JP2516580Y2 - てこ式複合空気弁 - Google Patents

てこ式複合空気弁

Info

Publication number
JP2516580Y2
JP2516580Y2 JP1991061811U JP6181191U JP2516580Y2 JP 2516580 Y2 JP2516580 Y2 JP 2516580Y2 JP 1991061811 U JP1991061811 U JP 1991061811U JP 6181191 U JP6181191 U JP 6181191U JP 2516580 Y2 JP2516580 Y2 JP 2516580Y2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
valve
float
valve seat
main float
sub
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP1991061811U
Other languages
English (en)
Other versions
JPH04126076U (ja
Inventor
芳彦 川端
敏雄 矢野
Original Assignee
敏雄 矢野
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by 敏雄 矢野 filed Critical 敏雄 矢野
Priority to JP1991061811U priority Critical patent/JP2516580Y2/ja
Publication of JPH04126076U publication Critical patent/JPH04126076U/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP2516580Y2 publication Critical patent/JP2516580Y2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Self-Closing Valves And Venting Or Aerating Valves (AREA)

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この考案は、水道用等の管に設け
る空気弁であって、小弁口をてこ作用で開閉する主浮子
の中に大弁口を開閉する副浮子を収納したてこ式複合空
気弁に関する。
【0002】
【従来の技術】てこ式複合空気弁に関する従来技術は、
特公昭57−56629号に示されている。このもの
は、大弁口を開閉する球形の副浮子と、小弁口を開閉す
る環体の主浮子とを組合わせたもので、空の管にはじめ
て送水するときには、管内の空気を大弁口と小弁口から
排気する。その後弁室は充水して大弁口と小弁口は各々
閉弁する。次に管内水に混入する空気が弁室を満たして
主浮子、副浮子とも浮力を消失する。そのとき副浮子は
水圧によって大弁口に押し付けられたままであって降
下、開弁することができないが、主浮子は水圧のもとに
おいても降下して小弁口を開弁、排気することができ
る。小弁口の開口面積が極めて小さく、しかもてこ力を
利用しているので、水圧のもとでも主浮子は作動するの
である。
【0003】しかしながら、排気量が多いときに、副浮
子が空気流で吹き上げられ、その後は管内の圧力によっ
て副浮子は大弁口を押し付けたままとなり、管内に大量
の空気を残すことがある。
【0004】副浮子が空気流で吹き上げられることのな
いものとして、特開昭63−266282号がある。こ
れは窓孔を有する浮子容器の中に主浮子と副浮子を収納
して、両浮子が流入口からの空気流を直接受けることが
ないようにしたものである。ところが浮子容器を用いる
と、構造が複雑、大型になる。
【0005】
【考案が解決しようとする課題】課題は、主浮子内に副
浮子を収納するてこ式複合空気弁で、浮子容器を用いる
ことなく、流入口からの空気流が副浮子に直接当たらぬ
ようにすることである。
【0006】
【課題を解決するための手段】本考案は、下部に管路か
らの流入口を有する弁筒と、この弁筒の上部に取付けら
れて、中央に大弁座を有し、偏心位置で大弁座より下側
に小弁座を有し、さらに該小弁座より外側に支点を有す
る弁蓋と、前記の弁筒内に上下動自在に収納されて前記
の支点を中心に揺動して前記小弁座を開閉する逆円錐台
形の主浮子と、該主浮子の中央に穿設される穴室に上下
動自在に収納されて前記大弁座を開閉する逆円錐台形の
副浮子とから成るてこ式複合空気弁であって、前記の穴
室は排水孔を有する底部で遮蔽し、前記主浮子の上部外
縁には遠心方向に膨出する数箇所の突起部を設け、前記
弁蓋の内壁には主浮子の上部外縁より内側にまで達し、
しかも前記支点と同じ高さの上限ストッパを複数個設
け、前記の弁筒の底に複数個の台座を設けたことを特徴
とする。
【0007】従って、排気中に主浮子が台座の上に乗っ
ているときは、流入口から台座の周囲と主浮子の外側空
間と突起部の間を経て主浮子と副浮子の上方から大弁座
へ通じる排気通路が形成される。また、排気中に主浮子
が上限ストッパに当接しているときは、流入口から主浮
子の下方を通り、主浮子の外側空間を経て、突起部の間
を通り、複数の上限ストッパと支点の間を通過して、主
浮子と副浮子の上方から大弁座へ通じる排気通路が形成
される。即ち、主浮子の位置にかかわらずに大弁座に通
じる排気通路が確保され、しかも穴室は底部で遮蔽さ
れ、空気流はわずかに排水孔から流入するのみであるか
ら、副浮子は流入口からの空気流を直接受けることがな
い。
【0008】
