JP2520423B2 - 潤滑性ゴム組成物 - Google Patents

潤滑性ゴム組成物

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JP2520423B2 JP62162720A JP16272087A JP2520423B2 JP 2520423 B2 JP2520423 B2 JP 2520423B2 JP 62162720 A JP62162720 A JP 62162720A JP 16272087 A JP16272087 A JP 16272087A JP 2520423 B2 JP2520423 B2 JP 2520423B2
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Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 この発明は潤滑性ゴム組成物に関するものである。
〔従来の技術〕
従来、ジエン系ゴムが優秀な耐油性、耐摩耗性、ゴム
弾性、機械的強度等を生かして、オイルシール、グラス
ラン、等速ジョイントなどのダストブーツ、各種バル
ブ、トナーシール等その使用される分野は多岐にわたっ
ているが、近年、機械や自動車の高性能化、高速化など
に伴い、摺動部に使われるものにはさらに優れた潤滑性
が要求されるようになった。また、複写機、プリンタ、
ファクシミリ、コンピュータ等の情報関連機器のように
室内で使用するものについては、それらが作動するとき
に発生する音が騒音として大きい問題となっており、そ
のため消音機能を有し摺動特性に優れたゴム成形品の要
求が高まって来た。さらに最近は、半導体レーザを利用
したコンパクトディスク、ビデオディスク、光ファイル
等の光関連機器において、集光レンズによって結ばれる
スポットで正しくディスク面上のビットの情報を読み取
るためには、外部からこれら機器に加えられる振動に対
して良好な制振作用も兼ね備えた潤滑性に優れた摺動材
料が要求されるようになった。
これらの諸要求を満たす目的で、摺動性の良い合成樹
脂、たとえばポリアミド、ポリアセタール、ポリオレフ
ィン、フッ素樹脂等を用いるか、またはこれら樹脂に各
種エラストマーを配合するなど多くの試みがなされた
が、従来のゴム自体が有するシール性、追従性、制振
性、消音性等の特性が殆んど生かされず、また従来の配
合のジエン系ゴム組成物においては摺動特性について決
して満足出来るものとはいえないので、大きい駆動力を
必要としたり、摩擦音を発したり、スティックスリップ
を起こしたりするばかりでなく、使用時間の長期化につ
れて摩擦抵抗は増大し、摩耗は激しくなり、さらには摺
動部における発熱も大きくなって、ゴム状弾性体自体の
変形をも招くなど多くの問題があった。一般にゴム状弾
性体を有する摺動材料の摩擦抵抗を小さくするために
は、ゴム状弾性体の表面に、たとえば、特公昭46-23681
号公報に示されているように、フッ素樹脂フィルムを貼
り合わせる方法(貼着法と略記)、また、たとえば、特
公昭57-32950号公報に示されているように、オレフィン
系樹脂を熱融着させる方法(融着法と略記)、造膜性重
合体を溶解した有機溶剤中にフッ素樹脂等の固体潤滑剤
を分散させた液を塗布して焼き付ける方法(塗布法と略
記)またはフッ素樹脂等の固体潤滑剤もしくはシリコー
ンオイル等の潤滑油を別個にまたは同時にゴム弾性体に
配合するなどの方法(混入法と略記)が採られて来た
が、これら方法にはそれぞれつぎのような欠点がある。
すなわち、貼着法または融着法においては、フッ素樹脂
フィルムもしくはオレフィン系樹脂フィルムの基材に対
する接着性が非常に悪く、特にフッ素樹脂フィルムの場
合は予め表面処理(アルカリ金属もしくはイオンスパッ
タリング等による処理)をする必要があり、たとえ表面
処理が施されているフッ素樹脂フィルムであっても、ま
たオレフィン系樹脂の場合であっても、接着性は不充分
であって、使用中にフィルムはよく剥離するし、複雑な
形状の成形体には利用しにくく、フィルムの膜厚が大き
いため、ゴム状弾性体が本来持っている優れたシール
