JP2523731Y2 - 電磁調理器用プレート - Google Patents

電磁調理器用プレート

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JP2523731Y2 JP1989041461U JP4146189U JP2523731Y2 JP 2523731 Y2 JP2523731 Y2 JP 2523731Y2 JP 1989041461 U JP1989041461 U JP 1989041461U JP 4146189 U JP4146189 U JP 4146189U JP 2523731 Y2 JP2523731 Y2 JP 2523731Y2
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通亜 河野
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武生特殊鋼材 株式会社
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Description

【考案の詳細な説明】 〔考案の属する技術分野〕 本考案は、お好み焼き等に使用する電磁調理器用プレ
ートに関するものである。
〔従来の技術、及び考案が解決しようとする課題〕
安全にして清潔で、しかも200V電源にも使用可能な電
磁調理器は、近年業務用お好み焼き等の熱源として重宝
され、長足で普及しつゝある。
周知のとおり、かゝる電磁調理器用プレートは、電磁
石を利用して発熱させるため、当然、磁性体を用いなけ
ればならず、通常、一般的には鉄の無垢材が使用されて
いる。
ところが、かゝる鉄材を利用した電磁調理器用プレー
トにあっては、その調理材を処理すべき発熱板表面の温
度分布を測定してみると、熱源部と周辺部とではかなり
の温度差が生ずるために(第1図参照)、お好み焼きな
どの如く万遍に加熱する必要がある調理材料を扱う器具
としては機能的に満足することができなかった。
そこで、本考案者は、かゝる従来の電磁調理用プレー
トにおける前述の温度分布の問題を解消すべく、熱伝導
性の良いアルミニウム、又は銅などの高伝熱性プレート
基材と、鉄、ステンレスなどの磁性材料層を冶金的に接
合一体化せしめた複合構造プレートを採用し、この問題
の克服に挑んだ(第2図参照)。
ところが、かゝる複合構造の電磁発熱板も、使用に際
しては油等が漏れないように、第3図に示す如き側壁部
20を設けなければならず、その解決策として絞り型を用
いる方法を試みてみた。しかし、この試みは成功とは言
えなかった。業務用を対象とする場合に、熱源となる電
磁調理器にあわせて一台用、二台用、或いは三台用と数
種類のサイズを準備して対応する必要があったり、また
設置の態様も各店舗によって区々で必要とされる形状が
異なる等、どうしてもプレートの寸法、形状のニーズが
多種多様とならざるを得ず、これら区々の寸法、形状に
合った各々の型を用意して絞り型で側壁部を成形するこ
とはコスト面で対応ができなかったからである。
しかも、絞り加工をする際にも、相対的に硬さが極端
に異なる軟質のアルミニウムまたは銅と、硬質の鉄又は
ステンレスとから成る複合材料を塑性変形させようとし
ても、外面の伸びの大きい側に硬質な鉄又はステンレス
を位置させねばならないため、コーナー部分にひび割れ
30(第4図参照)の発生が不可避的に発生せざるを得な
い。
本考案は、アルミニウム、銅などの熱伝導性の良い高
伝熱性プレート基材の両面又は片面に、鉄、ステンレス
などの磁性材料層を冶金的に接合一体化せしめて成る3
層または2層構造の電磁発熱板を電磁調理器用の素材と
して採択した場合における前述の問題点を克服すること
を技術的課題とするものである。
〔課題の解決手段〕
本考案者が上記課題を解決するために採用した手段
を、添付図面を参照して説明すれば、次の通りである。
即ち、本考案は、アルミニウム、銅などの熱伝導性の
良い高伝熱性プレート基材11の両面又は片面に、鉄、ス
テンレスなどの磁性材料層12を冶金的に接合一体化せし
めて成る3層または2層構造の電磁発熱板1という電磁
熱均一化手段と;鍔部および立壁部を有し、前記電磁初
熱板の外周縁に溶接されて囲壁を形成するアングル形鋼
材2というアングル囲壁形成手段とを組み合わせたこと
によって前述の課題を解決し得る電磁調理器用プレート
を実現した点に特徴がある。
かくして、本考案プレートは、前記したとおり、アル
ミニウム、銅などの熱伝導性の良い高伝熱性プレート基
材の両面又は片面に、鉄、ステンレスなどの磁性材料層
が冶金的に接合一体化されて3層または2層の複合構造
を構成しているため、通常の電磁調理器を用いたときの
ように、熱源が局部的に偏在したとしても、プレート全
体が均一に短時間の裡に所定温度に達することは言うま
でもなく、しかも囲壁は市販品のアングル形鋼材を必要
とされる寸法、形状に任意に切断して溶接して形成する
ことが可能である。
〔実施例〕 以下、本考案を第5図〜第7図に図示した実施例に基
いて図解説明する。
第5図は、高伝熱性プレート基材11(例えば、アルミ
ニウムまたは銅)の両面に磁性材料層12(例えば、鉄ま
たはステンレス)をクラッドして作製した3層構造の電
磁発熱板1の全周囲に、立壁部21の下端縁に鍔部22を有