【実施例】図において、1は円筒状の弁筒で、2は弁筒
1の下方の流入口であり、3は弁筒1上方にねじ込み取
付けられる弁蓋で、4は弾性体で成る小弁座で、この小
弁座4は弁蓋3の偏心位置において下向きに突起し且つ
おねじを有する突座5に着座し、めねじ付の取付カバー
6が突座5にねじ込まれて小弁座4が固定される。7は
突座5に穿設されて小弁座4を大気側に通じる小弁口で
ある。8は上部外縁51に遠心方向に膨出する数箇所の
突起部25を有する逆円錐台形の主浮子である。10は
主浮子8がてこ作用を伴って小弁座4を開閉するための
支点で弁蓋3の内壁から突設する。この支点10の下面
は小弁座4の座面よりも僅かに高く、小弁座4よりも外
側に位置する。9は弁蓋3の内壁から中心方向に膨出し
て主浮子の上部外縁51より小径のところまで達する複
数個の上限ストッパであり、主浮子8の上昇時の高さを
制限する。該上限ストッパ9の下面の高さは前記の支点
10の下面の高さと同じである。従って主浮子8の上面
27は支点10と上限ストッパ9とによって上昇高さを
制限されて水平を保ちつつ小弁座4を押して閉塞する。
【0009】また突起部25の1つには割り溝35が設
けてあり、支点10から下向きに突出するピン36がこ
の割り溝35に挿入して、主浮子8の回転を防止する。
ただし割り溝35とピン36は省略してもかまわない。
主浮子8の中央には内壁に直線上突起23を有する円筒
状の穴室13が設けられ、この穴室13は排水孔15を
有する底部50で遮蔽される。
【0010】前記弁蓋3の中央で前記小弁座4より上側
の位置には、弾性体で成る大弁座20が大弁口22を穿
設したねじ込み式の押え具21で固定されている。前記
穴室13内には該大弁座20を開閉する副浮子17が上
下動自在に収納されている。この副浮子17は逆円錐台
形で、頂部には小さな円錐台形の突起18が突出してい
る。この突起18は副浮子17が大弁座20と同芯状態
で閉弁するための案内である。ただし突起18は省略し
てもかまわない。また弁筒1の底には複数の台座11が
形成されている。
【0011】
【作用】この実施例の作用を説明する。弁筒1内が空気
で満たされていて、排気が行われしかも主浮子8が台座
11に乗っている状態を図1に示す。このとき空気流
は、流入口2から台座の周囲12と主浮子8の外側空間
30とを経て、主浮子8と副浮子17の上方から大弁座
20を経由して、大弁口22へ排気する。このとき副浮
子17は主浮子8の穴室13の中にあって、空気流は副
浮子17を直接吹き上げることはない。排水孔15から
流入する微量の空気流が副浮子17を吹き上げようとす
るがその吹き上げ力は、流入口2からの空気流が副浮子
17を直接吹き上げるときの吹き上げ力に比べると小さ
い。
【0012】次に弁筒1内が空気で満たされていてしか
も空気流のために主浮子8が上昇して上限ストッパ9に
当接している状態を図4に示す。このとき空気流は流入
口2から主浮子8の下方を通り、主浮子8の外側空間3
0を経て、突起部25の間を通過し、さらに複数の上限
ストッパ9と支点10の間を通過し、主浮子8と副浮子
17の上方を通り、大弁座20を経由して、大弁口22
へ排気する。このとき、副浮子17は主浮子8の穴室1
3の中にあって、空気流は副浮子17を直接吹き上げる
ことはない。排水孔15から流入する微量の空気流が副
浮子17を吹き上げようとするが、その吹き上げ力は、
流入口2からの空気流が副浮子17を直接吹き上げると
きの吹き上げ力に比べると小さい。
【0013】弁筒1内が充水すると、図2に示すよう
に、主浮子8は浮力により必ず上昇して支点10と上限
ストッパ9に当接し、しかも小弁座4を押して閉塞しつ
つ上面27を水平に保つ。また、副浮子17も浮力によ
り上昇して大弁座20を閉塞する。
【0014】次に充水後に流入口2から空気が入って弁
筒内に貯溜するときについて図2を用いて説明する。空
気貯溜とともに副浮子17の浮力が小さくなるので、副
浮子17が大弁座20を押す力は軽減されるが、弁筒1
内の圧力により副浮子17を大弁座20に押し付ける力
が存するため、大弁座20は開弁されない。主浮子8も
浮力軽減して降下しようとする。このとき弁筒1内の圧
力が上面27を小弁座4に押しつけるが、支点10を中
心としたてこ作用で小弁座4を開く力の方が強く、よっ
て主浮子8は支点10を中心に揺動して小弁座4を開弁
する。
【0015】弁筒1内が負圧となるときは、まず副浮子
17が大弁座20から離れ、次いで弁筒1内に空気が吸
入される。このとき穴室13内の水は排水孔15から流
入口2へ排出し、副浮子17は穴室13の底部50に着
座する。弁筒1内が空になるに従い主浮子8も降下して
台座11に着座する。
【0016】
【考案の効果】主浮子8が台座11に乗っているときに
も上限ストッパ9に当接するときにも、流入口2から大
弁座20に通じる排気通路が確保され、しかも副浮子1
7は主浮子8の穴室13内にあって流入口2からの空気
流を直接受けることがない。
【図面の簡単な説明】
【図1】この考案の実施例に係るてこ式複合空気弁の正
面から見た断面図であって、排気時の状態を表す。
【図2】この考案の実施例に係るてこ式複合空気弁の正
面から見た断面図であって、充水時の状態及び充水後に
空気が貯溜する時の状態を示す。
【図3】図1,2及び4において、40,41の面で切
断して下から見た断面図を示す。
【図4】この考案の実施例に係るてこ式複合空気弁の正
面から見た断面図であって、排気時の状態を示す。
【符号の説明】
1 弁筒 2 流入口 3 弁蓋 4 小弁座 8 主浮子 9 上限ストッパ 10 支点 11 台座 13 穴室 15 排水孔 17 副浮子 20 大弁座 25 突起部 50 底部 51 主浮子8の上部外縁

