JP2514980B2 - 熱溶着可能なサ―モプラスチック製継手の製造方法 - Google Patents

熱溶着可能なサ―モプラスチック製継手の製造方法

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  • Shaping Of Tube Ends By Bending Or Straightening (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】 産業上の利用分野 本発明はサーモプラスチツクパイプ部分を互いに溶接
するために使用されるパイプ溶接用継手（筒継手として
知られている）のような熱溶着可能なサーモプラスチツ
ク製継手の製造方法に関する。
発明の目的 このような溶接用筒継手は、２個のパイプ部分を互い
に溶接する際にその筒継手材料及び隣接するパイプ材料
を加熱するのに使用される抵抗ワイヤーを一般に組み込
んでいる。
このワイヤーは筒継手のターミナルに接続されねばな
らず、本発明の目的は筒継手のモールド形成の際にター
ミナルポストを支持する新規な方法を具現する上述した
ような筒継手を製造するための改良された方法を提供す
ることである。
発明の概要 本発明によれば、パイプ溶接用継手のような熱溶着可
能なサーモプラスチツク製継手の製造方法が提供され、
この製造方法は、 ａ） プラスチツク又は金属製のポストによつてモール
ドコアーの上にターミナルを支持し、 ｂ） 一方のポストから他方のポストへ向けてコアーの
回りにターミナルに接続される電熱ワイヤーを巻き付
け、 ｃ） コアーの回りに筒継手をモールド形成してターミ
ナルを包囲させ、 ｄ） プラスチツク又は金属製のポスト或いはその部分
をコアーに伴って取り外す、 段階を含んでなる。
このポストは、筒継手のモールド形成後にコアーを筒
継手から取り外すときに切断されるように折れ易い材料
から作ることができる。従つてポストは、コアーに形成
された半径方向の孔内に突入するように配置され、モー
ルド形成後にコアーが取り外されることによつてポスト
が切断され、これによりポストの一部は金属製のターミ
ナル内部に取り残されるとともに、一部はコアー内部に
取り残されるようになされ得るのである。
もしコアーが中空とされるならば、コアー内部に取り
残されたポストの部分は、しかる後にコアーの中心へ向
けて半径方向内方へ押し出して取り外すことができる。
この他に、ポストはプラスチツク製或いは金属製のボ
ルトとされ、これらのボルトがコアーに形成された螺条
付盲孔内に螺合されてモールド形成の間にターミナルを
支持するようになすことができる。モールド形成が完了
したならば、ポストは筒継手に形成された孔から外され
ることができ、これらは加熱電流を供給するための電気
ワイヤーの接続部として一般に利用できる。
他の変形形態に於ては、ポストは入れ子式の伸縮自在
ポストとして備えられるのであり、これらは中空コアー
に形成された孔内に配置され、金属製のターミナルを受
け止めるようにコアーから外方へ突出するように配備さ
れる。モールド形成が完了したならば、この伸縮自在の
ポストは内方へ収縮され、金属製ターミナルからポスト
の突出部分を取り外すようになされる。
このことは例えばプライヤー等によつてコアー内部に
グリツプできるばね荷重を付された入れ子式の伸縮自在
のポストを有するか、或いは伸縮自在のポストの２個の
部分に螺条を形成されて互いに螺合されるとともに、伸
縮自在のポストの内部にナツトが形成され、これにより
これらが収縮できるようになされることによつて達成さ
れるのである。
第１図にはコアー即ちマンドレル10が示されており、
このマンドレルは２個の部分10a及び10bで構成されてい
る。これらの部分は位置決め及びロツク機能の特徴並び
にガイドピン11及び12を有しており、これらのピンは本
発明の特徴の一部を形成するものではなく、又、コアー
即ちマンドレルの２個の部分を引き離すためのボルト1
3,14を備えている。
コアー即ちマンドレルは符号15で示すように表面に浅
い螺旋溝を形成されてワイヤー16を受け入れるようにな
されており、このワイヤーは脆いポスト19によつてコア
ー上に支持されている２個の電気的ターミナル17及び18
の間にてコアーの回りに巻き付けられるようになつてい
る。脆いポストについては以下に更に詳しく記述する。
モールド型20はコアー上に被せて閉じられるのであ
り、このモールド形20は取り外し可能なスリーブ21、22
を有し、これらのスリーブはターミナル17,18の上に密
着される。
筒継手をモールド形成するために、サーモプラスチツ
クモールド材料が矢印23の方向に供給されてモールド形
のキヤビテイとコアーとの間の空間に充填されるのであ
り、これにより筒継手が形成されるようになされる。
本発明によるモールド形成方法に於る段階はここで第
２図を参照して詳細に説明される。
第2a図に於ては、コアー10が示されており、又、コア
