JP2516829B2 - 遊技装置の無線デ―タ伝送方式 - Google Patents

遊技装置の無線デ―タ伝送方式

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JP2516829B2 JP2171328A JP17132890A JP2516829B2 JP 2516829 B2 JP2516829 B2 JP 2516829B2 JP 2171328 A JP2171328 A JP 2171328A JP 17132890 A JP17132890 A JP 17132890A JP 2516829 B2 JP2516829 B2 JP 2516829B2
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Description

【発明の詳細な説明】 産業上の利用分野 本発明は、パチンコ機,スロットマシン等の遊技台、
および、これらの遊技に必要とされる玉貸機や景品交換
機等の遊技装置の無線データ伝送方式に関する。
従来の技術 パチンコ機等の遊技装置に配設された入賞検出スイッ
チからの信号を集中管理コンピュータに有線接続して多
数のパチンコ機の出球数を一括して集中管理するように
したデータ伝送方式や、パチンコ機ガラス枠の不正開放
を検出するスイッチからの信号を管理室内の不正表示手
段に接続して遊技者の不正操作を定位置で監視できるよ
うにしたデータ伝送方式は既に公知である。
また、入賞装置の高度化や遊技の多様化に伴いパチン
コ機の取扱う遊技情報も複雑化する傾向にあり、これに
対処するため、出球数や特定入賞状態の発生回数等をパ
チンコ機の制御装置に一旦記憶させ、集中管理コンピュ
ータからの要求に応じ、信号線を介してこれらの情報を
伝送するようにしたデータ伝送方式も提案されている。
しかし、これらの従来技術によれば、パチンコ機等の
遊技装置と集中管理コンピュータとの間のデータ伝送を
確立するために膨大なデータ回線が必要とされ、パチン
コ機や集中管理コンピュータの設置に際して複雑な配線
工事が必要となり、しかも、データ回線を敷設した後に
断線が生じたような場合、断線位置の検出や修復作業に
手間取るといった欠点があった。
発明が解決すべき課題 そこで、繁雑なデータ回線の敷設に起因した諸々の不
都合を排除して遊技装置や各種端末機の配設自由度を増
大させるためには、遊技装置や各種端末機と集中管理コ
ンピュータとの間のデータ伝送を無線連絡によって行う
ことが望ましいが、パチンコ遊技場のように広範囲に亘
って遊技装置が配設される場合や、外部ノイズが侵入し
たり通信電波を妨害する障害物等が存在するような環境
では、送信出力を強大にしなければ確実な無線通信が行
えないといった問題があり、しかも、送信出力やアンテ
ナゲイン等は電波法等の規制を受ける場合があるので、
必ずしも十分な送信出力を確保できるとは限らない。
本発明は、これらの状況に鑑み、広範囲に亘って配設
された多数の遊技装置と集中管理コンピュータとの間
を、微弱な送信出力データ伝送することのできる遊技装
置の無線データ伝送方式を提供することを目的とする。
課題を解決するための手段 本発明による遊技装置の無線データ伝送方式は、集中
管理コンピュータに連絡する複数の受信アンテナを遊技
装置の配設領域内に分散配置することにより前記目的を
達成した。
遊技装置の配設領域と集中管理コンピュータとが大き
く離間している場合には、受信アンテナと集中管理コン
ピュータとの間に信号増幅手段を配設して信号の減衰を
防止する。
遊技装置と集中管理コンピュータとの間の無線中継空
間を電磁気シールド材で被覆して外部ノイズの侵入を除
去する。
また、集中管理コンピュータから遊技装置にデータを
伝送する必要があれば、集中管理コンピュータに連絡す
る複数の送信装置を遊技装置の配設領域内に分散配置す
る。
作 用 集中管理コンピュータに連絡する複数の受信アンテナ
が遊技装置の配設領域内に分散配置されているので、個
々の遊技装置から出力された無線データは直近の受信ア
ンテナを介して確実に集中管理コンピュータに伝送さ
れ、微弱な送信出力でデータ伝送を行うことができ、ま
た、障害物があった場合でも遊技装置からの無線データ
を容易に受信することができる。
受信アンテナと集中管理コンピュータとの間に配設さ
れた受信増幅手段は入力された無線データの信号を増幅
し、遊技装置の配設領域と集中管理コンピュータとが大
きく離間している場合であっても、個々の遊技装置から
出力された無線データを確実に集中管理コンピュータに
伝送する。
遊技装置と集中管理コンピュータとの間の無線中継空
間が電磁気シールド材で被覆されているので、外部ノイ
ズの侵入が除去され、外乱による誤動作が防止されると
共に、微弱な送信出力によるデータ伝送が一層容易とな
る。
集中管理コンピュータからのデータは、遊技装置の配
設領域内に分散配置された送信装置を介して個々の遊技
装置に確実に伝送されるので、集中管理コンピュータか
ら多数の遊技装置に微弱な送信出力でデータを伝送する
ことができる。
実施例 以下、図面を参照して本発明の実施例を説明する。
第1図は本発明の無線データ伝送方式をパチンコ遊技
場に適用した一実施例を示す概念図であり、遊技装置の
配設領域となるパチンコ遊技場内のフロアには、多数の
パチンコ機100を併設した列が複数設けられ、各列毎の
パチンコ機100により島101a乃至101fが構成されてい
る。
各々のパチンコ機100には、アウト球,セーフ球,払
出し球等の遊技情報を検出する遊技情報検出手段、およ
び、これらの遊技情報を管理する電子式制御装置1が設
けられ、該電子式制御装置1により、無線出力によるデ
ータ送信機能が実現される。
第6図は、本実施例の電子式制御装置1の要部を示す
ブロック図で、該電子式制御装置1は、概略において、
演算装置となるCPU2、ROM3およびRAM4によって構成され
る無線データ記憶部5、無線出力による送受信装置から
なるデータ伝送部6、および、電子式制御装置1と各種
の遊技情報検出手段とを連絡する入出力インターフェイ
ス7で構成され、該電子式制御装置1自体は遊技装置と
なるパチンコ機に対して略一体的に、例えば、遊技台の
裏面等に配設される。
無線データ記憶部5を構成するROM3にはCPU2の制御プ
ログラムや該電子式制御装置1のために設定された固有
の識別コード等が格納され、RAM4は各種データの一時記
憶に用いられる。
この実施例では、電子式制御装置1がパチンコ機1台
毎に配設されているので、電子式制御装置1固有の識別
コードは、該電子式制御装置1を配設したパチンコ機10
0の識別コードでもある。
電子式制御装置1の入出力インターフェイス7には、
該電子式制御装置1を配設したパチンコ機100に設けら
れた各種の遊技情報検出手段、即ち、各入賞口毎に設け
られた入賞口別入賞検出スイッチ8〜16、アウト口に配
設されたアウト球カウンタ17、上皿に配設されセーフ球
を一括してカウントするセーフ球カウンタ18、ガラス枠
の不正開放や磁石もしくはICパルス等の不正使用を検出
する不正操作検出装置19、賞球払出装置20や玉貸機21に
配設された動作検出スイッチ等からの信号線が接続され
ている。この例では、第1種始動口への入賞を遊技台制
御基板22のCPUが検出して図柄変動を開始し、図柄変動
停止時の結果に応じてタイマ作動でアタッカを開閉する
大当たり動作を実施するか否かを判別するパチンコ機10
0について示しており、第1種始動口検出スイッチ23か
らの入賞検出信号やアタッカの開閉動作開始時に出力さ
れる大当たり発生信号およびその終了時に出力される大
当たり終了信号は遊技台制御基板22を介して入出力イン
ターフェイス7に接続されている。遊技台制御基板22に
はパチンコ機100自体の動作を制御するプログラムを固
定的に記憶するROM等の記憶手段は特に配備されておら
ず、パチンコ機100の駆動制御は、制御基板22のRAMにロ
ードされたプログラムに従って制御基板22のCPUが実施
する。
電子式制御装置1の入出力インターフェイス7には、
更に、入賞口別入賞調整手段24〜32、発射モータ33の副
スイッチ、情報表示ディスプレイ34、および、賞球を補
給する補給装置35が接続されている。
入賞口別入賞調整手段24〜32はパチンコ機100の遊技
盤裏面で各入賞口の近傍に配備された電磁石等で構成さ
