JP2505089Y2 - デイ−ゼルエンジンの機械式ガバナのエンジン停止装置 - Google Patents

デイ−ゼルエンジンの機械式ガバナのエンジン停止装置

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JP2505089Y2
JP2505089Y2 JP1987024779U JP2477987U JP2505089Y2 JP 2505089 Y2 JP2505089 Y2 JP 2505089Y2 JP 1987024779 U JP1987024779 U JP 1987024779U JP 2477987 U JP2477987 U JP 2477987U JP 2505089 Y2 JP2505089 Y2 JP 2505089Y2
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Description

【考案の詳細な説明】 〈産業上の利用分野〉 本考案はディーゼルエンジンの機械式ガバナにおい
て、エンジン停止用モータでストップレバーを介してコ
ントロールレバーを運転位置から停止位置に切換えるこ
とにより、エンジンを停止させる装置に関し、緊急時な
どではエンジンを手動で軽く速やかに停止操作できるよ
うにする技術である。
〈前提となる基本構造〉 この種のエンジン停止装置は、その基本構造が例えば
第1図又は第6図に示すようになつている。
即ち、ディーゼルエンジンに機械式ガバナ3とエンジ
ン停止用モータ5とを付設し、機械式ガバナ3は、ガバ
ナスプリング13とフライウエイト14との不釣合力でコン
トロールレバー15を介して燃料噴射ポンプのコントロー
ルラック9を制御作動させるように構成し、コントロー
ルレバー15の支点15aをストップレバー31でエンジンの
運転位置A1と停止位置A2とに切換操作可能に構成し、ス
トップレバー31にロッド43を介してエンジン停止用モー
タ5の出力レバー42を連接し、出力レバー42がエンジン
の運転位置B1側へ移動するときにはロッド43を押すとと
もに、停止位置B2側へ移動するときには引くように構成
されている。
この基本構造では、コントロールレバー15を実線図で
示す運転位置から二点鎖線図で示す停止位置へ切換える
ときの動作抵抗としては、張力の大きいガバナスプリン
グ13は作用せず、ストップレバー31・コントロールレバ
ー15及びコントロールラック9の小さな摩擦力しか作用
しないため、その切換操作力が小さくてすみ、エンジン
停止用モータ5が小容量のもので済む点で優れている。
〈従来技術〉 この基本構造のエンジン停止装置において、従来で
は、第6図に示すように電動式のエンジン停止装置は設
けられているが、手動式のエンジン停止装置は設けられ
ていなかつた。
また、上記基本構造から外れるが、エンジン停止用遠
隔操作具を手動操作することにより、ガバナスプリング
13に抗してコントロールラック9を無噴射位置に移動さ
せて、エンジンを停止させる構造のものがある。
〈考案が解決しようとする問題点〉 上記第6図で示す前者従来構造では、緊急事態発生時
にエンジンをとつさに手動停止させることができず、止
むなくキースイッチ40を停止位置(OFF)へ操作し、エ
ンジン停止用モータ5を用いて電動で停止させなければ
ならないのであるが、その動作に時間遅れが生じ、急場
に間に合わず、事故を回避しきれないことがある。エン
ジン停止装置を長期に亙り使用した場合、エンジン停止
用モータ5の出力レバー42・ロッド43・ストップレバー
31などのエンジン停止装置の伝動機構の構成部品が摩耗
や変形を起こしたり、エンジン停止用モータ5の出力レ
バー42のエンジン運転位置B1やエンジン停止位置B2が位
置ずれを起こすことがある。
この場合、ガバナのコントロールレバー15の支点15a
のエンジン運転位置A1やエンジン停止位置A2が位置ずれ
を起こし、ガバナによる燃料噴射量制御を狂わせたり、
エンジンを正しく停止できなくなったりする、という問
題が生じる。
また、後者従来構造では、手動でエンジンを停止させ
るときに、張力の大きいガバナスプリング13が抵抗にな
るため、大きな操作力が要り、操作しにくいうえ操作に
少し時間がかかり、操作遅れを充分に解消することがで
きない。
