JP2504109B2 - 透明合成樹脂のシ―トないしフイルム,その製造方法,およびその用途 - Google Patents

透明合成樹脂のシ―トないしフイルム,その製造方法,およびその用途

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Description

【発明の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本発明は、積層安全窓材製造用に適した合成樹脂の連
続シートを製造する方法に関するものである。
[従来の技術] 合せガラスと呼ばれている2枚の無機ガラスと中間膜
との積層体は、安全窓材として自動車用のフロントガラ
スに広く用いられている、一方、近年合せガラスや1枚
の無機ガラスシートの内面(車内側)に1層あるいは多
層構造の合成樹脂層を設けた積層安全窓材が注目されて
いる。この積層安全窓材は、破損時に無機ガラスの破片
が車内側に突き出しにくいため、これによって人体が傷
つく可能性が小さく、合せガラスよりもさらに安全性が
高いと考えられている。特に、1枚の無機ガラスシート
を用いたこのタイプの積層安全窓材は、合せガラスより
も軽量化が可能であり、より有利と考えられている。
上記タイプの積層安全窓材(以下、BLWという)は、
通常光学的特性が高く、耐候性の良好な合成樹脂のフィ
ルムやシート(以下フィルムの意味を含めて単にシート
という)を無機ガラスシートや合せガラスシートに積層
して製造される。合成樹脂シートは1層ないし多層構造
のシートで、特にその露出面となる表面は、耐擦傷性な
どと呼ばれる傷付きにくさを要求され、多くの場合ハー
ドコートと呼ばれる硬い塗膜や自己修復性と呼ばれる傷
付いても経済的にその傷が消失する性質を有する合成樹
脂層で形成される。1層の合成樹脂シートや多層の合成
樹脂シートの各層は、キャスト成形や押出成形で形成さ
れ、特にキャスト成形方法が光学的特性の高いシートや
層を形成する方法として適している。BLWの露出面とな
る表面層や1層の合成樹脂シートの場合、その露出面の
要求特性により、その材料はハードコート塗膜や架橋合
成樹脂から構成され、キャスト成形がほぼ唯一の成形手
段である。
キャスト成形とは、流動性の材料を基材表面上に流延
して硬化ないし固化してシートないしフィルム状の層を
形成する方法である。流動性の材料としては、合成樹脂
の溶液や分散液、反応硬化して合成樹脂となりうる液状
の反応性原料混合物、液状ないし固体の反応性原料混合
物の溶液や分散液などをいう。溶液や分散液の場合、溶
媒や分散液が蒸発等により除去されて固化し、さらに場
合によっては反応が起って硬化し、固体の合成樹脂とな
る。溶剤や分散媒などを含まない液状の反応性原料混合
物の場合、反応により硬化し合成樹脂となる。流延され
た材料は自重により平滑な表面が形成され、その状態で
固化しない硬化するので、表面の光学特性が優れた層が
形成される。
キャスト成形により積層安全窓材製造用のシートを連
続的に成型する方法は公知であり、たとえば、特開昭53
−27671号公報、特開昭55−105534号公報、特開昭56−1
62618号公報、特開昭60−48312号公報、特開昭60−7120
5号公報、特開昭60−71213号公報などに記載されてい
る。この方法は、特にポリウレタン系樹脂シートの成形
に適している。特に、溶剤を含まないポリウレタン系樹
脂を形成しうる反応性混合物をキャスト成形することに
より、比較的厚い(たとえば0.1mm以上)のシートを1
段キャストで成形できる。また、予め成形した合成樹脂
シート上に流動性材料をキャスト成形することにより、
流動性材料の固化ないし硬化した合成樹脂表面層を有す
る多層構造のシートを製造することができる。この場
合、下地の合成樹脂シートをキャスト法で製造すること
ができ、いわゆる多段キャスト法で多層構造のシートを
製造できる。
[発明が解決しようとする課題] 連続キャスト成形方法において、通常一方向に移動す
る基体の表面に流動性材料を供給する方法が採用され
る。成形されたシートは、ほぼ一定の巾を有する連続シ
ートである。無機ガラスシート等と積層する場合、この
シートを所定の長さに切り出して使用する。自動車用フ
ロントガラスは、通常、自動車の前方側に膨出している
とともに長辺が下方に凸の弧状をなした形状を有してい
る。従って、連続シートから切り出されるシートは、ほ
ぼ長辺が弧状をなす扇形を有する。第2図に連続シート
の平面図を例示する。連続シート1は図左右に連続した
ものであり、そこから切り出されるシート2は長辺3,4
