JP2504313Y2 - トランスファのブリ―ザ構造 - Google Patents

トランスファのブリ―ザ構造

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JP2504313Y2
JP2504313Y2 JP1649190U JP1649190U JP2504313Y2 JP 2504313 Y2 JP2504313 Y2 JP 2504313Y2 JP 1649190 U JP1649190 U JP 1649190U JP 1649190 U JP1649190 U JP 1649190U JP 2504313 Y2 JP2504313 Y2 JP 2504313Y2
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章裕 中尾
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Daihatsu Motor Co Ltd
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Description

【考案の詳細な説明】 【産業上の利用分野】
この考案は、自動車のトランスファにおけるブリーザ
構造に関する。
【従来の技術およびその問題点】 四輪駆動車の場合、前・後輪に駆動力を分配するため
のトランスファが設けられる。トランスファは、一般
に、トランスミッションやディファレンシャルに接続さ
れ、これらを介して伝達されるエンジンの動力を、前輪
や後輪に伝える。また、トランスファには、その取付け
剛性を高めるために、ケースをエンジン本体に連結する
補強ステーが設けられることも多い。 トランスファにおいても、トランスミッションなどと
同じように、ケースにはその上壁部等にブリーザ孔が設
けられる。このような動力伝達装置のケース内には、ギ
ヤやシャフトの下半分程度が浸かる程度の量の潤滑油が
入れられているが、装置作動時の熱の発生による温度上
昇に伴いケース内の圧力が高くなると、ケースのオイル
シール部などから油漏れが生じる虞れがでてくる。そこ
で、ケース内の空気を外部に逃がすためのブリーザ孔を
設けることによって、装置作動時のケース内の圧力上昇
を抑えるのである。 しかしながら、このようなブリーザ孔を設けた場合、
ブリーザ孔からのオイルの流出が問題となる。ギヤやシ
ャフトなとによって掻き上げられて飛散する潤滑油が、
ブリーザ孔から流出してしまうのである。潤滑油の量が
少なくなると、ギヤなどに潤滑油が十分に行き渡らなく
なり、装置の作動円滑性が悪化する。そこで、従来、ブ
リーザ孔を設けるにあたっては、なるべくオイル飛沫が
とどき難い、ギヤ類から離れた位置にブリーザ孔を設け
たり、ブリーザ孔の前方にオイル流出防止壁を設けるな
ど、種々の工夫を凝らしている。しかしながら、そのよ
うにしても、ブリーザ孔からの潤滑油の流出を完全に防
止することは困難であった。 本願考案は、以上のような事情の下で考え出されたも
のであり、潤滑油がブリーザ孔から流出しても、それを
ケース内に戻して潤滑油の量を一定に保ちうるように構
成されたトランスファにおけるブリーザ構造を提供する
ことを目的とする。
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決するため、本願考案では、次の技術的
手段を講じている。 すなわち、ケースが補強ステーを介してエンジン本体
に連結されるトランスファにおいて、上記ケースにブリ
ーザ孔を設けている一方、上記補強ステーの一部または
全部を、上記ブリーザ孔よりも上方に位置し、かつ内部
を外部と連通させる孔を有するパイプ状部材を用いて構
成しているとともに、上記ブリーザ孔と上記パイプ状部
材の下端とを管路によってつないでいる。
【考案の作用および効果】
先に述べたように、トランスファには、その取付け剛
性を高めるために、トランスファケースをエンジン本体
に連結する補強ステーが設けられることが多い。 本願考案では、このような補強ステーの一部もしくは
全部をパイプ状部材で構成し、このパイプ状部材をケー
スに設けるブリーザ孔よりも上方に位置させ、パイプ状
