JP2513376B2 - 建屋の構築方法 - Google Patents

建屋の構築方法

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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は原子炉格納容器やター
ビンの設置と躯体の構築に先立って原子炉建屋やタービ
ン建屋等の架構を構築する、建屋の構築方法に関するも
のである。
【0002】
【従来技術及び発明が解決しようとする課題】原子炉建
屋やタービン建屋等では、建屋とその内部に設置される
格納容器等の構築は従来、建屋の周辺に複数箇所設置さ
れる小型や大型のタワークレーンを利用し、揚重能力に
応じて小型のタワークレーンが建屋用建設資材等を、大
型のタワークレーンが格納容器のユニット等をそれぞれ
受け持ちながら、基礎スラブ側から屋根側へ順次、積み
上げる要領で行われるため、建屋内の作業環境は屋根の
架設まで常に天候に支配される状況に置かれている。
【0003】加えて、運転操作床上の機器や圧力容器内
の機器の搬入及びその据付けは屋根の下に架設される天
井走行クレーンを利用して行われるが、従来の施工要領
では、建屋の構築が完了するまで天井走行クレーンを設
置することができないため、作業の遅延を招いており、
天候の影響とともに工期の長期化は避けられないのが実
情である。
【0004】また分担する部材や資材,あるいは格納容
器や圧力容器等に応じて規模が異なる多種のタワークレ
ーンや据付治具を必要とし、これらは長期に亘って使用
されるため工費が増大する傾向にある。
【0005】この発明はこうした原子炉建屋が施工時に
抱える問題を踏まえてなされたもので、工期の短縮化と
工費の節減,及び施工環境の改善を図る構築方法を新た
に提案しようとするものである。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明では建屋の架構を
躯体工事等に先行して組み立て、屋根架構を架設するこ
とにより建屋内の天候の影響を回避し、また建屋の架構
の構築と同時に天井走行クレーンを設置することにより
その稼働時期を早め、建屋内での作業の進捗を図り、工
期の短縮化を実現する。
【0007】また天井走行クレーンの早期の設置によっ
て稼働率を高めることにより必要クレーン数を削減し、
工費の節減を図る。
【0008】建屋の架構は、基礎スラブ上の四隅位置に
構築される中空断面のコア柱と、その1方向に対向する
コア柱間に架設される梁とから構成され、梁上に、これ
に平行にクレーンガーダーが敷設され、その上に天井走
行クレーンが設置される。コア柱は軸方向に複数個に分
割され、ユニット化されたコア柱ユニットを積み上げな
がら互いに接続することにより構築される。
【0009】クレーンガーダーは梁の対向する側に、梁
の長さ方向に間隔をおいて設置される支持材に支持され
て敷設され、天井走行クレーンはクレーンガーダー間に
架設される、並列する走行レール上に載置される。屋根
架構は天井走行クレーンの設置後に、梁上に架設され
る。
【0010】天井走行クレーンは建屋内に設置される機
器や,格納容器等のユニットの搬入の他、建屋の、架構
回りの躯体の構築に先行して設置されることにより建屋
用建設資材の吊り込み等に使用され、従来の建屋の構築
とその内部への部材の搬入に使用されていた大型タワー
クレーンや圧力容器据付け用治具,及び小型タワークレ
ーンを不要化し、また遮蔽壁の鉄筋ユニットや格納容器
の組み立て、ユニットの大型化等を可能にし、躯体工事
の工程が短縮される。
【0011】天井走行クレーンの設置後に、屋根架構が
建屋の躯体の構築に先立って架設されることにより建屋
内の作業環境は全天候状態となり、躯体の構築や部材の
搬入が天候に支配されることなく遂行され、天井走行ク
レーンの早期稼働とともに建屋内の作業が効率的に進行
することになる。
【0012】
【実施例】以下本発明を一実施例を示す図面に基づいて
説明する。
【0013】この発明は図1に示すように建屋B全体の
躯体の構築や,格納容器等の設置に先立って柱・梁の架
