JP2507270B2 - 用紙搬送機構 - Google Patents

用紙搬送機構

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JP2507270B2
JP2507270B2 JP5253589A JP25358993A JP2507270B2 JP 2507270 B2 JP2507270 B2 JP 2507270B2 JP 5253589 A JP5253589 A JP 5253589A JP 25358993 A JP25358993 A JP 25358993A JP 2507270 B2 JP2507270 B2 JP 2507270B2
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孝二 氏野
弘 楠本
義久 田中
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、静電複写機等における
複写紙や原稿を搬送する搬送路、特に、屈曲形状をなす
搬送路を構成する用紙搬送機構に関する。
【0002】
【従来の技術】静電複写機等における複写紙搬送路或い
は原稿搬送路は、必ずしも直線状とは限らず、かなり屈
曲した形状にせざるを得ない場合がある。特に、複写紙
の両面に画像を形成するすることができる両面複写機能
を備えた静電複写機においては、片面に画像が形成され
た複写紙を反転して再度搬送するために、搬送路を上下
に配置する場合があり、屈曲形状をなす搬送路部分が生
ずる。
【0003】即ち、両面複写機能を備えた静電複写機の
典型例は、複写紙搬送経路と、この複写紙搬送経路にシ
ート状複写紙を供給するための複写紙供給手段と、複写
紙返送経路と、この複写紙返送経路を通して返送される
複写紙を受入れ且つ受入れた複写紙を複写紙搬送経路に
再送給するための複写紙再送手段を具備している。かか
る静電複写機においては、複写紙供給手段から複写紙搬
送経路に供給された複写紙が、複写紙搬送経路を通して
搬送される間に、複写紙の片面に形成される。そして、
複写紙の片面にのみ画像を形成することが望まれる場合
には、片面に画像が形成された上記複写紙は、そのまま
複写機外に排出される。他方、複写紙の両面に画像を形
成することが望まれる場合には、片面に画像が形成され
た上記複写紙は、複写紙返送経路に導入され、この複写
紙返送経路を通して複写紙再送手段に受入れられる。し
かる後に、複写紙再送手段から複写紙搬送経路に複写紙
が再供給され、複写紙搬送経路を通して再搬送される間
に複写紙の他面に画像が形成され、かくして両面に画像
が形成された複写紙は、複写機外に排出される。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】而して、上記複写紙返
送経路はその構造上、上記複写機搬送経路と上下にレイ
アウトされることが多く、このため、複写紙返送経路は
屈曲形状を有する搬送路部分が生じる。屈曲形状を有す
る複写紙搬送路において紙詰りが発生した場合に、詰っ
た紙を比較的容易に取除くことが困難であり、そのため
の操作も煩雑である。即ち、屈曲形状を有する複写紙搬
送路を複数の直線状部分に分割し、分割された搬送路の
各々に開放機構を設け、搬送路に詰まった紙を除去する
際に該各開放機構を作動して搬送路を開放することはで
きるが、各開放機構を作動することはその操作が煩雑と
なる。また、複数の開放機構を設けることは搬送路の構
造が複雑になるとともに、装置全体が高価になるという
問題がある。
【0005】本発明は上記事実に鑑みてなされたもので
あり、その主たる技術的課題は、屈曲形状を有する搬送
路及びその近傍において紙詰りが発生した場合に、簡単
な操作で搬送路を開放して詰った紙を容易に取除くこと
ができ、かつ、構造が複雑とならず安価に構成すること
ができる用紙搬送機構を提供することである。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記主たる技術的課題を
達成するために、本発明によれば、上流側搬送路と、該
上流側搬送路と非直線的に連続して配設された下流側搬
送路とを有する屈曲形状をなす用紙搬送機構において;
該上流側搬送路を構成する第1の上流側搬送要素と、該
第1の上流側搬送要素と対向して配設され、該第1の上
流側搬送要素と協働して該上流側搬送路を構成する第2
の上流側搬送要素と、該下流側搬送路を構成する第1の
下流側搬送要素と、該第1の下流側搬送要素と対向して
配設され、該第1の下流側搬送要素と協働して該下流側
搬送路を構成する第2の下流側搬送要素と、該第2の上
流側搬送要素と該第1の下流側搬送要素または第1の上
流側搬送要素と該第2の下流側搬送要素を装着し、中間
部が揺動可能に支持せしめられた可動枠体と、を具備
し、該可動枠体を閉位置に位置付けると該上流側搬送路
と該下流側搬送路とを規定し、該可動枠体を開位置に位
置付けることにより該第1の上流側搬送要素と該第2の
上流側搬送要素との間を開放するとともに、該第1の下
流側搬送要素と該第2の下流側搬送要素との間を開放す
るように構成したことを特徴とする用紙搬送機構が提供
される。
【0007】
【作用】本発明による用紙搬送機構においては、可動枠
体を閉位置に位置付けると、可動枠体に装着された第2
の上流側搬送要素及び第1の下流側搬送要素が第1の上
流側搬送要素及び第2の下流側搬送要素と協働して上流
側搬送路及び下流側搬送路を構成する。可動枠体を回動
して開位置に位置付けることにより第1の上流側搬送要