ーの中空内部26へ向けてコアーを通して延在する半径方
向の孔の形成されていることが見られる。これらの各々
孔のの内部にはプラスチツク製ポスト27,28が挿入され
ている。プラスチツク製ポストの各々は２個の部分、即
ち下部27a及び上部27bに分かれており、これらの部分は
フランジ27cによつて結合されている。
各ポストの上には電気的ターミナル17,18が配置さ
れ、これらのターミナルは直立する中空ボスと一体に形
成されたリングターミナル29の形状を有している。ワイ
ヤーはコアー10の回りに巻き付けられる前にターミナル
17,18に対して固定される。ワイヤーを緊密に周回させ
ていないコアーの中央部分を有することが望ましく、こ
れを達成するために２個の付加的なプラスチツク製ポス
ト32,33がコアーに形成された適当な孔内に挿入されて
ワイヤーをガイドするようになすことができるのである
が、このことは本発明の本質ではない。
コアーはこれによりモールド形成段階の準備がなされ
たのである。
２個のスリーブ21,22が所定位置に配置され、次に組
み付けられたコアーの上からモールド型20が閉じられる
ときにスリーブ21,22がターミナルの上に位置するよう
になされる。
第2c図に示されるように、プラスチツクモールド材料
が次に矢印23の方向へ射出されて筒継手34がモールド形
成される。このモールド材料は２個の真鍮製ターミナル
17,18を鋳包むのである。
モールド形成が完了すると、モールド型が開かれて２
個のコアー部分10a,10bが第2d図に示すように軸線に沿
つて反対方向へ取り外される。この取り外し段階はポス
ト27,28及びこれに付随してポスト32,33に剪断を生ぜし
め、各ポストの一部はモールド形成した筒継手内部に、
そして各ポストの他の部分はコアーの各部分の内部に取
り残させるのである。
コアー内部に取り残された部分は、例えばその残され
た部分を孔24,25を通して半径方向へ押し出すことで取
り外すことができる。
第３図にはポストに関する多数の変形形態が示されて
おり、これらはプラスチツク製か金属製とされている。
ポスト34は円筒形そのままのポストであり、ポスト35は
縮径部35Aを有して剪断され易く助成するとともに、剪
断が必要とされる位置をはつきりとさせている。ポスト
37は同様な縮径部37Aを有している。ポスト38はフラン
ジ38Aを有し、このフランジがポストの上部と下部との
境を形成するとともに、ポストがコアーの孔内部に深く
押し込まれ過ぎないように防止するストツパーを形成し
ている。ポスト40はポスト38と同様であるが縮径部40A
を有している。
第４図には金属で形成されるポストの好ましい形状が
示されており、このポストは上部41、フランジ41A、下
部42、及び剪断され易くなす縮径部43を有している。
第５図には本発明の他の形態が示されており、金属製
ターミナル18Aは金属製又はプラスチツク製のボルト44
によつてコアー10aの内部の所定位置に保持されてい
て、このボルトはコアー10aの螺条付孔45内に螺合され
ている。このボルトは、電熱ワイヤー47が取り付けられ
ている金属製のターミナル18Aを所定位置に保持してい
る。
モールド形成の後、先に説明したようにボルト44はモ
ールド形成された筒継手のターミナルから取り外され
る。
第６図及び第７図は螺条49を介して係合された２個の
部分よりなるポスト48の伸縮自在の形態を示している。
図示するように、このポストはコアー51に形成されてい
る螺条付孔50内部に一端を位置され、他端はコアー51を
超えて半径方向に符号52で示すように突出される。孔53
がポストの上部に備えられてポストを回転できるように
なし、これにより入れ子式に延長又は収縮できるように
なしている。
このような伸縮自在のポストは勿論２個の部分からな
り、ポストを受け入れるための軸線方向に延在するスロ
ツト55を備えたマンドレル54上にコアー51がスライドさ
れる前に、これらの２個の部分は組み付けられるのであ
る。
モールド形成が完了した後、上述したように伸縮自在
のポストは内方へ収縮されてポスト52を金属製ターミナ
ル17,18の内部から取り外せるようになされるのであ
り、この伸縮自在のポストは従つて第７図に示す位置と
なる。これによりコアー51はモールド形成された筒継手
の内部から取り外し可能となるのである。
他の形態として伸縮自在のポストは、内部ばねによつ
て離間するように保持され、長いノーズのプライヤー又
はその他の適当な工具によつてグリツプされ得るととも
に、マンドレル54がコアー51から取り外された後に収縮
され得るような、２個の部分から構成することができ
る。
【図面の簡単な説明】
第１図は、モールド型内に配置されたコアー即ちマンド
レルの部分的断面とする立面図であり、本発明によるタ
ーミナル支持のためのポストを含んでいる立面図。 第2a図、第2b図、第2c図及び第2d図は本発明を具現する
方法によつてターミナル筒継手のモールド形成段階を図
