JP2514194B2 - インクジエツト記録用シ−ト - Google Patents

インクジエツト記録用シ−ト

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JP2514194B2
JP2514194B2 JP61311737A JP31173786A JP2514194B2 JP 2514194 B2 JP2514194 B2 JP 2514194B2 JP 61311737 A JP61311737 A JP 61311737A JP 31173786 A JP31173786 A JP 31173786A JP 2514194 B2 JP2514194 B2 JP 2514194B2
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    • B41PRINTING; LINING MACHINES; TYPEWRITERS; STAMPS
    • B41MPRINTING, DUPLICATING, MARKING, OR COPYING PROCESSES; COLOUR PRINTING
    • B41M5/00Duplicating or marking methods; Sheet materials for use therein
    • B41M5/50Recording sheets characterised by the coating used to improve ink, dye or pigment receptivity, e.g. for ink-jet or thermal dye transfer recording
    • B41M5/52Macromolecular coatings
    • B41M5/5245Macromolecular coatings characterised by the use of polymers containing cationic or anionic groups, e.g. mordants

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  • Ink Jet Recording Methods And Recording Media Thereof (AREA)
  • Paper (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明はインクジェットプリンタの記録用シートに関
するものである。
〔従来の技術〕
一般にインクジェット記録は直径数十ミクロンの細孔
からインクを加圧噴出させ、生成したインク微粒子によ
り記録紙上にドット記録を行う方式である。細孔からの
安定なインク噴出を確保する必要上通常の印刷インクの
ようにインク中に、顔料,樹脂等を含有させることが困
難であり、一般に直接染料や酸性染料等の水溶性染料か
らなる低粘度の水性インクが用いられる。このためイン
クジェット記録は記録濃度,光沢,耐光性,耐水性等の
記録品質が一般の印刷に比べ見劣りするのが当然と考え
られていた。
しかしインクジェット記録方式の使用分野の拡大並び
にカラープリンタの普及につれて記録時の性能即ち、解
像度,濃度,カラー色調のあざやかさなどは勿論のこ
と、記録後の耐水性,耐光性等の保存性も要求されるよ
うになった。
このうち記録の解像度,濃度,カラー色調のあざやか
さの対策としては、特開昭55−51583,同56−148583,及
び同56−148585公報などでもシリカ系顔料と水溶性高分
子バインダーからなる塗料を10g/m2以上支持体に塗布す
ることが提案されており、更に本発明者等は、特開昭59
−185690において支持体上に粒度分布(Rosin−Rammler
分布)の均等数nが1.10以上でありかつBET法による比
表面積200m2/g以上のシリカと水溶性高分子バインダー
を含む塗工層を設けることによって一層鮮明なかつイン
