JP2518708Y2 - テレビモードを持つカメラ - Google Patents

テレビモードを持つカメラ

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JP2518708Y2
JP2518708Y2 JP1989151096U JP15109689U JP2518708Y2 JP 2518708 Y2 JP2518708 Y2 JP 2518708Y2 JP 1989151096 U JP1989151096 U JP 1989151096U JP 15109689 U JP15109689 U JP 15109689U JP 2518708 Y2 JP2518708 Y2 JP 2518708Y2
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Description

【考案の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 この考案は、テレビ(以下、「TV」という)モードを
持つカメラに関し、より詳細には、TV画面のインチサイ
ズを指定しファインダフレームにTV画面を合わせるだけ
でTV画面に正確にピントを合わせて撮影を行ない得るTV
モードを持つカメラに関するものである。
〔従来の技術〕
TVのブラウン管の表示面に表示される映像は、ブラウ
ン管の左上から右上に向って光の点がほぼ水平に移動し
ていき、右端までいくとまた左端に戻り、先ほど走った
線のわずかに下を再度左から右へ走り、TV画面を262.5
本の走査線で分割して像を作る。光の点は、明るくなっ
たり、暗くなったり、カラーTVのときには、色が変わり
ながら1/60秒で走査される。そして、もう1回、全開の
走査の隙間を262.5本の走査線で走査し、合計525本の走
査線で、走査時間は1/30秒で1枚の画面となる、いわゆ
る飛越走査方式による画像となる。
このような飛越走査方式のTV画像を写真に撮ろうとす
る場合、シャッタ速度を全面走査が1回終る1/60秒か
ら、2回走査の終る1/30秒またはその整数倍のシャッタ
速度を使用して、露出をしないと、画面の中央に欠けた
部分ができたり、走査線が重なって、部分的に明るい帯
ができたりしてしまう。
〔考案が解決しようとする課題〕
このような飛越走査のTV画面をアクティブAF(オート
フォーカス)カメラで撮影しようとすると、TVのブラウ
ン管の表示面が曲率を持っているので、正確な測距が難
しく、しかも画面反射もあり、ピンとの合った写真がで
きない場合がある。
また、カメラは、TV画面撮影用シャッタ速度を設定す
る手段を持っていないため、例えば、プログラムシャッ
タの場合、都合よくシャッタ速度がTV画面シャッタ速度
と同じ速度になるような明るさの条件以外は良く撮影で
きない。
一方、アクティブAFに代えて、マニュアルでピンと合
わせが可能なレンズシャッタを搭載したカメラにおいて
は、アルバタ式ファインダマニュアルフォーカス用の距
離計を組み込むことも考えられるが、この種のカメラで
は、構造的に複雑になり、かつコスト高になってしま
う。
さらに、上記アクティブAFカメラにおいては、TV画面
を撮影する場合に、ファインダ内に一杯に入るようにTV
画面を合わせてレリーズスイッチの1段押し(または半
押し)で測距し、レリーズスイッチの2段押し(または
全押し)でシャッタを切るという操作を行うが、この場
合、ファインダフレーム内にTV画面を合わせても、カメ
ラがTV画面サイズに合ったレンズ繰り出し量を判断でき
ず、ピンとの外れた写真になってしまう可能性が強い。
この考案は、上述の事情に鑑みてなされたもので、そ
の第1の目的とするところは、簡単な操作で、適正なシ
ャッタ速度が得られ、しかも表示面が曲率を持っており
且つ画面反射により正確な測距が困難なTV画面を正確に
ピンとの合った状態で撮影をすることができるTVモード
を持ったカメラを提供することにある。
また、この考案の第2の目的とするところは、上記第
1の目的に加え、TVモード時に所定の操作、すなわちTV
画面尾サイズが指定されないままレリーズ操作をしても
そのレリーズが禁止され、かつTV画面のサイズが指定さ
れないとき、そのことを警告してピンとの外れたままシ
ャッタが切れるのを未然に防止でき、TVモードを持った
カメラを提供することにある。
〔課題を解決するための手段〕
請求項1に記載の考案は、上記第1の目的を達成する
ために、通常の撮影モードとTVモードとを選択するモー
ド選択手段と、電動により繰り出しおよび繰り込みが可
能な撮影レンズと、上記モード選択手段によりTVモード
が選択されたときTV画面の撮影に適する所定のシャッタ
速度を選択するシャッタ速度選択手段と、上記TV画面の
サイズを手動操作により選択指定するサイズ選択指定手
段と、フィルム面から上記サイズ選択指定手段で選択指
定された上記サイズの上記TV画面までの距離を上記選択
指定された上記TV画面の値に基づき演算する演算装置
と、この演算装置で演算された距離に基づき上記撮影レ
ンズを上記TV画面に合焦させるように駆動するレンズ駆
動ユニットとを具備し、撮影者がファインダ内に上記TV
画面が一杯に入るようにカメラの位置を調整し、TV画面
のサイズを上記サイズ選択指定手段で選択指定するだけ
で撮影レンズを合焦位置に設定させるように構成したこ
とを特徴としたものである。
また、請求項2に記載の考案は、上記第2の目的を達
成するために、通常の撮影モードとTVモードとを選択す
るモード選択手段と、電動により繰り出しおよび繰り込
