JP2506370B2 - 増殖性濾過性病原体の不活化法 - Google Patents
増殖性濾過性病原体の不活化法Info
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Description
【発明の詳細な説明】 本発明は、治療または予防的に使用される免疫グログ
リンG含有血液画分中の増殖性濾過性病原体を、場合に
より温度を高めることにより不活化する方法に関するも
のである。
リンG含有血液画分中の増殖性濾過性病原体を、場合に
より温度を高めることにより不活化する方法に関するも
のである。
血液製剤中の増殖性濾過性病原体の不活化について
は、広範な文献を入手することができる。この様な種々
の方法は、 −場合により安定化物質を添加して、血液製剤水溶液を
加熱すること、 −血液製剤を有機溶媒で処理すること、 −血液製剤を乾燥状態で加熱すること を包含する。
は、広範な文献を入手することができる。この様な種々
の方法は、 −場合により安定化物質を添加して、血液製剤水溶液を
加熱すること、 −血液製剤を有機溶媒で処理すること、 −血液製剤を乾燥状態で加熱すること を包含する。
不活化のこれらの方法では、製剤の感染が中和され、
一方その生物学的活性は大部分維持されることが望まれ
る。この目標はこれまで満足な程度に達成されていなか
った。第1に、これらの方法は免疫グロブリンを含有し
ている溶液に使用し得ないか、またはわずかに使用し得
るだけである。
一方その生物学的活性は大部分維持されることが望まれ
る。この目標はこれまで満足な程度に達成されていなか
った。第1に、これらの方法は免疫グロブリンを含有し
ている溶液に使用し得ないか、またはわずかに使用し得
るだけである。
詳細には、先行技術の一部として以下の文献を挙げる
ことができる: ヨーロッパ特許出願第0,139,975号は、血漿溶液をカ
ルシウムイオンおよびスクロースの存在下、70℃までの
温度に加熱するヒト血漿のパスツール殺菌法に関する。
ことができる: ヨーロッパ特許出願第0,139,975号は、血漿溶液をカ
ルシウムイオンおよびスクロースの存在下、70℃までの
温度に加熱するヒト血漿のパスツール殺菌法に関する。
ヨーロッパ特許第0,053,338号は、血液製剤の水溶液
をカルシウムイオン、および所望によりアミノ酸および
/または糖類または糖アルコールの存在下、100℃まで
の温度で加熱する第IXおよび第X因子を含有している製
剤中の肝炎ウイルスの不活化法を記載している。
をカルシウムイオン、および所望によりアミノ酸および
/または糖類または糖アルコールの存在下、100℃まで
の温度で加熱する第IXおよび第X因子を含有している製
剤中の肝炎ウイルスの不活化法を記載している。
ヨーロッパ特許出願第0,035,204号には、第VIII因
子、フィブロネクチン、グロブリン、フィブリノーゲン
およびその他のタンパク質を含有していることもある水
性タンパク質溶液の不活化法が記載されており、ここで
は、その組成物をポリオールと混合し、60〜75℃に加熱
している。
子、フィブロネクチン、グロブリン、フィブリノーゲン
およびその他のタンパク質を含有していることもある水
性タンパク質溶液の不活化法が記載されており、ここで
は、その組成物をポリオールと混合し、60〜75℃に加熱
している。
ヨーロッパ特許出願第0,077,870号には、第VIII因子
を含有している水溶液をアミノ酸、単糖類、少糖類、糖
アルコール類および炭素原子数3〜10の炭化水素カルボ
ン酸類またはオキシ炭化水素カルボン酸と一緒に50〜80
℃に加熱する不活化法が開示されている。
を含有している水溶液をアミノ酸、単糖類、少糖類、糖
アルコール類および炭素原子数3〜10の炭化水素カルボ
