JP2517448B2 - 吸収冷凍機の制御方法及び吸収冷凍機の制御装置 - Google Patents

吸収冷凍機の制御方法及び吸収冷凍機の制御装置

Info

Publication number
JP2517448B2
JP2517448B2 JP2151020A JP15102090A JP2517448B2 JP 2517448 B2 JP2517448 B2 JP 2517448B2 JP 2151020 A JP2151020 A JP 2151020A JP 15102090 A JP15102090 A JP 15102090A JP 2517448 B2 JP2517448 B2 JP 2517448B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
change
rate
cooling water
water inlet
inlet temperature
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP2151020A
Other languages
English (en)
Other versions
JPH0443267A (ja
Inventor
秀俊 有馬
正之 大能
雅裕 古川
淳 小川
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Sanyo Denki Co Ltd
Original Assignee
Sanyo Denki Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Sanyo Denki Co Ltd filed Critical Sanyo Denki Co Ltd
Priority to JP2151020A priority Critical patent/JP2517448B2/ja
Publication of JPH0443267A publication Critical patent/JPH0443267A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP2517448B2 publication Critical patent/JP2517448B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Sorption Type Refrigeration Machines (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】 (イ)産業上の利用分野 本発明は吸収冷凍機(吸収冷温水機を含む)に関し、
特に吸収冷凍機の制御装置に関する。
(ロ)従来の技術 例えば特開昭58−160780号公報には、冷水出口温度を
検出して発生器への加熱源量を制御する制御系と、冷却
水入口温度を検出して冷却水入口温度から予め設定され
た関数に基づいて加熱源量の適正値を求める関数発生器
とからの出力によって発生器への加熱源量を制御する吸
収冷凍機の制御装置が開示されている。
(ハ)発明が解決しようとする課題 吸収冷凍機では冷却水入口温度と冷凍容量(冷凍能
力)との関係は一般に第9図に示したようになる。そし
て、冷却水入口温度が定格点例えば32℃より高い場合に
は、冷凍能力は冷却水入口温度の上昇に伴い急速に低下
し、冷却水入口温度が定格点より低い場合には、冷凍能
力は冷却水入口温度の低下に対して緩やかに上昇する。
これを冷却水入口温度の変化率と冷凍能力との関係につ
いて考えると、冷却水入口温度の正の変化に対しては冷
凍能力を急速に増加させ、冷却水入口温度の負の変化に
対しては冷凍能力を緩やかに低下させる必要がある。
ここで、特開昭58−160780号公報に開示された吸収冷
凍機の制御装置において、冷却水入口温度の変化率に対
する発生器の加熱源量を変化率が正の場合も負の場合も
同様に制御した場合には、冷却水入口温度の低下に対し
て加熱源量の減少が速すぎて冷水出口温度が設定値より
上方にずれ、冷水出口温度が設定値に安定するのが、遅