みが可能な撮影レンズと、上記モード選択手段によりTV
モードが選択されたときTV画面の撮影に適する所定のシ
ャッタ速度を選択するシャッタ速度選択手段と、上記TV
画面のサイズを手動操作により選択指定するサイズ選択
指定手段と、フィルム面から上記サイズ選択指定手段で
選択指定された上記サイズの上記TV画面までの距離を上
記選択指定された上記TV画面の値に基づき演算する演算
装置と、この演算装置で演算された距離に基づき上記撮
影レンズを上記TV画面に合焦させるように駆動するレン
ズ駆動ユニットと、上記サイズ選択指定手段によりTV画
面のサイズが選択指定されるまでのシャッタのレリーズ
動作を禁止するレリーズ禁止手段と、上記TV画面のサイ
ズが選択指定されないとき、音、光等により警告を発す
る警告手段とを具備し、撮影者がファインダ内に上記TV
画面が一杯に入るようにカメラの位置を調整し、TV画面
のサイズをサイズ選択指定手段で選択指定するだけで、
撮影レンズを合焦位置に設定させるように構成したこと
特徴としたものである。
〔作用〕
上記のように構成された請求項1に記載の考案のTVモ
ードを持つカメラは、モード選択手段でTVモードを選択
指定すると、シャッタ速度選択手段がシャッタ速度をTV
画面の撮影に適するシャッタ速度に設定し、サイズ選択
指定手段でTV画面のサイズを選択指定する。そこで、撮
影者がファインダ内にTV画面が一杯に入るようにカメラ
の位置を調整する。選択指定されたサイズにより演算装
置が当該カメラ内のフィルム面とTV画面までの距離を演
算し、その演算結果に基づいてレンズ駆動ユニットで撮
影レンズを駆動する。撮影者がファインダの視野フレー
ムにTV画面を合わせてシャッタを切ると、TV画面全体が
フィルムの露光部分全体に撮影される。
また、上記のように構成された請求項2に記載の考案
のTVモードを持つカメラにおいては、ファインダ内にTV
画面全体が一杯に入るようにカメラの位置を調整し、TV
モードにモード選択手段を選択した上で、サイズ選択指
定手段によりTV画面のインチサイズを選択入力する。こ
のインチサイズに基づいて、フィルム露光部分からTV画
面までの距離を予め定めた演算式により上記演算装置が
演算する。レリーズスイッチを全押しすると、上記演算
された距離データに基づいてレンズ駆動ユニットで撮影
レンズを合焦位置まで駆動した後、シャッタを切ってTV
画面をフィルム露光部分一杯に撮影する。ところが、TV
画面のインチサイズの選択指定がなされないときには、
音、光等により警告表示を行うとともに、レリーズスイ
ッチの2段押しを行っても、TV画面のインチサイズの選
択指定を行うまでは、そのレリーズ動作を禁止する。
〔実施例〕
以下、この考案の実施例を図に基づいて具体的に説明
する。
第1図は、この考案に係るTVモードを持つカメラの一
実施例の構成を示すブロック図である。
第1図においては、1はシャッタユニットであり、第
2図に斜視図をもって示すカメラ2の上面に設けたレリ
ーズ釦1Aの1段押しで第1のレリーズスイッチ(図示せ
ず)がオンとなり、測距開始状態となり、また、レリー
ズ釦1Aを2段押しすると、第2のレリーズスイッチ(図
示せず)がオンとなってシャッタが切れる(開口する)
ようになっている。
この第1および第2のレリーズスイッチのオン、オフ
状態に応じた出力は、演算装置としての中央処理装置6
(以下、「CPU」という)へ出力するようになってい
る。CPU6は、カメラ2内に搭載されている。
また、モード選択手段としてのモード切換スイッチ3
は、TV画面の撮影時と通常のノーマル撮影時とに応じて
切替(選択)操作してTVモードを設定したり、ノーマル
モードを設定したりするスイッチであり、このモード切
換スイッチ3により設定されたTVモードおよびノーマル
モードに対応する出力信号は、CPU6に出力するようにな
っている。
さらに、サイズ選択指定手段4は、TVモードの設定時
に撮影するTV画面のインチサイズを入力するためのもの
であり、第1図では、ブロックで単に1個のみを示して
いるが、実際には、第2図に示すように、アップサイズ
選択指定手段4aとダウンサイズ選択指定手段4bがカメラ
2の上面に設けられている。
アップサイズ選択指定手段4aは、撮影しようとするTV
画面のインチサイズを大きく設定するときに操作するも
のであり、ダウンサイズ選択指定手段4bは、その逆にTV
画面のインチサイズを小さく設定するときに操作するも
のである。このサイズ選択手段4の出力は、CPU6に送ら
れるようになっている。
また、上記モード切換スイッチ3によりTVモードを設
定すると、CPU6は、シャッタユニット1のシャッタ速度
がTV画面撮影に適するシャッタ速度、すなわち、この実
施例では、1/30秒に設定されるようになっているととも
に、表示ユニット5および第3図に示すように、カメラ
2内のファインダ7にシャッタ速度とTVモードを表示さ
せるようになっている。
表示ユニット5は、第2図に示すように、カメラ2の
上面のほぼ中央部に配置され、撮影者が見易いようにな
っている。
この表示ユニット5の表示内容は、例えばサイズ選択
指定手段4により、「25インチ」の設定を行った場合を
表示例として示しており、また、第3図に示すファイン
ダ7には、「TV、25INC」(TVモードで、25インチの意
味)を表示するようになっている。
さらに、レリーズ釦1Aによる1段押し(半押し)によ
り、CPU6は、フィルムの露光部分(フィルム面)とTV画
面までの距離の演算および測光を行うようになってお
