JP2511291Y2 - 粘性物の塗着ノズル - Google Patents

粘性物の塗着ノズル

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JP2511291Y2
JP2511291Y2 JP495093U JP495093U JP2511291Y2 JP 2511291 Y2 JP2511291 Y2 JP 2511291Y2 JP 495093 U JP495093 U JP 495093U JP 495093 U JP495093 U JP 495093U JP 2511291 Y2 JP2511291 Y2 JP 2511291Y2
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修二 渡辺
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Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本考案は、建築用の板ガラス、パ
ネル、その他の各種被着体の予め設定した塗着面にシー
リング剤や接着剤等の粘性物を任意の予め決定した断面
形状、特に複雑な断面形状であっても、正確に、空気を
巻込むことなく、しかも均一な厚みに、又場合によって
は塗着面に対する濡れに必要な充分な塗着圧力を確保し
て、連続的又は断続的に塗着できる粘性物の塗着ノズル
に関する。
【0002】
【従来の技術】従来から、建築用の板ガラス、パネルに
は、所要の大きさに切断した後で、構造体への取付けや
シール材等の各種部材の装着等の必要性から、シーリン
グ剤又は接着剤を塗着することがある。この場合、通
常、次に示す二通りの方法のいずれかでシーリング剤又
は接着剤を塗着している。先ず、第一の方法は、板ガラ
ス、パネル等の被着体の予め設定したシーリング剤又は
接着剤を塗着する塗着面の外側に、マスキングテープや
糊付きの定形合成樹脂発泡体を貼付けた後、例えば手動
ガンを操作して、それのリテーナーに装着したシーリン
グ剤又は接着剤を充填したカートリッジの口部に設けた
円筒状、又はその他の各種形状のノズルから、塗着面に
シーリング剤又は接着剤を目分量で大目に押出して、定
形合成樹脂発泡体を定規にヘラ等で均一な厚みに押均
し、過剰なシーリング剤又は接着剤を掻取って仕上げ、
最後にマスキングテープや定形合成樹脂発泡体を剥離さ
せて撤去するものである。又、第二の方法は、簡単であ
るが、工夫したもので、ヘラの端部を塗着面に塗着させ
るシーリング剤又は接着剤の断面形状に合わせて切欠
き、塗着面とその外側にシーリング剤又は接着剤を大目
に塗着した後、ヘラを塗着面に沿って移動させて、過剰
なシーリング剤又は接着剤を掻取って仕上げるものであ
る。
【0003】
【考案が解決しようとする課題】そして、これらの方法
では、建築用の板ガラス、パネル等の被着体の予め設定
した塗着面に、シーリング剤又は接着剤を塗着する作業
は、簡単な副資材があれば、場所を選ぶことなく簡易に
行なえる。しかし、これらの方法では、塗着面にシーリ
ング剤又は接着剤をきわめて単純な断面形状にしか塗着
できない問題が残る。又、作業速度が遅いだけでなく、
カートリッジから押出したシーリング剤又は接着剤が固
化する前に、作業を終える必要があるから、作業が断続
的なものとなって、効率の面でも問題がある。更に、シ
ーリング剤又は接着剤をカートリッジから大目に押出し
て、過剰分を掻取るから、材料の無駄が多いことも指適
されている。加えて、粘性物の塗着面に対する濡れに必
要な充分な塗着圧力が確保できない問題もある。
【0004】一方、建築用の板ガラス、パネルは、従
来、板材料を所要の大きさに切断して、枠材に単に嵌込
んで取付ける方法が多く採用されているが、板ガラス、
パネルと枠材間の気密や水密シールの機能は、板ガラ
ス、パネルの低い切断仕上精度による嵌込み調整機能も
含めて、複雑な断面形状に加工できるアルミニウム押出
型材を用いたサッシュ枠やカーテンウォール枠に専ら依