解する段階図。 第３図はターミナルを支持するためのプラスチツク製又
は金属製のポストの異なる形状を示す正面図。 第４図は他のプラスチツク製又は金属製のポストを示す
正面図。 第５図は他の例としてターミナルを支持するために使用
されているプラスチツク製又は金属製のボルトを示す断
面図。 第６図及び第７図は伸縮自在のポストを組み込んだコア
ー即ちマンドレルの断面図。 10……コアー即ちマンドレル 11,12……ガイドピン 13,14……ボルト 15……螺旋溝 16,47……電熱ワイヤー 17,18……電気的ターミナル 19……ポスト 20……モールド型 21,22……スリーブ 24,25……孔 27,28,32,33,35,37,38,40……ポスト 34……筒継手 44……ボルト 45……螺条付孔 49……螺条 50……螺条付孔 51……コアー 54……マンドレル 55……スロツト
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 ゴードン ハリソン イギリス国 ノッツ．，サットン イン アッシュフィールド，フスウェイト, ザ グリーン 17 (56)参考文献 特開 昭62−151689（ＪＰ，Ａ) 実開 昭62−107192（ＪＰ，Ｕ) 実開 昭54−175611（ＪＰ，Ｕ)

Claims (8)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項１】パイプ溶接用筒継手のような熱溶着可能な
    サーモプラスチック製継手の製造方法であって、 ａ）プラスチック又は金属製のポスト（27,28）によっ
    てモールドコアー（10）の上にターミナル（17,18）を
    支持し、 ｂ）一方のポスト（27）から他方のポスト（28）へ向け
    てコアー（10）の回りにターミナル（17,18）に接続さ
    れる電熱ワイヤー（16）を巻き付け、 ｃ）コアー（10）の回りに筒継手（34）をモールド形成
    してターミナル（17,18）を包囲させ、 ｄ）プラスチック又は金属製のポスト（27,28）或いは
    その部分をコアー（10）に伴って取り外す、 段階を包含することを特徴とするサーモプラスチック製
    継手の製造方法。
  2. 【請求項２】筒継手（34）をモールド形成した後、コア
    ー（10）を該筒継手から取り外すときにポスト（27,2
    8）が剪断されることを特徴とする特許請求の範囲第１
    項記載のサーモプラスチック製継手の製造方法。
  3. 【請求項３】コアーに形成されている半径方向の孔（2
    4,25）内に突入するようにポスト（27,28）が配置さ
    れ、モールド形成後にコアーが取り外されてポスト（例
    えば41）が剪断され、これにより各ポストの部分（41）
    が金属製ターミナル内部に取り残されるとともに、部分
    （42）がコアー内部に取り残されることを特徴とする特
    許請求の範囲第１項又は第２項の何れかに記載のサーモ
    プラスチック製継手の製造方法。
  4. 【請求項４】コアー（10）が中空に形成され、又、コア
    ー内部に取り残されたポストの部分（42）はコアーの中
    央へ向けて半径方向内方へ押し出して取り外されること
    を特徴とする特許請求の範囲第１項から第３項までの何
    れか一項に記載のサーモプラスチック製継手の製造方
    法。
  5. 【請求項５】ポストがプラスチック又は金属製のボルト
    （44）として形成されており、このボルトは螺条付盲孔
    （45）内に螺入されてコアー（10）内に取り付けられ、
    これによってモールド形成の間にターミナル（18A）を
    支持するようになっていることを特徴とする特許請求の
    範囲第１項記載のサーモプラスチック製継手の製造方
    法。
  6. 【請求項６】ポストを入れ子式伸縮自在のポスト（48）
    として備えられていて、これらのポストは中空コアーに
    形成されている孔内に配置され、金属製のターミナルを
    受け止めるようにコアーを超えて外側へ突出するように
    配置されていることを特徴とする特許請求の範囲第１項
    記載のサーモプラスチック製継手の製造方法。
  7. 【請求項７】ポストが工具によってコアー内部にグリッ
    プできるばね荷重を付された伸縮自在のポストであるこ
    とを特徴とする特許請求の範囲第６項記載のサーモプラ
    スチック製継手の製造方法。
  8. 【請求項８】伸縮自在のポスト（48）の２個の部分が螺
    条（49）を形成されて互いに係合されており、縮小でき
    るようにするために伸縮自在ポストの内部にナットが形
    成されていることを特徴とする特許請求の範囲第６項記
    載のサーモプラスチック製継手の製造方法。
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