れるおそれがある。又、冷却水入口温度の上昇に対し
て、加熱源量の増加が遅過ぎて冷水出口温度が設定値よ
り上方にずれ、冷水出口温度が設定値に安定するのが遅
れるおそれがある。
又、吸収冷凍機の制御にファジィ推論を採用するとき
に冷却水入口温度の変化率をdTci、燃料制御弁、或いは
蒸気制御弁の操作量をKQとした場合、従来のファジィ制
御では変化率(dTci)に対する操作量(KQ)のファジィ
・ルールは第3図に表わされ、上記変化率(dTci)のメ
ンバー・シップ関数は第5図で表わされ、燃料制御弁又
は蒸気制御弁の操作量(KQ)のメンバー・シップ関数は
第6図で表わされる。そして、上記ファジィ・ルール及
びメンバー・シップ関数に基づいて冷却水入口温度の変
化率(dTci)に対する燃料制御弁の操作量(KQ)を制御
した場合には、冷却水入口温度の変化に伴い上記と同様
に冷水出口温度が設定値より上方にずれ、冷水出口温度
が設定値に安定するのが遅れるおそれがある。尚、第3
図、第5図、及び第6図でPB(Positive Big)は正に
大、PM(Positive Medium)は正に中、PS(Positive Sm
all)は正に小、ZRはゼロ、NS(Negative Small)は負
に小、NM(Negative Medium)は負に中、NB(Negative
Big)は負に大のことである。
本発明は、冷却水入口温度が変化したときに、冷水出
口温度が設定値より上方にずれることを防止し、冷却水
入口温度の変化に対して冷水出口温度を短時間で設定値
に安定させることを目的とする。
(ニ)課題を解決するための手段 本発明は上記課題を解決するために、蒸発器(4)、
吸収器(5)、高温発生器(1)、凝縮器(3)などを
接続して冷凍サイクルを構成し、高温発生器(1)の加
熱量を外的条件によって制御する吸収冷凍機の制御方法
において、冷却水入口温度の変化率と高温発生器(1)
の加熱量との間にメンバー・シップ関数及びファジィ・
ルールを構成し、このファジィ・ルール及びメンバー・
シップ関数に基づいてファジィ推論して高温発生器
(1)の加熱量を制御し、かつ、上記変化率に対する高
温発生器(1)の加熱量を冷却水入口温度の変化率が正
の場合には急速に変化させ、冷却水入口温度の変化率が
負の場合には緩やかに変化させる吸収冷凍機の制御方法
を提供するものである。
又、冷却水入口温度の変化率に対する高温発生器
(1)の燃料制御弁(17)の操作量を上記変化率が正の
場合には急速に変化させ、上記変化率が負の場合には緩
やかに変化させるように構成したメンバー・シップ関
数、或いはファジィ・ルールを記憶した記憶装置(28)
と、冷却水入口温度と上記記憶装置のメンバー・シップ
関数或いはファジィ・ルールに基づいてファジィ推論し
て燃料制御弁(17)の操作量を演算するファジィ推論プ
ロセッサ(演算装置)(27)とを備えた吸収冷凍の制御
装置を提供するものである。
さらに、冷却水入口温度の変化率に対する高温発生器
(1)の燃料制御弁(17)の操作量を冷却水入口温度の
変化率が正の場合には急速に変化させ、負の場合には緩
やかに変化させるように構成したメンバー・シップ関数
及びファジィ・ルールを記憶する記憶装置(28)と、冷
却水入口温度の変化率と記憶装置(28)に記憶されてい
るメンバー・シップ関数及びファジィ・ルールとに基づ
いてファジィ推論して燃料制御弁(17)の操作量を演算
するファジィ推論プロセッサ(演算装置)(27)とを備
えた吸収冷凍機の制御装置を提供するものである。
(ホ)作用 吸収冷凍機の運転時、冷却水入口温度の変化率とメン
バー・シップ関数とファジィ・ルールとに基づいてファ
ジィ推論が行われ、上記変化率が正の場合には高温発生
器(1)の加熱量が急速に変化し、上記変化率が負の場
合には高温発生器(1)の加熱量が緩やかに変化し、吸
収冷凍機の特性に合った高温発生器(1)の加熱量制御
を行うことができ、冷却水入口温度の変化に対して冷水
出口温度を短時間で安定させることが可能になる。
又、冷却水入口温度が変化したとき、冷却水入口温度
の変化率と記憶装置(28)に記憶されたメンバー・シッ
プ関数及び/又はファジィ・ルールに基づいてファジィ
