JP2518761B2 - 研磨ディスクの製造装置及びその治具 - Google Patents

研磨ディスクの製造装置及びその治具

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JP2518761B2
JP2518761B2 JP4020427A JP2042792A JP2518761B2 JP 2518761 B2 JP2518761 B2 JP 2518761B2 JP 4020427 A JP4020427 A JP 4020427A JP 2042792 A JP2042792 A JP 2042792A JP 2518761 B2 JP2518761 B2 JP 2518761B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本願発明は、研磨ディスクの製造
方法及びその装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、グラインダ等の回転工具に取りつ
けて使用する研磨ディスクとしては、回転工具の回転軸
への取付穴等を備えた基板と、この基板の下面に放射状
に配設された多数の研磨シートとからなるものが知られ
ている。この研磨シートとしては、一般に研磨材を紙や
不織布上に糊着したサンドペーパーを、幅略1〜3cm、
長さ略2〜4cm程度に切断したものが用いられ、研磨面
を下面としてその上面の一部を基板の下面に接着してい
る。この研磨ディスクは、放射状に配位した研磨シート
が適度の弾性を備え、しかも、各研磨シートが一部重ね
られていることにるため、各研磨シートの端が使用され
て消失していっても、その重ねられた各研磨シート内部
の部分が現れて研磨が続けられるという利点がある。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】このように、この種の
研磨ディスクは、研磨作業の能率向上のためには充分に
寄与し得るものの、研磨ディスク自体の製造は、家内工
業の域を出ず、手作業で製造されているのが現状であ
る。より詳しくは、サンドペーパーを上記の大きさに切
断した研磨シートを、一枚づつ、基板の下面に接着剤を
用いて貼り付けていくのである。しかも、この研磨シー
トは、基板の周縁に放射状に貼り付ける必要があると共
に、一枚一枚の重ね代が均一となるようにする必要があ
り、熟練を要すると共に、熟練者であってもその生産量
には限りがある。そのため、特開平1−289673号
や特開平1−321169号にて、この種の研磨ディス
クを自動的に製造する方法及びその装置に関する発明が
提案されている。この発明は、中央に基板を配位し、周
囲に所定幅の長尺の研磨シートを放射状に配設し、これ
らの長尺の研磨シートを周囲から中央に向けて間歇的に
送り、この基板の一方の面と各長尺の研磨シートの一方
の面との間に接着剤を介在させた状態で、シート押さえ
によって研磨シートを基板に押しつけ、この基板の周囲
からはみ出している各長尺の研磨シートtを切断するこ
とにより、基板の一方の面に多数の所定長さの研磨シー
トを放射状に配設した研磨ディスクを得るものであり、
特に、結合手段を介し基板とシート押さえとを結合して
おき、研磨シートの切断後接着剤が乾燥するまで、この
結合を維持するようにしたものである。ところが、この
発明は、結合状態を維持する結合手段に改良の余地を残
すものであり、本願発明は次の2つの課題を解決する。
第1に、研磨シートの切断後接着剤が乾燥するまでの
間、各種の研磨ディスクに最適な押圧力を研磨シートに
加え得るようにする。第2に、結合手段への基板の着脱
には、手作業が必要となるが、この作業の簡便化を図
る。
【0004】
【課題を解決するための手段】そこで本願の第1の発明
は、研磨ディスクの基板kを保持する治具と、治具によ
って保持された基板kを中央に配位する基板支持手段2
1と、周囲から中央に向けて所定幅の長尺の研磨シート
を間歇的に送る研磨シート送り手段3と、この基板の一
