JP2520036B2 - 大断面地下空洞および大断面トンネルの構築方法 - Google Patents
大断面地下空洞および大断面トンネルの構築方法Info
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- JP2520036B2 JP2520036B2 JP2019486A JP1948690A JP2520036B2 JP 2520036 B2 JP2520036 B2 JP 2520036B2 JP 2019486 A JP2019486 A JP 2019486A JP 1948690 A JP1948690 A JP 1948690A JP 2520036 B2 JP2520036 B2 JP 2520036B2
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Description
【発明の詳細な説明】 ［産業上の利用分野］ 本発明は、軟岩、土砂地山等の地山強度の弱い都市部
で計画されている、地下高速道路の分岐部の施工や地下
変電所の施工に利用できる大断面地下空洞および大断面
トンネルの構築方法に関する。
で計画されている、地下高速道路の分岐部の施工や地下
変電所の施工に利用できる大断面地下空洞および大断面
トンネルの構築方法に関する。
［従来の技術］ 近年、地下掘削工法の１つとしてNATM（New Austrian
Tunneling Method）が注目されている。在来のトンネ
ル工法が、掘削後の地山緩み荷重を鋼製支保工と矢板の
支持力で支持するという考え方に対して、NATMは、掘削
にともなう土圧を、吹付けコンクリート等のトンネル支
保と地山リングで分担し、地山の持つ強度を有効に利用
してトンネルの安定を保つという考え方のもとに、地山
と一体化したトンネル構造物を構築する。
Tunneling Method）が注目されている。在来のトンネ
ル工法が、掘削後の地山緩み荷重を鋼製支保工と矢板の
支持力で支持するという考え方に対して、NATMは、掘削
にともなう土圧を、吹付けコンクリート等のトンネル支
保と地山リングで分担し、地山の持つ強度を有効に利用
してトンネルの安定を保つという考え方のもとに、地山
と一体化したトンネル構造物を構築する。
［発明が解決しようとする課題］ しかしながら、従来のNATMによる工法では、掘削にと
もなう土圧を、吹付けコンクリート等のトンネル支保と
地山リングで分担するので、軟岩、土砂地山等の地山強
度が弱い場合には、地中の変位が大きくなったり、切羽
が崩落したりして施工ができなくなるという問題を有し
ている。例えば一般のトンネルでは、一軸圧縮強度が0.
5kgf/cm2、変形係数が50kgf/cm2がNATMの限界であると
言われている。これがさらに大きな断面のトンネルであ
る場合には、さらに大きな地山強度が必要となり、都市
部での施工はほとんど難しくなる。
もなう土圧を、吹付けコンクリート等のトンネル支保と
地山リングで分担するので、軟岩、土砂地山等の地山強
度が弱い場合には、地中の変位が大きくなったり、切羽
が崩落したりして施工ができなくなるという問題を有し
ている。例えば一般のトンネルでは、一軸圧縮強度が0.
5kgf/cm2、変形係数が50kgf/cm2がNATMの限界であると
言われている。これがさらに大きな断面のトンネルであ
る場合には、さらに大きな地山強度が必要となり、都市
部での施工はほとんど難しくなる。
本発明は、上記問題を解決するものであって、地山強
度の弱い地域に大断面のトンネルを施工することができ
る大断面地下空洞および大断面トンネルの構築方法を提
供することを目的とする。
度の弱い地域に大断面のトンネルを施工することができ
る大断面地下空洞および大断面トンネルの構築方法を提
供することを目的とする。
［課題を解決するための手段］ そのために本発明の大断面地下空洞および大断面トン
ネルの構築方法は、山岳トンネル工法で先行施工した並
行した先行トンネル12間に天井トンネル13を施工すると
ともに、前記先行トンネルからこれに沿って下方に向け
て壁面トンネル14を施工して、天井および壁面を構築し
た後に天井および壁面で囲まれた内部を掘削することを
特徴とするものである。
ネルの構築方法は、山岳トンネル工法で先行施工した並
行した先行トンネル12間に天井トンネル13を施工すると
ともに、前記先行トンネルからこれに沿って下方に向け
て壁面トンネル14を施工して、天井および壁面を構築し
た後に天井および壁面で囲まれた内部を掘削することを
特徴とするものである。
なお、天井トンネル13、壁面トンネル14は連続して
（側壁と側壁が接して並べる）施工する必要があるが、
これは、先行した天井トンネル13等の構築の後にすぐと
なりの天井トンネル13の施工を実施することで並設す
る。また、壁面トンネル14の施工は、地下連続壁11を使
用したり深礎工を使用したりしてもよい。
（側壁と側壁が接して並べる）施工する必要があるが、
これは、先行した天井トンネル13等の構築の後にすぐと
なりの天井トンネル13の施工を実施することで並設す
