JP2521035Y2 - 自動車外板用パネル部材 - Google Patents

自動車外板用パネル部材

Info

Publication number
JP2521035Y2
JP2521035Y2 JP2423291U JP2423291U JP2521035Y2 JP 2521035 Y2 JP2521035 Y2 JP 2521035Y2 JP 2423291 U JP2423291 U JP 2423291U JP 2423291 U JP2423291 U JP 2423291U JP 2521035 Y2 JP2521035 Y2 JP 2521035Y2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
skin
stiffener
ribs
automobile outer
mold
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP2423291U
Other languages
English (en)
Other versions
JPH04120015U (ja
Inventor
正人 石橋
保夫 山根
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Honda Motor Co Ltd
Original Assignee
Honda Motor Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Honda Motor Co Ltd filed Critical Honda Motor Co Ltd
Priority to JP2423291U priority Critical patent/JP2521035Y2/ja
Publication of JPH04120015U publication Critical patent/JPH04120015U/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP2521035Y2 publication Critical patent/JP2521035Y2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Blow-Moulding Or Thermoforming Of Plastics Or The Like (AREA)

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本考案は、互いに対向するスキン
とスティフナを合成樹脂により一体にブロー成形してな
る自動車外板用パネル部材に関し、特にボンネット、ト
ランク、ルーフ等の比較的大型の水平パネルとして使用
するのに適した自動車外板用パネル部材に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、合成樹脂製の自動車外板用パネル
部材として熱可塑性樹脂を射出成形したものが実用化さ
れているが、このようなパネル部材は剛性が十分でない
ため、フェンダー等の垂直パネルにおける使用に止どま
っている。
【0003】したがって、十分な剛性が必要とされるボ
ンネット、トランク、ルーフ等の比較的大型の水平パネ
ルを合成樹脂で形成するには、車体外側に位置するスキ
ンと内側に位置するスティフナをFRPで別個に形成し
て接着したり、スタンパブルシートで形成したスティフ
ナを型にセットした後、熱可塑性樹脂でスキンを射出成
形する等の手法が必要となる。
【0004】
【考案が解決しようとする課題】しかしながら、上記手
法はいずれも2度の成形工程を必要とするため、サイク
ルタイムが長くなって量産性およびコストの面で問題が
あった。
【0005】本考案は前述の事情に鑑みてなされたもの
で、十分な剛性を有し、しかもブロー成形により短時間
かつ低コストで製造し得る自動車用外板パネルを提供す
ることを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】前記目的を達成するため
に、本考案は、互いに対向するスキンとスティフナを合
成樹脂により一体にブロー成形してなる自動車外板用パ