が下方に凸の弧状をなした形状を有する。この形状の場
合、連続シート1の内、切り出されたシート2の上長辺
3の上方中央部分および下長辺の下方両側部分は使用さ
れずに廃棄される。この廃棄部分は、経済的に無視でき
ないものである。特に、将来自動車フロントガラスの形
状の複雑化が進み、長辺の弧の径が小さくなると、この
廃棄部分の面積が増大するものと考えられ、その対策が
必要となると思われる。
一方、自動車フロントガラスにおいて、従来より運転
者の受けるまぶしさを低減するために上部を着色して光
透過性を低減させることが行なわれている。合せガラス
においては、上部を帯状に着色した中間膜を用いてこの
ようなフロントガラスが製造されている。前記のよう
に、フロントガラスの上辺は大略弧状をなしているが、
正面からのみかけ上はほぼ直線状をなす。このために
は、切り出されたシートの帯状着色部の巾はほぼ一定で
ある必要がある。たとえば、前記第2図において、帯状
着色部と非着色部との境界線5は上長辺3とほぼ平行な
下に凸の弧状である必要がある。この境界線5と上長辺
3の間が着色部である。ポリビニルブチラール樹脂など
の中間膜においては、直線状の帯状着色部を有するシー
トを不均等延伸し帯状着色部を下に凸の弧状とする。た
とえば、第2図において、直線状の境界線6[境界線6
の上方が着色部]を有するシート1を円錐形ロールを用
いて図左右方向の延伸率が上方で小、下方で大として、
境界線6が境界線5となるように不均等延伸する。
上記のような不均等延伸が可能であるためには、シー
ト1は可塑性でなくてはならない。ところが、前記のよ
うに、BLW用のシートの場合、その少くとも露出面とな
る表面を有するシートはハードコート塗膜や架橋合成樹
脂であることが多く、これらは可塑性が低いか可塑性を
ほとんど有しない。従って、直線状の帯状着色部を有す
るシートから不均等延伸で前記のような弧状の帯状着色
部を有するシートにすることはできない。
BLW製造後、その合成樹脂層表面を部分着色し、前記
のような部分着色BLWとすることは可能である。しか
し、この後着色方法は生産性が低く経済性に問題があ
る。また、合成樹脂層表面の耐汚染性等の表面特性を高
める必要上、その表面の材質によっては着色剤の浸透性
が低く後着色が困難となる場合もある。
[課題を解決するための手段] 本発明は、キャスト成形方法において合成樹脂材料を
吐出する吐出ダイを連続基体の移動方向にたいしてほぼ
直角方向に移動させることにより、前記課題を解決する
ものである。本発明は、この手段による連続シートの製
造方法、それによって製造された連続シート、およびそ
の連続シートから切り出されたシートを用いたBLWなど
の積層安全窓材、に関するものである。
第1図は本発明の方法を説明するためのキャスト成形
装置の模式的な平面図である。図右方向に連続的に移動
する連続基体10上に、該基体の移動方向に対してほぼ直
角方向き延びた線状出口を有する吐出ダイ11より合成樹
脂材料12が供給される。合成樹脂材料12は、連続基体10
上に流延し、次いで硬化して平滑な連続シート13とな
る。吐出ダイ11は連続基体10の移動方向とほぼ直角方向
(図示)に連続的にあるいは断続的に往復移動しながら
合成樹脂材料を供給する。仮に、定速で移動する連続基
体10に対し吐出ダイ11を単振動させると、得られるシー
トは、サイン曲線をなす連続シートとなる。また、吐出
ダイ11の往復移動速度を変えることにより曲率を変える
ことができ、さらに吐出ダイ11を一時停止させたり往復
移動速度を途中で変更したりして、種々の形状の連続シ
ートとすることができる。第1図は、図上端で一時停止
する以外は単振動で吐出ダイ11を往復移動させた場合の
連続シート13の形状を示す。
本発明の方法により得られたシートを用いることによ
り前記問題点が解決される。即ち、第2図における上下
の長辺3,4の曲線とシート13の上下の曲線を近似したも
のとすることにより、前記シートの廃棄部分が少なくな
り、経済性が高まる。それにも増して、吐出ダイ11より
着色合成樹脂材料と無着色合成樹脂材料12とをその長さ
方向に隣接させて同時に連続基体10上に供給することに
より、曲線状の境界線14を持つ帯状着色部分を有するシ
ート13が得られるという利点は大きい。
第3図に、第1図における吐出ダイ11部分の巾方向
(図上下方向)の断面を示す。図左右方向に移動しうる
吐出ダイ11には、着色合成樹脂材料(a′)と無着色合
成樹脂材料(b′)が導入され、その先端部15よりそれ
ぞれ連続基体10上に吐出される。これによって、着色部
