JP2510867B2 - ファクシミリ装置 - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】 〔目次〕 概要 産業上の利用分野 従来の技術 発明が解決しようとする問題点 問題点を解決するための手段 作用 実施例 I.実施例と第１図との対応関係 II.実施例の構成 III.実施例の動作 （ｉ）通常画情報を受信する場合 （ii）通常通話を行なう場合 （iii）動作電圧断時に呼び出しを受ける場合 IV.実施例のまとめ V.発明の変形態様 発明の効果 〔概要〕 特に１回線を電話機と共用するファクシミリ装置に関
し、 電話をかけてきた相手に動作電圧が供給されていない
ことを明確にすることを目的とし、 ファクシミリ装置の動作電圧を供給する第１電圧供給
手段と、第１電圧供給手段から動作電圧が供給されてい
ないことを検知する検知手段と、動作電圧が供給されて
いない旨を音声信号として送信する送信手段と、検知手
段により動作電圧が供給されていないことが検知されて
いるときに外部回線より電話がかかってきた場合、送信
手段の音声信号送信の制御を行なう制御手段と、送信手
段と制御手段とに動作電圧を供給する第２電圧供給手段
とを具えるように構成する。

〔産業上の利用分野〕

本発明は、ファクシミリ装置に関し、特に、１回線を
電話機と共用するファクシミリ装置に関するものであ
る。

〔従来の技術〕

公知のファクシミリ装置では、通信回線を用いて文字
や写真等の原稿の画像情報を遠方に伝送することができ
る。現在、公衆電話回線を介して画像通信を行なうこと
ができるので、OA化の中でこのようなファクシミリ装置
は一般に広く普及している。

その普及しているファクシミリ装置で原稿を送信する
場合、先ず、送信側のオペレータは電話機を操作して送
信宛先にダイヤルを行なう。送信相手先の呼び出し音を
確認してから送信スイッチを押すと、ファクシミリ装置
は原稿の読み込み，送信動作に移る。受信側のファクシ
ミリ装置では、送られてきた原稿情報を記録紙に出力す
る。その際、送信側にて送信する原稿画情報には、ペー
ジ数，送信元の電話番号，時刻等の情報を画情報にして
付加して送信している。

このようにして受信しかつ記録出力するファクシミリ
装置は、今日、企業，事務所，一般家庭等を問わず幅広
く利用されている。

ところが、特に、小規模の事務所あるいは一般家庭で
は、１つの電話回線をファクシミリ専用とはせず、普通
の電話機およびファクシミリ装置に共用している場合が
多い。

〔発明が解決しようとする問題点〕

ところで、上述したような１つの電話回線を普通の電
話機およびファクシミリ装置に共用しているファクシミ
リ装置にあっては、自動着呼の場合はその電話回線は、
ファクシミリ装置側に接続されている。

このとき、相手先より画像情報が送信されてきた場合
は、そのままファクシミリ装置が自動受信し、逆に電話
がかかってきた場合には、ファクシミリ通信の制御信号
が送信されてこないことを受けて通話と判断し、自動的
に電話機側に切り替えている。

しかしながら、停電等によりファクシミリ装置の動作
電圧が断たれている場合、画像情報は受信できない。ま
た、特に電話がかかってきた場合には、電話機側に切り
替えることができないまま呼び出しを音を発し続け、不
在のときと同じ状況を呈するので、電話をかけてきた相
手にはファクシミリ装置に動作電圧が供給されていない
ことが原因であるとわからず、状況が不明確であるとい
う問題点があった。

本発明は、このような点にかんがみて創作されたもの
であり、電話をかけてきた相手に動作電圧が供給されて
いないことを明確にできるファクシミリ装置を提供する
ことを目的としている。