素と第2の上流側搬送要素との間を開放するとともに、
第1の下流側搬送要素と第2の下流側搬送要素との間を
開放する。
【0008】
【実施例】以下、添付図面を参照して、本発明に従って
構成された用紙搬送機構の実施例について説明する。
【0009】図1は本発明を適用する屈曲形状を有する
搬送路を備えた静電複写機の概略構成断面図、図2は本
発明に従って構成された用紙搬送機構及びその近傍を示
す断面図、図3は本発明に従って構成された用紙搬送機
構を開放した状態を示す図2に対応する断面図である。
【0010】図1に図示する静電複写機は、略直方体形
状のハウジング2を具備している。このハウジング2の
上面には、複写すべき原稿(図示ていない)が載置され
る静止透明板4と、この透明板4及びその上に載置され
た原稿を覆うための開閉自在な原稿押え部材6とが配設
されている。ハウジング2内の略中央部には、周表面に
静電感光体を有する回転ドラム8が回転自在に装着され
ている。矢印10で示す方向に回転駆動される回転ドラ
ム8の周囲には、矢印10で示す方向に見て順次に、帯
電域12、現像域16、転写域18及びクリーニング域
20が配設されている。帯電域12には帯電用コロナ放
電器22が配設され、現像域16には現像装置24が配
設され、転写域18には転写用コロナ放電器26及び剥
離用コロナ放電器28が配設され、そしてクリーニング
域20には残留トナー除去ブレード32が配設されてい
る。回転ドラム8の上方には、全体を番号34で示す光
学系が配設されている。この光学系34は、可動原稿照
射ランプ36、第1の可動反射鏡38、第2の可動反射
鏡40、第3の可動反射鏡42、静止レンズ組立体44
及び静止反射鏡46を含んでいる。走査露光の際には、
可動原稿照射ランプ36及び第1の可動反射鏡38は、
図1に示す走査露光開始位置から実質上水平に右方に例
えば最大走査露光終了位置まで所要速度Vで移動せしめ
られ、第2の可動反射鏡40及び第3の可動反射鏡42
は、図1に示す走査露光開始位置から実質上水平に右方
に例えば最大走査露光終了位置まで上記所要速度の半分
V/2で移動せしめられる。この際に、上記透明板4上
に載置された原稿が可動原稿照射ランプ36によって照
射され、原稿からの反射鏡が、図1に一点鎖線で示す通
り、第1、第2及び第3の可動反射鏡38、40及び4
2に順次に反射されてレンズ組立体44に至り、次い
で、静止反射鏡46に反射されて上記露光域14におい
て感光体上に投射される。走査露光が終了すると、可動
原稿照射ランプ36並びに第1、第2及び第3の反射鏡
38、40及び42は、上記走査露光開始位置に戻され
る。
【0011】ハウジング2の片端部、即ち図1において
右端部には、全体を番号48で示す複写紙供給手段が設
けられている。図示の複写紙供給手段48は、下部カセ
ット受部50a、中間部カセット受部50b及び上部カ
セット受部50cを含んでいる。下部カセット受部50
a、中間部カセット受部50b及び上部カセット受部5
0cには夫々、異なった寸法のシート状複写紙を収納し
た数種類の複写紙カセット52のうちのいずれかが選択
的に着脱自在に装着される。下部カセット受部50a、
中間部カセット受部50b及び上部カセット受部50c
の各々には、そこに装着された複写紙カセット52から
複写紙を1枚毎送出するための送出ローラ54a、54
b及び54cが配設されている。下部カセット受部50
aに装着された複写紙カセット52から送出された複写
紙は、複写紙送給経路56aを通して全体を58で示す
複写紙搬送経路に導入される。中間部カセット受部50
bに装着された複写紙カセット52から送出された複写
紙は、複写紙送給経路56b及び56aを通して複写紙
搬送経路58に導入される。上部カセット受部50cに
装着された複写紙カセット52から送出された複写紙
は、複写紙送給経路56c、56b及び56aを通して
複写紙搬送経路58に導入される。複写紙送給経路56
aは案内板62及び64によって規定され、複写紙送給
経路56bは案内板66、68及び70並びに送給ロー
ラ対72によって規定され、また複写紙送給経路56c
は案内板68、70、74及び76並びに送給ローラ対
78によって規定されている。図示の複写紙供給手段4
8は、更に、給紙テーブル機構80を含んでいる。給紙
テーブル機構80は昇降動自在なテーブル(図示せず)
を含み、かかるテーブルの上方に送出ローラ82が配設
されている。テーブル機構80から送出された複写紙
は、複写紙送給経路56d及び複写紙再供給経路(後述
する)を通して複写紙搬送経路58に導入される。複写
紙送給経路56dは、案内板84及び86並びに送給ロ
ーラ対88によって規定されている。
【0012】上記複写紙搬送経路58は、上流端90か
ら下流端92まで図1において右から左に略水平に延び
ている。かかる複写紙搬送経路58は、上記案内板64
の下流部及び案内板94の下流部、搬送ローラ対96、
案内板対98、搬送ローラ対100、案内板102、上
記転写域18(即ち回転ドラム8と転写用コロナ放電器
26及び剥離用コロナ放電器28との間)、搬送ベルト
機構104、案内板106、加熱定着ローラ対108、
案内板対110及び搬送ローラ対112によって規定さ
れている。
【0013】上記複写紙搬送経路58の下流端92に隣
接して、搬送制御手段114が配設されている。この搬
送制御手段114は、両者間に複写紙移動経路116を
規定する下側可動案内部材118及び上側可動案内部材
120を含む。下側可動案内部材118及び上側可動案
内部材120は、実線で示す下降位置と二点鎖線で示す
