JP2511023B2 - 双方向性サイリスタ - Google Patents

双方向性サイリスタ

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JP2511023B2 JP6558487A JP6558487A JP2511023B2 JP 2511023 B2 JP2511023 B2 JP 2511023B2 JP 6558487 A JP6558487 A JP 6558487A JP 6558487 A JP6558487 A JP 6558487A JP 2511023 B2 JP2511023 B2 JP 2511023B2
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俊幸 小谷
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Description

【発明の詳細な説明】 [発明の目的] (産業上の利用分野) 本発明は、双方向性サイリスタ(以下トライアックと
称す)に関するもので、特にトライアックの4つのモー
ドのゲート感度の改善に係るものである。
(従来の技術) トライアックは双方向にスイッチする特性をもつサイ
リスタであって、2個の主電極と1個のゲート電極とを
有し、交流電力制御用として使用される。即ちトライア
ックは、2個の主電極に印加される正負の双方向の電圧
(交流)のそれぞれの場合に対し、正又は負のゲートト
リガー信号を与えてオフ状態からオン状態にスイッチす
ることが可能な3端子半導体装置である。従ってトライ
アックには4種類のゲートトリガーモードがあり、それ
ぞれのモードのトリガー電流(以下IGTと記す)は高感
度即ちIGTが小さく且つ同程度のIGT値を持つことが望ま
れている。
一般に、トライアックのIGTを高感度にするには、ゲ
ート部とT1側エミッタ部の間のベース表面濃度を低くし
て、IGTが流れた際、表面付近を通る無効電流を減少さ
せる方法がある。第3図はこの従来のトライアックを説
明するための断面図である。同図(a)においてN型半
導体基板1の両面から不純物を拡散してT2側Pベース層
2及びT1側Pベース層3を形成、更に両Pベース層に選
択的に不純物を拡散してNエミッタ層4、Nエミッタ層
5a及びゲート・エミッタ層5bを形成する。同図(b)に
おいてゲートエミッタ層5bとNエミッタ層5aの間のPベ
ース層上に熱酸化膜6を残す。次に同図(c)において
高濃度のP層7を付着させ、Pベース層2及び3の表面
濃度を高める。この時、熱酸化膜で保護された所は低い
表面濃度のままである。次に酸化膜10及びオーミックコ
ンタクトのT2側主電極11、T1側主電極12及びゲート電極
13を形成する。
IGTの4種類のモードは、T1側主電極12の電位を基準
にとり、T2側主電極11が正電位の場合をI、負電位の場
合をIII、又ゲート電極13の電位が正のときは+、負の
ときは−の記号を右肩に記すこととすると、I+、I-、II
I+、III-で表せる。第3図の部分的にT1側Pベース層の
表面濃度を低くする従来例のトライアックでは、IGT
4つのモードのうちI+、I-、III-の3モードでは極端に
高感度となるが、III+は他のモードの5〜7倍のIGT
なり、バランスの悪い特性となる。
一方T2側Pベース層とT1側Pベース層との各々のベー
ス濃度を下げて拡散し、ベース・エミッタ間の全体の注
入効率を良くしてやる方法がある。この場合にはIGT
バランスがI+、I-、III-の3モードとIII+モードで1:2
と良好であるものの、全体的にIGTが大きくなる欠点が
ある。
(発明が解決しようとする問題点) 交流制御用として使用されるトライアックはIGTが高
感度で、且つI+、I-、III+、III-の4モードが同様の条
件で制御できるものが望ましい。前述のように従来技術
ではI+、I-、III-の3モードでは高感度であるが、III+
モードでは他のモードの5〜7倍のIGTとなり、バラン
スの悪い特性となり、又他の従来技術ではIGTのバラン
スは良好であるが、全体的にIGTが大きく、そのコント
ロールが難しいという問題点がある。
本発明の目的は、ゲート感度を良くし、且つゲートト
リガーモードの4つのバランスを良くし、4モードを同
様の条件でゲート制御ができるようにしたトライアック
を提供することである。
[発明の構成] (問題点を解決するための手段とその作用) 本発明は、双方向性サイリスタ即ちトライアックにお
いて、主表面に露出する第1拡散層(T1側Pベース層)
の表面濃度と、主表面に露出する第2拡散層(T2側Pベ
ース層)の表面濃度とを互いに異なる濃度にして、IGT
を高感度に且つ4モードのIGTのバランスを良く保つよ
うにしたトライアックである。
例えば本発明においては、Pベース層、Nエミッタ層
形成後その間に成長した基板表面の酸化膜を剥離した
後、T1側及びT2側にオーミックコンタクト性を損なわな
い程度の高濃度P層をそれぞれ付着させIGTを高感度に