〔問題点を解決するための手段〕

第１図は、本発明のファクシミリ装置の原理ブロック
図である。

図において、第１電圧供給手段110は、ファクシミリ
装置の動作電圧を供給する。

検知手段111は、第１電圧供給手段110から動作電圧が
供給されていないことを検知する。

送信手段113は、動作電圧が供給されていない旨を音
声信号として送信する。

制御手段115は、検知手段111により動作電圧が供給さ
れていないことが検知されているときに外部回線より電
話がかかってきた場合、送信手段113の音声信号送信の
制御を行なう。

第２電圧供給手段117は、送信手段113と制御手段115
とに動作電圧を供給する。

従って、全体として、第１電圧供給手段110から動作
電圧が供給されていないときに外部回線より電話がかか
ってきた場合、動作電圧が供給されていない旨を音声信
号として送信するように構成されている。

〔作用〕

制御手段115は、第１電圧供給手段110から動作電圧が
供給されていないことが検知手段111により検知されて
いるときに外部回線より電話がかかってきた場合、第２
電圧供給手段117からの動作電圧の供給を受けて、送信
手段113の制御を行なう。

送信手段113は、第２電圧供給手段117からの動作電圧
の供給を受けて、制御手段115の制御により、動作電圧
が供給されていない旨を音声信号として送信する。

本発明にあっては、動作電圧が供給されていないこと
が検知手段111により検知されているときに外部回線よ
り電話がかかってきた場合、動作電圧が供給されていな
い旨を音声信号として送信することにより、電話をかけ
てきた相手に対して動作電圧が供給されていないことを
明確にできる。

〔実施例〕 以下、図面に基づいて本発明の実施例について詳細に
説明する。

第２図は、本発明の一実施例におけるファクシミリ装
置の構成を示す。

I.実施例と第１図との対応関係 ここで、本発明の実施例と第１図との対応関係を示し
ておく。

第１電圧供給手段110は、電源部243に相当する。

検知手段111は、電源部243に相当する。

送信手段113は、音声応答部239,ループ生成回路部237
に相当する。

制御手段115は、回線制御部231,リンガー検出部233に
相当する。

第２電圧供給手段117は、電池297に相当する。

以上のような対応関係があるものとして、以下本発明
の実施例について説明する。

II.実施例の構成 第２図において、ファクシミリ装置200は、送信原稿
（図示せず）の画情報の読み取りを行なう読取部211
と、送信原稿の画情報の印刷を行なう記録部261と、送
信データの圧縮や受信データの復元を行なうための圧縮
／復元部251と、送受信データを格納するためのRAMで成
る画情報格納部253と、データの変調および復調を行な
うモデム235と、外部回線からの呼び出し信号を検出す
るリンガー検出部233と、リンガー検出部233による検出
を受けて回線を接続するための電流ループを生成するル
ープ生成回路部237と、音声信号を生成し出力する音声
応答部239と、指示信号やデータの送受信を行なうため
にモデム235の制御を行なう回線制御部231と、全体の制
御を行なう主制御部210と、オペレータの指示およびデ
ータの入力を行なう操作パネル221と、通話の行なわれ
るハンドセット241と、各部に動作電圧を供給する電源
部243と、３つのスイッチ291,293,295、充電可能な電池
297と、ダイオード299とを具えている。

主制御部210,回線制御部231,圧縮／復元部251,画情報
格納部253は、バスによって接続されている。

操作パネル221からの指示やデータは主制御部210に入
力される。読取部211で読み取ったデータは圧縮／復元
部251に入力される。圧縮／復元部251からの受信データ
は記録部261に入力される。

外部回線からの信号がリンガー検出部233に入力さ
れ、その出力が回線制御部231およびループ生成回路部2
37に共通に供給される。回線制御部231はモデム235に接
続され、また、回線制御部231からの制御信号が音声応
答部239およびスイッチ293に供給される。

音声応答部239あるいはモデム235がスイッチ291を介
してループ生成回路部237に接続され、ハンドセット241
あるいはループ生成回路部237がスイッチ293を介して外
部回線と接続されている。

外部回線および電源部243からの動作電圧がスイッチ2
95を介してダイオード299に供給され、その出力が電池2
97の正側および各部に入力されている（各部への接続は
省略する）。また、電池297の負側は接地されている。
電源部243からの制御信号が、回線制御部231,スイッチ2
91およびスイッチ295に共通に供給される。

