JP2505778B2 - 液晶装置 - Google Patents

液晶装置

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JP2505778B2
JP2505778B2 JP61302205A JP30220586A JP2505778B2 JP 2505778 B2 JP2505778 B2 JP 2505778B2 JP 61302205 A JP61302205 A JP 61302205A JP 30220586 A JP30220586 A JP 30220586A JP 2505778 B2 JP2505778 B2 JP 2505778B2
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Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は、マトリクス電極、該マトリクス電極を駆動
する駆動装置及びカイラルスメクチック液晶を有する液
晶装置に関する。
〔従来技術の説明〕
従来より、走査電極群と信号電極群をマトリクス状に
構成し、その電極間に液晶化合物を充填し多数の画素を
形成して、画像或いは情報の表示を行う液晶表示素子は
よく知られている。この表示素子の駆動法としては、走
査電極群に順次周期的にアドレス信号を選択印加し、信
号電極群には所定の情報信号をアドレス信号と同期させ
て並列的に選択印加する時分割駆動が採用されている。
これらの実用に供されたのは、殆どが、例えば“アプ
ライド・フイジスク・レターズ”(“Applied Rhysics
Letter")1971年,18(4)号127〜128頁に掲載のM.シヤ
ツト(M.Schadt)およびW.ヘルフリヒ(W.Helfrich)共
著になる“ボルテージ・デイペンダント・オプテイカル
・アクテイビテイー・オブ・ア・ツイステツド・ネマチ
ツク・リキツド・クリスタル”(“Voltage Dependent
Optical Activity of a Twisted Nematic Liquid Cryst
al")に示されたTN(twistednematic)型液晶であっ
た。
近年は、在来の液晶素子の改善型として、双安定性を
有する液晶素子の使用がクラーク(Clark)およびラガ
ーウオール(Lagerwall)の両者により特開昭56-107216
号公報、米国特許第4367924号明細書等で提案されてい
る。双安定性液晶としては、一般に、カイラルスメクテ
イツクC相(SmC*)又はH相(SmH*)を有する強誘電性
液晶が用いられ、これらの状態において、印加された電
界に応答して第1の光学的安定状態と第2の光学的安定
状態とのいずれかをとり、かつ電界が印加されないとき
はその状態を維持する性質、即ち、安定性を有し、また
電界の変化に対する応答がすみやかで、高速かつ記憶型
の表示装置等の分野における広い利用が期待されてい
る。
〔発明が解決しようとする問題点〕
しかしながら、表示画素数が極めて多く、しかも高速
駆動が求められる時には問題を生じる。すなわち、所定
の電圧印加時間に対して双安定性を有する強誘電性液晶
セルで第1の安定状態を与えるための閾値電圧を−Vth1
とし、第2の安定状態を与えるための閾値電圧を+Vth2
とすると、これらの閾値電圧を越えなくとも、長時間に
亘り電圧が印加され続ける場合に、画素に書込まれた表
示状態(例えば、白状態)が別の表示状態(例えば、黒
状態)に反転することがある。第1図は双安定性強誘電
性液晶セルの、閾値特性を表わしている。
第7図は強誘電性液晶としてDOBAMBC(図中の72)とH
OBACPC(図中の71)を用いた時のスイツチングに要する
閾値電圧(Vth)の印加時間依存性をプロツトしたもの
である。
第7図より明らかな如く、閾値Vthは印加時間依存性
を持っており、さらに印加時間が短い程急勾配になって
いることが理解される。このことから走査線が極めて多
くしかも高速に駆動する素子に適用した場合には、例え
ばある画素に走査時において明状態にスイツチされてい
ても、次の走査以降常にVth以下の情報信号が印加され
続ける場合、一画面の走査が終了する途中でその画素が
暗状態に反転してしまう危険性をもっていることが判
る。
