JP2519999B2 - 4,4’―ジニトロジフェニルスルフィドの製造方法 - Google Patents
4,4’―ジニトロジフェニルスルフィドの製造方法Info
- Publication number
- JP2519999B2 JP2519999B2 JP63325402A JP32540288A JP2519999B2 JP 2519999 B2 JP2519999 B2 JP 2519999B2 JP 63325402 A JP63325402 A JP 63325402A JP 32540288 A JP32540288 A JP 32540288A JP 2519999 B2 JP2519999 B2 JP 2519999B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- sulfide
- compound
- reaction
- producing
- dinitrodiphenyl
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Lifetime
Links
Classifications
-
- Y—GENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
- Y02—TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
- Y02P—CLIMATE CHANGE MITIGATION TECHNOLOGIES IN THE PRODUCTION OR PROCESSING OF GOODS
- Y02P20/00—Technologies relating to chemical industry
- Y02P20/50—Improvements relating to the production of bulk chemicals
- Y02P20/52—Improvements relating to the production of bulk chemicals using catalysts, e.g. selective catalysts
Landscapes
- Organic Low-Molecular-Weight Compounds And Preparation Thereof (AREA)
- Low-Molecular Organic Synthesis Reactions Using Catalysts (AREA)
- Catalysts (AREA)
Description
【発明の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本発明は、4,4′−ジニトロジフェニルスルフィドの
製造に関する。
製造に関する。
(従来の技術及び発明が解決しようとする課題) ポリイミド、ポリアミド系の機能性樹脂の原料となる
4,4′−ジニトロジフェニルスルフィドの製造方法とし
ては、クラウンエーテルや四級アンモニウム又は四級ホ
スホニウム塩の存在下でクロルニトロベンゼンと硫化ソ
ーダを反応させる方法(特開昭59-95261)があるが反応
温度が高いため触媒が不安定になり、活性も低下し、反
応生成物の着色等の問題がある。また、水一有機溶媒の
二相系で反応させる方法(特開昭62-255471)も触媒が
水相、有機相の両相に溶解するため触媒の回収が困難で
再利用することが難しい。
4,4′−ジニトロジフェニルスルフィドの製造方法とし
ては、クラウンエーテルや四級アンモニウム又は四級ホ
スホニウム塩の存在下でクロルニトロベンゼンと硫化ソ
ーダを反応させる方法(特開昭59-95261)があるが反応
温度が高いため触媒が不安定になり、活性も低下し、反
応生成物の着色等の問題がある。また、水一有機溶媒の
二相系で反応させる方法(特開昭62-255471)も触媒が
水相、有機相の両相に溶解するため触媒の回収が困難で
再利用することが難しい。
本発明らは、4,4′−ジニトロジフェニルスルフィド
の製造に当たりアルカリ条件下で安定な、しかも再利用
可能な触媒を用いた反応を用いる新規な製造方法を提供
することである。
の製造に当たりアルカリ条件下で安定な、しかも再利用
可能な触媒を用いた反応を用いる新規な製造方法を提供
することである。
(課題を解決するための手段) すなわち、本発明者らは鋭意研究を重ねた結果p−ニ
トロハロベンゼンと硫化金属化合物とを化合物(I)の
存在下で反応させることによって4,4′−ジニトロジフ
ェニルスルフィドを製造することである。
トロハロベンゼンと硫化金属化合物とを化合物(I)の
存在下で反応させることによって4,4′−ジニトロジフ
ェニルスルフィドを製造することである。
化合物(I)は (R1,R2は水素又は/及び炭素数1から13の直鎖又は/
及び分枝アルキル基を示す。)で示される置換アミノ基
を有するピリジンである。化合物(I)の製造方法の一
例として(特開昭55-45629)で示される。
及び分枝アルキル基を示す。)で示される置換アミノ基
を有するピリジンである。化合物(I)の製造方法の一
例として(特開昭55-45629)で示される。
(R1,R2はアルキル基を示す。) 化合物(I)の例として4−ジメチルアミノピリジ
ン,4−メチル・エチルアミノピリジン,4−ジエチルアミ
ノピリジン,4−ジブチルアミノピリジン,4−エチル・ヘ