れており、これらの電磁石は電子式制御装置1からの指
令により磁励されて、各入賞口への入賞確率を変化させ
る。この実施例においては、電磁石が磁励状態となった
ときに入賞確率が低下するような位置に入賞口別入賞調
整手段24〜32の各々が配備されている。入賞口別入賞調
整手段24〜32はソレノイド駆動で入賞口を開閉して入賞
確率を変化させるようなものであってもよい。
発射モータ33の副スイッチは常閉接点を有し、発射モ
ータ33の駆動回路と打球ハンドルのスイッチとの間に直
列的に接続されているが、電子式制御装置1からの指令
によって接点を開かれる。
情報表示ディスプレイ34はパチンコ機100の遊技盤面
に配設されたドットマトリクスLED等で構成され、電子
式制御装置1からの表示情報の基くLED,コモン出力によ
り表示状態を変化させる。
補給装置35はパチンコ機100の賞球タンクの貯留量が
一定以下となった段階で自動的に作動して賞球を補給す
るが、電子式制御装置1からの指令によって補給動作を
制限される。
即ち、この実施例における電子式制御装置1は遊技情
報検出手段からの検出信号を受けて遊技情報を記憶する
のみでなく、パチンコ機100の構成要素もしくはパチン
コ機100に関連して設けられた様々な装置を駆動制御す
る制御装置としての機能を兼ね備える。
第7図は同実施例の集中管理コンピュータ36および可
搬性受信装置となる携帯用送受信装置37の要部を示すブ
ロック図で、集中管理コンピュータ36は、概略におい
て、演算装置となるCPU38、不揮発性メモリおよび外部
記憶装置としてのフロッピーディスク等で構成されるデ
ータ記憶部39、無線出力による送受信装置からなるデー
タ伝送部40、および、CPU38からの入出力回路41で構成
される。
データ記憶部39を構成する不揮発性メモリにはCPU38
の制御プログラムやパチンコ機100を駆動制御するため
のプログラムおよびパチンコ機100側の情報表示ディス
プレイ34に表示すべき文字や図形のドットイメージ等が
複数記憶される一方、パチンコ機の遊技情報を記憶する
記憶領域がパチンコ機100毎に設定されている。この実
施例では、パチンコ機1台分の遊技情報がデータ記憶部
39の1レコードに対応し、各レコードのアドレスは電子
式制御装置固有の識別コード、即ち、各パチンコ機の識
別コードと一致している。第7図に示される例では、n
個のパチンコ機100に対し、上述の電子式制御装置1と
同様の構成を有し相互に識別コードの異なるn個の電子
式制御装置11〜1nの各々を配設した場合を示している。
集中管理コンピュータ36の入出力回路41には、情報表示
手段となるプリンタ42とCRT43、および、設定入力手段
となるキーボード44が接続される。
携帯用送受信装置37は無線出力による送受信装置、お
よび、パチンコ機の識別コードやその他のデータを表示
するデータ表示部、例えば、液晶ディスプレイ等を備え
る。携帯用送受信装置37を複数個設けてもよい。45は景
品交換等に関連するレジスタ、いわゆる、景品POSであ
る。
第8図は電子式制御装置1とパチンコ機100に設けら
れた各種の遊技情報検出手段およびパチンコ機100の構
成要素や該パチンコ機100に関連して設けられた様々な
装置との接続関係を示す他のブロック図であり、遊技情
報検出手段およびパチンコ機100の構成要素や該パチン
コ機100に関連して設けられた様々な装置の全てが遊技
台制御基板22を介して電子式制御装置1と接続されてい
る点が上述の実施例と異なる。電子式制御装置1自体の
構成は上述の実施例と同様であるから、各要素に第6図
と対応する符号を付して説明を省略する。
また、第9図では1つの電子式制御装置1に対して複
数のパチンコ機100を装着した例を示し、電子式制御装
置1には各パチンコ機100毎の入出力インターフェイス
7が設けられ、各パチンコ機100に設けられた各種の遊
技情報検出手段および各パチンコ機100の構成要素や夫
々のパチンコ機100に関連して設けられた様々な装置
は、パチンコ機100毎の入出力インターフェイス7を介
して電子式制御装置1に接続される。この場合、1つの
電子式制御装置1に対して複数のパチンコ機100が装着
されているので、電子式制御装置1固有の識別コードに
よって個々のパチンコ機を識別することは困難である。
従って、無線データ記憶部5に各パチンコ機100毎の遊
技情報を並列的に記憶すると共に、集中管理コンピュー
タ36に対するパチンコ機固有の識別コードとして、電子
式制御装置1固有の識別コードとパチンコ機の頻別番号
によって構成される識別コードを設定し、パチンコ機10
0毎の遊技情報と該識別コードとを対応させて集中管理
コンピュータ36のデータ記憶部39の各アドレスとの間の
入出力処理を行うか、もしくは、各パチンコ機100毎の
遊技情報を区切って直列的に記憶し、電子式制御装置1
固有の識別コードに対応して各パチンコ機100毎の遊技
情報を一括して伝送し、集中管理コンピュータ36側の内
部処理により、一括して伝送された遊技情報に配列的な
操作を加えてデータ記憶部39における各アドレスの記憶
領域に対応させる等の処理を施すことが望ましい。各パ
チンコ機100に設けられた各種の遊技情報検出手段およ
び各パチンコ機100の構成要素や該パチンコ機100に関連
して設けられた様々な装置と電子式制御装置1との接続
は、各々の入出力インターフェイス7に対し、第6図お
よび第8図に示されるいずれの接続方法を用いてもよ
い。
第1図に示されるように、電子式制御装置1のデータ
伝送部6に接続する送信アンテナ102は、各島における
パチンコ機2台に対して1本ずつ設けられ、2台の電子
式制御装置1によって1本の送信アンテナ102が共用さ
れるようになっている。
また、遊技装置の配設領域となるパチンコ遊技場内の
天井には、複数の受信アンテナ103が分散配置され、各
々の受信アンテナ103は、同軸導体104とアンテナ結合器
105、および、復調機能を有する受信装置106を介して集
中管理コンピュータ36のデータ伝送部40に有線接続され
ている。
電子式制御装置1の無線データ記憶部5に記憶された
遊技情報はCPU2の処理でデータ伝送部6に転送され、遊
技情報の原信号は周波数拡散方式等信頼性の高い変調方
式により変調されて送信アンテナ102を介して電子式制
御装置1から無線出力されることとなるが、この既変調
信号はパチンコ遊技場に分散配置された直近の受信アン
テナ103により受信されるので、データ伝送部6の送信
出力や送信アンテナ102のゲイン等は微弱なもので良
く、例えば、特定小電力,微弱電波等の範囲で容易に遊
技情報を伝送することができる。
受信アンテナ103は天井の表面、即ち、室内側に吊設
しても、また、天井の裏面、即ち、屋根裏側に吊設して
も良いが、同軸導体104やアンテナ結合器105には有用な
受信機能がなく、しかも、遊技場内の美観を損ねる場合
もあるので、天井の裏面に配設することが望ましい。ま
た、天井材のプレート内部に受信アンテナ103を埋設す
ることもでき、特に、天井材のプレート成形時に受信ア
ンテナ103を一体的に埋設成形すると共に、受信アンテ
ナ103の端部をプレート裏面に突出させてアンテナ結合
器105をコネクタ状に接着しておき、このプレートを適
当な間隔で配設して同軸導体104に接続するようにすれ
ば、天井張りの作業と受信アンテナ103の吊設作業を同
時に行うことができ、遊技場の施工作業を容易化するこ
とが可能となる。遊技場のフロアがフリーアクセスであ
れば、フロアタイルの内部に受信アンテナ103を埋設し
たり、フロアタイルの裏面に受信アンテナ103を吊設す
るようにしても良い。
遊技装置の配設領域となるパチンコ遊技場が非常に広
く、分散配置された受信アンテナ103で受信された電子
式制御装置1の既変調信号が第1図に示されるような単
一の受信装置106に到達する前に減衰して復調が困難な
場合には、受信アンテナ103毎、もしくは、近傍に配設
された受信アンテナ103のグループ毎に、各受信アンテ
ナ103で受信された既変調信号が復調可能な距離に受信
装置106を設け、この受信装置106で既変調信号を復調
し、集中管理コンピュータ36のデータ伝送部40にデジタ
ル伝送する。この場合、既変調信号を復調してデジタル
伝送する受信装置106が信号増幅手段となる。
また、集中管理コンピュータ36と受信アンテナ103と