ク色再現性に優れた記録が得られることを提案した。
更にインクジェット記録画像を耐水化するための方法
としては特開昭56−84992,特開昭59−20696特開昭59−1
46889,特開昭60−49990などに各種のカチオン性ポリマ
ーをその表面に含有する記録媒体に水性インクを印写す
る方法が提案されている。
この方法による耐水化は、インク中の直接染料や酸性
染料とこれらカチオン性ポリマーとの結合により、水に
不溶性のコンプレックスができることによるものであ
る。
しかし、これらのカチオン性ポリマー等を使用した記
録紙にインクジェットカラー記録を施した場合、未添加
の記録紙と比較して画像耐水性の大幅な向上は認められ
るが、なお、次のような欠点がみられる。
カラーインクジェット記録において一般的にブラッ
ク,シアン,マゼンタ,イエローの4基本色のインクを
用い、他色は各基本インクを重ね合せる減法混色よって
他色を表現している。普及型のカラーインクジェットプ
リンタは多くはシリアル方式のものであって、カラー混
色を得る場合、往と復で基本色の重ね順が逆になる。カ
チオン性ポリマーを耐水化剤としたものは、この混色に
おいてインクの重ね順によってその色合が違って見え
る、いわゆる色ズレが著しく大きくなる。その結果、例
えば紫色の全面記録を往路シアン,マゼンタの順で記録
し、復路はこの逆で記録をすることの繰返しで得た場
合、得られた画面は往路と復路で色ズレの為に縞模様と
して視認される欠点があった。又、例えば黒色から赤へ
のように異なる色相の境界に於て、一方から他方へある
いは互に色がにじみ込み境界線がはっきりしなくなる
(にじみ込みと称す)という欠点もあった。本発明者等
は、特開昭61−89082号公報において、混色の重ね順の
違いによる色ズレ及び画像解像度の改善を目的としてシ
リコーンエマルジョンまたは水溶性シリコーン化合物を
含む塗料を塗布又は含浸してなるインクジェット記録用
シートの提案を行った。しかしながらこの方法ではその
はつ水性のために顔料とバインダーとの接着を妨げやす
く塗工面の表面強度を低下させるという欠点があった。
〔発明が解決しようとする問題点〕
本発明は、画像濃度や画像耐水性を保持し且つ塗工層
の表面強度を低下させることなくカラー記録における基
本色の重ね順の違いに起因する色ズレ即ち縞の改善、更
には隣接する2色の境界線におけるインクの他色へのに
じみ込みを改善する事を目的としたインクジェット記録
用シートを提供せんとするものである。
〔問題点を解決するための手段〕
本発明は、前述の問題点を解決すべく鋭意研究を重ね
た結果、水溶性染料を含有した水性インクを用いて記録
像を形成するインクジェット記録用シートにおいて、該
シートがカチオン性ポリマー及びカチオン界面活性剤を
支持体に塗布又は含浸させてなるものとすることによっ
て前述の目的を達成した。
以下本発明につき詳述する。
本発明のカチオン性ポリマーとしては、3級アミンあ
るいは/及び4級アンモニウム塩を含む重合物あるいは
共重合物であり、ポリアリルアミン,ジシアンジアミド
ホルマリン縮合物、ポリエチレンイミン,ポリエチレン
イミド4級アンモニウム塩化合物,ジメチルジアリルア
ンモニウム塩重合物,(メタ)アクリル酸アルキルアン
モニウム塩重合物,(メタ)アクリルアミドアルキルア
ンモニウム塩重合物,4級アンモニウム塩を含むアイオネ
ン等をあげることができる。
本発明のカチオン界面活性剤としては、アルキルアミ
ン類,エタノールアミン類及びポリオキシエチレン付加
アミン等の1級〜3級アミン塩酸塩や酢酸塩,更にこれ
らの4級アンモニウム塩,エチレンジアミン,ジエチレ
ンジトリアミン等のポリエチレンポリアミン類,その他
N,Nジエチレンジアミン,アミンエチルエタノールアミ
ン,ピリジン,グアニジン,ヒドラジン等のアミン類な
どが挙げられる。これらの中で耐水性も含めて効果の優
れたものとしては、アルキルアミンやオキシエチレン付
加アミンの4級アンモニウム塩をあげることができる。
これらのカチオン性ポリマー及びカチオン界面活性剤
