JP2504452B2 - 横型反応器 - Google Patents

横型反応器

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JP2504452B2 JP5860987A JP5860987A JP2504452B2 JP 2504452 B2 JP2504452 B2 JP 2504452B2 JP 5860987 A JP5860987 A JP 5860987A JP 5860987 A JP5860987 A JP 5860987A JP 2504452 B2 JP2504452 B2 JP 2504452B2
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Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は気相−固相反応を行う横型反応器に関し、特
に反応容器内を3つ以上のゾーンに分け少なくとも2つ
のゾーングループで独立して気相の組成が制御可能であ
り、しかも各ゾーン間における粒子の移送において逆流
を防止した横型反応器に関するものである。
〔従来の技術〕
円筒状容器内に水平回転軸を有する撹拌機を備えた横
型反応器はオレフィンなどの気相重合用反応器として知
られている。これらの横型反応器として、ポリマー粒子
や触媒粒子などの粉粒体の完全な混合あるいは除熱効率
の向上、更には粉粒体の容器内での滞留時間分布(RT
D)の幅を狭くすることすなわち滞留時間の均一化(以
下、RTDの向上と略称する)などを図るため、矩形状の
平板パドルが水平な回転軸上に多数取り付けられた撹拌
手段に加え、1以上の固定堰が回転軸に対して垂直方向
に容器内壁に固定された連続処理のできる反応器が知ら
れている。(特公昭59−21321および特願昭61−68771参
照)。
このような反応器における固定堰の開口部が上部すな
わち気相側にある場合は反応器内の気相の組成は各ゾー
ン共同一となる。一方オレフィンの気相重合反応などで
生成されるポリマーの平均分子量は原料ガス中の分子量
調節剤の分圧の影響を受ける。従って同一組成を有する
ガスのみで重合が行われる場合は生成ポリマーの平均分
子量の制御は可能でも、分子量分布曲線を任意のものに
制御することができない。このため反応器内を粒子層中
に開口部を有する隔壁により複数のゾーンに分け各ゾー
ンごとにガス組成を制御する方法が提案されている。
(特公昭59−21321参照)。
〔発明が解決しようとする問題点〕
しかしながら、上記方法には次のような問題がある。
すなわち、横型の気相重合反応器に好適に利用される平
板パドルは回転軸線上の両方向に推力を発生するため、
粒子層中に開口部を有する隔壁の前後にある平板パドル
により前記開口部を通して粒子が順方向および逆方向に
移動させられる。したがって反応器内に長時間滞留する
粒子が存在することになりRTDの向上が望めない。その
ために生成ポリマーを所望の性状のものに制御すること
が困難であった。更に、粉粒体は圧力を水平方向に伝え
にくいので隔壁を前後で粒子層レベルに差が生じても、
それに応じて粒子層中の開口部を通過する粒子量の変化
が生じにくく、隔壁の前後のゾーンで粒子層レベルが安
定せず長期間定常状態で連続運転することができなかっ
た。本発明は上記問題点を解決するためになされたもの
で、反応器内の2つ以上のゾーングループで自由にガス
成分分圧を制御することが可能であり、しかもRTDを向
上させ、長時間連続運転が可能な気相−固相反応用横型
反応器を提供することを目的とする。
〔問題点を解決するための手段〕
水平に中心軸を有する円筒状容器と、前記水平中心軸
に一致して配置される回転軸を有する撹拌機と、前記円
筒状容器の両端に各々配置された撹拌対象物の供給口お
よび生成物の抜出口と、前記回転軸と垂直に配置され下
部に開口部を有し前記円筒状容器内部を3つ以上のゾー
ンに分ける2つ以上の隔壁とからなり、上記3つ以上の