〔問題点を解決するための手段〕及び〔作用〕 本発明の目的は、前述した様な従来の液晶装置におけ
る問題点を解決した新規な液晶装置を提供することにあ
る。
本発明は、走査電極群と信号電極群とで構成したマト
リクス電極と、該走査電極群に走査選択信号又は走査非
選択信号を印加する走査電極駆動回路と、該信号電極群
に画素の光学状態を定める為の情報信号を該走査選択信
号と同期させて印加する信号電極駆動回路と、電界の方
向に応じて配向状態が変化するカイラルスメクチック液
晶と、を具備する液晶装置において、該走査選択信号
は、第1及び第2の走査電極に同時に出力され、それぞ
れ時系列に続く第1、第2、第3及び第4の期間を含む
第1及び第2の走査選択信号を有しており、該第1の走
査選択信号は、該第1及び第3の期間において、該走査
非選択信号の電圧を基準として互いに異なる極性の電圧
を有する信号であり、該第2の走査選択信号は、該第2
及び第4の期間において、該走査非選択信号の電圧を基
準として互いに異なる極性の電圧を有する信号であると
ともに、該第1及び第2の走査選択信号に同期した該情
報信号は、該走査非選択信号の電圧を基準として、該第
1乃至4の期間のうちの該2つの期間における該走査選
択信号の電圧に対してそれぞれ逆極性となる電圧である
ことに特徴がある。
〔実施例〕
本発明の駆動法で用いる光学変調物質としては、少な
くとも2つの安定状態をもつもの、特に加えられる電界
に応じて第1の光学的安定状態と第2の光学的安定状態
とのいずれかを取る。すなわち電界に対する双安定状態
を有する物質、特にこのような性質を有する液晶が用い
られる。この性質を用いた強誘電性液晶素子は、例え
ば、米国特許第4367924号公報や米国特許第4563059号公
報に開示されている。
本発明の駆動法で用いることができる双安定性を有す
る液晶としては、強誘電性を有するカイラルスメクテイ
ツク液晶が最も好ましく、そのうちカイラルスメクテイ
ツクC相(SmC*)また、H相(SmH*)の液晶が適してい
る。この強誘電性液晶については、“ル・ジユルナール
・ド・フイジツク・ルーテル”(“Le Journal de Phys
iove letter")36巻(L-69),1975年の「フエロエレク
トリツク・リキツド・クリスタルス」(「Ferroelectri
c Liquid Crystals」);“アプライド・フイジツクス
・レタース”(“Applied Physics Letters")36巻(11
号)1980年の「サブミクロン・セカンド・バイステイブ
ル・エレクトロオプテイツク・スイツチング・イン・リ
キツド・クリスタルス」(「Submicro Second Bistable
Electrooptic Switching in Liquid Crystals」);
“固体物理"16(141)1981「液晶」等に記載されてお
り、本発明ではこれらに開示された強誘電性液晶を用い
ることができる。
より具体的には、本発明法に用いられる強誘電性液晶
化合物の例としては、デシロキシベンジリデン−P′−
アミノ−2−メチルブチルシンナメート(DOBAMBC)、
ヘキシルオキシベンジリデン−P′−アミノ−2−クロ
ロプロピルシンナメート(HOBACPC)、p−デシロキシ
ベンジリデン−p′−アミノ−2メチルブチル−α−シ
アノシンナメート(DOBAMBCC)、p−テトラデシロキシ
ベンジリデン−p′アミノ−2−メチルブチル−d−シ
アノシンナメート(TDOBAMBCC)、p−オクチルオキシ
ベンジリデン−p′−アミノ−2−メチルブチル−α−
クロロシンナメート(OOBAMBCC)、p−オクチルオキシ
ベンジリデン−p′−アミノ−2−メチルブチル−α−
メチルシンナメート、4,4′−アゾキシシンナミツクア
シツド−ビス(2−メチルブチル)エステル、4−o−
(2−メチル)ブチルレゾルシリデン−4′−オクチル
アリニン、4−(2′−メチルブチル)フエニル−4′
−オクチルオキシビフエニル−4−カルボキシレート、
4−ヘキシルオキシフエニル−4(2″−メチルブチ
ル)ビフエニル−4′−カルボキシレート、4−オクチ
ルオキシフエニル−4−(2″−メチルブチル)ビフエ
ニル−4′−カルボキシレート、4−ヘプチルフエニル
−4−(4″−メチルヘキシル)ビフエニル−4′−カ
ルボキシレート、4−(2″メチルブチル)フエニル−
4−(4″メチルヘキシル)ビフエニル−4′−カルボ