方の面と各長尺の研磨シートの一方の面との間に接着剤
を介在させた状態で両者を押圧する押圧手段2と、この
基板の周囲からはみ出している各長尺の研磨シートを切
断する切断手段61とを備えた研磨ディスクを製造する
装置において、次の構成を特徴とする研磨ディスクの製
造装置を提供することにより、上記の課題を解決する。
本願の第1の発明の研磨ディスクの製造装置にあって
は、上記の治具が、研磨ディスクの基板kを挿通する軸
31と、この軸31が挿通された研磨ディスクの基板k
の下面を支持する部材38と、研磨ディスクの基板kの
上面に配位された研磨シートを上方から押圧するシート
押さえ35と、シート押さえ35を上方に付勢する内ス
プリング34と、軸31に摺動可能に貫通されたスプリ
ング押さえ37と、このスプリング押さえ37とシート
押さえ35との間に介在した外スプリング36と、軸3
1に形成された下方係止部40と、スプリング押さえ3
7に形成され下方係止部40に係合可能な係止部材42
とを備える。そして、上記の押圧手段2は、スプリング
押さえ37に対して押圧力を加えて、スプリング押さえ
37を下降させて係止部材42を下方係止部40に係止
し、外スプリング36を介して、シート押さえ35によ
って研磨シートを押圧するものである。
【0005】本願の第2の発明は、上記の第1の発明に
おいて、研磨シート送り手段3が、長尺の研磨シートを
下面から支持して案内するガイドレール14と、このガ
イドレール14上の長尺の研磨シートを押圧する押さえ
片15と、押さえ片15を基板支持手段21の中央に向
けて移動させることにより研磨シートの送りをなす水平
シリンダ16とを備え、ガイドレール14がその幅方向
において上下に傾斜していることを特徴とするものを提
供する。
【0006】本願の第3の発明は、研磨ディスクの基板
kを挿通する軸31と、この軸31が挿通された研磨デ
ィスクの基板kの下面を支持する部材38と、研磨ディ
スクの基板kの上面に配位された研磨シートを上方から
押圧する軸31に摺動可能に挿通されたシート押さえ3
5と、研磨シートを上方から押圧する部材35と研磨デ
ィスクの基板kとの間に介在した内スプリング34と、
軸31に摺動可能に貫通されたスプリング押さえ37
と、このスプリング押さえ37とシート押さえ35との
間に介在した外スプリング36と、軸31に形成された
上方係止部41と、軸31の上方係止部41より下方に
形成された下方係止部40と、軸31の上方係止部41
と下方係止部40との双方の周方向に隣接して形成され
た非係止部分と、スプリング押さえ37に形成され上方
係止部41と下方係止部40との双方に係合可能であっ
て、非係止部分に対しては係合しない係止部材42とを
備えたものであることを特徴とする研磨ディスクの製造
装置用治具を提供する。
【0007】
【作用】本願の第1の発明に係る装置及び第3の発明に
係る治具においては、スプリング押さえ35の係止部材
42が下方係止部40に係合することによって、基板k
とシート押さえ35との間が狭まり、挿入された研磨シ
ートを基板kに押圧し、押圧手段2の押圧が解除されて
も、係止部材42と下方係止部40との係合によって研
磨シートへの押圧は維持される。その際の押圧力は、内
スプリング34と外スプリング36との弾性力によって
決定され、内スプリング34と外スプリング36を変更
することによって、その押圧力を自在に調整できる。ま
た、第3の発明に係る治具においては、スプリング押さ
え35を回動して非係止部分に位置させることによっ
て、基板kを始めとする各部材を軸31から容易に抜き
出すことができる。また、本願の第2の発明にあって
は、ガイドレール14がその幅方向において上下に傾斜
しているため、多数の研磨シートを互いに重なりあった
状態に正確に配列できる。
【0008】
【実施例】以下、図面に基づき本願発明の一実施例を説
明する。まず、図1は、本願発明の一実施例の装置を示
す全体図であり、この図に基づき、本願発明の概要を説
明する。
【0009】この装置は、中央の基台1と、その上方に