上昇位置とに選択的に位置付けられる。搬送制御手段1
14の下流側には、排出ローラ対122を有する複写紙
排出経路124が設けられている。そして、ハウジング
2の他端部、即ち図1において左端部には、受皿126
が着脱自在に装着されている。
【0014】上記搬送制御手段114に関連せしめて、
全体を番号128で示す複写紙逆転経路と、該複写紙逆
転経路128によって搬送方向が逆転せしめられた複写
紙を搬送する搬送路を構成する全体を番号130で示す
複写紙返送経路とが配設されている。案内板対132に
よって規定されている複写紙逆転経路128は、上記搬
送制御手段114の下流端に隣接する上流端から適宜の
湾曲形状に延びている。複写紙逆転経路128の上流端
には、実線で示す非作用位置と二点鎖線で示す作用位置
とに選択的に位置付けられる逆転ローラ134が配設さ
れている。複写紙返送経路130は、上記搬送制御手段
114の上流端に隣接する上流端から図1において左か
ら右に幾分下方に傾斜して延びている。この複写紙返送
経路130は、上流側搬送路を構成する複写紙返送手段
136、即ちその上流側部に配設された返送機構138
と、その下流側部に配設され下流側搬送路を構成する返
送制御機構140とからなる複写紙搬送機構によって構
成されている。なお、上流側搬送路を構成する返送機構
138と下流側搬送路を構成する返送制御機構140と
は非直線的に連続して構成されており、屈曲形状の搬送
路を形成している。かかる複写紙返送手段136につい
ては後述する。図1を参照することによって容易に理解
される如く、搬送制御手段114の下側可動案内部材1
18及び上側可動案内部材120が実線で示す下降位置
に位置付けられている時には、複写紙搬送経路58と複
写紙排出経路124とが、搬送制御手段114における
複写紙移動経路116を介して相互に連通される。一
方、下側可動案内部材118及び上側可動案内部材12
0が二点鎖線で示す上昇位置に位置付けられると、複写
紙搬送経路58と複写紙逆転経路128とが、搬送制御
手段114における複写紙移動経路116を介して相互
に連通せしめられると共に、複写紙逆転経路128と複
写紙返送経路130とが、搬送制御手段114における
複写紙移動経路116を介して相互に連通せしめられ
る。
【0015】図示の静電複写機においては、更に上記複
写紙返送経路130の下方に全体を番号141で示す複
写紙再送手段が設けられている。この複写紙再送手段1
41は、受台142を有する。この受台142の前部は
受ブロック144の上面によって規定され、またその後
部は受ブロック144の上面に幅方向(図1において紙
面に垂直な方向)に間隔を置いて設けられた複写紙案内
部材を構成する複数個の受突条146の上縁によって規
定されている。かかる受台142の後部は複写紙送給方
向に向けて幾分下方に傾斜して延びており、またその前
部は実質上水平に延びている。受台142の前端、即ち
図1において右端には、停止手段148が配設されてい
る。かかる停止手段148は、実線で示す作用位置と二
点鎖線で示す非作用位置とのいずれかに選択的に位置付
けられる。上記受台142の前端部上には、送給ローラ
150が設けられている。この送給ローラ150は、受
台142の上面に接触する位置(図1に二点鎖線で示す
位置)から所定位置(図1に実線で示す位置)まで上方
へ自由に移動し得るように装着されており、通常はそれ
自体の重量(必要ならば適宜のばね手段)による偏倚作
用によって下方へ強制されている。
【0016】更に、上記複写紙再送手段141の前端か
ら上記複写紙搬送経路58の上流端90まで延びる、全
体を番号152で示す複写紙再供給経路が設けられてい
る。この複写紙再供給経路152は、分離ローラ対15
4、案内板対156、再供給ローラ対158、案内板対
160、再供給ローラ対162、案内板84、86、1
64、再供給ローラ対168及び案内板94、170に
よって規定されている。
【0017】上述した通りの図示の静電複写機の作用を
概説すると、次の通りである。回転ドラム8は矢印10
で示す方向に回転せしめられ、帯電域12においては、
帯電用コロナ放電器26によって回転ドラム8上の感光
体の表面が特定極性に帯電され、露光域14において
は、透明板4上に載置された原稿の像が光学系34によ
って感光体上に走査露光され、かくして感光体上に静電
潜像が形成される。現像域16においては、現像装置2
4によって感光体上の静電潜像にトナーが施されて静電
潜像がトナー像に現像される。転写域18においては、
転写域18を通して搬送される複写紙(複写紙の搬送に
ついては後に更に言及する)が感光体の表面に接触せし
められ、転写用コロナ放電器26の作用によって感光体
上のトナー像が複写紙上に転写される。次いで、剥離用
コロナ放電器28の作用によって感光体から複写紙が剥
離される。剥離された複写紙は、加熱定着ローラ対10
8に搬送され、該加熱定着ローラ対108を通る際にト
ナー像が複写紙上に定着される。一方、クリーニング域
20においては、残留トナー除去ブレード32の作用に
よって感光体の表面から残留トナーが除去される。
【0018】複写紙の搬送について説明すると、次の通
りである。最初に、複写紙の片面のみに画像を形成する
場合について説明すると、この場合には、搬送制御手段
114の下側可動案内部材118及び上側可動案内部材
120は、実線で示す下降位置に位置付けられる。下部
カセット受部50a、中間部カセット受部50b又は上
部カセット受部50cに装着された複写紙カセット5
2、或いは給紙テーブル機構80のテーブル(図示せ