り、このレリーズ釦1Aによる2段押し(全押し)によ
り、演算した距離に基き、CPU6は、レンズ駆動ユニット
8の駆動制御および測光した測光情報に基づきAE(自動
露光)装置9による露光制御を行わせるようになってい
る。
また、ノーマルモードの設定時には、AF(オートフォ
ーカス)手段4AからのAF距離情報がCPU6に入力されるよ
うになっている。このAF距離情報に応じてCPU6は、レン
ズ繰り出し量を演算するようになっている。
上記レンズ駆動ユニット8により撮影レンズ(第5図
による後述する)の駆動制御を行うようになっている。
シャッタユニット1によりシャッタが開閉され、フィ
ルムへの露光がなされると、CPU6は、給送装置10を制御
して、給送モータ(図示せず)を駆動し、1駒分のフィ
ルムの給送制御を行うようになっている。
なお、第1図の11は、フィルムパトローネに形成され
ているフィルム感度等のコードを読み取るCASコードで
あり、その読取信号はCPU6に入力されるようになってい
おり、また、第2図の12はカメラ2の背面側に設けられ
たファインダの接眼窓、13はカメラ2の裏蓋であり、こ
の裏蓋13には、データ写し込み用表示手段14が配置され
ている。このデータ写し込み用表示手段14には、
「年」、「月」、「日」、撮影駒数などが選択的に表示
されるようになっている。
上記レンズ駆動ユニット8は、第5図および第6図に
示されている。そのうち、第5図は基本構成を示す断面
図、第6図は、その詳細な構成を一部分解して示す拡大
分解斜視図であり、この第5図、第6図の例は2焦点カ
メラにおける焦点距離の切換機構と、焦点合わせの機構
を示したものである。
このレンズ駆動ユニット8は、ワイド撮影とテレ撮影
の二つの撮影を可能にしており、ワイド撮影系として主
レンズ15を用い、望遠撮影系として、この主レンズ15と
副レンズ16とを用い、これら主レンズ15および副レンズ
16は、それぞれ前群枠17および後群枠18に取り付けられ
ている。
焦点距離の変更に際し、主レンズ15が前後移動する
と、この主レンズ15の光軸上に副レンズ16が進入して、
退避して、焦点距離を変化させ、かくして、多焦点カメ
ラ用のレンズとしてT−W切換え可能になっている。
前群枠17には、第6図より明らかなように、平板状に
形成された平坦部17aに主レンズ15が取付けられてお
り、上記平坦部17aの所定個所から後方に直角方向に延
出する杵部17bが一体的に形成され、この杵部17bの後端
には、リング17cが一体的に形成されている。
前群枠17の平坦部17aの一隅角部には、駆動リードね
じ19が貫通している。この駆動リードねじ19は、外周面
全長に亘って雄ねじが刻設されており、この雄ねじと駆
動リードナット22が螺合している。駆動リードナット22
は、平坦部17aの前面にビス23で固定されている。
また、駆動リードねじ19の先端は減速ギヤ20および21
aを介してモータ21に連結されており、このモータ21の
回転力が減速ギヤ21aおよび20を介して、駆動リードね
じ19に伝達されるようになっている。
これにより、駆動リードねじ19が回転し、その回転方
向に応じて前群枠17が前後方向(第6図においては上下
方向)に移動し、主レンズ15の合焦を行うようになって
いる。
また、平坦部17aの上面にはポジションブラシ24が取
り付けられている。ポジションブラシ24は、抵抗25と接
触しており、上述のように、平坦部17aが前後動するに
つれて、ポジションブラシ24は、抵抗25に摺動するよう
になっている。
この抵抗25は、所定のパターンに形成され、パターン
の切れている個所にポジションブラシ24が来ると、電気
的に回路が切れ、スイッチの機能を呈するようになって
いる。
この抵抗25は、ポジションスイッチ基板26に取り付け
られている。ポジションスイッチ26は、ポジション台27
にビス29aで固定されている。
このポジション台27は、鏡枠28にビス29bで固定され
ている。この鏡枠28は、第5図より明らかなように本体
30にビス31で固定されている。
鏡枠28には、主レンズ15、副レンズ16の光軸に対応し
て、アパーチュア32が形成されている。このアパーチュ
ア32は、主レンズ15および/または副レンズ16を透過し
た被写体(図示せず)からの反射光をフィルムに導き撮
影領域を規制するためのものである。
上記ポジション台27と並行に回転止め用ポール33が植
設されている。この回転止め用ポール33の前端は、前群
枠17の平坦部17aを貫通している。
この回転止め用ポール33に後群枠18の先端に形成した
突起18aがテレ撮影時に当接し、後群枠18の位置出し、
すなわち副レンズ16の光軸合わせを行うようになってい
る。この突起18aは、副レンズ16の近傍に設けられてい
る。
さらに、前群枠17の平坦部17aにおいて、駆動リード
ねじ19の近傍に、T−Wポール34の先端近傍が貫通さ
れ、このT−Wポール34の後端近傍は、上記リング17c
を貫通している。
このT−Wポール34は、第5図より明らかなように、
鏡枠28と鏡枠蓋22間に挟まれて固定されている。この実
施例では、T−Wポール34の組み付けの便宜上、鏡枠28
と本体30とが別体となっている場合を例示しているが、
鏡枠28と本体30とを一体化することもできる。
この第5図では、テレ状態であって、主レンズ15を前
方向に繰り出し、副レンズ16が主レンズ15の後方に進入
している状態であり、後群枠18は、後述するばねを介し
て前群枠17に前方向に引っ張られて所定の位置に設定さ
れている。
このテレ状態では、後群枠18は、後述する調整ねじ36
