JP2516783Y2 - フレームワークへの部材の固定構造 - Google Patents

フレームワークへの部材の固定構造

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JP2516783Y2
JP2516783Y2 JP1753791U JP1753791U JP2516783Y2 JP 2516783 Y2 JP2516783 Y2 JP 2516783Y2 JP 1753791 U JP1753791 U JP 1753791U JP 1753791 U JP1753791 U JP 1753791U JP 2516783 Y2 JP2516783 Y2 JP 2516783Y2
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八平 渡辺
俊秀 牛田
潤一 中島
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東陶機器株式会社
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Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本考案は、建屋の壁等に1本また
は複数のパイプ材等によってフレームワークを固定し、
このフレームワークに後から機器やその他のオプショナ
ル部品を簡単に組み込めるようにした部材の固定構造に
関する。
【0002】
【従来の技術】建屋の壁に複数のパイプ材を枠状に組ん
でフレームワークとし、これに各種の用具や機器類を取
り付ける設備が従来から知られている。このような設備
としては、たとえば洗面所の壁にフレームワークを固定
しこれにネットを張って、比較的軽い小物類をこのネッ
トに掛けて使用したりするものがある。また、大型の設
備としては、たとえば浴室や専用のシャワーブースの壁
にシャワーヘッドへの給湯流路を兼ねたパイプを湯水混
合栓等と共にループ状に固定し、このパイプを利用して
物置き用のトレイ等を付属するものがある。
【0003】パイプ材を支柱としてこれに各種の用具や
機器を固定する場合、パイプの周壁に雌ネジを刻みこれ
に部材側に連接したビスをねじ込んで部材を固定した
り、パイプの外周を包む二股状のバンドを部材側に設け
てこのバンドを締め上げる等の固定構造が最も一般的で
ある。また、棚を設ける場合では、この棚の縁部に近い
部分にパイプを通す孔を開けておき、棚の下側をパイプ
の外周に嵌めた筒状の固定具によって支持する構造等も
利用されている。
【0004】
【考案が解決しようとする課題】パイプの周壁に雌ネジ
を開けてこれにビスをねじ込む固定構造は比較的簡単で
あるが、部材の取り付け位置は雌ネジによって決められ
てしまう。このため、部材の位置を変えて使いたいとき
や、オプション部品として買い足してゆく場合では、部
材のレイアウトの自由度も小さい。
【0005】また、バンドを利用するものでは、パイプ
に対する部材の取付け位置の高さや幅方向の位置を自由
に変えることができる。しかし、バンドがパイプの周面
を覆うので、バンド部分が突き出たりして外観の面で好
ましくなく、またこのバンドとパイプとの境目に埃等も
詰まりやすく、掃除もし難い。
【0006】更に、棚にパイプを挿し通す孔を開けるも
のでは、パイプを枠状に組んでしまう前に棚を取り付け
る必要がある。このため、壁にパイプを固定してしまっ
た後ではこれを分解しない限り、このような固定はでき
ない。したがって、オプション部品として新たに組み込
むこともできず、設備の拡充やレイアウトの変更にも障
害がある。
【0007】このように、パイプ材を組んだフレームワ
ークに各種の部材を固定する場合、その施工の面から出
来上がった施工体の外観の面まで改善すべき問題が残っ
ている。
【0008】本考案において解決すべき課題は、フレー
ムワークに各種の部材を簡単に組み込めるようにし、部
材のレイアウトが変更できしかも良好な施工体が得られ
るようにすることにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】本考案は、外郭がほぼ円