推論プロセッサ(27)でファジィ推論が行われ、上記変
化率が正の場合には燃料制御弁(17)の操作量が急速に
変化し、上記変化率が負の場合には上記操作量は緩やか
に変化し、燃料制御弁(17)の操作量を吸収冷凍機の特
性に合せて制御することができ、冷却水入口温度の変化
に対して冷水出口温度を短時間で安定させることが可能
になる。
(ヘ)実施例 以下、本発明の第1の実施例を図面に基づいて詳細に
説明する。
第1図は冷媒に水、吸収剤(溶液)に臭化リチウム
(LiBr)水溶液を使用した二重効用吸収冷凍機を示し、
(1)はバーナー(1B)を備えた高温発生器、(2)は
低温発生器、(3)は凝縮器、(4)は蒸発器、(5)
は吸収器、(6)は吸収液ポンプ、(7),(8)はそ
れぞれ低温熱交換器及び高温熱交換器、(10)は稀吸収
液配管、(11)は中間吸収液配管、(12)は濃吸収液配
管、(13)は冷媒配管、(14)は冷媒液流下管、(15)
は冷媒液循環管であり、それぞれは第1図に示したよう
に接続されている。そして、冷媒液循環管(15)の途中
に冷媒ポンプ(15P)が設けられている。又、(16)は
バーナー(1B)に接続された燃料供給管であり、この燃
料供給管(16)の途中に燃料制御弁(加熱量制御弁)
(17)が設けられている。又、(20)は冷水配管であ
り、この冷水配管(20)の途中に蒸発器熱交換器(21)
が設けられている。さらに(22)は冷却水配管である。
(23)は制御盤、(24)は冷水配管(20)に設けられ
た冷水出口温度検出器であり、この冷水出口温度検出器
(24)、及び燃料制御弁(17)が制御盤(23)に接続さ
れている。そして、制御盤(23)にはマイクロプロセッ
サ(25)及び燃料制御弁(17)の制御装置(26)が設け
られている。そして、マイクロプロセッサ(25)はファ
ジィ推論プロセッサ(演算装置)(27)と制御ルールの
記憶装置(28)とから構成されている。又、(30)は演
算装置、(31)は吸収器(5)の入口側の冷却水配管
(22)に設けられた冷却水入口温度検出器である。ファ
ジィ推論プロセッサ(27)は冷水出口温度の設定値から
の偏差、及び冷却水入口温度の変化率を用いて燃料制御
弁(17)の操作量を論理演算し、得た操作量を制御装置
(26)へ出力する。制御装置(26)は上記操作量に基づ
いて燃料制御弁(17)の開度を制御する。この実施例で
はファジィ推論プロセッサ(27)から燃料制御弁(17)
の開度を出力させている。又、制御ルールの記憶装置
(28)はファジィ推論プロセッサ(27)で実行されるフ
ァジィ論理演算に必要な制御ルール、及びメンバー・シ
ップ関数を記憶する。そして、記憶装置(28)には人間
の経験に基づいて第7図に示した冷水出口温度の設定値
からの偏差(eTo)に対する燃料制御弁(17)の操作量
(KQ)の制御ルール、第2図に示した冷却水入口温度の
変化率(dTci)に対する操作量(KQ)の制御ルール、第
8図及び第5図に示した偏差(eTo)、及び変化率(dTc
i)を定性的に評価するためのメンバー・シップ関数、
即ちファジィ変数PB,PS,ZR,NS,NBのメンバー・シップ関
数、及び第6図に示した燃料制御弁(17)の操作量(K
Q)のメンバー・シップ関数が記憶されている。ここ
で、第6図のメンバー・シップ関数は定性的に評価され
た燃料制御弁(17)の操作量を定量的な値に変換するメ
ンバー・シップ関数である。又、第2図,第5図,第6
図,第7図,及び第8図において、PB(Positive Big)
は正に大、PM(Positive Medium)は正に中、PS(Posit
ive Small)は正に小、ZRはゼロ、NS(Negative Smal
l)は負に小、NM(Negative Medium)は負に中、NBは
(Negative Big)は負に中のことである。上記第2図の
制御ルールから明らかなように、冷却水入口温度の変化
率(dTci)がPS(正に小)のときには操作量(KQ)がPM
(正に中)であり、操作量(KQ)は従来より大きく、変
化率(dTci)がNB(負に大)のときには操作量(KQ)が
NM(負に中)であり、操作量(KQ)は従来より小さい。