る。また、壁面トンネル14の施工は、地下連続壁11を使
用したり深礎工を使用したりしてもよい。
なお、上記構成に付加した番号は、理解を容易にする
ために図面と対比させるためのもので、これにより本発
明の構成が限定されるものではない。
ために図面と対比させるためのもので、これにより本発
明の構成が限定されるものではない。
［作用］ 本発明においては、トンネルの外壁（天井、壁面）を
先施工してから内部掘削を実施すると、掘削にともなう
解放地中応力が主にトンネル外壁に導入されるので、地
山強度の弱い地域に大断面のトンネルを施工することが
できる。
先施工してから内部掘削を実施すると、掘削にともなう
解放地中応力が主にトンネル外壁に導入されるので、地
山強度の弱い地域に大断面のトンネルを施工することが
できる。
以下、本発明の実施例を図面を参照しつつ説明する。
第１図は本発明の地下空洞および大断面トンネルの構
築方法の１実施例を示す断面図、第２図は第１図におけ
るII−II線に沿う断面図、第３図は第１図におけるIII
−III線に沿う断面図、第４図は先行トンネル内から地
下連続壁を使用して壁面トンネルを施工する例を示す断
面図である。
築方法の１実施例を示す断面図、第２図は第１図におけ
るII−II線に沿う断面図、第３図は第１図におけるIII
−III線に沿う断面図、第４図は先行トンネル内から地
下連続壁を使用して壁面トンネルを施工する例を示す断
面図である。
図において、11は地下連続壁、12は先行トンネル、13
は天井トンネル、14は壁面トンネル、15は隔壁、16は補
強壁面を示す。
は天井トンネル、14は壁面トンネル、15は隔壁、16は補
強壁面を示す。
先ず、先行トンネル12をNATM等の山岳トンネル工法で
施工する。NATMを使用する場合は、地山の強度と先行ト
ンネルの大きさに応じて、薬液注入やRodinjet等の特殊
工法を採用することもできる。
施工する。NATMを使用する場合は、地山の強度と先行ト
ンネルの大きさに応じて、薬液注入やRodinjet等の特殊
工法を採用することもできる。
次に、先行トンネル12から、天井トンネル13および壁
面トンネル14をトンネル横断方向に施工し、この内部に
第２図、第３図に示すようにRC又はPCの壁体13aを施工
する。これらトンネルの施工は、壁体13a構築後にその
側部のトンネルを施工するという方法をとる。なお、天
井トンネル13の掘削は、NATMの山岳トンネル工法または
シールド等の推進による。また、天井トンネル13断面形
状をアーチ形状とせず水平または下に凸形状に施工して
もよい。
面トンネル14をトンネル横断方向に施工し、この内部に
第２図、第３図に示すようにRC又はPCの壁体13aを施工
する。これらトンネルの施工は、壁体13a構築後にその
側部のトンネルを施工するという方法をとる。なお、天
井トンネル13の掘削は、NATMの山岳トンネル工法または
シールド等の推進による。また、天井トンネル13断面形
状をアーチ形状とせず水平または下に凸形状に施工して
もよい。
また、壁面トンネル14の掘削には、立抗NATMを応用す
る方法や深礎や、第４図に示すように、先行トンネル12
内から地下連続壁11を使用して掘削機17により掘削する
方法等が考えられる。
る方法や深礎や、第４図に示すように、先行トンネル12
内から地下連続壁11を使用して掘削機17により掘削する
方法等が考えられる。
天井トンネル13、壁面トンネル14構築後に、内部掘削
を実施する。内部掘削はベンチ方式による方法が一般的
であるが、壁面11、14を補強する必要がある場合には、
CD工法を実施して逆巻工法等で強度壁面16を施工する。
を実施する。内部掘削はベンチ方式による方法が一般的
であるが、壁面11、14を補強する必要がある場合には、
CD工法を実施して逆巻工法等で強度壁面16を施工する。
トンネル外壁内部の掘削は、第１図左側の断面に示し
たように、逆巻工法等で壁面を補強する必要がある場合
は、隔壁15を設けながら壁面付近を先行掘削（，，
）し逆巻工法等で補強しながら掘り下り、その後、内
部掘削（，，）を行う。なお、，，部分の
掘削は、CD工法やCRD工法をを応用して施工することも
できる。
たように、逆巻工法等で壁面を補強する必要がある場合
は、隔壁15を設けながら壁面付近を先行掘削（，，
）し逆巻工法等で補強しながら掘り下り、その後、内
部掘削（，，）を行う。なお、，，部分の
掘削は、CD工法やCRD工法をを応用して施工することも
できる。
以上のように本発明によれば、山岳トンネル工法で先
行施工した並行した先行トンネル間に天井トンネルを施
工するとともに、前記先行トンネルからこれに沿って下
方に向けて壁面トンネルを施工して、天井および壁面を
構築した後に天井および壁面で囲まれた内部を掘削する
ため、トンネルの外壁を先施工してから内部掘削を実施
すると、掘削にともなう解放地中応力が主にトンネル外
壁に導入されるので、地山強度の弱い地域に大断面のト
ンネルを施工することができる。
行施工した並行した先行トンネル間に天井トンネルを施
工するとともに、前記先行トンネルからこれに沿って下