分(A)と無着色部分(B)が境界線14で隣り合った連
続シートが得られる。境界線14は、むしろ明瞭でない方
が好ましい。いわゆる「ぼかし」と呼ばれる部分を形成
するために、着色部分(A)から無着色部分(B)の方
向に徐々に着色濃度が低下するように、吐出ダイ11内の
境界領域で両材料を混合ないし重ね合せることが好まし
い。第4図にそのような混合部分を有する吐出ダイの部
分断面図を示す。図示したような混合部分を設けること
により、その部分で着色合成樹脂材料(a′)と無着色
合成樹脂材料(b′)とが混合されて吐出され、巾をも
った境界領域16が形成される。混合部分は図示した静的
混合手段に限られるものでなく、強制混合手段や両材料
の接触時間を長くして拡散混合させる手段を採用するこ
ともできる。また、混合することなく両材料を両材料の
厚さの比が変化するように重ね合せて同様の境界領域を
形成することもできる。
第5図は、本発明の前記合成樹脂シートを製造する方
法の他の例を示すためのキャスト成形装置の模式的平面
図である。第6図は、その側面図であり、シートの厚さ
方向に拡大して示す。図右方向に連続的に移動する連続
基体20上に、線状出口21を有する吐出ダイ22より2種の
合成樹脂材料(a′)23,(b′)24が供給される。合
成樹脂材料(a′),(b′)23,24は一部分が重なっ
た状態で連続基体20上に流延し、次いで図示していない
加熱炉中で硬化して均一な厚さと平滑な表面を有する長
尺の透明合成樹脂シート25となる。その結果、シート25
には合成樹脂材料(a′)23が硬化してなる着色透明合
成樹脂(a)からなる着色透明帯域(A)、合成樹脂材
料(b′)24が硬化してなる透明合成樹脂(b)からな
る透明帯域(B)、および両合成樹脂が重なり合った透
明境界帯域(C)が図のように形成される。また、図の
ように合成樹脂材料(a′)23が流延する範囲(巾方向
の長さ)をx、合成樹脂材料(b′)24が流延する範囲
をy、両者が重なり合って流延する範囲をzとすると、
帯域(A)の巾はx−z、帯域(B)の巾はy−z、帯
域(C)の巾はzとなる。
合成樹脂シート25は第5図左右方向に延びた長尺のシ
ートであり、このシート25はそれぞれシートの長さ方向
に延びた着色透明帯域(A)、透明帯域(B)、および
透明境界帯域(C)を有し、それらの帯域の境界(帯域
(A)と帯域(C)の境界、および帯域(B)と帯域
(C)の境界)が平行にかつ曲線をなして存在する。こ
の透明境界帯域(C)が前記ぼかしの部分であり、たと
えば透明帯域(B)が無着色透明合成樹脂からなる場
合、透明境界帯域(C)は巾方向に透明帯域(B)から
着色透明帯域(A)に向って徐々に色濃度が上昇する帯
域である。第7図は第5図I−I′断面を示す拡大部分
断面図である。ただし、シートの巾方向に比べて厚さ方
向により拡大して示す。着色透明帯域(A)は着色透明
合成樹脂(a)からなり、透明帯域(B)は着色透明合
成樹脂(a)とは色の相違以外はほぼ同じ透明合成樹脂
(b)からなる。この透明合成樹脂(b)は、無着色透
明合成樹脂または着色透明合成樹脂(a)とは異る色濃
度あるいは異る色に着色された着色透明合成樹脂である
ことが好ましく、特に無着色であるか着色透明合成樹脂
(a)と同系色でかつより薄く着色された着色合成樹脂
が好ましい。なお、着色の有無あるいは色の相違を除い
て(a)(b)両者の合成樹脂としてはほぼ同じ合成樹
脂(種類は勿論組成や物性等がほぼ同じ合成樹脂)が用
いられ、好ましくは同一の合成樹脂が用いられる。
透明境界帯域(C)は、第7図に示すように着色透明
合成樹脂(a)と透明合成樹脂(b)がシートの厚さ方
向に重なり合い、しかも着色透明合成樹脂(a)の層の
厚さと透明合成樹脂(b)の層の厚さがシートの巾方向
(図左右方向)に徐々に変化している帯域であることが
好ましい。即ち、帯域(C)の帯域(A)に接する側か
ら帯域(B)に接する側に向って着色透明合成樹脂
(a)の層の厚さが徐々に薄くなり透明合成樹脂(b)
の層の厚さが徐々に厚くなる(両者の層厚の合計はどの
位置においも同じ)なるように変化している帯域であ
る。なお、帯域(C)において着色透明合成樹脂(a)
の層と透明合成樹脂(b)の層とはどちらが上になって
もよいことは勿論である(シートの2つの面は区別され
ることがある−即ち基体に接して形成された面と基体に
接することなく形成された面)。
透明境界帯域(C)における着色透明合成樹脂(a)
と透明合成樹脂(b)とが接触する境界面(第7図でそ
の断面を点線で示す)は必ずしも明瞭なものではない。
