JP2515787Y2 - 移動農機の油圧リフト装置 - Google Patents
移動農機の油圧リフト装置Info
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- JP2515787Y2 JP2515787Y2 JP1989131469U JP13146989U JP2515787Y2 JP 2515787 Y2 JP2515787 Y2 JP 2515787Y2 JP 1989131469 U JP1989131469 U JP 1989131469U JP 13146989 U JP13146989 U JP 13146989U JP 2515787 Y2 JP2515787 Y2 JP 2515787Y2
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- oil
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Description
【考案の詳細な説明】 ［産業上の利用分野］ 本考案は、移動農機に装備された作業機を昇降させる
油圧リフト装置に関するものである。
油圧リフト装置に関するものである。
［従来の技術］ 一般に、油圧リフト装置を備えた移動農機において
は、油圧コントロールバルブの制御により作業機を昇降
させるものが知られている。
は、油圧コントロールバルブの制御により作業機を昇降
させるものが知られている。
ところが従来のコントロールバルブは、第３図に示すよ
うに、高速応答電磁弁ａ、ａにより作業機上昇側油路と
下降側油路のポペット弁ｂ、ｂを開閉するのみで、油圧
リフト装置ｃへの圧油の流量を制御しているので、作業
機の重量等による負荷圧力が変動したり、油圧ポンプの
回転速度が片度して入口圧力が変化すると油圧リフト装
置ｃへの制御流量も変化して作業精度が悪くなり、また
負荷圧力が高い場合には振動が発生する等の問題があっ
た。このため作業機を変えたときには、その都度作業機
の重量変化に合せて制御内容を切り替えなければならな
かった。
うに、高速応答電磁弁ａ、ａにより作業機上昇側油路と
下降側油路のポペット弁ｂ、ｂを開閉するのみで、油圧
リフト装置ｃへの圧油の流量を制御しているので、作業
機の重量等による負荷圧力が変動したり、油圧ポンプの
回転速度が片度して入口圧力が変化すると油圧リフト装
置ｃへの制御流量も変化して作業精度が悪くなり、また
負荷圧力が高い場合には振動が発生する等の問題があっ
た。このため作業機を変えたときには、その都度作業機
の重量変化に合せて制御内容を切り替えなければならな
かった。
［本考案が解決しようとする課題］ 本考案は、上記の如き実状に鑑み、これらの問題点を
解消すべく創案されたものであって、油圧リフト装置の
切り替え制御を電磁比例制御弁で行ない、かつ圧力補償
機構により、作業機の重量変化で負荷圧力が変動したり
油圧ポンプからの入口圧力が変化するようなことがあっ
ても、常に安定した状態で作業機を昇降制御することが
できると共に、昇降切り替え時における油圧回路の応答
速度を向上させつつ、作業機の下降速度の調整も簡単に
行なうことができる移動農機の油圧リフト装置を提供す
ることを目的課題としたものである。
解消すべく創案されたものであって、油圧リフト装置の
切り替え制御を電磁比例制御弁で行ない、かつ圧力補償
機構により、作業機の重量変化で負荷圧力が変動したり
油圧ポンプからの入口圧力が変化するようなことがあっ
ても、常に安定した状態で作業機を昇降制御することが
できると共に、昇降切り替え時における油圧回路の応答
速度を向上させつつ、作業機の下降速度の調整も簡単に
行なうことができる移動農機の油圧リフト装置を提供す
ることを目的課題としたものである。
［課題を解決するための手段］ 上記の課題を解決するため、本考案が講じた技術的手
段は、作業機の昇降用油圧シリンダに、油量調節を行な
う電磁比例制御弁を介して作業機上昇側油路を接続し、
上記電磁比例制御弁の入口圧力と負荷圧力との圧力差
を、圧力補償機構により一定圧に保持するように構成し
た移動農機の油圧リフト装置において、上記作業機上昇
側油路の電磁比例制御弁から油圧シリンダに至る中間位