又、(30)は演算装置であり、この演算装置(31)は冷
水出口温度検出器(24)の温度データに基づいて冷水出
口温度の設定値からの偏差を演算し、かつ、冷却水入口
温度検出器(31)の温度データに基づいて冷却水入口温
度の変化率を演算する。
そして、上記各制御ルールと各メンバー・シップ関数
とにより冷水出口温度及び冷却水入口温度に基づいてフ
ァジィ論理演算がファジィ推論プロセッサ(27)にて行
われ、燃料制御弁(17)の操作量が求められる。
以下、吸収冷凍機の動作について説明する。吸収冷凍
機の運転時、高温発生器(1)に燃料が供給され、バー
ナー(1B)が燃焼すると共に、吸収液ポンプ(6)及び
冷媒ポンプ(15P)が運転される。そして、従来の吸収
冷凍機と同様に吸収液及び冷媒が循環する。そして、冷
媒液が蒸発器(4)で蒸発器熱交換器(21)に散布さ
れ、温度が低下した冷水が蒸発器(4)から負荷へ供給
される。又、冷却水配管(22)を流れる冷却水は吸収液
(5)及び凝縮器(3)で熱を奪い温度が上昇する。
吸収冷凍機の運転時、冷水出口温度の設定値からの偏
差と第7図に示された制御ルールと第6図及び第8図に
示されたメンバー・シップ関数とに基づいてファジィ推
論プロセッサ(27)にてファジィ推論演算が行われ、偏
差に基づく操作量に対するメンバー・シップ値が求めら
れる。又、冷却水入口温度の変化率と第2図に示した制
御ルールと第5図及び第6図に示されたメンバー・シッ
プ関数とに基づいてファジィ推論プロセッサ(27)にて
ファジィ論理演算が行われ、変化率に基づく操作量に対
するメンバー・シップ値が求められる。そして、上記各
操作量に対するメンバー・シップ値の論理和が求めら
れ、この論理和の重心から燃料制御弁(17)の操作量が
決まる。ここで、偏差(eTo)が例えば−1.4℃の場合に
は第10図示したようにファジィ推論が行われ操作量(K
Q)に対するメンバー・シップ値(A)が求められる。
又、このとき冷却水入口温度の変化率(dTci)が例えば
−1.2℃/minの場合には第11図に示したようにファジィ
推論が行われ操作量に対するメンバー・シップ値(B)
が求められる。そして、例えばMAX重心演算法の場合、
上記偏差及び変化率による燃料制御弁(17)の操作量の
メンバー・シップ値(A),(B)の論理和を求める。
この論理和のメンバー・シップ値は各メンバー・シップ
値(A),(B)を重ねたときの輪郭である第12図の
(C)であり、このメンバー・シップ値(C)の重心
(G1)から燃料制御弁(17)の操作量を決定する。
又、偏差(eTo)が例えば−1.4℃であり、冷却水入口
温度の変化率(dTci)が例えば1.2℃/minの場合には、
偏差については上記と同様に第10図に示されたようにフ
ァジィ推論が行われ、メンバー・シップ値(A)が求め
られる。又、変化率については第13図に示したようにフ
ァジィ推論が行われ操作量に対するメンバー・シップ値
(D)が求められる。そして、上記各メンバー・シップ
(A),(D)の論理和が求められる。この論理和のメ
ンバー・シップ値は第14図の(E)であり、このメンバ
ー・シップ値(E)の重心(G2)から燃料制御弁(17)
の操作量を決定する。
上記のように、求められた操作量はファジィ推論プロ
セッサ(27)から制御装置(26)へ出力され、制御装置
(26)から開度信号が操作量に基づいて燃料制御弁(1
7)へ出力され、弁開度は冷水出口温度の設定値からの
偏差と冷却水入口温度の変化率とに応じて変化する。
上記第1の実施例によれば、冷却水入口温度の変化率
に対する燃料制御弁(17)の操作量の制御ルールを第2
図に示したように定め、冷却水入口温度が少しづつ上昇
したとき、即ち変化率がPS(正に小)のとき、操作量を
PM(正に中)とし、冷却水入口温度が少しづつ低下した
とき、即ち上記変化率がNB(負に大)のとき、操作量を
NM(負に中)としたので、ファジィ推論による燃料制御
弁(17)の操作量を変化率の正側では変化が小さくても
大きく、変化率の負側では変化が大きくても小さく操作
し、燃料制御弁(17)の操作量を冷却水入口温度の上昇
時には急速に変化させ、冷却水入口温度の低下時には緩