構のみを構築し、同時にこの架構上に天井走行クレーン
10と屋根架構Rを架設する方法であり、屋根架構Rによ
って天候の影響を回避しながら、天井走行クレーン10を
早期に稼働させることによって遮蔽壁等の躯体の構築
と、資材や機器及び格納容器のユニット等の搬入作業の
円滑化を図るものである。実施例では原子炉建屋の構築
例を示しているが、建屋Bはタービン建屋の他、各種の
建屋を含む。
【0014】図2〜図11により施工手順を説明する。
【0015】まず図2に示すように建屋Bの岩盤上に均
しコンクリートMを構築しておく。
【0016】この均しコンクリートM上に基礎スラブF
が構築されるが、それに先立って均しコンクリートMの
四隅位置にコア柱脚部ユニットc1を設置する。
【0017】次に図3に示すようにコア柱脚部ユニット
c1上に中空断面のコア柱C,Cを構築する一方、作業が
錯綜しないよう安全性を考慮しながら基礎スラブFの工
事を施工する。コア柱Cは図示するようにコア柱脚部ユ
ニットc1を含め、軸方向に複数個に分割されたコア柱ユ
ニットcを積み上げながら互いに接続することにより構
築される。
【0018】コア柱ユニットcは図4に示すように並列
する鋼板間にコンクリートを充填した鋼板コンクリート
造や鉄筋コンクリート造の他、トラス構造の鉄骨造等に
より構成され、上下に隣接するコア柱ユニットc,cの
接続は構造に応じてボルト,または溶接により、もしく
は主筋の継手により、あるいはその組み合わせにより行
われる。
【0019】均しコンクリートM上に設置されるコア柱
脚部ユニットc1には図4,図5に示すように基礎スラブ
F中に埋設される上端及び下端の主筋1が貫通して配筋
され、この主筋1を配筋した状態で、図6に示すように
コア柱脚部ユニットc1の鋼板間と内部にコンクリートが
打設される。コア柱脚部ユニットc1の鋼板間や内周と外
周には図5に示すようにスタッドボルト3が突設されて
いる。
【0020】図6は最下部のコア柱脚部ユニットc1と基
礎スラブFとの接続の様子を示しているが、ここに示す
ようにコア柱脚部ユニットc1は基礎スラブF中に、双方
のスラブ筋1,2を機械式継手等により接続し、コンク
リート4を打設することにより一体化される。
【0021】コア柱Cの構築後、図7に示すように1方
向に対向するコア柱C,C間に梁Gを架設してコア柱
C,Cに接合し、梁G,Gを対向させる。このとき、コ
ア柱Cと梁Gの天端は連続する。各梁Gはコア柱ユニッ
トcと同様にユニット化され、鋼板コンクリート造等か
らなる、並列する梁ユニットG1,G1から構成されてい
る。
【0022】引き続き、この梁G,Gの対向する側の側
面、具体的には対向する梁ユニットG1,G1の側面に図8
に示すようにクレーンガーダー6を支持する支持材5
を、柱Cと梁ユニットG1に連続して梁Gの長さ方向に適
当な間隔をおいて突設する。この支持材5は梁Gの架設
前に予め梁ユニットG1と柱Cに突設しておく場合もあ
る。
【0023】次に図9に示すように各梁G,Gの支持材
5,5上にクレーンガーダー6,6を敷設するととも
に、屋根架構Rを支持する支柱7,7、及び隣接する支
柱7,7を連結する壁板8をクレーンガーダー6,6の
両外側の柱Cと梁Gの天端上に立設する。
【0024】更に図10に示すように対向するクレーンガ
ーダー6,6間にその上を走行する、並列する走行レー
ル9,9を架設し、この走行レール9,9上にその上を
走行する天井走行クレーン10を設置する。
【0025】クレーンガーダー6は場合に応じ、図1,
図8〜図11に示すように各梁Gの上下位置に2段に敷設
され、その一方に建設工事用の走行クレーンを追加して
設置することにより、建設時の天井走行クレーン10の稼
働効率を高めることができる。
【0026】天井走行クレーン10は建屋内に設置される
機器や,格納容器のユニットの搬入の他、遮蔽壁の吊り
込み等に使用され、この天井走行クレーン10によって建
屋B内では躯体の構築と格納容器の組み立て等、複数の
工程を並行して進行させることが可能となる。
【0027】天井走行クレーン10の設置後、図11に示す
ように対向する支柱7,7及び壁板8,8間に屋根架構