形の横断面形状を持つフレーム材に他の部材を固定する
構造であって、前記フレーム材の外周に摺動自在に嵌め
込まれ周壁の一部を軸線方向に切開したテーパリング
と、該テーパリングの外周面にテーパ嵌合し且つ周壁の
一部を軸線方向に切開すると共に外周に雄ネジを刻んだ
締付けリングとを備え、前記フレーム材に固定する部材
に、前記締付けリングを挿入可能な切欠を持つ固定座を
設け、前記切欠の内周に前記雄ネジが螺合する雌ネジを
設け、これらの雄ネジ及び雌ネジの螺合量によって前記
テーパリングと締付けリングのテーパ嵌合度を調整可能
としたことを特徴とする。
【0010】
【作用】フレーム材の外周に嵌めたテーパリングは、締
付けリングとのテーパ嵌合度によって内径が大きくなっ
たり小さくなったりし、これを利用することでフレーム
材の外周にテーパリングを強固に密着させることができ
る。締付けリングはその雄ネジを固定座の切欠の雌ネジ
に螺合するので、固定材と締付けリングとは一体化さ
れ、また締付けリングを螺合すると前記のようにテーパ
リングは締付けリングとのテーパ嵌合によってその内径
を収縮させる。したがって、締付けリングを固定座にね
じ込むだけで、テーパリングの収縮によりフレーム材と
固定すべき部材とを結合して一体化することが可能とな
る。
【0011】
【実施例】図1はシャワー設備の配管用パイプを兼ねる
フレームワークに本考案の固定構造を組み込んだ例を示
す正面図、図2はその左側面図である。
【0012】シャワー設備は、浴室又は専用のシャワー
ブース等の壁50を利用して固定されるもので、外部か
らの水及び湯の供給源に連通する湯水混合栓20下端に
備えている。湯水混合栓20の内部の混合水流路には、
スパウト20a及びハンドシャワー用のホース20bを
接続し、これらのスパウト20a及びホース20b側へ
の流路の切り換えと止水操作は前面に設けた切換えハン
ドル20cによって行う。更に、混合水流路には、別系
統の複数のシャワーヘッドに混合水を供給するための2
本の供給管21a,21bを上端部に連結している。こ
れらの供給管21a,21bの上端にはボディシャワー
ユニット22が連結され、更にこのボディシャワーユニ
ット22には別系統の連絡管23a,23bを接続し、
それぞれにスプレーシャワーヘッド24及び打たせシャ
ワーヘッド25を連結している。なお、これらのスプレ
ーシャワーヘッド24及び打たせシャワーヘッド25は
一体物として内部流路を分割したものである。
【0013】ボディシャワーユニット22の上にはハン
ガー26を固定し、これに複数のアタッチメント式のシ
ャワーヘッド27a,27bを着脱自在に備え、図示の
例ではもう一つのシャワーヘッド27cをホース20b
に接続して連絡管23aに固定したホルダー23cに掛
けている。ボディシャワーユニット22は中央に本体2
2aを備えると共にその左右に供給管21a,21bと
連絡管23a,23bの継手を兼ねるバルブユニット2
8,29を一体化したものである。本体22aは一方の
供給管21aに連通し、開閉ハンドル22bの操作によ
って前面に開けた多数の孔22cから湯を噴出する。ま
た、右側のバルブユニット28はスプレーシャワーヘッ
ド24用であり、その前面に設けたハンドル28aによ
ってシャワー吐水及び停止を行う。更に、左側のバルブ
ユニット29は打たせシャワーヘッド25側への湯の供
給及び停止をハンドル29aによって操作する。
【0014】湯水混合栓20の直ぐ上には、石鹸やその
他の用具を載せるためのトレイ30が組み込まれる。こ
のトレイ30は、左右の供給管21a,21bをフレー
ム材としてこれに固定したホルダ1に着脱自在である。
ホルダ1は、トレイ30を上から嵌め込めるように幅方
向に長い長方形状の保持部1aとその左右に突き出した
固定座2とを持つ。
【0015】図3は右側の供給管21aに対する固定座
2の固定構造を示す縦断面図、図4の(a)はその切欠
平面図、同図の(b)はその切欠底面図である。
【0016】固定座2の幅方向の先端部は供給管21a
の外径よりも大きな内径を持つ優弧状の切欠2aを持っ
てその端部を開放している。この切欠2aの上端部は図