ネル部材であって、実質的に閉ループを構成するリブを
スティフナからスキンに向けて一体に突設し、そのリブ
の先端をスキンの裏面に固着したことを第1の特徴とす
る。
【0007】また本考案は前述の第1の特徴に加えて、
前記リブにブロー成形用の気体を流通させるための切欠
きを設けたことを第2の特徴とする。
【0008】
【実施例】以下、図面に基づいて本考案の実施例を説明
する。
【0009】図1および図2は自動車のボンネットをブ
ロー成形するための装置を示すもので、その金型1は開
閉自在な一対の金型半体2,3から構成され、一方の金
型半体2はボンネットの表壁側のスキンを、他方の金型
半体3は裏壁側のスティフナをそれぞれ成形する。金型
半体2のキャビティ面はスキンの表面に対応する滑らか
な曲面に形成される一方、金型半体3のキャビティ面に
は、スティフナにリブとディンプルを形成するための5
本の突条3a〜3eと複数個の突起3hが突設される。
突条3a,3b,3c,3eは概略矩形状の閉ループを
構成するように突設され、その隅部には4個の切欠き3
iが設けられる。同様に突条3a,3d,3c,3eは
概略矩形状の閉ループを構成するように配設され、その
隅部には4個の切欠き3iが設けられる。
【0010】パリソン押出機4のノズル5は、金型3の
開閉方向の幅が狭く、それと直交する方向の幅が広くな
るように偏平な形状を備える。したがってノズル5から
押出されるパリソンPは偏平な筒状となり、その幅広面
が両金型半体2,3の間に挟持される。
【0011】前記金型1には、両金型半体2,3の間に
挟持されたパリソンPの内部にエアーを供給するための
ブローピン6が進退自在に設けられる。
【0012】而して、このブロー成形装置において、両
金型半体2,3を開いた状態でパリソン押出機4のノズ
ル5から熱可塑性樹脂製のパリソンPが押し出した後、
両金型半体2,3を型締めする。これにより袋状のパリ
ソンPの上下端部は金型1の外周部により挟圧されて閉
塞されるとともに、そのパリソンPの中間部の要所は前
記金型半体3に突設した突条3a〜3eと突起3hの先
端により押圧されて相互に密着する。
【0013】続いて、金型1内に挿入したブローピン6
の先端をパリソンの縁部に突き刺し、その内部に高圧エ
アーを供給する。これにより、内圧で膨張した熱可塑性
樹脂製のパリソンPが両金型半体2,3のキャビティ面
に密着して成形されるとともに、突条3a〜3eと突起
3hの先端により押圧された部分においてパリソンPの
表裏が一体に溶融して相互に接合される。上記ブロー成
形の過程で、ブローピン6から供給された高圧エアーは
各突条3a〜3e間に形成された切欠き3iからパリソ
ンPの内部に均一に行き渡ることができる。
【0014】上述のようにしてブロー成形されたボンネ
ットBは、図3および図4に示すように滑らかな曲面を
持つ車体外側のスキン7と、そのスキン7の裏面を補強
するスティフナ8からなる中空構造を備える。スキン7
とスティフナ8は外周の全長に亘って密着するととも
に、その中間部においてスティフナ8から突出するリブ
8a〜8eと複数のディンプル8hの先端がスキン7の
裏面に一体に融着する。4本のリブ8a,8b,8c,
8e、および4本のリブ8a,8d,8c,8eは、切
欠き8iの部分を除いて実質的に閉ループを構成してお
り、これによりボンネットBに曲げ変形および捩れ変形
に対する大きな剛性を持たせることができる。また前記
リブ8a〜8e間に配設された複数のディンプル8hに
より、スキン7とスティフナ8を押し潰す方向の荷重に
対する抵抗力を持たせることができる。
【0015】図5および図6は本考案の第2実施例を示
すもので、この実施例はリブ8aと平行に他のリブ8f
を追加して強度を向上させた点に加えて、リブ8a〜8
eの端部間を高さの低いリブ8gにより接続した点に特
徴を有している。前記高さの低いリブ8gとスキン7の
裏面との間には切欠き8iが形成され、前記リブ8gに
より強度の向上を図るとともに、前記切欠き8iにより
ブロー成形用の高圧エアーの流通を可能にしている。
【0016】図7および図8は本考案の第3実施例を示
すもので、この実施例はスキン7とスティフナ8が該ス
ティフナ8に突設した縦横各2本のリブ8a〜8dによ
り結合されている。前記4本のリブ8a〜8dとボンネ