置にポペット弁を介装し、かつ当該ポペット弁から油圧
シリンダに至る間に、油圧シリンダ側への圧油流入を許
すチェック弁と、可変絞り弁とを並列に接続してなる下
降速度調整弁を介装すると共に、上記ポペット弁の弁座
内を貫通する絞り弁部に、油路を開閉する高速応答電磁
弁を備えた作業機下降側油路を分岐接続し、前記作業機
の下降を停止する際に、ポペット弁から作業機下降側油
路に流入した圧油を、その高油圧状態を保持したまま上
記高速応答電磁弁の閉操作で遮断するようにしたことを
特徴とするものである。
段は、作業機の昇降用油圧シリンダに、油量調節を行な
う電磁比例制御弁を介して作業機上昇側油路を接続し、
上記電磁比例制御弁の入口圧力と負荷圧力との圧力差
を、圧力補償機構により一定圧に保持するように構成し
た移動農機の油圧リフト装置において、上記作業機上昇
側油路の電磁比例制御弁から油圧シリンダに至る中間位
置にポペット弁を介装し、かつ当該ポペット弁から油圧
シリンダに至る間に、油圧シリンダ側への圧油流入を許
すチェック弁と、可変絞り弁とを並列に接続してなる下
降速度調整弁を介装すると共に、上記ポペット弁の弁座
内を貫通する絞り弁部に、油路を開閉する高速応答電磁
弁を備えた作業機下降側油路を分岐接続し、前記作業機
の下降を停止する際に、ポペット弁から作業機下降側油
路に流入した圧油を、その高油圧状態を保持したまま上
記高速応答電磁弁の閉操作で遮断するようにしたことを
特徴とするものである。
［考案の作用］ したがって本考案によれば、作業機の上昇駆動時にお
いて、作業機上昇側油路に設けた電磁比例制御弁が制御
電流により作動して送出する圧油の流量を調節しながら
作業機を上昇させ、また作業機の重量変化で負荷圧力が
変動したり、油圧ポンプからの入口圧力が変化した場合
には、作業機上昇側油路に設けた圧力補償機構が入口圧
力と負荷圧力との圧力差を一定圧に調節保持して、所定
の圧油流量を維持することができると共に、作業機の下
降駆動時には、作業機下降側油路に設けた高速応答電磁
弁を開放することにより作業機を素早く下降させること
ができる。
いて、作業機上昇側油路に設けた電磁比例制御弁が制御
電流により作動して送出する圧油の流量を調節しながら
作業機を上昇させ、また作業機の重量変化で負荷圧力が
変動したり、油圧ポンプからの入口圧力が変化した場合
には、作業機上昇側油路に設けた圧力補償機構が入口圧
力と負荷圧力との圧力差を一定圧に調節保持して、所定
の圧油流量を維持することができると共に、作業機の下
降駆動時には、作業機下降側油路に設けた高速応答電磁
弁を開放することにより作業機を素早く下降させること
ができる。
このような作業機の昇降駆動制御において、下降中の
作業機を停止させる場合に、作業機下降側油路に流入し
た圧油を、高圧状態を保持したまま高速応答制御弁で遮
断するので、作業機を所望の位置に精度良く停止させる
ことができる。
作業機を停止させる場合に、作業機下降側油路に流入し
た圧油を、高圧状態を保持したまま高速応答制御弁で遮
断するので、作業機を所望の位置に精度良く停止させる
ことができる。
また、下降停止位置から作業機を上昇駆動する場合に
は、上記高圧状態で遮断した作業機下降側油路に挿通す
る同一のポペット弁が、作業機上昇側油路から供給され
る圧油により押圧されて切り替わるので、油圧の低下を
来すことなく各油路の切り替えを行なうことができ、応
答速度に優れた作業機の昇降制御を精度良く保持するこ
とができる。
は、上記高圧状態で遮断した作業機下降側油路に挿通す
る同一のポペット弁が、作業機上昇側油路から供給され
る圧油により押圧されて切り替わるので、油圧の低下を
来すことなく各油路の切り替えを行なうことができ、応
答速度に優れた作業機の昇降制御を精度良く保持するこ
とができる。
［実施例］ 次に本考案の実施例を添付した図面に基いて詳述す
る。
る。
１は移動農機であって、前輪２および後輪３を備えた
機体フレーム４にエンジン５が搭載され、その後方に運
転操作部６が設けられており、機体の後部には油圧リフ
ト装置７を介して作業機８が昇降自在に装着されてい
る。９はリフトアームであって、該リフトアーム９がリ
フトロッド10を介して三点リンク機構のロアリンク11に