性、追従性、制振性などの諸特性に悪影響を及ぼすなど
の欠点がある。そして、つぎの塗布法においては、接着
力の点では前記の貼着法、融着法よりは勝っているが、
元来潤滑性を有しない重合体を使用するために、充分な
潤滑性を発揮させることは困難であり、さらに混入法に
おいては、固体潤滑剤を配合する場合、少量では潤滑性
が劣り、多量のときにはゴム状弾性体本来の諸特性を妨
害し、潤滑油を配合する場合には、摺動時に潤滑油を浸
み出させることにより摺動特性を発現させようとするも
のであるが、摩擦係数が小さい値で安定しないこと、温
度が高くなると油が浸出してしまうこと、成形性が悪い
こと、成形時もしくは混練時に油が分離しやすいこと、
基材の諸特性が阻害されること、摺動した面が油で汚染
されてほこり等が付着しやすいこと、一旦油が切れると
異常摩耗を起こすなど非常に多くの問題を抱えている。
〔発明が解決しようとする問題点〕
このように、従来の技術においては、シール性、追従
性、消音性、制振性などのゴム状弾性体が元来有してい
る機能を低下させず、しかも摩擦係数が小さい値で安定
し、摩耗係数の小さい材料は得られず、数多くの優れた
特性を有するゴム状弾性体も、低摩擦係数が要求される
摺動材料には適しないという問題点があった。
〔問題点を解決するための手段〕
上記の問題点を解決するために、この発明は、ジエン
系ゴム100重量部に対し、イソシアネート基またはシア
ネート基の少なくともいずれか一種類の基を含むオルガ
ノポリシロキサンもしくは含フッ素重合体を3〜100重
量部配合した潤滑性ゴム組成物とする手段を採用したも
のである。以下その詳細を述べる。
まず、この発明のジエン系ゴムは、ジエンモノマーを
単独重合もしくは共重合させて得られ、シール性、変形
に対する追従性、制振性、消音性などのゴム状弾性体が
元来有する特性を有する弾性ゴムであり、天然ゴムを始
め、ブタジエンゴム、イソプロピレンゴム、クロロプレ
ンゴム、スチレンブタジエンゴム、アクリロニトリルブ
タジエンゴムなどの合成ゴムを例示することが出来る。
但し、この発明のジエン系ゴムは、前記したゴム状弾性
体が元来有する特性を有しないABS樹脂などのアクリロ
ニトリルブタジエン系樹脂を含まない。
つぎにこの発明におけるイソシアネート基、シアネー
ト基の少なくともいずれか一種類の基を含むオルガノポ
リシロキサンは、ジメチルシロキサン、メチルフェニル
シロキサン、トリメチルフルオロプロピルシロキサン等
のオルガノポリシロキサンの単独重合体または二種類以
上の共重合体にイソシアネート基、シアネート基を導入
したもので、具体的には イソシアネート基含有オルガノポリシロキサン シアネート基含有オルガノポリシロキサン 〔式中Rはアルキレン基など、m=5〜10000、n=2
〜100である。〕 などを例示することが出来る。
また、この発明におけるイソシアネート基、シアネー
ト基の少なくともいずれか一種類の基を含む含フッ素重
合体は、ポリフルオロアルキルまたはポリフルオロエー
テルにイソシアネート基、シアネート基の少なくともい
ずれか一種類を導入したものであり、このポリフルオロ
アルキルは、炭素数2〜20のポリフルオロアルキル基を
有する重合体であって、たとえば、 を例として挙げることができる。そしてポリフルオロエ
ーテルは、 −CX2X−O− 〔式中Xは1〜4の整数〕 を主要構造単位とし、平均分子量500〜50000の重合体で
あって、具体的には、 OCN−C63(CH3)−NHCOCF224mCF2n
CF2CONH−(CH3)C63−NCO (分子量約2000)、 NCOCH2−CF2OC24mCF2nCF2−CH2OCN
(分子量約2000)、 NCOCH2(CF22O(CF24O(CF22CH2OCN などである。
さらに、この発明における水酸基を含有する液状ジエ
ン系重合体はジエン系モノマーを単独重合または共重合
して得られるものであり、分子量500〜50000の範囲、好
ましくは500〜10000の範囲、で水酸基の含有量が0.1〜1
0.0meq/gのものであって、常温下で液状を呈しているも
のである。そして、この液状ジエン系重合体の具体例と