部材の下端とブリーザ孔とを管路でつなぐ。したがっ
て、ブリーザ孔から潤滑油が噴き出されても、それを再
びケース内に戻して、潤滑油の外部への流出を防止でき
る。ブリーザ孔から噴き出る潤滑油は、上記管路を介し
て上記パイプ状部材内に入り込み、そして、こうしてパ
イプ状部材内に一旦入り込んだ潤滑油は、管路を通って
ケース内に流れ落ちるからである。 このように、本願考案では、ケース内の潤滑油の量を
一定に保つことができることから、装置を常に良好に作
動させうる。また、本願考案では、補強ステーを油溜め
として都合良く利用するから、これに相当するものを別
途設ける必要もない。しかも、補強ステーを閉断面構造
のパイプ状部材によって構成することにより、補強ステ
ー自体の剛性を上けることができるので、補強ステー本
来の支持補強機能も高めることができる。また、パイプ
状部材には、その内部空間を外部と連通させる孔が設け
られるので、ブリーザ効果が損なわれるような問題も生
じない。
【実施例の説明】
以下、本願考案の実施例を図面を参照しつつ説明す
る。 第1図に、本実施例に係るトランスファ1の外観概略
図を示した。 図示例のトランスファ1は、いわゆるFF車をベースに
して構成される四輪駆動車において装備されるタイプの
ものであり、トランスミッション2に接続されたディフ
ァレンシャル3の後方に取り付けられている。また、ト
ランスファ1には、取付け剛性を高めるために、ケース
1aをエンジン本体4に連結する補強ステー5が設けられ
ている。この補強ステー5は、ケース1aの側方に配置さ
れており、前端部に設けられた連結片6をエンジン4の
後壁部にボルト止めされ、後端部をケース1aのステー連
結軸1bに固着されるなどして取付けられている。 なお、第1図において、符号7a,7bで示す部材は、デ
ィファレンシャル3に接続された左右の前輪駆動シャフ
トを示す。 また、上記トランスファ1は、第3図に示すように、
車両前後方向に同一軸線上に配置された入力シャフト8
と出力シャフト9を備える。上記入力シャフト8には、
ギヤ10,11、伝動シャフト12およびベベルギヤ13,14を介
して、ディファレンシャル3から回転が伝達される。ま
た、入力シャフト8の後端部には、ハブ体15が取り付け
られている一方、出力シャフト9の前端ハブ部9aには、
上記ハブ体15の外周歯に噛合しうるスプライン状歯を内
周に有するスリーブ16が軸方向移動可能に装着されてい
る。上記スリーブ16は、図示しない切り換え機構によっ
て、軸方向に移動させられる。スリーブ16が、前方にス
ライドして上記ハブ体15に噛み合うシャフト接続位置
(第3図に仮想線で示す位置)をとるときには、入力シ
ャフト8の回転が出力シャフト9を介して後輪に伝達さ
れ、後輪が前輪とともに駆動される。一方、スリーブ16
が、シャフト非接続位置(第3図に実線で示した位置)
をとるときは、出力シャフト9には回転が伝達されず、
後輪は駆動されない。 また、第2図に示すように、ケース1aの上壁所定部
に、装置作動時におけるケース1a内の圧力上昇を抑える
ためのブリーザ孔17が設けられている。装置作動時の熱
の発生による温度上昇に伴いケース1a内の圧力が高くな
ると、ケース内の潤滑油がケースのオイルシール部等か
ら漏れる虞れがでてくるからである。 ところで、このようなブリーザ孔を設けた場合、ブリ
ーザ孔からの潤滑油の流出が問題となることは前にも述
べたとおりである。 本願考案では、ケース1a内の潤滑油を一定量に保ちう
るように、上記補強ステー5を、ブリーザ孔17から流出
する潤滑油の一時的な油溜めとして有効利用する。すな
わち、補強ステー5の少なくとも一部をブリーザ孔17よ
りも上方に位置するパイプ状部材によって構成するとと
もに、このパイプ状部材の下端とブリーザ孔17とを管路
を介してつなぐ。 本例の場合、第1図および第2図に示すように、補強
ステー5の前方部を、パイプ状部材18によって構成し、
後方部を、上記パイプ状部材18の後端部にこれを抱くよ
うな恰好で連結された断面略コ字状のプレート状部材19
とによって構成されている。 上記パイプ状部材18は、ブリーザ孔17よりも上方に位