ず)から複写紙搬送経路58に導入された複写紙は、複
写紙搬送経路58を通して搬送される。この間には、転
写域18において複写紙の片面(即ち上面)にトナー像
が転写され、そしてかかるトナー像が加熱定着ローラ対
108の作用によって複写紙の片面上に定着され、かく
して複写紙の片面に画像が形成される。次いで、複写紙
は、複写紙搬送経路58から搬送制御手段114におけ
る複写紙移動経路116を通して複写紙排出経路124
に導入され、複写紙排出経路124を通して受皿126
に排出される。かくして、その片面に画像が形成されて
いる複写物が得られる。
【0019】複写紙の両面に画像を形成する場合には、
最初に、搬送制御手段114の下側可動案内部材118
及び上側可動案内部材120が二点鎖線で示す上昇位置
に位置付けられる。次いで、複写工程が開始されると、
下部カセット受部50a、中間部カセット受部50b又
は上部カセット受部50cに装着された複写紙カセット
52、或いは給紙テーブル機構80のテーブル(図示せ
ず)から複写紙搬送経路58に導入された複写紙は、複
写紙搬送経路58を通して搬送される。この間には、転
写域18において複写紙の片面(即ち上面)にトナー像
が転写され、そしてかかるトナー像が加熱定着ローラ対
108の作用によって複写紙の片面上に定着され、かく
して複写紙の片面に画像が形成される。複写紙搬送経路
58からの複写紙は、搬送制御手段114における複写
紙移動経路116を通して複写紙逆転経路128に導入
され、複写紙逆転経路128中を進む。この際、複写紙
の下面は、所定方向に回転駆動されているところの排出
ローラ対122の上側に位置する一方に接触するが、こ
の一方の排出ローラと複写紙との間には滑りが生成さ
れ、それ故に、複写紙は、かかるローラが回転駆動され
ているにもかかわらず、所定方向に進行することができ
る。複写紙の後端が複写紙搬送経路58の下流端、即ち
搬送ローラ対112のニップ部位を通過すると、複写紙
逆転経路128の上流端に設けられている逆転ローラ1
34が二点鎖線で示す作用位置に位置付けられ、これに
よって複写紙が排出ローラ対122の上記一方のローラ
に押付けられる。かくすると、所定方向に回転駆動され
ているところの上記一方の排出ローラの作用により、複
写紙は前後を逆にして進行せしめられる。そして、搬送
ローラ対92の下方に位置する一方のローラと案内板対
172の一方との間を通して、複写紙返送経路130に
導入され、複写紙返送経路130を通って進行する。複
写紙逆転経路128における逆転ローラ134は、複写
紙が複写紙返送経路130に導入された後の適宜の時点
で、実線で示す非作用位置に戻される。複写紙返送経路
130を通して進行せしめられる複写紙は、複写紙再送
手段141の受台142上に導かれ、受台142上を図
1において右方へ進む。そして、送給ローラ150が複
写紙に作用して複写紙を更に右方へ送給し、かくして複
写紙の前縁が実線で示す作用位置に位置付けられている
停止手段148に当接せしめられる。かくすると、複写
紙の進行が阻止されて複写紙は複写紙再送手段141上
の所要位置に停止せしめられる。この時点において送給
ローラ150が回転せしめられていても、送給ローラ1
50と複写紙との間には滑りが生成され、複写紙が更に
前進せしめられることはない。
【0020】上述した如くして複写紙再送手段141に
所要枚数の複写紙が返送されると、搬送制御手段114
の下側可動案内部材118及び上側可動案内部材120
が実線で示す下降位置に戻される。そして、複写紙再送
手段141における停止手段148が二点鎖線で示す非
作用位置に位置付けられ、所定方向に回転駆動される送
給ローラ150の作用によって、複写紙再送手段141
から複写紙が複写紙再供給経路152に送出される。複
写紙再供給経路152に送出された複写紙は、1枚毎複
写紙再供給経路152を通って前進せしめられて、再び
複写紙搬送経路58に供給される。かかる複写紙は、図
1を参照することによって容易に理解される如く、略半
円形状の複写紙再供給経路152を通ることによって表
裏が反転され、既に画像が形成された片面を下面にした
状態で複写紙搬送経路58に供給される。次いで、複写
紙は複写紙搬送経路58を通して搬送される。この際に
は、転写域18において複写紙の他面即ち上面にトナー
像が転写され、加熱定着ローラ対108の作用によって
かかるトナー像が複写紙上に定着され、かくして複写紙
の他面に画像が形成される。次いで、複写紙は、複写紙
搬送経路58から搬送制御手段114における複写紙移
動経路116を通して複写紙排出経路124に導入さ
れ、複写紙排出経路124を通して受皿126に排出さ
れる。かくして、両面に画像が形成されている複写物が
得られる。而して、図示の静電複写機における上述した
通りの構成及び作用は、本発明が適用される得る静電複
写機の一例を示すものにすぎず、それ故に、これらにつ
いての詳細な説明は、本明細書においては省略する。
【0021】次いで、図1と共に図2を参照して、複写
紙返送手段136及びそれに関連する要素について説明
する。図示の複写紙返送手段136の返送機構138
は、複写紙返送経路130によって構成される搬送路の
上流側搬送路を形成しており、該上流側搬送路を構成す
る第1の上流側搬送要素と、該第1の上流側搬送要素と
対向して配設され第1の上流側搬送要素と協働して上流
側搬送路を構成する第2の上流側搬送要素とを備えてい
る。本実施例におて第1の上流側搬送要素は、返送ロー
ラ174、案内板176、返送ローラ178、案内板1
80、返送ローラ182及び案内板184から構成さ