を用いて記録シートを製造する一般的且つ好ましい方法
は、水溶性高分子バインダーと顔料とカチオン性ポリマ
ーと必要に応じて各種の添加剤を加えた混合スラリー
に、カチオン界面活性剤を添加した塗液を紙の表面に塗
工する方法である。
然し、この方法に限定されるものではなく、記録シー
トに要求される品質等に応じて、カチオン性ポリマーと
カチオン界面活性剤を併存させるいかなる方法も可能で
ある。
例えば、支持体上にバインダーとカチオン性ポリマー
からなる第一層を塗布し、更にその上にバインダーとと
もにあるいは単独でカチオン界面活性剤溶液を第2層と
して塗布した積層構造のもの、あるいはカチオン性ポリ
マーとカチオン界面活性剤を所要の添加剤とともに支持
体に含浸させる等である。含浸の方法としてはパルプス
ラリーにこれらを添加して抄込む方法、無サイズ原紙に
サイズプレスで浸透させる方法及び、これらの溶液中に
支持体を浸漬する方法等である。
顔料としては、シリカ,合成珪酸塩,タルク,カオリ
ン,クレー,重質又は軽質炭酸カルシウム,その他の炭
酸塩,酸性白土,水酸化アルミニウム,ケイソウ土,酸
化チタン,酸化亜鉛,硫酸バリウム,尿素ホルマリン樹
脂粉末,エチレン樹脂微粉末,スチレン樹脂微粉末等で
あり、これらを混合して使用することもできる。
水溶性高分子バインダーとしては、PVA,酸化でんぷ
ん,エーテル化でんぷん,その他のでんぷん誘導体,ゼ
ラチン,カゼイン,カルボキシメチルセルロース,ヒド
ロキシエチルセルロース,その他のセルロース誘導体,
ポリビニルピロリドン等を単独あるいは併用して使用す
る。更に接着剤としては、スチレン・ブタジエン共重合
物,メチルメタクリレート・ブタジエン共重合物,アク
リル酸エステル共重合物,ポリ酢酸ビニル,エチレン・
酢酸ビニル共重合などのラテックス,エマルジョンも使
用可能である。
上記のうち顔料としてはシリカ系のものが良く、なか
でも二酸化珪素を主成分とする湿式法による無定形シリ
カが好適であり、これに水溶性高分子バインダーとして
PVA(ポリビニルアルコール)を組合わせたものが画像
の濃度,鮮明性の点で特に好ましいものである。
このほか添加剤として、顔料分散剤,界面活性剤,消
泡剤,着色剤,酸化防止剤,紫外線吸収剤,離型剤,粘
度調節剤,バインダーの架橋耐水化剤等が必要に応じて
適宜カチオン性ポリマーやカチオン界面活性剤とともに
使用できる。
これらの添加剤のうち、ノニオン界面活性剤や両性界
面活性剤は、画像の鮮明度および,にじみ等の点が一層
改善される点で好ましいものである。
効果の優れたノニオン界面活性剤の例としては、ポリ
オキシエチレン誘導体として、ポリオキシエチレン−オ
キシプロピレン共重合物,ポリオキシエチレンラウリル
エーテル,ポリオキシエチレンモノラウレート,ポリオ
キシエチレンノニルフェニルエーテル,ポリオキシエチ
レンオレイルエーテル,ポリオキシエチレンモノオレエ
ート,ポリオキシエチレン高級アルコールエーテル,ポ
リオキシエチレンソルビタントリオレエート等があり、
更にソルビタンモノラウレート,ポリエチレングリコー
ルジステアレート,グリセロールモノステアレート,フ
ッ素系ノニオン界面活性剤,シリコン系界面活性剤を挙
げることができる。両界面活性剤の例としては、ジメチ
ルアルキル(ヤシ)ベタイン,ジメチルアルキルラウリ
ルベタイン,ジメチルアルキルステアリルベタイン,2−
アルキル−N−カルボキシエチル−N−ヒドロキシエチ
ルイミダゾリニウムベンタイン,2−アルキル−N−カル
ボキシメチル−N−ヒドロキシエチルイミダゾリニウム
ベタイン等が挙げられる。
本発明のカチオン性ポリマーの塗布量又は含浸量は、
固形分として0.05〜2.5g/m2程度、好ましくは0.1〜1.5g
/m2で十分な画像耐水効果が発現される。チオン界面活
性剤の塗布量又は含浸量は固形分として0.01〜2.5g/m2
程度、好ましくは0.05〜1.5g/m2で本発明の目的を十分
に達成することができる。更に加えてもよいノニオン界
面活性剤あるいは両性界面活性剤の塗布量又は含浸量は