が相当に離間しており、受信アンテナ103毎、もしく
は、近傍に配設された受信アンテナ103のグループ毎に
配設された受信装置106で復調された復調信号が集中管
理コンピュータ36のデータ伝送部40に到達する前に減衰
されて情報の読込みが困難となるような場合には、更
に、受信装置106とデータ伝送部40との間にデジタルリ
ピートによる中継機を設け、復調信号を実質的に増幅し
てからデータ伝送部40に伝送する。受信装置106とデー
タ伝送部40との間に配設して信号増幅手段となる中継機
は、必ずしも、受信装置106やデータ伝送部40に対して
有線接続される必要はなく、無線による中継手段として
も良い。
低出力による電子式制御装置1と集中管理コンピュー
タ36との間のデータ伝送の信頼性を高めるためには、違
法CBや通常の無線連絡およびイグニションノイズ等の外
乱侵入を防止する必要があり、無線中継空間を電磁気シ
ールド材で被覆することが望ましい。従って、受信アン
テナ103と集中管理コンピュータ36との間を無線接続す
る場合には、パチンコ機100および受信アンテナ103を配
設した領域を包含する空間の間仕切りやドアおよび窓に
シールド材を内装し、また、天井裏等にはシールド材を
被覆するようにする。シールド材としては導電率の高い
材料ほどよく、また、線編に比べればシールド板の方が
優れているが、ドアや窓等は透明度が必要とされるの
で、金網を用いるようにする。また、受信装置106とデ
ータ伝送部40との間に無線による中継手段を配設する場
合には、パチンコ機100および受信アンテナ103を配設し
た領域に加え、中継手段と中継手段との間および中継手
段とデータ伝送部40との間の全てが無線中継空間となる
ので、遊技場全体を一体的にシールドする必要がある。
一方、集中管理コンピュータ36の側から電子式制御装
置1へデータを伝送する際に、同軸導体104を介して相
互に接続された複数の受信アンテナ103を集中管理コン
ピュータ36におけるデータ伝送部40の送信アンテナとし
て利用すると送信のアンテナゲインが大きくなり、電波
法等に低触する場合もある。
そこで本実施例では、受信アンテナ103の配設位置に
対応して、第2図に示されるように、集中管理コンピュ
ータ36のデータ伝送部40に連絡する送信装置107を配設
し、データ伝送部40からデジタル伝送路104′を介して
送信装置107に伝送されたデータをゲインの低い送信ア
ンテナ103′から低出力で送信するようにしている。デ
ータ伝送部40から送信装置107に伝送されたデータは、
送信装置107で周波数拡散方式等による変調処理を施さ
れ、送信アンテナ103′を介して無線出力されて電子式
制御装置1に受信されるが、データ伝送部40と送信装置
107との距離が大きく離間しており、データ伝送部40か
らの原信号が減衰して送信装置107による変調処理に支
障をきたすような場合には、第3図に示されるように、
データ伝送部40と送信装置107との間にデジタルリピー
トによる中継機109を設ける。送信装置107は集中管理コ
ンピュータ36に対して必ずしも有線接続される必要はな
く、第4図に示されるように、集中管理コンピュータ36
側に別の送信装置110を設け、該送信装置110を介して集
中管理コンピュータ36と送信装置107とを無線連絡する
ようにしても良い。送信装置110と送信装置107との距離
が大きく離間しており、送受装置110から送信された信
号が送信装置107で受信される前に減衰するような場合
は、第5図に示されるように、送信装置110と送信装置1
07との間に無線中継機109′を設ける。
第2乃至第5図に示される送信装置107に送受信機能
をもたせ、この送受信装置の各々に第1図に示されるよ
うに分散配置された受信アンテナ103を接続して、電子
式制御装置1と集中管理コンピュータ36との間で双方向
の伝送処理を行わせるようにしても良い。また、送信ア
ンテナ103′は天井108の裏側に吊設しても、天井108に
埋設しても良い。
即ち、広範囲に亘ってパチンコ機100が配設され、パ
チンコ機100の電子式制御装置1から低出力で送信され
た信号を単一の受信アンテナで受信することが困難な場
合には、パチンコ機100の配設領域に複数の受信アンテ
ナ103を分散配置し、各受信アンテナ103を個別にまたは
グループ毎に、有線接続もしくは低出力の無線中継手段
を介して集中管理コンピュータ36にデータ伝送可能に接
続することにより、パチンコ機100の配設位置を拘束す
ることなく、しかも、電子式制御装置1から集中管理コ
ンピュータ36へのデータ伝送を低い送信出力で可能と
し、また、集中管理コンピュータ36に有線接続もしくは
低出力の無線中継手段を介して接続された送信装置107
をパチンコ機100の配設領域内に複数分散配置すること
により、パチンコ機100の配設位置を拘束することな
く、集中管理コンピュータ36から電子式制御装置1への
データ伝送を低い送信出力とゲインの低い送信アンテナ
103′で実現するものである。
以下、電子式制御装置1固有の識別コードによって個
々のパチンコ機100の識別が可能な場合、即ち、第6図
および第8図に示される構成を例にとって、電子式制御
装置1および集中管理コンピュータ36の処理動作の概要
を説明する。
第10図(a)および第10図(b)は電子式制御装置1
各個におけるCPU2の処理を示すフローチャート、第11図
は集中管理コンピュータ36におけるCPU38の処理を示す
フローチャートである。
電子式制御装置1のCPU2は、電源投入後、ROM3に格納
された制御プログラムに基いて初期化処理を実行した
後、集中管理コンピュータ36からの伝送信号が入力され
ているか否かを判別し(ステップS001)、伝送信号が入
力されていなければステップS010に移行して、パチンコ
機100の駆動制御が開始されたことを示す稼働フラグF2
がセットされているか否かを判別する。
電源投入直後の段階では稼働フラグF2が未設定である
から、CPU2はステップS001,ステップS010の判別処理を
繰返し実行し、集中管理コンピュータ36からの伝送信号
の入力を待つ待機状態に入ることとなる。
また、集中管理コンピュータ36のCPU38は、電源投入
後、データ記憶部39に格納された制御プログラムに基い
て初期化処理を実行した後、キーボード44の英数字キー
等で構成されるデータ設定キーが操作されているか否か
を判別し(ステップS101)、データ設定キーが操作され
ていなければステップS102に移行して、キーボード44の
データ転送キーが操作されているか否かを判別し、更
に、データ転送キーが操作されていなければ、ステップ
S103に移行してキーボード44のデータ出力キーが操作さ
れているか否かを判別する。電源投入直後の段階でオペ
レータによるキー操作が直ちに実行されることはないの
で、CPU38はステップS104に移行し、ステップS104乃至
ステップS116に示される通信処理を実行することとなる
が、現段階ではパチンコ機100の駆動制御が開始されて
おらず、電子式制御装置1のRAM4に記憶された遊技情報
が変化することもなく、該RAM4から遊技情報を読込んで
データ記憶部39の対応アドレスのデータに再記憶しても
データ記憶部39の遊技情報が変化することはないので、
実質上、ステップS104乃至ステップS116に示される通信
処理は無効となる。従って、集中管理コンピュータ36の
CPU38は、電源投入後、ステップS101〜ステップS103の
判別処理および上述の通信処理を繰返し実行し、パチン
コ機100の駆動制御の開始を待機することとなる。な
お、実施例においては、電子式制御装置1のRAM4がバッ
クアップ電源を有する不揮発性メモリであり、主電源の
投入や切断に基因するデータの消失はないものとする。
そこで、オペレータは、まず、各パチンコ機100の駆
動制御を開始させるための初期設定を実行する必要があ
る。
オペレータは、集中管理コンピュータ36に対し、キー
ボード44の英数字キー等で構成されるデータ設定キーを
操作して、駆動制御を開始すべきパチンコ機100の識別
コード、即ち、電子式制御装置1の識別コードを設定
し、データ記憶部39に記憶されたパチンコ機の駆動制御
のためのプログラムから任意のプログラムを選択し、そ
のプログラム番号Pを指定する。パチンコ機100の識別
コードは、識別コードの初期値aと最終値bをキーボー
