JP2517404Y2 - ワーク保持具 - Google Patents

ワーク保持具

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JP2517404Y2
JP2517404Y2 JP8088591U JP8088591U JP2517404Y2 JP 2517404 Y2 JP2517404 Y2 JP 2517404Y2 JP 8088591 U JP8088591 U JP 8088591U JP 8088591 U JP8088591 U JP 8088591U JP 2517404 Y2 JP2517404 Y2 JP 2517404Y2
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JP
Japan
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work
hole
spindle
support shaft
groove
Prior art date
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JP8088591U
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JPH0531824U (ja
Inventor
正澄 花田
賢治 薄元
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Sumitomo Electric Industries Ltd
Original Assignee
Sumitomo Electric Industries Ltd
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Publication date
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Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本考案は、軸心から穴面までの距
離が周方向に定ピッチで規則的に変化する穴を具備した
ワーク、例えば、内周面に噛合い歯を有する歯車ポンプ
用のアウターロータなどを、外周の機械加工のために心
出しして保持するワーク保持具に関する。
【0002】
【従来の技術】焼結、鍛造、鋳造などで作られる歯車ポ
ンプのアウターロータ等は、外周面を機械加工して仕上
げる必要があり、この作業を正確に効率良く行う目的で
支軸とクランパとから成る首記のワーク保持具が用いら
れている。この保持具は、ワーク内周面の凹部に内接す
る支軸上に、複数個のワークを重ねて嵌め、さらに、重
ねたワークの最両端を加圧して支軸上にワークを固定す
る。そして、ワーク固定後の支軸を加工機に取付け、ワ
ークと共に回転させるなどしてワーク外周面の仕上げ研
磨加工等を行う。なお、ここに挙げたポンプ用ロータの
ほかにも、上述したような保持具を用いて外周面の加工
を行うワークは種々ある。
【0003】
【考案が解決しようとする課題】上述した従来の保持具
は、丸断面の単純な支軸を使用している。一方、ワーク
は外周加工を行う前に厚みを一定させるための端面加工
を実施することが多い。端面加工により図5に示すよう
にワーク10の内外周面のコーナ縁にバリ11が発生す
るが、その後に外周加工を行えば、この過程でバリも同
時に除去することができるので工程面で有利になる。
【0004】ところが、内周側にバリがあると、保持具
の支軸をワークの穴に通すことができない。支軸径を小
さくすれば挿入できるが、これでは支軸によるワークの
心出しが不能になる。従って、従来の保持具を用いる場
合には、内周のバリの事前除去が不可欠であった。
【0005】前掲のポンプロータ等は、内外周面の同軸
度を高めるために、支軸を基準にして先ず外周面を加工
し、その後、外周面を基準にして穴面を仕上げ加工す
る。この手順の場合、最終加工の穴面研磨時に同時にバ
リを除去できれば加工工程面でより有利になる。しか
し、そのためには、事前のバリ取りが不要な保持具が必
要である。
【0006】本考案は、かかる要求に応えたワーク保持
具を提供しようとするものである。
【0007】
【課題を解決するための手段】本考案は、上記の課題を
解決するため、ワークの穴の最小径部に内接させる支軸
の外周に、上記穴の最小径部に対応した位置の支軸径を
小さくする縦溝又は縦長の切欠き面と、支軸径をワーク
厚みと同一ピッチで軸方向に間歇的に小さくする周方向
の溝を設け、これ等の溝又は切欠き面を上記最小径部の
穴縁のバリとの干渉を避ける大きさにしておく。
【0008】
【作用】ワークの穴の最小径部と支軸外周の縦溝又は切
欠き面とが対応した位置で支軸をワークの穴に通し、ワ