ゾーンはガスを循環及び供給する2つ以上の独立したガ
ス循環系に接続されており、前記円筒状容器内に存在す
る粒子層が前記隔壁の開口部を埋める状態で気相−固相
反応を行う横型反応器において、前記撹拌機は回転軸の
軸方向の所定位置に1個以上の平板パドルを取付けたパ
ドル組の複数組を含むようにし、特に前記隔壁を挟んで
対向し対を構成する2組のパドル組は、各対毎に下記
(i)〜(v)の条件を満足し、各ゾーン間のパドル組
の関係では条件(vi)を満足するようにする。
(i)10゜≦β≦45゜ (ii)D/100≦l1≦D/20 (iii)l2/l1≧1 (iv)1≦S2/S1≦3 (v)1<W1 n/W2≦4(1≦n≦N) (vi)1≦W1 n+1/W1 n<1.2(1≦n≦N−1) 〔上記式中の符号の意味は、 β:生成物抜出側パドルの撹拌対象物供給側パドルに対
する回転方向進み角、 D:円筒状容器の内径、 l1:容器内壁と撹拌対象物供給側パドルの先端とのクリ
アランス、 l2:容器内壁と生成物抜出側パドルの先端とのクリアラ
ンス、 S1:撹拌対象物供給側パドルと隔壁とのクリアランス、 S2:生成物抜出側パドルと隔壁とのクリアランス、 W1 n:撹拌対象物供給口から数えて第n番目の隔壁を挟む
パドル組対の撹拌対象物供給側パドルの幅、 W2:隔壁を挟むパドル組対の各ゾーンの生成物抜出口側
パドルの幅、 N:隔壁の数、 である。〕。
〔作 用〕
図面を参照しながら本発明の作用を説明する。
第2図乃至第4図は本発明が実施された場合の隔壁の
前後の攪拌対象物供給側パドル4sと生成物抜出側パドル
4pと位置関係および粉粒体表面の位置を示す図であっ
て、実施例の断面を示す第1図のA−A断面に相当す
る。
円筒状容器1は隔壁2,2′,2″により粉粒体3の上流
側から第1ゾーン8a,第2ゾーン8b,第3ゾーン8c,第4
ゾーン8dの4つのゾーンに分けられている。図に示す場
合は1つのパドル組の生成物抜出側パドル4pは2枚であ
りこれが180゜の間隔で回転軸5に固着されている。回
転軸5が矢印方向に回転すると粉粒体表面の位置はパド
ル4pの位置に応じて、第2図に実線および一点鎖線で示
す範囲を変動する。しかしながら常に左下りの傾斜面と
なるので隔壁の開口部6を右下方に配置すると開口部を
常に粉粒体に埋没した状態に保つことができる。この状
態では開口部を通過する気体の量は少いので上流側ゾー
ンと下流側ゾーンとを異なる気体分圧成分に保つことが
可能となる。平板パドルが粉粒体中を動くときは平板パ
ドルの回転方向に対し後方は粉粒体が除かれて粗充填部
分ができる。逆に平板パドルの前方および側方には粉粒
体が押されて密充填部分が生じる。従って相隣合う平板
パドルの一方が他方より回転方向に進んでいる場合は粉
粒体は遅れている平板パドルによる圧力により進んでい
る平板パドルの後方に流れ込み軸方向に移動する。この
作用は進み角βが90゜を超えると生じない。また10゜≦
β≦45゜の範囲で上記作用が強く発生する。従って図示
のように隔壁の前後のパドル組のパドルの数が2枚であ
り、下流側のパドルの進み角βが10゜≦β≦45゜の範囲
にあると、パドルの回転により粒子は上流側より下流側
に推力を受けるが逆方向の推力は殆んど発生しない。従
って開口部の面積を適当に定めることにより、必要な下
流方向への粒子の流れが確保されると共に逆方向の粒子
の流れを実質上なくすことができる。また、回転数が低
い場合、粉粒体の流動性が悪い場合などには粗充填場分
の変動巾が大きい。例えば回転数が低い場合粗充填部分
は小さくなり上流側から下流側への粒子移動量の変動割
合が大きくなるため、上流側ゾーンにおける粉粒体保有
量の制御が困難となる。このような場合、種々実験の結
果、隔壁前後のパドル組のパドルの幅が同じで、l2/l1
≧1かつS2/S1≧1とすると上流側から下流側への粉粒
体の移動がスムーズに行われることが認められた。
l1は容器の内径Dに対して実際的にどの範囲に定める
のが良いかを数多くの実験により求めたところ、l1の適