この境界面は2種の流動する合成樹脂材料が接触して形
成される面であるので微視的にみると2種の材料が境界
面で拡散したり乱流の発生により混合したりすることが
あるためである。しかし巨視的にみれば境界面が存在し
帯域(C)において色が徐々に変化する。また、この境
界面は色についての境界面であって合成樹脂としての境
界面は実質的に存在しないことが好ましい。即ち、色の
不連続が生じる境界面であっても2種の透明合成樹脂
(a)(b)は実質的に不連続境界を有することなく接
していることが好ましい。特にこの境界面において合成
樹脂の物理的物性(強度など)が不連続であってはなら
ない。しかし、他の物性の多少の不連続は許容される。
たとえば、着色透明合成樹脂(a)は染料や顔料などの
着色剤を有している必要があるが、透明合成樹脂(b)
は着色剤がなくてもよく種類の異る着色剤を有していて
もよい。また、着色剤の退色を防ぐなどの目的で紫外線
吸収剤などの安定剤を着色透明合成樹脂(a)に多く配
合し、透明合成樹脂(b)には安定剤をより少く配合す
るか配合しない場合があるように、2種の透明合成樹脂
(a)(b)の物性の相違がある場合もある。これらの
物性の多少の相違あるいは少量の添加剤の配合の相違を
除き、2種の透明合成樹脂は実質的に同一の合成樹脂で
あることが好ましい。また、この境界面は平面でなくて
もよく、たとえば第7図に示した境界面の断面は曲線で
あってもよい。
第8図は吐出ダイ22の断面図(8−1)と拡大部分底
面図(8−2)であり、断面図(8−1)の断面はII−
II′で示す。吐出ダイ22は第1の入口26、第2の入口2
7、扇状に広がった第1の流路28、扇状に広がった第2
の流路29、線状出口21、および第1の流路と第2の流路
を隔離し、その末端が線状出口21に至る手前に終る隔壁
30を有する。合成樹脂材料(a′)23は入口26から導入
され、流路28を拡がりながら流れて線状出口21から吐出
され、同様に合成樹脂材料(b′)24は入口27から導入
され流路29を通り線状出口21から吐出される。流路28と
流路29は線状出口21に至る直前で1つの流路となり、そ
の上流側まで隔壁30で仕切られている。流路28の巾は断
面図(8−1)の切断位置(II−II′断面)である手前
側で狭く(範囲は約x−z)、その奥側で広い(範囲は
約x)。逆に、流路29の巾は切断位置である手前側で広
く(範囲は約y)、その奥側で狭い(範囲は約y−
z)。隔壁30は第8図底面図に示すように線状出口21の
厚さ方向に対して傾斜している。即ち、線状出口の厚さ
方向(図上下方向)を0度、それに対して直角方向(線
状出口の長さ方向)を90度とすると、その傾斜角度θは
0<θ<90の範囲にある。この傾斜角度が90度に近い程
範囲zは広くなり、0度に近い程狭くなる。2種の合成
樹脂材料(a′)(b′)23,24の流れは隔壁30の下端
の下流で重なり合い、その重なりを保って線状出口21か
ら吐出される。隔壁30の下端の巾は、必ずしも範囲zと
一致しない。なぜなら、隔壁30の下端と線状出口21の間
や線状出口から吐出された合成樹脂材料が高粘度となっ
て流動性が失なわれるまでの間で重なり合いの範囲が多
少変化することが少くないからである(多くの場合、重
なり合いの範囲は拡大する)。
本発明において吐出ダイ22中の隔壁30の位置や形状な
どは上記の例に限られるものではない。たとえば、隔壁
30の下端、即ち下流方向末端は線状出口21まであるいは
それよりも突出して延びていてもよい。この場合、2つ
の合成樹脂材料(a′)(b′)23,24の流れは線状出
口21を出たところであるいはそれよりもさらに下流で接
触しかつ重なり合う。また、両材料が比較的高粘度であ
り流路中を主に層流で流れる場合、隔壁の末端はさらに
上流側に存在していてもよい。極端な場合、流れを扇状
に拡げる前に2つの流れにねじりを与え、2つの流れが
1つの扇状流路を部分的に重なるように流れて線状出口
から吐出するように吐出ダイの供給口近傍に隔壁を設け
ることもできる。
第9図(9−1)〜(9−4)は、吐出ダイの他の例
を示す部分平面図(9−1)、部分断面図(9−2)、
断面図(9−3)、および横断面図(9−4)である。
吐出ダイ40は合成樹脂材料を導入する入口41と図左右方
向に延びた線状出口42を有し、入口41から線状出口42へ
線状出口の長さ方向に拡大する扇状の流路43を有してい
る。入口41は隔壁44で仕切られ、仕切られた一方45から
第1の合成樹脂材料(a′)が導入され、他方46から第
2の合成樹脂材料(b′)が第1の材料よりも多量に導