キシルアミノピリジン等を挙げることが出来る。使用量
はp−ニトロハロベンゼンに対し0.1〜10モル%、好ま
しくは3〜8モル%である。
ン,4−メチル・エチルアミノピリジン,4−ジエチルアミ
ノピリジン,4−ジブチルアミノピリジン,4−エチル・ヘ
キシルアミノピリジン等を挙げることが出来る。使用量
はp−ニトロハロベンゼンに対し0.1〜10モル%、好ま
しくは3〜8モル%である。
本発明に用いられるp−ニトロハロベンゼンとしては
p−ニトロフルオロベンゼン,p−ニトロクロルベンゼ
ン,p−ニトロブロムベンゼン,p−ニトロヨードベンゼン
を挙げることが出来る。
p−ニトロフルオロベンゼン,p−ニトロクロルベンゼ
ン,p−ニトロブロムベンゼン,p−ニトロヨードベンゼン
を挙げることが出来る。
硫化金属化合物とし例示すれば硫化ナトリウム,硫化
カリウム,硫化リチウム,硫化ルビジウム,硫化セシウ
ム,硫化カルシウム、硫化アンモニウム等が挙げられ
る。
カリウム,硫化リチウム,硫化ルビジウム,硫化セシウ
ム,硫化カルシウム、硫化アンモニウム等が挙げられ
る。
反応系に添加する形態は該硫化金属化合物単体でもよ
いが好ましい形態は20重量%以下の水溶液が良く、好ま
しいのは10重量%以下の水溶液である。
いが好ましい形態は20重量%以下の水溶液が良く、好ま
しいのは10重量%以下の水溶液である。
本発明の反応では、無溶媒系で行うことが出来るが好
ましくは二相系を示す水一有機溶媒系である。用いられ
る有機溶媒は水に対する溶解度の小さなものであればよ
い。例えば、ベンゼン,キシレン,ハロベンゼン,ジハ
ロベンゼン,トリハロベンゼン,ニトロベンゼン等を挙
げることが出来、これらは単独又は2種以上を混合して
用いてもよい。
ましくは二相系を示す水一有機溶媒系である。用いられ
る有機溶媒は水に対する溶解度の小さなものであればよ
い。例えば、ベンゼン,キシレン,ハロベンゼン,ジハ
ロベンゼン,トリハロベンゼン,ニトロベンゼン等を挙
げることが出来、これらは単独又は2種以上を混合して
用いてもよい。
反応系内に硫化金属化合物を一時に添加することは、
硫化金属化合物によるニトロ基の還元などの副反応が起
き、4,4′−ジニトロジフェニルスルフィドの収率が減
少するので、適時滴下方式を用いる。滴下全時間は、反
応温度、溶媒の種類、硫化金属化合物の種類によって異
なるが、通常4〜10時間の範囲である。
硫化金属化合物によるニトロ基の還元などの副反応が起
き、4,4′−ジニトロジフェニルスルフィドの収率が減
少するので、適時滴下方式を用いる。滴下全時間は、反
応温度、溶媒の種類、硫化金属化合物の種類によって異
なるが、通常4〜10時間の範囲である。
本発明の反応を実施するにあたって、水相と有機溶媒
相の重量比は、有機溶媒相に対して、水相は、0.5〜10
倍の範囲内である。
相の重量比は、有機溶媒相に対して、水相は、0.5〜10
倍の範囲内である。
反応温度は、使用する有機溶媒の種類によって異なる
が、通常50〜120℃の範囲内で、好ましくは70〜100℃の
範囲である。
が、通常50〜120℃の範囲内で、好ましくは70〜100℃の
範囲である。
反応時間は、通常、硫化金属化合物の水溶液の滴下所
要時間に更に2〜4時間熟成時間を追加する。
要時間に更に2〜4時間熟成時間を追加する。
また、反応は、硫化金属化合物の酸化を防ぐため、不
活性ガスの雰囲気中で反応させる。
活性ガスの雰囲気中で反応させる。
以下、実施例により本発明を説明する。
(実施例) 実施例1 四つ口フラスコに、p−クロルニトロベンゼン(0.25
4mol)、クロルベンゼン(0.311mol)、4−ジメチルア
ミノピリジン20mmolを仕込み激しく撹はんしながら、N2
気流中で約100℃に昇温する。この温度にて10%硫化ナ
トリウム水溶液99%を滴下ロートより6時間かけて滴下
した。滴下後、約4時間熟成させ、常温まで冷却して析
出した結晶をろ過した。大量の水で水洗し、続いてメタ
ノールで洗浄し、80℃で5時間減圧乾燥したところ、微
黄色粒状の4,4′−ジニトロジフェニルスルフィド17.5g
が得られた。収率50.7% 実施例2 実施例1の反応後の水層をクロロホルム100mlで2回
抽出した後、クロロホルムを留去し、残さを減圧下で乾
燥したところ、黄白色結晶の4−ジメチルアミノピリジ
ン0.7gを得た。これを実施例1の反応後、結晶をろ過し
た有機層に加え、さらに必要量のP−ニトロクロルベン
ゼンを追加し実施例1の方法で反応を行った。反応後の
結晶を精製した結果、得られた4,4′−ジニトロジフェ
ニルスルフィド16.5gが得られた。収率47.7%
4mol)、クロルベンゼン(0.311mol)、4−ジメチルア
ミノピリジン20mmolを仕込み激しく撹はんしながら、N2
気流中で約100℃に昇温する。この温度にて10%硫化ナ
トリウム水溶液99%を滴下ロートより6時間かけて滴下
した。滴下後、約4時間熟成させ、常温まで冷却して析
出した結晶をろ過した。大量の水で水洗し、続いてメタ
ノールで洗浄し、80℃で5時間減圧乾燥したところ、微
黄色粒状の4,4′−ジニトロジフェニルスルフィド17.5g
が得られた。収率50.7% 実施例2 実施例1の反応後の水層をクロロホルム100mlで2回
抽出した後、クロロホルムを留去し、残さを減圧下で乾
燥したところ、黄白色結晶の4−ジメチルアミノピリジ