切な範囲はD/100≦l1≦D/20であることが判った。またS
2/S1が大きすぎると下流側パドルによって生じる粗充填
部分域が開口部に達せず本発明の効果が得にくくなるば
かりか、そのクリアランスS2部分における粉粒体の撹拌
状態が悪化し、はなはだしい場合はデッドスペースとな
る。この点についても実験により1≦S2/S1≦3が適切
な範囲として得られた。
以上のように従来の反応器に比べすぐれた反応器を得
ることができたのであるが、その後多くの実験を重ねる
うちに、次のような現象が見出された。すなわち、粉粒
体が反応器内を上流側から下流側に移動するに従って、
例えば液化ガス冷却剤、触媒供給量の変動の影響を受け
てその性状が変化し流動特性が低下するとか、あるいは
一時的にある撹拌ゾーンにおける反応速度が増大するな
どが原因となり、上流側の撹拌ゾーンよりもそれに続く
下流側の撹拌ゾーンの粉粒体堆積の平均的なレベルが高
い状態になることがあった。このような場合、前記条件
(i)〜(iv)を最良に設定しても粉粒体のRTDの向上
になお不十分な場合がある。このような問題点を解決す
るための条件を改めて検討した。その結果、下流側ゾー
ン中の粉粒体堆積の平均的なレベルを上流側ゾーン中の
それより低くすることが非常に効果的であり、そのため
には隔壁を挟んで対向し対を構成する2組のパドル組に
おいて上流側のパドル組の平板パドル(攪拌対象物供給
側パドル4s)の幅W1 n、下流側のパドル組の平板パドル
(生成物抜出側パドル4p)の幅W2よりも大きくする(す
なわちW1 n/W2>1)ことが好結果をもたらすことが分っ
た。そこで条件(i)〜(iv)に代えて平板パドルの幅
W1 n,W2を上記の大小関係とした反応器を製作して試験し
たが良い結果の得られない場合が少なくなかった。
更に検討を続けた結果、このW1 n/W2>1という条件は
W1 n+1/W1 n≧1の条件、すなわち各隔壁の上流側の各平
板パドルの幅W1 nを上流側から下流側に向い同じかまた
は順次大きくするという条件を条件(i)〜(iv)に付
加することにより、撹拌対象物の供給口から生成物の抜
出口に向って各撹拌ゾーンの中の粉粒体堆積の平均的な
レベルを順次低くする効果が、先に得られたl1/l2,S1/S
2に関する条件の効果に加えられることになり、単に固
定堰を加えただけの従来の反応器に比べて粉粒体のRTD
を一層格段に向上させる効果が得られることが判明し
た。特にW1 n+1/W1 n>1の場合、この効果は著しかっ
た。そして更に数多くの実験により、隔壁を挟んで対向
し対を構成する2組のパドル組における平板パドルの幅
の条件にはW1 n/W2>1の他にW1 n/W2≦4の条件を加える
と共に、1≦W1 n+1/W1 n<1.2の条件を設定すると好結果
が得られることが判明した。W1 n/W2の上限を4にする理
由は、撹拌装置のトルク幅△T(ピークトルクと平均ト
ルクとの差の2倍)について検討すると、W(一般平板
パドルの幅)、W1 n及びW2がすべて等しいときに△Tは
最も小さいが、各パドルの幅に大小があると△Tは大き
くなり、W1 n/W2について4を超えると△Tが急激に大き
くなる傾向が見られるからである。
更に条件(i)〜(iv)が満足されていても隔壁を挟
むパドル組の各対の間でl1同士、l2同士、S1同士、S2
士、W2同士が互いに異なるときは撹拌ゾーン間で粉粒体
の移動が乱れて上記の効果が不十分となることがあるの
で、上述の効果を確実にするために、各ゾーンにおける
l1,l2,S1,S2,W2は等しくなければならない。
従って、条件(v)および(vi)により各ゾーンのW1
nは上流側から下流側にゆくに従って等しいかまたは大
きくなるが、W1 n/W2=4のパドル組の対があると、それ
以降の下流側のすべてのパドル組の対においてW1 nは等
しくかつW1 n/W2=4である。すべてのパドル組の対の中
にW1 n/W2を異にするパドル組の対が2以上すなわちすべ
てのW1 n中に上流側に小さなW1 nが下流側に大きなW1 n