れ、また、第2の上流側搬送要素は、返送ローラ18
6、案内板188、返送ローラ190、案内板192、
返送ローラ194及び案内板196から構成されてい
る。更に、返送制御機構140は、複写紙返送経路13
0によって構成される搬送路の下流側搬送路を形成して
おり、該下流側搬送路を構成する第1の下流側搬送要素
と、該第1の下流側搬送要素と対向して配設され第1の
下流側搬送要素と協働して下流側搬送路を構成する第2
の下流側搬送要素とを備えている。本実施例おいて第1
の下流側搬送要素は、返送ローラ198、案内板20
0、返送ローラ202、案内板204及び返送ローラ2
06から構成され、また、第2の下流側搬送要素は、返
送ローラ208、揺動部材210、返送ローラ212、
揺動部材214及び返送ローラ216から構成されてい
る。
【0022】本実施例における複写紙搬送路の下流側搬
送路を構成する返送制御機構140の第1の下流側搬送
要素と第2の下流側搬送要素の間、及び上流側搬送路を
構成する返送機構138の第1の上流側搬送要素と第2
の上流側搬送要素の間が開放されるようになっている。
更に説明すると、実施例では、複写機の前基板(図示せ
ず)と後基板218間に第1の可動枠体220が揺動自
在に装着されている。第1の可動枠体220は、前後方
向に間隔を置いて配設された前壁(図示せず)及び後壁
222を有している。前壁及び後壁222の一端部は受
突条146の上方を図1及び図2において右方に延びて
おり、それらの他端部は上方に延びている。実施例にお
いては、前壁及び後壁222の略中央部に突起部224
(図2において後壁222に設けられたもののみを示
す)が設けられており、前壁に設けられた突起部(図示
せず)がピン部材を介して前基板に旋回自在に装着さ
れ、後壁222に設けられた突起部224がピン部材2
26を介して後基板218に旋回自在に装着されてい
る。そして、第1の可動枠体220の一端部に返送制御
機構140の第1の下流側搬送要素が装着されている。
即ち、第1の可動枠体220の前壁及び後壁222間
に、返送ローラ198、202及び206が回転自在に
装着され、また案内板200及び204が装着されてい
る。更に、実施例では、第1の可動枠体220の他端部
に返送機構138の第2の上流側搬送要素の大部分が装
着されている。即ち、実施例において、第1の可動枠体
220の前壁及び後壁222の他端部間に、返送ローラ
190及び194が回転自在に装着され、また案内板1
92及び196が装着されている。なお、実施例では、
返送機構138の第1の上流側搬送要素及び第2の上流
側搬送要素の残りの要素は前基板(図示せず)及び後基
板218に所要の通り装着されている。即ち、返送ロー
ラ174、178、182及び186は前基板及び後基
板218間に回転自在に装着され、案内板176、18
0、184及び188は前基板及び後基板218間に装
着されている。かくの通りであるので、図2及び図3か
ら理解される如く、第1の可動枠体220は図2に示す
閉位置と図3に示す開位置との間を揺動自在であり、開
位置にせしめられると複写紙返送経路130の返送ロー
ラ178及び190のニップ部位から搬送ローラ206
及び216のニップ部位までを開放する。
【0023】また、本実施例においては、第1の可動枠
体220の下方に第2の可動枠体228が配設されてい
る。第2の可動枠体228も前後方向に間隔を置いて配
設された前壁(図示せず)及び後壁230を有し、前壁
及び後壁230の一端部が連結プレート232を介して
接続されている。具体例では、第2の可動枠体228の
前壁(図示せず)の他端部がピン部材(図示せず)を介
して第1の可動枠体220の略中央部に旋回自在に連結
され、その後壁230の他端部がピン部材234を介し
て第1の可動枠体220の略中央部に旋回自在に連結さ
れ、かかる前壁及び後壁230間に返送制御機構140
の第1の下流側搬送要素が所要の通り装着されている。
即ち、実施例では、返送ローラ208、212及び21
6ま前壁(図示せず)及び後壁230間に回転自在に装
着され、揺動部材210及び214は前壁及び後壁23
0間に回転自在に装着された支持軸236及び238に
固定されている(揺動部材210及び214は、支持軸
236及び238の軸線方向に間隔を置いて複数設けら
れており、図1乃至図3においてそれらの各々の1個を
示す)。
【0024】第1の可動枠体220の一端部と第2の可
動枠体228の一端部は、更に、次の通りに連結されて
いる。即ち、具体例においては、第1の可動枠体220
の後壁222の一端部内面には短軸240が植設されて
おり、また第2の可動枠体228の後壁230の一端部
内面にも短軸242が植設され、この短軸242を介し
て連結部材244の一端部が旋回自在に連結されてい
る。連結部材244には長孔246が形成されており、
この長孔246内に第1の可動枠体220に設けられた
短軸240が移動自在に受入れられている。かくの通り
であるので、図2及び図3から理解される如く、第1の
可動枠体220が上記閉位置にあるときには短軸240
は連結部材244の長孔246の一端部に位置するが、
この第1の可動枠体220を矢印248(図3)で示す
方向に上記開位置に向けて所定角度回動せしめると短軸
240が長孔246の他端に当接し、上記所定角度を越
えて更に回動せしめると、第1の可動枠体220の矢印
248で示す方向の回動に伴って第2の可動枠体228
も矢印248で示す方向に回動される。
【0025】実施例では、更に、第1の可動枠体220