入される。図(9−1)に示すように隔壁44は、線状出
口42の巾方向である0度(図上下方向)と線状出口の長
さ方向である90度(図左右方向)との間の角度に傾斜し
て設けられている。2種の合成樹脂材料の流れは、隔壁
44下端で重なり合って接触し、さらに流れの巾を拡大し
ながら線状出口42に至り、そこから吐出される。
図(9−3)に示すように、入口41から導入された合
成樹脂材料は図左方向に拡がることともに図下方へ流下
し、線状出口42から吐出される。このとき、仕切られた
入口の一方46から材料は、入口の他方45から導入された
材料よりも多量であるので、その吐出範囲は、他方の吐
出範囲xよりも広くなる。しかも傾斜した隔壁44で2つ
の材料の流れがねじられることにより2つの材料が重な
って吐出される部分が生じ、その範囲はzとなる。流路
43の横断面形状は図(9−4)に示すものであり、材料
の流れの上流の流路の厚い部分で各材料が主として図
(9−3)の左右方向に流れ、材料の流れ下流の流路厚
の薄い部分で主として図(9−3)の下方に流れるた
め、各材料の境界は図(9−3)点線で示した線とな
る。
第10図(10−1),(10−2)は、さらに他の吐出ダ
イの例を示す部分平面図(10−1)と部分断面図(10−
2)である。吐出ダイ50は、2つの入口51と同52を有
し、第1の入口51からは第1の合成樹脂材料(a′)が
導入され、第2の入口52からは第2の合成樹脂材料
(b′)が第1の材料よりも多量に導入される。隔壁53
は第1の入口奥から図(10−1)右方へ延び、その下端
は前記図(9−4)で示したような流路厚の厚い部分の
中程まで達している。この隔壁53の下端部分における断
面図が(10−2)である。いずれの図においても、隔壁
53は図左右方向に延びる線状出口54に対して傾斜してい
る。
上記隔壁は2つの流れを重ね合わすことができるもの
である限り、その形状などが限定されるものではない。
たとえば、第9図に示した隔壁において、その断面(流
れ方向に垂直な方向の断面)の形状は図示した直線状は
勿論、流れの重ね合せをより効果的に行うためにS字状
とし、流れにねじりを与えることもできる。また、重ね
合せ部分zの巾の調節は隔壁で行うことは勿論、2種の
合成樹脂材料の流量や圧力を変化させることによっても
行うことができる。
本発明の方法において、吐出ダイとしては、前記構造
を有するTダイが好ましい。Tダイにはストレートマニ
ホールド型、コートハンガー型、フィッシュテール型な
どがあり、いずれの型のTダイも使用することができ
る。特に、コートハンガー型のTダイの使用が好まし
い。本発明の方法において、連続基体としては、表面非
接着性のフィルムやシートを使用することが好ましい。
たとえば、ポリエチレンテレフタレート系樹脂などの合
成樹脂のフィルムやシートやスチールベルトなどの表面
を非接着性化処理したものが適当である。また、連続基
体は多層シートの下層(場合によっては上層)となるフ
ィルムやシートであってもよい。たとえば、ハードコー
ト塗膜を有するポリエチレンテレフタレート系樹脂フィ
ルムを接着性合成樹脂で無機ガラスシートに積層したタ
イプのBLWの場合、連続基体をこのポリエチレンテレフ
タレート系樹脂フィルムとし(その下に固定したあるい
はこのフィルムと伴い移動する支持基体を設けることが
できる)、その上にハードコート塗料を本発明の方法で
塗布硬化し、BLW用のハードコート付フィルムとするこ
とができる。
吐出ダイの移動手段は種々のものを採用できる。たと
えば、ネジスクリュー付の電動モーターやサーボモータ
ーで駆動することができる。これらは、その移動速度や
往復周期などを任意に制御できるものであることが好ま
しい。これによって、BLWの形状や大きさに合せて最適
の形状や巾の連続シートを製造することが可能となる。
前記したキャスト成形方法は、多層シートを連続的に
製造する方法に適用することができる。例えば、前記方
法で形成されたシート上に、第2のシートを積層する方
法、第2の合成樹脂材料をキャストして硬化させる方
法、などで多層シートを形成することができる。特に、
前記方法で形成されたシート上に第2の合成樹脂材料を
流延し硬化させる多段キャスト成形方法が好ましい。
第11図に2段キャスト成形方法で2層シートを製造す
る方法を示す。第11図(11−1)は,2段キャスト成形装
置を示す斜視図であり、第11図(11−2)は製造された
2層シートの断面を示す断面図である。連続基体(60)
上に先ず第1の吐出ダイ(61)より合成樹脂材料(62)
が吐出される。この第1の吐出ダイ(61)は前記第9図