連結されている。
機体フレーム４にエンジン５が搭載され、その後方に運
転操作部６が設けられており、機体の後部には油圧リフ
ト装置７を介して作業機８が昇降自在に装着されてい
る。９はリフトアームであって、該リフトアーム９がリ
フトロッド10を介して三点リンク機構のロアリンク11に
連結されている。
第２図は、上記油圧リフト装置７の油圧回路図を示す
ものであって、油圧タンク12からオイルフィルタ13を通
過し油圧ポンプ14によって加圧された圧油は、作業機上
昇側油路15に圧送されてコントロールバルブ16で自動制
御された後、油圧シリンダ18側への圧油流入を許すチェ
ック弁17aと可変絞り弁17bを並列に接続してなる下降速
度調節弁17を経て油圧シリンダ18に送られる。
ものであって、油圧タンク12からオイルフィルタ13を通
過し油圧ポンプ14によって加圧された圧油は、作業機上
昇側油路15に圧送されてコントロールバルブ16で自動制
御された後、油圧シリンダ18側への圧油流入を許すチェ
ック弁17aと可変絞り弁17bを並列に接続してなる下降速
度調節弁17を経て油圧シリンダ18に送られる。
19は油圧シリンダ18内のピストン、20はピストンロッ
ドであって、該ピストンロッド20にパワーアーム21がピ
ン21aを介して連結されておりパワーアーム21のリフト
シャフト22に前記リフトアーム９が固定されていて、パ
ワーアーム21の回動に伴って上下動するリフトアーム９
が作業機８を昇降させる。
ドであって、該ピストンロッド20にパワーアーム21がピ
ン21aを介して連結されておりパワーアーム21のリフト
シャフト22に前記リフトアーム９が固定されていて、パ
ワーアーム21の回動に伴って上下動するリフトアーム９
が作業機８を昇降させる。
そして上記油圧コントロールバルブ16は次のように構
成されている。すなわち、作業機上昇側油路15には、圧
油の流量を調節する電磁比例制御弁23が設けられてお
り、該電磁比例制御弁23は、絞り弁24に電磁比例減圧弁
25を連結して構成され、制御電流の通電で作動する電磁
比例減圧弁25から絞り弁24にパイロット圧を送り、この
パイロット圧により絞り弁24が作動して圧油の流量を制
御電流値に対応して増減調節するようになっている。な
お、26は作業機上昇側油路15の下手側に設けられたチェ
ック弁である。
成されている。すなわち、作業機上昇側油路15には、圧
油の流量を調節する電磁比例制御弁23が設けられてお
り、該電磁比例制御弁23は、絞り弁24に電磁比例減圧弁
25を連結して構成され、制御電流の通電で作動する電磁
比例減圧弁25から絞り弁24にパイロット圧を送り、この
パイロット圧により絞り弁24が作動して圧油の流量を制
御電流値に対応して増減調節するようになっている。な
お、26は作業機上昇側油路15の下手側に設けられたチェ
ック弁である。
27は、上記チェック弁26から油圧シリンダ18に至る中
間位置に介装したポペット弁であり、該ポペット弁27の
弁座27a内に貫通した絞り弁部27bには、圧油を油タンク
12に放出させる作業機下降側油路28が接続されていると
共に、上記作業機下降側油路28には高速応答電磁弁29が
設けられ、該高速応答電磁弁29とポペット弁27とによっ
て作業機下降側油路28を開閉するON/OFF電磁弁30が構成
されている。
間位置に介装したポペット弁であり、該ポペット弁27の
弁座27a内に貫通した絞り弁部27bには、圧油を油タンク
12に放出させる作業機下降側油路28が接続されていると
共に、上記作業機下降側油路28には高速応答電磁弁29が
設けられ、該高速応答電磁弁29とポペット弁27とによっ
て作業機下降側油路28を開閉するON/OFF電磁弁30が構成
されている。
前記電磁比例制御弁23には、絞り弁24の入口側圧力と
負荷圧力との圧力差を一定圧に調節保持する圧力補償機
構31が設けられており、該圧力補償機構31は、上記絞り
弁24よりも油圧ポンプ14側に、圧油を油タンク12に放出
する油路32を形成し、該油路32にコンペンセータ33を配
設することにより構成されている。そして上記コンペン
セータ33は、圧油の入口圧力P1が所定圧よりも高くなる
と、絞り弁24に向かって圧送される圧油の一部を放出
