JP2507076Y2 - バ−型秤 - Google Patents

バ−型秤

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JP2507076Y2
JP2507076Y2 JP1987117811U JP11781187U JP2507076Y2 JP 2507076 Y2 JP2507076 Y2 JP 2507076Y2 JP 1987117811 U JP1987117811 U JP 1987117811U JP 11781187 U JP11781187 U JP 11781187U JP 2507076 Y2 JP2507076 Y2 JP 2507076Y2
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哲史 川野
博 田中
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株式会社 寺岡精工
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Description

【考案の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本考案は大型商用秤、工業用のカウンティング秤、車
両、フォークリフト用秤、物流、プラント関係のコンベ
ア秤等各種の産業分野の計量に利用できるバー型秤に関
するものである。
〔従来技術〕
従来、各種物品の重量を測定する秤はそれを利用する
分野に応じて、例えば、商用秤は商法秤として、工業用
秤は工業用秤として、車両秤は車両秤として、コンベア
秤はコンベア秤として、それぞれ用途に応じて機能、形
状及び仕様等を考慮して製作されている。また、同じ分
野の同じ目的の秤でも、大型秤ともなると、秤の需要は
まちまちでありその都度大きさの異なる秤を設計し、開
発しなければならなかった。
このため、実開昭61-110127号公報に開示されている
ように、断面門型形状の枠体65a,66aと枠体65c,66cとを
平行に配置して、この枠体内に各一対のロードセルを配
置し、これらロードセルの支点側に支持脚33を設け、重
点側を前記各枠体65a,66a,65c,66cの上面に取付け、一
対の枠体65c,66cとが互いに対向する側面を枠体65d,66d
で連結して平面井上に形成し、これら枠体65a,66a,65c,
66cの上面に断面門型の秤皿20を載置し、前記各ロード
セルの重点に自在に継手を介して枠体65a,66a,65c,66c
に共締めしていた。また、秤皿20と枠体65d,66dとの間
にはスペーサを介在していた。従って、ロードセルを備
えた枠体65a,66aと枠体65c,66cとを連結する枠体65d,66
dの長さを変えることによって秤皿20の大きさを変える
だけで、多種類の秤を提供することができた。
〔考案が解決しようとする問題点〕
しかしながら上記従来構成の秤では、秤皿20を枠体上
面に固定したので、秤皿20上に荷重を加えたとき、ロー
ドセルに垂直荷重のみを作用させるようにするため、ロ
ードセルと枠体との間に自在継手を介在させなければ正
しい計量が行えなえなかった。また、秤皿20上に大荷重
や衝撃が加えられたとき、前記自在継手では横方向の力
を緩衝しきれないばかりではなく、枠体65d,66dにより
ロードセルを備えている枠体65a,66a,65c,66cがローリ
ングしたり、枠体が変形してヒステリシスが生じ、再現
性が悪くなったり、直線性がなくなったりして、高精度
の秤が得られなかった。
本考案は上述の点に鑑みてなされたもので、量産が可
能で且つ各種の産業分野の物品を高精度に計量できる安
価なバー型秤を提供することにある。
〔問題点を解決するための手段〕
上記問題点を解決するため本考案は断面が略逆凹状の
金属製の長尺部材(11)の両端に該長尺部材(11)の長
手方向と平行に開口する孔を形成した板部材(12)を取
り付け、該長尺部材(11)の面両端から所定寸法中央部
寄りの内上面の2箇所の位置にそれぞれロードセル(1
4)の支持端を取付け、該それぞれのロードセル(14)