を上記閉位置に解除自在に保持するために第1の保持手
段250と第2の可動枠体228を図2に示す作用位置
に保持するための第2の保持手段252が設けられてい
る。図2及び図3を参照して更に説明すると、第1の保
持手段250は第1の部材254と第1の部材254内
に滑動自在に装着された第2の部材256を備えてい
る。第1の部材254の一端部は前基板(図示せず)及
び後基板218間に回転自在に装着された軸部材258
に固定されており、また第1の部材254と第2の部材
256との間には第2の部材256を伸張方向に偏倚せ
しめるコイルばねの如き偏倚手段260が介在され、更
に第2の部材256の先端部にはコロ262が回転自在
に装着されている。具体例では、更に、軸部材258の
一端部は前基板(図示せず)を貫通して前方に突出し、
かかる軸部材258の突出端部に操作レバー264(図
2及び図3に二点鎖線で示す)が装着されている。ま
た、第1の保持手段250に関連して、第1の可動枠体
220の前壁(図示せず)及び後壁222間にはプレー
ト部材266が固定されており、このプレート部材26
6の上面にはコロ262が作用するようになっている。
実施例では、また、第1の可動枠体220はそれ自体及
びそれに装着された各種構成要素の自重によって矢印2
48で示す方向に偏倚せしめられるように構成されてお
り、このことに関連して、第1の可動枠体220の上記
開位置を越える旋回動を阻止する阻止手段(図示せず)
が付設されている。かくの通りであるので、操作レバー
264を操作して図3に示す解除位置にせしめると、第
1の保持手段250のコロ262が第1の可動枠体22
0のプレート部材266から離隔し、第1の可動枠体2
20の一部が矢印248で示す方向に回動して阻止手段
(図示せず)に当接することによって、この第1の可動
枠体220は図3に示す開位置に保持される。一方、操
作レバー264を操作して図2に示すロック位置にせし
めると、図2に示す如く、第1の保持手段250のコロ
262が第1の可動枠体220のプレート部材266の
上面に作用して矢印248で示す方向と反対方向に回動
せしめ、第1の可動枠体250は図2に示す閉位置に保
持される。実施例では、プレート部材266の一端部は
上方に折曲せしめられており、それ故に、第1の保持手
段250のコロ262がこの折曲部に当接することによ
って、操作レバー264の上記ロック位置を越える旋回
動が確実に阻止される。
【0026】また、第2の保持手段252は、第2の可
動枠体228の下方に旋回自在に配設された支持部材2
68を備え、支持部材268の先端部にはコロ270が
回転自在に装着されている。実施例においては、図示し
ていないが、操作レバー264とこの支持部材268と
が歯車列を介して駆動連結され、操作レバー264がロ
ック位置にあるときには支持部材268は図2に示す作
用位置(かかる作用位置にあるときには、支持部材26
8は実質上垂直上方に延びる)に位置付けられ、操作レ
バー264を解除自在にせしめると支持部材268は図
3に示す非作用位置(かかる非作用位置にあるときに
は、支持部材268は第2の可動枠体228から離れて
受台142の実質上下方向に水平に位置する)に位置付
けられるようになっている。
【0027】なお、実施例においては、支持軸236及
び238の各々に関連して電磁ソレノイド(図示せず)
が付設されている。複写紙返送経路130を通して比較
的長い複写紙が返送される場合には、片方の電磁ソレノ
イド(図示せず)が付勢され、揺動部材210は第1図
に実線で示す位置(図2及び図3に示す位置)から図1
に二点鎖線で示す位置に位置付けられる。従って、比較
的長い複写紙は揺動部材210の下面に案内されて受突
条146の上端縁、即ち受台142に受入れられてい
る。また、複写紙返送経路130を通して中間の長さの
複写紙が返送される場合には、他方の電磁ソレノイド
(図示せず)が付勢され、揺動部材214は図1に実線
で示す位置(図2及び図3に示す位置)から図1に二点
鎖線で示す位置に位置付けられる。従って、中間の長さ
の複写紙は、揺動部材210の上面を通った後に揺動部
材214の下面に導かれて受突条146の上端縁、即ち
受台142に受入れられる。一方、比較的短い複写紙が
返送される場合には、かかる電磁ソレノイドが付勢され
ることはない。従って、このときには、複写紙は揺動部
材210、及び214の上面を通って返送ローラ対20
6及び216の作用によって受台142に受入れられ
る。
【0028】次いで、上述した複写紙返送経路136を
備えた複写機の作用効果について説明する。
【0029】複写紙返送経路130又は複写紙再送手段
141において紙詰りが発生した場合には、操作レバー
264を操作して解除自在にせしめる。かくすると、第
1の保持手段250のコロ262が第1の可動枠体22
0のプレート部材266から離隔し、第1の可動枠体2
20が自重によって矢印248で示す方向に回動され、
また第1の可動枠体220が所定以上回動すると第1の
可動枠体220と一体に第2の可動枠体228も矢印2
48で示す方向に回動され、かくして第1の可動枠体2
20は図3に示す開位置に保持され(その一部が図示し
ない阻止手段に当接することによって上記開位置に保持
される)、また第2の可動枠体228は連結部材244
を介して図3に示す位置に保持される。かくすると、図
3に示す通り、第1の可動枠体220と第2の可動枠体
228との間、即ち複写紙返送経路130の下流側搬送
路を構成する返送制御機構140の第1の下流側搬送要
素と第2の下流側搬送要素の間が所要の通り開放され