によって位置規制されている。つまり、調整ねじ36によ
って、後群枠18の位置を調整することができ、この調整
ねじ36は、ポジション台27に形成された雌ねじ孔に螺合
されており、ポジション台27は、鏡枠28の後端に取付ね
じにより取り付けられている。
また、第6図からも明らかなように、前群枠17の平坦
部17aにおいて、T−Wポール34の貫通個所には、T−
Wナット35が所定の治具を使用して固着されている。
後群枠18は、一対の摺動腕部18b、18cを連結杵18dで
連結して一体化され、さらに、連結杵18dに連結腕18eが
一体的に形成されており、この連結腕18eの先端に副レ
ンズ16が取り付けられ、かつ上記突起18aが一体的に形
成されている。
摺動腕部18b,18cの先端は、リング状に形成されてお
り、この両リングには、上記T−Wポール34が貫通して
いる。この摺動腕部18bのリングの上面において、T−
Wポール34の外周面には、後群スプリング37が嵌装され
ている。この後群スプリング37の一端は、摺動腕部18b
に形成した突起18b1に掛けられている。後群スプリング
37の他端は、前群枠17の杵部17bと平行の杵部17dに掛け
られている。この後群スプリング37の力によって、T−
Wポール34を中心に後群枠18が反時計方向に回転する回
転力が得られるようになっている。このとき、上記突起
18aが回転止めポール33に当たって、副レンズ16の芯出
しをする。
さらに、この摺動腕部18bに突起18b2が設けられてい
るとともに、前群枠17の水平部17aのT−Wナット35の
近傍にも突起17a1が形成されている。この両突起17a1
18b2間には、前後スプリング38が取り付けられている。
この前後スプリング38は、コイルスプリングであっ
て、前後方向で前群枠17と後群枠18とを弾力的に連結し
ている。
この場合、後群枠18が前群枠17に接近しようとしてい
る力を調整ねじ36で規制するようになっている。すなわ
ち、調整用ねじ36は、テレ時の後群枠18の位置規制用及
び調整用ねじとして使用している。
また、前群枠17のリング17cと鏡枠28間において、T
−Wポール34の外周面には、コスル状のワイドスプリン
グ39が嵌装されている。このワイドスプリング39は、ワ
イド位置で主に作用し、テレ位置では全く働かないか、
または微弱な力しか及ぼさないような位置関係になって
いる。
このワイドスプリング39の近傍において、鏡枠28には
台形状のカム40が固定されている。このカム40は、斜面
40aと平坦面40bを有している。撮影レンズ、すなわち、
主レンズ15、副レンズ16のワイド方向の移動時に連結杵
18dに設けたピン18d1が下方向に移動し、カム20の斜面
を登って平坦面40bのところで停止するようになってい
る。
この第6図に示すテレ状態のときの繰り出しは、第6
図の状態から後群枠18が調整ねじ36に位置規制されてい
るため、前群枠17のみを繰り出すようになっている。
また、上記モータ21の回転数を検出するためのエンコ
ーダ41とフォトインタラプタ42のうち、エンコーダ41が
モータ21に連結されている。このエンコーダ41とフォト
インタラプタ42は、減速ギヤ20等の伝達系中か、もしく
は別のギヤ系を介してモータ21の回転数を検出するもの
で、この場合、エンコーダ41の透孔41aを透過した光を
フォトインタラプタ42で検出するようになっている。
第7図は、第5図、第6図に示したレンズ切換えと焦
点合わせの制御系のブロック図である。
第7図において、CPU6には、T/W(テレ/ワイド)切
換釦44、レリーズ釦1A、AFIC45、測光釦9Aの出力が入力
されるようになっており、また、フォトインタラプタ42
の出力、テレポジションスイッチ46、ワイドポジション
スイッチ47の出力もCPU6にそれぞれ入力されるようにな
っている。
CPU6は、レンズ駆動ユニット8のモータ駆動IC8Aに制
御信号を出力し、モータ21の駆動制御を行うようになっ
ている。
このように構成された実施例の動作を第8図のフロー
チャートに沿って説明する。
まず、モード切換スイッチ3の操作により、TVモード
を選択しない場合には、フローチャートの「TVモード設
定釦?」をOFFに分岐し、フローチャートの「ノーマル
モード」となり、カメラ2は、通常の撮影モードとな
り、例えば測距は、AF手段4Aによって行われる。
また、フローチャートの「TVモード設定釦?」の処理
ステップで、モード切換スイッチ3が操作されTVモード
が選択されている場合には、フローチャートの「TVモー
ド選択の」処理ステップに移り、TVモードが設定され、
モード切換スイッチ3からCPU6にTVモード設定データが
送出される。すると、CPU6は、図示しないメモリに、TV
モード用シャッタ秒時、すなわち、この場合、1/30秒を
記憶する。
次いで、フローチャートの「TVモード表示」でCPU6の
制御指令に基づき、表示ユニット5およびカメラ2内の
ファインダ7は、「TVモード」として、「TV」の文字を
表示すると共に、所期のテレビインチサイズ(例えば標
準サイズ)を表示する。
次いで「レンズをTeleに移動」の処理ステップで、撮影
レンズがテレ側に自動的に移動される。そこで、撮影者
は、ファインダ7のフレーム内に丁度一杯に入るよう
に、カメラ2の位置を移動させる。すなわち、フィルム
露光部分の一杯にテレビ画面が入るようにする。
フローチャートの「TVインチ入力釦?」の処理ステップ
において、サイズ選択指定手段4の操作がなされたか否
かをCPU6が判断する。