ン酸類またはオキシ炭化水素カルボン酸と一緒に50〜80
℃に加熱する不活化法が開示されている。
PCT出願WO83/04371号には、ウイルスを含有している
製剤を4〜40℃の温度においてハロゲン化炭化水素、特
にクロロホルムで処理する肝炎ウイルスの不活化法が記
載されている。
製剤を4〜40℃の温度においてハロゲン化炭化水素、特
にクロロホルムで処理する肝炎ウイルスの不活化法が記
載されている。
PCT出願(公開)WO82/03871号は、血液凝固酵素組成
物に含まれている感染性ウイルスを不活化するために、
該組成物を乾燥条件下、即ち5重量%(0.05)以下の水
分で定義される様な乾燥状態で、場合により例えばアミ
ノ酸および/または糖類の様な安定化剤を添加して加熱
する該組成物の処理方法を記載している。
物に含まれている感染性ウイルスを不活化するために、
該組成物を乾燥条件下、即ち5重量%(0.05)以下の水
分で定義される様な乾燥状態で、場合により例えばアミ
ノ酸および/または糖類の様な安定化剤を添加して加熱
する該組成物の処理方法を記載している。
日本出願51−118825号には、免疫グロブリン含有溶液
を中性アミノ酸および単糖類の存在下、60℃で熱処理し
て肝炎ウイルスを不活化するIgA(免疫グロブリンA)
およびIgM(免疫グロブリンM)の熱的安定化法が記載
されている。
を中性アミノ酸および単糖類の存在下、60℃で熱処理し
て肝炎ウイルスを不活化するIgA(免疫グロブリンA)
およびIgM(免疫グロブリンM)の熱的安定化法が記載
されている。
最後に、免疫グロブリンGを含有している静脈内投与
用画分の製造方法が記載されているヨーロッパ特許出願
第0,122,909号について述べる。この方法では、血管作
用またはロイコペニン作用、即ち不適合反応の原因とな
る不純物を除去するために、免疫グロブリンG含有画分
を水不溶性担体と結合した膵臓酵素で処理する。この文
献では、病原体の作用を不活化することについては何ら
述べられていない。
用画分の製造方法が記載されているヨーロッパ特許出願
第0,122,909号について述べる。この方法では、血管作
用またはロイコペニン作用、即ち不適合反応の原因とな
る不純物を除去するために、免疫グロブリンG含有画分
を水不溶性担体と結合した膵臓酵素で処理する。この文
献では、病原体の作用を不活化することについては何ら
述べられていない。
上述の先行技術から明らかなように多数の不活化法が
試みられてきたが、これらの方法は全て収量が不満足で
あり、そして/または生物学的有効性が低下したり、ま
たは問題のウイルスの全てが完全に不活化されなかった
りする等のある種の不都合を有しており、これらの不都
合を1つも伴わずに、上記先行技術を液相の免疫グロブ
リンG含有製剤に使用することはできない。
試みられてきたが、これらの方法は全て収量が不満足で
あり、そして/または生物学的有効性が低下したり、ま
たは問題のウイルスの全てが完全に不活化されなかった
りする等のある種の不都合を有しており、これらの不都
合を1つも伴わずに、上記先行技術を液相の免疫グロブ
リンG含有製剤に使用することはできない。
本発明は、これらの不都合および困難を克服しようと
するものであり、使用時に病原性ウイルスが存在しない
安全な、血液製剤の活性が十分保たれている免疫グロブ
リンG含有製剤を得るための不活化法を提供することを
目的とするものである。
するものであり、使用時に病原性ウイルスが存在しない
安全な、血液製剤の活性が十分保たれている免疫グロブ
リンG含有製剤を得るための不活化法を提供することを
目的とするものである。
本発明は、ヒトの血液から得た免疫グロブリンG含有
画分の水溶液を温度4〜50℃、pH5.5〜9.5に於いて、中
性水解酵素で処理することからなる方法によりこの目的