配位されたプレス部2と、基台1の側面から上面にかけ
て配位された研磨シート送り手段3と、研磨ディスクの
移送をなす研磨ディスク移送手段4と、基台1に配位さ
れた切断手段とを備える。そして、次の方法により研磨
ディスクを製造する。 (a)研磨ディスク移送手段4により、研磨ディスクの
基板を基台1上面中央に移送して、基台1上に支持させ
る。尚、この例では、基板には予め接着剤が塗布されて
いる。 (b)基台1に支持された基板の周囲から中央に向け
て、研磨シート送り手段3によって、所定幅の長尺の研
磨シートを間歇的に送る。 (c)プレス部2を作動させて、基板と、送られてきた
研磨シートとを押圧することによって、基板と研磨シー
トとを接着する。 (d)切断手段により、基板の周囲からはみ出している
各長尺の研磨シートを切断する。 (e)研磨ディスク移送手段4により、研磨シートの接
着された基板を基台1外に運び出す。
【0010】まず、研磨シート送り手段3から詳細に説
明していくと、例えば研磨ディスクが90枚の研磨シー
トを放射状に配位したものであれば、その数だけの研磨
シートが用意される。より具体的には、幅略1〜3cmの
サンドペーパーの長尺状のテープが90本用意され、9
0本のテープが90個のプーリ11に巻かれた状態で、
基台1の側面に配位されている。勿論このテープの本数
は、研磨ディスクの径や用途に応じて適宜変更し得る。
尚、以下の説明では、切断されていないテープ状の研磨
シートをテープtと言い、切断後の研磨シートをシート
sという。
【0011】図2は、テープtの配置状態を示す平面図
であり、基台1の周辺に各プーリ(図示せず)が配位さ
れ、各テープtが中央に向けて集中している状態を示す
ものである。このように、各テープtが中央に向けて集
中しているため、中央では、各テープtは、互いに重な
りあった状態となる。言い換えれば、各テープtは、周
辺部分では幅方向に水平状態で送られるが、中央では幅
方向に傾斜した状態で送られ、且つ、幅方向に隣合うテ
ープtと少しずつずれた状態で重ね合わされる。
【0012】図3は、この周辺部分から中央に移行する
部分を示すもので、各プーリ11から解かれた各テープ
tは、ガイドレール12に通される。このガイドレール
12は、長手方向に傾斜した登り勾配部分13と、長手
方向に水平な非勾配部分14とからなる。そして図4の
(A)に示すように、この登り勾配部分13は、幅方向
に水平状態となっているが、非勾配部分14に至る部分
12aで徐々に捩じられることによって、図4の(B)
に示すように、非勾配部分14では幅方向に傾斜した状
態となっている。
【0013】このガイドレール12は、上面が開放され
ており、このガイドレール12を通過中に、テープtの
送りがなされる。より詳しくは、図3に示すように、ピ
ストンロッドの先端に発泡合成樹脂製等の押さえ片15
を取り付けた水平シリンダ16が、各ガイドレール12
の非勾配部分14の上方に配位されている。そして、こ
の水平シリンダ16は、垂直シリンダ17によって昇降
可能に支持されている。この垂直シリンダ17は、基台
1等の適当箇所に固定すれば足りる。
【0014】ここで、このテープtの送り動作について
説明しておくと、まず、垂直シリンダ17のピストンロ
ッドが降下することによって、水平シリンダ16とその
押さえ片15が降下して、押さえ片15がガイドレール
12非勾配部分14の内のテープtを、上方から押さえ
る。次に、水平シリンダ16のピストンロッドが伸長し
て、押さえ片15がガイドレール12内のテープtを、
基台の中央方向に送る。送った後は、水平シリンダ16
及び垂直シリンダ17が初期状態に戻り、次の送り動作
に備える。以上によって、テープtは、間歇的に中央に
送られることとなる。
【0015】尚、非勾配部分14は、幅方向に傾斜した
状態となっている。そのため垂直シリンダによって押さ
え片15を下方に押圧する方向は、完全な垂直方向(図
4の(B)の矢印方向)としてもよいが、非勾配部分1
4の幅方向の傾斜に対応させて傾斜した方向(図4の
