JP2522822Y2 - 材料試験機 - Google Patents
材料試験機Info
- Publication number
- JP2522822Y2 JP2522822Y2 JP1990053170U JP5317090U JP2522822Y2 JP 2522822 Y2 JP2522822 Y2 JP 2522822Y2 JP 1990053170 U JP1990053170 U JP 1990053170U JP 5317090 U JP5317090 U JP 5317090U JP 2522822 Y2 JP2522822 Y2 JP 2522822Y2
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- JP
- Japan
- Prior art keywords
- test piece
- gripping
- testing machine
- material testing
- grip
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- Investigating Strength Of Materials By Application Of Mechanical Stress (AREA)
Description
【考案の詳細な説明】 A.産業上の利用分野 本考案は、例えば布やフィルムあるいはベルト等の試
験片を把持するつかみ具を備えた材料試験機に関する。
験片を把持するつかみ具を備えた材料試験機に関する。
B.従来の技術 従来、材料試験機により布やフィルムあるいはベルト
等の滑り易い試験片の引張試験を行う際、第４図に示す
ような一対の平板状つかみ歯20a,20bをそれぞれ有する
上下つかみ具（図は上部つかみ具）を用いて試験片TPの
両端を把持するようにしている。つかみ歯20a,20bの把
持面は、全面がやすり目状、波目状あるいは平面状とさ
れる。
等の滑り易い試験片の引張試験を行う際、第４図に示す
ような一対の平板状つかみ歯20a,20bをそれぞれ有する
上下つかみ具（図は上部つかみ具）を用いて試験片TPの
両端を把持するようにしている。つかみ歯20a,20bの把
持面は、全面がやすり目状、波目状あるいは平面状とさ
れる。
C.考案が解決しようとする課題 しかしながら、強度の強い試験片TPの場合には、引張
試験時に試験片TPの被把持部に作用する応力の分布は図
示の如くなり、つかみ歯20a,20bの下端部に位置する場
合（最も試験片中心Ｐ側の部分であり点Ａで示す）に応
力集中が発生し易い。また、上下つかみ具の芯がずれる
と点Ａにおいて試験片TPに傷がつき易い。そのため、本
来ならば試験片TPの中央部で破断すべきものが点Ａで破
断（以下、チャック切れと呼ぶ）することが多く、正確
な試験結果が得られないという問題があった。
試験時に試験片TPの被把持部に作用する応力の分布は図
示の如くなり、つかみ歯20a,20bの下端部に位置する場
合（最も試験片中心Ｐ側の部分であり点Ａで示す）に応
力集中が発生し易い。また、上下つかみ具の芯がずれる
と点Ａにおいて試験片TPに傷がつき易い。そのため、本
来ならば試験片TPの中央部で破断すべきものが点Ａで破
断（以下、チャック切れと呼ぶ）することが多く、正確
な試験結果が得られないという問題があった。
本考案の目的は、強度が強くかつ滑り易い試験片のチ
ャック切れを防止したつかみ具備えた材料試験機をを提
供することにある。
ャック切れを防止したつかみ具備えた材料試験機をを提
供することにある。
D.課題を解決するための手段 本考案は、一対のつかみ歯で試験片を把持するつかみ
具を備えた材料試験機に実施される。そしてつかみ歯の
試験片把持面のうち、試験片中心寄りの把持面は波目
状、試験片外寄りの把持面はやすり目状としたことによ
り、引張試験時に試験片の被把持部に使用する試験片中
心側の応力が小さくなるようにして上記問題点を解決す
る。
具を備えた材料試験機に実施される。そしてつかみ歯の
試験片把持面のうち、試験片中心寄りの把持面は波目
状、試験片外寄りの把持面はやすり目状としたことによ
り、引張試験時に試験片の被把持部に使用する試験片中
心側の応力が小さくなるようにして上記問題点を解決す
る。
E.作用 一対のつかみ歯で試験片を把持して引張試験を行う
と、試験片の被把持部に作用する試験片中心側の応力が
小さくなるので、従来のようにつかみ歯端部（第４図の
点Ａ）に応力集中が発生することがない。
と、試験片の被把持部に作用する試験片中心側の応力が
小さくなるので、従来のようにつかみ歯端部（第４図の
点Ａ）に応力集中が発生することがない。
F.実施例 第１図および第２図により本考案の一実施例を説明す
る。
る。
第１図（ａ）は本考案に係る材料試験機に用いられる
つかみ具（上部つかみ具）の正面断面図であり、このつ
かみ具は、材料試験機の負荷ロッド（不図示）にユニバ
ーサルジョイントUJを介してそれぞれ連結されるつかみ
具本体１と、この本体１の先端に一対の軸２および押え