の可動端に直接又は間接的に脚を取り付け、更に該ロー
ドセル(14)の可動端に直接又は間接的に過負荷防止用
ストッパー(24)を取り付けてバー秤本体(10)を構成
し、該バー秤本体(10)を複数本並設すると共に、該複
数本並設されたバー秤本体(10)の両端に長尺のステー
(21)を配設し、該ステー(21)を該バー秤本体(10)
の長尺部材(11)の両端に取り付けられた板部材(12)
の孔に固定部材で着脱可能に連結し、該ステー(21)で
複数本バー秤本体(10)を一体的に固定し、該ステー
(21)の上端に計量台板(53)を載置し取り付けてバー
型秤を構成した。
また、過負荷防止用ストッパー(24)の先端及びバー
秤本体(10)の該ストッパー当接面に該過負荷防止用ス
トッパー(24)の当接を検出するストッパー検出機構を
設けた構成とした。
また、ストッパー検出機構がストッパー当接面に設け
た一対の電極(32a,32b)と過負荷防止用ストッパー(2
4)の先端に設けた該一対の電極(32a,32b)を短絡する
電極(31)とを具備する構成とした。
また、バー秤本体(10)の内部には一対のロードセル
(14)の入出力信号の接続部を収納する内部ジャンクシ
ョンボックスを設けると共に、バー秤本体(10)の外部
に伸びる入出力信号線を接続した接続部を収納する外部
ジャンクションボックス(40)を設け、入出力信号線の
うち少なくともバー秤本体(10)から外部ジャンクショ
ンボックス(40)への部分を保護チューブで保護するこ
とを特徴とする。
〔作用〕
本考案は上記のようにバー型秤を、長尺部材(11)の
両端に取付けた板部材(12)をステー(21)で連結し、
このステー(21)に計量台板(53)を固定したので、計
量台板(53)に加わる荷重は、ステー(21)を介して長
尺部材(11)の両端の板部材(12)に加わるため、ロー
ドセル(14)には垂直荷重しか加わらない。
また、計量台板(53)に高荷重や衝撃が加わって計量
台板(53)が撓んでも、計量台板(53)と長尺部材(1
1)との間でずれが生じ、この撓みを吸収するため、高
荷重や衝撃による計量台板(53)の撓みが長尺部材(1
1)に与える影響は殆ど無くすることができる。
〔実施例〕
以下、本考案の一実施例を図面に基づいて説明する。
第1図乃至第3図は、本考案に係るバー型秤を構成す
る計量部の構造を示す図で、第1図は平面断面図、第2
図は正面断面図、第3図は第2図のA−A断面図であ
る。
バー秤本体10は、ステンレス板を断面コ状に折り曲げ
た長尺部材11の両端に厚肉のステンレス板からなる板部
材12,12を溶接すると共に、その内部両端近傍に後述す
るロードセル14を配設した構成である。板部材12には図
示しないが後述する計量台部を構成するステー21を取り
付けるためのタップ穴が形成されている。
2本のバー秤本体10の間に計量台部を取り付ける手段
としては下記の方法があある。即ち、 (a)ボルトを締する方法 (b)ピン,フック等でひっかけて接続する方法 (c)バー秤本体10の上面に載置する方法 等があり、第4図に示すような台秤についてはボルト締
め、第13図に示す台秤では単に載置するだけと、それぞ
れの利用の仕方と構造にあった手段を採用しているが、
荷重の伝達を上記(a)又は(b)のようにボルト、ピ
ン,フックに依存する場合に、長尺部材11の側面に取付
けると、第14図の様に長尺部材11がローリングしてヒス
テリシスが生じたり、再現性が悪くなったり、直線性が
なくなったりと言った精度の低下をまねくため、前記タ
ップ穴は長手方向両端部に設けるのが最適である。又、
前記ステー21を取り付ける強度を要するため、両端部は
厚肉にしてある。
また、計量台部の取付穴をバー秤本体10の上部に明け
ると水の浸入等も多くなって不都合も生じる。また、長
尺部材11の片側の板部材12には持ち運びに便利なため
と、入出力信号線の保護のためにU字型の取手20が溶接
されている。長尺部材11の両端近傍にはロードセル14の
取付座13が溶接され、さらにその近傍に後述する過負荷
ストッパー用突当接板15を取り付ける取付座15aが溶接
されている。また、長尺部材11の内側中央近傍には後述