存している。そして、シーリング剤は現場で、例えば手
動ガンを操作して、それのリテーナーに装着したシーリ
ング剤を充填したカートリッジのノズルを通じて、目地
条溝に充填されている。この目地条溝にシーリング剤を
充填した後、ヘラで平滑に仕上げている。こうして、板
ガラス、パネルは最終的に枠材間にシールされているの
である。
【0005】しかし、昨今、経済上、デザイン上の要求
により、枠材の簡略化、単純な成形又は加工しかできな
いプレキャストコンクリート、花崗岩、その他の無機材
料、金属板、簡単な金属曲げ部材やロール成形部材を組
合せて高性能を確保する必要性、更には板ガラス同士、
パネル同士又はそれら相互を枠材を用いることなく直接
組合せる他、構造体に板ガラス、パネルを取付けた後、
現場でのシール工事をなくす完全先行工場シール取付工
法、所謂ドライシール工法を可能にする等圧排水方式接
合部の発達、板ガラス、パネルの切断仕上精度の向上を
前提にして、板ガラス、パネルの主として端部に気密や
水密用のより複雑な断面形状と高度な弾性、強度を有す
る予め成形された合成ゴム成形部材や金属補強部材を直
接接着して、接合部機能を構成することの有用性、利便
性が認められてきている。これらは、板ガラス、パネ
ル、特に板ガラスのように、従来、単純な端部形状しか
取得なかった板部材の端部の機能化、高度化を可能とす
ることになる。そのためには、先ず第一に、シーリング
剤又は接着剤を多様な断面形状で、簡易且つ高能率に、
しかも正確に、工場又は現場で簡単な準備により、板部
材の端部に主に構造体等への取付け前に塗着して、必要
部材を接着する方法の開発が必要となる。そして、実際
に要求されるシーリング剤又は接着剤を塗着させる断面
形状や断面の大きさは、大規模な建築物では数種類から
多くても十数種類程度で、各々の総延長は1000メー
トルの単位になる。こうしたことから、ある程度の準備
は必要としても、多額な準備費用や多大な手間をかける
ことなく、普通程度の熟練度で、普通程度の施工機械や
器具を用いて、誰でも簡単に塗着作業が行なえることが
必須条件となる。
【0006】このような従来の問題点に鑑みて、又将来
への待望に応えて、考案されたのが本考案に係る粘性物
の塗着ノズルで、建築用の板ガラス、パネル、その他の
各種被着体の予め設定した塗着面にシーリング剤や接着
剤等の粘性物を任意の予め決定した断面形状、特に複雑
な断面形状であっても、正確に、空気を巻込むことな
く、しかも均一な厚みに、又場合によっては塗着面に対
する濡れに必要な充分な塗着圧力を確保して、連続的又
は断続的に塗着できることを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】こうした目的を達成する
ため、本考案の請求項1では、被着体の予め設定した粘
性物を塗着する塗着面とその粘性物の塗着方向の外側に
面接合可能な接合面を有するノズル本体の内部に、粘性
物の塗着方向に沿って、始端側に塗着面に対応する側端
側と接合面側に開口した吐出口を、又終端側に粘性物を
充填したカートリッジ等と接続する接続部をそれぞれ備
えた粘性物の流動空間を形成するとともに、流動空間の
少なくとも一部に粘性物の流動断面を接続部の断面形状
から吐出口の断面形状に近似した断面形状に変形させる
変形路を形成した粘性物の塗着ノズルを構成した。又、
請求項2では、別に、被着体の予め設定した粘性物を塗
着する塗着面とその粘性物の塗着方向の外側に面接合可
能な接合面を有するノズル本体の内部に、粘性物の塗着
方向に沿って、始端側に塗着面に対応する側端側と接合
面側に開口した吐出口を、又終端側に粘性物を充填した
カートリッジ等と接続する接続部をそれぞれ備えた粘性
物の流動空間を形成するとともに、流動空間の少なくと
も一部に粘性物の流動断面を接続部の断面形状から吐出
口の断面形状に近似した断面形状に変形させる変形路を
形成し、更には吐出口の側端側の口縁に粘性物の塗着面
に対する濡れに必要な塗着圧力を確保させる圧着縁を形
成した粘性物の塗着ノズルを構成した。そして、請求項