本考案は、上記基本構造において、エンジンを手動で
軽く速やかに停止操作できるようにすることを目的とす
る。
〈問題点を解決するための手段〉 本考案は、上記目的を達成するために、前記基本構造
において、例えば第1図から第5図に示すように、次の
改良を加えたことを特徴とする。
即ち、エンジン停止用モータ5の出力レバー42が運転
位置B1に固定されている状態でストップレバー31が運転
位置C1から停止位置C2へ移動することを許す停止側収縮
移動許容機構50をロッド43に設け、停止側収縮移動許容
機構50は外筒51に内軸52を伸縮自在に挿嵌してなり、外
筒51と内軸52とを伸長側へ弾圧する伸長用ばね53を外筒
51内に挿入し、伸長用ばね53の張力はガバナスプリング
13の張力よりも弱い値に設定し、伸長用ばね53の両端部
を各ばね受具58・59で受止め、各ばね受具58・59は外筒
51に対しても内軸52に対しても摺動自在に嵌合するとと
もに、外筒51の両端部に固設の各ストッパー60・61によ
つても内軸52の両端部に固設の各ストッパー63・64によ
つても受止め自在に構成し、ストップレバー31を運転位
置規定ストッパー56aで運転位置C1に受止めるととも
に、停止位置規定ストッパー56bで停止位置C2に受止め
るように構成し、コントロールレバー15の支点15aを切
換操作するストップレバー31にエンジン停止用遠隔操作
具57を連動連結し、エンジン停止用遠隔操作具57を運転
位置D1から停止位置D2に手動で切換操作した手動停止操
作状態では、ストップレバー31を停止側収縮移動許容機
構50内の伸長用ばね53に抗して運転位置C1から停止位置
C2へ移動させて、コントロールラック9を停止位置に移
動させるように構成した事を特徴とするものである。
〈作用〉 本考案は、手段操作でエンジンを停止させるときに
は、次のように作用する。
エンジンが運転している状態では、エンジン停止用モ
ータ5の出力レバー42が運転位置B1に固定されており、
ロッド43及びストップレバー31を介してコントロールレ
バー15の支点15aを運転位置A1に固定し、ガバナ3がコ
ントロールラック9を制御作動させる。
この運転状態で、エンジン停止用遠隔操作具57を運転
位置D1から停止位置D2に手動で切換操作する。
すると、レリーズワイヤまたはロッドなどからなる連
動具55を介して、ストップレバー31が停止側収縮移動許
容機構50を収縮させながら、コントロールレバー15の支
点15aを停止位置A2へ揺動させ、コントロールレバー15
を介してコントロールラック9を停止位置に作動させ
て、エンジンを停止させる。
このとき、コントロールレバー15は、ガバナスプリン
グ13とフライウエイト14との釣合力が伝えられる枢支部
25を支点として揺動操作されるため、ガバナスプリング
13の張力はエンジンの手動停止操作の抵抗にはならな
い。
一方、停止側収縮移動許容機構50の伸長用ばね53の弾
圧力は、エンジン手動停止操作の抵抗になるが、その弾
圧力は、ストップレバー31・コントロールレバー15及び
コントロールラック9の摺動抵抗に打ち勝つてコントロ
ールレバー15の支点15aを移動させるだけの小さな力で
すみ、ガバナスプリング13の張力に比べてはるかに小さ
い。
従つて、エンジンを手動で停止するときの操作力が小
さくてすみ、軽く速やかに停止操作できる。
また、上記停止側収縮移動許容機構50は、エンジンを
電動で停止・停止解除するときには、次のように作用す
る。
第3図で示すように、出力レバー42が運転位置B1と停
止位置B2との間で距離l1だけ移動するときは、これに対
応してストップレバー31が距離l2だけ移動されようとす
る。このとき、ストップレバー31の移動を運転位置規定
ストッパー56aで距離mだけ短縮するとともに、停止位
置規定ストッパー56bで距離nだけ短縮し、ストップレ
バー31の運転位置C1と停止位置C2との間の移動距離l3
前記距離l2よりも小さい寸法に設定される。
従つて、出力レバー42が運転位置B1にある状態では、
停止側収縮移動許容機構50が距離mだけ収縮して伸長用
ばね53がストップレバー31を運転位置C1に押付ける。こ
れとは逆に、出力レバー42が停止位置B2にある状態で
は、停止側収縮移動許容機構50が距離nだけ伸長して、
伸長用ばね53がストップレバー31を停止位置C2に押付け