キシレートなどを挙げることができ、これらは単独又は
2種以上組合せて用いることができ、又強誘電性を示す
範囲で他のコレステリツク液晶やスメクチツク液晶を含
有させることができる。
これらの材料を用いて素子を構成する場合、液晶化合
物が、SmC*相又はSmH*相となるような温度状態に保持す
る為、必要に応じて素子をヒーターが埋め込まれた銅ブ
ロツク等により支持することができる。
又、本発明では前述のSmC*、SmH*の他にカイラルスメ
ツクチツクF相、I相、J相、G相やK相で現れる強誘
電性液晶を用いることも可能である。
第8図は強誘電性液晶セルの例を模式的に描いたもの
である。81aと81bはIn2O3、SnO2やITO(インジウム−テ
イン−オキサイド)等の透明電極がコートされた基板
(ガラス板)であり、その間に液晶分子層82がガラス面
に垂直になるよう配向したSmC*相の液晶が封入されてい
る。太線で示した線83が液晶分子を表わしており、この
液晶分子83は、その分子に直交した方向に双極子モーメ
ント(P⊥)84を有している。基板81aと81b上の電極間
に一定の閾値以上の電圧を印加すると、液晶分子83のら
せん構造がほどけ、双極子モーメント(P⊥)84はすべ
て電界方向に向くよう、液晶分子83の配向方向を変える
ことができる。液晶分子83は細長い形状を有しており、
その長軸方向と短軸方向で屈折率異方性を示し、従って
例えばガラス面の上下に互いにクロスニコルの位置関係
に配置した偏光子を置けば、電圧印加極性によって光学
特性が変わる液晶光学変調素子となることは容易に理解
される。さらに液晶セルの厚さを充分に薄くした場合
(例えば1μ)には、第9図に示すように電界を印加し
ていない状態でも液晶分子のらせん構造はほどけ、その
双極子モーメントPa又はPbは上向き(94a)又は下向(9
4b)のどちらかの状態をとる。このようなセルに第9図
に示す如く一定の閾値以上の極性の異なる電界Ea又はEb
を所定時間付与すると、双極子モーメントは電界Ea又は
Ebの電界ベクトルに対応して上向き94a又は、下向き94b
と向きを変え、それに応じて液晶分子は第1の安定状態
93aかあるいは第2の安定状態93bの何れか一方に配向す
る。
このような強誘電性液晶を光学変調素子として用いる
ことの利点は2つある。第1に、応答速度が極めて速い
こと、第2に液晶分子の配向が双安定状態を有すること
である。第2の点を例えば第3図によって説明すると、
電界Eaを印加すると液晶分子は第1の安定状態93aに配
向するが、この状態は電界を切っても安定である。又、
逆向きの電界Ebを印加すると、液晶分子は第2の安定状
態93bに配向して、その分子の向きを変えるが、やはり
電界を切ってもこの状態に留っている。又、与える電界
Eaが一定の閾値を越えない限りそれぞれの配向状態にや
はり維持されている。このような応答速度の速さと双安
定性が有効に実現されるには、セルとしては出来るだけ
薄い方が好ましく一般的には、0.5μ〜20、特に1μ〜
5μが適している。
本発明の駆動法の好ましい具体例を第1図〜第6図に
より説明する。
第6図は、中間に強誘電性液晶化合物が挟まれたマト
リクス電極構造を有するセル61の模式図である。62は走
査電極群であり、63は信号電極群である。今、説明を簡
略化するために、白黒の二値信号を表示する場合を例に
とって示す。第6図に於いて、斜線で示される画素が
「黒」に、その他が「白」に対応するものとする。
又、セル61の走査電極群62には、選択電圧と非選択電
圧を発生する走査側駆動電圧発生回路64が接続されてい
る。走査回路65は、走査電極を順次走査する走査信号を
発生する。一方、信号側は、外部回路から直列信号の状
態で入力された表示信号を一ライン分の並列信号に変換
する直列−並列変換回路66と、この信号を走査時間だけ
保持するラインメモリ67およびラインメモリ9の出力状
態に応じて情報信号(白信号、黒信号)を発生する信号
側駆動電圧発生回路68で構成されている。
第1図〜第5図は、本発明の好ましい具体例を表わし
ている。第1図(A)のSs(N)は、アドレス期間Tn
(n=1,2,3,…n)でアドレスされたN(=2n−1)番
目の走査電極に印加する走査選択信号、Ss(N+1)は
N+1(=2n)番目の走査電極に印加する走査選択信