(C)の矢印方向)とする方が好ましい。又、ガイドレ
ール12内の登り勾配部分13で、テープの送り動作を
行ってもよい。さらに、これらのガイドレール12、水
平シリンダ16及び垂直シリンダ17は、テープtの本
数毎に用意されることが望ましいが、隣合うテープtに
関しては、共用することもできる。又、このシリンダを
用いた送りに代えて、回転ローラをテープtに当接させ
て送ったり、さらには、プーリを回転させることによっ
てテープtを送る等、適宜の送り手段に変更することも
できる。
【0016】次に、図3に示すように、ガイドレール1
2の非勾配部分14の先端には、ガイドリング18,1
8が配位されている。このガイドリングは、外周と内周
との2個が用意され、上方からアーム20によって支持
されている。各ガイドリングは、図5に示すように、ド
ーナツ状をなしており、その下面には、傾斜した多数の
溝19が形成されており、幅方向に傾斜した状態で送ら
れてくるテープtを、その傾斜状態を維持したまま、基
台の中央まで案内する。尚、図5の(B)は、溝19が
上面に形成された状態で描かれているが、使用に際して
は、裏返した状態、即ち溝が下面に配位された状態で使
用される。又、図5の(A)及び(B)においては、溝
19の一部のみを図示したが、実際には、その全周に渡
って溝が形成されている。これらのガイドリング18に
加えて、テープtの下方に当たる部分にも溝を形成して
おくてもよい。又、これらのガイドリング18を用いず
に、ガイドレール12を延長させて実施してもよい。他
方、ガイドレール12を用いずに、ガイドリング18の
みを用いるようにしてもよく、要は、テープの移送が確
実になされるようにできるように構成すればよい。
【0017】次に、基台1について説明する。この基台
1自体は、適当な強度を有する台であればよく、その中
央には、図6に示すように、研磨ディスクの基板を受容
する支持部21が配設されている。この支持部21は、
基板を載置して支持するもので、適宜の凹部を形成する
等して、その基板がずれないようにしておくことが好ま
しい。そして、この支持部21に基板を載置すればよ
く、これにより基板の支持は完了するものであり、これ
は手作業で行うことも可能である。但し、この実施例で
は、基板の能率的な移送及びプレスのために、後述する
治具を用いている。そのため、この支持部21にも、中
央に治具の軸31を受容する軸挿入孔が形成されてい
る。
【0018】次に、上記の治具について説明する。この
治具jは、図7及び図8に示すように、軸31と、この
軸31に挿通された下部支持板32と、内押さえ板33
と、内スプリング34と、外押さえ板35(特許請求の
範囲に言うシート押さえ)と、外スプリング36と、ス
プリング押さえ37とからなる。軸31の下端寄りに
は、フランジ38が形成され、その上面側には、大径部
39が形成されている。軸の上端寄りには、下方係止部
40が形成され、上端には上方係止部41が形成されて
いる。スプリング押さえ37の上端には、一対の鋼片4
2,42(特許請求の範囲に言う係止部材)が取り付け
られている。研磨ディスクの基板kの装着時にはこの鋼
片42,42が上方係止部41に係止され、後述のプレ
ス完了時にはこの鋼片42,42が下方係止部40に係
止される。
【0019】ここで、研磨ディスクの基板kの装着方法
を説明すると、まず、下部支持板32を軸に挿通して、
フランジ38に当接させる。この挿通は、軸の上方から
行われるもので、以下に説明する各部材の挿通も、全て
上方から行われる。次に、基板kを、軸に挿通し下部支
持板32上に当接させる。このとき基板kは、シートs
を貼り付ける面を上にして、軸に挿通される。尚、軸の
大径部39は、下部支持板32及び基板kの中央孔に挿
通した状態となっている。尚、基板kのシートsを貼り
付ける面(図示では上面)に、予め接着剤を塗布してお
くことが望ましい。次に、内押さえ板33と、内スプリ
ング34と、外押さえ板35と、外スプリング36と、
スプリング押さえ37とを、順次、軸に挿通する。スプ