ド44から数値入力することにより、初期値aから最終値
bの範囲に含まれる全ての識別コードが指定され、設定
された識別コードは集中管理コンピュータ36に内部記憶
される。この際、特定の識別コードを1つのみ指定して
もよい。パチンコ機100の駆動制御のためのプログラム
は、各々、大当たり発生時のアタッカ開放時間を規定す
るパラメータTおよび打止め数を規定する払出し球数の
パラメータMの値が設定変更可能に初期設定されてい
る。キーボード44による入力操作はステップS101で検出
され、設定データを読込んだCPU38はこれらの設定デー
テを一時記憶する(ステップS117)。
データ設定が完了したならば、オペレータはキーボー
ド44のデータ転送キーを操作し、ステップS117の処理で
設定された識別コードの電子式制御装置1に対してパチ
ンコ機100の制御プログラムPを伝送するための処理を
開始させる。
データ転送キーの操作をステップS102で検出したCPU3
8は、設定された識別コードa乃至bを特殊コード1と
して電子式制御装置11〜1nの全てに対して出力し(ステ
ップS118)、ステップS117の処理で設定されたデータを
データ伝送部40を介して出力する(ステップS119)。こ
の場合、パチンコ機100の駆動制御のためのプログラム
番号Pが指定されているので、CPU38はデータ記憶部39
から該当する番号の駆動制御プログラムを読出して出力
することとなる。
パチンコ機100の駆動制御プログラムとなる設定デー
タを出力したCPU38は、電子式制御装置1の識別コード
を示す指標IDにステップS117で設定の対象となった識別
コードの初期値aをセットし(ステップS120)、該指標
IDで示される識別コードを有する電子式制御装置1に対
し、了解信号の送信を要求する特殊コード2を送信する
(ステップS121)。次いで、電子式制御装置1からの了
解信号が受信されたか否かを判別するが(ステップS12
2)、了解信号が受信されていなければ、指標IDで示さ
れる識別コードを有する電子式制御装置1が設定データ
を正しく受信していないことを意味するので、CPU38
は、この電子式制御装置1に対して特殊コード1および
設定データを再送信し(ステップS123,ステップS12
4)、ステップS121に移行して、該電子式制御装置1に
了解信号の送信を再度要求する。
このようにしてリトライを繰返す間に指標IDで示され
る識別コードを有する電子式制御装置1からの了解信号
が検出されると、CPU38はステップS125に移行し、指標I
Dの現在値が識別コードの最終値bに達しているか否か
を判別し、最終値bに達していなければ、該指標IDの値
をインクリメントし(ステップS126)、上述と同様の処
理により、指標IDで示される電子式制御装置1が設定デ
ータを正しく受信しているか否かを判別し、正しく受信
されていなければ、この電子式制御装置1に対して設定
データ転送のためのリトライ処理を繰返す。
ステップS119もしくはステップS124で送信された設定
データが識別コードa乃至識別コードbの電子式制御装
置1の全てに正しく受信され、識別コードを示す指標ID
の値が最終値bに達したことが確認されたならば(ステ
ップS125)、CPU38は指標IDの値を初期化し(ステップS
127)、ステップS101に復帰する。
ステップS118で集中管理コンピュータ36から受信され
た特殊コード1は各電子式制御装置1におけるステップ
S001の処理で伝送信号として検出され、該伝送信号を受
信したCPU2はステップS002に移行し、送信された識別コ
ードと自分の識別コードとが一致しているか否か、もし
くは、送信された識別コードの範囲に自分の識別コード
が含まれているか否かを判別する。送信された識別コー
ドと自分の識別コードとが一致し、もしくは含まれ、か
つ、今回受信した伝送信号が特殊コード1であれば(ス
テップS003)、該特殊コード1に引続いて入力される伝
送データ、即ち、集中管理コンピュータ36におけるステ
ップS119もしくはステップS124で送信された設定データ
を順次記憶し(ステップS011)、設定データが正しく受
信されたか否かを判別する(ステップS012)。設定デー
タが正しく受信されていれば受信了解フラグF1をセット
し(ステップS013)、受信した設定データの種別を判定
して(ステップS014,ステップS015)、該設定データが
パチンコ機100の駆動制御プログラムであれば遊技台制
御基板22のRAMに転送して記憶させ(ステップS016)、
該遊技台制御基板22のCPUを起動してパチンコ機100の駆
動制御を開始し、稼働フラグF2をセットし(ステップS0
17)、ステップS010並びにステップS027乃至ステップS0
48の検出処理を実行してステップS001に復帰する。
この場合、集中管理コンピュータ36のステップS119も
しくはステップS124で送信された設定データはパチンコ
機100の駆動制御プログラムであるから、この駆動制御
プログラムPが遊技台制御基板22のRAMにダウンロード
されてパチンコ機100の駆動制御が開始されることとな
る(ステップS017)。また、駆動制御プログラムのパラ
メータのうち、パチンコ機100の駆動制御に直接関係し
ない打止め数Mは電子式制御装置のRAM4に記憶され、駆
動制御に直接関係するアタッカの開放時間Tは該駆動制
御プログラムと共に遊技台制御基板22のRAMに記憶され
る。なお、集中管理コンピュータ36におけるステップS1
01およびステップS117の処理で、オペレータが、打止め
数Mやアタッカの開放時間Tの再設定のみを実行した場
合には、パラメータ設定値のみの伝送が実行されるの
で、CPU2は、開放時間Tを遊技台制御基板22のRAMに記
憶し(ステップS018)、他のデータは電子式制御装置1
のRAM4に記憶することとなる。
一方、ステップS002の処理で識別コードが一致しな
い、もしくは、含まれないと判定された場合には、今回
伝送された設定データがこの電子式制御装置1に対して
適用されるものではないことを意味し、この電子式制御
装置1に設定データを記憶させる必要はないので、ステ
ップS003乃至ステップS018の処理は非実行とされる。ま
た、ステップS012の処理で、集中管理コンピュータ36か
らの設定データが正しく受信されていないと判定された
場合には、受信了解フラグF1および稼働フラグF2ともセ
ットされず、CPU2はステップS010の判別処理実行後ステ
ップS001に復帰し、パチンコ機100の駆動制御も開始さ
れない。
即ち、電子式制御装置1のCPU2は、集中管理コンピュ
ータ36がパチンコ機100の駆動制御プログラムを伝送し
た段階で識別コードが一致し、かつ、伝送された駆動制
御プログラムが正しく受信された場合に限りパチンコ機
100の駆動制御を開始し、以降、ステップS001の伝送信
号判別処理とステップS010の判別処理、および、遊技情
報検出のためのステップS027乃至ステップS048の処理を
繰返し実行し、また、識別コードが一致し、かつ、伝送
された駆動制御プログラムが正しく受信されない場合
と、識別コードが一致しない場合に限り、以降、ステッ
プS001とステップS010の判別処理のみを繰返し実行する
こととなる。
そして、集中管理コンピュータ36のステップS121で送
信された特殊コード2は電子式制御装置1におけるステ
ップS001の処理で検出され、伝送された識別コードがこ
の電子式制御装置1の識別コードと一致した場合には、
CPU2は、ステップS002乃至ステップS004の判別処理実行
後ステップS019に移行して、受信了解フラグF1がセット
されているか否かを判別し、受信了解フラグF1がセット
されていれば集中管理コンピュータ36に対して了解信号
を出力し(ステップS020)、受信了解フラグF1をリセッ
トして次の通信処理に備え(ステップS021)、以下、遊
技情報検出のためのステップS027乃至ステップS048の処
理を継続して実行する。また、伝送された識別コードが
この電子式制御装置1の識別コードと一致し、しかも、
受信了解フラグF1がセットされていない場合には、ステ
ップS020の処理が非実行とされるので、集中管理コンピ
ュータ36のCPU28は、ステップS121乃至ステップS124の
リトライ処理を実行し、設定データの再送信を行うこと
となる。
このようにして、識別コードa乃至識別コードbの全