ここで、サイズ選択指定手段4が操作されていなけれ
ば、フローチャートの「TVインチ入力釦?」はOFFに抜
け、フローチャートの処理ステップ「設定サイズからレ
ンズ繰出し量を演算」に移る。
一方、サイズ選択指定手段4のアップサイズ選択指定
手段4aまたはダウンサイズ選択指定手段4bを操作した場
合には、フローチャートは、「TVインチ入力釦?」をON
に分岐して「TVインチサイズシフト」に移り、例えば、
撮影画面のインチサイズが初期のインチサイズより大き
い場合、アップサイズ選択指定手段4aを操作して、イン
チサイズが大きくなるようにし、それと反対である場
合、ダウンサイズ選択指定手段4bを操作して、次いで、
フローチャートの「設定サイズからレンズ繰出し量を演
算」の処理に移る。
この演算について、第4図および第9図を用いて説明
する。第4図は、フィルム露光部分2aとTV画面49aとの
間の距離および、この距離とTV画面49aのインチサイズ
との関係を示しており、TV画面49aが14インチ、19イン
チ、25インチ、32インチ、42インチの各場合とフィルム
露光部分2aとの間の距離l14、l19、l25、l32、l42の関
係を示している。
これらの距離は、レリーズ釦1Aを1段押しして、第1
のレリーズスイッチがオンになると、CPU6により表示ユ
ニット5とファインダ7に表示されたTV画面のインチサ
イズに基づいて演算される。
第9図は、この距離の算出方法を示すものである。こ
の第9図において、 fは、レンズ50の焦点距離、 Sは、TV画面49Aの縦寸法、 sは、フィルム露光部分2aの画面寸法、 Lは、TV画面49aとフィルム露光部分2a間の距離、 lは、TV画面49aとレンズ50間の距離、とすると、次の
略式より、上記TV画面49aとフィルム露光部分2a間の距
離Lが求まる。
{(1/2)・s/f}={(1/2)・S/l} l=(S/s)・f L=f(1+S/s) このようにして、レンズ50の焦点距離fとTV画面49a
の縦寸法Sより決まるTV画面49aとフィルム露光部分2a
間の距離L、すなわち、撮影レンズの繰り出しをCPU6で
予め算出することができる。
次いで、フローチャートの「設定インチサイズ表示」
で撮影レンズの繰り出し量の演算に使用されたTV画面49
aのインチサイズを表示手段5とファインダ7に表示
し、ここでレリーズ釦1Aが2段押しされなければ、フロ
ーチャートの「レリーズ釦?」はOFFに抜けて、フロー
チャートの「TVモード設定釦?」の処理ステップに戻
る。
また、フローチャートの「レリーズ釦?」において、
レリーズ釦1Aが2段押しされ、シャッタユニット1の第
2のレリーズスイッチがオンになると、フローチャート
の「演算されたレンズ繰出し量にレンズ駆動」の処理に
移り、CPU6によりレンズ駆動ユニット8を制御し、レン
ズ駆動ユニット8は、上記のようにしてCPU6で演算され
たレンズ繰り出し量に基づき、撮影レンズを繰り出し、
TV画面49aの合焦を行う。
その後、フローチャートの「記憶されたシャッタ秒時
でシャッタ制御、開閉」の処理に移り、CPU6はシャッタ
ユニット1の開閉制御を行って、メモリに記憶されたシ
ャッタ速度すなわち、1/30秒でシャッタを開閉制御する
と同時にAE装置9に例えば絞り制御を行わせてTV画面49
aをフィルム露光部分2a一杯に撮影する。
TV画面49aの撮影が終了すると、CPU6は、給送装置10
を制御する。これにより、給送装置10は、図示しない給
送モータを駆動し、フィルムを1駒分巻き上げ、次の撮
影に備え、上記一連の動作を終了する。
次に、第5図ないし第7図により、上述のレンズ繰出
し量にレンズ駆動する場合およびテレ/ワイドの切換え
の動作について説明する。
まず、第5図、第6図の両図において、第8図のフロ
ーチャートの「演算されたレンズ繰出し量にレンズ駆
動」の処理ステップにおけるレンズ駆動ユニット8によ
る撮影レンズの駆動動作について説明する。
この場合、フローチャートの「TVインチ入力釦」ONに
より、フローチャートの「TVインチサイズシフト」を行
う必要がある状態であり、アップサイズ選択指定手段4a
か、ダウンサイズ選択指定手段4bのいずれかが操作され
る場合であるが、説明の都合上、アップサイズ選択指定
手段4aが操作される場合から説明する。
この説明に先立ち、まず、撮影レンズワイド側または
テレ側の待機位置につける場合から説明する。
撮影レンズは、カメラ2の電源(図示せず)をオンに
すると、最初にワイド待機位置にセットされる。
これは、第7図において、CPU6の出力により、レンズ
駆動ユニット8のモータ駆動IC8Aが動作して、モータ21
を駆動することにより、モータ21の回転力が減速ギヤ21
a、20を介して駆動リードねじ19に伝達され、この駆動
リードねじ19がワイド方向に回転する。
駆動リードねじ19と駆動リードナット22が螺合してい
るから、前群枠17は、ワイドスプリング39の弾力に抗し
て下降して行く。このとき後群枠18は、ワイドの基準位
置に行く途中で前後スプリング38を介して(または前群
枠17a一部に押圧されて)前群枠17と一体となって第6
図の下方向に押動される。
これと同時にポジションブラシ24が抵抗25に摺接しつ
つ移動し、抵抗25のワイド基準位置のパターンに行く途
中で、後群枠18の連結杵18dから突出しているピン18d1
がカム40の斜面40aに摺接し、この斜面40a上を移動す
る。これにより、後群枠18は、時計方向に回動し、その
連結腕18eに設けられた副レンズ16は、主レンズ15の光
路外に退避する。