大小2種以上のW1 nが存在することが好ましい。
〔実施例〕
以下図面を参照しながら本発明の実施例を説明する。
第1図乃至第4図に示すように、円筒状容器1の中心軸
に一致させて回転軸5が配置され、回転軸5には軸心方
向の複数ヶ所に一般平板パドル4、攪拌対象物供給側パ
ドル4s、生成物抜出側パドル4pが固着され複数のパドル
組が作られている。このようにして撹拌機7が構成され
る。なお第1図において平板パドルの回転方向の位置は
理解し易いように適宜変更して示している。円筒状容器
1は隔壁2,2′,2″により仕切られて上流側より第1ゾ
ーン8a,第2ゾーン8b,第3ゾーン8c,第4ゾーン8dが形
成される。隔壁2,2′,2″は下部に開口部6を有する。
第1ゾーン8aには撹拌対象物供給口10が、また第4ゾー
ン8dには生成物抜出口11が設けられている。原料ガスお
よび冷却剤の供給口と未反応ガスの排出口は第1図にお
いては図示していない。上記構成のパドル組の平板パド
ルの数は特に限定されないが隔壁の前後のパドル組では
先に説明したように3枚以下であることが望ましい。円
筒状容器1の直径Dに対する長さLの比L/Dは1.0以上で
あることが好ましい。なお、隔壁2,2′,2″の開口部6
は回転軸に垂直な面において鉛直線の上方向を基準と
し、回転軸の回転方向に135゜〜270゜の範囲内にあるこ
とが望ましく、開口部が粒子層中に常時埋もれる状態と
なる形状とされる。第2図〜第4図に示した開口部6は
回転方向に180゜〜225゜の範囲内にあり、開口部の幅X
は容器径の約1/6である。このような開口部形状であれ
ば粉粒体の保有量が反応器容積の20%であっても開口部
が粒子層中に常時埋もれる状態が維持される。
このように構成された横型反応器を使用して例えばオ
レフィンの気相重合などを実施する場合、独立した原料
ガスおよび冷却剤循環系がそれぞれのゾーンまたはゾー
ングループに接続されて原料ガスおよび冷却剤が上記ゾ
ーンに循環されると共に遷移金属化合物を含む触媒が撹
拌対象供給口10より供給され、重合生成物である粉粒体
3が撹拌機7により撹拌され下流側に移動して生成物抜
出口11より抜出される。このとき撹拌機7の回転数はフ
ルード数Frが0.05〜3.0の範囲、特に0.2〜2.0の範囲と
なるように回転させることが好ましい。フルード数は式 Fr=Rw2/g (ここにR:回転軸センターからパドル先端までの長さ、 w:角速度ラジアン/秒、g:重力加速度である。) で定義される。
また、容器内の粉粒体の保有量は20〜80容量%で連続
処理するのが好ましい。
生成物がポリマーであるとき、その種類を例示する
と、エチレンポリマー、プロピレンポリマー、ブテンポ
リマー、エチレンプロピレンコポリマー、エチレン−ブ
テン1コポリマー、プロピレン−ブテン1コポリマー、
プロピレン−ブテン1−エチレンコポリマーなどがあげ
られる。
上記のような横型反応器を用いてプロピレンの気相重
合を実施するプロセスを第5図に示す。横型反応器の第
1ゾーン8aおよび第2ゾーン8bから排出される未反応ガ
スであるプロピレンガスが排出ガスライン20を通ってサ
イクロン分離器30に導かれる。サイクロン分離器30で同
伴粒子を除去されたプロピレンガスはコンデンサ21で冷
却され一部液化される。コンデンサ21から気液混合状態
のプロピレンがセパレータ22に導かれここで気液分離さ
れる。セパレータ22から抜出されるプロピレンガスはブ
ロワー23により原料ガス供給口24より第1,第2ゾーン8
a,8b内に吹込まれる。一方セパレータ22から抜出される
液化プロピレンはポンプ25により送られて冷却剤注入口
27より第1,第2ゾーン8a,8b内に注入される。上記ガス
循環系に水素ガスおよびプロピレンガスが各々水素ガス
供給ライン28およびプロピレンガス供給ライン29を通し
て供給されるが、水素ガスの供給量は排出ガスライン20
の水素濃度により制御される。第3,第4ゾーンのガス循