3に示すように、供給管21aの外径にほぼ等しい内径
のフランジ2bを形成し、このフランジ2bよりも下を
中空としてその下面を開放している。また、切欠2aの
内周壁には供給管21aへの固定のための雌ネジ2cを
刻み、更に固定座2の端部にはこの切欠2aの開放部分
を含んで覆うカバー3を着脱自在に取り付けている。
【0017】切欠2aの内部には、固定座2を供給管2
1aに固定するためのテーパリング4と締付けリング5
が組み込まれる。図5は供給管21aとこれらのテーパ
リング4及び締付けリング5を分解して示す斜視図であ
る。テーパリング4は周面の一部を切欠した優弧状の横
断面形状を持ち、その内径を供給管21aの外径にほぼ
一致させた一様開口断面としている。そして、テーパリ
ング4の外周面は下側が先細りするテーパ面4aとして
形成されている。一方、締付けリング5は、テーパリン
グ4と同様に優弧状の横断面を持ち、内周にはテーパリ
ング4のテーパ面4aに嵌合するテーパ面5aを形成し
ている。そして、外周の下端部には固定座2の雌ネジ2
cに螺合する雄ネジ5bを刻み込むとともに、テーパ面
5aの下端には工具掛りとしての溝5cを図4の(b)
に示すように合計3ケ所に設けている。
【0018】これらのテーパリング4及び締付けリング
5は左側の供給管21bへの固定座2にも同様に組み込
まれるもので、その固定要領は次のとおりである。
【0019】まず、供給管21aはその下端を湯水混合
栓20に接続され、その上端をバルブユニット28に連
結しておく。一方、テーパリング4を締付けリング5の
中に差し込んでそれぞれのテーパ面4a,5aどうしを
緩くテーパ嵌合して予め一体物としておく。そして、テ
ーパリング4及び締付けリング5の周壁を開いた部分を
利用して供給管21aの周りに嵌め、その高さを仮決め
する。次いで、ホルダ1の固定座2の切欠2aを同様に
供給管21aの外周に沿わせて下げてゆき、仮固定して
いる締付けリング5の外周に嵌め込む。
【0020】以上の段取りによって、テーパリング4に
一体化している締付けリング5は切欠2aの中にほぼ同
軸上に嵌まり込む。この嵌め込みと同時に、工具掛り用
の溝5cにドライバ等の先端を掛けて締付けリング5を
回転させ、その外周の雄ネジ5bを切欠2aの雌ネジ2
cにねじ込む。これにより、締付けリング5は図3にお
いて上に移動し、そのテーパ面5aがテーパリング4の
テーパ面4aに強くテーパ嵌合する。このテーパ嵌合に
よって、周壁の一部を切欠した優弧状の横断面のテーパ
リング4はその内周が小さくなるように弾性変形し、テ
ーパリング4の内周壁は供給管21aの外周面に密着
し、これによってテーパリング4が供給管21aに強固
に一体化される。したがって、ホルダ1の固定座2は供
給管21aに対して、供給管21aの外周面に嵌合する
テーパリング4,このテーパリング4にテーパ嵌合し且
つ固定座2にねじ込んだ締付けリング5によって一体固
定される。そして、この固定後にカバー3を固定座2の
端部に固定すれば、ホルダ2の供給管21aへの固定作
業が完了する。なお、このカバー3は合成樹脂又は薄肉
の金属板等を利用した弾性変形可能な素材としておけ
ば、固定座2の端部の周面に着脱自在に取り付けること
ができる。
【0021】このような固定構造では、テーパリング4
と締付けリング5とを一体としたものを供給管21aに
取り付けるとき、その高さ位置は自在に変更できる。し
たがって、ホルダ1の固定位置は供給管21aの配管時
に現場合わせ等によって自由に変えることができ、施工
の自由度が向上する。また、締付けリング5とテーパリ
ング4とのテーパ嵌合によるテーパリング4の内径の収
縮の大きさは、嵌合度によっ変化する。このため、この
変化量に相当する分だけ供給管21aの外径が異なって
いても、テーパリング4と締付けリング5とによる供給
管21aの固定が可能である。したがって、供給管21
aの外径にも幅を持たせることができ、外径の異なるパ
イプ材であっても施工することができる。更に、切欠2
aは固定座2の下面のみを開放し、端部にはカバー3を
取り付けているので、切欠2aやテーパリング4及び締
付けリング5は外部に露出しない。このため、供給管2