この間も前群枠17は下降(第5図においては後退)
し、ポジションブラシ24が抵抗25に摺動し続けて、ポジ
ションスイッチ基板26のワイドの位置にきたところ、す
なわち、ピン18d1がカム40の平坦面40bまでくると、第
7図のワイドポジションスイッチ47がオフ(ハイ)にな
り、CPU6はレンズ駆動ユニット8のモータ駆動IC8Aの動
作を停止させ、モータ21の回転を停止させる。このと
き、撮影レンズ、すなわち、主レンズ15がワイド待機位
置となる。現在ワイドか、テレ側のどちらにあるかはCP
U6のメモリに記憶する。
このワイド待機位置から、T/W切換釦44を押してテレ
側に切り換えると、CPU6がレンズ駆動ユニット8のモー
タ駆動IC8Aを動作させ、モータ21をテレ方向に駆動させ
る。テレポジションスイッチ46の信号がオン(ロー)に
なると、モータ21は逆転(ワイド方向)駆動し、テレポ
ジションスイッチ46がオフ(ハイ)になったところで、
モータ21が停止し、テレ待機位置となる。
このT/W切換釦44が再び押されると、上記ワイド待機
位置の動作を行い、ワイド待機位置にセットされる。
このように、T/W切換釦44を押すことにより、ワイド
待機位置とテレ待機位置とを交互に繰り返すことにな
る。
ここで、第8図のフローチャートの「演算されたレン
ズ繰出し量にレンズ駆動」の処理ステップにおける撮影
レンズの演算通りのレンズ繰出し動作について説明す
る。
レリーズ釦1Aを全押しを行い、先に演算により求めら
れた距離情報に基づいて、CPU6がモータ駆動ICを駆動制
御し、モータ21により前群枠17を操り出させる。合焦位
置までの繰り出し量は、フォトインタラプタ42のカウン
ト数として、演算によって算出されるようになってい
る。
いま、モータ21および撮影レンズがワイド待機位置に
あって、TVモードが選択された場合から説明する。
この場合、上述のように、撮影レンズがワイド待機位
置にあるときに、モード切換えスイッチ3が選択される
と、第8図のフローチャートの「レンズをTelに移動」
でCPU6は、レンズ駆動ユニット8のモータ駆動IC8Aを動
作させて、モータ21をテレ方向に回転させる。
この時の撮影レンズの繰り出しは、後群枠18を調整ね
じ36で位置規制した状態で置き去りにして、前群枠17の
みが作動し、前記のテレ待機位置の動作と同様の動作を
行い、前群枠17とともにポジションブラシ24が第6図の
上方向に抵抗25に摺動し、テレ側のパターンの基準位置
を越えた時点でポジションブラシ24がパターンを検出し
てテレポジションスイッチ46が作動し、テレポジション
信号がオン(ロ)になったら、モータ21は逆転(ワイド
方向)に駆動され、テレポジションスイッチ46が作動し
て、テレポジション信号がオフ(ハイ)となったところ
で、モータ21が停止する。
次いで、レリーズ釦1Aを2段押しすることにより、モ
ータ21が再び駆動され、合焦動作を行う。すなわち、モ
ータ21が駆動し、前群枠17のみが光軸方向に移動する。
この移動量は、フォトインタラプタ42から出力されるパ
ルス数に対応するものであり、このパルス数が演算によ
り求められた値と一致したところでモータ21が停止し、
合焦状態となる。
この合焦動作と共にAE装置9は、TV画面49aの明るさ
に応じた絞り値に絞りを制御し1/30秒のシャッタ速度で
シャッタを開閉制御し、フィルム露光部分一杯にTV画面
49aの撮影を行う。
この撮影が終了して、CPU6の指令により給送装置10が
駆動制御されると、給送モータにより、フィルムの1駒
分が巻き取られ、次の駒の撮影に備える。
次に、例えば、ノーマルモードにおいて、撮影レンズ
をワイド方向に繰り出す場合について説明する。
T/W切換釦44を操作すると、CPU6は、レンズ駆動ユニ
ット8のモータ駆動IC8Aを作動させ、モータ21をテレ側
とは反対方向のワイド方向に回転させる。CPU6は、レン
ズ駆動ユニット8のモータ駆動IC8Aを動作させて、ワイ
ド待機位置の場合と同様の動作を行い、ワイド方向にモ
ータ21を駆動し、ワイドポジションスイッチ47の信号の
オフからオン(ハイからロー)になった時点でモータ21
を停止させる。合焦動作時には、モータ21で前群枠17を
光軸方向に移動させるが、その移動に伴なう、フォトイ
ンタラプタ42のパルス数が、先に演算で求めたカウント
数に達したとき、CPU6は、レンズ駆動ユニット8のモー
タ駆動IC8Aにモータ21を停止させる制御信号を出力して
モータ21を停止させ合焦動作を終了する。
このように、この実施例によれば、TVモードを選択し
てシャッタ速度をTV撮影用にセットするとともに、TV画
面のインチサイズを入力して、表示手段およびファイン
ダ内に表示させ、TV画面のインチサイズに応じてTV画面
までの距離を演算し、ファインダのフレーム内に一杯に
TV画面が入るように構図を合わせてシャッタを切るだけ
の操作で、撮影レンズをTV画面に自動的に合焦させるよ
うに構成したから、TV画面が曲率を持っていても、アク
ティブAFの場合のような測距誤差がなく、正確なピント
合わせで、簡単に写真を撮ることができる。
また、レンズシャッタを搭載して複雑かつ高価な距離
計を組み込む必要がなく、しかも予め設定されたプログ
ラムシャッタなどでTV画面を撮影する場合のような設定
された明るさ以外の条件のTV画面の撮影ができないとい
う不都合もなくなる利点がある。
なお、この考案は、上述した実施例に限定されるもの
でなく、その要旨を逸脱しない範囲内で種々の変形実施
ができるものである。
たとえば、本考案は、TV画面49aのインチサイズの入