を達成するものである。
画分の水溶液を温度4〜50℃、pH5.5〜9.5に於いて、中
性水解酵素で処理することからなる方法によりこの目的
を達成するものである。
中性水解酵素としては、トリプシン、キモトリプシ、
カルボキシペプチダーゼ類の様なペプチド水解酵素群の
1または数種の酵素を使用することができる。
カルボキシペプチダーゼ類の様なペプチド水解酵素群の
1または数種の酵素を使用することができる。
本発明を使用して免疫グロブリンG製剤を製造する場
合、不活化後に溶液から酵素(類)を分離し、この処理
産物を更に精製および濃縮するのが好ましい。
合、不活化後に溶液から酵素(類)を分離し、この処理
産物を更に精製および濃縮するのが好ましい。
本発明の1態様では、免疫グロブリンG含有画分の水
溶液をpH6.0〜8.0、好ましくは7.0±0.4にて可溶性水解
酵素で処理する。
溶液をpH6.0〜8.0、好ましくは7.0±0.4にて可溶性水解
酵素で処理する。
本発明の別の態様では、免疫グロブリンG含有画分の
水溶液をpH5.5〜8.5で、水不溶性担体と結合した(固定
化)中性水解酵素で処理する。
水溶液をpH5.5〜8.5で、水不溶性担体と結合した(固定
化)中性水解酵素で処理する。
好適な態様では、免疫グロブリンG含有画分を高めら
れた温度で1時間〜36日間処理する。
れた温度で1時間〜36日間処理する。
免疫グロブリンG含有画分のタンパク質濃度は、0.1
〜18重量%とすることができる。
〜18重量%とすることができる。
本発明の方法により確実に不活化される増殖性濾過性
病原体の内では、肝炎ウイルスまたはHTLV−III/LAVウ
イルス(ヒトTリンパ向性ウイルス)が重要視されるべ
きである。
病原体の内では、肝炎ウイルスまたはHTLV−III/LAVウ
イルス(ヒトTリンパ向性ウイルス)が重要視されるべ
きである。
血液製剤中の肝炎ウイルス不活化に関して必要な分析
は直接ヒトで行なうことができず、また十分な数のチン
パンジーを使用することができないので、本発明による
不活化効率の評価はモデルウイルスを用いて行なった。
は直接ヒトで行なうことができず、また十分な数のチン
パンジーを使用することができないので、本発明による
不活化効率の評価はモデルウイルスを用いて行なった。
本発明の不活化法、およびこの方法を使用することに
よる免疫グロブリンG含有製剤の製造、得られた効果、
および本方法が既知の方法と比べてどの様に優れている
かを、以下の実施例および表で、より詳細に説明する。
よる免疫グロブリンG含有製剤の製造、得られた効果、
および本方法が既知の方法と比べてどの様に優れている
かを、以下の実施例および表で、より詳細に説明する。
実施例1 a)免疫グロブリンG含有画分の製造 ヒト血漿をpH7.2、温度−2℃で8%エタノールと混
合する。沈澱を分離し、エタノール濃度を25%に上げる
と同時に温度を−6℃に下げる。免疫グロブリンGを含
有する沈澱をホスフェートアセテートバッファーで抽出
して更に精製し、次いで、pH5.4、温度−2℃で12%エ
タノールと混合する。沈澱を捨てる。上清のエタノール
濃度をpH7.2、温度−8℃で25%に上げる。ペースト状
の免疫グロブリン沈澱を集め、透析、凍結乾燥または超
遠心によりエタノールを除去する。
合する。沈澱を分離し、エタノール濃度を25%に上げる
と同時に温度を−6℃に下げる。免疫グロブリンGを含
有する沈澱をホスフェートアセテートバッファーで抽出
して更に精製し、次いで、pH5.4、温度−2℃で12%エ
タノールと混合する。沈澱を捨てる。上清のエタノール
濃度をpH7.2、温度−8℃で25%に上げる。ペースト状
の免疫グロブリン沈澱を集め、透析、凍結乾燥または超
遠心によりエタノールを除去する。