1aの周りを拘束するバンドや固定座2を貫通して供給
管21aねじ込むビス等を利用する場合に比べると、外
観が向上すると共に表面に凹凸がないため埃等が詰まり
難く拭き掃除等も簡単に行えるようになる。
【0022】なお、トレイ30を保持するためのホルダ
1だけでなく、シャワーヘッドを掛けておくためのハン
ガー26と連絡管23a,23bとの固定にも同様な構
造が採用できる。
【0023】ここで、図1及び図2に示したシャワー設
備には各種の機能があり、これを以下に順に説明する。
【0024】上端に設けるスプレーシャワーヘッド24
及び打たせシャワーヘッド25は一体の金具製品として
構成され、それぞれの吐水端への内部流路を区分けした
ものである。すなわち、スプレーシャワーヘッド24に
は図1において右側の連絡管23aからの流路を接続
し、一方打たせシャワーヘッド25には左側の連絡管2
3bを接続している。また、供給管21a,21bはい
ずれも湯水混合栓20の混合水流路に直結しているの
で、バルブユニット28,29のハンドル28a,29
aを操作して内部の弁を開けば、スプレーシャワーヘッ
ド24及び打たせシャワーヘッド25から散水できる。
したがって、ホース20bに接続したシャワーヘッド2
7c,ボディシャワーユニット22,スプレーシャワー
ヘッド24及び打たせシャワーヘッド25は、いずれも
独立して操作することができ、これらの中の一つ又はそ
れ以上の組み合わせで同時に吐水できる。たとえば、シ
ャワーヘッド27cを使ってシャワーを浴びている間に
打たせシャワーヘッド25からも打たせ湯を被る等であ
る。
【0025】また、図2に示すように、スプレーシャワ
ーヘッド24の吐水端は斜め下を向き、打たせシャワー
ヘッド25のそれは斜め上を向いた姿勢となっている。
このため、これらのシャワーヘッド24,25を縦方向
に配列していても、打たせシャワーヘッド25からの吐
水は一旦上に向かって放物線状に落ちる流れなので、そ
の流線はスプレーシャワーヘッド24からの流線に干渉
しない。したがって、スプレーシャワーヘッド24と打
たせシャワーヘッド25とを同時に使う場合でも、それ
ぞれの機能に障害が出ることなくシャワーを浴びること
ができる。
【0026】また、トレイ30に加えて複数のシャワー
ヘッドを掛けておくためのハンガー26を備えているの
で、シャワーを浴びるための用具を全てシャワー設備の
中に準備できる。そして、図1に示すようにトレイ30
の上の壁50に鏡31を設けるようにすれば、シャワー
設備を離れないまま洗顔や洗髪がそのまま行え、使い勝
手も向上する。
【0027】なお、シャワーヘッド27a〜27cをホ
ルダ26に掛けておくための構造としては各種のものが
考えられ、その最も簡単なものはホルダ26に上下方向
に支持孔を開けておき、この中に各シャワーヘッド27
a〜27cの基端部を嵌め込んで保持する等である。そ
して、差し込んだときにシャワーヘッド27a〜27c
が支持孔から外れ落ちないように、図1に示すように拘
束ボタン26aを備えることが好ましい。この拘束ボタ
ン26aはシャワーヘッド27a〜27cを支持孔に差
し込んだときには前側に自動的に突き出るようにして基
端部を拘束し、取り外すときは後側に押すと拘束機構が
解除されシャワーヘッド27a〜27cを抜き取れるよ
うな構成であればよい。
【0028】シャワー設備において用いるシャワーヘッ
ドは単なるスプレー状の散水だけでなく、各種の機能を
持たせて使い分けるようにすれば便利である。たとえ
ば、マッサージ機能を重視したものや泡沫を利用してソ
フトタッチのシャワーが得られるようにする等であり、
その例を図6から図10に示す。
【0029】図6はシャワーヘッドの要部を示す縦断面
図、図7はその外観を示す正面図である。
【0030】図において、シャワーヘッドの本体10の
吐水端には散水ヘッド11が固定され、ホース20bに
連通する内部流路10aからこの散水ヘッド11までの
流路に吐水形態を切り換えるための切換え弁12を組み
込んでいる。散水ヘッド11は中央に第1流路11a及
びその周りであって本体1と共に形成される環状断面の
第2流路11bを備え、第1流路11aの終端には多数