ン0.7gを得た。これを実施例1の反応後、結晶をろ過し
た有機層に加え、さらに必要量のP−ニトロクロルベン
ゼンを追加し実施例1の方法で反応を行った。反応後の
結晶を精製した結果、得られた4,4′−ジニトロジフェ
ニルスルフィド16.5gが得られた。収率47.7%
Claims (1)
- 【請求項1】p−ニトロハロベンゼンと硫化金属化合物
とを化合物(I)の存在下で反応させることを特徴とす
る4,4′−ジニトロジフェニルスルフィドの製造方法。 化合物(I) (R1,R2は水素又は/及び炭素数1から13の直鎖又は/
及び分枝アルキル基を示す。)
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP63325402A JP2519999B2 (ja) | 1988-12-23 | 1988-12-23 | 4,4’―ジニトロジフェニルスルフィドの製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP63325402A JP2519999B2 (ja) | 1988-12-23 | 1988-12-23 | 4,4’―ジニトロジフェニルスルフィドの製造方法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH02172964A JPH02172964A (ja) | 1990-07-04 |
JP2519999B2 true JP2519999B2 (ja) | 1996-07-31 |
Family
ID=18176445
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP63325402A Expired - Lifetime JP2519999B2 (ja) | 1988-12-23 | 1988-12-23 | 4,4’―ジニトロジフェニルスルフィドの製造方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2519999B2 (ja) |
-
1988
- 1988-12-23 JP JP63325402A patent/JP2519999B2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH02172964A (ja) | 1990-07-04 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
JP3269620B2 (ja) | カルボアニリドから4−ニトロジフェニルアミン及び4−ニトロソジフェニルアミンを製造する方法 | |
JP2519999B2 (ja) | 4,4’―ジニトロジフェニルスルフィドの製造方法 | |
CN110437125B (zh) | 一种Tezacaftor中间体II的制备方法 | |
EP2197829B1 (fr) | Procede de synthese d'arylamines | |
JPH0480898B2 (ja) | ||
JP2804605B2 (ja) | 1,3―ジ―アリールメトキシ―4,6―ジニトロ―ベンゼン類、それらの製造方法、および4,6―ジアミノレソルシノールの製造方法 | |
US4055629A (en) | Process for the removal of selenium compounds from urethane solutions | |
JP2006509835A5 (ja) | ||
JPS5841856A (ja) | ウレタンの製造方法 | |
CA1236479A (en) | Process for the production of urethanes | |
JP2007519810A (ja) | 担持された遷移金属触媒を介する置換ポリフェニレン | |
US3681444A (en) | Preparation of para nitrobenzoic acids and 4{40 -nitro-4-biphenylcarboxylic acids | |
JP2001508763A (ja) | 電子求引性基で置換されたフェノール性化合物のニトロソ化方法及びその使用 | |
JP4120239B2 (ja) | 9,10−ジブロモアントラセン類の製造方法 | |
JP2520267B2 (ja) | o−ニトロ安息香酸類の製造法 | |
JPH07116112B2 (ja) | ジアミノインダン誘導体およびその製造方法 | |
US6440056B1 (en) | Diacetylenics containing adjacent triple bonds | |
JP4196572B2 (ja) | アミノナフトキノン類の製造方法 | |
JP3927835B2 (ja) | ヨウ化芳香族化合物ジアセテートの製造方法 | |
JP5717572B2 (ja) | アミノアルキルチオ硫酸化合物の製造方法 | |
JP2007527848A (ja) | 高品質3,3’,4,4’−テトラアミノビフェニルの調製方法 | |
JP2001181239A (ja) | ニトロソベンゼンの製造方法 | |
JP4076643B2 (ja) | アセタール類の製造方法 | |
JP2021028315A (ja) | チオラクトン化合物の製造方法 | |
JPH054382B2 (ja) |