に示した吐出ダイである。この吐出ダイ(61)は図左右
方向に往復移動しながら色の異なる合成樹脂材料(62)
を吐出し、吐出された合成樹脂材料(62)は流延し、図
示されていない加熱炉を通り、部分的にあるいは完全に
硬化して第1の合成樹脂からなるシート(63)となる。
この第1の合成樹脂からなるシート(63)は、前記した
ように着色透明帯域(A)透明帯域(B)および境界帯
域(C)を有する。引き続いて、形成されたシート(6
3)上に、第2の合成樹脂材料(64)が第2の吐出ダイ
(65)より供給される。この第2の合成樹脂材料(64)
は無着色のあるいは均一に着色された合成樹脂を形成す
る材料が好ましい。また、第2の吐出ダイ(65)は固定
されていることが好ましい。吐出された第2の合成樹脂
材料(64)は流延し、次いで硬化される。図(11−2)
に示すように、得られた積層シート(66)は2層構造を
有し、下層(67)は第7図に示したように着色透明帯域
(A)透明帯域(B)および境界帯域(C)を有する。
上層(68)は、無色の、あるいは均一に着色された透明
合成樹脂からなる。
多層シートの多段キャスト成形方法による製造は、第
11図に示した方法に限られるものではない。例えば、第
11図において、第1の吐出ダイと第2の吐出ダイの位置
を代えて2層シートを製造することができる。即ち、連
続基体(60)上に先ず第2の吐出ダイ(65)から第2の
合成樹脂材料(64)を吐出して流延して硬化させ、続い
て第1の吐出ダイ(61)から第1の合成樹脂材料(62)
を吐出させ、それを流延して硬化させることによって、
下層が第2の合成樹脂からなり、上層が第1の合成樹脂
(着色透明帯域(A)等を有する)からなる2層シート
を製造することができる。
本発明における合成樹脂の連続シート(前記積層シー
トを含む)の巾は、その主な用途である自動車用窓材の
大きさにより、好ましくは50cm以上である。巾の上限は
特にはないが、通常約2〜3mである。またシートの厚さ
は0.04〜4mm、特に0.06〜2mmが好ましい。積層シートの
場合は、その全体の厚さは0.2〜4mm、特に0.4〜2mmが好
ましく、その内薄い方の層の厚さは0.04〜1mmが好まし
い。さらに、帯域(C)の巾は、シートの巾の1/3以
下、特に1/5以下が好ましい。また、下限は約1cm、特に
約3cmが好ましい。
本発明における合成樹脂の連続シート(前記積層シー
トを含む)は、自動車用あるいは建築用の積層安全窓材
を製造するための材料として用いられる。即ち、この連
続シートから適当な大きさのシートを切り出し、そのシ
ートを透明な無機ガラスシートや有機ガラスシートと直
接に、あるいは接着剤や他の合成樹脂のシートやフィル
ムなどとともに積層して積層安全窓材が製造される。特
に、自動車用フロントガラスとして用いられるBLW用の
材料として適している。
本発明における連続シートが1層の合成樹脂からなる
場合、そのシートはBLWの表面層あるいは内部層とな
る。表面層となる場合はその合成樹脂は自己修復性の高
い架橋型ポリウレタン系樹脂であることが好ましく、内
部層となる場合はその合成樹脂は機械的強度の高い(表
面層よりも低い自己修復性を有していてもよい)熱可塑
あるいは架橋型のポリウレタン樹脂であることが好まし
い。本発明における連続シートの合成樹脂が表面層とな
る場合は特に高い自己修復性と機械的強度とを兼ね備え
た架橋型のポリウレタン樹脂であることが好ましい。ま
た、前記の積層シートは、その片面を表面層とし、他面
を積層面として上記無機ガラスシート等の直接にあるい
は接着層を介して積層しBLWを製造することができる。
この表面層としては自己修復性の高い架橋型ポリウレタ
ン系樹脂が好ましく、この表面層は前記多段キャスト成
形法によって積層シートの上層としてあるいは下層とし
て形成される。表面層とならない層は、機械的強度の高
い(表面層よりも低い自己修復性を有していてもよい)
熱可塑あるいは架橋型のポリウレタン樹脂が好ましい。
この内部層となる層の表面を積層面として積層シートを
無機ガラスシートと積層してBLWを製造することができ
る。
透明合成樹脂としてはポリウレタン系樹脂が特に好ま
しいが、他の流動性の合成樹脂材料(溶融合成樹脂や反
応して合成樹脂となる流動性の反応性原料混合物)から
形成される透明合成樹脂であってもよい。ポリウレタン
系樹脂としては無黄変性のポリウレタン系樹脂(芳香核
に直接結合するイソシアネート基を有する芳香族ポリイ
ソシアネートを使用して得られるポリウレタン系樹脂は