しては、ブタジエンホモポリマー、イソプレンホモポリ
マー、ブタジエン−スチレンコポリマー、ブタジエン−
イソプレンコポリマー、ブタジエン−アクリロニトリル
コポリマー、ブタジエン−2−エチルヘキシルアクリレ
ートコポリマー、ブタジエン−n−オクタデシルアクリ
レートなどを挙げることが出来る。
以上述べたジエン系ゴム及び液状ジエン系重合体に
は、特に限定するものではないが、ゴム用加硫剤を併用
するとよい。加硫剤としてはイオウ加硫系、有機過酸化
物加硫系などを例示することができるが、ジエン系ゴム
自体の架橋反応は勿論のこと、液状ジエン系重合体が共
存する場合には、液状ジエン系重合体同士およびジエン
系ゴムと液状ジエン系重合体との間の架橋反応をも起こ
させることが望ましい。
この発明において、ジエン系ゴムにオルガノポリシロ
キサンもしくは含フッ素重合体を配合し、潤滑性に優れ
たゴム組成物を得る時に、イソシアネート基もしくはシ
アネート基だけが特に良好な効果を示す理由は定かでは
ないが、ジエン系ゴムに通常広く用いられる充填剤、た
とえばカーボンブラック、シリカ、クレー、カオリナイ
ト、マイカ等はその表面に活性な水酸基を有しているも
のが多く、その水酸基との反応性が大きいイソシアネー
ト基もしくはシアネート基によって、充填剤の表面に強
固に潤滑性物質が保持されるために脱離しにくくなり、
成形時に「ブリードアウト」することなく、摺動時にも
長期にわたり良好な潤滑性が得られると推測される。こ
のようなことは前記の水酸基を含有する液状ジエン系重
合体についても言うことができ、イソシアネート基また
はシアネート基の少なくともいずれか一種類の基を含有
するオルガノポリシロキサンもしくは含フッ素重合体と
液状ジエン系重合体とが、それぞれが有する官能基の一
部もしくは全部で強固に結合し合って、オルガノポリシ
ロキサンまたは含フッ素重合体は結合した液状ジエン系
重合体のジエン系重合体に対する相溶性の良さからジエ
ン系重合体の組織内に均質に分散することができ、さら
にオルガノポリシロキサンもしくは含フッ素重合体が架
橋して出来たジエン系重合体の網目またはジエン系ゴム
と液状ジエン系重合体との網目中に強固に保持されるた
めに、摺動等に伴うせん断力や圧縮力等の応力または熱
などの外界からの刺激に対しても脱離しにくく、また材
料組織内での運動も制限されて、ゴム弾性が本来有する
耐熱性、機械的強度にも悪い影響を及ぼすことなく、優
れた潤滑性を長期にわたって発揮することができるもの
と推定することが出来るのである。したがって、オルガ
ノポリシロキサンまたは含フッ素重合体の含有する官能
基は片末端にあるものよりは両末端に存在するものが反
応点を増加することから望ましいことは勿論であって、
液状ジエン系重合体またはジエン系ゴムなどの骨格の一
部がオルガノポリシロキサンまたは含フッ素重合体によ
って構成されることになって、ゴム弾性体の網目構造を
破壊することなく、これら潤滑性物質がより大きい表面
積を占め、優れた潤滑性および耐摩耗性を発現し得るよ
うになる。
この発明においてオルガノポリシロキサンもしくは含
フッ素重合体の配合割合はジエン系ゴム100重量部に対
して3〜100重量部であることが望ましい。なぜなら
ば、3重量部未満の少量では潤滑性の改善効果が不充分
であり、逆に100重量部を越える多量ではジエン系ゴム
の機械的強度が著しく低下して好ましくないからであ
る。また、液状ジエン系重合体を併用するときの配合割
合は、オルガノポリシロキサンもしくは含フッ素重合体
および液状ジエン系重合体の合計がジエン系ゴム100重
量部に対し5〜100重量部であることが望ましい。なぜ
ならば5重量部未満では潤滑性の改善効果は期待でき
ず、また100重量%を越える多量ではジエン系ゴムの本
来の機械的強度を著しく低下させて好ましくないからで
ある。なお、オルガノポリシロキサンもしくは含フッ素
重合体に対する液状ジエン糸重合体の配合割合は、特に
限定されるものではないが、この発明の効果を充分に発
揮させる上からは、オルガノポリシロキサンもしくは含
フッ素重合体が含むイソシアネート基もしくはシアネー
ト基の化学当量に相当する水酸基当量を有する液状ジエ