固形分として0.01〜2.5g/m2の範囲である。これらの塗
料の塗布方法としては従来法をそのまま用いることが可
能である。即ち、サイズプレス,ゲートロルコーター,
エアナイフコーター,ブレードコーター,スプレー等が
利用でき、カチオン性ポリマー及びカチオン界面活性剤
の単独もしくは混合液全体の塗布は、塗布量が多ければ
オフマシン塗工で行い、少なければオンマシン塗工が可
能である。
〔作 用〕
カチオン性ポリマーとカチオン界面活性剤の併用が、
色ズレ,記録縞及びにじみ込みを改善する理由は明らか
ではないが、次のように推定される。
記録層にカチオン性ポリマーを含有させた記録紙を往
復方式のプリンタで混色印字した場合、先に吐出された
インク粒子中の染料は表層に近いカチオン性ポリマーに
強く吸着捕獲されドットの広がりも小さい。この上に2
色目のインク粒子が到達した場合、表層のカチオン性ポ
リマーの吸着座席は先のインク中の染料に大部分占有さ
れて、2色目のインク中の染料の吸着座席が少ないこと
や、先のインク中の染料が強く捕獲されている等の理由
から、両者のインクの混合が不十分となり、2色目のイ
ンク色が上色として強く出ること、及び先行するインク
の広がりを越えて2色目のインクが広がることによって
大きな色ズレ、記録縞が生ずるものと考えられる。又カ
チオン性ポリマーの存在はインクの支持体内部への浸透
を遅くらせる結果、横方向への移動が多くなって、にじ
み込みが発生し易すくなるものと考えられる。
これに対し本発明のようにカチオン性ポリマーとカチ
オン界面活性剤を併用するならば、カチオン界面活性剤
はカチオン性ポリマーより表層に存在するためか、先行
するインク染料の多くは優先的にカチオン界面活性剤と
反応する。この反応で生ずるコンプレックスは、カチオ
ン性ポリマーとのコンプレックスより著しく弱い結合で
あり、しかも同時に存在するカチオン界面活性剤ミセル
によるコンプレックスの強い可溶化作用によって、2色
目のインクと先行したインクの混合が円滑に行われると
ともに定着すると推定される。これによって色ズレ,記
録縞のないカラー画像が得られる。またにじみ込みは、
カチオン界面活性剤の存在によって、インクの支持体中
への浸透が促進されて改善されるものと考えられる。こ
れらのカチオン界面活性剤の作用はカチオン性ポリマー
の存在下で顕著であるが、その理由は不明である。更に
画像耐水性については、簡単なぬれに対してカチオン界
面活性剤でも多少効果はあるが、水中への浸せきなどの
厳しい条件下では、界面活性剤が染料としても溶出して
いく過程でインク染料のカチオン性ポリマーへの再定着
によって耐水性が確保されることになる。
〔実施例〕
以下実施例により説明する。尚、実施例中の部及び%
は特にことわらないかぎり重量部及び重量%を表す。
又、得られた記録紙の品質テスト法は次の通りであ
る。
(1)記録濃度:インクジェットカラープリンタ(シャ
ープ(株)製;IO−700)を使用してブラック,シアン,,
マゼンタ,イエローの4色の全面記録を行い、ブラック
部分についてブラック用ビジュアル、シアン部分につい
てはシアン用レッド、マゼンタ部分についてはマゼンタ
用グリーン、イエロー部分についてはイエロー用ブルー
の各SPIフィルターを用いて反射濃度計(マクベス社製;
RD915)により測定した反射光学濃度の合計値で示し
た。
(2)画像耐水性:上記にて記録測定したサンプルを24
時間水に浸漬した後,記録物を取出し乾燥させ、再度記
録濃度を測定しその記録濃度変化率(%)で表した。
(3)色ズレ及び記録縞:紫(シアン−マゼンタ),赤
(マゼンタ−イエロー),及び緑(イエロー−シアン)
の3混色について測定した。
上記3色を往復印字にてそれぞれ全面記録を行った
後、サクラマイクロデンシトメータPDM5(小西六写真工
業(株)製)により、往路部分復路部分についてそれぞ
れ重ね色の色濃度を測定する。例えば緑の場合はシア
ン,イエローの2色の記録濃度を測定し、シアン成分の
往路と復路の濃度差Δとイエロー成分の往路と復路の
濃度差Δとを加えてΔ+Δ=dを緑の色ズレの度
