustion chamber and turbomachine both equipped with such a device | |
US20130219900A1 (en) | Gas Turbine Combustor | |
JP2006138566A (ja) | ガスタービン燃焼器及びその液体燃料噴射ノズル | |
EP1207344B1 (en) | Combustor | |
JPH1163396A (ja) | ボイルオフガスの凝縮装置および液化ガス貯蔵設備 | |
JP2524003Y2 (ja) | 燃料噴射弁 | |
JP2008031847A (ja) | ガスタービン燃焼器とその運転方法、及びガスタービン燃焼器の改造方法 | |
US5163287A (en) | Stored energy combustor with fuel injector containing igniter means for accommodating thermal expansion | |
US3564847A (en) | Combustion device for gas turbine engines | |
JP2580527B2 (ja) | 液化lpガスを用いるガスタービン燃焼器 | |
JPS5950013B2 (ja) | バ−ナ−.ユニツトを組合せた二流体極大容量バ−ナ− | |
JP5507504B2 (ja) | ガスタービン燃焼器 | |
US5307636A (en) | Staged, coaxial, multiple point fuel injection in a hot gas generator having a sufficiently wide cone angle | |
KR101152001B1 (ko) | Dme 연료 연소용 버너 및 그를 위한 노즐셋 | |
KR100804185B1 (ko) | 기화기 및 이를 이용한 연소기 | |
TWI844002B (zh) | 氨燃料鍋爐、以及氨供給系統 | |
JPS5937533Y2 (ja) | 自己冷却式液化ガス用バ−ナ | |
TWI837782B (zh) | 二流體噴射噴嘴用之霧化流體供給單元、供給單元、燃燒系統,以及供給方法 | |
WO2022202196A1 (ja) | 燃焼装置およびガスタービンシステム | |
US20220364509A1 (en) | Nozzle tip with shielded core for a dual combustion systems | |
JPS58164918A (ja) | Lpgの液焚燃焼装置 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
EXPY | Cancellation because of completion of term |