すると共に、T1側とT2側のPベース層の表面濃度を互い
に異なる適値とし、IGTのバランスを調整したものであ
る。
(実施例) 第1図は、本発明の実施例のトライアックの断面図で
ある。一導電型半導体基板(N型半導体基板)1と、基
板1のT1側(図面の下方)の主表面に形成される反対導
電型第1拡散層(T1側Pベース層)3と、基板のT2側の
主表面に形成される反対導電型第2拡散層(T2側Pベー
ス層)2と、前記T1側Pベース層3に選択的に形成され
る一導電型第1エミッタ拡散層(T1側Nエミッタ層)5a
及び一導電型ゲート・エミッタ拡散層(Nゲート・エミ
ッタ槽)5bと、T2側Pベース層2に選択的に形成される
一導電型第2エミッタ拡散層(T2側Nエミッタ層)4と
が形成される。第2図は製造工程を説明するための断面
図で、同図(a)は上記のようにPベース層及びNエミ
ッタ層を拡散形成し、その間にシリコン基板表面に成長
した熱酸化膜を除去した後、T1側のPベース層3にオー
ミックコンタクト性を損なわない程度、例えば表面濃度
が約1×1018(cm-3)以上になるようなP高濃度層8を
形成する。1055℃×2HrでのP層表面濃度は約1×1018
(cm-3)である。次に第2図(b)に示すようにT2側P
ベース層2に、例えば表面濃度が約5×1018(cm-3)に
なるようなP高濃度層9を形成する。1055℃×50Hrで高
濃度層を付着させるがその時のP層表面濃度は約5×10
18(cm-3)である。
以降は第1図に示すようにフィールド酸化膜上に表面
保護膜10をCVD等により形成し、電極コンタクト用の開
孔部を作り、その後蒸着法等によりオーミックコンタク
トのT1側主電極12、T2側主電極11及びゲート電極13を形
成する。
この実施例のトライアックでは、4つのトリガーモー
ドにおけるIGTの比がI+:I-:III+:III-=1:1:2:1とバ
ランスよく、又T1側Pベース層、T2側Pベース層の両面
に約1×1018(cm-3)の高濃度でP層を形成したものよ
り工程が一つ増加するが、IGTを1/2に小さくすることが
できた。
なおこの実施例では、T1側Pベース層の表面濃度をT2
側Pベース層の表面濃度より低濃度とし望ましい結果が
得られたが、所望によりT1側Pベース層の表面濃度をT2
側より高濃度とし、IGTの高感度化とバランス調整をす
ることも可能である。
[発明の効果] 本発明のトライアックは、ゲート感度が良く且つゲー
トトリガーモードもバランスも改善され、4モードを同
様の条件でゲート制御ができるようになった。
第3図に示す従来技術ではIGTのI+、I-、III+、III-
の値の比が1:1:(5〜7):1とバランスが悪くなり、又
P+高濃度層を部分的に付着させる為、付着前に選択的に
酸化膜を開孔しなければならず工程も長くなる短所があ
る。又T1側、T2側各々のベース領域の濃度を下げてベー
ス・エミッタ間の注入効率を高くする他の従来技術では
IGTのバランスは良好となるが、I+、I-、III+、III-
各モードにおけるIGTの値のコントロールが難しい。本
発明のトライアックでは、上記従来技術の問題点を解決
し、バランスが良好で、且つ高感度のIGTを得ることが
できる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明のトライアックの断面図、第2図は本発
明のトライアックの製造工程を示す断面図、第3図は従
来のトライアックとその製造工程を示す断面図である。 1……一導電型半導体基板(N型半導体基板)、2……
反対導電型第2拡散層(T2側Pベース層)、3……反対
導電型第1拡散層(T1側Pベース層)、4……一導電型
第2エミッタ拡散層(T2側Nエミッタ層)、5a……一導
電型第1エミッタ拡散層(T1側Nエミッタ層)、5b……
一導電型ゲート・エミッタ拡散層(Nゲート・エミッタ
層)、8……T1側P高濃度層、9……T2側P高濃度層。

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】一導電型半導体基板と、該基板の両主表面
    にそれぞれ形成される反対導電型第1拡散層及び反対導
    電型第2拡散層と、前記第1拡散層の主表面に選択的に
    形成される一導電型第1エミッタ拡散層及び一導電型ゲ
    ート・エミッタ拡散層と、前記第2拡散層の主表面に選
    択的に形成される一導電型第2エミッタ拡散層とを具備
    する双方向性サイリスタにおいて、 主表面に露出する第1拡散層の表面濃度と主表面に露出
    する第2拡散層の表面濃度とが互いに異なることを特徴
    とする双方向性サイリスタ。
  2. 【請求項2】主表面に露出する第2拡散層の表面濃度が
    主表面に露出する第1拡散層の表面濃度より高いことを
    特徴とする特許請求の範囲第1項記載の双方向性サイリ
    スタ。
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