やかに変化させる。このため、吸収冷凍機の特性に合せ
て燃料制御弁(17)を制御して高温発生器(1)の加熱
量を調節することができ、冷水出口温度が設定値より高
くなることを回避し、冷却水入口温度が変化したときに
も冷水出口温度を短時間で設定値に安定させることがで
きる。
以下、冷却水入口温度の変化率の正側と負側とで、変
化率に対するメンバー・シップ値に差を設けた本発明の
第2の実施例について説明する。記憶装置(28)には上
記第1の実施例と同様に、第7図及び第8図に示した冷
水出口温度の設定値からの偏差(eTo)に関する制御ル
ール及びメンバー・シップ関数と第6図に示した操作量
に対するファジィ変数のメンバー・シップ関数とが記憶
されている。又、記憶装置(28)には、第4図に示した
冷却水入口温度の変化率(dTci)に対するファジィ変数
PB,PS,ZR,NS,NBのメンバー・シップ関数と、第3図に示
した冷却水入口温度の変化率に対する操作量の制御ルー
ルと、第6図に示した燃料制御弁(17)の操作量に対す
るファジィ変数PB,PM,PS,ZR,NS,NM,NBのメンバー・シッ
プ関数とが記憶されている。第4図から明らかなよう
に、冷却水入口温度が上昇の場合、即ち変化率が正の場
合と、冷却水入口温度が低下の場合、即ち変化率が負の
場合とでメンバー・シップ関数のラベル決定の段階で差
を設けている。そして、ファジィ変数PB及びPSをゼロに
近付けている。
そして、吸収冷凍機の運転時、上記第1の実施例と同
様に冷水出口温度の設定値からの偏差と、冷却水入口温
度の変化率と、第3図,第4図,第6図,第7図,及び
第8図に示したメンバー・シップ関数及び制御ルールに
基づいてファジィ推論プロセッサ(27)にてファジィ推
論が行われ、燃料制御弁(17)の操作量が決まる。
ここで、上記偏差が例えば−1.4℃の場合には第10図
に示したようにメンバー・シップ値(A)が求められ
る。そして、このとき、冷却水入口温度の変化率が例え
ば−1.3℃/minの場合には第15図に示したようにファジ
ィ推論が行われ、操作量に対するメンバー・シップ値
(F)が求められる。そして、第16図に示したように各
メンバー・シップ値(A),(F)の論理和のメンバー
・シップ値(H)の重心(G3)から燃料制御弁(17)の
操作量を決定する。
又、偏差が例えば−1.4℃であり、変化率が1.3℃/min
の場合には、上記と同様にメンバー・シップ値(A)が
求められると共に、第17図に示したようにメンバー・シ
ップ値(I)が求められる。そして、第18図に示したよ
うに各メンバー・シップ値(A),(I)の論理和のメ
ンバー・シップ値(J)の重心(G4)から燃料制御弁
(17)の操作量を決定する。
上記第2の実施例によれば、第4図に示したように変
化率に対するメンバー・シップ値に変化率の正側と負側
とで差を設けファジィ変数PB,PSをゼロに近付けている
ので、上記ファジィ推論により燃料制御弁(17)の操作
量が冷却水入口温度の上昇時には急速に変化し、冷却水
入口温度の低下時には緩やかに変化する。このため、吸
収冷凍機の特性に合せて燃料制御弁(17)の開度を制御
して発生器の加熱量を調節することができ、冷却水入口
温度が変化した場合に冷水出口温度を短時間で設定値に
安定させることができる。
以下、冷却水入口温度の変化率の正側と負側とで、第
2図及び第4図に示したように、制御ルール及びメンバ
ー・シップ関数に差を設けた第3の実施例について説明
する。
記憶装置(28)には、上記第1,第2の実施例と同様に
第7図及び第8図に示した冷水出口温度の設定値からの
偏差についての制御ルール、及びメンバー・シップ関数
と第6図に示した操作量に対するファジィ変数のメンバ
ー・シップ関数とが記憶されている。又、記憶装置(2
8)には第2図に示した制御ルールと、第4図に示した
メンバー・シップ関数が記憶されている。そして、吸収
冷凍機の運転時、偏差が例えば−1.4℃の場合には、上
記各実施例と同様に第10図に示したようにファジィ推論
が行われてメンバー・シップ値(A)が求められる。そ
して、このとき、冷却水入口温度の変化率が例えば−1.