ての電子式制御装置1に対してパチンコ機駆動制御のた
めのプログラムPがダウンロードされたならば、集中管
理コンピュータ36のCPU38はリトライ処理のループを抜
け、オペレータによる再設定操作(ステップS101,ステ
ップS117)が可能となる。パチンコ機100の駆動制御プ
ログラムをダウンロードした識別コードa乃至識別コー
ドbの電子式制御装置1に対してパラメータを再設定し
たり、また、パチンコ機100の駆動制御が開始されてい
ない別の電子式制御装置1、例えば、識別コードc乃至
識別コードdの電子式制御装置1に対し別のプログラム
を選択してダウンロードするのもオペレータの自由であ
る。
以下、遊技台制御基板22によるパチンコ機100の駆動
制御を開始させた電子式制御装置1のCPU2は、集中管理
コンピュータ36からの伝送信号が検出されない限り、遊
技情報検出のためのステップS027乃至ステップS048の処
理を繰返し実行する。
ステップS027乃至ステップS030はアウト球数を検出し
て記憶するための処理で、アウト球カウンタ17からの検
出信号A10が入力される毎にCPU2はアウト球数記憶レジ
スタR(A10)の値をインクリメントしてアウト球数の
総和をRAM4に積算記憶し(ステップS027,ステップS02
8)、また、大当り発生中を記憶するフラグF3がセット
されている状態であれば、更に、大当たり中のアウト球
数のみを記憶するレジスタR(A10)′の値をインクリ
メントする(ステップS029,ステップS030)。
ステップS031乃至ステップS034は入賞口毎の入賞数を
検出して記憶するための処理で、入賞口別入賞検出スイ
ッチ8〜16からの検出信号A1〜A9が入力される毎にCPU2
は入賞口別入賞数記憶レジスタR(A1)〜R(A9)およ
び入賞口の別に関わりなく全体の入賞数を記憶するレジ
スタR(A11)の値をインクリメントして入賞口別およ
び全体の入賞数を積算記憶し(ステップS031,ステップS
032)、また、大当り発生中を記憶するフラグF3がセッ
トされている状態であれば、更に、大当たり中の入賞数
のみの総和を記憶するレジスタR(A11)′の値もイン
クリメントする(ステップS033,ステップS034)。
ステップS035乃至ステップS036は賞球の払出し回数を
検出して賞球の払出し総数を記憶するための処理で、賞
球払出し装置20からの検出信号A15が入力される毎に、C
PU2は、賞球払出し総数記憶レジスタR(A15)に一回の
払出し動作に対応して払い出される賞球の数Xを加算
し、払出された賞球の総和をRAM4に積算記憶する。
ステップS037乃至ステップS038は打止め状態を判別す
るための処理で、CPU2は、賞球払出し総数記憶レジスタ
R(A15)に記憶された賞球の払出し総数からアウト球
数記憶レジスタR(A10)に記憶されたアウト球数の総
和およびレジスタR(A11)に記憶された入賞球数の総
和を減じて実質的な払出し総数を求め、実質的な払出し
総数が打止め数の設定値Mに達しているか否かを判別し
(ステップS037)、実質的な払出し総数が打止め数の設
定値Mに達していれば、打止めフラグF4をセットして打
止めの発生を記憶すると共に、補給装置35に打止め信号
B12を出力して賞球の補給動作を停止させる(ステップS
38)。
ステップS039乃至ステップS040は玉貸機21への貨幣投
入を検出して投入金額の総和を記憶するための処理で、
玉貸機21からの投入検出信号A16が入力される毎に、CPU
2は、投入金額記憶レジスタR(A16)の値を投入金額Y
に応じてインクリメントし、投入金額の総和をRAM4に積
算記憶する。
ステップS041乃至ステップS042は、パチンコ機100側
の処理で図柄変動処理を開始させる第1種始動口等、始
動口への入賞回数を検出して記憶するための処理で、遊
技台制御基板22からの第1種始動口入賞検出信号A14
入力される毎にCPU2は特定入賞口入賞数記憶レジスタR
(A14)の値をインクリメントして第1種始動口への入
賞回数の総和をRAM4に積算記憶する。
ステップS043乃至ステップS044は遊技台制御基盤22か
らの大当たり発生信号を検出して大当りの発生回数を記
憶すると共に、パチンコ機100が大当り状態にあること
を内部的に記憶するための処理で、遊技台制御基盤22か
らの大当たり発生信号A13が入力される毎に、CPU2は、
大当り発生回数記憶レジスタR(A13)の値をインクリ
メントして大当たり発生回数の総和をRAM4に積算記憶
し、かつ、大当り発生中を記憶するフラグF3をセットす
る。
ステップS045乃至ステップS046は遊技台制御基盤22か
らの大当たり終了信号を検出してフラグF3を操作するた
めの処理で、遊技台制御基盤22からの大当たり終了信号
A17が入力されて大当たりの終了が確認される毎に、CPU
2は、大当り発生中を記憶するフラグF3をリセットす
る。
ステップS047乃至ステップS048はパチンコ機100に対
する不正操作を検出するための処理で、不正操作検出装
置19からの不正検出信号A12が入力されると、CPU2は、
不正操作の発生を記憶するフラグF5をセットし、かつ、
遊技停止信号B10を発射モータ33の副スイッチに出力
し、発射モータ33への電力供給を断って遊技の継続を不
能とする。
電子式制御装置1のCPU2により所定周期毎に繰返し実
行されるこれらの処理により、アウト球数の総和R(A
10),大当たり中のアウト球数の総和R(A10)′,入
賞口別入賞数の総和R(A1)〜R(A9),全体の入賞数
の総和R(A11),大当たり中の入賞数の総和R
(A11)′,賞球払出し数の総和R(A15),投入金額の
総和R(A16),第1種始動口への入賞数の総和R
(A14),大当たり発生回路の総和R(A13)等の遊技情
報が逐次RAM4に更新記憶され、また、打止め発生情報
F4,大当たり発生情報F3,不正操作情報F5等が記憶される
こととなる。
一方、集中管理コンピュータ36のCPU38は、所定周期
毎に実行されるステップS104乃至ステップS116の通信処
理により、パチンコ機100が稼働状態にある電子式制御
装置11〜1nの各々を順次ポーリングし、これらの遊技情
報をデータ記憶部39の識別コード対応アドレスに記憶す
る。
第1回目の通信処理において、CPU38は、まず、設定
データ転送後の処理で初期化された指標IDの値をインク
リメントし(ステップS104)、該指標IDの値が電子式制
御装置の識別コードの最大値nに達しているか否かを判
別し(ステップS105)、最大値nを越えていれば指標ID
の値を初期化し(ステップS106)、また、最大値nを越
えていなければ該ステップS106の処理を非実行としてス
テップS107に移行し、該指標IDの値が集中管理コンピュ
ータ36に登録されているか否かを判別する。識別コード
の値は、ステップS117の処理でパチンコ機100の駆動制
御プログラムを伝送すべき電子式制御装置1として選択
した識別コードのみを対象として内部記憶されているの
で、駆動制御プログラムのダウンロードされていないパ
チンコ機100、即ち、実質的な駆動制御が開始されてい
ないパチンコ機に100対しては、ステップS108乃至ステ
ップS116の処理は実行されない。
指標IDの値が登録されていれば、識別コードIDを有す
る電子式制御装置1に対してデータ要求信号を送信し
(ステップS108)、対象となる電子式制御装置1からの
データ伝送を待機する(ステップS109)。
一方、識別コードIDを有する電子式制御装置1のCPU2
は、ステップS001で伝送信号を検出し、ステップS002乃
至ステップS006の判別処理を実行し、ステップS023の処
理で、RAM4に記憶されている遊技情報の全てを、データ
伝送部6を介して集中管理コンピュータ36に伝送する。
電子式制御装置1から送信されたデータを受信した集
中管理コンピュータ36のCPU38は、この伝送データをデ
ータ記憶部39の対応アドレスのレコード、即ち、アドレ
スIDのレコードに更新記憶する(ステップS110)。
次いで、CPU38は、電子式制御装置1からの伝送デー
タを確認して打止め発生情報F4,大当たり発生情報F3,不
正操作情報F5等がセットされているか否かを判別し、大
当たり発生情報F3がセットされていれば、携帯用送受信
装置37に大当たりの発生したパチンコ機100の識別コー