Rを架設して建屋Bの架構の構築は終了し、建屋Bの内
部の環境は全天候状態となる。屋根架構Rは例えば図示
するようにトラス構造で構成され、予め地組みされて吊
り上げられることにより、もしくは適当な大きさに分割
されたユニットを吊り上げて接続することにより架設さ
れる。
【0028】以上の工程中、コア柱ユニットcを始め、
梁ユニットG1やクレーンガーダー6等、各部材の吊り込
みは建屋Bの周辺に設置されるクローラクレーンやトラ
ッククレーンによって行われる。
【0029】建屋Bの架構の構築後の、遮蔽壁等の躯体
の構築や,格納容器の搬入と構築、及び機器や資材の搬
入は天井走行クレーン10によって行われ、状況に応じて
中空のコア柱Cの上部に図1に示すようにタワークレー
ン11を組み立て、これを利用する。コア柱Cの内部の空
間は階段,エレベータ,資材搬出入用のシャフト等に活
用される。
【0030】図12, 図13は遮蔽壁を構築し、格納容器を
組み立てた、建屋Bの完成状態を示したものである。
【0031】
【発明の効果】この発明は以上の通りであり、建屋の架
構を躯体に先行して組み立て、その上部に天井走行クレ
ーンを設置するとともに、屋根架構を架設するものであ
るため、架構の構築直後から天候の影響を受けることな
く、天井走行クレーンを稼働させることができ、この結
果、躯体工事と格納容器や機器等の搬入を並行して遂行
することが可能となり、建屋内での作業が大幅に進捗
し、工期の短縮化を実現することができる。
【0032】また天井走行クレーンの早期稼働により稼
働率が高まり、クレーンを部材毎に分担させる必要がな
く、クレーン数を削減することができ、工費の節減を図
ることが可能である。
【0033】更に天井走行クレーンは建築用タワークレ
ーンに比べて揚重能力が高いため、鉄筋ユニットを始
め、ユニットの大型化を可能にし、躯体工事の工程を短
縮することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】原子炉建屋の架構を示した斜視図である。
【図2】架構構築の最初の手順を示した斜視図である。
【図3】図2の次の手順を示した斜視図である。
【図4】コア柱脚部ユニットを示した斜視図である。
【図5】コア柱脚部ユニットを設置した様子を示した断
面図である。
【図6】コア柱脚部ユニットと基礎スラブとの接合の様
子を示した断面図である。
【図7】図3の次の手順を示した斜視図である。
【図8】図7の次の手順を示した斜視図である。
【図9】図8の次の手順を示した斜視図である。
【図10】図9の次の手順を示した斜視図である。
【図11】図10の次の手順を示した斜視図である。
【図12】原子炉建屋の完成状態を示した縦断面図であ
る。
【図13】図12の横断面図である。
【符号の説明】
B……原子炉建屋、C……コア柱、c1……コア柱脚部ユ
ニット、c……コア柱ユニット、1……スラブ筋、M…
…マットスラブ、F……基礎スラブ、2……スラブ筋、
3……スタッドボルト、4……コンクリート、G……
梁、G1……梁ユニット、5……支持材、6……クレーン
ガーダー、7……支柱、8……壁板、9……走行レー
ル、10……走行クレーン、11……タワークレーン、R…
…屋根架構。

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 基礎スラブ上の四隅位置に、軸方向に複
    数個に分割され、ユニット化されたコア柱ユニットを積
    み上げながら互いに接続して中空断面のコア柱を構築し
    た後、その1方向に対向するコア柱間に梁を架設すると
    ともに、この梁の対向する側にクレーンガーダーを支持
    する支持材を梁の長さ方向に間隔をおいて設置し、この
    支持材上にクレーンガーダーを敷設し、対向するクレー
    ンガーダー間に、天井走行クレーンが載置された、並列
    する走行レールを架設した後、梁上に屋根架構を架設し
    て建屋の架構を構築する建屋の構築方法。
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