6℃の場合には第19図に示したようにファジィ推論が行
われ、操作量に対するメンバー・シップ値(M)が求め
られる。そして、第20図に示した各メンバー・シップ値
(A),(M)の論理和のメンバー・シップ値(N)の
重心(G5)から燃料制御弁の操作量を決定する。
又、偏差が例えば−1.4℃であり、変化率が例えば1.6
℃の場合には上記と同様にメンバー・シップ値(A)が
求められると共に、第21図に示したようにファジィ推論
が行われメンバー・シップ値(P)が求められる。そし
て、第22図に示した各メンバー・シップ値(A),
(P)の論理和のメンバー・シップ値(R)の重心
(G6)から燃料制御弁の操作量を決定する。
上記第3の実施例によれば、第2図及び第4図に示し
たように制御ルール及びメンバー・シップ値に冷却水入
口温度の変化率の正側と負側とで差を設けているので、
上記ファジィ推論により、燃料制御弁(17)の操作量が
冷却水入口温度の上昇時には急速に変化し、冷却水入口
温度の低下時には緩やかに変化し、吸収冷凍機の特性に
合せて、燃料制御弁(17)を制御することができ、冷却
水入口温度が変化した場合にも冷水出口温度を短時間で
設定値に安定させることができる。
尚、上記実施例において、バーナー(1B)を備えた高
温発生器(1)を有した吸収冷凍機について説明した
が、加熱源に高温蒸気などを用い、冷水出口温度に応じ
て蒸気制御弁の操作量を制御する吸収冷凍機において
も、蒸気制御部を上記実施例と同様にファジィ推論に基
づいて制御した場合も同様の作用効果を得ることができ
る。
又、制御ルール及びメンバー・シップ関数は上記実施
例に限定されるものではなく、冷却水入口温度の変化率
に対する操作量の制御ルール或いはメンバー・シップ値
のメンバー・シップ関数に変化率の正側と負側とで差を
設け、冷却水入口温度の上昇時には制御弁を急速に変化
させ、低下時には制御弁を穏やかに変化させることによ
り、上記実施例と同様の作用効果を得ることができる。
(ト)発明の効果 本発明は以上のように構成された吸収冷凍機の制御方
法或いは制御装置であり、冷却水入口温度の変化率と発
生器の加熱量との間にメンバー・シップ関数及びファジ
ィ・ルールを設け、これらファジィ・ルール及びメンバ
ー・シップ関数と冷却水入口温度とに基づいてファジィ
推論を行い、冷却水入口温度の上昇時即ち、変化率が正
のときには加熱量を急速に変化させ、冷却水入口温度の
低下時、即ち、変化率が負のときには加熱量を緩やかに
変化させるので、冷却水入口温度が変化したときに、冷
水出口温度が設定値より高い温度で安定することを防止
して、冷水出口温度を短時間で設定値に安定させること
ができる。
又、記憶装置は冷却水入口温度の変化率に対する発生
器の加熱量制御弁の操作量を上記変化率が正の場合には
急速に変化させ、上記変化率が負の場合には緩やかに変
化させるように構成したメンバー・シップ関数、或いは
ファジィ・ルールを記憶し、演算装置は記憶装置に記憶
されたファジィ・ルール或いはメンバー・シップ関数に
基づいてファジィ推論して加熱量制御弁の操作量を演算
し、上記変化率が正の場合には上記操作量を急速に変化
させ、変化率が負の場合には上記操作量を緩やかに変化
させるので、冷却水入口温度が変化したときに加熱量制
御弁を吸収冷凍機の特性に合せて制御することができ、
この結果、冷水出口温度を短時間で設定値に安定させる
ことができる。
さらに、冷却水入口温度の変化率と記憶装置に記憶さ
れたファジィ・ルール及びメンバー・シップ関数に基づ
いて演算装置にてファジィ推論が行われ、加熱量制御弁
の操作量が演算され、冷却水入口温度の変化率が正の場
合には加熱量制御弁の操作量が急速に変化し、変化率が
負の場合には上記操作量が緩やかに変化するので、加熱
量制御弁の操作量を吸収冷凍機の特性に合せて制御する
ことができ、この結果、冷却水入口温度が変化した場合
に、冷水出口温度を短時間で設定値に安定させることが
できる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明の一実施例を示す吸収冷凍機の回路構成
図、第2図及び第3図は冷却水入口温度の変化率(dTc