ド、即ち、指標IDの現在値を送信し、携帯用送受信装置
37のデータ表示部に、パチンコ機の識別コードおよび大
当たりの発生を示すコードを表示する(ステップS111,
ステップS112)。また、打止め発生情報F4がセットされ
ていれば、携帯用送受信装置37にパチンコ機の識別コー
ドと打止めの発生を示す識別コードを送信してデータ表
示部に表示させ(ステップS113,ステップS114)、不正
操作情報F5がセットされていれば、パチンコ機100の識
別コードと不正操作の発生を示す識別コードを送信して
表示させる(ステップS115,ステップS116)。集中管理
コンピュータ36から携帯用送受信装置37へのデータ送信
は、遊技場内に分散配置された送信装置107を介して行
われるので、携帯用送受信装置37を携えた従業員が遊技
場のどこにいても、低出力で送信されたデータを確実に
受信することができる。
以下、CPU38は所定周期毎に指標IDの値をインクリメ
ントし、もしく、は初期化して、上述の処理を繰返し実
行し、パチンコ機100が稼働状態にある電子式制御装置
1、例えば、識別コードa乃至識別コードbの電子式制
御装置1a〜1bを順次ポーリングして、各パチンコ機100
の最新の遊技情報を、データ記憶部39の対応アドレスに
更新記憶し、打止め,大当たり,不正操作等の緊急情報
が検出されれば、パチンコ機100の識別コードと共に、
送信装置107を介して、これらの情報を携帯用送受信装
置37に伝送し表示する。
集中管理コンピュータ36から携帯用送受信装置37への
データ伝送は、集中管理コンピュータ36と電子式制御制
御装置1との間で用いられる搬送波と同一の周波数帯を
用い、電子式制御装置11〜1nの全てと異なり、かつ、全
ての携帯用送受信装置37に共通の識別コードを設け、集
中管理コンピュータ36からの情報を一括して全ての携帯
用送受信装置37に伝送するようにしてもよいし、また、
集中管理コンピュータ36と携帯用送受信装置37との間で
別の周波数帯を用いるようにしてしてもよい。携帯用送
受信装置37を複数個設け、該携帯用送受信装置37を個々
に携えた複数の従業員によって遊技場内の監視を行うよ
うな場合、1つのパチンコ機からの要求を解決するため
に複数の従業員が重複して集合するようなことは無意味
であるから、携帯用送受信装置37相互で作用するリセッ
トスイッチおよびリセット信号出力手段を携帯用送受信
装置37毎に設け、直近の従業員が目標とするパチンコ機
に到達した段階で他の携帯用送受信装置37の表示をリセ
ットできるようにすることが望ましい。また、打止め発
生情報,大当たり発生情報,不正操作情報等の緊急情報
は必ずしも集中管理コンピュータ36を介して出力する必
要はなく、電子式制御装置1がこれらの情報を検出した
段階で、直接、携帯用送受信装置37に送信するようにし
てもよい。携帯用送受信装置37相互間および電子式制御
装置1と携帯用送受信装置37との間のデータ伝送を低出
力で実現するためには、受信アンテナ103でこれらの伝
送信号を一旦受信し、遊技場内に分散配置された送信装
置107を介して再出力することが望ましい。
パチンコ機100毎の遊技情報は全て集中管理コンピュ
ータ36に記憶され、かつ、緊急を要する情報は集中管理
コンピュータ36に記憶されると共に携帯用送受信装置37
に表示されるので、集中管理コンピュータ36はオペレー
タの監視を必要とせず、携帯用送受信装置37を携えた従
業員の手により、大当たり発生時のドル箱提供サービ
ス、打止め発生時の札装着、不正操作時の警告といった
処理を極めて円滑に行うことが可能となる。
オペレータが遊技情報の詳細を知る必要がある場合に
は、パチンコ機100の駆動制御プログラム伝送の場合と
略同様の操作によって、集中管理コンピュータ36に対
し、パチンコ機100の識別コードを設定し(ステップS10
1,ステップS117)、キーボード44のデータ出力キーを操
作し(ステップS103)、識別コードに対応する遊技情報
をデータ記憶部39の対応アドレスから読出して、CRT43
もしくはプリンタ42に表示出力させる(ステップS12
8)。また、携帯用送受信装置37によりパチンコ機100の
識別コードを指定して電子式制御装置1にデータ要求信
号を出力し、該当する電子式制御装置1に記憶された遊
技情報を該携帯用送受信装置37のデータ表示部に直接表
示させるようにすれば、パチンコ機100個々の調整に際
し、パチンコ機100の調整に必要とされるデータを得る
ために一々プリンタ43からのハードコピーを取出す必要
もなく、非常に便利である。
また、遊技情報のデータを初期化する場合には、パチ
ンコ機100の識別コードを指定してキーボード44のデー
タクリアキーを操作し、対象となる電子式制御装置1に
データクリア指令を出力して、電子式制御装置1側の処
理でRAM4で初期化する(ステップS005,ステップS02
2)。集中管理コンピュータ36はステップS104乃至ステ
ップS116の通信処理によって所定周期毎にRAM4からパチ
ンコ機100毎の遊技情報を読込んでいるから、これに対
応するデータ記憶部39の遊技情報も初期化されることと
なる。
本実施例では、実質的な払出し総数が打止め数の設定
値Mに達した段階で、電子式制御装置1側の処理により
自動的に遊技が停止されるようになっているが(ステッ
プS037,ステップS038)、打止め発生の情報は集中管理
コンピュータ36および携帯用送受信装置37のいずれにも
伝送され、オペレータが集中管理コンピュータ36を操作
することにより、打止めの発生したパチンコ機100を遠
隔操作によって自由に開放することができる。打止め機
を開放する場合には、ステップS101,ステップS117の処
理で開放すべきパチンコ機10−0の識別コードを指定し
て打止め数Mを再設定し、キーボード44の開放キーを操
作する。対象となるパチンコ機100の電子式制御装置1
は新たに設定された打止め数Mを記憶して、補給装置35
に補給再開指令B13を出力し、打止めフラグF4をリセッ
トして補給装置35の補給動作を許可する(ステップS00
7,ステップS024)。従って、実質的な払出し総数が新た
に設定された打止め数に達するまでの遊技が可能とされ
る。
また、CRT43やプリンタ42から出力された遊技情報を
確認して特定のパチンコ機100の業績が好ましくないと
判断された場合、例えば、入賞口別の入賞数を確認した
結果、特定の入賞口に対して異常な入賞数が検出された
ような場合、このパチンコ機100の識別コードと上記入
賞口に配設された入賞口別入賞手段の番号を指定してキ
ーボード44の入賞調整キーを操作することにより、この
入賞口の入賞確率を調整することもできる。対象となる
パチンコ機100の識別コードを有する電子式制御装置1
は、指定された番号の入賞口別入賞調整手段に作動指令
B1乃至B9を出力して電磁石を磁励し、該当する入賞口の
入賞確率を低下させる(ステップS008,ステップS02
5)。
また、遊技盤の情報表示ディスプレイ34にメッセージ
等を表示したい場合には、パチンコ機100の識別コード
とメッセージ等のデータ番号を指定してキーボード44の
情報表示キーを操作する。集中管理コンピュータ36のCP
U38はデータ記憶部39からオペレータに指定されたデー
タ番号のドットイメージデータを読込んでパチンコ機の
識別コードと共に出力し、対象となる識別コードを有す
る電子式制御装置1は、これらのデータを受信して記憶
し、情報表示ディスプレイ34への表示出力B11を出力
し、該情報表示ディスプレイ34にメッセージ等の情報を
表示する(ステップS009,ステップS026)。メッセージ
等を形成するドットイメージの記憶手段を電子式制御装
置1の側に設け、集中管理コンピュータ36からの指令に
よってデータ番号のみを指定するようにすれば、伝送デ
ータの絶対量を減らし、通信時間を短縮することもでき
る。
実施例においては、電子式制御装置1のRAM4を不揮発
性メモリとし、各々の遊技情報を積算的に記憶するよう
にしているが、揮発性のRAMを用いる場合もある。この
場合、電子式制御装置の電源の切断によってRAM4のデー
タが消失するため、RAM4の遊技情報を集中管理コンピュ
ータ36に転送しても適正なデータが確保されるとは限ら
ない。従って、電子式制御装置1の電源を切断する場合
には集中管理コンピュータ36に電源が投入された状態と