環系はサイクロン分離器30を除く他は上記側ゾーンのも
のと同様に構成される。図には対応する構成要素に同一
の番号を付しダッシュを付して示している。
次に本発明の実施により得られたデータを具体的に示
す。
円筒状容器1の直径Dは430mm、長さLは1320mm、回
転軸の直径は110mm、平板パドルのクリアランスは、l1
=5mm、l2=5mm、S1=5mm、S2=10mmとした。各パドル
組の平板パドルの枚数は2枚とし、隔壁前後のパドル組
を除く各パドル組間での進み角は90゜とした。円筒状容
器1を4等分する位置に隔壁2,2′,2″を配置し、開口
部は第2図〜第4図に示したものと同形状で幅Xを25mm
とした。隔壁2,2′,2″の前後のパドル組間における下
流側ゾーンの平板パドルの進み角βを45゜とした。隔壁
を挟むパドル組の平板パドルの幅については、各ゾーン
の生成物抜出口側パドルの幅:(W2=40mm)、各ゾーン
の攪拌対象物供給側パドルの幅:(W1 1=50mm、W1 2=60
mm、W1 3=72mm)とした。円筒状容器1内にはあらかじ
め不活性ポリプロピレンを容器容積に対して60容量%仕
込み、回転軸5を回転数60rpm(Fr=0.826)で回転させ
温度70℃圧力22kg/cm2Gの重合条件下に円筒状容器1内
を安定させた。円筒状容器内が安定した後、撹拌対象物
供給口1より触媒を約1.5g/hrの割合で供給し、連続し
て重合反応を行った。反応の定常時における円筒状容器
内の粉粒体の保有量は容器容積に対し約65容量%であり
生成物抜出口11より平均ペース15kg/hrでポリプロピレ
ンを生産した。なお第2ゾーン8bの底部には排出口31を
設けここから粉粒体がサンプリングされた。
ポリプロピレンの生産は2種類のグレードについて行
われ、その中グレード1の生産時における未反応プロピ
レンガスに対する水素ガス平均モル比は排出ガスライン
20で0.045、排出ガスライン20′で0.001であった。また
グレード2の生産時においては排出ガスライン20で0.01
5、排出ガスライン20′で0.005であった。
得られたポリプロピレンについてつぎのポリマー試験
を行ない結果を表1に示す。
MFR(メルトフローレイト、測定法JISK6758)のA値
は第2ゾーンの底部排出口31からの採取ポリプロピレン
におけるMFR値である。
B値は生成物抜出口11からの採取ポリプロピレンのMF
R値である。
Q値はGPC(日本ウォーターズ製の液体クロマトグラ
フGPC150c)により得られた重量平均分子量を数平均分
子量で割った値で、ポリマーの溶融時における流動特性
を表わし、Q値が大きいほど流動特性が良好である。
F値は上記MFR測定時における測定時の荷重(通常は
2.16kg荷重)に対して、5倍(10.8kg)の荷重にした場
合のMFR値を通常の荷重時MFR値(上記B値)で割った値
であり、Q値と同様にF値が大きいほど上記流動特性が
良好となる。
なお実施例での重合反応修了時に各ゾーンの各保有量
を秤量したところ、第1ゾーンは12.2kg、第2ゾーンは
12.1kg、第3ゾーンは12.6kg、第4ゾーンは13.0kgであ
った。各ゾーンの保有量はほぼ同量であり、保有量の制
御がスムーズに行われていることが分かった。
〔比較例〕
実施例における三箇所の隔壁を取り除いた以外は実施
例と同じプロセス、同じ重合条件で重合反応を行った。
ただし各水素ガス供給ライン28、28′の水素供給量は実
施例の実績を参考にして、実施例のグレード1およびグ
レード2の水素供給割合を維持して生産した。
得られたポリプロピレンのポリマー試験結果を表2に
示す。なお表2中のグレード3はグレード1に相当する
水素供給量で生成したポリプロピレンでグレード4はグ
レード2に相当する水素供給量で生成したポリプロピレ
ンである。
表1および表2よりグレード1およびグレード2はグ
レード3およびグレード4に比べMFR格差の大きいポリ
プロピレンであり、またQ値およびF値が大きく、前記
流動特性が良いことが分かる。