の孔11dを開けた散水板11cを一体化している。ま
た、第2流路11bの終端には、給水を旋回させてミク
ロのミストシャワーとするためのエレメント13を3か
所に組み込んでいる。
【0031】図8はこのエレメント13の組み込みを示
すものであり、散水ヘッド11に設けた円形断面の開口
11eの中にエレメント13が固定されている。開口1
1eは吐水端側が先細る断面形状を持つ共に、小径のミ
スト孔11fを同軸上に開けたものである。また、エレ
メント13は螺旋の羽根13aを周面に形成してこの羽
根13aと開口11eの内壁とによって作られる螺旋の
ミスト流路13bを設けている。このようなエレメント
13によって、水が第2流路11bから供給されると、
図8の矢印で示すように、ミスト流路13bによって水
が強制的に旋回させられる。そして、吐水端のミスト孔
11fは内径が小さいので、増速されると共に水がミス
ト化される。このとき、流れにはエレメント13による
旋回力が残っているので、流れ自身には遠心力が発生
し、図8に示すように円錐状のミスト膜としてミスト孔
11fから放出される。
【0032】また、切換え弁12は切換えハンドル12
aのスピンドル12bの先端に弁体12cを設け、この
弁体12cを第1流路11a側の第1弁座14a及び第
2流路11b側への第2弁座14bに着座可能としてい
る。
【0033】このような構成では、図6の状態では弁体
12cは第2弁座14bに着座して第2流路11b側を
閉じ、第1流路11a側のみを開いている。このため、
内部流路10aから給水すると水は第1流路11aから
散水板11c側へ送られ、孔11dからスプレー吐水と
して散水される。また、切換えハンドル12aを回して
図6において弁体12cを下げるとこれが第1弁座14
aに着座して第1流路11a側を閉じ、第2流路11b
側のみを開く。このため、水は第2流路11bから散水
ヘッド11の開口11eに流れ込み、前述のように螺旋
のミスト流路13bを持つエレメント13によって流れ
が強制的に旋回させられる。したがって、第2流路11
b側に流路を切り換えれば、ミスト孔11fからミクロ
のミスト吐水が行われる。なお、ミスト孔11fは散水
ヘッド11に合計3個設けられているので、各ミスト孔
11fからの円錐状のミスト膜が散水ヘッド11の中央
部分で合流することになり、ミストの密度が中央部で希
薄になることはなく、適切なシャワー散水が得られる。
【0034】図9はミスト吐水に加えて一点集中のスポ
ット吐水に切り換えて使えるようにした例を示す要部の
縦断面図、図9はその散水ヘッド部分の底面図である。
【0035】図において、シャワーヘッドの本体60の
先端には、スポット吐水用のスポット散水ヘッド61及
びミスト吐水用のミスト散水ヘッド62がそれぞれ固定
されている。スポット散水ヘッド61からミスト散水ヘ
ッド62との間には外部に突き出た切換えハンドル63
aによって操作される切換え弁63が組み込まれる。切
換え弁63は切換えハンドル63aに連結したスピンド
ル63bの先端に弁体63cを備え、この弁体63cを
スポット散水ヘッド61側の第1弁座64a及びミスト
散水ヘッド62側の第2弁座64bに着座可能としたも
のである。
【0036】スポット散水ヘッド61は第1弁座64b
の下流に円形断面の中空部を持つものとして形成され、
その吐水端には図10に示すように多数の孔61aを環
状に配列して開けている。これらの孔61aはその開口
軸線を互いに平行にするほか、吐水した水が或る程度ス
ポット散水ヘッド61の表面から離れた位置で合流する
ように、吐出端側が中心側に向くように軸線を傾けるよ
うにすることが好ましい。
【0037】更に、ミスト散水ヘッド62の内部は第2
弁座64b側に連通して円形断面の中空部を形成してい
る。そして、ミスト散水ヘッド62の吐水端には、図8
で示したものと同様なミスト化のための螺旋流路を形成
するエレメント62aを組み込み、ミスト水を円錐状に
放出するミスト孔62bを3か所に開けている。
【0038】図9では弁体63cが第1弁座64aに着
座してミスト散水ヘッド62側への流路のみを開いてい
る。このため、水は開いている第2弁座64b側からミ