し、RAM4に記憶された最新の遊技情報を集中管理コンピ
ュータ36のデータ記憶部39に常に保存し、また、電子式
制御装置1を新たに起動する場合には、予め、集中管理
コンピュータ36のデータ記憶部39に保存された最新の遊
技情報をRAM4に転送する必要がある。電子式制御装置1
のステップS027乃至ステップS048の検出処理により、各
レジスタにポーリング周期毎の検出回数の増分のみを記
憶させ、この増分を集中管理コンピュータ36に伝送し、
集中管理コンピュータ36側の処理で、これらの増分を対
応アドレスのコードに積算記憶するようにすれば、上記
の考慮は不用である。この場合、電子式制御装置1の側
ではデータ伝送後に各レジスタの値と初期化する必要が
あり、球払出し総数,総入賞数,アウト球数の総和をレ
ジスタR(A15),R(A10),R(A11)の値とするステッ
プS037の判別処理は不適当であるから、球払出し総数,
総入賞数,アウト球数の総和を集中管理コンピュータ36
の側から電子式制御装置1に転送して電子式制御装置1
の側で判別処理を実行するか、もしくは、集中管理コン
ピュータ36のデータ記憶部39に記憶された球払出し総
数,総入賞数,アウト球数の総和に基いて集中管理コン
ピュータ36がステップS037に対応する判別処理を実行
し、該判別結果に基いて電子式制御装置1の側に打止め
情報を伝送する必要がある。
第12図は電子式制御装置1と集中管理コンピュータ36
との間の通信処理のタイミングを示すアルゴリズムであ
り、特に、集中管理コンピュータ36のステップS118乃至
ステップS127の処理と各電子式制御装置1のステップS0
01乃至ステップS009,ステップS011乃至ステップS021と
の関係を示し、一般に、集中管理コンピュータ36から多
数の電子式制御装置1に対して同一データを一括して伝
送する同報連絡の際に用いられる。
集中管理コンピュータ36は待受けの状態から発呼およ
びキャリアセンスを実行し、同報コードとなる特殊コー
ド1を、分散配置された送信装置107を介して、全ての
電子式制御装置1に伝送する。特殊コード1は、次に送
信するデータが、該特殊コード1を受信した電子式制御
装置1に関係するかものであるか否かを電子式制御装置
1の側で判断させるための制御信号であり、データ設定
の対象となる電子式制御装置1の識別コード情報を含
む。これを受信した全ての電子式制御装置は1、この制
御信号と自分の識別コードとを比較し、次に送信される
データが自分に関係のあるものであるか否かを判断す
る。次いで、集中管理コンピュータ36は打止め設定数等
の設定データを送信し、この設定データを受信した電子
式制御装置1は、このデータが自分に関係のあるもので
あるか否かを判別し、関係のある場合に限り、このデー
タを記憶する。
次いで、集中管理コンピュータ36は、分散配置された
送信装置107を介して特殊コード2を送信し、データの
設定対象となった電子式制御装置1に対し、設定データ
の受信を確認する了解信号の送出を要求し、特殊コード
2を受信した電子式制御装置1は、送信アンテナ103お
よび直近の受信アンテナ103を介して集中管理コンピュ
ータ36に対して了解信号を伝送する。
了解信号が送信されなかった電子式制御装置1がある
場合、集中管理コンピュータ36は、この電子式制御装置
1に設定データが正常に伝送されなかったものと見倣
し、了解信号が送信されなかった電子式制御装置1に対
し、識別コードを個々に指定して、設定データを再度送
信し、設定対象となる全ての電子式制御装置1に設定デ
ータを記憶させる。
第13図(a)および第13図(b)は、電子式制御装置
1と集中管理コンピュータ36との間に1チャンネルの通
信チャンネルを設け、電子式制御装置1と集中管理コン
ピュータ36との間で伝送されるデータを、制御データ,
緊急データおよび一般データに区別して通信する場合の
タイミングを示すアルゴリズムである。
制御データは集中管理コンピュータ36から電子式制御
装置1に伝送されるデータであって、パチンコ機の駆動
制御プログラム,打止め設定値M,開放時間T,パチンコ機
の情報表示ディスプレイ34に表示すべきメッセージ等の
データおよび電子式制御装置1への指令コードであり、
緊急データは電子式制御装置1から集中管理コンピュー
タ36へ伝送されるデータの内、打止め,大当たり,不正
操作等の緊急な対処を必要とされるデータである。一般
データは、電子式制御装置1から集中管理コンピュータ
36へ伝送されるデータの内、緊急データを除いたもの、
即ち、入賞口別入賞数,セーフ球数,アウト球数,賞球
払出し数,玉貸機への投入金額および景品POS45の球数
など即時性を必要とされないデータである。
この実施例においては、電子式制御装置1と集中管理
コンピュータ36との間に1チャンネルの通信チャンネル
のみが設けられているので、一般データの送受信に対
し、緊急データの送受信および緊急データの処理に必要
とされる制御が優先して実行される。
集中管理コンピュータ36は、第13図(a)に示される
ように、まず、待受けの状態から発呼およびキャリアセ
ンスを実行し、電子式制御装置1の識別コードを指定し
てポーリングし、データ要求信号を出力する。データ要
求信号を受信した電子式制御装置1は自分の記憶してい
る遊技情報を検索し、打止め,大当たり,不正操作等の
緊急データが設定されているか否か、および、入賞口別
入賞数,セーフ球数,アウト球数,賞球払出し数,玉貸
機への投入金額等の一般データが更新されているか否か
を判別し、緊急データが設定されていれば緊急の処理を
必要とするデータが記憶されていることを示す緊急コー
ドと共に自分の識別コードを応答信号として送信し、ま
た、緊急データが設定されておらず、かつ、一般データ
が更新されている場合には、処理を加えるべき一般デー
タが記憶されていることを示す一般コードと共に自分の
識別コードを応答信号として送信し、また、緊急データ
が設定されておらず、かつ、一般データが更新されてい
ない場合には、送信不用コードを応答信号として送信す
る。なお、緊急データの内容自体は、電子式制御装置1
がこのデータの内容を集中管理コンピュータ36に転送し
た時点でクリアされ、また、一般データの記憶を示すフ
ラグは、一般データが更新された段階でセットされ、こ
のデータが集中管理コンピュータ36に転送された段階で
リセットされるようになっている。
応答信号を受信した集中管理コンピュータ36は、返信
された応答信号の種別を判別し、緊急コードが検出され
れば、直ちに、この受信データに対する処理、例えば、
携帯用送受信装置37への情報伝送等の処理を実行し、ま
た、一般コードが検出されれば電子式制御装置の識別コ
ードのみを記憶する。
以下、集中管理コンピュータ36は、電子式制御装置11
〜1nを循環的にポーリングし、緊急データの有無を全て
の電子式制御装置1について確認し、緊急コードが検出
されれれば、この電子式制御装置1に対する処理を優先
的に実行し、また、一般コードが検出されれれば、これ
らの電子式制御装置1の識別コードを全て記憶する。
そして、電子式制御装置11〜1nのいずれからも緊急コ
ードが検出されなくなると、集中管理コンピュータ36
は、第13図(b)に示されるように、記憶した識別コー
ド基いて電子式制御装置1の識別コードを指定し、対象
となる電子式制御装置1からの接続応答信号を確認して
一般データ送信要求信号を出力し、該電子式制御装置1
から伝送された一般データを更新記憶し、該識別コード
を内部記憶から消去する。
このようにして、一台分の電子式制御装置1に関する
一般データの処理が完了すると、上記と同様にして、電
子式制御装置11〜1nを循環的にポーリングして緊急デー
タの有無を確認し、緊急コードが検出されれれば、この
電子式制御装置1に対する処理を優先的に実行し、一般
コードが検出されれれば、これらの電子式制御装置1の
識別コードを記憶し、第13図(a)および第13図(b)
に示されるような処理を循環的に実行する。
また、集中管理コンピュータ36と各電子式制御装置1
との間に一般データ通信用の1チャンネルを設け、各電
子式制御装置11〜1nを循環的にポーリングして一般デー
タに関する処理を行う一方、緊急データ通信用の複数チ
ャンネルを設けて緊急データに関する処理を優先的に実
行するようにしてもよい。
第14図(a)および第14図(b)では、特に、集中管