ットBの外周とにより9個の閉ループが構成され、ブロ
ー成形用の高圧エアーの流通を可能にすべく、それらの
閉ループの内部はリブ8a〜8dの高さを部分的に低く
することにより形成した切欠き8iで相互に連通する。
【0017】図9は本考案の第4実施例を示すもので、
この実施例はスキン7の表面にブロー成形時のヒケによ
る凹部が発生することを防止すべく、その鉄製の金型半
体3の突条3a〜3eと突起3hの部分をアルミニュー
ムで形成している。
【0018】すなわち、金型1の内部でブロー成形され
たボンネットBが冷却固化する際、スキン7とスティフ
ナ8の融着部は肉厚が大きくなって他の部分に比べて冷
却が遅れる結果、その融着部に対応するスキン7の表面
にヒケによる凹部が発生する。しかしながら、この実施
例のように融着部に対応する突条3a〜3eと突起3h
を鉄よりも熱伝導率が大きいアルミニュームで形成する
ことにより、前記融着部を早期に冷却固化させてヒケの
発生を防止することができる。
【0019】図10は本考案の第5実施例を示すもの
で、この実施例は予めパリソンPの内面に接着剤層P1
を積層しておき、ブロー成形時にスティフナ8のリブ8
a〜8eおよびディンプル8hの先端部とスキン7の裏
面とを前記接着剤層P1 により相互に接合するものであ
る。この実施例によれば、融着による厚肉部が形成され
ないため、冷却時のヒケの問題が生じることが無い。
【0020】以上、本考案の実施例を詳述したが、本考
案は、前記実施例に限定されるものでなく、実用新案登
録請求の範囲に記載された本考案を逸脱することなく、
種々の小設計変更を行うことが可能である。
【0021】例えば、実施例ではエアーによりブロー成
形を行っているが、エアーを用いると溶融状態での熱可
塑性樹脂、例えばアミド結合を有する樹脂が酸化を起こ
してスキンとスティフナの融着が不完全になる場合があ
るため、エアーに代えてヘリウムや窒素のような不活性
ガスを用いることにより樹脂の酸化を防止することが望
ましい。上述のように不活性ガスを用いてブロー成形を
行うとスキンとスティフナの融着が確実に行われるた
め、その融着部の幅を狭くすることができる。その結
果、前記融着部における熱溜りが小さくなってブロー成
形後の冷却時のスキンの表面にヒケが発生し難くなり、
外観性の向上が可能となる。なお、完璧を期するために
は、パリソンの内部のエアーを予め不活性ガスでパージ
しておくことが望ましい。
【0022】また、本考案のパネル部材はボンネットに
限らず、トランクやルーフ等の他のパネル部材に適用可
能である。更にリブにより形成される閉ループの形状は
実施例のものに限定されず、任意の形状のものを採用す
ることが可能である。
【0023】
【考案の効果】以上のように本考案の第1の特徴によれ
ば、パネル部材のスキンとスティフナを一体にブロー成
形する際に、実質的に閉ループを構成するリブをスティ
フナからスキンに向けて突設し、そのリブの先端をスキ
ンの裏面に固着したので、スキンとスティフナが強固に
一体化された極めて剛性の高いパネル部材を短時間かつ
低コストで製造することが可能となる。また自動車が高
速走行するとパネル部材のスキン側に空気力により負圧
が発生するが、そのスキンはリブを介してスティフナに
結合されているため、前記負圧による吸い上げでスキン
が変形することを防止できる。
【0024】また本考案の第2の特徴によれば、前記リ
ブにブロー成形用の気体を流通させるための切欠きを設
けたので、パリソンの内部に気体を均一に行き渡らせて
精密なブロー成形を行うことが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】ブロー成形装置の全体正面図(図2の1−1線
断面図)
【図2】図1の2−2線断面図
【図3】第1実施例によるボンネットの部分断面図
【図4】図3の4−4線断面図
【図5】第2実施例によるボンネットの部分断面図
【図6】図5の6−6線断面図
【図7】第3実施例によるボンネットの部分断面図
【図8】図7の8−8線断面図
【図9】第4実施例による金型とボンネットの部分断面
【図10】第5実施例によるボンネットの部分断面図
【符号の説明】
7・・・・・・スキン 8・・・・・・スティフナ 8a〜8g・・リブ 8i・・・・・切欠き