力がなされない場合には、レリーズを禁止したり、警告
を発生させたりするように構成することができる。
第10図は、この場合の全体構成を示すブロック図であ
る、この第10図において、第1図と同一部分には同一符
号を付して、その重複説明を避け、第1図とは異なる部
分を主体に述べる。
この第10図を第1図と比較しても明らかなように、第
10図では符号1,3〜6,8〜10で示す部分は、第1図と同様
であり、符号101以降で示す部分が第1図の構成に新た
に付加された部分であり、この第10図の特徴をなす部分
である。
すなわち、101は、設定スイッチであり、サイズ選択
指定手段4により撮影すべきTV画面のインチサイズを入
力した後に操作する設定スイッチである。この設定スイ
ッチ101の出力は、CPU6に入力するようになっている。
また、102は発音体、103は発光体であり、これは、と
もにCPU6の接続され、TV画面のインチサイズを選択指定
して、設定スイッチ101で設定されないときの警告手段
となるものである。
発音体102は、第11図(c)に示すように、カメラ2
の側面に設けられたブザーによる断続音やスピーカから
「ピー、ピー」などの発振音を出すようになっている。
また、発光体102の場合には、第11図(a)に示すよ
うに、カメラ2の上面に配置された表示ユニット5の液
晶が点滅したり、あるいはその下部に発光体を置いて点
灯または点滅させたり、第12図(a)に示すような、フ
ァインダ7の視野枠内に「TV」の文字とインチサイズ
(たとえば、「28」)などの点滅表示を行わせるか、第
12図(b)のように「SET」の文字の点滅を行わせる
か、あるいは第11図(b)のように、カメラ2の接眼窓
12の近傍にランプや発光ダイオードを設けて点滅させる
ようにしてもよい。
その他の構成は、第1図の場合と同様であり、カメラ
2のCPU6によるシーケンスも第8図の場合と同様であ
り、TV画面49aの撮影時には、第12図(a)、第12図
(b)に示すファインダ7内にTV画面49a(第4図参
照)を合わせて、モード切換スイッチ3の切換操作によ
り、TVモードにする。
次いで、サイズ選択指定手段4により、TV画面49aの
インチサイズを指示して、設定スイッチ101で設定す
る。
これにより、第11図(a)〜第11図(c)に示すよう
に、カメラ2の表示ユニット5にTVモードとインチサイ
ズの表示がなされると同時に、第12図(a)、第12図
(b)に示すように、ファインダ7にもTVモードとイン
チサイズが表示される。
また、これと同時に、CPU6は、表示ユニット5とファ
インダ7に表示されたインチサイズの数値からレンズ繰
出し量を演算し、レリーズ釦1Aを2段押しすることによ
り、第2のレリーズスイッチがオンとなり、第1図の実
施例と同様に撮影レンズが繰り出される。
この合焦動作後、シャッタが開放され、1/30秒経過
後、シャッタが閉成されTV画面49aの撮影が行われる。
撮影終了と同時に、CPU6により、給送装置10を駆動し
て、フィルムの1駒分を送り、次の撮影に備える。
次に、上記一連の動作中に、設定スイッチ101がオン
さなければ、レリーズ釦1Aの2段押しにより、シャッタ
ユニット1の第2のレリーズスイッチがオンになって
も、CPU6はシャッタの開閉動作を禁止する。
また、CPU6は、発音体102および/または発光体103を
駆動する。発音体102の駆動がされた場合は、設定スイ
ッチ101がオンになるまで、表示ユニット5の点滅や、
第12図(a)に示すような、ファインダ7内のTVモード
とインチサイズの点滅や、第12図(b)のようなファイ
ンダ7内での「SET」の文字の点滅が行われ、設定スイ
ッチ101が操作されていないことの警告表示が行われ
る。
また、発音体102の駆動と共に、第11図(b)のよう
な、ランプや発光ダイオードの点滅、あるいは第11図
(c)のような、ブザーの断続オンによる鳴動音、ある
いは発振器の発振音をスピーカから発生させて警告表示
を行う。
このように、第10図の実施例によれば、TVモードとTV
画面のインチサイズの入力設定を行わないときに、レリ
ーズの禁止や警告を行うように構成したから、TV画面が
フィルム露光部分に丁度一杯に入らないという構図の失
敗と、誤ったレンズの繰出し動作の発生を未然に防止で
き、良好なピントと適正な構図の写真を撮ることができ
る。
〔考案の効果〕
以上詳述したように、請求項1に記載の考案によれ
ば、撮影者は、TV画面の撮影に際し、モード選択手段を
操作してテレビモードを選択し、サイズ選択指定手段を
操作して撮影すべきテレビ画面のサイズを入力設定する
と共に、ファインダ内にテレビ画面全体が入るように構
図を定めた上、レリーズ操作をする、という簡単な操作
を行うだけで、適正なシャッタ速度が得られると共にTV
画面が曲率を持っていても、また画面反射が多くても、
アクティブAFの場合のような測距誤差が全くなく、良好
な合焦がなされると共に、TV画面全体が撮影画面一杯に
撮影されるテレビモードを持つカメラを提供することが
できる。
また、請求項2に記載の考案によれば、モード選択手
段でテレビモードに入力設定しても、サイズ選択指定手
段によるTV画面のサイズを入力設定を行わないときに、
レリーズの禁止や音、光による警告を行うように構成し
たから、TV画面がフィルム露光部分に丁度一杯に入らな
いという構図の失敗および特に、誤ったレンズの繰り出
し動作の発生を未然に防止でき、TV画面が曲率をもって
いてもまた画面反射が多くてもアクティブAFの場合のよ