る。
このように、伸長ばね53でストップレバー31を運転位
置C1及び停止位置C2に十分押付けることにより、エンジ
ン停止用モータ5からコントロールレバー15の支点15a
に至るまでにの伝動機構中に生じる加工・組立・作動な
どの集積誤差が吸収され、コントロールレバー15の支点
15aの運転位置A1及び停止位置A2の位置精度が高められ
る。
〈実施例〉 以下、本考案の実施例を図面により説明する。
第1図から第5図はその一実施例で、第1図は全体模
式図、第2図はディーゼルエンジンの要部外形図、第3
図はエンジン停止用レバーの設定位置を示す模式図、第
4図は第2図のIV−IV線矢視断面図、第5図は第4図の
V−V線矢視断面図である。
第1図と第2図において、1はディーゼルエンジンの
シリンダブロック外面で、その手前側に燃料噴射ポンプ
ユニット2が固設される。このポンプユニット2に機械
式ガバナ3・調速レバー4及びエンジン停止用モータ5
が付設される。
上記ポンプユニット2はポンプハウジング7内に複数
の燃料噴射ポンプ(図示せず)を左右方向に並設してな
る。この燃料噴射ポンプを駆動するカムシャフト8がポ
ンプハウジング7下部に支承されるとともに、噴射量を
増減させるコントロールラック9がポンプハウジング7
上部に左右移動自在に支持されている。また、ポンプハ
ウジング7の上面から各燃料噴射ポンプに対応して複数
の吐出弁11が突設され、これらが図外の燃料噴射器に連
結されている。
前記の機械式ガバナ3は公知のものであつて、ガバナ
スプリング13とフライウエイト14との不釣合力でコント
ロールレバー15を介してコントロールラック9を制御作
動させるように構成され、調速レバー4を調節すること
によつて、アイドリング位置からフルロード位置に至る
までの設定の全範囲にわたつて調速作用を行うようにな
つている。
即ち、ガバナハウジング17内で、上部枢支部18からテ
ンションレバー19が左右揺動自在に垂下されるととも
に、ガバナハウジング17に枢支した調速レバー4の基端
部からスイベルレバー20が突出される。
上記テンションレバー19の上下方向中途部とスイベル
レバー20の突出端との間にガバナスプリング13が架着さ
れる。テンションレバー19は、その揺動端19aがフルロ
ードストッパー21に接当することによつて、所定量以上
の右側揺動が規制されるととに、背部がアイドリングス
プリング29に接当することによつて所定量以上の左側揺
動が規制されている。また、上部枢支部18からガイドレ
バー22が左右揺動自在に垂下され、その下端にコントロ
ールブロック23の中央部が枢支される。
このコントロールブロック23の左端面がテンションレ
バー19の揺動端19a及びこの揺動端19aに内設したアダプ
タスプリング24に対して離接自在に接当される。また、
同上コントロールブロック23の右端面が前記カムシャフ
ト8に連結したフライウェイト14の押圧ローラ14aに接
当される。
一方、前記コントロールレバー15は、上下方向へ延び
るように形成されており、その下端を支点15aとして左
右揺動可能に構成されるとともに、上下方向中途部が枢
支部25を介してガイドレバー22の下寄部に枢支される。
そして、コントロールレバー15の上寄部とコントロール
ラック9の左部とがリンク27で連結される。また、上記
コントロールレバー15の上部揺動端は、張力の弱いスタ
ートスプリング28によつてコントロールラック9の始動
側へ向けて付勢されている。
上記機械式ガバナ3の作動を第1図中の実線図で説明
する。これは、エンジンの運転中に調速用ワイヤ4aを操
作して調速レバー4を調節し、コントロールラック9を
フルロード位置に設定した場合を示している。
調速レバー4をフルロード側へ倒すと、スイベルレバ
ー20が右側へ揺動してガバナスプリング13を強く引き、
テンションレバー19も右側へ強く引かれる。このため、
テンションレバー19はフライウェイト14の遠心力に打ち
勝つて右側へ揺動し、その揺動端19aがフルロードスト
ッパー21に接当するまでコントロールブロック23を右方
へ押動する。従つて、ガイドレバー22の枢支部25が右方
へ移動し、コントロールレバー15が支点15aを中心にし
て右側へ揺動し、リンク27を介してコントロールラック
9をフルロード位置に押動する。