なお、電源部243から各部への動作電圧が正常に供給
されている場合は、スイッチ291はモデム235側に接続さ
れ、スイッチ295は電源部243側に接続されている。ま
た、通常、スイッチ293は、ループ生成回路部237側に接
続されている（但し通話をする場合は、操作パネルにあ
るスイッチによりハンドセット241側に切り替える）。

ファクシミリ装置200とファクシミリ装置290とは、外
部の公衆電話回線を介して接続されている。ファクシミ
リ装置290の構成は、ファクシミリ装置200の構成と同一
とし、その構成の詳細説明は省略する。

III.実施例の動作 上述したように構成されるファクシミリ装置につい
て、その動作を以下に述べる。

第３図は、通常画情報を受信する場合の動作手順を示
す。第４図は、通常通話を行なう場合の動作手順を示
す。第５図は、動作電圧断時に呼出しを受ける場合の動
作手順を示す。

以下、第２図〜第５図を参照する。

（ｉ）通常画情報を受信する場合 先ず、ファクシミリ装置290から画情報を受信する場
合を説明する。

ファクシミリ装置200のリンガー検出部233は、回線を
介して送信されてくる16ヘルツの呼出信号を検出する
（ステップ311）。リンガー検出部233により16ヘルツの
呼出信号が検出されると、次にループ生成回路部237
が、電流ループを生成して回線の接続を行なう（ステッ
プ312）。

回線が接続されると、主制御部210は、制御信号（NS
F）を送信する。この場合、送信されてくる情報は画情
報であるので、引き続き制御信号のやりとりによる前手
順が進行する（ステップ313）。

次に、ファクシミリ装置200は、ファクシミリ装置290
から送信される画情報の受信を開始する。ファクシミリ
装置290から送信される画情報の圧縮データは、先ず、
モデム235で復調されて（ステップ314）、回線制御部23
1に送られる。

主制御部210は、その圧縮データを画情報格納部253に
格納する（ステップ315）。続いて、主制御部210は、原
稿の第１ページに相当する圧縮データを画情報格納部25
3から読み出して圧縮／復元部251に送る。

圧縮／復元部251では、入力される圧縮データを復元
し（ステップ316）、その復元された画情報を記録部261
に出力する。記録部261は、入力される復元データに基
づいて感熱紙（図示せず）にて印字する（ステップ31
7）。

（ii）通常通話を行なう場合 次に、ファクシミリ装置290から電話を受信する場合
を説明する。

ファクシミリ装置200のリンガー検出部233は、回線を
介して送信されてくる16ヘルツの呼出信号を検出する
（ステップ411）。リンガー検出部233により16ヘルツの
呼出信号が検出されると、次にループ生成回路部237
が、電流ループを生成して回線の接続を行なう（ステッ
プ412）。

回線が接続されると、主制御部210は、制御信号（NS
F）を送信する。この場合、所定の時間（例えば20秒）
経過してもファクシミリ通信における前手順の制御信号
が送られてこないので、主制御部210は、回線制御部231
を介してスイッチ293をハンドセット241側に切り替える
（ステップ413）。

回線がハンドセット241側に切り替わったことによ
り、ファクシミリ装置200は電話機として機能し、ハン
ドセット241を介してファクシミリ装置280のオペレータ
との通話が可能となる（ステップ414）。

（iii）動作電圧断時に呼出しを受ける場合 動作電圧断時には、電源部243からの制御信号により
スイッチ295は回線側に接続されており、回線からの直
流動作電圧による微小電流を導入して電池297に蓄積し
ている。また、電源部243からの制御信号によりスイッ
チ291は音声応答部239側に接続されており、回線と音声
応答部239が接続される形態となっている。