ン糸重合体の量であることが好ましいと言うことが出来
る。
ここで、前記したように、ジエン系ゴムおよび液状ジ
エン系重合体を架橋させるためにゴム用加硫剤を使用す
ることが望ましいが、その際の加硫剤の添加量はジエン
系ゴムおよび液状ジエン系重合体の種類、組成比、加硫
剤の種類などを勘案して、通常の場合0.1〜20.0重量部
の程度を目安とすればよい。
さらにこの発明の潤滑性ゴム組成物に対しても、通常
のゴム工業に使用される各種添加剤を適宜使用すること
もできる。添加剤としては、たとえば、カーボンブラッ
ク、シリカ、クレー、炭酸カルシウム、炭酸マグネシウ
ム、水酸化マグネシウム、水酸化アルミニウム、酸化ア
ルミニウム、タルク、マイカ、カオリナイト、ベントナ
イト、シラス、炭化ケイ素、アラミッド樹脂、フェノー
ル樹脂などの粉末または繊維等の充填剤、亜鉛華、脂肪
酸等の加硫助剤、グアニジン類、サルファイド類、アル
デヒド−アミン類等の加硫促進剤、ステアリン酸亜鉛、
亜リン酸鉛、亜リン酸バリウム等の安定剤、ジメチルフ
タレート、ジオクチルフタレート等の可塑剤、アミン
類、フェノール類等の老化防止剤、2,6−ジ−t−ブチ
ル−p−クレゾール等の酸化防止剤、アクリロニトリル
誘導体等の紫外線吸収剤、酸化アンチモン、酸化ジルコ
ン等の難燃剤、カドミウムイエロー、フタロシアニンブ
ルー、チタン白等の着色剤などを挙げることが出来る。
以上述べたようにこの発明における主原材料およびそ
の他の諸原材料を混合する方法は従来からよく知られた
方法を利用すればよく、特に限定するものではない。す
なわち各原材料をオープンロール、バンバリーミキサ、
ニーダ等通常の混合機を用いて同時に混合しても、ま
た、液状ジエン系重合体の含有する水酸基とオルガノシ
ロキサンもしくは含フッ素重合体が有するイソシアネー
ト基もしくはシアネート基とを効率よく反応させる目的
から、予めこれら主要成分のみを混合し、その後に他の
原材料を適宜加えるというように段階的に混合してもよ
い。また、オルガノポリシロキサンもしくは含フッ素重
合体の分散性を良くするために、これら成分を予めフル
オロクロロハイドロカーボン等の溶媒に溶かし、溶液状
で混合機に供給してもよい。このようにして調製された
混合物を、プレス、圧延、押出し等の成形機またはゴム
用射出成形機を用いて成形するとよい。
〔作用〕
前記したように、この発明の潤滑性ゴム組成物の組織
は潤滑性に優れたオルガノポリシロキサンもしくは含フ
ッ素重合体の官能基がジエン系ゴムその他共存する添加
剤などと強い親和性もしくは反応性を示して強固に保持
されたものとなる。また、液状ジエン系重合体を併用す
るときはそれが有する官能基の作用、さらにはジエン系
ゴムに対する相溶性の良さも加わって、均質で、しかも
複雑強固な網目構造が形成され、その網目構造の中に組
み込まれた上記の潤滑性物質は容易に脱落することな
く、組織内に均質に細かく分散した状態で、ゴム弾性体
本来の基本的構造を破壊することもなく、機械的強度、
耐熱性を殆んど維持したまま、長期にわたって低摩擦係
数の状態で安定し、かつ耐摩耗性にも優れた成形品が得
られることになる。
〔実施例〕
以下の実施例および比較例に用いた原材料を一括して
示すとつぎのとおりである。なお〔 〕内にはそれぞれ
の略号を示した。なおこれら原材料の配合割合はすべて
重量部で表わした。
ジエン系ゴム アクリロニトリルブタジエンゴム〔NBR〕(日本合成
ゴム社製:JSR237H)、 スチレンブタジエンゴム〔SBR〕(同上社製:JSR150
2)、 クロロプレンゴム〔CR〕(東洋曹達工業社製:B-1
1)、 液状ジエン系重合体 水酸基含有液状ジエン系重合体〔HO-PB〕(出光石油
化学社製:末端水酸基含有ポリブタジエンR-45HT、分子
量2800、水酸基含量0.83meq/g)、水酸基等の官能基
を含有しない液状ジエン系重合体〔LNBR〕(日本合成ゴ
ム社製:JSR N-280、アクリロニトリル分32%)、 オルガノポリシロキサン イソシアネート基含有オルガノポリシロキサン〔OCN-
SIL〕(信越化学工業社製の分子量が5600のシリコーン