この状態でエンジン負荷が軽くなつてエンジン回転数
が設定回転数よりも大きくなろうとすると、フライウェ
イト14の遠心力が大きくなり、押圧ローラ14aがコント
ロールブロック23を左方へ押圧する力がガバナスプリン
グ13による力よりも強くなり、コントロールブロック23
及びテンションレバー揺動端19aが左方へ移動する。こ
れに伴つて、枢支部25も左方へ移動し、コントロールレ
バー15が支点15aを中心にして、左側へ揺動する。これ
によつて、コントロールラック9が左方の燃料減の方向
へ引かれて設定回転数を超えないように作動する。
これに対して、上記の状態においてエンジンの負荷が
大きくなり、エンジン回転数が設定回転数よりも小さく
なろうとすると、フライウェイト14の遠心力による力よ
りもガバナスプリング13による力の方が強くなり、コン
トロールブロック23が右方へ移動する。これに伴つて、
枢支部25も右方へ移動し、コントロールレバー15が支点
15aを中心にして右側へ揺動する。これによつて、コン
トロールラック9が右方の燃料増の方向へ押動され、設
定回転数が低下しないように作動する。
なお、上記の説明はフルロード位置での調速作用であ
るが、調速レバー4の設定位置を調節することによつて
ガバナスプリング13の張力を適宜変更してフライウェイ
ト14の遠心力と釣合わせることができるので、エンジン
回転数の全範囲にわたつて調速作用がなされる。
上記構成の機械式ガバナ3に電動式エンジン停止装置
が設けられる。以下、この電動式エンジン停止位置につ
いて説明する。
前記コントロールレバー15の支点15aをエンジンの運
転位置A1と停止位置A2とに切換操作するストッパレバー
31が設けられる。即ち、ストップレバー31は、ガバナハ
ウジング17の外側空間に設けたストップレバー本体32を
有し、その基端部がガバナハウジング17の下部枢支部33
に上下揺動自在に支持される。上記ガバナハウジング17
内で、ストップレバー本体32の基端部から下方へ向けて
支点揺動レバー34が突出される。この支点揺動レバー34
の突出端に前記コントロールレバー15の支点15aが支持
される。
また、エンジン停止用モータ5は、モータ本体36と減
速機37とからなり、モータ本体36にバッテリ38が制御ユ
ニット39及びキースイッチ40を介して接続されている。
減速機37の出力軸37aに出力レバー42の基端部が固定さ
れる。
上記ストップレバー本体32の先端部がロッド43の上端
部に枢支部44で連結されるとともに、出力レバー42の先
端部がロッド43の下端部に枢支部45で連結される。そし
て、キースイッチ40をON(オン)にすると、第1図中実
線図で示すように、出力レバー42がエンジンの運転位置
B1側へ移動してロッド43を押上げ、ストップレバー31を
運転位置C1へ揺動させる。これによつて、コントロール
レバー15の支点15aが運転位置A1に切換えられ、エンジ
ンの調速運転がなされる。
一方、キースイッチ40をOFF(オフ)にすると、同上
第1図中二点鎖線図で示すように、出力レバー42が停止
位置B2側へ移動してロッド43を引下げ、ストップレバー
31を停止位置C2へ揺動させる。これによつて、コントロ
ールレバー15の支点15aが枢支部25を中心にして右側へ
揺動して停止位置A2に切換えられるとともに、コントロ
ールレバー15の上寄部が左側へ揺動する。これに伴つ
て、コントロールラック9はリンク27を介して左方へ引
かれて停止位置に切換えられ、エンジンの運転が停止す
る。
上記構成の電動式エンジン停止装置において、運転中
に緊急事態が発生したときに、エンジンを手動で速やか
に停止操作するための手段が設けられる。
即ち、ロッド43の上下方向中途部に停止側収縮移動許
容機構50が設けられる。これは、エンジン停止用モータ
5の出力レバー42が運転位置B1に固定されている状態
で、ストップレバー31が運転位置C1から停止位置C2へ移
動することを許容するものであつて、外筒51に内軸52を
上下伸縮自在に挿嵌してなり、これら外筒51と内軸52と
が伸長用ばね53で伸長側へ弾圧されている。
その弾圧力は、コントロールレバー15の支点15aを運
転位置A1と停止位置A2とに切換操作するときに、各レバ
ーやコントロールラック9の摺動抵抗及びスタートスプ