この状態でファクシミリ装置290から電話がかかって
くる場合を説明する。

先ず、リンガー検出部233は、回線を介して送信され
てくる16ヘルツの呼出信号を検出する（ステップ51
1）。リンガー検出部233により16ヘルツの呼出信号が検
出されると、次にループ生成回路部237が、電流ループ
を生成して回線の接続を行なう（ステップ512）。

このとき、回線制御部231は、電源部243からの制御信
号により動作電圧が供給されていないことを判断して、
その旨を音声で応答するために音声応答部239に対して
制御信号を供給する（ステップ513）。

回線制御部231から制御信号を受けた音声応答部239
は、その内部に予めプログラムされている「只今装置に
動作電圧が供給されておりません」というメッセージを
音声として合成し、音声信号に変換して回線に供給する
（ステップ514）。

ファクシミリ装置290から電話をかけたオペレータ
は、そのメッセージをハンドセットより聴取し、ファク
シミリ装置200の状況を把握する。

なお、以上に述べた各部は、充電された電池297を動
作電圧として動作する。

IV.実施例のまとめ このように、ファクシミリ装置200に電源部243からの
動作電圧が供給されていないときは、電源部243からの
制御信号が、回線制御部231およびスイッチ291に導入さ
れ、回線は音声応答部239と接続されている。

このとき、ファクシミリ装置290から電話がかかって
きた場合、充電された電池297を動作電圧として、回線
制御部231が音声応答部239に指令を与えることにより、
動作電圧が供給されていない旨を伝えるメッセージがフ
ァクシミリ装置290に送信される。

従って、電話をかけてきた相手に動作電圧が供給され
ていないことを明確にできる。

V.発明の変形態様 なお、上述した本発明の実施例にあっては、動作電圧
が供給されていないことを検知する検知手段を動作電圧
部そのものとしたが、動作電圧部とは分離されていても
よい。

また、実施例における電池は、従来から具わっている
メモリバックアップ用電池を併用するようにしてもよ
い。

更に、「I.実施例と第１図との対応関係」において、
本発明と実施例との対応関係を説明しておいたが、本発
明はこれに限られることはなく、各種の変形態様がある
ことは当業者であれば容易に推考できるであろう。

〔発明の効果〕

上述したように、本発明によれば、ファクシミリ装置
に動作電圧が供給されていないことが検知手段により検
知されているときに外部回線より電話がかかってきた場
合、動作電圧が供給されていない旨を音声信号として送
信することにより、電話をかけてきた相手に対して動作
電圧が供給されていないことが明確となるので、実用的
には極めて有用である。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明のファクシミリ装置の原理ブロック図、 第２図は本発明の一実施例によるファクシミリ装置の構
成ブロック図、 第３図は通常画情報を受信する場合の動作手順の説明
図、 第４図は通常通話を行なう場合の動作手順の説明図、 第５図は動作電圧断時に呼出しを受ける場合の動作手順
の説明図である。 図において、 110は第１電圧供給手段、111は検知手段、113は送信手
段、115は制御手段、117は第２電圧供給手段、211は読
取部、221は操作パネル、231は回線制御部、233はリン
ガー検出部、235はモデム、237はループ生成回路部、23
9は音声応答部、241はハンドセット、243は動作電圧
部、251は圧縮／復元部、253は画情報格納部、261は記
録部、291,293,295はスイッチ、297は電池、299はダイ
オードである。

Claims (1)

(57)【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】ファクシミリ装置の動作電圧を供給する第
   １電圧供給手段（110）と、 前記第１電圧供給手段（110）から動作電圧が供給され
   ていないことを検知する検知手段（111）と、 動作電圧が供給されていない旨を音声信号として送信す
   る送信手段（113）と、 前記検知手段（111）により動作電圧が供給されていな
   いことが検知されているときに外部回線より電話がかか
   ってきた場合、前記送信手段（113）の音声信号送信の
   制御を行なう制御手段（115）と、 前記送信手段（113）と前記制御手段（115）とに動作電
   圧を供給する第２電圧供給手段（117）と、 を具えるように構成したことを特徴とするファクシミリ
   装置。