する内部ジャンクションボックス17のベース板16が溶接
されている。
なお、長尺部材11はステンレス板をコ字状に折り曲げ
ることなくステンレスチャンネル材を用いても良い。
一対のロードセル14は上記バー秤本体10の長尺部材11
の取付座13にボルト18で締めつけ固定されている。ロー
ドセル14の可動端はそれぞれ長尺部材11の両端部方向を
向いて取付けられている。これは可動端に取付けられる
脚19の位置を出来るだけ端部に近い位置に配して端部に
かかる荷重に対してバー秤本体10の転覆を防止する事と
偏荷重をできるだけ複数のロードセル14で極力均一に荷
重負担する必要性からである。さらに詳しく説明する
と、第4図に示す様に2本のバー秤本体10を用いたバー
型秤のバー秤本体10の端面間にステー21の中央間をステ
ー22で補強して、表面がアヤメ模様のすべり止め凸部を
持つ縞鋼板からなる計量台板53を皿ビス23でステー21に
固定して構成されたプラットホーム秤において、今仮に
出力を1mV/V、最大定格荷重を1tと仮定すると、1本の
バー秤本体10に一対づつ配置されたロードセル14は合計
4個であるから、それぞれ250kgで1mV/Vの出力を持つロ
ードセルを使用する事となる。上記プラットホーム秤の
角部に1tの荷重が集中してかかったり、重心がその位置
にかかつたりした場合、角部真下にあるロードセル14に
は1tの荷重が殆どそのままかかり、1本のロードセル14
の許容荷重をはるかに越えてしまう。実際には角部荷重
が集中する事は考えにくいが、ロードセル14が内側に寄
るほど、危険性は大きい。従って、ロードセル14は出来
る限りバー秤本体10の端部に近い方が良い。
ロードセル14は、本実施例ではダブルビーム型ロード
セルを用いているが、他に剪断型ロードセル、コラム型
ロードセル等ロードセルのタイプには限定されない。ま
た、ロードセルの材質は、高力アルミ合金、折出硬化系
ステンレス、ニッケルクロムモリブデン鋼等ロードセル
に適した応力−歪み特性の優れたものがいくつかあげら
れ、いずれを用いても良いが高力アルミニウム合金は加
工性に優れていて安価に製造できる。但しバー型秤は屋
外でも用いられることも多いため、使用環境は劣悪であ
る。従って高力アルミニウム合金は腐食の心配があるた
め、スチレン、ブタジエン共重合物系の高分子材料を主
成分とするコーティングをロードセル14の面に施すと、
耐候性、耐塩水性、耐薬品性等が格段に向上する。
実験では、スチレン−イソプレン共重合物(ブタジエ
ン系)を主成分とし、シクロパラフィンやシリカ系の無
機質を少量混合させたコーティング材にロードセルをデ
ィッピングし、塩水試験(JISZ2371相当)を行ない1000
時間後でも殆ど腐食は見られなかった。また、カセーソ
ーダ、サラシ粉、塩酸と言った薬品の耐薬品性も調べた
が、コーティングなしのものと比べて100倍以上の向上
が見られた。
ちなみに、上記コーティングはバー型スケールのみで
なく劣悪な環境に使用される秤のロードセルには、極め
て有効な防錆処置である。
次に、脚19と過負荷防止用ストッパー24について説明
する。第1図に示すようにロードセル14の可動端に貫通
ネジ穴が形成されており、過負荷防止用ストッパー24の
外周には該貫通ネジ穴に螺合する雄ネジが形成されてい
る。ロードセル14の可動端の貫通ネジ穴に過負荷防止用
ストッパー24の雄ネジを螺合させて、過負荷防止用スト
ッパー24の先端を突出させている。長尺部材11に溶接さ
れた取付座15aにボルト締めされて取付られた過負荷ス
トッパー用突当接板15と過負荷防止用ストッパー24の先
端のクリアランスを適切なクリアランスに調整した後、
このストッパー24をナット25にて下面より固定する。過
負荷防止用ストッパー24の下端には、雌ネジ穴が形成さ
れており、該ネジ穴に脚19を螺合させ高さが自由に換え
られる。また、脚19の接地面にはゴムライニングされ、
衝撃緩衝と床とのすべり止めの作用を奏するようになっ
ている。
脚19と過負荷防止用ストッパー24の関係については、
上記構造の外に第5図乃至第7図に示すような構造が考
えられる。即ち、第5図ではロードセル14の可動端にラ
イナー27を介して衝撃緩衝板26が支持側方向に折り返す
様に取付けられて中央付近にまで伸びている。脚19は衝
撃緩衝板26にロードセル14の歪ゲージ配設ピッチの中心
線の延長線位置と重なる様に取付けられている。こうし
た場合、秤は脚19が秤の内側に位置するため転覆しやす
くなるがロードセル14のたわみ部には曲げモーメントを
発生させることなく、曲げモーメントによるたわみ部の
応力が大きい場合に有効で同時に衝撃緩衝板26によっ
て、衝撃に対しても強くなる。なお、過負荷防止用スト
ッパー24の位置は前述の従来例と同じ位置にある。
第6図では、衝撃緩衝板26をロードセル14の支持部付
近にまで伸ばし、支持部取付中心の延長線上に脚19を取
付けている。このような構成にするとロードセル14の取
付け方向を支持部、可動部逆にする事により、バー秤本
体10の端部により近く脚19を配置できると共に、ロード
セル14の取付座13に曲げモーメントが発生せず長尺部材
11や取付座13及びロードセル14の接合部を最少の強度で
すむという特徴を有する。このためロードセル14に取付
面を突出させ直接長尺部材11に取り付けることも可能で
ある。また、衝撃緩衝板26を使用しているから、衝撃に
対して強い。
第7図では、ロードセル14の歪ゲージ配線ピッチの中
心線上に衝撃緩衝板26を介して過負荷防止用ストッパー
24を前記中心線上に貫通させさせた孔に挿入して脚19を
過負荷防止用ストッパー24の下端で同一線上に配した例
を示す。このようにすることにより、衝撃緩衝板26のた
わみによってストロークが拡大し、ストッパークリアラ
ンスを大きくできる。従ってクリアランスの調整が容易
でしかも正確にできると同時にロードセル14のたわみ部
には、モーメントが発生せず、衝撃緩衝効果もえられ
る。しかも、衝撃は時間の経過に従い伝搬されるから、
ロードセルがたわみ始めないうちに衝撃緩衝板26がたわ
み衝撃緩衝板26が作動する。
また、第5図及び第6図は衝撃波はなだらかになるも
のの、衝撃をロードセル14に伝搬させた後、ロードセル
14がたわむことによって過負荷防止用ストッパー24が作
動するため、第7図のものの方が緩衝効果が数段優れて
いる。
また、第5図と第6図の中間でロードセル14の支持部
と中心部の間に脚19を配置すれば、上記第5図と第6図
の説明で記した効果が完全ではないが、同時に得られ、
更にロードセル14に対する脚19の位置は違っても第7図
の様に過負荷防止用ストッパー24を脚19と同じ位置に配
置すれば、その効果も期待できる。また、第5図乃至第
7図に示す構成もその通りでなくともそれらを臨機応変
にとりまぜた様な形で設計の際盛り込むことが可能であ
る。
また、実施例では過負荷防止用ストッパー24及び過負
荷ストッパー用突当接板15にストッパー検出機構を設け
ている。過負荷防止用ストッパー24の突き当て端面に
は、第8図に示すようにその中心に穴を形成し絶縁ゴム
材30で絶縁された導体31を埋込んでいる。導体31は後述
するように、過負荷ストッパー用突当接板15に設けられ
た電極32a,32bを短絡するための導体である。なお、第
8図は過負荷防止用ストッパー24を示す一部断面図であ
る。
過負荷ストッパー用突当接板15には、第9図(a),
(b)に示すように{第9図(a)は過負荷ストッパー
用突当接板15を下方から見た図で、第9図(b)は同図
(a)B−B線上断面図である}、過負荷防止用ストッ
パー24の先端が突き当る中心付近に穴を形成すると共に
該穴の側面から過負荷ストッパー用突当接板15の側面に
連通する凹溝を形成する該穴と凹溝に略L字上の電極32
a,32bをその先端が過負荷ストッパー用突当接板15の面
より僅かに突出させ且つこの電極32a.32bが過負荷スト
ッパー用突当接板15に接しない様に絶縁ゴム材28を介在
させて電極32a〜32bを並列に配置している。電極32a,32
bには図示しないが、シールトワイヤーからなる信号線
が接続されている。
第15図はバー秤本体10が2個から構成される、バー型
秤の回路構成を示す図である。図示するようにロードセ
ル14のたわみ部に貼り付けられた歪ゲージZ1〜Z4及びス
トッパー検出機構Lが接続されている。電極32aは印加
電圧の負側に接続され、電極32bは出力電圧の負側に接
続されていて、過負荷防止用ストッパー24の先端が過負
荷ストッパー用突当接板15に当接し、電極32a,32bが電
極31で短絡された場合出力電圧の正と負が印加電圧の1/
2近くになり、通常の出力オーダ数mV〜数十mVから一挙
にVオーダーの電圧となり、ストッパー検出のための特
別の信号検出手段を持たないコントローラーでも、秤量
オーバーのマスキング等や表示値の最大値オーバー等の
表示異常によりストッパーが作動した事を知ることがで
きる。但し欠点はロードセルの微妙な入出力信号をスト
ッパー部まで引き回したり、電極部で外界とオープンし
たりするためにノイズの影響を受け易いが、周辺を金属
で覆っているため、その影響も殆ど心配する必要はな
い。
また、電極間に水が付いたり露結したりして誤動作す
る心配もあるが信号線が直結している電極は長尺部材11
の天井部に下向きに付いているため、比較的安全であ
る。また、上記構成の検出機構以外でもマイクロスイッ
チやフォトセンサー等も考えられるが、それぞれ長所短
所を有する。例えば、マイクロスイッチの場合、安全密
封で電極が外界と隔絶され、水の浸入や露結等の心配の
ないものもあるが、マイクロスイッチはON,OFFのタイミ
ングにヒステリヒスが大きく過負荷で検出機構が作動し
過負荷分を取り除いても検出機構が出力を出し続けると
いう状況が起こる。フォトセンサーの場合は検出精度が
向上するが、コントローラに検出信号を受け入れる機能
が必要で、そういう機能を持ち合わせないコントローラ
ーには使用できない。また、調整も微妙で難しいという
問題がある。
バー秤本体10の一対のロードセルの出力信号線及び一
対のストッパー検出機構に接続される信号線は長尺部材
11の中央付近で並列接続され、バー秤本体10の外部に引
き出される。この接続部は内部ジャンクションボックス
17に収容され、水や湿気を防ぐ様に密封されている。
内部ジャンクションボックス17は、第2図に示すよう
に長尺部材11に溶接されたベース板16上にパッキンゴム
33を介在させて外枠34を配置し、該外枠34の端面にパッ
キンゴム38を介在させて蓋35を取付けた構造である。外
枠34は金属製の角パイプを輪切りしたもので、コーナー
支柱36をネジ込みベース板16に位置決めする。コーナー
支柱36の上端は平坦な端面から細く段付きに一体的に突
出したネジ部で、パッキンゴム33を介してベース板16に
取り付ける。この時、上記平端部がパッキンゴム33を押
し付けて、ベース板16のネジ穴からの水の浸入が遮断さ
れる。また、下端部は平坦な端子面にネジ孔も形成した
もので、パッキンゴム38と金属製の蓋35を介してコーナ
ー支柱36にねじにより固定される。コーナー支柱36の平
端部から下端部までの長さは外枠34と同一長さに成って
おり、蓋35をネジ止めした時外枠34の両端面とコーナー
支柱36の上端に介在したパッキンゴム33,38によって同
時に強圧で密着し、水密となる。中央部は支柱37の上端
部は同様に平坦な端面から細く段付きに一体形成のネジ
部をもったやや短かめの支柱で、ベース板16にパッキン
ゴム33を介してねじ込み、ネジ穴は同様に水の浸入が遮
断たれる。また下端部には配線用基板39が固定されてい
る。
配線用基板39はネジ止めされても良いが、第10図に示
す様に基板サポート38を用いてワンタッチで固定しても
良い。それぞれの信号線は外枠34に穴を形成し、該穴を
通して基板に配線される。外枠34の信号線を通した穴の
隙間には、予め信号線に通された水密用のブッシング43
でシールされる。
バー秤本体10の外側に伸びた入出力信号線は、バー秤
本体10の使用個数分並列接続にまとめられ、更にコント
ローラーへと向かう。接続部は水密な外部ジャンクショ
ンボックス40に収容され、外界と遮断されている。外部
ジャンクションボックス40も前記内部ジャンクションボ
ックス17も、水がかかったり湿気が多い使用環境でなけ
れば、水密にしなくともよい。また、外部ジャンクショ
ンボックス40と各入出力信号線は、図示はしないがコネ
クター41で着脱自在にすると便利であるが、直接信号線
を外部ジャンクションボックス40に穴を形成して、該穴
を通しても良い。コネクターを使用して水密を保つ場合
は、防水コネクターを用い、水密を保ちながら信号線を
直接穴に通す場合は前記内部ジャンクションボックス17
と同様、水密用のブッシングをもちいれば良い。バー秤
本体10の外部の信号線は、フレキシブルな保護チューブ
44により保護されていて、該保護チューブ44の端部はチ
ューブ固定用の専用ブッシング45にてそれぞれ信号線出
口に固定されている。外部ジャンクションボックス40の
信号線を通す穴を水密に保つための上記水密用のブッシ
ングと保護チューブ44の固定用の専用ブッシング45の接
続にはニップル41を用いている。コントローラー(図示
せず)付近の信号線は、余り重量物が乗ったり、踏まれ
たりしないため、よりしなやかで細い方が扱いやすいた
め保護チューブ44は使用していないが、この部分の信号
線も保護チューブ44で覆ってもよいことは当然である。
コントローラーと信号線の接続部にはコネクター42を用
いるが、切りぱなしの信号線を接続する方法でもよいこ
とは当然である。なお、バー型秤本体10の外部の信号線
は信号線保護部により床面に固定してもよい。
以上が本考案に係るバー型秤の計量部を構成するバー
型秤本体及び外部ジャンクションボックス40等の説明で
あるが、以下これをどのように使用するかに付いて説明
する。
先ず第4図に示すように、ステー21及び縞鋼板からな
る計量台板53を追加することにより、プラットフォーム
秤を構成することができる。ステー21及び計量台板53の
寸法を変えればたちどころに異なるサイズのプラットフ
ォーム秤となる。また、ありあわせのパレットを利用者
がバー秤本体10に渡せば同様にプラットフォーム秤とし
て利用できる。
また、第11図に示すように縞鋼板からなる計量台板53
の両側にスロープ50を配置すれば、車両秤として使用で
きる。スロープ50はフック51が付いていてバー型秤の脚
19にひっかけるだけで固定することができる。なお、第
11図(a)は平面図、同図(b)は正面図である。
第12図(a)はバー秤本体10の一端をステー47で接続
してコ字状のバー型秤に構成した例を示す。該コ字状の
バー型秤の開放側から同図(b)に示すようにフォーク
55を差し入れ、パレット56及び荷物57をバー型秤に乗せ
ることにより計量できる。
また、第13図はローラコンベア58の支柱59の下にバー
秤本体10を配置することによりコンベア秤として構成し
た例を示す図で、ローラコンベア58の支柱59を若干短く
してバー秤本体10上に載置するだけで極めて容易にコン
ベア秤を構成できる。
上記使用例に示す他、図示はしないが、例えばバー秤
本体10にレールを渡すことによりトロッコ等のレール上
を走行する車両の秤として構成したり、病院等のベット
の下に配置しベットスケールとして構成したり、部品庫
の下に置いて部品重量や部品個数の在庫管理用秤として
も利用することが可能となる。また、倉庫の床の横梁と
して上記バー秤本体10を配設し、その上に床パネルを敷
きつめ床全体を秤としたり、その他使用分野は広範囲で
ある。
また、バー秤本体10を複数本組み合わせて計量台板を
大きくすることも可能である。
〔考案の効果〕
以上説明したように本考案によれば下記のような優れ
た効果が得られる。
(1)計量台板を構成する部材以外は同一の部品又は同
一に製造したものを用いることができるので、量産効率
がよく、これによりコスト低減及び納期短縮が図れる。
(2)また、計量台板を構成する部材もいくつもバリエ
ーションを持った部材を用意することによって各種の需
要に容易に応えることができる。
(3)また、バー秤本体の長尺部材の両端に取り付けら
れた板部材をステーで連結し、該ステーに計量台板を固
定する構成としたので、該計量台板に高荷重や衝撃が加
わっても計量台のたわみが長尺部材に与える影響が殆ど
なく、バー型秤の計量精度を低下させることなく、耐久
性を向上させることができる。更に、長尺部材の強度を
必要最小限に押えることができるから、秤自体の計量
化、小型化及び簡略化を図ることができ、コストも低く
抑えることができる。
【図面の簡単な説明】
第1図乃至第3図は本考案に係るバー型秤を構成する計
量部の構造を示す図で、第1図は平面断面図、第2図は
正面断面図、第3図は第2図のA−A断面図、第4図は
本考案に係るバー型秤を用いたフラットフォーム型秤の
構造を示す図で、同図(a)は一部切欠平面図、同図
(b)はその正面図、第5図乃至第7図はそれぞれロー
ドセルの取付状態を示す図、第8図は過負荷防止用スト
ッパーの構造を示す一部断面図、第9図は過負荷ストッ
パー用突当接板を示す図で、同図(a)は底面図、同図
(b)は同図(a)のB−B線上断面矢視図、第10図は
配線用基板の取付構造を示す図、第11図乃至第13図はそ
れぞれ本考案に係るバー型秤を用いた秤の構成例を示す
図、第14図はバー秤本体にステーを取付けた一例を示す
図、第15図はバー秤本体2個から構成されるバー型秤の
回路構成を示す回路図である。 図中、10……バー秤本体、11……長尺部材、12……板部
材、13……取付座、14……ロードセル、15……過負荷ス
トッパー用突当接板、16……ベース板、17……内部ジャ
ンクションボックス、19……脚、20……取手、24……過
負荷防止用ストッパー、26……衝撃緩衝板、30……絶縁
ゴム材、31……導体、32a,32b……電極、40……外部ジ
ャンクションボックス。

Claims (4)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】断面が略逆凹状の金属製の長尺部材(11)
    の両端に該長尺部材(11)の長手方向と平行に開口する
    孔を形成した板部材(12)を取り付け、該長尺部材(1
    1)の面両端から所定寸法中央部寄りの内上面の2箇所
    の位置にそれぞれロードセル(14)の支持端を取付け、
    該それぞれのロードセル(14)の可動端に直接又は間接
    的に脚を取り付け、更に前記ロードセル(14)の可動端
    に直接又は間接的に過負荷防止用ストッパー(24)を取
    り付けてバー秤本体(10)を構成し、 前記バー秤本体(10)を複数本並設すると共に、該複数
    本並設されたバー秤本体(10)の両端に長尺のステー
    (21)を配設し、該ステー(21)を該バー秤本体(10)
    の長尺部材の両端に取り付けられた前記板部材(12)の
    前記孔に固定部材で着脱可能に連結し、該ステー(21)
    で前記複数本バー秤本体(10)を一体的に固定し、該ス
    テー(21)の上端に計量台板(53)を載置し取り付けた
    ことを特徴とするバー型秤。
  2. 【請求項2】前記過負荷防止用ストッパー(24)の先端
    及び前記バー秤本体(10)の該ストッパー当接面に該過
    負荷防止用ストッパー(24)の当接を検出する前記スト
    ッパー検出機構を設けたことを特徴とする実用新案登録
    請求の範囲第(1)項に記載のバー型秤。
  3. 【請求項3】前記ストッパー検出機構がストッパー当接
    面に設けた一対の電極(32a,32b)と過負荷防止用スト
    ッパー(24)の先端に設けた該一対の電極(32a,32b)
    を短絡する電極(31)とを具備することを特徴とする実
    用新案登録請求の範囲第(2)項に記載のバー型秤。
  4. 【請求項4】前記バー秤本体(10)の内部には前記一対
    のロードセル(14)の入出力信号の接続部を収納する内
    部ジャンクションボックス(17)を設けると共に、前記
    バー秤本体(10)の外部に伸びる入出力信号線を接続し
    た接続部を収納する外部ジャンクションボックス(40)
    を設け、前記入出力信号線のうち少なくとも前記バー秤
    本体(10)から外部ジャンクションボックス(40)への
    部分を保護チューブで保護することを特徴とする実用新
    案登録請求の範囲第(1)項に記載のバー型秤。
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