3では、粘性物の流動空間の断面積を接続部、変形路、
吐出口の順に大きくしたことを例示した。
【0008】
【作用】而して、このような粘性物の塗着ノズルは、例
えば建築用の板ガラス、パネル等の被着体にシーリング
剤又は接着剤を塗着させるのに用いられる。この場合、
粘性物の塗着ノズルの主体を成すノズル本体が接続部を
利用して、シーリング剤又は接着剤を充填したカートリ
ッジの口部に接続され、板ガラス、パネル等の被着体の
予め設定した塗着面の塗着方向に沿って、吐出口を接続
部側を終端側に向けて始端位置に置き、カートリッジか
らシーリング剤又は接着剤を押出して、ノズル本体の粘
性物となるシーリング剤又は接着剤の流動空間にシーリ
ング剤又は接着剤を圧入させながら、塗着面上を始端側
から終端側に移動させることで、塗着面にシーリング剤
又は接着剤を吐出口の側端側の口縁により、予め決定さ
れた断面形状に押出成形しながら塗着するのである。こ
のとき、塗着面にシーリング剤又は接着剤は吐出口の側
端側の口縁に圧着縁を設けていると、開口断面積が小さ
くなっているのと、後続するものに背後から強制的に押
圧されることによる相乗効果で、塗着面に対する濡れに
必要な充分な塗着圧力を確保して塗着されることにな
る。
【0009】
【実施例】本考案に係る粘性物の塗着ノズルの詳細を更
に添付の図面に基づき説明する。
【0010】図示した実施例では、図1中に1として示
す建築用の板ガラスの端部に予め設定した表面の一方と
側端に跨がる断面L字形になった塗着面2にシーリング
剤又は接着剤を塗着する場合について説明する。尚、図
中3は塗着シーリング剤又は接着剤である。
【0011】そして、図2中10として示すのが本考案に
係る粘性物の塗着ノズルで、これは主体を成すノズル本
体20が図中11として示す手動ガンのリテーナー12に装着
したシーリング剤又は接着剤を充填したカートリッジ13
の口部14に螺合させて取付けられる。このような粘性物
の塗着ノズル10では、手動ガン11を操作して、カートリ
ッジ13の口部14からシーリング剤又は接着剤を押出し
て、ノズル本体20の内部にシーリング剤又は接着剤を圧
入させながら、板ガラス1の端部の角部に沿って、塗着
方向の始端側から終端側に移動させて、図1に示すよう
に板ガラス1の端部に予め設定された表面の一方と側端
に跨がる断面L字形になった塗着面2にシーリング剤又
は接着剤を塗着しようとするものである。
【0012】尚、ここで言う接着剤とは、反応硬化型又
は一液型樹脂系接着剤、無機系接着剤等の塑性体状のも
のである。
【0013】又、同じくシーリング剤とは、常温加硫型
ゴムシーリング剤等である。
【0014】そして、これらシーリング剤又は接着剤
は、25℃における粘度が100 〜500、000CST、好ましく
は 2,000〜100,000CSTの範囲内のものが用いられる。
【0015】次に、粘性物の塗着ノズル10の主体を成す
ノズル本体20は、図3〜図9に示すように全体が板ガラ
ス1の端部の角部に係合できる断面L字形に形成されて
いる。そして、内側の直交した二面を、板ガラス1の端
部に予め設定した図1に示すように表面の一方と側端に
跨がる断面L字形になった塗着面2とその塗着方向の外
側に面接合可能な接合面21、21に形成している。又、ノ
ズル本体20の内部には、図2中矢印で示すシーリング剤
又は接着剤の塗着方向に沿って、始端側、即ち図2〜図
5、図9中では左側、図6中では右側に、塗着面2に対
応する側端側と接合面21、21側に開口した断面L字形の
吐出口22を、又終端側、即ち図2〜図5、図9中では右
側、図6中では左側に、シーリング剤又は接着剤を充填
したカートリッジ13の口部14の内部に螺合されて接続さ
れる先端の外周にねじ部23を刻設した接続部となる円筒
状の接続筒24をそれぞれ備えた粘性物となるシーリング
剤又は接着剤の流動空間25を形成している。又、流動空
間25の一部を成す接続部となる接続筒24のノズル本体20
の内部への開口端近傍にはシーリング剤又は接着剤の流