し、出口側圧力すなわち作業機８の重量等による負荷圧
力P2が高くなった場合には、油圧シリンダ18への放出油
量を少なくして、入口圧力P1と負荷圧力P2との圧力差を
常に一定圧に調節保持するようになっている。34はリリ
ーフ弁である。
負荷圧力との圧力差を一定圧に調節保持する圧力補償機
構31が設けられており、該圧力補償機構31は、上記絞り
弁24よりも油圧ポンプ14側に、圧油を油タンク12に放出
する油路32を形成し、該油路32にコンペンセータ33を配
設することにより構成されている。そして上記コンペン
セータ33は、圧油の入口圧力P1が所定圧よりも高くなる
と、絞り弁24に向かって圧送される圧油の一部を放出
し、出口側圧力すなわち作業機８の重量等による負荷圧
力P2が高くなった場合には、油圧シリンダ18への放出油
量を少なくして、入口圧力P1と負荷圧力P2との圧力差を
常に一定圧に調節保持するようになっている。34はリリ
ーフ弁である。
上記の如き構成において、いま電磁比例制御弁25およ
び高速応答電磁弁29のいずれも作動しない正常な制御状
態では、油圧ポンプ14からの圧油はそのまま油路32から
コンペンセータ33を通って油タンク12に放出され、作業
機８はチェック弁26の逆止作用によって適正位置に保持
される。
び高速応答電磁弁29のいずれも作動しない正常な制御状
態では、油圧ポンプ14からの圧油はそのまま油路32から
コンペンセータ33を通って油タンク12に放出され、作業
機８はチェック弁26の逆止作用によって適正位置に保持
される。
そして作業機８の上昇駆動時に、電磁比例減圧弁25に
制御電流が通電されると、電磁比例減圧弁25からのパイ
ロット圧により絞り弁24が作動して圧油の流量を制御電
流値に対応した流量とし、この圧油がチェック弁26、ポ
ペット弁27、下降速度調節弁17を経て油圧シリンダ18に
圧送されて作業機８を上昇させる。
制御電流が通電されると、電磁比例減圧弁25からのパイ
ロット圧により絞り弁24が作動して圧油の流量を制御電
流値に対応した流量とし、この圧油がチェック弁26、ポ
ペット弁27、下降速度調節弁17を経て油圧シリンダ18に
圧送されて作業機８を上昇させる。
上述のような作業機８の上昇駆動過程において、絞り
弁24への圧油の入口圧力P1あるいは負荷圧力P2が変化し
ても、圧力補償機構31のコンペンセータ33が作動して入
口圧力P1と負荷圧力P2との圧力差を一定圧に調節保持す
るので、電磁比例減圧弁25に制御電流が通電されたとき
には、絞り弁24を通る圧油の流量を必ず制御電流値に対
応した所要と流量とすることができる。
弁24への圧油の入口圧力P1あるいは負荷圧力P2が変化し
ても、圧力補償機構31のコンペンセータ33が作動して入
口圧力P1と負荷圧力P2との圧力差を一定圧に調節保持す
るので、電磁比例減圧弁25に制御電流が通電されたとき
には、絞り弁24を通る圧油の流量を必ず制御電流値に対
応した所要と流量とすることができる。
したがって、作業機８の重量が変っても、殊更制御内
容を切り替えることなく精度の良い制御を行なうことが
できるので、同一作業であれば、作業内容に合せて自由
に作業機８を選択交換することができる。また絞り弁24
が油圧の流量を制御するので、負荷圧力が高くても作業
機８に振動等が生ずることはなく、しかも、パイロット
圧により絞り弁24を作動させるので、絞り弁24をコンパ
クトにすることができる。さらに、作業機下降側油路28
は、単にON/OFF電磁弁30によって開閉するので、コント
ロールバルブの全体構造を簡単にすることができる。
容を切り替えることなく精度の良い制御を行なうことが
できるので、同一作業であれば、作業内容に合せて自由
に作業機８を選択交換することができる。また絞り弁24
が油圧の流量を制御するので、負荷圧力が高くても作業
機８に振動等が生ずることはなく、しかも、パイロット
圧により絞り弁24を作動させるので、絞り弁24をコンパ
クトにすることができる。さらに、作業機下降側油路28
は、単にON/OFF電磁弁30によって開閉するので、コント
ロールバルブの全体構造を簡単にすることができる。
一方、一旦上昇させた作業機８の下降駆動時には、高
速応答電磁弁29の通電により該高速応答電磁弁29が直ち