リング押さえ37の上端の鋼片42,42を、上方係止
部41に係止することによって、装着が完了する。尚、
図8は、後述のプレス完了時の状態を描いているため、
鋼片42,42は下方係止部40に係止されており、各
部材の間隔も狭い状態となっているが、装着時では、各
部材の間隔は図8より広い状態となっている。
【0020】この下方係止部40及び上方係止部41
は、左右方向にのみ成形されており、前後方向において
は下方係止部40及び上方係止部41が形成されていな
い。即ち、この軸の前後方向における下方係止部40及
び上方係止部41が形成されていない部分が、特許請求
の範囲に言う非係止部分となる。そして、スプリング押
さえ37の挿入に際しては、上端の鋼片42,42を前
後方向(非係止部分)に位置させて上方係止部41より
下方に押し込む。そして、90度スプリング押さえ37
を回転させることによって、鋼片42,42を上方係止
部41に下方から係止させる。このスプリング押さえ3
7の押し込みを容易にするために、下方係止部40より
上方の軸の前後面を、平滑に削った平面としておくこと
も好ましい。
【0021】この装着状態では、内スプリング34と外
スプリング36とは、共に収縮しておらないか、或いは
僅かに収縮しているに止まり、他の部材への付勢力は実
質上発生していない。そして、両スプリングに挟まれた
外押さえ板35は、これらスプリングに抗して軸方向に
移動可能となっている。そしてこの装着状態では、外押
さえ板35の位置は両スプリングの大きさによって決定
されるが、基板kのシートsを貼り付ける面(図示では
上面)と、外押さえ板35の下面との間には、充分な隙
間が維持されている。そして、この隙間に、各テープt
の先端が、前記の間歇的送りによって、挿入される。
尚、外押さえ板35の下面外周には、フエルト等の適宜
な緩衝材43を取り付けておくことも、後述のプレス工
程の為に好ましい。
【0022】図6に戻り説明を続けると、この治具jに
支持された基板kは、研磨ディスク移送手段4によっ
て、基台1外から基台中央の支持部21に移送され、軸
31が支持部21の軸挿入孔に挿入される。研磨ディス
ク移送手段4は、軸の適宜位置(この実施例では下端)
を着脱可能に摘むチャック401と、このチャック40
1を上下動させる垂直シリンダ402と、垂直シリンダ
402を支持する回転アーム403と、回転アーム40
3を回転させる回転シリンダ(図示せず)とからなる。
そして、チャック401によって治具jを基台1外で摘
み、回転シリンダの作動により基台中央の支持部21に
移送し、垂直シリンダ402の作動により降下させて、
軸下端を支持部21の軸挿入孔に挿入する。以上によっ
て、研磨ディスクの基板kの配設が完了し、前述の通
り、テープtが送られることによって、基板kのシート
sを貼り付ける面(図示では上面)の中央に収束した状
態で、全部のテープtが放射状に配位され、プレス及び
テープtの切断を待つ。
【0023】引き続き図6を参照して、プレス部2につ
いて説明する。プレス部は、基台1の中央上方に配位さ
れた金型と、この金型の昇降手段51とからなる。この
昇降手段としては、油圧シリンダ等の適宜のプレス用の
駆動手段が採用される。金型は、円筒形の外型52と、
外型の内周に摺動可能に配位された内型53とを備え
る。この内型53は、中央上部には圧縮コイルスプリン
グ54が配位され、この圧縮コイルスプリング54に抗
して内型53は上昇し、天部55に当接して、その上昇
が止まる。内型53の中央下部には、治具jの軸51上
部が挿入され得る空洞部56が形成され、この空洞部5
6の中程には段部57が形成されている。
【0024】次に、切断手段を説明すると、基台1中央
の支持部21の周囲には、刃物61が、刃先を支持部2
1上面より突出した状態で、取り付けられている。尚、
この刃物61は、円筒状のものとしてもよく、或いは、
テープtの数に応じた数の刃物を用意してもよい。この
刃物61の外周には、押し上げ板62が上下に摺動可能
に配位されており、この押し上げ板62は、押し上げ筒