動断面を接続部となる接続筒24の断面形状である円形か
ら吐出口22の断面形状であるL字形に近似した断面形状
に変化させる変形路26を形成している。そして、ここに
示す吐出口22は口縁側が背後側より開口幅が狭くなるよ
うに形成されている。更に、吐出口22の側端側の口縁に
は、シーリング剤又は接着剤の塗着面2に対する濡れに
必要な塗着圧力を確保させる圧着縁27を形成している。
この圧着縁27は背後が傾斜面になっている。そして、シ
ーリング剤又は接着剤の流動空間25は、断面積を接続部
となる接続筒24、変形路26、吐出口22の順に大きくし
て、カートリッジ13の口部14を通じてここに圧入させた
シーリング剤又は接着剤の流速を、接続筒24、変形路2
6、吐出口22の順に遅くなるようにしている。
【0016】尚、ここに示す粘性物の塗着ノズル10の主
体を成すノズル本体20は、図中28として示す基本部材に
図中29として示す予め吐出口形成部材30を取付けた装着
部材を装着させて形成されている。そして、図10には基
本部材28を、又図11には吐出口形成部材30を取付けた装
着部材29をそれぞれ示している。先ず、基本部材28は図
示したように断面L字形に形成されて、吐出口22形成側
と反対側、即ち図中右側と両側を残して、図中左側から
順に段状に、吐出口22を形成する切欠31、流動空間25を
形成する流動段部32、装着部材29を係合させる係合段部
33を設けている。尚、図中34は残した両側に係合段部33
にのぞませて設けた係合凹溝である。又、図中35は流動
段部32の切欠31にのぞむ先端縁に形成した傾斜面であ
る。更に、図中36は係合段部33に形成した螺孔である。
そして、流動段部32は係合段部33側が開口幅が狭くなっ
て、装着部材29を装着したときに、この部分にシーリン
グ剤又は接着剤の流動断面を接続部となる接続筒24の断
面形状である円形から吐出口22の断面形状であるL字形
に近似した断面形状に変形させる前述した変形路26が形
成されるのである。一方、装着部材29も又、同じく図示
したように断面L字形に形成されている。そして、前述
した接続部となる円筒状の接続筒24はその内部を内側に
のぞませて外側の表面の一方に一体に立設されたもので
ある。尚、図中37は装着部材29の内側の接続部となる接
続筒24の開口端の吐出口形成部材30の取付側の周囲に設
けられた凹部で、これは装着部材29を基本部材28に装着
したときに、流動段部32の前述した開口幅が狭くなった
部分にのぞんで、変形路26の一部を成すものである。
又、図中38は両側の側端に設けた基本部材28の係合凹溝
34に係合する係合凸条である。更に、図中39は挿通孔で
ある。そして、この装着部材29は予め吐出口形成部材30
を取付けた状態で、基本部材28の係合段部33に係合させ
るとともに、係合凸条38を係合凹溝34に係合させて、図
中40として示す装着ねじを挿通孔39を挿通させ、螺孔36
に螺合させて装着される。又、吐出口形成部材30は吐出
口22の口縁側が反対側より開口幅が狭くなるように形成
されるとともに、側端側の口縁には前述した背後が傾斜
面になった圧着縁27を形成している。そして、この吐出
口形成部材30は予め装着部材29に取付けて、基本部材28
に装着したときには、全体が切欠31にのぞみ、しかも両
側が基本部材28の切欠31の両側に残した部分に接合する
とともに、口縁側と反対側の側端が流動段部32の傾斜面
を形成した先端縁に接合する。尚、図中41は吐出口形成
部材30を装着部材29に取付ける取付ねじである。
【0017】ここに示す基本部材28と装着部材29、更に
吐出口形成部材30はそれぞれ真鍮から形成されている。
しかし、これらの素材については、これに限定されるも
のではなく、鉄、ステンレス、合成樹脂体から形成する
こともでき、又必要に応じて表面処理を施すことも可能
で、使用するシーリング剤又は接着剤に応じて、最適な
ものを選定することが好ましいと言える。
【0018】而して、このような粘性物の塗着ノズル10
は、その主体を成すノズル本体20が接続部となる接続筒