号、SNはアドレスされていない走査電極に印加する走査
非選択信号を表わしている。一方、Is(W)とIs(B)
は、信号電極群に選択的に印加する情報選択信号で、そ
れぞれ白信号と黒信号に対応している。又、INはアドレ
ス期間内で情報を選択しない時に信号電極に印加する情
報非選択信号である。尚、本発明では、各信号の電圧
は、アドレスされていない走査電極の電位を基準にして
設定した電圧である。
第1図(B)は、第1図(A)の駆動電圧を印加した
時の電圧波形を時系列で表わしたもので、第6図に示す
走査線S1-S4と信号線I1とI2との交差部(画素)の表示
状態に基いたものである。第1図(B)によれば、アド
レス期間T1で1番目の走査電極S1と2番目の走査電極S2
が同時にアドレスされ、走査電極S1とS2にそれぞれ第1
図(A)に示す走査選択信号Ss(N)とSs(N+1)が
印加される。アドレス期間Tn内では位相t1とt3が走査電
極S(N)上の画素をそれぞれ白と黒の表示(コントラ
スト)状態とする位相に相応し、位相t2とt4が走査電極
S(N+1)上の画素をそれぞれ白と黒の表示(コント
ラスト)状態とする位相に相応している。従って、本例
では、走査電極S1上の画素である(I1-S1)は黒の表示
状態となっているため、位相t3で信号電極I1に第1図
(A)に示す黒信号Is(B)が印加され、一方走査電極
S2上の画素である(I1-S2)は、白の表示状態となって
いるため、位相t2で信号電極I1に白信号Is(W)が印加
される。又、位相t2とt3以外の位相である位相t1とt4
は白信号Is(W)と黒信号Is(B)の何れも選択されな
いので、第1図(A)に示す情報非選択信号INが印加さ
れる。
又、走査電極S1上の画素である(I2-S1)は白の表示
状態となっているため、位相t1で信号電極I2に第1図
(A)に示す白信号Is(W)が印加され、走査電極S2
の画素である(I2-S2)は白の表示状態となっているの
で、位相t2で信号電極I2に白信号Is(W)が印加され
る。従って、位相t3とt4では信号電極I2には白信号Is
(W)と黒信号Is(B)の何れも選択しない情報非選択
信号INが印加される。
この結果、例えば画素(I1−S1)では位相t1で2V0
位相t2でV0、位相t3で−3V0、位相t4で0の電圧が印加
されることになり、この際電圧V0と強誘電性液晶の一方
の閾値電圧(黒の表示状態に反転する閾値電圧)を−Vt
h1、他方の閾値電圧を(白の表示状態に反転する閾値電
圧)Vth2とした時、電圧V0閾値電圧Vth1とVth2との間
で、 −3V0<−Vth1<−2V0 2V0<Vth2<3V0 の関係をもてば、画素(I1-S1)はアドレス期間内で黒
の表示状態に書込まれることになる。又、画素(I1-
S2)では位相t2で電圧3V0が印加されるため、アドレス
期間内で白の表示状態に書込みが行われる。
又、本例では、アドレスしていない時の走査電極上の
画素に印加される同一極性電圧の印加時間は、位相t1
期間をΔt1とした時に、最大で2Δt1とすることができ
るので、前述した反転現象を有効に防止することができ
る。又、本例の好ましい態様では、位相t1〜t4の期間を
Δt1〜Δt4とした時、Δt1=Δt2=Δt3=Δt4=0.1mse
c〜2msecとするのがよい。さらに、好ましい態様では、
電圧V0は3ボルト〜70ボルトに設定することができる。
本例では、図示する如く、アドレスされていない時の
走査電極上の画素に印加される電圧は、電圧V0、0と−
V0であるので、アドレス期間内で書込まれた画素の表示
状態は、アドレスされていない時に印加される電圧によ
って反転されることはない。すなわち、走査電極がアド
レスされた時、2ライン分の書込みが行われ、1フレー
ムが終了して次回のアドレスまでの期間は、その表示状
態は保持されることになる。
本例の駆動例は、例えば1フレーム終了後、書込み動
作を解除することによって、静止画を表示することが可
能であるばかりではなく、フレームを周期的に逐次繰返
す様に走査電極を順次アドレスするリフレツシユ駆動に
よっても静止画や動画を表示することができる。
第2図は、本発明の別の好ましい駆動例である。第2
図に示す駆動例では、第1図に示す駆動例で用いた走査
選択信号Ss(N+1)の波形を代えたほかは、第1図の
駆動例と同様の駆動電圧を用いた。すなわち、第1図の