部63の上端に取り付けられ、この押し上げ筒部63
は、シリンダのピストンロッド(図示せず)に接続され
ている。従って、シリンダの作動によって、押し上げ板
62は上昇する。
【0025】このプレス部と切断手段の作動状態を説明
すると、昇降手段の作動により、金型が降下する。この
時、内型53は、その段部57が、治具のスプリング押
さえ37の上端に当接して、これを下方に押し下げる。
この時、上記の圧縮コイルスプリング54が緩衝作用を
果たすため、内型53はこの圧縮コイルスプリング54
に抗して上昇しつつ、治具のスプリング押さえ37を下
方に押し下げる。これによって、治具jの前記両スプリ
ング34,36も収縮して、外押さえ板35を下方に摺
動させる。そして、この外押さえ板35の下端の緩衝材
43によって、各テープtは、下方に押圧され、基板k
の上面に押さえつけられる。前述の図8はこの状態を描
いたものである。他方、外型52は、治具j及びこれに
装着された基板kの外側に位置してこれらには作用しな
い。この外型52は、基台1中央の支持部21上面より
突出した刃物61との間に、テープtを挟んで、これを
切断する。即ち、テープtの基板kに押圧されている部
分が、基板kの外周よりはみ出ているテープtの連続し
ている他の部分と切断される。前述のように、この切断
により、テープtの基板kに押圧されている部分を、シ
ートsと呼んで説明することとなる。
【0026】上記の切断が完了した後、金型が上昇する
が、前記のように、スプリング押さえ37が下降するこ
とによって、その鋼片42,42も下降して、軸の下方
係止部40に係合する。従って、このスプリング押さえ
37は、降下位置にて停止し、金型が上昇した後も、各
シートsは、基板kの上面に押圧された状態を維持す
る。そして、この基板kの上面は、前記のように、接着
剤が塗布されているため、この押圧状態を維持している
間に、接着剤の乾燥が行われるものである。尚、この押
圧の力は、治具の両スプリング34,36のバネの力に
よって調整できるが、一般には、外スプリング36の力
を内スプリング34より大きくしておく方が好ましい結
果が得られる。
【0027】プレス及び切断が完了した後は、前記の回
転アーム403が回動して、チャック401にて治具の
軸31を摘み、治具に取着された状態の基板k及びシー
トs(即ち研磨ディスク)を、基台1外に、運び出す。
尚、この運び出しと相前後して、前記の押し上げ板62
がシリンダ63のピストンロッドの摺動によって上昇
し、切断後のテープtの先端を少し上方に押し上げる。
即ち、テープtから切断されたシートsは、基板kと共
に運びさられるが、残ったテープtの先は、刃物61の
刃先にひっついたままになる場合がある。そこで、切断
後のテープtの先端を少し上方に押し上げて、刃物61
の刃先にから外してやり、次の送りを円滑に行い得るよ
うにするものである。
【0028】運び出された治具取着の研磨ディスクは、
他の移送手段(図示せず)によって移送され、乾燥室に
運ばれ乾燥される。この乾燥室の構成は自由であり、乾
燥室を用いずとも自然乾燥でも可能であるが、研磨ディ
スクを治具に取着させたまま循環させることによって、
連続的な処理が可能となる。この乾燥室内での研磨ディ
スクの移送手段としては、例えば一対のチェーンコンベ
ア間に横板を張り渡し、この横板に治具の軸31が嵌入
し得る穴を形成しておく。そして、この各穴に治具の軸
31を挿入するようにすれば、簡単に連続的な移送が可
能となる。この循環中に、治具取着の研磨ディスクの接
着剤が乾燥して、研磨ディスクが完成する。又、乾燥中
等の適宜の工程中で、接着後のシートsに対して、金型
等で押圧力を加えることによって、シートsを湾曲させ
る等、適宜形状に付型することもできるものである。研
磨ディスクを治具に装着した状態にしておくと、このよ
うな作業も比較的に簡単に行うことができて有利であ
る。
【0029】完成した研磨ディスクを治具から取り外す
には、スプリング押さえ37を90度回転させ、鋼丹4