リング28の張力に抗して外筒51と内軸52とを同行移動さ
せるだけの弱いばね力に設定される。
この場合、ロッド43に停止側収縮移動許容機構50が一
体的に形成されている。即ち、外筒51に内軸52が上下方
向に伸縮移動自在に挿嵌され、外筒51と内軸52の両者間
に、これら両者を伸長側へ弾圧する伸長用ばね53が挿入
される。この伸長用ばね53は圧縮コイルばねからなり、
その上下両端部がそれぞれ上下ばね受具58・59で受止め
られる。上側ばね受具58は、外筒51及び内軸52に上下摺
動自在に嵌合するとともに外筒51の縮径部に形成した上
部ストッパー60によつても内軸52の上端に固定の上部ス
トッパー63によつても受止められる。一方、下側ばね受
具59は、外筒51及び内軸52に上下摺動自在に嵌合すると
ともに、外筒51の下端にねじ止めした下部ストッパー61
によつても内軸52の下寄部に固定の下部ストッパー64に
よつても受止められる。上記外筒51の上端がストップレ
バー31に枢支部44を介して連結される。一方、内軸52の
下端には、調節ナット66がロックナット67で寸法調節自
在に嵌合固定される。調節ナット66が出力レバー42に枢
支部45を介して連結される。
上側枢支部44は、ストップレバー31から突設した凸球
部69と、この凸球部69を嵌合するように外筒51の上部に
形成した凹溝70とからなり、これら凸球部69と凹溝70同
士が抜止具71で抜止状に連結される。この上側枢支部44
と同様に下側枢支部45が形成されている。
また、ストップレバー31は運転位置規定ストッパー56
aで運転位置C1に受止められるとともに、停止位置規定
ストッパー56bで停止位置C2に受止められる。
上記の停止側収縮移動許容機構50は次のように作動す
る。
エンジン停止用モータ5で出力レバー42を下方へ切換
揺動させる場合には、伸長用ばね53の弾圧力によつて、
内軸52の下降に同行して下側ばね受具59が外筒51を下降
させ、ストップレバー31が下方へ切換揺動される。一
方、出力レバー42を上方へ切換揺動させる場合には、伸
長用ばね53の弾圧力によつて、内軸52の上昇に同行して
上側ストッパー58が外筒51を上昇させ、ストップレバー
31が上方へ切換揺動される。
出力レバー42が上方へ切換揺動されて運転位置B1に固
定されている状態で、前記連動具55を手動操作してスト
ップレバー31を強制的に下方へ揺動させる。すると、内
軸52が出力レバー42に受止められて下降が阻止されるの
に対し、外筒51の上部ストッパー60が上側ばね受具58を
介して伸長用ばね53を収縮させる。これによつて、スト
ップレバー31の下降揺動が許容される。
〈考案の効果〉 本考案は、上記のように構成され作用することから次
の効果を奏する。
(イ)エンジン停止用遠隔操作具を操作してエンジンを
手動停止するときに、張力の大きいガバナスプリングは
その操作抵抗にならず、張力の小さい伸長用ばねしか操
作抵抗にならないので、エンジンを軽い力で速やかに停
止させることができる。これにより、緊急事態発生時
に、エンジンをとっさに瞬時に手動停止させて、エンジ
ンの停止遅れによる事故発生を回避することができる。
(ロ)エンジン停止装置を長期に亙り使用した場合、エ
ンジン停止用モータ5の出力レバー42・ロッド43・スト
ップレバー31などのエンジン停止装置の伝動機構の構成
部品が摩耗や変形を起こしたり、エンジン停止用モータ
5の出力レバー42のエンジン運転位置B1やエンジン停止
位置B2が位置ずれを起こすことがある。
この場合、そのエンジン停止装置の伝動機構の摩耗・
変形や、エンジン停止用モータ5の出力レバー42の位置
ずれは、第3図中の停止規定用距離m・nの余裕によっ
て伸長用ばね53で十分に吸収されて、ストップレバー31
が運転位置規定ストッパー56aまたは停止位置規定スト
ッパー56bに受け止められて正しく位置決めされるの
で、ガバナのコントロールレバー15の支点15aのエンジ
ン運転位置A1やエンジン停止位置A2が位置ずれを起こす
ことが無くなり、ガバナによる燃料噴射量制御が狂うこ
とも、エンジンを正しく停止できなくなることも、解消
する事ができる。
【図面の簡単な説明】
第1図から第5図は本考案の一実施例を示し、第1図は
全体模式図、第2図はディーゼルエンジンの要部外形
図、第3図はエンジン停止用レバーの設定位置を示す模