黄変性であり、脂肪族ポリイソシアネート、脂環族ポリ
イソシアネート、および芳香核に直接結合していないイ
ソシアネート基のみを含む芳香族ポリイソシアネートを
使用して得られるポリウレタン系樹脂は無黄変性であ
る)が使用される。ポリウレタン系樹脂は熱可塑性を有
する線状のポリウレタン系樹脂であっても熱可塑性を有
しない架橋型ポリウレタン系樹脂(熱可塑性ポリウレタ
ン系樹脂とも呼ばれる)であってもよい。また、ポリウ
レタン系樹脂は前記したように高い自己修復性、高い機
械的強度、またはそれ両方の性質を有していることが好
ましい。高い自己修復性を有するポリウレタン系樹脂は
公知であり、たとえば、特開昭61−138671号公報、特開
昭61−138672号公報、特公昭58−29815号公報などに記
載されている。高い機械的強度を有するポリウレタン系
樹脂は公知であり、たとえば、特開昭57−176157号公
報、特開昭59−135216号公報、特開昭60−157856号公報
などに記載されている。高い自己修復性と高い機械的強
度の両方の性質を有しているポリウレタン系樹脂は公知
であり、たとえば、特開昭60−71253号公報、特開昭60
−222249号公報、特開昭61−281118公報などに記載され
ている。
本発明の前記キャスト成形方法は、特に合成樹脂材料
として実質的に溶剤を含まない反応性原料混合物を用い
てキャスト成形する方法(バルクキャスト成形方法とも
呼ばれる)で製造されることが好ましい。この反応性原
料混合物はポリオールとポリイソシアネート化合物を主
たる原料成分とし、多くの場合低分子量のポリオールや
ポリアミンなどからなる鎖伸長剤をさらに含み、その他
少量の触媒が配合される。また、前記のように合成樹脂
材料(a′)と合成樹脂材料(b′)の少くとも一方の
反応性原料混合物には着色剤が配合される。さらに、必
要により、紫外線吸収剤、酸化防止剤、光安定剤などの
安定剤やキャスト成形における反応性原料混合物の流れ
性やぬれ性を改良するレベリング剤などの成形性向上剤
などを配合することができる。しかし、無機質充填剤な
どの合成樹脂の透明性を低下させる配合剤の配合は好ま
しくない。
上記ポリオールとしては、ポリエステル系ポリオー
ル、ポリカーボネート系ポリオール、ポリオキシテトラ
メチレン系ポリオール、およびそれらの併用が好まし
い。また、各ポリオールも分子量や水酸基数の異るポリ
オールの組み合せからなっていてもよい。その分子量
は、水酸基価で表わして約20〜500、好ましくは40〜40
0、が好ましく、水酸基数は約2〜4、特に約2〜3が
好ましい。なお、2種以上のポリオールを併用する場合
のこれらの値は平均値である。高分子量の(即ち、低水
酸基価の)ポリオールを用いる場合は、鎖伸長剤を併用
することが好ましい。鎖伸長剤は低分子量(通常は200
以下)のポリオールや比較的低分子量のポリアミンであ
り、たとえばエチレングリコール、1,4−ブタンジオー
ル、1,6−ヘキサンジオール、ジエタノールアミン、ジ
メチロールプロピオン酸、ヘキサメチレンジアミン、イ
ソホロンジアミンなどがある。ポリイソシアネートとし
ては、前記のように芳香核に直接結合したイソシアネー
ト基を有しないポリイソシアネートが用いられる。具体
的には、たとえばメチレンビス(シクロヘキシルイソシ
アネート)、イソホロンジイソシアネート、ヘキサメチ
レンジイソシアネート、キシリレンジイソシアネートま
たはそれらのウレア変性体、プレポリマー型変性体、ア
ミド変性体などの変性体が好ましい。特に、脂環族系ジ
イソシアネート、脂肪族ジイソシアネート、およびそれ
らの変性体が好ましい。これら反応性原料を混合した、
あるいはそれらの一部を反応させて得られたプレポリマ
ーと残りの原料とを混合した、混合物を反応硬化するこ
とによりポリウレタン系樹脂が得られる。
【図面の簡単な説明】
第1図は、本発明の方法を説明するためのキャスト成形
装置の模式的断面図である。 第2図は、BLW用のシートと自動車用ガラスシートとの
関係を示す平面図である。 第3図は、第1図における吐出ダイ部分の巾方向(同上
下方向)の断面を示す断面図である。 第4図は、第3図に示した吐出ダイとは異なる構造の吐
出ダイの断面図である。 第5図は、第1図とは別のキャスト成形装置を示す模式
的平面図である。 第6図は、第5図の装置の側面図である。 第7図は、第5図に示されたシートの切断面を示す部分
断面図である。 第8図は、第5図における吐出ダイの断面図(8−1)
と拡大部分底面図(8−2)である。 第9図は、さらに別の吐出ダイを示す、部分平面図(9