2,42を下方係止部40から外して、各部材を軸から
抜き取ればよい。鋼片42,42を下方係止部40から
外しやすくするために、下方係止部40より上方の軸の
前後面を、平滑に削った平面としておくことも好まし
い。
【0030】次に、図9に基づき本願発明の他の実施例
について説明する。上記の実施例では、刃物61を固定
して、外金型の下方への押圧でテープtの切断を行った
が、この実施例では、刃物を摺動させて、テープtの切
断を行うものである。尚、上記の実施例と実質的に同様
の部分は、同一の符号を付して、その説明を省略した。
この第2の実施例では、基台1中央の支持部21の周囲
に、刃物61が、上下に摺動可能に配位されている。こ
の刃物61は、摺動台161に固定されており、この摺
動台161は上下に摺動する。この摺動の駆動源には、
適宜手段を採用し得るが、この実施例では、油圧シリン
ダ(図示せず)を採用した。この油圧シリンダのピスト
ンロッド(図示せず)は、連絡部162を介して、摺動
台161に接続されている。
【0031】この実施例でも、プレス部は先の実施例と
同様に作用し、内型53が治具j押圧して、各テープt
は、外押さえ板35の下端の緩衝材43と基板kとの間
で押さえつけられる。他方、外型52は、治具j及びこ
れに装着された基板kの外側に位置してこれらには作用
しない。この状態で、刃物61が上昇して、外型52と
刃物61との間にテープtを挟んで、これを切断し、切
断後、刃物61は降下する。このように、刃物61が摺
動するため、先の実施例のように、押し上げ板62を用
いずとも、切断後のテープt先端が容易に刃物の先から
外れるものである。
【0032】本願発明の上記の実施例に限定されるもの
ではなく、各請求項の記載の範囲内において適宜変更し
て実施できる。例えば、上記の各実施例では、基板kの
上面にテープtを送って接着するようにしたが、基板k
の下面にテープtを送って接着するようにしてもよい。
又、基板kの配設が完了した後テープtを中央に送った
が、テープtを中央の所定位置まで送った後に基板kを
これらのテープtの中央に配置するようにしてもよい。
【0033】
【発明の効果】以上、本願の第1の発明は、研磨シート
の切断後接着剤が乾燥するまでの間に適当な押圧力を研
磨シートに加えることができ、良好な接着を実現し得る
研磨ディスクの製造装置を提供し得たものである。ま
た、本願の第2の発明は、第1の発明の効果に加え、整
然と配位された研磨シートを備えた研磨ディスクを、能
率的に製造し得る装置を提供することができたものであ
る。さらに、本願の第3の発明は、基板を容易に着脱で
き、しかも、研磨シートの切断後接着剤が乾燥するまで
の間に適当な押圧力を研磨シートに加えることができ、
良好な接着を実現し得る研磨ディスクの製造装置用の治
具を提供することができたものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本願発明の一実施例の装置を示す全体図であ
る。
【図2】同実施例のテープtの配置状態を示す平面図で
ある。
【図3】同実施例の研磨シート送り手段を示す側面図で
ある。
【図4】(A)は同実施例の研磨シート送り手段のガイ
ドレールの登り勾配部分13の縦断面図、(B)は同実
施例の研磨シート送り手段のガイドレールの非勾配部分
14の縦断面図、(C)は同非勾配部分14に対する押
さえ片15の変更例を示す縦断面図である。
【図5】(A)は同実施例のガイドリングの底面図、
(B)は同側面図である。
【図6】同実施例の基台の中央を示す側面図である。
【図7】同実施例の治具の分解斜視図である。
【図8】同実施例の治具の断面図である。
【図9】他の実施例の基台の中央を示す側面図である。
【符号の説明】
1 基台 2 プレス部 3 研磨シート送り手段 4 研磨ディスク移送手段 14 ガイドレールの非勾配部分 15 押さえ片 16 水平シリンダ 21 支持部(基板支持手段) 31 軸 34 内スプリング 35 シート押さえ 36 外スプリング 37 スプリング押さえ 38 フランジ 41 上方係止部 40 下方係止部 42 鋼板 61 刃物 k 基板 s 研磨シート t テープ(長尺の研磨シート)