ークの端面が周方向の溝の部分に来たところでワークと
支軸を適当な角度相対回転させる。この動作は、支軸径
が小さくなっているところがバリの通り道となるので支
障なく行うことができる。また、ワークとの相対回転で
支軸の本来の径を残している部分がワークの穴の最小径
部に内接してワークの心出しが行われる。従って、支軸
径を心出しに必要な太さにして事前のバリ取り工程を省
くことができる。
【0009】
【実施例】図1乃至図3に本考案の一実施例を示す。こ
のワーク保持具1は、内面に凸部12を60°の割出し
ピッチで計6個設けてある内接歯車用のポンプロータを
ワーク10として保持するものであって、支軸2のワー
ク保持部3は、その外径をワークの凸部12の各々に内
接する大きさにしてある。また、ワーク保持部3の外周
には、60°の割出しピッチで配列する6条の縦溝4
と、この縦溝に連ねて軸方向にワーク厚みと同一ピッチ
で配列する環状溝5を設けてある。
【0010】6は支軸2と一体のフランジ、7は支軸先
端の螺子部8に螺着するナットであり、これ等から成る
クランパで厚み方向にかさねたワーク10を両側から締
付けて支軸上に固定する。クランパは、ワーク10を外
周面の加工に支障を来さない状態に固定できるものであ
ればよく、図示のものに限定されない。
【0011】このように構成したワーク保持具1は、図
2(a)に示すように、凸部12と縦溝4が対応した位
置でワークの穴に支軸2を通し、その後、図2(b)に
示すようにワーク10と支軸2を所定角度相対回転させ
て縦溝間に残された支軸外周面を凸部12の突端に内接
させる。また、このようにしてワーク10を心出しした
ら、ナット7を螺子部8に螺合させて締付け、ワーク固
定後、支軸後方のシャンクを加工機に装着してワーク外
周面を機械加工する。
【0012】なお、縦溝4と環状溝5は、凸部の形状や
バリの大きさに応じて巾、深さを決める。例えば、図の
ワークの場合、バリの高さは最大で0.2mm程度であ
る。そこで、溝4の巾を3mm、5の巾を2mm、両溝の深
さを共に0.5mmとしたところ、支軸の挿入を支障なく
行えた。
【0013】図4は他の実施例である。ワーク10は、
図のように角穴等を有するものも保持対象に含まれる。
【0014】また、前述の縦溝4に代えて縦長の切欠き
面9を設けても同一結果が得られる。
【0015】このほか、溝5は、加工性を考慮すると環
状に形成するのが望ましいが、隣り合う縦溝間又は切欠
き面間で行き止まりになるようなものであってもよい。
【0016】
【考案の効果】以上述べたように、本考案のワーク保持
具は、内周側のバリを残したままでワークを心出しして
保持できるので、加工後の外周面を基準にしたワーク内
周面の仕上げ加工時にバリの同時除去を行って加工工程
(バリの事前除去工程)を1つ省くことができ、生産性
の向上につながると云う効果が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案の一実施例を示す斜視図
【図2】支軸の挿入手順を示す部分端面図
【図3】ワーク固定後の断面図
【図4】他の実施例の概要を示す端面図
【図5】端面加工後のワークのバリの発生状態を示す図
【符号の説明】
1 ワーク保持具 2 支軸 3 ワーク保持部 4 縦溝 5 環状溝 6 フランジ 7 ナット 8 螺子部 9 切欠き面 10 ワーク 11 バリ 12 凸部

Claims (1)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 軸心から穴面までの距離が周方向に規則
    的に変化する穴を有し、事前の端面加工で内外周のコー
    ナ縁部に径方向のバリが生じているワークを厚み方向に
    重ねて外周に同心嵌合させる支軸と、重ねたワークの最
    両端を加圧してワークを支軸上に固定するクランパとか
    ら成り、ワーク固定後の支軸を加工機に装着してワーク
    の外周面加工を行なうワーク保持具において、ワークの
    穴の最小径部に内接させる上記支軸の外周に、上記穴の
    最小径部に対応した位置の支軸径を小さくする縦溝又は
    縦長の切欠き面と、支軸径をワーク厚みと同一ピッチで
    軸方向に間歇的に小さくする周方向の溝を設け、これ等
    の溝又は切欠き面を上記最小径部の穴縁のバリとの干渉
    を避ける大きさにしたことを特徴とするワーク保持具。
JP8088591U 1991-10-04 1991-10-04 ワーク保持具 Expired - Lifetime JP2517404Y2 (ja)

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JPH0531824U JPH0531824U (ja) 1993-04-27
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