免疫グロブリンG含有画分を10%のタンパク質含有量
に調節し、濾過滅菌する。
に調節し、濾過滅菌する。
b)固定化トリプシンを用いるワクシニアウイルスの不
活化 本実施例で使用する固定化トリプシンを以下の方法で
調製した: 4の蒸留水で洗浄したセファロース4Bゲル(ファル
マシア社製)1をpH11.0でアセトニトリル100mlに溶
解した臭化シアン200gと混合した。反応混合物を氷浴に
より冷却した。水相を除去し、ゲルを0.2モルNaHCO31リ
ットルに溶解したトリプシン(シグマ社製)800mgと混
合した。濾過により、ゲルと結合したトリプシンから非
結合トリプシンを分離した。
活化 本実施例で使用する固定化トリプシンを以下の方法で
調製した: 4の蒸留水で洗浄したセファロース4Bゲル(ファル
マシア社製)1をpH11.0でアセトニトリル100mlに溶
解した臭化シアン200gと混合した。反応混合物を氷浴に
より冷却した。水相を除去し、ゲルを0.2モルNaHCO31リ
ットルに溶解したトリプシン(シグマ社製)800mgと混
合した。濾過により、ゲルと結合したトリプシンから非
結合トリプシンを分離した。
この固定化トリプシンを1モルグリシン溶液1と混
合した後、0.2モルNaHCO3溶液で十分洗浄してタンパク
質を除いた。最後にこれを0.9%NaCl溶液1に懸濁し
た。これは、免疫グロブリン画分と一緒にインキュベー
トするためにそのまま使用することができる。
合した後、0.2モルNaHCO3溶液で十分洗浄してタンパク
質を除いた。最後にこれを0.9%NaCl溶液1に懸濁し
た。これは、免疫グロブリン画分と一緒にインキュベー
トするためにそのまま使用することができる。
a)の記載に従って得た免疫グロブリン溶液10mlを上
記の固定化トリプシン1mlおよびワクシニアウイルス懸
濁液(ワクシニアウイルス、ATCC VR−862、エルスト
リー(Elstree)ウイルス株、アメリカン・タイプ・カ
ルチャー・コレクション)0.5mlと混合し、滅菌条件
下、37℃で撹拌することにより処理した。
記の固定化トリプシン1mlおよびワクシニアウイルス懸
濁液(ワクシニアウイルス、ATCC VR−862、エルスト
リー(Elstree)ウイルス株、アメリカン・タイプ・カ
ルチャー・コレクション)0.5mlと混合し、滅菌条件
下、37℃で撹拌することにより処理した。
IgGモノマーおよび生物学的活性を調べるために、
a)による免疫グロブリン溶液10ml、固定化トリプシン
1mlおよびウイルス不含の培地0.5mlからなる比較溶液を
調製し、ウイルス含有溶液と同様にして(同温度、同撹
拌時間)処理した。
a)による免疫グロブリン溶液10ml、固定化トリプシン
1mlおよびウイルス不含の培地0.5mlからなる比較溶液を
調製し、ウイルス含有溶液と同様にして(同温度、同撹
拌時間)処理した。
ウイルス含有溶液の試料を採取し、開始時および種々
の時間の後、即ち24時間、48時間および75時間後にウイ
ルス力価を調べた。これは、以下の方法で行なわれた。
の時間の後、即ち24時間、48時間および75時間後にウイ
ルス力価を調べた。これは、以下の方法で行なわれた。
ウイルス含有溶液を等張塩溶液を用いて1:10の比で順
次希釈した。微量滴定プレートに入れた感受性ベロ細胞
に対する細胞異常作用の評価により、ウイルスの力価を
求めた。結果をリードおよびミュエンチの式(Reed J.
L.およびH.Muench;Amer.J.Hyg.27、493−497、(193
8))に従い、評価の統計的処理に基づいてTCID50の対
数として表した。
次希釈した。微量滴定プレートに入れた感受性ベロ細胞
に対する細胞異常作用の評価により、ウイルスの力価を
求めた。結果をリードおよびミュエンチの式(Reed J.