合とした。他の混色の色ズレについても同様に求めた。
色ズレの評価は3混色の色ズレの大きさdの合計で行っ
た。
記録縞は色ズレの大きさで表わされる。
(4)にじみ込み:インクの付着量が異なる単色−混色
の境界線において顕著であり、特に目立ち易い、ブラッ
ク/赤,シアン/赤,マゼンタ/緑,イエロー/紫の4
つの組合せについてそれぞれ相隣りあう様なパターンを
つくり、境界線上のにじみ込み巾を目視にて測定した。
にじみ込みなし…A,0.3mm以下…B,0.3mm〜1mm…C、1mm
以上…Dとした。A及びBは実用範囲である。
(5)記録面の表面強度: 市販のセロハンテープ(ニチバン18mm巾)を用いて、
各サンプルの記録面に長さ約7cm程一定の押圧で貼付し
た後、1分後に片端からセロハンテープを剥離した際、
塗工層のセロテープ側への剥離状態をみる。
A:優 :塗工層の剥離は極めて少ない。
B:良 :塗工層の剥離が若干みられる。
C:不可:塗工層の剥離が多い。
[実施例1] 顔料として合成シリカ(日本シリカ工業(株)製;ニ
ップシールE220A)17%スラリー1000部に、バインダー
として完全ケン化ポリビニールアルコール(クラレ
(株)製;PVA117)の10%水溶液300部を混合し水を加え
て固形分濃度15%の塗料を調製し、更にこの塗料1000部
にたいして、カチオン性ポリマーとしてポリジメチルジ
アリルアンモニウムクロライド(日東紡(株)製;PASH
−10L)の28%水溶液27部を添加し(a)液とした。こ
の(a)液に更に(b)液として、ドデシルトリメチル
アンモニウムクロライド(日本油脂(株);カチオンB
B)の50%液3部を加えて塗布液とした。支持体は、フ
リーネス350mlのLBKP80部およびフリーネス400mlのNBKP
20部から成る顔料パルプに、軽質炭酸カルシウム粉体
(白石工業(株)製,PC)を20部添加し、長網マシンで
抄造した秤量60g/m2の中性サイズ紙を用いた、この支持
体上に前記の各混合塗料を塗布量が約10g/m2になるよう
にワイヤーバーで塗布した。更にこれらの紙のベック平
滑度が90〜140秒になるようにテストカレンダー(由利
ロール(株)製)にしてインクジェット記録用シートを
得た。
[比較例1〜4] 実施例1において(a)液中のカチオン性ポリマー:
ポリジメチルジアリルアンモニウム塩を添加しない以外
は同様にして記録用シートを得た(比較例1)。また実
施例1において、(b)液を添加しない以外は同様にし
て記録用シートを得た(比較例2)。更に実施例1の
(a)液のポリジメチルジアリルアンモニウム塩にかえ
てポリアリルアミン塩酸塩(日東紡(株)製;PAA−HCl
H)30%水溶液25部を加え、かつ(b)液を添加しない
以外は同様にして記録用シートを得た(比較例3)。更
に実施例1の(b)液のカチオン界面活性剤にかえてポ
リオキシエチレントリデシルエーテル(日本油脂
(株);ノニオンT208.5)を100%液として1.5部加えた
以外は同様にして記録用シートを得た(比較例4)。
[実施例2] 実施例1の(a)液にノニオン界面活性剤としてポリ
オキシエチレンノニルフェニルエーテル(ミヨシ油脂
(株);ペレテックス(1223)を100%液として1.5部加
えた以外は実施例1と同様にして記録用シートを得た。
[実施例3] 実施例1において、(a)液のポリジメチルジアリル
アンモニウム塩にかえてポリアリルアミン塩酸塩(同
上)30%水溶液25部を加えた以外は同様にして記録用シ
ートを得た。
[実施例4] 実施例1の(b)液のドデシルトリメチルアンモニウ
ムクロライドに代えてポリオキシエチレンアルキル第4
級アンモニウム塩(ライオンアクゾ(株)製,エソカー
ド0/12)75%2部を加えた以外は実施例1と同様にして
記録用シートを得た。
[実施例5] 実施例1において、(a)液に両性界面活性剤として
ジメチルアルキルラウリルベタイン(花王石鹸(株)
製,アンヒトール20BS)を100%液として1.5部加えた以
外は同様にして記録用シートを得た。