る。また、複写紙返送経路130の上流側搬送路を構成
する第2の上流側搬送要素の大部分と第1の上流側搬送
要素との間も所要の通り開放される。従って、複写紙返
送経路130において紙詰りが発生した場合には、複写
紙返送経路130の大部分が開放される故に、複写紙返
送経路130において詰った紙を容易に取り除くことが
できる。
【0030】また、本実施例においては、複写紙返送経
路130の下流側部の片方(上側)を規定する返送制御
機構140の第2の下流側搬送要素が第1の下流側搬送
要素に対して上方に移動される構成であり、それ故に、
第1の可動枠体220を開位置にせしめても複写紙再送
手段141の受台142の上方に空間が存在しており、
従って、複写紙再送手段141において紙詰りが生じた
場合にこの空間を通して詰った紙を容易に取り除くこと
ができる。特に、図示の実施例においては、第1の可動
枠体220を開位置にせしめるとこれに伴って第2の可
動枠体228も上方に移動される構成であり、それ故に
第1の可動枠体220を開位置にせしめることによって
第2の可動枠体228と複写紙再送手段141の受台1
42との間に十分な空間が確保され、複写紙再送手段1
41において詰った紙を一層容易に取り除くことができ
る。また、かく操作レバー264を操作すると、歯車列
(図示せず)を介して第2の保持手段252が図3に示
す非作用位置にせしめられる。かくすると、支持部材2
68は受台142の実質上下方に位置し、図3から理解
される如く、複写紙再送手段141において詰った紙を
除去することが更に一層容易になる。
【0031】上述した如くして詰った紙を除去した後
は、操作レバー264を解除位置からロック位置にせし
める。かくすると、第1の保持手段250のコロ262
が第1の可動枠体220のプレート部材266に作用
し、第1の可動枠体220は矢印248で示す方向と反
対方向に旋回される(これによって、第2の可動枠体2
28も同様に旋回される)。一方、操作レバー264を
かく操作すると、歯車列(図示せず)を介して第2の保
持手段252の支持部材268が図2に示す作用位置に
位置付けられる。従って、かく操作すると、第2の可動
枠体228の連結プレート232の下面が第2の保持手
段252のコロ270に当接することによって図2に示
す作用位置を越える旋回動が確実に阻止され、かくして
第2の可動枠体228は上記作用位置に確実に保持され
る。また、第2の可動枠体228がかく作用位置に保持
されることに関連して、第1の可動枠体220の旋回動
は、返送ローラ208、212及び216と返送ローラ
198、202及び206とが圧接することによって阻
止され、かくして第1の可動枠体220は偏倚手段26
0の偏倚作用によって上記閉位置に確実に保持される。
【0032】上述した実施例では、第1の可動枠体22
0の一端部と第2の可動枠体228の一端部とが連結部
材244を介して連結され、第1の可動枠体220を開
方向に向けて所定量旋回せしめるとこの連結部材244
の作用によって第2の可動枠体228も上方に旋回され
るように構成されているが、これに代えて、第2の保持
手段252を利用して第2の可動枠体228を旋回せし
めるようにすることもできる。他の実施例を示す図4を
参照して(尚、図4において、図1乃至図3に示す具体
例と同一の部材は同一番号を付す)、かかる変形例にお
いては、第2の可動枠体228の前壁(図示せず)及び
後壁230を接続する連結プレート232′に下方に突
出する作用突部302が設けられている。そして、この
ことに関連して、第2の保持手段252は常時図4に示
す第1の位置に位置するように装着される(従って、こ
の変形例では、第1の可動枠体220の閉位置に向けて
の旋回動に伴って第2の保持手段252を移動せしめる
歯車列、及び第1の可動枠体220の閉位置に向けての
旋回動に関連して第2の可動枠体228を旋回せしめる
連結部材は省略することができる)。本実施例のその他
の構成は、図1乃至図3に示す実施例と実質上同一であ
る。
【0033】本実施例において、上述したと同様に第1
の可動枠体220を矢印248で示す上方に旋回せしめ
ると、図4から理解される如く、第1の可動枠体220
の旋回中心軸線(ピン部材226)が第2の可動枠体2
28の旋回中心軸線(ピン部材234)から上方に離れ
て位置する故に、かかる第1の可動枠体220の旋回に
伴って第2の可動枠体228の連結プレート232′に
設けられた作用突部302が第2の保持手段252のコ
ロ270に乗上げるようになる。そして、第1の可動枠
体229を図4に一部二点鎖線で示す開位置にせしめる
と、二点鎖線で示す通り、連結プレート232′の作用
突部302が第2の保持手段252に完全に乗上げ、こ
れによって第2の可動枠体228は実線で示す作用位置
から幾分上方に移動され、上述した実施例と同様に、返
送制御機構140の複数個の片側要素と複数個の他側要
素の間が所要の通り開放されると共に、更に複写紙送手
段141の受台142の上方に十分な空間が生成され
る。この作用突部302が第2の保持手段252のコロ
に容易に乗上げるようにするために、作用突部302の
先端部を図4に示す如く傾斜せしめるのが好ましい。
尚、作用突部302は第2の可動枠体228を上方に旋
回せしめる作用をするが、さの作用突部302がなくて
も所望の効果が達成される。
【0034】以上、本発明に従って構成された用紙搬送
機構を静電複写機の複写紙返送経路に適用した具体的実
施例について説明したが、本発明はかかる実施例に限定
されるものではなく、本発明の範囲を逸脱することなく