置し、上記プレート状部材19から前方斜め上方に延びた
あと折れ曲がって上方に延出するような形状を呈してい
る。パイプ状部材18の下端には、管20が取付けられてお
り、この管20とブリーザ孔17に装着した管21とを、ゴム
パイプ22によって接続している。 したがって、ケース1a内の潤滑油が、ギヤなどによっ
て掻き上げられて飛散し、ブリーザ孔17からケース外に
流出しても、それは、上記パイプ状部材18内に一旦導か
れた後、上記管20、ゴムパイプ22および管21をつたって
ケース1a内に流れ落ちる。また、ケース1a内の圧力が高
くなり、そのために潤滑油がパイプ状部材18内に一時的
に貯溜されるような場合でも、ケース1a内の温度の低下
に伴い圧力が下がれば、パイプ状部材18内の潤滑油は、
上記管20、ゴムパイプ22および管21内を流れ落ちて、ケ
ース1a内に流入する。 このように、本願考案では、潤滑油がブリーザ孔17か
らケース1a外に一旦流出しても、それを再びケース1a内
に戻すことができることから、潤滑油の減少を防止し
て、装置を常に良好に作動させうる。しかも、ブリーザ
孔17と上記パイプ状部材18とをパイプを介して接続する
ことにより、ブリーザ孔17からケース1a内に泥水が入り
込んだりする不都合も防止できる。 また、補強ステー5の一部を、閉断面構造のパイプ状
部材18によって構成することにより、補強ステー5の剛
性も高めることができる。したがって、補強ステー5に
よるケース1aの支持剛性もより高めることができる。 なお、ブリーザ効果の悪化を回避するため、上記パイ
プ状部材18には、内部空間を外部と連通させる孔が設け
られる。本例の場合、第1図に示すように、パイプ状部
材18の上端部に、パイプ23を挿着することによって、上
記孔を構成している。また、上記パイプ23は、その上端
部を下向きに折り曲げることによって、パイプ状部材18
内に水等が入り込み難いようにしている。 ところで、本願考案の範囲は、上述の実施例に限定さ
れるものではない。 たとえば、補強ステー全体を、パイプ状部材によって
構成するようにしても構わない。また、ブリーザ孔を複
数設けて、各ブリーザ孔をそれぞれ補強ステーのパイプ
状部材と管路を介してつなぐようにしてもよい。 さらに、本願考案を適用するにあたり、トランスファ
のタイプが特に問われることはなく、たとえば、FR車を
ベースとして構成される四輪駆動車において装備される
タイプのトランスファにも本願考案を問題なく適用でき
る。
【図面の簡単な説明】
第1図は本願考案の実施例に係るトランスファの外観概
略図、第2図は第3図のII-II線断面図、第3図は実施
例のトランスファの横断面図である。 1a……ケース、5……補強ステー、17……ブリーザ孔、
18……パイプ状部、20,21,22……管路。

Claims (1)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】ケースが補強ステーを介してエンジン本体
    に連結されるトランスファにおいて、 上記ケースにブリーザ孔を設けている一方、 上記補強ステーの一部または全部を、上記ブリーザ孔よ
    りも上方に位置し、かつ内部を外部と連通させる孔を有
    するパイプ状部材を用いて構成しているとともに、 上記ブリーザ孔と上記パイプ状部材の下端とを管路によ
    ってつないでいることを特徴とする、トランスファのブ
    リーザ構造。
JP1649190U 1990-02-21 1990-02-21 トランスファのブリ―ザ構造 Expired - Lifetime JP2504313Y2 (ja)

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DE102010036294A1 (de) * 2010-09-03 2012-03-08 Hydac Filtertechnik Gmbh System zur Be- und Entlüftung von ein Fluidvolumen ethaltenden Behältnissen

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