スト散水ヘッド62の内部へ流れ込み、図8で示したよ
うにエレメント62aによって強制旋回させられ、ミス
ト吐水としてミスト孔62bから円錐膜状に吐出され
る。
【0039】また、切換えハンドル63aを回して弁体
63cを第2弁座64b側に着座させて第1弁座64a
側を開くと、給水はスポット散水ヘッド61の孔61a
のみから吐出される。そして、これらの孔61aの軸線
をスポット散水ヘッド61の中心側に向けて少し傾けて
おけば、孔61aからの水は吐出後に一点に集中して合
流するようになる。このため、この合流点に身体や頭が
当たるようにすれば、スポット的な強い吐水が得られ
る。したがって、柔らかいミストによるシャワー散水
と、一点集中のスポットシャワーに切り換えて使うこと
ができる。
【0040】このように、シャワーヘッドに様々な吐水
形態に切換え可能な構造を持たせておけば、複数のシャ
ワーヘッドをオプションとしてシャワー設備に備えるこ
とによって、必要に応じた適切な吐水が得られる。
【0041】
【考案の効果】本考案では、固定座に締付けリングをね
じ込むときにこの締付けリングにテーパ嵌合しているテ
ーパリングの内径を収縮させ、この収縮によってフレー
ム材の外周を挟持して部材を固定できる。このため、フ
レーム材にバンドを掛けたり固定用のビスを部材側から
ねじ込むことなく、簡単に部材を固定でき、凹凸のない
外観が得られる。また、締付けリングとテーパリングと
の嵌合が弱いときにはテーパリングは自由にフレーム材
の周りで動かすことができ、固定する部材の位置も簡単
に変更できる。このため、ビス孔をフレーム材に開ける
ような固定点が予め決められた施工に比べると、自由度
の高い良好な施工が可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】シャワー設備の配管をフレームワークとして本
考案の部材の固定構造を備えた例を示すシャワー設備の
全体の正面図である。
【図2】図1に示したシャワー設備の左側面図である。
【図3】供給管に対するホルダの固定構造を示す要部の
縦断面図である。
【図4】図3の固定構造の横断面を示す図である。
【図5】供給管,テーパリング及び締付けリングの分解
斜視図である。
【図6】ミスト吐水とスプレー吐水に切換え可能とした
シャワーヘッドの要部を示す縦断面図である。
【図7】図6のシャワーヘッドの正面外観図である。
【図8】給水をミスト化するためのエレメントの組み込
み構造を示す概略縦断面図である。
【図9】ミスト吐水とスポット吐水に切換え可能とした
シャワーヘッドの要部を示す縦断面図である。
【図10】図9の吐水端部分を示す底面図である。
【符号の説明】
1 ホルダ 2 固定座 2a 切欠 2b フランジ 2c 雌ネジ 3 カバー 4 テーパリング 4a テーパ面 5 締付けリング 5a テーパ面 5b 雄ネジ 5c 溝 21a 供給管(フレーム材) 21b 供給管(フレーム材)

Claims (1)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 外郭がほぼ円形の横断面形状を持つフレ
    ーム材に他の部材を固定する構造であって、前記フレー
    ム材の外周に摺動自在に嵌め込まれ周壁の一部を軸線方
    向に切開したテーパリングと、該テーパリングの外周面
    にテーパ嵌合し且つ周壁の一部を軸線方向に切開すると
    共に外周に雄ネジを刻んだ締付けリングとを備え、前記
    フレーム材に固定する部材に、前記締付けリングを挿入
    可能な切欠を持つ固定座を設け、前記切欠の内周に前記
    雄ネジが螺合する雌ネジを設け、これらの雄ネジ及び雌
    ネジの螺合量によって前記テーパリングと締付けリング
    のテーパ嵌合度を調整可能としたことを特徴とするフレ
    ームワークへの部材の固定構造。
JP1753791U 1991-03-22 1991-03-22 フレームワークへの部材の固定構造 Expired - Lifetime JP2516783Y2 (ja)

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