種々の変形乃至修正が可能である。例えば、図示の実施
例においては、第1の可動枠体220に第2の上流側搬
送要素と第1の下流側搬送要素を装着したが、第1の上
流側搬送要素と第2の下流側搬送要素を可動枠体に装着
してもよい。また、図示の実施例においては、第1の可
動枠体220は自重によって開位置に向けて偏倚せしめ
られる構成であるが、別個に偏倚手段を設け、かかる偏
倚手段の作用によって第1の可動枠体220を開位置に
向けて偏倚せしめるように構成することができる。更
に、図示の実施例においては、本発明による用紙搬送機
構を静電複写機の複写紙返送経路に適用したものを示し
たが、屈曲部を有する他の複写紙搬送路に用いてもよ
く、また、屈曲部を有する原稿搬送路に適用してもよ
い。
【0035】
【発明の効果】本発明による用紙搬送機構は、上流側搬
送路を構成する第2の上流側搬送要素と下流側搬送路を
構成する第1の下流側搬送要素または上流側搬送路を構
成する第1の上流側搬送要素と下流側搬送路を構成する
第2の下流側搬送要素を、中間部が揺動可能に支持せし
められた可動枠体に装着し、該可動枠体を閉位置に位置
付けると該上流側搬送路と該下流側搬送路とを規定し、
該可動枠体を開位置に位置付けることにより該第1の上
流側搬送要素と該第2の上流側搬送要素との間を開放す
るとともに、該第1の下流側搬送要素と該第2の下流側
搬送要素との間を開放するように構成したので、可動枠
体を開位置に作動することにより、屈曲した搬送路を構
成する上流側搬送路及び下流側搬送路を同時に開放する
ことができる。従って、搬送路の開放操作が簡単で、詰
った紙を容易に除去することができる。また、搬送路の
開放機構を複数個設ける必要がないため、その構造が簡
単となるとともに、安価な用紙搬送機構を得ることがで
きる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明にを適用する屈曲形状を有する搬送路を
備えた静電複写機の概略構成断面図。
【図2】本発明に従って構成された用紙搬送機構の一実
施例を示す断面図。
【図3】図2の用紙搬送機構によって規定される搬送路
を開放した状態を示す図2に対応する断面図。
【図4】本発明による用紙搬送機構の他実施例を示す断
面図。
【符号の説明】
2:ハウジング 4:静止透明板 6:原稿押え部材 8:回転ドラム 12:帯電域 14:露光域 16:現像域 18:転写域 20:クリーニング域 22:帯電用コロナ放電器 24:現像装置 28:剥離用コロナ放電器 32:残留トナー除去ブレード 34:光学系 36:可動原稿照射ランプ 38:第1の可動反射鏡 40;第2の可動反射鏡 42;第3の可動反射鏡 44:静止レンズ組立体 46:静止反射鏡 48:複写紙供給手段 52;複写紙カセット 58;複写紙搬送経路 80:給紙テーブル機構 114:搬送制御手段 116:複写紙移動経路 118:下側可動案内部材 120:上側可動案内部材 128:複写紙逆転経路 130:複写紙返送経路 134:逆転ローラ 136:複写紙返送手段 138:返送機構 140:返送制御機構 141:複写紙再送手段 142:受台 144:受ブロック 146:受突条 148:停止手段 152:複写紙再供給経路 220:第1の可動枠体 224:突起部 226:ピン部材 228:第2の可動枠体 244:連結部材 250:第1の保持手段 252:第2の保持手段 264:操作レバー

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 上流側搬送路と、該上流側搬送路と非直
    線的に連続して配設された下流側搬送路とを有する屈曲
    形状をなす用紙搬送機構において;該上流側搬送路を構
    成する第1の上流側搬送要素と、 該第1の上流側搬送要素と対向して配設され、該第1の
    上流側搬送要素と協働して該上流側搬送路を構成する第
    2の上流側搬送要素と、 該下流側搬送路を構成する第1の下流側搬送要素と、 該第1の下流側搬送要素と対向して配設され、該第1の
    下流側搬送要素と協働して該下流側搬送路を構成する第
    2の下流側搬送要素と、 該第2の上流側搬送要素と該第1の下流側搬送要素また
    は第1の上流側搬送要素と該第2の下流側搬送要素を装
    着し、中間部が揺動可能に支持せしめられた可動枠体
    と、を具備し、 該可動枠体を閉位置に位置付けると該上流側搬送路と該
    下流側搬送路とを規定し、該可動枠体を開位置に位置付
    けることにより該第1の上流側搬送要素と該第2の上流
    側搬送要素との間を開放するとともに、該第1の下流側
    搬送要素と該第2の下流側搬送要素との間を開放するよ
    うに構成したことを特徴とする用紙搬送機構。
  2. 【請求項2】 該可動枠体を該開位置に向けて偏倚せし
    められるように構成するとともに、該可動枠体に作用す
    る偏倚力に抗して該可動枠体を該閉位置に解除自在に保
    持する保持手段を具備する請求項1記載の用紙搬送機
    構。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JPS57151954A (en) * 1981-03-16 1982-09-20 Fuji Xerox Co Ltd Transfer paper conveyor of electrophotographic copying machine

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