24を利用して、手動ガン11のリテーナー12に装着したシ
ーリング剤又は接着剤を充填したカートリッジ13の口部
14に螺合させて取付けられる。そして、板ガラス1の端
部に予め設定した表面の一方と側端に跨がる断面L字形
になった塗着面2の装着方向に沿う端部の角部に粘性物
の塗着ノズル10の主体を成すノズル本体20を吐出口22を
接続部となる接続筒24側を終端側に向けて始端位置に置
いて係合させ、手動ガン11を操作して、カートリッジ13
の口部14からシーリング剤又は接着剤を押出して、ノズ
ル本体20の内部の粘性物となるシーリング剤又は接着剤
の流動空間25にシーリング剤又は接着剤を圧入させなが
ら、塗着方向に沿う板ガラス1の端部の角部に沿って始
端側から終端側に移動させるのである。このようにし
て、図1に示すように板ガラス1の端部に予め設定した
表面の一方と側端に跨がる断面L字形になった塗着面2
にシーリング剤又は接着剤を吐出口22の側端側の口縁に
形成した圧着縁27により、予め決定された断面形状に押
圧成形しながら塗着するのである。このとき、塗着面2
にシーリング剤又は接着剤は吐出口22の側端側の口縁に
圧着縁27を設けたことにより、開口断面積が小さくなっ
ているのと、後続するものに背後から強制的に押圧され
るとともに、その背後の傾斜面に沿って塗着面2に強制
的に向けられることによる相乗効果で、塗着面2に対す
る濡れに必要な充分な塗着圧力を確保して塗着されるこ
とになる。
【0019】次に、図12〜図17には本考案に係る粘性物
の塗着ノズルの他の実施例を示している。先ず、図12に
示すのは、前述した実施例の変更例で、板ガラスの端部
の表面の一方にシーリング剤又は接着剤を塗着するもの
である。次に、図13に示すのは、同じく板ガラスの端部
の表面の一方と側端と表面の他方に跨がって装着するも
のである。又、図14に示すのは、平面部の表面の一方に
塗着するものである。更に、図15、図16に示すのは、目
地条溝にシーリング剤を充填するのに適したものであ
る。最後に、図17に示すのは、入隅部にシーリング剤を
充填するのに適したものである。そして、これらはそれ
ぞれ、前述した実施例と同様、基本部材28に予め吐出口
形成部材30を取付けた装着部材29を装着させる態様のも
のである。
【0020】図示した実施例のように、基本部材28に予
め吐出口形成部材30を取付けた装着部材29を装着するよ
うにすると、吐出口形成部材30を取換えるだけで、シー
リング剤又は接着剤を塗着させる断面形状や断面の大き
さを種々に変化させることが可能となる。
【0021】図示した実施例にかかわらず、シーリング
剤又は接着剤を塗着させる厚みが大きいときには、吐出
口22の側端側の口縁に圧着縁27を必ずしも形成する必要
性はないが、塗着させる厚みが小さいときには、圧着縁
27を形成していないと、塗着シーリング剤又は接着剤3
の表面が波打状になるから、圧着縁27を形成するのが好
ましいと言える。
【0022】一方、このような粘性物の塗着ノズルは、
建築用の板ガラスの他、パネル又はその他の各種被着体
に、シーリング剤又は接着剤、又はその他の各種粘性物
を塗着する場合にも利用できる。
【0023】又、ノズル本体20の形状又は吐出口22の断
面形状は、使用対象に応じて、種々な態様に変化させる
ことが可能である。
【0024】更に、吐出口22の側端側の口縁は、鋸歯
状、段状、溝付き状等の種々な態様に形成することもで
きる。
【0025】最後に、手動ガンを利用することなく、機
械圧送装置、機械混練圧送装置を利用することも可能で
ある。
【0026】
【考案の効果】以上のような本考案に係る粘性物の塗着
ノズルでは、建築用の板ガラス、パネル、その他の各種
被着体の予め設定した塗着面にシーリング剤や接着剤等
の粘性物を任意の予め決定した断面形状、特に複雑な断
面形状であっても、正確に、空気を巻込むことなく、し
かも均一な厚みに、又場合によっては塗着面に対する濡
れに必要な充分な塗着圧力を確保して、連続的又は断続
的に塗着できるのである。