ねじ３を介してそれぞれ取付けられた一対の平板状つか
み歯4a,4bとから成る。すなわち、軸２の一端には、つ
かみ歯4a,4bに突設された取付部５が圧入され、ノック
ピン６により固定される。一方、押えねじ３は、本体１
内を螺進，螺退可能とされ、その一端に形成された取付
部3aが軸２の他端に設けられた係合部2aに係合されてい
る。これにより一対の押えねじ３を回転させると一対の
つかみ歯4a,4bが回転することなく互いに開閉して試験
片TP（第２図）の上端を把持する。
つかみ具（上部つかみ具）の正面断面図であり、このつ
かみ具は、材料試験機の負荷ロッド（不図示）にユニバ
ーサルジョイントUJを介してそれぞれ連結されるつかみ
具本体１と、この本体１の先端に一対の軸２および押え
ねじ３を介してそれぞれ取付けられた一対の平板状つか
み歯4a,4bとから成る。すなわち、軸２の一端には、つ
かみ歯4a,4bに突設された取付部５が圧入され、ノック
ピン６により固定される。一方、押えねじ３は、本体１
内を螺進，螺退可能とされ、その一端に形成された取付
部3aが軸２の他端に設けられた係合部2aに係合されてい
る。これにより一対の押えねじ３を回転させると一対の
つかみ歯4a,4bが回転することなく互いに開閉して試験
片TP（第２図）の上端を把持する。
また図示はしないが、上記負荷ロッドと同軸で設けら
れた固定ロッド（不図示）には、上部つかみ具と同様の
構成の下部つかみ具が上部つかみ具と対向して連結さ
れ、下部つかみ具の一対のつかみ歯4a,4bに試験片TPの
下端が把持される。
れた固定ロッド（不図示）には、上部つかみ具と同様の
構成の下部つかみ具が上部つかみ具と対向して連結さ
れ、下部つかみ具の一対のつかみ歯4a,4bに試験片TPの
下端が把持される。
ここで、第１図（ｂ）に示すように、上部つかみ具１
の各つかみ歯4a,4bの把持面は、上部（負荷ロッド側）
がやすり目状（やすり目部P1）とされ、その下部（下部
つかみ具側）が波目状（波目部P2）とされている。また
下部つかみ具（不図示）の一対のつかみ歯の把持面は、
固定ロッド側が上記やすり目部P1とされ、上部つかみ具
１側が波目部P2とされる。そして第２図に示すように、
両つかみ歯4a,4bを閉じたとき、互いの波目部P2の凹凸
が嵌まり合うようになっている。
の各つかみ歯4a,4bの把持面は、上部（負荷ロッド側）
がやすり目状（やすり目部P1）とされ、その下部（下部
つかみ具側）が波目状（波目部P2）とされている。また
下部つかみ具（不図示）の一対のつかみ歯の把持面は、
固定ロッド側が上記やすり目部P1とされ、上部つかみ具
１側が波目部P2とされる。そして第２図に示すように、
両つかみ歯4a,4bを閉じたとき、互いの波目部P2の凹凸
が嵌まり合うようになっている。
試験片TPの引張試験を行うに当たり、上述の如く構成
された上下つかみ具の各つかみ歯4a,4b間に試験片TPの
両端をそれぞれ挿入し、各押えねじ３を回転させると、
つかみ歯4a,4bが互いに閉じて試験片TPを把持する。こ
のとき、第２図に示すように波目部P2の凹凸が嵌まり合
うように一対のつかみ歯4a,4bが閉じるから、試験片TP
の波目部P2に把持された部分は波目に沿って変形し、こ
れにより試験片TPの把持面への接触面積はやすり目部P1
より大きくなる。その結果、引張荷重作用時に試験片TP
の被把持部に作用する応力の分布は第２図の如くなり、
つかみ歯4a,4bの下端側、すなわち試験片中心Ｐ側に至
るほど試験片TPの被把持部に作用する応力が小さくな
る。また下部つかみ具（不図示）においても、試験片TP
の被把持部における応力分布は、つかみ歯上端側（試験
片中心Ｐ側）に至るほど小さくなる。
された上下つかみ具の各つかみ歯4a,4b間に試験片TPの
両端をそれぞれ挿入し、各押えねじ３を回転させると、
つかみ歯4a,4bが互いに閉じて試験片TPを把持する。こ
のとき、第２図に示すように波目部P2の凹凸が嵌まり合
うように一対のつかみ歯4a,4bが閉じるから、試験片TP
の波目部P2に把持された部分は波目に沿って変形し、こ
れにより試験片TPの把持面への接触面積はやすり目部P1
より大きくなる。その結果、引張荷重作用時に試験片TP
の被把持部に作用する応力の分布は第２図の如くなり、
つかみ歯4a,4bの下端側、すなわち試験片中心Ｐ側に至
るほど試験片TPの被把持部に作用する応力が小さくな
る。また下部つかみ具（不図示）においても、試験片TP
の被把持部における応力分布は、つかみ歯上端側（試験
片中心Ｐ側）に至るほど小さくなる。
したがって、従来のようにつかみ歯の試験片中心Ｐ側
端部に応力集中が発生することがなく、この部分で試験
片TPが破断（チャック切れ）するのが防止され、試験片
中心付近で試験片TPが破断し正確な試験結果を得ること
が可能となる。
端部に応力集中が発生することがなく、この部分で試験
片TPが破断（チャック切れ）するのが防止され、試験片
中心付近で試験片TPが破断し正確な試験結果を得ること
が可能となる。
なお、つかみ刃の開閉方式は上述のものに限定され
ず、例えば油圧式や空圧式でもよい。