i)に対する加熱量制御弁の操作量(KQ)のファジィ・
ルールの説明図、第4図及び第5図は冷却水入口温度の
変化率のメンバー・シップ関数の説明図、第6図は加熱
量制御弁の操作量のメンバー・シップ関数の説明図、第
7図は冷水出口温度の設定値からの偏差(eTo)に対す
る加熱量制御弁の操作量(KQ)のファジィ・ルールの説
明図、第8図は冷水出口温度の設定値からの偏差のメン
バー・シップ関数の説明図、第9図は冷却水入口温度と
冷凍容量(冷凍能力)との関係図、第10図ないし第22図
はそれぞれファジィ推論の説明図である。 (1)……高温発生器、(3)……凝縮器、(4)……
蒸発器、(5)……吸収器、(17)……燃料制御弁(加
熱量制御弁)、(27)……ファジィ推論プロセッサ(演
算装置)、(28)……記憶装置。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 小川 淳 大阪府守口市京阪本通2丁目18番地 三 洋電機株式会社内 (56)参考文献 特開 昭58−160780(JP,A) 特開 平2−140564(JP,A) 特開 昭63−131942(JP,A)

Claims (4)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】蒸発器、吸収器、発生器、凝縮器などを接
    続して冷凍サイクルを形成し、発生器の加熱量を外的条
    件によって制御する吸収冷凍機の制御方法において、上
    記外的条件に冷却水入口温度の変化率を用い、この変化
    率と発生器の加熱量との間にメンバー・シップ関数及び
    ファジィ・ルールを構成し、このファジィ・ルール及び
    メンバー・シップ関数に基づいてファジィ推論して発生
    器の加熱量を制御し、かつ、上記変化率に対する発生器
    の加熱量を冷却水入口温度の変化率が正の場合には急速
    に変化させ、冷却水入口温度の変化率が負の場合には緩
    やかに変化させることを特徴とする吸収冷凍機の制御方
    法。
  2. 【請求項2】蒸発器、吸収器、発生器、凝縮器などを接
    続して冷凍サイクルを形成し、発生器の加熱量制御弁を
    外的条件によって制御する吸収冷凍機の制御装置におい
    て、上記外的条件に冷却水入口温度の変化率を用い、こ
    の変化率に対する加熱量制御弁の操作量を上記変化率が
    正の場合には急速に変化させ、上記変化率が負の場合に
    は緩やかに変化させるように構成したメンバー・シップ
    関数を記憶した記憶装置と、冷却水入口温度と上記記憶
    装置のメンバー・シップ関数とに基づいてファジィ推論
    して加熱量制御弁の操作量を演算する演算装置とを備え
    たことを特徴とする吸収冷凍機の制御装置。
  3. 【請求項3】蒸発器、吸収器、発生器、凝縮器などを接
    続して冷凍サイクルを形成し、発生器の加熱量制御弁を
    外的条件によって制御する吸収冷凍機の制御装置におい
    て、上記外的条件に冷却水入口温度の変化率を用い、こ
    の変化率に対する加熱量制御弁の操作量を上記変化率が
    正の場合には急速に変化させ、上記変化率が負の場合に
    は緩やかに変化させるように構成したファジィ・ルール
    を記憶した記憶装置と、冷却水入口温度と上記記憶装置
    のファジィ・ルールとに基づいてファジィ推論して加熱
    量制御弁の操作量を演算する演算装置とを備えたことを
    特徴とする吸収冷凍機の制御装置。
  4. 【請求項4】蒸発器、吸収器、発生器、凝縮器などを接
    続して冷凍サイクルを形成し、発生器の加熱量制御弁を
    外的条件によって制御する吸収冷凍機の制御装置におい
    て、上記外的条件に冷却水入口温度の変化率を用い、こ
    の変化率に対する加熱量制御弁の操作量を冷却水入口温
    度の変化率が正の場合には急速に変化させ、上記変化率
    が負の場合には緩やかに変化させるように構成したメン
    バー・シップ関数及びファジィ・ルールを記憶した記憶
    装置と、冷却水入口温度の変化率と上記記憶装置のメン