L.およびH.Muench;Amer.J.Hyg.27、493−497、(193
8))に従い、評価の統計的処理に基づいてTCID50の対
数として表した。
得られたウイルス力価を第1表に示す。これから、分
析の開始時に2.6であったウイルス力価が24時間後には
1.0に、48時間後には1.0以下に低下したことがわかる。
析の開始時に2.6であったウイルス力価が24時間後には
1.0に、48時間後には1.0以下に低下したことがわかる。
c)ウイルスを含まない試料中の生物学的活性、即ちテ
タヌス抗体の含有量(IU/ml)およびIgGモノマー量の測
定: エタヌス抗体の測定は、テタヌス毒素の一定量を種々
の量のテタヌス抗毒素含有試料と混合し、予めインキュ
ベートした後にマウスに注射することに基づく。WHO標
準と比較した発生した死の割合に基づいて国際単位/ml
を計算する(Europ.Pharmakopoeia、第2版、II−2
章、pp.91−91−3、1981)。
タヌス抗体の含有量(IU/ml)およびIgGモノマー量の測
定: エタヌス抗体の測定は、テタヌス毒素の一定量を種々
の量のテタヌス抗毒素含有試料と混合し、予めインキュ
ベートした後にマウスに注射することに基づく。WHO標
準と比較した発生した死の割合に基づいて国際単位/ml
を計算する(Europ.Pharmakopoeia、第2版、II−2
章、pp.91−91−3、1981)。
IgGモノマー含有量の測定は、IgG含有比較溶液をHPLC
(高速液体クロマトグラィー)分析にかけることによ
り、HPLCで行なった。分離カラムとして、1,000〜300,0
00の分子量範囲用Bio Sil TSK250カラム、600×7.5mm、
を使用した。溶離剤として、リン酸二水素ナトリウム−
硫酸ナトリウムバッファー、pH6.8を使用した。モノマ
ー含有量としては、1.28−1.67のVe/Vo価を有するピー
クを使用した(トモノ等(T.Tomono et al.)、Analyti
cal Biochemistry,123:394−401、1982)。
(高速液体クロマトグラィー)分析にかけることによ
り、HPLCで行なった。分離カラムとして、1,000〜300,0
00の分子量範囲用Bio Sil TSK250カラム、600×7.5mm、
を使用した。溶離剤として、リン酸二水素ナトリウム−
硫酸ナトリウムバッファー、pH6.8を使用した。モノマ
ー含有量としては、1.28−1.67のVe/Vo価を有するピー
クを使用した(トモノ等(T.Tomono et al.)、Analyti
cal Biochemistry,123:394−401、1982)。
実施例2 固定化トリプシンによるシンドビス(Sindbis)ウイ
ルスの不活化 実施例1と同様にして調製した免疫グロブリンG含有
溶液10mlを固定化トリプシン1mlおよびシンドビスウイ
ルス懸濁液(ATCC VR−68、ウイルス株AR339、アメリ
カン・タイプ・カルチャー・コレクション)0.5mlと混
合し、滅菌条件下、37℃で撹拌することにより処理し
た。活性評価のための比較溶液として、実施例1と同じ
溶液を使用した。
ルスの不活化 実施例1と同様にして調製した免疫グロブリンG含有
溶液10mlを固定化トリプシン1mlおよびシンドビスウイ
ルス懸濁液(ATCC VR−68、ウイルス株AR339、アメリ
カン・タイプ・カルチャー・コレクション)0.5mlと混
合し、滅菌条件下、37℃で撹拌することにより処理し
た。活性評価のための比較溶液として、実施例1と同じ
溶液を使用した。
開始時および種々の時間後に試料を採取し、ウイルス
力価を求めた。
力価を求めた。
結果を第2表に示す。開始時4.5であったシンドビス
ウイルス力価は、75時間後には1.9へと2.6対数目盛り低
下した。テタヌス抗体およびIgGモノマーの含有量は、
第1表に示した価に対応する。
ウイルス力価は、75時間後には1.9へと2.6対数目盛り低
下した。テタヌス抗体およびIgGモノマーの含有量は、
第1表に示した価に対応する。
実施例3 固定化トリプシンによるHTLV−IIIB(ヒトTリンパ向
性ウイルスIIIB)の不活化 実施例1と同様にして調製した免疫グロブリンG含有
溶液10mlを固定化トリプシン1mlおよびHTLV−IIIB懸濁
液(ガロ等(R.C.Gallo et al.)、Science224:500−50
3、1984)0.5mlと混合し、滅菌条件下、37℃で撹拌する
ことにより処理した。開始時および種々の時間後に試料
を採取し、ウイルス活性を測定した。ウイルス活性「感
染単位/0.5ml」の測定は、上のガロ等の文献記載の方法
に従って行なった。生物学的活性の評価のための比較溶
液として、実施例1と同じ比較溶液を使用した。
性ウイルスIIIB)の不活化 実施例1と同様にして調製した免疫グロブリンG含有
溶液10mlを固定化トリプシン1mlおよびHTLV−IIIB懸濁
液(ガロ等(R.C.Gallo et al.)、Science224:500−50
3、1984)0.5mlと混合し、滅菌条件下、37℃で撹拌する
ことにより処理した。開始時および種々の時間後に試料