オイルX22-160C 56gと2,4−トリレンジイソシアネート
3.5gとを配合し、室温で1時間攪拌して得た両末端イソ
シアネート基含有シリコーンオイル)、 エポキシ基含有オルガノポリシロキサン〔EP-SIL〕
(同上社製:エポキシ変性シリコーンオイルKF102)、 カルボキシル基含有オルガノポリシロキサン〔HOOC-S
IL〕(同上社製:カルボキシル変性シリコーンオイルX2
2-3701E)、 不官能製オルガノポリシロキサン〔SIL〕(同上社
製:シリコーンオイルKF96 3000)、 含フッ素重合体 イソシアネート基含有ポリフルオロエーテル〔OCN-FC
O〕(伊国モンテフルオス社製:Fomblin Z DISOC-2000、
分子量2000) OCN−C63(CH3)−NHCOCF224mCF2n
CF2CONH−(CH3)C63−NCO、 イソシアネート基含有ポリフルオロアルキル〔OCN-F
C〕 シアネート基含有ポリフルオロアルキル〔NCO-FC〕 NCOCH2(CF23CH2OCN、 エポキシ基含有ポリフルオロアルキル〔EP-FC〕 アミノ基含有ポリフルオロアルキル〔H2N-FC〕 C613SCH2CH2OCO(CH25NH2 水酸基含有ポリフルオロエーテル〔HO-FCO〕(伊国モ
ンテフルオス社製:Fomblin Z DOL-2000、分子量2000) HOCH2−CF2OC24mCF2nCF2−CH2OH、 不官能性ポリフルオロエーテル〔FCO〕(伊国モンテ
フルオス社製:Fomblin Z 25、分子量約15000) CF3O−CF2OC24mCF2nCF3、 触媒 ジブチルスズラウレート〔触媒−1〕、 N,N−ジメチルベンジルアミン〔触媒−2〕、 各種添加剤 カーボン粉末〔C-1〕(旭カーボン社製:HAF)、 カーボン粉末〔C-2〕(同上社製:FEF)、 カーボン粉末〔C-3〕(同上社製:SEF)、 酸化マグネシウム〔MgO〕(協和化学工業社製)、 タルク〔タルク〕(日本滑石製練社製)、 炭酸カルシウム〔炭カル〕(白石工業社製)、 軽炭酸カルシウム〔軽炭カル〕(同上社製)、 イオウ〔イオウ〕(細井化学社製)、 亜鉛華〔加硫助剤−1〕(三井金属社製)、 ステアリン酸 〔加硫助剤−2〕、 N−シクロヘキシル−2−ベンゾチアゾリルスルフェ
ンアミド〔加硫促進剤−1〕(大内新興化学工業社
製)、 テトラメチルチウラムジスルフィド〔加硫促進剤−
2〕(同上社製)、 ジオクチルフタレート〔DOP〕(黒金化成社製)、 ワックス系老化防止剤〔老防−1〕(大内新興化学工
業社製:サンノックCW)、 6−エトキシ−1,2−ジヒドロ−2,2,4−トリメチルキ
ノリン〔老防−2〕(同上社製) 実施例1〜8: ジエン系ゴムと、イソシアネート基含有オルガノポリ
シロキサンまたはイソシアネート基もしくはシアネート
基含有の含フッ素重合体とを第1表に示す割合で、また
その他の各種添加剤を第2表に示す割合で配合し、オー
プンロールを用いて充分に混合した後、170℃、5分間
プレスによる加熱加圧をして長さ150mm、幅150mm、厚2m
mの板状のゴム加硫物を得た。この成形体についてJIS-K
6301に準拠して、引張り破断強度、引張り破断伸び、硬
度(JIS-A)を測定し、また、スラスト型摩擦摩耗試験
機を使用して面圧3kg/cm2、速度1m/分、相手材を軸受鋼
(SUJ2)としたときの摩擦係数を求めた。これらの測定
結果を第3表にまとめた。
実施例9〜17: 水酸基含有の液状ジエン系重合体を用いたこと以外は
前記の実施例1〜8の群と同じ要領で、第4表および第
5表に示す割合の加硫物を成形した。得られた成形体の
それぞれについて、同様の諸性質を測定し、得られた結
果を第6表にまとめた。
比較例1〜16: 第7表〜第10表に示す割合で諸原材料を配合し、比較
例1および4〜16については、前記の実施例1と、また
比較例2については実施例6と、さらに比較例3につい
ては実施例7とそれぞれ同様の操作を行なって加硫成形
体を作製した。得られた成形体について実施例1〜17と
同様の測定を行ない、その結果を第11表および第12表に
まとめた。
実施例1〜8および実施例9〜17の結果をまとめた第
