JP2521698Y2 - 水硬性無機質成形物の成形装置 - Google Patents

水硬性無機質成形物の成形装置

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JP2521698Y2
JP2521698Y2 JP9288391U JP9288391U JP2521698Y2 JP 2521698 Y2 JP2521698 Y2 JP 2521698Y2 JP 9288391 U JP9288391 U JP 9288391U JP 9288391 U JP9288391 U JP 9288391U JP 2521698 Y2 JP2521698 Y2 JP 2521698Y2
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憲一 橋本
厚 那須
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Sekisui Chemical Co Ltd
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Sekisui Chemical Co Ltd
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Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本考案は、水硬性無機質成形物の
成形装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】一般に、セメント、石膏、珪酸カルシウ
ムなど、水和反応によって硬化する水硬性無機物を成分
とする成形材料は、水硬性無機物に水を含有させ、必要
に応じて繊維補強材としてガラス繊維などの無機質繊
維、動植物繊維、合成繊維などの有機質繊維、骨材とし
て砂、砂利などが含有されて構成されている。
【0003】そして、このような成形材料を使用して成
形物を成形するには、図3に示すような成形装置1が採
用されている。この成形装置1は、成形型2と、この成
形型2で脱水された成形物を成形型2から取り出す取り
出し型3と、この取り出し型3によって取り出された成
形物を受け取って養生硬化させる受け型4から構成され
ている。
【0004】成形型2は上型5と下型6から構成され、
これらの上型5と下型6とを型締めした際、それらの合
わせ面に成形物形状に一致するキャビティが形成される
ようになっている。そして、上型5には図示しない成形
材料の供給装置に連通する供給口7が形成されており、
図示しない供給装置を駆動することにより、成形材料を
供給口7を介して成形型2のキャビティに圧入すること
ができる。
【0005】一方、下型6には多数の水抜き孔8が形成
される他、その下部には吸引箱9が固定されており、こ
の吸引箱9には図示しない排水ポンプに連通されるパイ
プ10が接続されている。したがって、排水ポンプを駆
動することにより、下型6と吸引箱9とで形成される空
間を減圧することができ、この結果、キャビティに圧入
された成形材料に含有されている水分を搾り取って水抜
き孔8を通して吸引箱9に集め、パイプ10を介して外
部に排水し、成形物を水硬反応が必要な程度に脱水する
ものである。
【0006】一方、取り出し型3は前述の上型5と同一
の型面形状に形成される他、図示しない真空ポンプに連
通する多数の吸引孔11が形成されている。したがっ
て、脱水された成形物を収容した下型6と受け取り型3
をほぼ接触した状態に型合わせし、図示しない真空ポン
プを駆動すれば、取り出し型3に形成された吸引孔11
を通して成形物に負圧を作用させる結果、成形物を取り
出し型3に吸着して受け取ることができる。なお、この
取り出し型3の、成形物の縁部と接触する型面周囲には
スポンジなどの緩衝材12が設けられている。
【0007】また、受け型4は下型6と同一の型面形状
に形成されており、図示しない養生硬化炉に搬送可能に
構成されている。すなわち、成形物を吸引保持した取り
出し型3と受け型4をほぼ接触した状態に型合わせし、
真空ポンプの駆動を停止すれば、成形物は受け型4の型
面に支持されることから、成形物を収容した受け型4を
適宜養生硬化炉に向けて搬出し、養生硬化させればよ
い。
【0008】このような成形装置1によって成形物Sを
成形するには、まず、下型6に対して上型5を下降させ
て型締めし、これらの上型5と下型6で形成されたキャ
ビティに供給装置を介して供給口7から成形材料を圧入
する。成形材料の供給が終了すると同時に、下型6と吸
引箱9とで形成される空間を排水ポンプで吸引すること
により、成形材料を脱水して成形物Sを賦形させる(図
4参照)。
【0009】成形物Sの賦形が終了すれば、排水ポンプ
による吸引を維持した状態で上型5を上昇させ、元の位
置に復帰させる。この結果、賦形された成形物Sは下型
6の型面に支持されており、次いで、この下型6を受け
取り型3直下に移動させる。そして、下型6が所定位置
に到達すれば、排水ポンプによる吸引を停止すると同時
に、取り出し型3を下降させて下型6と型合わせする。
次いで、真空ポンプを駆動すれば、吸引孔11を介して
成形物Sには負圧が作用することから、成形物Sは下型
6から離脱して取り出し型3に吸引保持される(図5参
照)。
【0010】一方、取り出し型3に成形物Sを受け渡し
た下型6は、上型5が対向する成形位置に移動し、再び
成形作業を行う。また、成形物Sを吸引保持した取り出
し型3は上昇させた後、受け型4の直上位置に移動させ
る(図6参照)。取り出し型3が受け型4の直上位置に
達すれば、取り出し型3を下降させて受け型4と型合わ
せした後、真空ポンプによる吸引保持を解除すれば、成