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】研磨ディスクの基板(k)を保持する治具
    と、 治具によって保持された基板(k)を中央に配位する基
    板支持手段(21)と、周囲から中央に向けて所定幅の
    長尺の研磨シートを間歇的に送る研磨シート送り手段
    (3)と、 この基板の一方の面と各長尺の研磨シートの一方の面と
    の間に接着剤を介在させた状態で両者を押圧する押圧手
    段(2)と、 この基板の周囲からはみ出している各長尺の研磨シート
    を切断する切断手段(61)とを備えた研磨ディスクを
    製造する装置において、 上記の治具が、研磨ディスクの基板(k)を挿通する軸
    (31)と、この軸(31)が挿通された研磨ディスク
    の基板(k)の下面を支持する部材(38)と、研磨デ
    ィスクの基板(k)の上面に配位された研磨シートを上
    方から押圧するシート押さえ(35)と、シート押さえ
    (35)を上方に付勢する内スプリング(34)と、軸
    (31)に摺動可能に貫通されたスプリング押さえ(3
    7)と、このスプリング押さえ(37)とシート押さえ
    (35)との間に介在した外スプリング(36)と、軸
    (31)に形成された下方係止部(40)と、スプリン
    グ押さえ(37)に形成され下方係止部(40)に係合
    可能な係止部材(42)とを備え、 上記の押圧手段(2)は、スプリング押さえ(37)に
    対して押圧力を加えて、スプリング押さえ(37)を下
    降させて係止部材(42)を下方係止部(40)に係止
    し、外スプリング(36)を介して、シート押さえ(3
    5)によって研磨シートを押圧するものであることを特
    徴とする研磨ディスクの製造装置。
  2. 【請求項2】研磨シート送り手段(3)が、長尺の研磨
    シートを下面から支持して案内するガイドレール(1
    4)と、このガイドレール(14)上の長尺の研磨シー
    トを押圧する押さえ片(15)と、押さえ片(15)を
    基板支持手段(21)の中央に向けて移動させることに
    より研磨シートの送りをなす水平シリンダ(16)とを
    備え、ガイドレール(14)がその幅方向において上下
    に傾斜していることを特徴とする請求項1記載の研磨デ
    ィスクの製造装置。
  3. 【請求項3】研磨ディスクの基板(k)を挿通する軸
    (31)と、この軸(31)が挿通された研磨ディスク
    の基板(k)の下面を支持する部材(38)と、研磨デ
    ィスクの基板(k)の上面に配位された研磨シートを上
    方から押圧する軸(31)に摺動可能に挿通されたシー
    ト押さえ(35)と、研磨シートを上方から押圧する部
    材(35)と研磨ディスクの基板(k)との間に介在し
    た内スプリング(34)と、軸(31)に摺動可能に貫
    通されたスプリング押さえ(37)と、このスプリング
    押さえ(37)とシート押さえ(35)との間に介在し
    た外スプリング(36)と、軸(31)に形成された上
    方係止部(41)と、軸(31)の上方係止部(41)
    より下方に形成された下方係止部(40)と、軸(3
    1)の上方係止部(41)と下方係止部(40)との双
    方の周方向に隣接して形成された非係止部分と、スプリ
    ング押さえ(37)に形成され上方係止部(41)と下
    方係止部(40)との双方に係合可能であって、非係止
    部分に対しては係合しない係止部材(42)とを備えた
    ものであることを特徴とする研磨ディスクの製造装置用
    治具。
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