を採取し、ウイルス活性を測定した。ウイルス活性「感
染単位/0.5ml」の測定は、上のガロ等の文献記載の方法
に従って行なった。生物学的活性の評価のための比較溶
液として、実施例1と同じ比較溶液を使用した。
溶液中のウイルス活性およびIgGモノマーの量を第3
表に示す。48時間後、ウイルス活性は消失し、IgGモノ
マーの量は最大程度に維持された。
表に示す。48時間後、ウイルス活性は消失し、IgGモノ
マーの量は最大程度に維持された。
実施例4 可溶性水解酵素によるワクシニアウイルスの不活化 実施例1と同様にして調製した免疫グログリンG含有
溶液1mlを7.5%水解酵素溶液(トリプシン膵臓プロテア
ーゼ、メルク・アーティクル8367)0.1mlおよびワクシ
ニアウイルス懸濁液(ワクシニアウイルス、ATCC VR−8
62、エルストリーウイルス株、アメリカン・タイプ・カ
ルチャー・コレクション)0.1mlと混合し、滅菌条件
下、37℃で処理した。免疫グロブリン溶液1ml、水解酵
素溶液0.1mlおよびウイルス不含の培地0.1mlからなる比
較溶液を調製し、ウイルス含有溶液と同様に処理した。
種々の時点で試料を採取し、前記の様にしてウイルス力
価、テタヌス抗体を含有量およびIgGモノマーの量を測
定した。結果を第4表に示す。48時間後、ウイルス力価
は1より小さく、一方IgGモノマーの力価は十分であっ
た。
溶液1mlを7.5%水解酵素溶液(トリプシン膵臓プロテア
ーゼ、メルク・アーティクル8367)0.1mlおよびワクシ
ニアウイルス懸濁液(ワクシニアウイルス、ATCC VR−8
62、エルストリーウイルス株、アメリカン・タイプ・カ
ルチャー・コレクション)0.1mlと混合し、滅菌条件
下、37℃で処理した。免疫グロブリン溶液1ml、水解酵
素溶液0.1mlおよびウイルス不含の培地0.1mlからなる比
較溶液を調製し、ウイルス含有溶液と同様に処理した。
種々の時点で試料を採取し、前記の様にしてウイルス力
価、テタヌス抗体を含有量およびIgGモノマーの量を測
定した。結果を第4表に示す。48時間後、ウイルス力価
は1より小さく、一方IgGモノマーの力価は十分であっ
た。
実施例5 可溶性水解酵素によるシンドビスウイルスの不活化 実施例1と同様にして調製した免疫グログリンG含有
溶液1mlを7.5%水解酵素溶液(トリプシン膵臓プロテア
ーゼ)0.1mlおよびシンドビスウイルス懸濁液(ATCC VR
−68、エルストリーウイルス株、アメリカン・タイプ・
カルチャー・コレクション)0.1mlと混合し、滅菌条件
下、37℃で処理した。免疫グロブリン溶液1ml、水解酵
素溶液0.1mlおよびウイルス不含の培地0.1mlからなる比
較溶液を調製し、ウイルス含有溶液と同様に処理した。
種々の時点で試料を採取し、前記の様にしてウイルス力
価、テタヌス抗体の含有量およびIgGモノマーの量を測
定した。結果を第5表に示す。48時間後、ウイルス力価
は1より小さく、十分なIgGモノマー量であった。
溶液1mlを7.5%水解酵素溶液(トリプシン膵臓プロテア
ーゼ)0.1mlおよびシンドビスウイルス懸濁液(ATCC VR
−68、エルストリーウイルス株、アメリカン・タイプ・
カルチャー・コレクション)0.1mlと混合し、滅菌条件
下、37℃で処理した。免疫グロブリン溶液1ml、水解酵
素溶液0.1mlおよびウイルス不含の培地0.1mlからなる比
較溶液を調製し、ウイルス含有溶液と同様に処理した。
種々の時点で試料を採取し、前記の様にしてウイルス力
価、テタヌス抗体の含有量およびIgGモノマーの量を測
定した。結果を第5表に示す。48時間後、ウイルス力価
は1より小さく、十分なIgGモノマー量であった。
実施例6 可溶性水解酵素によるHTLV−IIIBの不活化 実施例1と同様にして調製した免疫グログリンG含有
溶液1mlを7.5%水解酵素溶液(トリプシン膵臓プロテア
ーゼ)0.1mlおよびHTLV−IIIBウイルス懸濁液(ガロ
等)0.1mlと混合し、滅菌条件下、37℃で処理した。免
疫グロブリン溶液1ml、水解酵素溶液0.1mlおよびウイル
ス不含の培地0.1mlからなる比較溶液を調製し、ウイル
ス含有溶液と同様に処理した。種々の時点で試料を採取
し、前記の様にしてウイルス活性、テタヌス抗体および
IgGモノマーの量を測定した。
溶液1mlを7.5%水解酵素溶液(トリプシン膵臓プロテア
ーゼ)0.1mlおよびHTLV−IIIBウイルス懸濁液(ガロ
等)0.1mlと混合し、滅菌条件下、37℃で処理した。免
疫グロブリン溶液1ml、水解酵素溶液0.1mlおよびウイル
ス不含の培地0.1mlからなる比較溶液を調製し、ウイル
ス含有溶液と同様に処理した。種々の時点で試料を採取
し、前記の様にしてウイルス活性、テタヌス抗体および
IgGモノマーの量を測定した。
結果を第6表に示す。72時間後、ウイルス活性は消失
し、十分なIgGモノマー量および満足な抗体含有量であ
った。
し、十分なIgGモノマー量および満足な抗体含有量であ
った。
これらの実施例は特別なモデルウイルスを加えて得た
不活化の結果を示すものであるが、この製造過程で他の
ウイルスが含まれることはない。本方法では、不活化酵
素を分離することが好ましく、この操作は、撹拌工程の