[実施例6] カチオン性ポリマーとして、β−メタクロイルオキシ
エチルトリメチルアンモニウムクロライド重合物の20%
水溶液50部と、実施例1で使用したカチオン界面活性剤
としてドデシルトリメチルアンモニウムクロライド(カ
チオンBB)の50%液6部をバインダー水溶液であるポリ
ビニルアルコール(クラレ(株)製;PVA117)の10%水
溶液300部に混合した塗液を、実施例1で使用した中性
原紙にサイズプレスで両面より15g/m2となるように塗布
含浸させ、ベック平滑度約60秒となるようカレンダ掛け
して、インクジェット記録用シートを得た。
[比較例5] 実施例6において、カチオン界面活性剤を添加しなか
ったほかは実施例6と同様にして記録シートを得た。
[実施例7] カチオン性ポリマーとしてβ−メタクロイルオキシメ
チルトリメチルアンモニウムクロライドとスチレンの共
重合体5%水溶液400gを酸化デンプンの10水溶液800部
によく混和した塗液を実施例1と同じ支持体上に10g/m2
塗布,乾燥した。ついでこの塗布層上にカチオン界面活
性剤としてラウリルトリメチルアンモニウムクロライド
(花王石鹸(株)製コータミン24P)を0.8g/m2積層塗布
し乾燥して記録シートを得た。
[比較例6] 実施例7において、カチオン界面活性剤の積層塗布を
行なわなかったほかは実施例7と同様にして記録シート
を得た。
実施例1〜7及び比較例1〜6で作成した各記録シー
トを先に述べた方法で試験し、その結果を色ズレ
(縞)、にじみ込み及び表面強度について表−1に示
し、基本性能である発色濃度と耐水性について表−2に
示した。
〔発明の効果〕 上述したように、カチオン性ポリマーとカチオン性界
面活性剤を支持体に塗布または含浸したインクジェット
用記録シートは、優れた発色濃度や耐水性を維持したま
ま、カチオン性ポリマーを使用することによる欠点即
ち、インクの重ね順の違いによる色ズレ及びその結果と
して生ずる縞模様や、異なる色の境界で発生する色のに
じみ込みを顕著に改善することができたので、原画像の
再生性に優れたインクジェット記録像を得ることができ
る。
これによって、普及型のカラーインクジェットプリン
ターで優れた記録が得られ、一層の低騒音記録方式とし
てインクジェット方式の普及に貢献するとともに、高精
細のピクトリアルカラープリンターに使用して写真や印
刷に比肩し得る高画質の記録像を得ることができるとい
う効果を有する。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭55−150396(JP,A) 特開 昭56−99693(JP,A) 特開 昭58−147469(JP,A) 特開 昭58−177390(JP,A) 特開 昭59−43065(JP,A) 特開 昭59−52689(JP,A) 特開 昭60−11389(JP,A) 特開 昭61−74880(JP,A) 特開 昭61−134291(JP,A) 特開 昭61−252189(JP,A) 特開 昭61−72581(JP,A)

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】水溶性染料を含有した水性インクを用いて
    記録像を形成するインクジェット記録用シートにおい
    て、該シートが支持体にカチオン性ポリマー及びカチオ
    ン界面活性剤を塗布または含浸してなることを特徴とす
    るインクジェット記録用シート。
  2. 【請求項2】カチオン性ポリマーが3級アミンおよび/
    あるいは4級アンモニウム塩を含む重合物であることを
    特徴とする特許請求の範囲第1項記載のインジェット記
    録用シート。
  3. 【請求項3】カチオン界面活性剤がアルキルアミンある
    いはオキシエチレン付加アミンの各4級アンモニウム塩
    であることを特徴とする特許請求の範囲第1項又は第2
    項記載のインクジェット記録用シート。
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