駆動例では、位相t2とt4が走査電極(N+1)上の画素
に対してそれぞれ白の書込み位相と黒の書込み位相に対
応しているのに対し、第2図の駆動例では、位相t2とt4
がそれぞれ黒の書込み位相と白の書込み位相に対応して
いる。第2図(B)は、第2図(A)に示す駆動波形を
用いて駆動した時の時系列波形を表わしている。
第3図は、本発明の別の具体例でアドレス期間内に3
本の走査電極を同時にアドレスする駆動例を表わしてい
る。第3図(A)のSs(N)は、アドレス期間Tm(m=
1,2,3,…m)でアドレスされたN(=3m−2)番目の走
査電極に印加する走査選択信号、Ss(N+1)はN+1
(=3m−1)番目の走査電極に印加する走査選択信号、
Ss(N+2)はN+2(=3m)番目の走査電極に印加す
る走査選択信号を表わしている。この際に、信号電極に
印加する情報信号としては、第1図の駆動例で用いた情
報選択信号Is(W)、Is(B)と情報非選択信号INが用
いられる。アドレス期間Tm内の位相t1がN番目の走査電
極上の画素を白の表示にする位相、位相t2がN+1番目
の走査電極上の画素を黒の表示にする位相、位相t3がN
+2番目の走査電極上の画素を白の表示にする位相、位
相t4がN番目の走査電極上の画素を黒の表示にする位
相、位相t5がN+1番目の走査電極上の画素を白の表示
にする位相、位相t6がN+2番目の走査電極上の画素を
黒の表示にする位相にそれぞれ対応している。
又、本発明の駆動法では、アドレス期間内に4本以上
の走査電極を同時にアドレスすることができる。この際
に同時にアドレスする走査電極の本数としては、2本〜
10本程度が好ましい。
第4図の駆動例は、第1図の駆動例で用いた情報選択
信号Is(W)とIs(B)をそれぞれ交番波形とした時の
駆動例を表わしている。本例では、アドレスされていな
い時の走査電極上の画素に印加される電圧を平均値0と
することができる。本例では、位相t1とt5の何れか一方
の位相で、電圧3V0と−3V0が選択的に印加され、又位
相t3とt7の何れか一方の位相で電圧3V0と−3V0が選択
的に印加される。一方、位相t2,t4,t6とt8で、アドレス
されていない時の画素が電圧平均0となるための電圧が
印加される。
第5図は、本発明の別の好ましい駆動例を表わしてい
る。第5図(A)のSs(N)はアドレス期間Tn(n=1,
2,3,…n)でアドレスされたN(=2n−1)番目の走査
電極に印加する走査選択信号、Ss(N+1)はN+1
(=2n)番目の走査電極に印加する走査選択信号、SN
アドレスされていない走査電極に印加する走査非選択信
号である。I(N(W)→N+1(W))、I(N
(W)→N+1(B))、I(N(B)→N+1
(W))とI(N(B)→N+1(B))は、それぞれ
信号電極に選択的に印加する情報信号である。情報信号
I(N(W)→N+1(W))は、N番目とN+1番目
の走査電極上の画素をそれぞれ白とする時の情報信号
で、情報信号I(N(W)→N+1(B))はN番目と
N+1番目の走査電極上の画素をそれぞれ白と黒とする
時の情報信号で、情報信号I(N(B)→N+1
(W))は、N番目とN+1番目の走査電極上の画素を
それぞれ黒と白とする時の情報信号で、又情報信号I
(N(B)→N+1(B))はN番目とN+1番目の走
査電極上の画素をそれぞれ黒とするときの情報信号であ
る。本例では、アドレスされていない時の走査電極上の
画素に印加される電圧を平均値0とすることができる。
本例における位相t1とt2はそれぞれN番目とN+1番目
の走査電極上しの画素を白とするための位相、位相t5
t6はそれぞれN番目とN+1番目の走査電極上の画素を
黒とするための位相である。
一方、位相t3とt4は、アドレスされていない時の画素
に印加される電圧が平均値で0とするための電圧を印加
する位相である。
〔発明の効果〕
双安定性を有する状態での強誘電液晶の電界によるス
イツチングのメカニズムは微視的には必ずしも明らかで
はないが、一般に所定の(第1の)安定状態に所定時間
の強い電界でスイツチングした後、全く電界が印加され
ない状態に放置する場合には、ほぼ反永久的にその状態
を保つことは可能であるが、所定時間ではスイツチング
しないような弱い電界(先に説明した例で言えば、Vth
以下の電圧に対応)であっても逆極性の電界が長時間に