後に、選ばれた方法、即ち例えば固定化酵素を使用する
時は濾過、可溶性酵素を使用する時はイオン交換体また
は水酸化アルミニウムでの脱着によって、本明細書に示
した温度で行なう。
不活化の結果を示すものであるが、この製造過程で他の
ウイルスが含まれることはない。本方法では、不活化酵
素を分離することが好ましく、この操作は、撹拌工程の
後に、選ばれた方法、即ち例えば固定化酵素を使用する
時は濾過、可溶性酵素を使用する時はイオン交換体また
は水酸化アルミニウムでの脱着によって、本明細書に示
した温度で行なう。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭57−206608(JP,A) 特開 昭51−95125(JP,A) 特開 昭56−7721(JP,A) 特開 昭60−1136(JP,A) Journal of Medica l Virology,Vol.11,N o.1(1983),pp.1−9
Claims (8)
- 【請求項1】治療または予防的に使用される、免疫グロ
ブリンGモノマーを含む免疫グロブリンG含有画分中の
増殖性濾過性病原体の不活化法であって、ヒト血液から
得た免疫グロブリンG含有画分の水溶液を調製し、該水
溶液を温度4〜50℃、pH5.5〜9.5に於いて、中性水解酵
素で処理し、それによってIgGモノマーを大部分保存し
ながら、増殖性濾過性病原体を不活化する工程からなる
方法。 - 【請求項2】該中性水解酵素がトリプシン、キモトリプ
シン、カルボキシペプチダーゼの様なペプチド水解酵素
群の少なくとも1種の酵素からなる第1項に記載の方
法。 - 【請求項3】該中性水解酵素がペプチド水解酵素群の少
なくとも1種の酵素からなり、更に、不活化した後該水
溶液から、その少なくとも1種の酵素を分離して処理産
物を得、該処理産物を精製および濃縮する工程からなる
第1項に記載の方法。 - 【請求項4】該免疫グロブリンG含有画分の水溶液がpH
6.0〜8.0で可溶性水解酵素により処理される第1項に記
載の方法。 - 【請求項5】該免疫グロブリンG含有画分の水溶液がpH
5.5〜8.5で、水不溶性担体と結合した、固定化中性水解
酵素で処理される第1項に記載の方法。 - 【請求項6】該免疫グロブリンG含有画分の処理が高め
られた温度で1時間〜36日間行われる第1項に記載の方
法。 - 【請求項7】該免疫グロブリンG含有画分が0.1〜18重
量%のタンパク質濃度を有する第1項に記載の方法。 - 【請求項8】該増殖性濾過性病原体が肝炎ウイルスおよ
びHTLV−III/LAVウイルスからなる群から選ばれる第1
項に記載の方法。
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DE (1) | DE3786838D1 (ja) |
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AT404358B (de) | 1997-02-04 | 1998-11-25 | Immuno Ag | Verfahren zur chromatographischen reinigung bzw. fraktionierung von von willebrand-faktor aus einem vwf-hältigen ausgangsmaterial |
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AT410218B (de) | 1999-08-20 | 2003-03-25 | Baxter Ag | Verfahren zur herstellung eines qualitätsgesicherten pools biologischer proben |
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KR20200126005A (ko) | 2012-02-29 | 2020-11-05 | 박스알타 인코퍼레이티드 | 말초 신경의 IgG 자극된 재수초화 |
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JPS5195125A (ja) * | 1975-02-19 | 1976-08-20 | Jomyakuchushayomenekiguroburinno seizoho | |
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JPS567721A (en) * | 1979-07-02 | 1981-01-27 | Mochida Pharmaceut Co Ltd | Preparation of immunoglobulin for intravenous injection |
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DE3045153A1 (de) * | 1980-11-29 | 1982-07-08 | Behringwerke Ag, 3550 Marburg | Verfahren zur herstellung von blutgerinnungsfaktoren und danach hergestellte praeparation der faktoren ix und x |