形物Sは取り出し型4から離脱し、受け型4の型面に載
置される。成形物Sを収容した受け型4は、図示しない
養生硬化炉に向けて搬送され、成形物Sが硬化される
と、その成形物Sを降ろして再び受け取り位置に搬送さ
れる。
【0011】
【考案が解決しようとする課題】ところで、成形物Sを
取り出し型3に吸引保持させる際、取り出し型3に形成
された吸引孔11は成形物Sと直接接触することから汚
れやすく、取り出し型3の型面に成形物Sの一部が付着
したり、吸引孔11内で詰まって吸引孔11を閉塞させ
ることがある。この結果、成形物Sの受け取り時に成形
物Sの形状変化を起こしたり、吸着面積が減少して成形
物Sの吸着ができないという問題があった。このため、
取り出し型3を頻繁に清掃するなど保守点検に多くの時
間が必要であった。
【0012】本考案は、このような問題点に鑑みてなさ
れたもので、成形物を確実に吸着するとともに、耐久性
を向上して整備時間の減少を図った水硬性無機質成形物
の成形装置を提供するものである。
【0013】
【課題を解決するための手段】本考案は、下型と上型で
形成されたキャビティに成形材料を圧入し、成形材料を
脱水して成形物を賦形させた後、その成形物を取り出し
型を介して受け型に移し、養生硬化させる水硬性無機質
成形物の成形装置において、前記取り出し型の型面に複
数条の吸引溝を形成し、この吸引溝内に真空源に連通す
る吸引孔を形成したことを特徴とするものである。
【0014】
【作用】下型と上型で形成されたキャビティに圧入され
た成形材料を脱水して成形物を賦形させた後、その成形
物を取り出し型に吸着させて受け型に移す。この際、成
形物は吸引溝を介して負圧が作用している。
【0015】したがって、取り出し型と成形物との接触
面積が減少し、吸引孔の穴詰まりを防止すると同時に、
型面に付着する汚れを少なくすることができ、耐久性を
向上して保守点検に要する時間を削減することができ
る。
【0016】
【実施例】以下、本考案の実施例を図面を参照して説明
する。
【0017】なお、図3乃至図6に示した成形装置の概
略については重複するため、それらの詳細な説明は省略
する他、同一の部材には同一の符号を用いるものとす
る。
【0018】図1および図2には、本考案の取り出し型
3Aが示されており、この取り出し型3Aの型面には、
複数条の吸引溝31が形成されており、この吸引溝31
内に吸引孔11が形成されている。
【0019】したがって、取り出し型3Aが下型4の型
面に支持されている成形物Sを吸引保持する際、吸引孔
11が開口されている吸引溝31の底面には成形物Sが
接触することはなく、成形物Sとの接触面積を減少させ
ることができる。この結果、吸引孔11の穴詰まりを防
止すると同時に、型面に付着する汚れを少なくすること
ができる。この際、吸引溝31を介して成形物Sの表面
には負圧が作用しており、一二の吸引孔11が閉塞して
も、その吸引溝31における他の吸引孔11を通して吸
引溝31の面積分負圧が作用することに変わりはなく、
吸着力が低下することはない。
【0020】
【考案の効果】以上のように本考案によれば、成形装置
を構成する取り出し型の型面に吸引溝を形成し、この吸
引溝内に真空源に連通する多数の吸引孔を開口したこと
により、吸引溝の幅と長さで定まる大きな面積で成形物
に真空圧を作用させることができ、成形物を確実に吸着
することができる他、取り出し型の型面と成形物とが直
接接触する面積を減少させることが可能となり、型面に
付着した汚れに伴う成形物の変形や穴詰まりを防止する
ことができる。そして、一二の吸引孔が穴詰まりをおこ
しても、他の吸引孔を介して吸引溝全体に吸引力が作用
することから、吸引力の低下を生じることはなく、全体
として耐久性を向上すると同時に、保守整備点検作業に
要する時間の短縮を図ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案の成形装置の取り出し型を一部省略して
示す正面図である。
【図2】図1のX−X線断面図である。
【図3】成形装置の全体構成を示す概略図である。
【図4】成形型による成形作業状態を示す概略図であ
る。
【図5】取り出し型による成形物の吸着状態を示す概略
図である。
【図6】取り出し型による成形物の受け渡し状態を示す
概略図である。
【符号の説明】
1 成形装置 2 成形型 3A 取り出し型 4 受け型 5 上型 6 下型 11 吸引孔 31 吸引溝 S 成形物
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭57−120405(JP,A) 特開 昭55−126408(JP,A) 特開 昭55−126407(JP,A) 特開 平5−16110(JP,A) 特開 平4−327906(JP,A) 実開 平5−41716(JP,U)

Claims (1)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 下型と上型で形成されたキャビティに成
    形材料を圧入し、成形材料を脱水して成形物を賦形させ
    た後、その成形物を取り出し型を介して受け型に移し、
    養生硬化させる水硬性無機質成形物の成形装置におい
    て、前記取り出し型の型面に複数条の吸引溝を形成し、
    この吸引溝内に真空源に連通する吸引孔を形成したこと
    を特徴とする水硬性無機質成形物の成形装置。
JP9288391U 1991-11-13 1991-11-13 水硬性無機質成形物の成形装置 Expired - Fee Related JP2521698Y2 (ja)

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