【0027】又、粘性物の塗着ノズルの主体を成すノズ
ル本体の内部に接続部を通じて圧入されたシーリング剤
や接着剤等の粘性物は、吐出口から押出されるまでに、
接続部の断面形状から吐出口の断面形状に近似した断面
形状に変形させる変形路を通過するから、ここで粘性物
の流動断面が変形させられ、又吐出口の側端側の口縁を
通じて押出成形されながら、塗着面に塗着されるから、
断面の一部に欠損を生じることがなく、しかも塗着させ
る断面形状は予め決定された断面形状と一致して、精度
が良好なものとなる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案に係る粘性物の塗着ノズルで被着体に粘
性物を塗着した状態の一部を示す斜視図
【図2】本考案に係る粘性物の塗着ノズルの使用状態を
示す説明図
【図3】本考案に係る粘性物の塗着ノズルを示す平面図
【図4】同じく正面図
【図5】同じく底面図
【図6】同じく背面図
【図7】同じく右側面図
【図8】同じく左側面図
【図9】同じく断面図
【図10】基本部材を示す斜視図
【図11】吐出口形成部材を取付けた装着部材を示す斜視
【図12】本考案に係る粘性物の塗着ノズルの他の実施例
を示す側面図
【図13】本考案に係る粘性物の塗着ノズルの他の実施例
を示す側面図
【図14】本考案に係る粘性物の塗着ノズルの他の実施例
を示す側面図
【図15】本考案に係る粘性物の塗着ノズルの他の実施例
を示す側面図
【図16】本考案に係る粘性物の塗着ノズルの他の実施例
を示す側面図
【図17】本考案に係る粘性物の塗着ノズルの他の実施例
を示す側面図
【符号の説明】
1 板ガラス 2 塗着面 3 塗着シーリング剤又は接着剤 10 粘性物の塗着ノズル 11 手動ガン 12 リテーナー 13 カートリッジ 14 口部 20 ノズル本体 21 接合面 22 吐出口 23 ねじ部 24 接続筒 25 流動空間 26 変形路 27 圧着縁 28 基本部材 29 装着部材 30 吐出口形成部材 31 切欠 32 流動段部 33 係合段部 34 係合凹溝 35 傾斜面 36 螺孔 37 凹部 38 係合凸条 39 挿通孔 40 装着ねじ 41 取付ねじ

Claims (3)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 被着体の予め設定した粘性物を塗着する
    塗着面とその粘性物の塗着方向の外側に面接合可能な接
    合面を有するノズル本体の内部に、粘性物の塗着方向に
    沿って、始端側に塗着面に対応する側端側と接合面側に
    開口した吐出口を、又終端側に粘性物を充填したカート
    リッジ等と接続する接続部をそれぞれ備えた粘性物の流
    動空間を形成するとともに、流動空間の少なくとも一部
    に粘性物の流動断面を接続部の断面形状から吐出口の断
    面形状に近似した断面形状に変形させる変形路を形成し
    た粘性物の塗着ノズル。
  2. 【請求項2】 被着体の予め設定した粘性物を塗着する
    塗着面とその粘性物の塗着方向の外側に面接合可能な接
    合面を有するノズル本体の内部に、粘性物の塗着方向に
    沿って、始端側に塗着面に対応する側端側と接合面側に
    開口した吐出口を、又終端側に粘性物を充填したカート
    リッジ等と接続する接続部をそれぞれ備えた粘性物の流
    動空間を形成するとともに、流動空間の少なくとも一部
    に粘性物の流動断面を接続部の断面形状から吐出口の断
    面形状に近似した断面形状に変形させる変形路を形成
    し、更には吐出口の側端側の口縁に粘性物の塗着面に対
    する濡れに必要な塗着圧力を確保させる圧着縁を形成し
    た粘性物の塗着ノズル。
  3. 【請求項3】 粘性物の流動空間の断面積を接続部、変
    形路、吐出口の順に大きくした請求項1又は2記載の粘
    性物の塗着ノズル。
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