うな測距誤差がなく、良好なピントと適正な構図の写真
を撮り得るテレビモードを持つカメラを提供することが
できる。
【図面の簡単な説明】
第1図は、この考案に係るテレビモードを持つカメラの
一実施例の構成を示すブロック図、第2図は、同実施例
のカメラの外観斜視図、第3図は、第2図のカメラのフ
ァインダを示す正面図、第4図は、同実施例の撮影レン
ズ繰出し量を説明するための説明図、第5図は、同実施
例に適用される焦点距離の切換えと合焦機構の概略構成
を示す断面図、第6図は、この焦点距離切換えと合焦機
構の詳細な構成を示す拡大分解斜視図、第7図は、同焦
点距離切換えと合焦機構の制御系のブロック図、第8図
は、同実施例の動作の流れを示すフローチャート、第9
図は、同実施例におけるフィルム面と、TV画面の距離演
算の説明図、第10図は、この考案に係るテレビモードを
持つカメラの第2の実施例の構成を示すブロック図、第
11図(a)ないし第11図(c)は、それぞれ第10図に示
した実施例の異なる警告手段をそれぞれ搭載したカメラ
の外観斜視図、第12図(a)、第12図(b)は、それぞ
れ第10図の実施例のファインダを示す正面図である。 1……シャッタユニット、1A……レリーズ釦、2……カ
メラ、3……モード切換スイッチ、4……サイズ選択指
定手段、5……表示ユニット、6……CPU、7……ファ
インダ、8……レンズ駆動ユニット、10……給送装置、
15……主レンズ、16……副レンズ、17……前群枠、18…
…後群枠、19……駆動リードねじ、21……モータ、22…
…駆動リードナット、24……ポジションブラシ、25……
抵抗、28……鏡枠、40……カム、42……フォトインタラ
プタ、49a……TV画面、50……レンズ、101……設定スイ
ッチ、102……発音体、103……発光体。
フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭63−220118(JP,A) 特開 昭61−19287(JP,A) 特開 昭54−68629(JP,A) 実開 昭60−130431(JP,U)

Claims (2)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】通常の撮影モードとテレビモードとを選択
    するモード選択手段と、電動により繰り出しおよび繰り
    込みが可能な撮影レンズと、上記モード選択手段により
    テレビモードが選択されたときテレビ画面の撮影に適す
    る所定のシャッタ速度を選択するシャッタ速度選択手段
    と、上記テレビ画面のサイズを手動操作により選択指定
    するサイズ選択指定手段と、フィルム面から上記サイズ
    選択指定手段で選択指定された上記サイズの上記テレビ
    画面までの距離を上記選択指定された上記テレビ画面の
    値に基づき演算する演算装置と、この演算装置で演算さ
    れた距離に基づき上記撮影レンズを上記テレビ画面に合
    焦させるように駆動するレンズ駆動ユニットとを具備
    し、撮影者がファインダ内に上記テレビ画面が一杯に入
    るようにカメラの位置を調整し、テレビ画面のサイズを
    上記サイズ選択指定手段で選択指定するだけで撮影レン
    ズを合焦位置に設定させるように構成したことを特徴と
    するテレビモードを持つカメラ。
  2. 【請求項2】通常の撮影モードとテレビモードとを選択
    するモード選択手段と、電動により繰り出しおよび繰り
    込みが可能な撮影レンズと、上記モード選択手段により
    テレビモードが選択されたときテレビ画面の撮影に適す
    る所定のシャッタ速度を選択するシャッタ速度選択手段
    と、上記テレビ画面のサイズを手動操作により選択指定
    するサイズ選択指定手段と、フィルム面から上記サイズ
    選択指定手段で選択指定された上記サイズの上記テレビ
    画面までの距離を上記選択指定された上記テレビ画面の
    値に基づき演算する演算装置と、この演算装置で演算さ
    れた距離に基づき上記撮影レンズを上記テレビ画面に合
    焦させるように駆動するレンズ駆動ユニットと、上記サ
    イズ選択指定手段によりテレビ画面のサイズが選択指定
    されるまでシャッタのレリーズ動作を禁止するレリーズ
    禁止手段と、上記テレビ画面のサイズが選択指定されな
    いとき、音、光等により警告を発する警告手段とを具備
    し、撮影者がファインダ内に上記テレビ画面が一杯に入
    るようにカメラの位置を調整し、テレビ画面のサイズを
    サイズ選択指定手段で選択指定するだけで、撮影レンズ
    を合焦位置に設定させるように構成したことを特徴とす
    るテレビモードを持つカメラ。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JPS5468629A (en) * 1977-11-11 1979-06-01 Toshiba Corp Photographing device for television image with camera
JPH0230228B2 (ja) * 1984-07-05 1990-07-05 Kazuo Fukazawa Eigasatsueisochi
JP2541965B2 (ja) * 1987-03-09 1996-10-09 オリンパス光学工業株式会社 オ−トズ−ム付カメラ

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