Claims (2)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 互いに対向するスキン(7)とスティフ
    ナ(8)を合成樹脂により一体にブロー成形してなる自
    動車外板用パネル部材であって、実質的に閉ループを構
    成するリブ(8a〜8g)をスティフナ(8)からスキ
    ン(7)に向けて一体に突設し、そのリブ(8a〜8
    g)の先端をスキン(7)の裏面に固着したことを特徴
    とする、自動車外板用パネル部材。
  2. 【請求項2】 前記リブ(8a〜8g)にブロー成形用
    の気体を流通させるための切欠き(8i)を設けたこと
    を特徴とする、請求項1記載の自動車外板用パネル部
    材。
JP2423291U 1991-04-12 1991-04-12 自動車外板用パネル部材 Expired - Fee Related JP2521035Y2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2423291U JP2521035Y2 (ja) 1991-04-12 1991-04-12 自動車外板用パネル部材

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2423291U JP2521035Y2 (ja) 1991-04-12 1991-04-12 自動車外板用パネル部材

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH04120015U JPH04120015U (ja) 1992-10-27
JP2521035Y2 true JP2521035Y2 (ja) 1996-12-25

Family

ID=31909235

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2423291U Expired - Fee Related JP2521035Y2 (ja) 1991-04-12 1991-04-12 自動車外板用パネル部材

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2521035Y2 (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US20220288835A1 (en) * 2019-07-25 2022-09-15 Jinglei JIANG Blow-Molded Panel and Manufacturing Method for Blow-Molded Panel

Families Citing this family (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP3871744B2 (ja) 1996-10-25 2007-01-24 本田技研工業株式会社 自動車用合成樹脂製パネル
CA2985470C (en) * 2015-05-19 2023-07-18 Fu-Se Vacuum Forming Co., Ltd Surface protection method and surface decoration method for body to be coated
JP7178025B2 (ja) * 2019-06-24 2022-11-25 三甲株式会社 表示具
CN110884017A (zh) * 2019-11-19 2020-03-17 广东聚石化学股份有限公司 一种简易中空行李箱盖板模具及盖板

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US20220288835A1 (en) * 2019-07-25 2022-09-15 Jinglei JIANG Blow-Molded Panel and Manufacturing Method for Blow-Molded Panel

Also Published As

Publication number Publication date
JPH04120015U (ja) 1992-10-27

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP2521035Y2 (ja) 自動車外板用パネル部材
JP3231845B2 (ja) 自動車用パネル
JP3144843B2 (ja) ブロー成形方法
JP4139496B2 (ja) 把手付プラスチックボトル
JP3858408B2 (ja) 多層成形品成形用金型
JPH10250641A (ja) 合成樹脂製中空成形品とその製造方法
JP3842496B2 (ja) 把手付プラスチックボトル
JPH0611162Y2 (ja) プラスチック製中空二重壁構造のブロー成形品
JPH05254001A (ja) ブロー成形製二重壁構造体およびその製造方法
JP3764803B2 (ja) ブロー成形品
JPH1086214A (ja) プラスチック製中空二重壁構造のブロー成形品
JP2982599B2 (ja) 中空部を有する成形品の製造方法
JP2991927B2 (ja) 中空部を有する車両用樹脂成形品とその製造方法
JP3706406B2 (ja) ブロー成形パネルの製造方法およびその製造金型
JPH09207207A (ja) ハウジングパネルの製造方法
JPH0642134U (ja) 樹脂製射出成形品
JP3052811B2 (ja) モール及びそのブロー成形方法
JPH09193657A (ja) 車両用サンバイザの製造方法
JP2002274542A (ja) 把手及び把手付きプラスチックボトル
JP2574354Y2 (ja) 射出成形品の突出部構造
JP2002234541A (ja) 把手及び把手付きプラスチックボトル
JPH06278226A (ja) 中空二重壁成形品およびその製造方法
JPH0516945A (ja) 把手付きプラスチツクボトル
JPH0741662B2 (ja) 二重管の製造方法
JP2001170995A (ja) 中空成形体

Legal Events

Date Code Title Description
LAPS Cancellation because of no payment of annual fees