JP2516490B2

JP2516490B2 - 織物処理方法及び組成物

Info

Publication number: JP2516490B2
Application number: JP3148797A
Authority: JP
Inventors: マーチン・コンキヤノン
Original assignee: Unilever NV
Current assignee: Unilever NV
Priority date: 1990-06-20
Filing date: 1991-06-20
Publication date: 1996-07-24
Anticipated expiration: 2011-07-24
Also published as: EP0462806B1; AU637504B2; ATE148496T1; ES2097186T3; GB9013784D0; ZA914744B; EP0462806A2; AU7846191A; EP0462806A3; DE69124425T2; BR9102567A; DE69124425D1; JPH04257380A

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】本発明は、選択及び濯ぎ工程など
の湿式処理中に、着色（又は染色）織物からの染料の放
出量を減らすための織物処理用組成物及びその方法に関
する。

【０００２】

【従来の技術】工業的な生地の後処理の分野に於いて
は、染色またはプリントした織物を色『止め』剤（dye
fixing agent）で処理することは公知である。色止め剤
は通常（i）石鹸助剤として、緩く結合した染料を織物
から除去するのを促進させて残った強く結合した染料を
次の湿式処理に対して比較的堅牢にするか、（ii）結合
剤として、緩く結合した染料が織物と結合するのを促進
させ、かくして次の湿式処理に対して染料の堅牢度を高
める、ことのいずれかの方法で作用する。

【０００３】本発明は、第二（結合）の型の色止め剤に
関する。

【０００４】家庭での条件下に、着色織物の混ざった洗
濯物並びに、着色織物及び白色織物の混ざった洗濯物を
湿式処理（例えば、洗濯工程の洗濯及び濯ぎ段階）にか
けるときには、工業的な後処理が為されたにも拘わら
ず、時折処理水を経て織物から他の織物に染料が転移す
るという危険性がある。染料の転移（dye transfer）が
起きると、着色剤がしみ出し、褪色し、織物が変色及び
/または染みになったりして、明らかに望ましくない。
ファッションが、より着色した衣服及び生地材料、特に
多色の衣服及び生地材料へと進展するにつれて、湿式処
理中の染料の転移問題がより深刻になってきた。

【０００５】この問題を解決するために当業界に於いて
は種々の提案が為されてきたが、解決方法は主に、洗濯
または濯ぎ溶液に一度取り込まれた染料を漂白または不
活性にする方法に依存している。これらの例としては、
英国特許第1,368,400号（Procter & Gamble）、欧州特
許第0,024,368号（Unilever）及び同第0,265,257号（Un
ilever）が挙げられる。

【０００６】本発明は、湿式処理中に着色織物からの染
料の放出量を減らす組成物及びその方法を提供し、従来
技術の欠点を実質的に軽減させることを目的とする。

【０００７】工業的な処理として適用するとき、色止め
剤は、通常規定レベルの色止め剤と、最適イオン強度を
与える塩と、pHを低レベルに保持するpH調節剤とを含む
加熱液体から放散するか、または前述の加熱液体を使用
して織物に貫流（pad through）させて適用する。一般
的には、処理を実施するには40℃を越える溶液温度が必
須であると考えられている。例えば、カチオン性色止め
剤である、INDOSOL E-50液体（27.02.84 Ref 6008.35.8
4）に関するSandozの技術文献では、処理液を50〜60℃
の温度で20〜30分間加熱して放散処理（exhaustion）を
実施している。

【０００８】同様にCROSCOLOR PMF（1981年7月、コード
番号第7894号）及びCROSCOLOR NOFF（1988年1月、コー
ド番号第8544号）に関するCrosfield Textile Chemical
sの文献に於いては、２つのカチオン性色止め剤を使用
して、放散処理温度50℃で20分間と、40℃で20〜25分間
の各々の場合が開示されている。従って、工業的な後処
理分野に於いては工程温度をが40℃未満であるというの
は不利だということになる。

【０００９】放散処理を実施するのには、液体中に高濃
度の色止め剤が必須であるとも一般的に信じられてい
る。CROSCOLOR PMF に関するCrosfield Textile Chemic
alsの文献に於いては、織物に対し10重量%が示唆されて
いる。

【００１０】

【本発明】意外にも家庭用処理工程の一部として40℃未
満の温度で、通常工業的に使用されるよりも低いレベル
で色止め剤を織物への成分抽出処理に使用し得ること
と、この方法を使用すると、家庭での洗濯などの湿式処
理中に着色織物からの染料の放出量を減らせること、と
が知見された。

【００１１】従って本発明は、湿式処理中織物からの染
料の放出量を減らすために、工程全体にわたって４０℃
未満の溶液温度で、カチオン性色止め剤を含む組成物の
溶液と織物とを接触させる段階からなる織物の処理方法
を提供する。

【００１２】通常工業的方法で用いられる色止め剤を使
用した家庭での工程から知見される色止め効果は、実に
驚くべき程であった。というのも、家庭での洗濯工程に
於いては、pH、イオン強度及び水の硬度が容易には制御
できないからである。

【００１３】本方法は、家庭用の洗濯工程の一部（即
ち、洗濯段階の一部、若しくは濯ぎ段階の一部）、また
は別個の処理として実施し得る。

【００１４】非イオン性の洗剤活性材料を本発明の組成
物に添加すると、色止め剤の効果を促進し、次の湿式処
理中で処理済みの織物から放出した染料の量を実質的に
減らし得たことが知見された。工業的な文献では、過剰
の染料を放出させないようにするためには処理溶液中に
特定のイオン強度が必要であると教示されていたので、
このことは予想外であった。本発明の工程に於いて使用
され得る非イオン性ベースの洗剤粉末または液体に、色
止め剤を配合することは特に好都合である。

【００１５】従って、本発明は、（i）カチオン性色止
め剤と、（ii）洗剤活性剤、好ましくは非イオン性の洗
剤活性剤と、（iii）場合により、織物柔軟化化合物
と、からなる組成物を提供する。

【００１６】本発明の方法に使用するのに好適な色止め
剤は、カチオン性の種類［例えば、脂肪族ポリアミンの
Indosol E-50 （Sandoz製）及び分子量2,000〜20,000の
塩化ジメチルジアリルアンモニウムポリマーのCroscolo
r NOFF（Crosfield製）］のものがある。他のカチオン
性色止め剤は、『Aftertreatments for Improving the
Fastness of Dyes on Textile Fibers 』、Christopher
C Cook、（REV.PROG.COLORATION VOL 12 1982）に記載
されている。本発明で使用するのに好適な色止め剤とし
ては、例えば脂肪酸-ジアミン縮合物（例えば、オレイ
ルジエチルアミノエチルアミドの塩酸塩、酢酸塩、メト
硫酸塩及びベンジル塩酸塩、オレイルメチル-ジエチレ
ンジアミンメト硫酸塩、モノステアリル-エチレンジア
ミノトリメチルアンモニウムメト硫酸塩並びに３級アミ
ンの酸化生成物）、ポリマー性アルキルジアミン誘導
体、ポリアミン-塩化シアヌル酸の縮合物並びに、アミ
ン化グリセロールジクロロヒドリンなどのアンモニウム
化合物がある。

【００１７】本発明の組成物中に使用されるべき色止め
剤の量は、組成物の0.01〜50重量%が好ましく、１〜25
重量%がより好ましく、５〜20重量%が最も好ましい。

【００１８】本発明の方法は、通常５℃〜25℃の濯ぎ水
温で、色止め剤が通常の濯ぎコンディショナーの関与成
分を含む組成物の一部である洗濯工程に於ける、濯ぎ段
階の一部として実施すると特に都合が良いことが知見さ
れた。

【００１９】本発明に従った組成物は、石鹸、非石鹸性
アニオン性、非イオン性、双性イオン性及び両性合成洗
剤活性材料から選択された１種以上の洗剤活性材料と、
カチオン性、非イオン性、双性イオン性及び両性織物柔
軟化材料と、場合により１種以上の織物柔軟材料とを含
む。非イオン性の材料は、本発明で特に有用である。

【００２０】多くの好適な洗剤化合物が市販されてお
り、詳細が文献に記載されている。これらは例えばShwa
rtz、Perry及びBerchらの、『Surface Active Agents a
nd Detergents』Vol I及びIIに記載されている。

【００２１】使用し得る好適な非イオン性化合物として
は、疎水基と反応性水素原子とを有する化合物の反応生
成物（例えば、脂肪族アルコール、酸、アミドまたはア
ルキルフェノールと、アルキレンオキシド、特にエチレ
ンオキシドとまたは任意にプロピレンオキシドを用いた
反応生成物）が特に挙げられる。非イオン性洗剤化合物
の具体例は、アルキル（Ｃ₆〜Ｃ₂₂）フェノール-エチレ
ンオキシド（通常、25個までのEO、即ち、１分子当たり
エチレンオキシドが25ユニットまで）縮合物、脂肪族
（Ｃ₈〜Ｃ₁₈）１級または２級直鎖または分枝アルコー
ルと通常40 EOまでのエチレンオキシドとの縮合物や、
エチレンオキシドと、プロピレンオキシド及びエチレン
ジアミンの反応生成物との縮合によって生成するもので
ある。他の所謂非イオン性洗剤化合物としては、アルキ
ルポリグリコシド、長鎖３級アミンオキシド、長鎖３級
ホスフィンオキシド及びジアルキルスルホオキシド等が
挙げられる。

【００２２】両性または双性イオン性洗剤化合物も、本
発明の組成物中に使用し得るが、比較的高価なため、通
常は所望されない。両性または双性イオン性洗剤化合物
を使用する場合には、その量は通常少量である。

【００２３】好適な織物柔軟化化合物は、例えばカチオ
ン性織物柔軟化材料、非イオン性織物柔軟化材料から選
択され得る。好適な材料としては、実質的に水に不溶性
の４級アンモニウム化合物（例えば、欧州特許第892005
45.5号及び同第239,910号に開示）、アミン材料、両性
織物コンディショニング材料（欧州特許第89200545.5
号）、クレー、ポリシロキサン（欧州特許第150,867
号；Procter and Gamble Co.）及び、非イオン性セルロ
ースエーテル（欧州特許第213.730号；Unilever）が挙
げられる。

【００２４】本発明の組成物中に使用する洗剤活性また
は織物柔軟化合物（類）の有効量は、通常組成物の50重
量%までの範囲、40重量%までが好ましく、30重量%以下
が最も好ましい。好ましいレベルは１〜50重量%で、よ
り好ましくは2〜30重量%である。

【００２５】本発明の洗剤組成物は、洗剤活性剤の効率
を上げるために、特に水からカルシウム硬度イオンを除
去し且つアルカリ性にするために洗剤ビルダーを含み得
る。ビルダー材料は、無機沈澱化ビルダー材料（例え
ば、炭酸、重炭酸、ホウ酸、オルトリン酸及び珪酸のア
ルカリ金属塩）、金属イオン封鎖ビルダー材料（例え
ば、ピロリン酸、ポリリン酸、アミノポリ酢酸、ポリホ
スホン酸、アミノポリメチレンホスホン酸及びポリカル
ボン酸のアルカリ金属塩）、イオン交換ビルダー材料
（例えば、ゼオライト及びアモルファスアミノ-珪酸
塩）、有機沈澱化ビルダー材料［例えば、式（I）；（式中、Ｒ₁は、鎖長の等しいアリールアルキル若しく
はアルキルアリール基または、Ｃ₁₀〜Ｃ₂₄アルキル若し
くはアルケニル基であり、Ｘは、ＣＨ、ＣＲ₂、Ｎまた
はＣＯＮであり；Ｒ₂は、Ｃ₁〜Ｃ₃のアルキル基であ
り；Ｚは、ＣＯＯＹまたはＳＯ₃Ｙであり；Ｙは、水素
または溶解性カチオン、好ましくはアルカリ金属、特に
ナトリウムであり；ｎ及びｍは、同一でも異なっていて
もよく、０または１〜４の整数である。）を有するも
の］から選択され得るか、またはその任意の１種以上の
混合物である。ビルダー材料の好ましい例としては、三
リン酸ナトリウム、これとオルトリン酸ナトリウムとの
混合物、炭酸ナトリウム、これと種結晶としての方解石
との混合物、クエン酸ナトリウム、ゼオライト及びニト
リル三酢酸ナトリウムが挙げられる。

【００２６】本発明の組成物中のこのようなビルダー材
料のレベルは、80重量%までであり、20〜70重量%が好ま
しく、30〜60重量%が最も好ましい。

【００２７】本発明に従った洗剤組成物は、25℃で１重
量%の濃度で水に添加すると8.0を越えるpHにするという
点でアルカリ性のものが好ましい。

【００２８】既述の成分に加えて、本発明の洗剤組成物
は、このような添加剤が織物洗濯洗剤組成物中で通常使
用されるような量で、従来の添加剤のいずれをも含み得
る。これらの添加剤の例としては、追加の織物柔軟化剤
が挙げられる。織物柔軟化剤が有機沈澱化ビルダーと、
カチオン性織物柔軟化剤または脂肪アミンのいずれか一
方との混合物であるとき、特に有益な効果が得られるこ
とを知見した。他の任意に加え得る添加剤としては、起
泡増進剤（例えば、アルカノールアミド、特にパーム核
脂肪酸とヤシ脂肪酸からのモノエタノールアミド誘導
体）、泡降下剤、酸素-放出性漂白剤（例えば、過ホウ
酸ナトリウム及び過炭酸ナトリウム）、過酸漂白剤前駆
体、塩素-放出性漂白剤（例えば、トリクロロイソシア
ヌル酸）、無機塩（例えば、硫酸ナトリウム）並びに、
通常極少量であるが蛍光剤、香料（消臭剤香料を含
む）、酵素（例えば、セルラーゼ、プロテアーゼ及びア
ミラーゼ）、殺菌剤及び着色剤等が挙げられる。

【００２９】組成物は、水性または非水性でもよく且つ
明確な構造を持っていても持っていなくてもよく、棒
状、粉末、ペーストまたは液体などの任意の便利な形状
にし得る。

【００３０】洗剤組成物は、成分をドライ-ブレンド、
凝集、または液体キャリヤー中に分散させることなどに
よって物理的な形態に好適な任意の方法にて製造し得
る。織物柔軟化剤は、そのままで配合でき、または粒子
状でも配合し得る。色止め剤は、液体または固体状態で
配合し得る。

【００３１】本発明の組成物は、濯ぎでの使用に特に好
適であり、織物柔軟化組成物１〜70%からなるのが好ま
しい。

【００３２】織物洗濯工程の濯ぎサイクルで使用するた
めには、本発明の組成物は、液体であるのが好ましく、
組成物の5〜97重量%を構成し得る水性ベースからなる。

【００３３】濯ぎで使用するための織物柔軟化組成物の
pHは、組成物の濃度１重量%で水に添加したときに8.0未
満であるのが好ましい。

【００３４】本発明は、以下の非制限的な実施例によっ
てさらに説明されよう。

【００３５】

【実施例】実施例１ Indosol E-50（Sandoz製）及びCroscolor NOFF（Crosfi
eld Textile Chemicals製）の色止め剤を、種々の染料
で染色した布（と染色していない布）に別個に適用し
た。20℃〜40℃の溶液温度範囲で適用し、各場合に於い
て着色布と白色布の両方を存在させて、処理工程中に起
きた染料転移を評価した。変色を、DG5照明及び10°観
測装置でのCIELABの△Ｅ値として測定した。

【００３６】処理は以下の如く実施した。

【００３７】Ａ……布を、色止め剤0.05重量%と、Arqua
d2HT 織物柔軟剤0.25重量%分散液との溶液中に、20℃で
15分間浸漬した。

【００３８】Ｂ……布を、上記Ａの溶液中に、40℃で15
分間浸漬した。

【００３９】Ｃ……布を、色止め剤0.05重量%と、Synpe
ronic A7（ICI製）非イオン性洗剤活性剤0.05g/lとの溶
液中に、20℃で15分間浸漬した。

【００４０】Ｄ……布を、Ｃの溶液中に40℃で15分間浸
漬した。

【００４１】実施例１及び２で使用した布は、以下のよ
うであった。

【００４２】布１……Direct Green 26で染色した布布２……Direct Greenで染色した布と一緒に処理した白
色モニター布３……Direct Blue 25で染色した布布４……Direct Blueで染色した布と一緒に処理した白
色モニター布５……Direct Red 80で染色した布布６……Direct Redで染色した布と一緒に処理した白色
モニター結果を表１に示す。

【００４３】これらの結果は、液温が40℃未満であると
き、本発明の工程中では通常、染料の転移はより少なか
ったことを示している。例えば、処理Ａの△Ｅ値は、一
般的に処理Ｂ（高温処理）の値よりも低く、染料の転移
があまり起きなかったことを示している。これはまた、
処理Ｃと処理Ｄ（高温処理）とを比較しても同じ結果が
得られている。

【００４４】

【表１】

【００４５】実施例２処理済み着色布と処理済み白色モニターとを、40℃、15
分間、清潔な白色モニターと一緒に洗剤組成物中で洗濯
した。未処理着色布と清潔なモニターとを使用して、対
照実験も実施した。

【００４６】洗剤組成物は以下の組成であった（部は重
量である）。

【００４７】直鎖アルキル硫酸塩 6 エトキシル化非イオン性界面活性剤 7EO 4.5 エトキシル化非イオン性界面活性剤 3EO 3.5 石鹸（無水物） 0.27 Ｃ₁₆〜Ｃ₁₈脂肪酸 0.3 珪酸ナトリウム（アルカリ性） 6 三リン酸ナトリウム 25 炭酸ナトリウム 5 カルボキシメチルセルロースナトリウム塩 0.32 アクリル酸/マレイン酸コポリマー 0.5 エチレンジアミン四酢酸ナトリウム 0.13 硫酸ナトリウム 26 水及び少量成分 7.96 処理済み（実施例１の布２，４及び６）及び未処理白
色モニターの△Ｅの測定結果は以下のようであった。

【００４８】△Ｅ（洗濯後、洗濯物には追加の色止め剤
を添加しない） Indosol E-50 Croscolour NOFF 処理Ａ対照 19.30 19.30 布２ 15.00 17.09 未処理白色モニター 12.97 16.59 対照 21.55 21.55 布４ 13.73 16.70 未処理白色モニター 12.33 15.70 対照 12.02 12.02 布６ 5.58 7.21 未処理白色モニター 5.49 6.85 処理Ｂ（比較例）対照 19.30 19.30 布２ 16.38 18.15 未処理白色モニター 15.15 17.30 処理Ｃ対照 19.30 19.30 布２ 4.11 8.24 未処理白色モニター 2.88 7.17 対照 21.55 21.55 布４ 12.85 15.93 未処理白色モニター 11.08 14.48 対照 12.02 12.02 布６ 6.98 7.85 未処理白色モニター 5.97 6.57 処理Ｄ（比較例）対照 19.30 19.30 布２ 7.91 13.46 未処理白色モニター 6.18 12.06 これらの結果は、本発明の方法が、洗濯などの湿式処
理中でも着色織物からの染料の放出量を減らせることを
示している。処理ＡまたはＣのどの△Ｅ値に於いてもこ
の結果を知見でき、色止めした着色織物と一緒に洗濯し
た布には、対照織物と一緒に洗濯した物よりも染料転移
があまり起きなかった。

【００４９】処理Ｂ（40℃）で洗濯した布と処理Ａ（20
℃）で洗濯した布または、処理Ｄ（40℃）で洗濯した布
と処理Ｃ（20℃）で洗濯した布とを比較すると、本発明
の低温工程に於いてより良好に染料転移が抑制されたこ
とが解った。

【００５０】実施例３家庭用洗濯機の濯ぎサイクルでの使用に好適な本発明に
従った液体織物処理組成物は、以下のようであった。

【００５１】ＡＢ HTTMAPC¹ 5.8 35.0 硬化獣脂 0.95 5.7 脂肪酸 Genapol T-150² 0.05 0.3 Indosol E50 5 30.0 香料 0.15 0.9 水及び少量成分残余残余 100 100 １……1,2-ジ硬化獣脂オキシトリメチルアンモニウムプ
ロパンクロリド（Hoechst製）２……エチレンオキシド15モルでエトキシル化した獣脂
アルコール（Shell製）

Claims

(57)【特許請求の範囲】

【請求項１】湿式処理中に着色織物からの染料の放出
量を減らすために、工程全体にわたって５℃〜２５℃の
溶液温度で、織物と、カチオン性色止め剤及び非イオン
性の洗剤活性剤を含む組成物の水性ベース溶液とを接触
させる段階からなる洗濯工程に於ける織物の家庭用処理
方法。
【請求項２】組成物が、カチオン性色止め剤０．０１
〜５０重量％を含むことを特徴とする請求項１に記載の
方法。
【請求項３】工程を、洗濯工程の濯ぎ段階の一部とし
て実施することを特徴とする請求項１又は２に記載の方
法。
【請求項４】湿式処理中に着色織物からの染料の放出
量を減らすための、（ｉ）カチオン性色止め剤と、（ｉｉ）非イオン性の洗剤活性剤又は、非イオン性の洗
剤活性剤と他の洗剤活性剤との混合物とを含んでなる洗
濯工程に於ける織物の処理用組成物。
【請求項５】組成物が、さらに織物柔軟化化合物を含
むことを特徴とする請求項４に記載の組成物。
【請求項６】湿式処理中に着色織物からの染料の放出
量を減らすための、（ｉ）カチオン性色止め剤０．０１〜５０重量％と、（ｉｉ）非イオン性の洗剤活性剤１〜５０重量％とを含んでなる洗濯工程に於ける織物の処理用洗剤組成
物。
【請求項７】湿式処理中に着色織物からの染料の放出
量を減らすための、（ｉ）カチオン性色止め剤０．０１〜５０重量％と、（ｉｉ）非イオン性の洗剤活性剤１〜５０重量％と、（ｉｉｉ）織物柔軟化化合物１〜５０重量％とを含んで
なる洗濯工程に於ける織物の処理用の液体織物処理組成
物。
【請求項８】液体組成物が、水性ベースからなること
を特徴とする請求項７に記載の液体織物処理組成物。