US4495278A (en) * | 1981-04-27 | 1985-01-22 | Baxter Travenol Laboratories, Inc. | Process for making novel blood clotting enzyme compositions |
JPS57206608A (en) * | 1981-05-29 | 1982-12-18 | Mochida Pharmaceut Co Ltd | Production of gamma-globulin for intravenous injection |
FR2507332A1 (fr) * | 1981-06-04 | 1982-12-10 | Roulot Maurice | Source lumineuse polychromatique munie d'un deviateur de rayons lumineux et d'un correcteur d'aberration chromatique |
JPS5874617A (ja) * | 1981-10-28 | 1983-05-06 | Green Cross Corp:The | 人由来血液凝固第7因子含有水溶液の加熱処理方法 |
US4511556A (en) * | 1982-06-10 | 1985-04-16 | The United States Of America As Represented By The Department Of Health And Human Services | Inactivation of a lipid virus |
AT383739B (de) * | 1983-03-16 | 1987-08-10 | Immuno Ag | Verfahren zur inaktivierung von unvertraeglichkeitsreaktionen verursachenden substanzen in immunglobulinhaeltigen blutfraktionen |
DE3330770A1 (de) * | 1983-08-26 | 1985-03-14 | Behringwerke Ag, 3550 Marburg | Verfahren zur pasteurisierung von humanplasma |
JPS6049795A (ja) * | 1983-08-31 | 1985-03-19 | Kanai Hiroyuki | 殺菌性繊維シ−ト |
-
1986
- 1986-05-30 AT AT0145786A patent/AT390560B/de not_active IP Right Cessation
-
1987
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- 1987-05-21 DE DE8787890116T patent/DE3786838D1/de not_active Expired - Lifetime
- 1987-05-21 EP EP87890116A patent/EP0247998B1/de not_active Expired - Lifetime
- 1987-05-21 ES ES87890116T patent/ES2043689T3/es not_active Expired - Lifetime
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- 1987-05-25 CA CA000537826A patent/CA1340062C/en not_active Expired - Fee Related
- 1987-05-27 DK DK272287A patent/DK272287A/da not_active Application Discontinuation
- 1987-05-29 JP JP62137601A patent/JP2506370B2/ja not_active Expired - Lifetime
Non-Patent Citations (1)
Title |
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JournalofMedicalVirology,Vol.11,No.1(1983),pp.1−9 |
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CA1340062C (en) | 1998-09-29 |
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AT390560B (de) | 1990-05-25 |
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