3表および第6表と、比較例1〜8および比較例9〜16
の結果をまとめた第11表および第12表とからつぎのこと
が分かる。すなわち、実施例1〜17はいずれも摩擦係数
が小さく、特に水酸基含有の液状ジエン系重合体を併用
した実施例9〜17はさらに低い摩擦係数となっている。
これは実施例の2と10、3と11および4と12をそれぞれ
比較すると明白である。また潤滑性付与剤としてオルガ
ノポリシロキサンまたは含フッ素重合体を同じ割合で添
加しても、潤滑性の向上に寄与する程度の大きいのはポ
リフルオロエーテルであり、このことは実施例の2と
1、3、4または5との比較、さらには実施例の11と10
または13との比較から明らかである。また、実施例1〜
17は機械的強度の面においてもオルガノポリシロキサン
または含フッ素重合体のような潤滑性付与剤を添加した
にも拘らず、非常に高い保持率が示されている。たとえ
ばNBR系組成物である比較例1に対して潤性付与剤を添
加した実施例1〜5、8およびさらに液状ジエン系重合
体を配合した実施例9〜13、16、17は元の比較例1に対
しても高い機械的強度を保持しており、潤滑性付与剤を
70重量部と多量に配合した実施例8はこれらの中で最も
低い機械的強度となっているが、それでも引張り破断強
度で71%、引張り破断伸びで85%、硬度で94%という高
い保持率を示している。これに対して、オルガノポリシ
ロキサンまたは含フッ素重合体を含まない比較例1〜
3、含有していてもこの発明の限定外の官能基の場合、
すなわち、比較例6、7、9、10、11、14、15および16
はいずれも高い摩擦係数となっている。また、この発明
において限定される潤滑性付与剤を用いても、70重量部
を越える添加量である比較例5、液状ジエン系重合体が
水酸基を含有しないものを用いた比較例13においては、
摩擦係数は低い値となっていても、機械的強度は満足で
きるものではなく、さらにオルガノポリシロキサンまた
は含フッ素重合体を用いても官能基のないものを添加し
た比較例8および比較例12においては、摩擦係数は低い
値となったが、やはり機械的強度は小さく不満足な値で
あった。
〔効果〕
以上のように、この発明の潤滑性ゴム組成物は、ジエ
ン系ゴム弾性体の優れたシール性、変形に対する追従
性、制振性、消音性などの特性に加えて、優れた潤滑性
をも兼ね備えているために、長時間の摺動に対する安定
性、信頼性はきわめて高いので、たとえば自動車、事務
機器、情報機器、自動制御機器、航空・宇宙機器、医療
機器、その他電気・電子機器、一般産業機械器具などあ
らゆる分野の機器・部品類として広く利用することが出
来る。中でも複写機の給紙ローラ、トナーシール、トナ
ーブレンド、消音ギヤ、食品工業における練り込みロー
ラ、冷水温水取出蛇口のパッキン、エレベータのガイド
シュー、自動車のジョイントのダストブーツ、安全パッ
ド、グラスランまたはワイパーブレード、各種衝撃吸収
材、各種バルブ、オイルシールなどに対しては格好の材
料であるから、この発明の意義はきわめて大きいと言う
ことが出来る。

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】ジエン系ゴム100重量部に対し、イソシア
    ネート基またはシアネート基の少なくともいずれか一種
    類の基を含むオルガノポリシロキサンもしくは含フッ素
    重合体を3〜100重量部配合したことを特徴とする潤滑
    性ゴム組成物。
  2. 【請求項2】ジエン系ゴム100重量部に対し、イソシア
    ネート基またはシアネート基の少なくともいずれか一種
    類の基を含むオルガノポリシロキサンもしくは含フッ素
    重合体および水酸基を含有する液体ジエン系重合体を合
    計量で5〜100重量部配合したことを特徴とする潤滑性
    ゴム組成物。
JP62162720A 1987-06-29 1987-06-29 潤滑性ゴム組成物 Expired - Fee Related JP2520423B2 (ja)

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