渉って印加される場合には、逆の(第2の)安定状態へ
再び配向状態が反転してしまい、その結果正しい情報の
表示や変調が達成できない状況が生じ得るが、本発明で
は位相期間Δtとした時、画素に印加される同一極性電
圧の印加時間を最大で2Δtとすることができるので、
前述した反転を生じることがない。特に、第4図及び第
5図に図示した実施例では、アドレスされていない時の
画素には、直流成分が印加されることがないので、液晶
素子の耐久時間を延長することができる。
【図面の簡単な説明】
第1図(A),第1図(B),第2図(A),第2図
(B),第3図(A),第3図(B),第4図(A),
第4図(B),第5図(A)と第5図(B)は、本発明
の駆動法で用いた駆動例の電圧波形図である。 第6図は、本発明で用いた液晶装置のブロツク図であ
る。 第7図は、本発明で用いた強誘電性液晶素子の閾値特性
を表わす説明図である。 第8図と第9図は、本発明で用いた強誘電性液晶素子の
模式的な斜視図である。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭60−172029(JP,A) 特開 昭61−243430(JP,A) 特開 昭59−193426(JP,A)

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】走査電極群と信号電極群とで構成したマト
    リクス電極と、該走査電極群に走査選択信号又は走査非
    選択信号を印加する走査電極駆動回路と、該信号電極群
    に画素の光学状態を定める為の情報信号を該走査選択信
    号と同期させて印加する信号電極駆動回路と、電界の方
    向に応じて配向状態が変化するカイラルスメクチック液
    晶と、を具備する液晶装置において、 該走査選択信号は、第1及び第2の走査電極に同時に出
    力され、それぞれ時系列に続く第1、第2、第3及び第
    4の期間を含む第1及び第2の走査選択信号を有してお
    り、 該第1の走査選択信号は、該第1及び第3の期間におい
    て、該走査非選択信号の電圧を基準として互いに異なる
    極性の電圧を有する信号であり、 該第2の走査選択信号は、該第2及び第4の期間におい
    て、該走査非選択信号の電圧を基準として互いに異なる
    極性の電圧を有する信号であるとともに、該第1及び第
    2の走査選択信号に同期した該情報信号は、該走査非選
    択信号の電圧を基準として、該第1乃至4の期間のうち
    の該2つの期間における該走査選択信号の電圧に対して
    それぞれ逆極性となる電圧であることを特徴とする液晶
    装置。
  2. 【請求項2】走査電極群と信号電極群とで構成したマト
    リクス電極と、該走査電極群に走査選択信号又は走査非
    選択信号を印加する走査電極駆動回路と、該信号電極群
    に画素の光学状態を定める為の情報信号を該走査選択信
    号と同期させて 印加する信号電極駆動回路と、電界の方向に応じて配向
    状態が変化するカイラルスメクチック液晶と、を具備す
    る液晶装置において、 該走査選択信号は、第1乃至第3の走査電極に同時に出
    力され、それぞれ時系列に続く第1、第2、第3、第
    4、第5及び第6の期間を含む第1乃至第3の走査選択
    信号を有しており、 該第1の走査選択信号は、該第1及び第4の期間におい
    て、該走査非選択信号の電圧を基準として互いに異なる
    極性の電圧を有する信号であり、 該第2の走査選択信号は、該第2及び第5の期間におい
    て、該走査非選択信号の電圧を基準として互いに異なる
    極性の電圧を有する信号であり、 該第3の走査選択信号は、該第3及び第6の期間におい
    て、該走査非選択信号の電圧を基準として互いに異なる
    極性の電圧を有する信号であるとともに、該第1乃至第
    3の走査選択信号に同期した該情報信号は、該走査非選
    択信号の電圧を基準として、該第1乃至6の期間のうち
    の該3つの期間における該走査選択信号の電圧に対して
    それぞれ逆極性となる電圧であることを特徴とする液晶
    装置。
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