理コンピュータ36が電子式制御装置1を積極的に制御す
る場合について示しており、第14図(a)に示されるよ
うに、一般データに関するポーリング処理では、集中管
理コンピュータ36が一般データを受信した後、対象とな
る電子式制御装置1にデータ受信要求信号を出力して接
続を確認してから制御データが送信される。電子式制御
装置1によって緊急データが検出された場合には、第14
図(b)に示されるように、電子式制御装置1の側から
集中管理コンピュータ36にアクセスして空きチャンネル
を探し、そのチャンネルを指定して緊急データの送信を
行う。この例では、打止めや大当たりおよび不正操作の
検出などの緊急データが電子式制御装置1から送信さ
れ、分散配置された受信アンテナ103に一旦受信され、
送信装置107を介して携帯用送受信装置37に伝送される
場合について示している。
なお、緊急データに関する処理を優先的に実行するた
め、集中管理コンピュータ36の側で割込み処理を必要と
される場合もある。
また、集中管理コンピュータ36と各電子式制御装置1
との間に複数(例えば、3チャンネル)の制御チャンネ
ルとデータチャンネルを設け、一般データの通信と制御
データの通信にデータチャンネルを用い、呼出しおよび
緊急データの通信のみを制御チャンネルで実行すること
もできる。
一般データの通信においては、第15図(a)に示され
るように電子式制御装置1の制御チャンネルから集中管
理コンピュータ36の空き制御チャンネルに制御信号を送
信して通信要求を知らせ、集中管理コンピュータ36に空
きデータチャンネルを検索させて電子式制御装置1のデ
ータチャンネルを指定し、このデータチャンネルを介し
て一般データの送受信を行わせる。また、緊急データの
場合には、第15図(b)に示されるように電電子式制御
装置1の制御チャンネルから集中管理コンピュータ36の
空き制御チャンネルに制御信号を送信して通信要求を知
らせた後、引き続き、この制御チャンネルを用いて緊急
データおよびこのデータの処理に直接関係する制御デー
タの送受信を優先的に実行する。
発明の効果 本発明の遊技装置の無線データ伝送方式によれば、集
中管理コンピュータに連絡する複数の受信アンテナが遊
技装置の配設領域内に分散配置されるので、遊技装置が
広範囲に配設された場合であっても、個々の遊技装置か
ら出力された無線データは直近の受信アンテナによって
確実に受信され、また、特定の遊技装置と受信アンテナ
との間に障害物があった場合に、この遊技装置からの無
線データを他の受信アンテナで受信することも可能とな
り、しかも、遊技装置の配設領域と集中管理コンピュー
タとが大きく離間している場合であっても、受信アンテ
ナと集中管理コンピュータとの間に信号増幅手段を配設
することにより信号の減衰を防止することができるの
で、遊技装置からの微弱な送信出力によって集中管理コ
ンピュータに確実にデータを伝送することができる。
一方、集中管理コンピュータから遊技装置へのデータ
伝送は、遊技装置の配設領域内に分散配置されて集中管
理コンピュータに連絡する送信装置によって行われるの
で、遊技装置が広範囲に配設された場合であっても、微
弱な送信出力によって集中管理コンピュータから遊技装
置にデータを伝送することができる。
また、遊技装置と集中管理コンピュータとの間の無線
中継空間を電磁気シールド材で被覆して外部ノイズの侵
入を防止することにより、集中管理コンピュータと遊技
装置との間の低出力のデータ伝送を一層確実に行うこと
ができる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明の無線データ伝送方式をパチンコ遊技場
に適用した実施例を示す概念図、第2図乃至第3図は遊
技装置の配設領域内に分散配置された送信装置と集中管
理コンピュータとの間の有線連絡を示すブロック図、第
4図乃至第5図は遊技装置の配設領域内に分散配置され
た送信装置と集中管理コンピュータとの間の無線連絡を
示すブロック図、第6図は同実施例のパチンコ機のデー
タ伝送を実現する電子式制御装置の要部を示すブロック
図、第7図は同実施例の集中管理コンピュータを示すブ
ロック図、第8図および第9図は電子式制御装置と各種
の遊技情報検出手段との接続関係を示す他の実施例のブ
ロック図、第10図(a)および第10図(b)は各々の電
子式制御装置におけるCPUの処理の概略を示すフローチ
ャート、第11図は集中管理コンピュータのCPUの処理の
概略を示すフローチャート、第12図は集中管理コンピュ
ータから多数の電子式制御装置に対して同一データを一
括して伝送する場合の通信処理を示すアルゴリズム、第
13図(a)および第13図(b)は電子式制御装置と集中
管理コンピュータとの間に1チャンネルの通信チャンネ
ルを設け緊急データに関する処理を優先して実行する場
合の通信処理を示すアルゴリズム、第14図(a)および
第14図(b)は集中管理コンピュータと電子式制御装置
との間に一般データ通信用の1チャンネルと緊急データ
通信用の複数チャンネルを設けて緊急データに関する処
理を優先的に実行する場合の通信処理を示すアルゴリズ
ム、第15図(a)および第15図(b)は集中管理コンピ
ュータと電子式制御装置との間に複数の制御チャンネル
とデータチャンネルとを設けて緊急データに関する処理
を優先して実行する場合の通信処理を示すアルゴリズム
である。 1……電子式制御装置、2……CPU、3……ROM、4……
RAM、5……無線データ記憶部、6……データ伝送部、
7……入出力インターフェイス、 8〜16……入賞口別入賞検出スイッチ、17……アウト球
カウンタ、18……セーフ球カウンタ、 19……不正操作検出装置、20……賞球払出し装置、21…
…玉貸機、22……遊技台制御基盤、23……第一種始動口
検出スイッチ、24〜32……入賞口別入賞調整手段、33…
…発射モータ、34……情報表示ディスプレイ、35……補
給装置、36……集中管理コンピュータ、37……携帯用送
受信装置、 38……CPU、39……データ記憶部、40……データ伝送
部、41……入出力回路、42……プリンタ、43……CRT、4
4……キーボード、45……景品POS、100……パチンコ
機、101……島、 102……送信アンテナ、103……受信アンテナ、 103′……送信アンテナ、104……同軸導体、 104′……デジタル伝送路、105……アンテナ結合器、10
6……受信装置、107……送信装置、 108……天井、109……中継機、109′……無線中継機、1
10……送信装置。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 北島 光晴 愛知県江南市古知野町朝日250番地 サ ン電子株式会社内 (72)発明者 渡邊 一郎 東京都新宿区揚場町1―3 グロリアビ ル5F 株式会社サン・コミュニケーシ ョンズ内 (72)発明者 前田 隆正 東京都新宿区揚場町1―3 グロリアビ ル5F 株式会社サン・コミュニケーシ ョンズ内 (56)参考文献 特開 平1−284280(JP,A)

Claims (4)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】無線出力によるデータ送信機能を備えた多
    数の遊技装置と集中管理コンピュータとの間のデータ伝
    送において、集中管理コンピュータに連絡する複数の受
    信アンテナを前記遊技装置の配設領域内に分散配置した
    ことを特徴とする遊技装置の無線データ伝送方式。
  2. 【請求項2】受信アンテナと集中管理コンピュータとの
    間に信号増幅手段を配設したことを特徴とする請求項1
    記載の遊技装置の無線データ伝送方式。
  3. 【請求項3】遊技装置と集中管理コンピュータとの間の
    無線中継空間を電磁気シールド材で被覆したことを特徴
    とする請求項1または請求項2記載の遊技装置の無線デ
    ータ伝送方式。
  4. 【請求項4】無線出力によるデータ送信機能を備えた集
    中管理コンピュータと多数の遊技装置との間のデータ伝
    送において、集中管理コンピュータに連絡する複数の送
    信装置を前記遊技装置の配設領域内に分散配置したこと
    を特徴とする遊技装置の無線データ伝送方式。
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