〔発明の効果〕
本発明による横型反応器は隔壁により3つ以上のゾー
ンに分け、2つ以上のゾーングループ間で異なる雰囲気
に制御できるようにし、各ゾーン間での粒子の移動を逆
流がなくスムーズに行える構成としたので、任意の分子
量分布曲線を有する生成物が得られ、例えばポリプロピ
レンの場合は流動特性を向上させることが可能となる。
またRTDが向上するので触媒消費量が少く、隔壁間の粒
子の移動がスムーズであるので長期間の連続運転が可能
である。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明の実施例を示す横型反応器の縦断面であ
り、第2図は模型反応器内の粉粒体表面の位置の変動を
示す図であり、第3図は第1図におけるA−A断面図で
あり、第4図は第3図における回転軸5を90゜回転させ
た状態を示す。第5図は本発明の実施例の横型反応器を
使用したプロセスの系統図である。 1……円筒状容器、2……隔壁、3……粉粒体、4……
一般平板パドル、4s……攪拌対象物供給側パドル、4p…
…生成物抜出側パドル、5……回転軸、6……開口部、
7……撹拌機、8a,8b,8c,8d……第1,第2,第3,第4ゾー
ン、10……撹拌対象物供給口、11……生成物抜出口。

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】水平に中心軸を有する円筒状容器と、 前記水平中心軸に一致して配置される回転軸を有する撹
    拌機と、 前記円筒状容器の両端に各々配置された撹拌対象物の供
    給口および生成物の抜出口と、 前記回転軸と垂直に配置され下部に開口部を有し前記円
    筒状容器内部を3つ以上のゾーンに分ける2つ以上の隔
    壁とからなり、 上記3つ以上のゾーンはガスを循環及び供給する2つ以
    上の独立したガス循環系に接続されており、 前記円筒状容器内に存在する粒子層が前記隔壁の開口部
    を埋める状態で気相−固相反応を行う横型反応器におい
    て、 前記撹拌機は回転軸の軸方向の所定位置に1個以上の平
    板パドルを取付けたパドル組の複数組を含み、特に前記
    隔壁を挟んで対向し対を構成する2組のパドル組は、各
    対毎に下記(i)〜(v)の条件を満足し、各ゾーン間
    のパドル組の関係では条件(vi)を満足することを特徴
    とする横型反応器、 (i)10゜≦β≦45゜ (ii)D/100≦l1≦D/20 (iii)l2/l1≧1 (iv)1≦S2/S1≦3 (v)1<W1 n/W2≦4(1≦n≦N) (vi)1≦W1 n+1/W1 n<1.2(1≦n≦N−1) 〔上記式中の符号の意味は、 β:生成物抜出側パドルの撹拌対象物供給側パドルに対
    する回転方向進み角、 D:円筒状容器の内径、 l1:各ゾーンにおける容器内壁と撹拌対象物供給側パド
    ルの先端とのクリアランス、 l2:各ゾーンにおける容器内壁と生成物抜出側パドルの
    先端とのクリアランス、 S1:各ゾーンにおける撹拌対象物供給側パドルと隔壁と
    のクリアランス、 S2:各ゾーンにおける生成物抜出側パドルと隔壁とのク
    リアランス、 W1 n:撹拌対象物供給口から数えて第n番目の隔壁を挟む
    パドル組対の撹拌対象物供給側パドルの幅、 W2:隔壁を挟むパドル組対の各ゾーンの生成物抜出口側
    パドルの幅、 N:隔壁の数、 である。〕。
  2. 【請求項2】円筒状容器の一端に設けられた撹拌対象物
    の供給口が重合反応を生じさせる触媒の供給口である特
    許請求の範囲第1項記載の横型反応器。
  3. 【請求項3】気相−固相反応がオレフィンの重合反応で
    ありガス循環系に循環および供給されるガスが原料ガ
    ス、水素ガスおよび冷却剤としての液化ガスを含む特許
    請求の範囲第1項または第2項記載の横型反応器。
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