方に向けて壁面トンネルを施工して、天井および壁面を
構築した後に天井および壁面で囲まれた内部を掘削する
ため、トンネルの外壁を先施工してから内部掘削を実施
すると、掘削にともなう解放地中応力が主にトンネル外
壁に導入されるので、地山強度の弱い地域に大断面のト
ンネルを施工することができる。
第１図は本発明の地下空洞および大断面トンネルの構築
方法の１実施例を示す断面図、第２図は第１図における
II−II線に沿う断面図、第３図は第１図におけるIII−I
II線に沿う断面図、第４図は先行トンネル内から地下連
続壁を使用して壁面トンネルを施工する例を示す断面図
である。 11……地下連続壁、12……先行トンネル、13……天井ト
ンネル、14……壁面トンネル、15……隔壁、16……は補
強壁面。
方法の１実施例を示す断面図、第２図は第１図における
II−II線に沿う断面図、第３図は第１図におけるIII−I
II線に沿う断面図、第４図は先行トンネル内から地下連
続壁を使用して壁面トンネルを施工する例を示す断面図
である。 11……地下連続壁、12……先行トンネル、13……天井ト
ンネル、14……壁面トンネル、15……隔壁、16……は補
強壁面。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 平３−84200（ＪＰ，Ａ) 特開 平３−122400（ＪＰ，Ａ) 特開 平３−103600（ＪＰ，Ａ)
Claims (1)
- 【請求項１】山岳トンネル工法で先行施工した並行した
先行トンネル間に天井トンネルを施工するとともに、前
記先行トンネルからこれに沿って下方に向けて壁面トン
ネルを施工して、天井および壁面を構築した後に天井お
よび壁面で囲まれた内部を掘削することを特徴とする大
断面地下空洞および大断面トンネルの構築方法。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP2019486A JP2520036B2 (ja) | 1990-01-29 | 1990-01-29 | 大断面地下空洞および大断面トンネルの構築方法 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP2019486A JP2520036B2 (ja) | 1990-01-29 | 1990-01-29 | 大断面地下空洞および大断面トンネルの構築方法 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH03224999A JPH03224999A (ja) | 1991-10-03 |
| JP2520036B2 true JP2520036B2 (ja) | 1996-07-31 |
Family
ID=12000687
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP2019486A Expired - Lifetime JP2520036B2 (ja) | 1990-01-29 | 1990-01-29 | 大断面地下空洞および大断面トンネルの構築方法 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP2520036B2 (ja) |
Families Citing this family (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2656892B2 (ja) * | 1993-07-07 | 1997-09-24 | 鹿島建設株式会社 | 地下構造物の構築方法および連続地中壁の構築方法 |
| JP5022150B2 (ja) * | 2007-09-04 | 2012-09-12 | 鹿島建設株式会社 | トンネル合流構造、およびトンネル合流構造の構築方法 |
Family Cites Families (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2508852B2 (ja) * | 1989-08-28 | 1996-06-19 | 鹿島建設株式会社 | 地下構造物の構築方法 |
| JP2762133B2 (ja) * | 1989-10-04 | 1998-06-04 | 株式会社竹中工務店 | 大深度地下に建築大空間を構築する方法 |
-
1990
- 1990-01-29 JP JP2019486A patent/JP2520036B2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPH03224999A (ja) | 1991-10-03 |
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Legal Events
| Date | Code | Title | Description |
|---|---|---|---|
| EXPY | Cancellation because of completion of term |