    バー・シップ関数及びファジィ・ルールとに基づいてフ
    ァジィ推論して加熱量制御弁の操作量を演算する演算装
    置とを備えたことを特徴とする吸収冷凍機の制御装置。
JP2151020A 1990-06-08 1990-06-08 吸収冷凍機の制御方法及び吸収冷凍機の制御装置 Expired - Fee Related JP2517448B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2151020A JP2517448B2 (ja) 1990-06-08 1990-06-08 吸収冷凍機の制御方法及び吸収冷凍機の制御装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2151020A JP2517448B2 (ja) 1990-06-08 1990-06-08 吸収冷凍機の制御方法及び吸収冷凍機の制御装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH0443267A JPH0443267A (ja) 1992-02-13
JP2517448B2 true JP2517448B2 (ja) 1996-07-24

Family

ID=15509548

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2151020A Expired - Fee Related JP2517448B2 (ja) 1990-06-08 1990-06-08 吸収冷凍機の制御方法及び吸収冷凍機の制御装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2517448B2 (ja)

Also Published As

Publication number Publication date
JPH0443267A (ja) 1992-02-13

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US5156013A (en) Control device for absorption refrigerator
JP2815991B2 (ja) 吸収式冷凍機の制御装置
JP2517448B2 (ja) 吸収冷凍機の制御方法及び吸収冷凍機の制御装置
JP2517447B2 (ja) 吸収冷凍機の制御方法及び吸収冷凍機の制御装置
JP2517446B2 (ja) 吸収冷凍機の制御方法及び吸収冷凍機の制御装置
JP2557722B2 (ja) 吸収冷凍機の制御方法
JP2816007B2 (ja) 吸収冷凍機の制御装置
JP2517454B2 (ja) 吸収冷凍機の制御装置
JP2517450B2 (ja) 吸収冷凍機の制御方法及び吸収冷凍機の制御装置
JP2517444B2 (ja) 吸収冷凍機の制御方法及び吸収冷凍機の制御装置
JP3138004B2 (ja) 吸収式冷凍機の制御装置
JP2517455B2 (ja) 吸収冷凍機の制御装置
JP2725883B2 (ja) 吸収冷凍機の制御装置
JP2815993B2 (ja) 吸収式冷凍機の制御装置
JP2994791B2 (ja) 吸収式冷凍機の台数制御装置
JP2858922B2 (ja) 吸収冷温水機の制御装置
JP2994792B2 (ja) 吸収式冷凍機の台数制御装置
JPH0914785A (ja) 吸収冷凍機の入熱制御方法
JP2654137B2 (ja) 吸収冷凍機の制御方法
JP3081490B2 (ja) 吸収式冷凍機
JP2523044B2 (ja) 吸収冷温水機の制御装置
JP2815994B2 (ja) 吸収式冷凍機の制御装置
JP3326240B2 (ja) 吸収式冷凍機の制御方法
KR960012320B1 (ko) 흡수냉동기의 제어장치
JPH04240360A (ja) 吸収式冷凍機の制御装置

Legal Events

Date Code Title Description
LAPS Cancellation because of no payment of annual fees