に開放され、ポペット弁27の弁座27aに絞り弁部27bを介
して導通する作業機下降側油路28を開く。
速応答電磁弁29の通電により該高速応答電磁弁29が直ち
に開放され、ポペット弁27の弁座27aに絞り弁部27bを介
して導通する作業機下降側油路28を開く。
そして、前記作業機８の上昇駆動制御において、当該
作業機８を所要の上昇位置に維持すべく高圧状態に保持
された圧油が、油圧シリンダ18から下降速度調節弁17お
よびポペット弁27を通ってタンク12に放出され、下降速
度調整弁17の可変絞り弁17bで設定された所定速度で作
業機８を速やかに下降させることができる。
作業機８を所要の上昇位置に維持すべく高圧状態に保持
された圧油が、油圧シリンダ18から下降速度調節弁17お
よびポペット弁27を通ってタンク12に放出され、下降速
度調整弁17の可変絞り弁17bで設定された所定速度で作
業機８を速やかに下降させることができる。
ここで、上記下降中の作業機８を停止させる場合に、
高速応答電磁弁29の通電を停止すると、該高速応答電磁
弁29が直ちに遮蔽される。そして、ポペット弁27の絞り
弁部27bを介して作業機下降側油路28に流入した圧油
は、前述のように所要の高圧状態を保持したまま放出作
動が停止されるので、作業機８を所望の位置に精度良く
停止させることができる。
高速応答電磁弁29の通電を停止すると、該高速応答電磁
弁29が直ちに遮蔽される。そして、ポペット弁27の絞り
弁部27bを介して作業機下降側油路28に流入した圧油
は、前述のように所要の高圧状態を保持したまま放出作
動が停止されるので、作業機８を所望の位置に精度良く
停止させることができる。
また、下降を停止した作業機８を再び上昇駆動する場
合には、上記高圧状態で遮断した作業機下降側油路28に
挿通するポペット弁27の弁座27aが、電磁比例制御弁23
の開放で供給される圧油により押圧され、上記作業機下
降側油路28の圧油の高圧状態が保持されたまま、作業機
上昇側油路15から油圧シリンダ18に至る油路が導通状態
に切り替わり、油圧シリンダ18に至る間での油圧の低下
を来すことなく油圧シリンダ18に圧油が供給されて、作
業機８を下降停止位置から直ちに上昇させることがで
き、もってレスポンスの良い作業機８の昇降駆動切り替
えを行なうことができる。
合には、上記高圧状態で遮断した作業機下降側油路28に
挿通するポペット弁27の弁座27aが、電磁比例制御弁23
の開放で供給される圧油により押圧され、上記作業機下
降側油路28の圧油の高圧状態が保持されたまま、作業機
上昇側油路15から油圧シリンダ18に至る油路が導通状態
に切り替わり、油圧シリンダ18に至る間での油圧の低下
を来すことなく油圧シリンダ18に圧油が供給されて、作
業機８を下降停止位置から直ちに上昇させることがで
き、もってレスポンスの良い作業機８の昇降駆動切り替
えを行なうことができる。
［考案の効果］ これを要するに本考案は、作業機の昇降用油圧シリン
ダに、油量調節を行なう電磁比例制御弁を介して作業機
上昇側油路を接続し、上記電磁比例制御弁の入口圧力と
負荷圧力との圧力差を、圧力補償機構により一定圧に保
持するように構成した移動農機の油圧リフト装置におい
て、上記作業機上昇側油路の電磁比例制御弁から油圧シ
リンダに至る中間位置にポペット弁を介装し、かつ当該
ポペット弁から油圧シリンダに至る間に、油圧シリンダ
側への圧油流入を許すチェック弁と、可変絞り弁とを並
列に接続してなる下降速度調整弁を介装すると共に、上
記ポペット弁の弁座内を貫通する絞り弁部に、油路を開
閉する高速応答電磁弁を備えた作業機下降側油路を分岐
接続し、前記作業機の下降を停止する際に、ポペット弁
から作業機下降側油路に流入した圧油を、その高油圧状
態を保持したまま上記高速応答電磁弁の閉操作で遮断す
るようにしたから、重量の大小異なる作業機を選択交換
して上昇駆動させる場合に、その重量変化で生ずる圧油
の入口圧力と負荷圧力との圧力差を、圧力補償機構によ
り一定圧に調節保持することができるものでありなが
ら、作業機の下降駆動時には、ポペット弁を介して分岐
接続した作業機下降側油路の高速応答制御弁の開放操作
で、素早く作業機を下降させることができ、下降中の作