式図、第4図は第2図のIV−IV線矢視断面図、第5図は
第4図のV−V線矢視断面図、第6図は従来例を示す第
1図相当図である。 3……機械式ガバナ、5……エンジン停止用モータ、9
……コントロールラック、13……ガバナスプリング、14
……フライウェイト、15……コントロールレバー、15a
……支点、31……ストップレバー、42……出力レバー、
43……ロッド、50……停止側収縮移動許容機構、51……
外筒、52……内軸、53……伸長用ばね、55……連動具、
56a……運転位置規定ストッパー、56b……停止位置規定
ストッパー、57……エンジン停止用遠隔操作具、58・59
……ばね受具、60・61……ストッパー、63・64……スト
ッパー、A1……支点15aの運転位置、A2……支点15aの停
止位置、B1……出力レバー42の運転位置、B2……出力レ
バー42の停止位置、C1……ストップレバー31の運転位
置、C2……ストップレバー31の停止位置、D1……エンジ
ン停止用遠隔操作具57の運転位置、D2……エンジン停止
用遠隔操作具57の停止位置。

Claims (1)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】ディーゼルエンジンに機械式ガバナ(3)
    とエンジン停止用モータ(5)とを付設し、 機械式ガバナ(3)は、ガバナスプリング(13)とフラ
    イウエイト(14)との不釣合力でコントロールレバー
    (15)を介して燃料噴射ポンプ(2)のコントロールラ
    ック(9)を制御作動させるように構成し、 コントロールレバー(15)の支点(15a)をストップレ
    バー(31)でエンジンの運転位置(A1)と停止位置
    (A2)とに切換操作可能に構成し、 ストップレバー(31)にロッド(43)を介してエンジン
    停止用モータ(5)の出力レバー(42)を連接し、出力
    レバー(42)がエンジンの運転位置(B1)側へ移動する
    ときにはロッド(43)を押すとともに、停止位置(B2
    側へ移動するときには引くように構成した ディーゼルエンジンの機械式ガバナのエンジン停止装置
    において、 エンジン停止用モータ(5)の出力レバー(42)が運転
    位置(B1)に固定されている状態でストップレバー(3
    1)が運転位置(C1)から停止位置(C2)へ移動するこ
    とを許す停止側収縮移動許容機構(50)をロッド(43)
    に設け、 停止側収縮移動許容機構(50)は外筒(51)に内軸(5
    2)を伸縮自在に挿嵌してなり、外筒(51)と内軸(5
    2)とを伸長側へ弾圧する伸長用ばね(53)を外筒(5
    1)内に挿入し、伸長用ばね(53)の張力はガバナスプ
    リング(13)の張力よりも弱い値に設定し、 伸長用ばね(53)の両端部を各ばね受具(58)・(59)
    で受止め、各ばね受具(58)・(59)は外筒(51)に対
    しても内軸(52)に対しても摺動自在に嵌合するととも
    に、外筒(51)の両端部に固設の各ストッパー(60)・
    (61)によっても内軸(52)の両端部に固設の各ストッ
    パー(63)・(64)によっても受止め自在に構成し、 ストップレバー(31)を運転位置規定ストッパー(56
    a)で運転位置(C1)に受け止めるとともに、停止位置
    規定ストッパー(56b)で停止位置(C2)に受け止める
    ように構成し、 コントロールレバー(15)の支点(15a)を切換操作す
    るストップレバー(31)にエンジン停止用遠隔操作具
    (57)を連動連結し、エンジン停止用遠隔操作具(57)
    を運転位置(D1)から停止位置(D2)に手動で切換操作
    した手動停止操作状態では、ストップレバー(31)を停
    止側収縮移動許容機構(50)内の伸長用ばね(53)に抗
    して運転位置(C1)から停止位置(C2)へ移動させて、
    コントロールラック(9)を停止位置に移動させるよう
    に構成した 事を特徴とするディーゼルエンジンの機械式ガバナのエ
    ンジン停止装置。
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