するL型アングル形鋼材2を溶接して囲壁Eを作出した
ものであり、本考案の第1実施例を示している。なお、
この第1実施例における下端縁の鍔部は、磁性材料層12
の下面周縁部位に接合されてある。
第6図は、高伝熱性プレート基材11(例えば、アルミ
ニウムまたは銅)の両面に磁性材料層12(例えば、鉄ま
たはスレンレス)をクラッドして作製した3層構造の電
磁発熱板1の全周囲に、立壁部21の下端縁に鍔部22を有
するL型アングル形鋼材2を溶接すると共に、こうして
溶接されて電磁発熱板1の周縁を囲う前記立壁部21の内
面に沿って、さらに第2のL型アングル形鋼材2′の立
壁部21′を溶接し、このアングル形鋼材2′の鍔部22′
を当該電磁発熱板1の外側へ延出させたものであり、本
考案の第2実施例を示している。
第7図は、立壁部21″の上縁に外鍔部22″、同立壁部
21″の下縁に内鍔部23″を有する型アングル形鋼材
2″を、高伝熱性プレート基材11(例えば、アルミニウ
ムまたは銅)の両面に磁性材料層12(例えば、鉄または
ステンレス)をクラッドして作製した3層構造の電磁発
熱板1の全周囲に溶接して囲繞Eを形成したものであ
り、前記外鍔部22″は磁性材料層12の外側へ持ち出さ
れ、前記内鍔部23″は磁性材料層12の下面周縁部位に接
合されてある。この第7図は、本考案の第3実施例を示
している。
なお、上記第1実施例〜第3実施例の製品を作製する
場合において、電磁発熱板1とアングル形鋼材2とを溶
接するときは調理時の肉汁などが漏れないように注意す
ることは当然である。
本明細書および図面に例示する実施例は概ね上記のと
おりであるが、本考案は前述の実施例に限定されるもの
では決してなく、「実用新案登録請求の範囲」の記載内
において種々の設計変更が可能であって、例えば第5図
〜第7図の実施例にあっては磁性材料層は3層構造のも
のだけが例示されてあるけれども、高伝熱性基材11の下
面にのみ磁性材料層12がクラッドされた2層構造の電磁
発熱板1を採用することも可能であり、この場合におい
て高伝熱性基材11の上面にフッ素樹脂コーティングなど
の表面処理を施してもよい。
〔考案の効果〕
以上実施例を挙げて説明したとおり、本考案の電磁調
理器用プレートにあっては、アルミニウム、銅などの熱
伝導性の良い高伝熱性プレート基材の両面又は片面に、
鉄、ステンレスなどの磁性材料層が冶金的に接合一体化
されて複合構造を形成しているところから、通常の電磁
調理器を使用して熱が局部的に偏在したとしても、プレ
ート全体が短時間で所定温度に均一に高速加熱されると
共に、囲壁は安価に市販されているアングル形鋼材を所
定のサイズ、形状に切断して溶接により接合形成できる
ので、小ロッド多品種のニーズにも的確に対応すること
ができる。
そして、型絞りによって囲壁を作出する場合のごとく
高価な型を多数用意する必要もなく、しかも絞り加工時
の加圧によって割れ等の欠陥品が生ずることも皆無であ
り、頗る経済的である。
さらに、従来の電磁調理器用プレートの底には、熱変
形してプレートがガタガタしないないように足が設けて
あるが、本考案にあってはアングル形鋼材を用いて囲壁
を構成しているので、電磁発熱板の周縁部がガッチリと
アングル形鋼材で補強される構造になるので、熱変形防
止に有効であると共に、アングル形鋼材の鍔部をテーブ
ルの縁に引っ掛けて設置するようにすれば、ガタ付き防
止用の足を必要とせず、しかも電磁調理器の上に直接、
設置しないので、電磁調理器を傷付けない等の利点を有
する。
このように本考案を適用して得られる電磁調理器用プ
レートは、近年、益々業務用、一般家庭用に普及してい
る電磁調理器に使用できる。
【図面の簡単な説明】
第1図は一般に使用される鉄の無垢材から成るプレート
の温度分布の状態を表す説明図、第2図は本考案に用い
る3層構造の電磁発熱板の温度分布の状態を表す説明
図、第3図は鉄の無垢材からなる絞り型による電磁プレ
ートの一部断面斜視図、第4図は3層構造材から成る絞
り成形によって作製した電磁調理器用プレートの一部破
断斜視図、第5図は本考案の第1実施例品の一部破断斜
視図、第6図は本考案の第2実施例品の一部破断斜視
図、第7図は本考案の第3実施例品の一部破断斜視図で
ある。 2……電磁発熱板、11……高伝熱性プレート基材、12…
…磁性材料層、2.2′.2″……アングル形鋼材、21.2
1′.21″……立壁部、22.22′……鍔部、22″……外鍔
部、23″……内鍔部。 E……囲壁。

Claims (1)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】アルミニウム、銅などの熱伝導性の良い高
    伝熱性プレート基材の両面又は片面に、鉄、ステンレス
    などの磁性材料層を冶金的に接合一体化せしめて成る3
    層または2層構造の電磁発熱板と;鍔部および立壁部を
    有し、前記電磁発熱板の外周縁に溶接されて囲壁を形成
    しているアングル形鋼材とから構成されたことを特徴と
    する電磁調理器用プレート。
JP1989041461U 1989-04-07 1989-04-07 電磁調理器用プレート Expired - Lifetime JP2523731Y2 (ja)

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