業機を停止させる場合にも、上記作業機下降側油路に流
入した圧油を、高圧状態を保持したまま高速応答制御弁
で遮断するため、作業機を所望の位置に精度良く停止さ
せることができると共に、下降停止位置から作業機を上
昇駆動する場合には、上記高圧状態で遮断した作業機下
降側油路に挿通する同一のポペット弁を介して作業機上
昇側油路に切り替わるので、油圧の低下を来すことなく
各油路の切り替えを行い得て、応答速度に優れた作業機
の昇降駆動を、電磁比例制御弁による流量制御と相俟っ
て保持することができるばかりでなく、下降速度調整弁
の可変絞り弁を調整するのみで、上記各油路の切り替え
制御とは別に独立して作業機の下降速度を容易に設定す
ることができ、もって複雑な油圧回路構成を要すること
なく円滑に作業機の昇降駆動を行なうことができる、と
いう極めて有用な実用的効果を奏するものである。
ダに、油量調節を行なう電磁比例制御弁を介して作業機
上昇側油路を接続し、上記電磁比例制御弁の入口圧力と
負荷圧力との圧力差を、圧力補償機構により一定圧に保
持するように構成した移動農機の油圧リフト装置におい
て、上記作業機上昇側油路の電磁比例制御弁から油圧シ
リンダに至る中間位置にポペット弁を介装し、かつ当該
ポペット弁から油圧シリンダに至る間に、油圧シリンダ
側への圧油流入を許すチェック弁と、可変絞り弁とを並
列に接続してなる下降速度調整弁を介装すると共に、上
記ポペット弁の弁座内を貫通する絞り弁部に、油路を開
閉する高速応答電磁弁を備えた作業機下降側油路を分岐
接続し、前記作業機の下降を停止する際に、ポペット弁
から作業機下降側油路に流入した圧油を、その高油圧状
態を保持したまま上記高速応答電磁弁の閉操作で遮断す
るようにしたから、重量の大小異なる作業機を選択交換
して上昇駆動させる場合に、その重量変化で生ずる圧油
の入口圧力と負荷圧力との圧力差を、圧力補償機構によ
り一定圧に調節保持することができるものでありなが
ら、作業機の下降駆動時には、ポペット弁を介して分岐
接続した作業機下降側油路の高速応答制御弁の開放操作
で、素早く作業機を下降させることができ、下降中の作
業機を停止させる場合にも、上記作業機下降側油路に流
入した圧油を、高圧状態を保持したまま高速応答制御弁
で遮断するため、作業機を所望の位置に精度良く停止さ
せることができると共に、下降停止位置から作業機を上
昇駆動する場合には、上記高圧状態で遮断した作業機下
降側油路に挿通する同一のポペット弁を介して作業機上
昇側油路に切り替わるので、油圧の低下を来すことなく
各油路の切り替えを行い得て、応答速度に優れた作業機
の昇降駆動を、電磁比例制御弁による流量制御と相俟っ
て保持することができるばかりでなく、下降速度調整弁
の可変絞り弁を調整するのみで、上記各油路の切り替え
制御とは別に独立して作業機の下降速度を容易に設定す
ることができ、もって複雑な油圧回路構成を要すること
なく円滑に作業機の昇降駆動を行なうことができる、と
いう極めて有用な実用的効果を奏するものである。
図面は、本考案に係る移動農機の油圧リフト装置の一実
施例を示すものであって、第１図は全体側面図、第２図
は油圧回路図、第３図は従来の油圧回路図である。 図中、 １…移動農機、７…油圧リフト装置、８…作業機、15…
作業機上昇側油路、17…下降速度調整弁、17a…チェッ
ク弁、17b…可変絞り弁 18…油圧シリンダ、23…電磁比例制御弁、27…ポペット
弁、27a…弁座、27b…絞り弁部、28…作業機下降側油
路、29…高速応答電磁弁、31…圧力補償機構 である。
施例を示すものであって、第１図は全体側面図、第２図
は油圧回路図、第３図は従来の油圧回路図である。 図中、 １…移動農機、７…油圧リフト装置、８…作業機、15…
作業機上昇側油路、17…下降速度調整弁、17a…チェッ
ク弁、17b…可変絞り弁 18…油圧シリンダ、23…電磁比例制御弁、27…ポペット
弁、27a…弁座、27b…絞り弁部、28…作業機下降側油
路、29…高速応答電磁弁、31…圧力補償機構 である。
Claims (1)
- 【請求項１】作業機の昇降用油圧シリンダに、油量調節
を行なう電磁比例制御弁を介して作業機上昇側油路を接
続し、上記電磁比例制御弁の入口圧力と負荷圧力との圧