ず、例えば油圧式や空圧式でもよい。
G.考案の効果 本考案は以上のように構成したから、つかみ歯の試験
片中心側端部において試験片に応力集中が発生せず、チ
ャック切れが防止され、常に正確な試験結果を得ること
が可能となる。
片中心側端部において試験片に応力集中が発生せず、チ
ャック切れが防止され、常に正確な試験結果を得ること
が可能となる。
第１図および第２図は本考案の一実施例を示し、第１図
（ａ）が本考案に係るつかみ具の全体構成を示す正面断
面図、第１図（ｂ）がつかみ歯の把持面を示す斜視図、
第２図はつかみ歯の各部分における応力分布を示す図で
ある。 第４図は従来のつかみ歯とその応力分布を示す図であ
る。 1:つかみ具 4a,4b,10a,10b:つかみ歯 P:試験片中心、P1:やすり目部 P2:波目部、TP:試験片
（ａ）が本考案に係るつかみ具の全体構成を示す正面断
面図、第１図（ｂ）がつかみ歯の把持面を示す斜視図、
第２図はつかみ歯の各部分における応力分布を示す図で
ある。 第４図は従来のつかみ歯とその応力分布を示す図であ
る。 1:つかみ具 4a,4b,10a,10b:つかみ歯 P:試験片中心、P1:やすり目部 P2:波目部、TP:試験片
Claims (1)
- 【請求項１】一対のつかみ歯で試験片を把持するつかみ
具を備えた材料試験機において、つかみ歯の試験片把持
面のうち、試験片中心寄りの把持面は波目状、試験片外
寄りの把持面はやすり目状としたことを特徴とする材料
試験機。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP1990053170U JP2522822Y2 (ja) | 1990-05-22 | 1990-05-22 | 材料試験機 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP1990053170U JP2522822Y2 (ja) | 1990-05-22 | 1990-05-22 | 材料試験機 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH0411454U JPH0411454U (ja) | 1992-01-30 |
| JP2522822Y2 true JP2522822Y2 (ja) | 1997-01-16 |
Family
ID=31574128
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP1990053170U Expired - Fee Related JP2522822Y2 (ja) | 1990-05-22 | 1990-05-22 | 材料試験機 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP2522822Y2 (ja) |
Families Citing this family (4)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| FR2927998A1 (fr) * | 2008-02-25 | 2009-08-28 | Snecma Sa | Machine de test d'un revetement pour pied d'aube. |
| FR2927997A1 (fr) * | 2008-02-25 | 2009-08-28 | Snecma Sa | Procede pour tester un revetement de pied d'aube. |
| JP5202998B2 (ja) * | 2008-03-10 | 2013-06-05 | 高周波熱錬株式会社 | チャック装置、引張試験装置、およびチャック装置の製造方法 |
| CN103954483B (zh) * | 2014-03-18 | 2016-12-07 | 西安交通大学 | 超高强钢板状疲劳试样、夹持部位加工方法及其高周疲劳试验方法 |
Family Cites Families (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JPH0621003Y2 (ja) * | 1987-09-17 | 1994-06-01 | 株式会社東衡テスタック | 試験片のチャック装置 |
-
1990
- 1990-05-22 JP JP1990053170U patent/JP2522822Y2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPH0411454U (ja) | 1992-01-30 |
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Legal Events
| Date | Code | Title | Description |
|---|---|---|---|
| LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |