JP2506571Y2 - クリ―ニング用カ―トリッジ - Google Patents

クリ―ニング用カ―トリッジ

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JP2506571Y2
JP2506571Y2 JP4256889U JP4256889U JP2506571Y2 JP 2506571 Y2 JP2506571 Y2 JP 2506571Y2 JP 4256889 U JP4256889 U JP 4256889U JP 4256889 U JP4256889 U JP 4256889U JP 2506571 Y2 JP2506571 Y2 JP 2506571Y2
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Description

【考案の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本考案は、例えば光ディスクカートリッジが装着され
るディスクドライブ装置において光ピックアップの対物
レンズをクリーニングするためのクリーニング用カート
リッジに関する。
〔考案の概要〕
本考案は例えば光ディスクカートリッジシステムに適
用されるクリーニング用カートリッジであって、光ピッ
クアップの対物レンズをクリーニングするためのクリー
ニング部材例えばブラシを備えると共に、普通のディス
クカートリッジに設けられている正規挿入検出部を形成
しない構造と成すことにより、電気的駆動力を必要とす
ることなく簡単に光ピックアップの対物レンズのクリー
ニングを行なえるようにしたものである。
〔従来の技術〕
近年、光ディスクシステムにおいては、ディスクの信
号記録面の保護を図るため、ディスクをカートリッジに
収納し、このカートリッジに収納されたままの状態でデ
ィスクをディスクドライブ装置に挿入装着し記録又は再
生を行なうようにした光ディスクカートリッジシステム
が実用化されている。
この光ディスクカートリッジシステムにおいては、デ
ィスクカートリッジの装着動作の繰り返し等によってデ
ィスクドライブ装置内の光ピックアップの対物レンズに
塵埃が付着し、正常な記録又は再生の妨げとなるおそれ
がある。
そこで最近では、この光ピックアップの対物レンズを
クリーニングするためのカートリッジタイプのクリーナ
ー、即ちクリーニング用カートリッジが種々提案されて
いる。
従来のこの種のクリーニング用カートリッジとして
は、例えば通常のディスクカートリッジの外表面にブラ
シを植設し、このカートリッジをディスクドライブ装置
に挿入してローディング動作が完了した後に光ピックア
ップを移動させて対物レンズのクリーニングを行なうよ
うにしたものや、カートリッジ内に納められるディスク
にブラシを植設し、このカートリッジをディスクドライ
ブ装置に挿入してローディング完了後、ディスクが回転
駆動されることによって対物レンズをクリーニングする
ようにしたもの等がある。
〔考案が解決しようとする課題〕
しかしながら、これら従来のクリーニング用カートリ
ッジは、光ピックアップの移動やディスクの回転を利用
して対物レンズのクリーニングを行なう方式であるた
め、その動作には何れも電気的駆動力を必要とし、即ち
ディスクドライブ装置の電源がオンの状態でなければク
リーニングを行なうことはできない。また後者のディス
クの回転を利用したものは、その回転が高速であるため
ブラシで対物レンズを傷つける危険性があり、実用上大
きな問題がある。
本考案は斯る点に鑑みて成されたもので、ディスクド
ライブ側の電源がオフの状態でも簡単に対物レンズのク
リーニングが行なえ、かつ対物レンズを傷つけるおそれ
のないクリーニング用カートリッジを提供することを目
的とする。
〔課題を解決するための手段〕
上述の目的を達成するために本考案は、光学的情報記
録媒体として光ディスクを収納したカートリッジが挿入
されるカートリッジ装着部と、 光ディスクに対し情報信号の記録又は再生を行なうた
めの光を出射する光ピックアップと、 カートリッジがカートリッジ装着部の所定の装着位置
まで挿入された状態でこのカートリッジを移動不能にロ
ックするロック手段と、 カートリッジが正規に挿入されたときに、このカート
リッジに形成されている正規挿入検出部を検出する検出
手段と、 この検出手段によって正規挿入検出部が検出されない
ときには、カートリッジがカートリッジ装着部の所定の
装着位置まで挿入されることを阻止し、ロック手段によ
るロックが行なわれないようにする阻止手段と、 を有してなるディスクドライブ装置の光ピックアップ
をクリーニングするクリーニング用カートリッジであっ
て、 光ディスクを収納したカートリッジとほぼ同じ外形寸
法を有し、 カートリッジ装着部に挿入される際に光ピックアップ
と対応する位置に、光ピックアップをクリーニングする
ためのクリーニング部材が設けられていると共に、 正規挿入検出部が形成されていない構造としたもので
ある。
〔作用〕
斯る構成のクリーニング用カートリッジは、ディスク
ドライブ装置のカートリッジ装着部に挿入するとクリー
ニング部材が光ピックアップをクリーニングする如く動
作する。そしてこのクリーニング用カートリッジをカー
トリッジ装着部の所定の装置位置まで安全に挿入しよう
としても、このクリーニング用カートリッジは正規挿入
検出部が形成されていないことにより完全に挿入するこ
とができずロックもされないので排出され、このクリー
ニング用カートリッジの挿入/排出動作によって電気的
駆動力によらない光ピックアップのクリーニングが行な
われる。
〔実施例〕
以下、図面を参照しながら本考案の実施例を説明す
る。
先ず、本考案のクリーニング用カートリッジの構成を
説明する前に、第7図〜第12図を参照して本考案のクリ
ーニング用カートリッジが適用される光ディスクカート
リッジシステムについて説明する。
この光ディスクカートリッジシステムにおいて通常に
使用されるディスクカートリッジ(1)は、第8図及び
第9図に示す如く、例えば樹脂製のカートリッジ匣体
(2)の内部に光学的情報記録媒体としてのディスク
(例えば光磁気ディスク)(3)を回転自在に収納して
成る。尚、このディスクカートリッジ(1)の外形寸法
は、現在いわゆる5.25インチ光ディスクカートリッジと
して国際規格化されているものである。
このディスクカートリッジ(1)は、いわゆる両面使
用タイプで、即ちディスク(3)はその上下両面に信号
記録面を有し、この上下記録面に対応して匣体(2)の
上下両側に開口部(4)が形成されており、ディスクカ
ートリッジがディスクドライブ装置に挿入された状態で
はこの開口部(4)よりディスク(3)の記録面に対し
信号の書込み(記録)又は読出し(再生)を行なうため
の光ピックアップが臨む如く成されている。
そしてこの上下両面の開口部(4)を開閉するための
シャッタ(5)が匣体(2)に対し横方向に摺動自在に
備えられている。このシャッタ(5)は、例えば板金材
を匣体(2)の前面部及び上下面部に沿うコ字状に折曲
して形成されており、通常の状態では開口部(4)を覆
う閉じ位置にある。そしてこのシャッタ(5)の前面部
には、シャッタ(5)を開閉操作するための係合孔
(6)が切欠形成されており、即ちこの係合孔(6)に
後述するディスクドライブ装置側に配されるシャッタ開
閉ピンが挿入係合されることによってシャッタ(5)の
開閉動作が行なわれるように成されている。
またこのシャッタ(5)の係合孔(6)に対応して匣
体(2)の前面部(2a)には係合孔(6)にシャッタ開
閉ピンが挿入係合されたときの逃げとなる凹状の段部
(7)が形成されている。
さらに匣体(2)の前面部(2a)には、後述するよう
にディスクカートリッジの誤挿入を防止するための正規
挿入検出部としての凹部(8)が形成されている。この
凹部(8)は、通常のシャッタ閉じ状態においてはシャ
ッタ(5)によって覆われているも、シャッタの開き時
には露出される位置に設けられている。
尚、(9)はディスクカートリッジ(1)がディスク
ドライブ装置に装着された際の位置決め用孔、(10)は
ディスクカートリッジ(1)の取出し時に指を掛けるた
めのグリッパー凹部である。
またこのディスクカートリッジ(1)には、シャッタ
ロック機構が内蔵されており、シャッタ(5)の閉じ状
態においてはこのシャッタロック機構によってシャッタ
(5)がロックされ、係合孔(6)にシャッタ開閉ピン
が挿入されるとこのシャッタロック機構によるシャッタ
(5)のロック状態が解除される如く構成されている
も、このシャッタロック機構は本考案の説明上特に関係
ないので本例では図示及び説明を省略する。
次にこのディスクカートリッジ(1)が挿入装着され
るディスクドライブ装置(11)の構成を説明する。
第7図において(12)は挿入されたディスクカートリ
ッジ(1)内のディスク(3)を回転駆動させるための
ターンテーブル、(13)はディスク(3)の記録面に対
向するように配され、ディスク径方向に移動される光ピ
ックアップを示し、この光ピックアップ(13)の上面側
に設けられた対物レンズ(13a)からディスクの記録面
に対し信号の書込み又は読出しを行なうためのレーザー
光が出射される。
また(14)は挿入されたディスクカートリッジ(1)
が支持される支持基板で、この支持基板(14)はターン
テーブル(12)や光ピックアップ(13)が設けられる固
定基板に対し昇降されるように支持されている。この支
持基板(14)の左右両側端部には断面コ字状の支持レー
ル(15a)及び(15b)が対向して固定されており、ディ
スクカートリッジ(1)はこの支持レール(15a)及び
(15b)に両側部が支持される状態でカートリッジ装着
部に挿入される。尚、ディスクカートリッジ(1)がカ
ートリッジ装着部の所定の装着位置(ディスク(3)の
中心孔がターンテーブル(12)に対応される位置)まで
挿入された状態では、ディスクカートリッジ(1)は図
示しないカートリッジロック機構(手段)によって移動
不能状態にロックされるようになっている。
そして支持基板(14)の奥部には、ディスクカートリ
ッジ(1)の挿入方向に対向して、ディスクカートリッ
ジ(1)のシャッタ(5)を開閉操作するための第1の
シャッタ開閉アーム(16)及び第2のシャッタ開閉アー
ム(17)が左右に対称的に回動自在に軸支されている。
この両シャッタ開閉アーム(16)と(17)は、互いにデ
ィスクカートリッジ(1)の厚み以上に高さをずらせて
配されており、即ち第1のシャッタ開閉アーム(16)は
挿入された状態のディスクカートリッジ(1)より下方
に位置し、また第2のシャッタ開閉アーム(17)は上方
に位置するように配設してあり、第1のシャッタ開閉ア
ーム(16)の遊端部には上方に突出するシャッタ開閉ピ
ン(16a)が植設され、第2のシャッタ開閉アーム(1
7)の遊端部には下方に突出するシャッタ開閉ピン(17
a)が植設されている。
この両シャッタ開閉アーム(16)及び(17)のシャッ
タ開閉ピン(16a)及び(17a)は、後述するようにシャ
ッタ(5)の係合孔(6)に係合してシャッタ(5)を
開閉するものであるが、ディスクカートリッジ(1)の
凹部(8)を検出する検出手段としての機能をも兼ねた
部材である。
またこの両シャッタ開閉アーム(16)及び(17)の基
端部にはバネ係止部(18)及び(19)が後方に突設さ
れ、このバネ係止部(18)と(19)の先端部間に張設さ
れた引張バネ(20)の偏倚力により両シャッタ開閉アー
ム(16)と(17)は、シャッタ開閉ピン(16a)と(17
a)が互いに離間する方向に回動付勢されている。
またこの両シャッタ開閉アーム(16)と(17)は、夫
々支持基板(14)上に固着されるアーム回動規制部材
(21a)及び(21b)によって所定の回動位置に係止保持
されている。
さらに支持基板(14)の奥部には、左右にカートリッ
ジ挿入規制突起(22a)及び(22b)が立設されており、
ディスクカートリッジ(1)がカートリッジ装着部の所
定の装着位置まで挿入された状態ではこのカートリッジ
挿入規制突起(22a)及び(22b)にディスクカートリッ
ジ(1)の前面部が当接係止される。
また支持基板(14)の奥部の中央には、後述するよう
にディスクカートリッジ(1)が誤挿入された際に両シ
ャッタ開閉アーム(16)及び(17)のシャッタ開閉ピン
(16a)及び(17a)が衝合されて誤挿入を阻止する阻止
手段を構成するストッパ(23)が設けられている。
以上の如く構成されるディスクドライブ装置(11)に
ディスクカートリッジ(1)を挿入したときの動作を第
10図〜第12図において説明すると、先ずディスクカート
リッジ(1)の一方の面(例えばいわゆるA面)を上方
に向けた状態で匣体前面部(2a)側から正規に挿入した
場合、第10図に示す如く、第1のシャッタ開閉アーム
(16)のシャッタ開閉ピン(16a)がシャッタ(5)の
係合孔(6)に係合し、一方第2のシャッタ開閉アーム
(17)のシャッタ開閉ピン(17a)はディスクカートリ
ッジ(1)の前面部(2a)に当接される。この状態から
ディスクカートリッジ(1)をさらに押し込んでゆく
と、この押圧力によって両シャッタ開閉アーム(16)と
(17)は引張バネ(20)の偏倚力に抗して夫々後方へ回
動され、このとき第1のシャッタ開閉アーム(16)の回
動に伴ってシャッタ開閉ピン(16a)がシャッタ(5)
を閉じ位置から開き位置まで移動させる如く作用し、一
方第2のシャッタ開閉アーム(17)のシャッタ開閉ピン
(17a)はシャッタ(5)の開放動作に関係することな
くディスクカートリッジ(1)の前面部、シャッタ
(5)の前面部に沿って摺動される。
このようにしてディスクカートリッジ(1)がカート
リッジ装着部の所定の装着位置まで挿入されると、第11
図に示す如くシャッタ(5)は完全に開き位置まで移動
操作されて開口部(4)を全面的に開放する。そしてこ
の状態においては、シャッタ(5)の開放動作に関係し
ない第2のシャッタ開閉アーム(17)のシャッタ開閉ピ
ン(17a)はディスクカートリッジ(1)の凹部(8)
に入り込む状態となり、このためディスクカートリッジ
(1)は、シャッタ開閉ピン(17a)が障害となること
なく前面部(2a)がカートリッジ挿入規制突起(22a)
及び(22b)に当接し、即ち所定の装着位置に完全に挿
入された状態となる。
そしてこのようにディスクカートリッジ(1)が完全
に挿入されると、図示しないカートリッジロック機構が
作動してディスクカートリッジ(1)が移動不能にロッ
クされ、続いて支持基板(14)が全体的に下降してディ
スクカートリッジ(1)内のディスク(3)がターンテ
ーブル(12)上に載置される状態となり、ローディング
動作が完了する。
また、ディスクカートリッジ(1)を裏返し、即ち以
上と逆の面(いわゆるB面)を上方に向けた状態で前面
部(2a)側から正規に挿入した場合は、第2のシャッタ
開閉アーム(17)のシャッタ開閉ピン(17a)がシャッ
タ(5)の係合孔(6)に係合し、一方第1のシャッタ
開閉アーム(16)のシャッタ開閉ピン(16a)はディス
クカートリッジ(1)の前面部(2a)に当接する状態と
なる。
そしてこの状態からディスクカートリッジ(1)をさ
らに押し込んで両シャッタ開閉アーム(16)及び(17)
を後方へ回動させると、第2のシャッタ開閉アーム(1
7)のシャッタ開閉ピン(17a)によってシャッタ(5)
が開き方向に移動操作され、一方第1のシャッタ開閉ア
ーム(16)のシャッタ開閉ピン(16a)は、シャッタ
(5)の開放動作に関係することなくディスクカートリ
ッジ(1)の前面部、シャッタ(5)の前面部に沿って
摺動し、ディスクカートリッジ(1)がカートリッチ装
着部の所定の装着位置まで挿入されると、シャッタ
(5)の開放動作に関係しないシャッタ開閉ピン(16
a)は凹部(8)に入り込み、このためディスクカート
リッジ(1)は完全に挿入された状態となりその位置で
ロックされる。
また、ディスクカートリッジ(1)を前面部(2a)側
から正規に挿入することなく、反対向き即ち後面部(2
b)側から挿入する誤挿入を行った場合は、シャッタ
(5)は全く移動操作されることがなく、シャッタ開閉
ピン(16a)及び(17b)が単にディスクカートリッジ
(1)の後面部(2b)に沿って摺動しながら両シャッタ
開閉アーム(16)及び(17)は後方へ回動される。そし
てディスクカートリッジ(1)が奥まで挿入された状態
では、後面部(2b)にはシャッタ開閉ピンが入り込む凹
部等がないため、第12図に示す如くディスクカートリッ
ジ(1)がカートリッジ挿入規制突起(22a)及び(22
b)に当接するより前に両シャッタ開閉ピン(16a)及び
(17a)がストッパ(23)に衝合し、即ちディスクカー
トリッジ(1)とストッパ(23)との間にシャッタ開閉
ピン(16a)及び(17a)が挟まれる状態となる。このた
めディスクカートリッジ(1)はシャッタ開閉ピン(16
a)及び(17a)が障害となって所定の装着位置まで完全
に挿入することができない。従ってカートリッジロック
機構が作動しないためディスクカートリッジ(1)は排
出され、これによってディスクカートリッジの誤挿入が
防止される。
尚、以上の構成は本出願人が既に「実願昭59−180502
号」において提案したものである。
そして本願考案は、以上の如き光ディスクカートリッ
ジシステムのディスクドライブ装置(11)に用いられる
光ピックアップのクリーニング用カートリッジにおい
て、その一部に光ピックアップの対物レンズをクリーニ
ングするためのクリーニング部材を備えると共に、上述
したディスクカートリッジに設けられている正規挿入検
出部としての凹部等を形成しないようにしたものであ
る。
即ち本例のクリーニングカートリッジ(31)の匣体
(32)は、第1図及び第2図に示す如く、前述した普通
のディスクカートリッジ(1)とほぼ同様の外形に形成
され、その後部にはグリッパー凹部(10)を有している
も、この匣体(32)はディスクを収納する構造ではない
ためシャッタ等は設けられていない。つまりこのクリー
ニングカートリッジ(31)は、いわゆる5.25インチ光デ
ィスクカートリッジの国際規格に合った外形寸法を有す
る板状の樹脂成形体により成り、この匣体(32)の前面
部(32a)は、前述したディスクカートリッジ(1)に
おいてシャッタ開閉ピンが入り込むために設けられてい
た凹部(8)及び段部(7)を取り除いた如き形状、即
ち単なる平坦面状に形成されている。
そしてこのクリーニングカートリッジ(31)の匣体
(32)の底面側には、その中央前部寄りの部分にクリー
ニング部材としてのブラシ(33)がカートリッジ挿入方
向に沿って複数本植設されている。このブラシ(33)
は、クリーニングカートリッジ(31)をディスクドライ
ブ装置(11)のカートリッジ装着部に挿入した際に光ピ
ックアップ(13)の対物レンズ(13a)と対応する位置
に設けられているものであり、その先端が光ピックアッ
プ(13)の対物レンズ(13a)に接触するに充分な長さ
に形成されている。
尚、このクリーニングカートリッジ(31)の匣体(3
2)は軽量化のために全体的に薄肉に形成されており、
(34)はその補強用のリブである。
このように構成される本例のクリーニングカートリッ
ジ(31)をディスクドライブ装置(11)に挿入すると、
先ず第3図に示す如くクリーニングカートリッジ(31)
の匣体前面部(32a)に両シャッタ開閉アーム(16)及
び(17)のシャッタ開閉ピン(16a)及び(17a)が当接
し、クリーニングカートリッジ(31)をさらに押し込ん
でゆくと、その押圧力によって両シャッタ開閉アーム
(16)及び(17)は引張バネ(20)の偏倚力に抗して対
称的に後方へ回動され、シャッタ開閉ピン(16a)及び
(17a)はクリーニングカートリッジ(31)の前面部(3
2a)に沿って互いに近接するように摺動される。
そしてこのクリーニングカートリッジ(31)の挿入動
作においては、第5図に示す如く、クリーニングカート
リッジの底面側に植設されているブラシ(33)の先端が
光ピックアップ(13)の対物レンズ(13a)に連続的に
当接し、これによって対物レンズ(13a)の表面に付着
していた塵埃等が除去され、即ち対物レンズのクリーニ
ングが行なわれる。
このようにして対物レンズ(13a)をクリーニングし
ながらクリーニングカートリッジ(31)が奥まで挿入さ
れた状態においては、クリーニングカートリッジ(31)
の前面部(32a)にはシャッタ開閉ピン(16a)及び(17
a)が入り込む凹部等がないため、第4図及び第6図に
示す如く、クリーニングカートリッジ(31)がカートリ
ッジ挿入規制突起(22a)及び(22b)に当接するより前
に両シャッタ開閉ピン(16a)及び(17a)がストッパ
(23)に衝合し、即ちクリーニングカートリッジ(31)
とストッパ(23)との間にシャッタ開閉ピン(16a)及
び(17a)が挟まれる状態となる。つまりこの状態は、
前述したディスクカートリッジ(1)の誤挿入時(第12
図)と同じ状態であり、このためクリーニングカートリ
ッジ(31)はシャッタ開閉ピン(16a)及び(17a)が障
害となって所定の装着位置まで完全に挿入することがで
きない。
従ってクリーニングカートリッジ(31)は挿入状態で
ロックされないので、手による押圧を解除すると引張バ
ネ(20)による両シャッタ開閉アーム(16)及び(17)
の前方への回動偏倚力によって排出方向へ押し出され、
このときまたブラシ(33)の先端が光ピックアップ(1
3)の対物レンズ(13a)に連続的に当接してこれをクリ
ーニングする。
以上の如く本例のクリーニングカートリッジ(31)
は、シャッタ開閉ピン(16a)及び(17a)が入り込む凹
部等を有していないことにより、ディスクドライブ装置
(11)に完全に挿入することができず、何度挿入しても
その都度排出される如く動作し、これによって光ピック
アップ(13)の対物レンズ(13a)のクリーニングが行
なわれるものである。
このように本例のクリーニングカートリッジ(31)に
よるクリーニング動作には、従来の如く光ピックアップ
を移動させるとか、ディスクを回転させるとかいった電
気的な駆動力を全く必要としないので、ディスクドライ
ブ装置(11)の電源のオン/オフに拘わらず手動によっ
て簡単に光ピックアップ(13)の対物レンズ(13a)を
クリーニングすることができる。またこのクリーニング
は、クリーニングカートリッジ(31)の挿入及び排出時
の移動動作によって行なわれるため低速であり、このた
めブラシ(33)で対物レンズ(13a)を傷付ける危険性
が少ない利点を有する。
以上、本考案の一実施例について説明したが、本考案
はこの実施例に示した構成に限定されることなく種々の
変化変更が可能であることは勿論である。
〔考案の効果〕
以上に詳述したように本考案のクリーニング用カート
リッジによれば、電気的駆動力を一切必要とすることな
く光ピックアップの対物レンズをクリーニングできるの
で、ディスクドライブ側の電源がオフの状態においても
容易にクリーニング動作を行なうことが可能であり、し
かもこのクリーニング動作はクリーニングカートリッジ
の移動による低速で行なわれるので対物レンズを傷付け
るおそれが少ない等、実用上優れた大きな効果を有す
る。
【図面の簡単な説明】
第1図は本考案のクリーニングカートリッジの下面側か
ら見た斜視図、第2図は同、上面側から見た斜視図、第
3図及び第4図は本考案のクリーニングカートリッジの
挿入動作を説明する平面図、第5図及び第6図は同、要
部の側面図、第7図はディスクドライブ装置を示す斜視
図、第8図は普通のディスクカートリッジのシャッタを
閉じた状態の斜視図、第9図は同、シャッタ開き状態の
斜視図、第10図及び第11図はディスクカートリッジの正
規挿入動作を説明する平面図、第12図は同、誤挿入時の
平面図である。 図中、(1)はディスクカートリッジ、(8)は正規挿
入検出部としての凹部、(11)はディスクドライブ装
置、(13)はピックアップ、(13a)はその対物レン
ズ、(31)はクリーニングカートリッジ、(33)はクリ
ーニング部材としてのブラシである。

Claims (1)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】光学的情報記録媒体を収納したカートリッ
    ジが挿入されるカートリッジ装着部と、 上記光学的情報記録媒体に対し情報信号の記録又は再生
    を行なうための光を出射する光ピックアップと、 上記カートリッジが上記カートリッジ装着部の所定の装
    着位置まで挿入された状態でこのカートリッジを移動不
    能にロックするロック手段と、 上記カートリッジが正規に挿入されたときに、このカー
    トリッジに形成されている正規挿入検出部を検出する検
    出手段と、 上記検出手段によって上記正規挿入検出部が検出されな
    いときには、上記カートリッジが上記カートリッジ装着
    部の所定の装着位置まで挿入されることを阻止し、上記
    ロック手段によるロックが行なわれないようにする阻止
    手段と、 を有してなる光学的情報記録媒体のドライブ装置の上記
    光ピックアップをクリーニングするクリーニング用カー
    トリッジであって、 上記光学的情報記録媒体を収納したカートリッジとほぼ
    同じ外形寸法を有し、 上記カートリッジ装着部に挿入される際に上記光ピック
    アップと対応する位置に、上記光ピックアップをクリー
    ニングするためのクリーニング部材が設けられていると
    共に、 上記正規挿入検出部が形成されていないことを特徴とす
    るクリーニング用カートリッジ。
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