力差を、圧力補償機構により一定圧に保持するように構
成した移動農機の油圧リフト装置において、上記作業機
上昇側油路の電磁比例制御弁から油圧シリンダに至る中
間位置にポペット弁を介装し、かつ当該ポペット弁から
油圧シリンダに至る間に、油圧シリンダ側への圧油流入
を許すチェック弁と、可変絞り弁とを並列に接続してな
る下降速度調整弁を介装すると共に、上記ポペット弁の
弁座内を貫通する絞り弁部に、油路を開閉する高速応答
電磁弁を備えた作業機下降側油路を分岐接続し、前記作
業機の下降を停止する際に、ポペット弁から作業機下降
側油路に流入した圧油を、その高油圧状態を保持したま
ま上記高速応答電磁弁の閉操作で遮断するようにしたこ
とを特徴とする移動農機の油圧リフト装置。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP1989131469U JP2515787Y2 (ja) | 1989-11-09 | 1989-11-09 | 移動農機の油圧リフト装置 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP1989131469U JP2515787Y2 (ja) | 1989-11-09 | 1989-11-09 | 移動農機の油圧リフト装置 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH0371707U JPH0371707U (ja) | 1991-07-19 |
| JP2515787Y2 true JP2515787Y2 (ja) | 1996-10-30 |
Family
ID=31678978
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP1989131469U Expired - Lifetime JP2515787Y2 (ja) | 1989-11-09 | 1989-11-09 | 移動農機の油圧リフト装置 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP2515787Y2 (ja) |
Cited By (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| KR101246196B1 (ko) * | 2011-02-24 | 2013-03-21 | 현대제철 주식회사 | 전기로에서의 슬래그의 유출 저감장치 및 그 방법 |
Families Citing this family (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| CN108566787B (zh) * | 2018-07-17 | 2024-01-12 | 潍坊科技学院 | 一种犁耙联合整地机控制装置 |
Family Cites Families (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JPH0754121B2 (ja) * | 1984-07-25 | 1995-06-07 | 井関農機株式会社 | トラクタの作業機昇降制御装置 |
| JPS62144409U (ja) * | 1986-03-07 | 1987-09-11 |
-
1989
- 1989-11-09 JP JP1989131469U patent/JP2515787Y2/ja not_active Expired - Lifetime
Cited By (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| KR101246196B1 (ko) * | 2011-02-24 | 2013-03-21 | 현대제철 주식회사 | 전기로에서의 슬래그의 유출 저감장치 및 그 방법 |
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPH0371707U (ja) | 1991-07-19 |
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