Claims (1)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 下部に管路からの流入口を有する弁筒
    と、この弁筒の上部に取付けられて、中央に大弁座を有
    し、偏心位置で大弁座より下側に小弁座を有し、さらに
    該小弁座より外側に支点を有する弁蓋と、前記の弁筒内
    に上下動自在に収納されて前記の支点を中心に揺動して
    前記小弁座を開閉する逆円錐台形の主浮子と、該主浮子
    の中央に穿設される穴室に上下動自在に収納されて前記
    大弁座を開閉する逆円錐台形の副浮子とから成るてこ式
    複合空気弁であって、前記の穴室は排水孔を有する底部
    で遮蔽し、前記主浮子の上部外縁には遠心方向に膨出す
    る数箇所の突起部を設け、前記弁蓋の内壁には主浮子の
    上部外縁より内側にまで達し、しかも前記支点と同じ高
    さの上限ストッパを複数個設け、前記の弁筒の底に複数
    個の台座を設けたことを特徴とするてこ式複合空気弁。
JP1991061811U 1991-05-02 1991-05-02 てこ式複合空気弁 Expired - Fee Related JP2516580Y2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP1991061811U JP2516580Y2 (ja) 1991-05-02 1991-05-02 てこ式複合空気弁

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP1991061811U JP2516580Y2 (ja) 1991-05-02 1991-05-02 てこ式複合空気弁

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH04126076U JPH04126076U (ja) 1992-11-17
JP2516580Y2 true JP2516580Y2 (ja) 1996-11-06

Family

ID=31930103

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP1991061811U Expired - Fee Related JP2516580Y2 (ja) 1991-05-02 1991-05-02 てこ式複合空気弁

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2516580Y2 (ja)

Families Citing this family (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP3477472B2 (ja) * 2000-05-18 2003-12-10 敏雄 矢野 補修機能付きの水没式空気弁
JP4141675B2 (ja) * 2001-10-31 2008-08-27 株式会社清水鐵工所 偏心型空気弁

Family Cites Families (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
GB2082257B (en) * 1980-08-08 1984-02-15 Gen Electric Liquid coolant distribution systems for gas turbines

Also Published As

Publication number Publication date
JPH04126076U (ja) 1992-11-17

Similar Documents

Publication Publication Date Title
WO2022111250A1 (zh) 一种气泡水制造机
JP2516580Y2 (ja) てこ式複合空気弁
JP3620040B2 (ja) 液体容器の栓体
US2346313A (en) Positive valve actuation in nonoverfill devices
JP2943396B2 (ja) 燃料タンクの蒸発燃料処理装置
JP5962433B2 (ja) 加圧注出式液体容器
JPS5931159Y2 (ja) 液体汲上式液体容器の転倒止水装置
JPS6241711Y2 (ja)
JPS6238591Y2 (ja)
JPS5814298Y2 (ja) オ−バ−フロ−防止機構を備えた貯液装置
JP2506031Y2 (ja) 正倒立使用を可能にしたエアゾ―ルバルブ
JPH0630Y2 (ja) 電気ポットの自然吐出防止構造
JPS6245622Y2 (ja)
JP3485563B1 (ja) 包装容器の内圧調整用樹脂蓋
JPS6332680Y2 (ja)
JPH07293727A (ja) 空気弁
JP2563467Y2 (ja) 液体充填装置
JPS5846080Y2 (ja) 逆圧式充填バルブの缶シ−ル装置
JPS6238594Y2 (ja)
JPS603024Y2 (ja) 燃料タンクにおける吹返し防止装置
JPH0726999Y2 (ja) ポンプ注液式液体容器
JPS6228276Y2 (ja)
JPS6238593Y2 (ja)
JPS6037066Y2 (ja) 液体容器
JPS6238597B2 (ja)

Legal Events

Date Code Title Description
LAPS Cancellation because of no payment of annual fees