−1)、部分断面図(9−2)、断面図(9−3)、お
よびこの断面図(9−3)の断面に対して直角方向の断
面を示す断面図(9−4)である。 第10図は、さらに別の吐出ダイを示す部分平面図(10−
1)と部分断面図(10−2)である。 第11図は、2段キャスト成形方法を説明するための2段
キャスト成形装置の斜視図(11−1)と得られた2層シ
ートの部分断面図(11−2)である。 1,13……連続シート 10,20,60……連続基体 11,22,40,50,61……吐出ダイ 12,24,62……合成樹脂材料 30,44,53……隔壁
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭55−51739(JP,A) 特開 昭61−268413(JP,A) 特開 昭50−10856(JP,A) 実開 昭55−87335(JP,U) 特公 昭42−26944(JP,B1) 実公 昭49−3637(JP,Y2)

Claims (11)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】一方向に移動する連続基体の表面上に該基
    体の移動方向に対してほぼ直角方向に延びた線状出口を
    有する吐出ダイから透明な合成樹脂となる合成樹脂材料
    を供給して流延し、該材料を該基体上で硬化ないし固化
    して透明合成樹脂のシートないしフィルムを製造する方
    法において、吐出ダイを該基体の移動方向に対してほぼ
    直角方向に連続的にあるいは断続的に往復移動させるこ
    とを特徴とする弧状部分を有する透明合成樹脂のシート
    ないしフィルムの製造方法。
  2. 【請求項2】線状出口から色の異る複数の合成樹脂材料
    を線状出口の長さ方向に分割しかつ隣接して吐出させ
    て、曲線をなす着色帯域を有するシートないしフィルム
    を製造する、請求項1記載の方法。
  3. 【請求項3】色の異る2種の材料を線状出口から隣接し
    て吐出するとともに、吐出ダイ内でそれら材料の隣接部
    分を混合するないし重ね合せる、請求項2記載の方法。
  4. 【請求項4】2種の合成樹脂材料が導入される2つの入
    口とそれらが吐出される1つの線状出口を有し、かつ線
    状出口部であるいは2つの入口から線状出口に至るまで
    の吐出ダイ内で両材料の流れが接触するように合流させ
    しかも両材料の流れが該接触部で線状出口の厚さ方向に
    重なるように傾斜させた隔壁を有する、吐出ダイを用い
    て上記2種の合成樹脂材料を吐出することによって、色
    が連続的に変化した帯域を含む透明合成樹脂のシートな
    いしフィルムを製造する、請求項3記載の方法。
  5. 【請求項5】色の異る複数の合成樹脂材料の一方が着色
    透明の合成樹脂を形成する材料(a′)で、他方が無色
    あるいは材料(a′)とは異なる色または異なる色濃度
    に着色された透明の合成樹脂を形成する材料(b′)で
    ある、請求項2記載の方法。
  6. 【請求項6】請求項1記載の方法によって形成された基
    体上の透明合成樹脂のシートないしはフィルムの上に第
    2の透明合成樹脂の層を形成することを特徴とする複数
    の層を有する透明合成樹脂シートの製造方法。
  7. 【請求項7】第2の透明合成樹脂の層が、透明合成樹脂
    となる第2の合成樹脂材料を第1の透明合成樹脂層の表
    面に流延し硬化ないし固化させて形成した層である、請
    求項6記載の方法。
  8. 【請求項8】請求項2の方法で製造される均一な厚さと
    平滑な表面を有する長尺の透明合成樹脂のシートないし
    フィルムであり、しかもそのシートないしフィルムの長
    さ方向に延びた着色透明合成樹脂(a)からなる着色透
    明帯域(A)、およびそのシートないしフィルムの長さ
    方向に延びた色の相違以外は着色透明合成樹脂(a)と
    ほぼ同じ透明合成樹脂(b)からなる透明帯域(B)と
    を有し、かつこれら帯域の境界が曲線をなして存在して
    いる部分を有する透明合成樹脂のシートないしフィル
    ム。
  9. 【請求項9】均一な厚さと平滑な表面を有する弧状部分
    を有する長尺の透明合成樹脂のシートないしフィルムで
    あり、しかもそのシートないしフィルムの長さ方向に延
    びた着色透明合成樹脂(a)からなる着色透明帯域
    (A)、およびそのシートないしフィルムの長さ方向に
    延びた色の相違以外は着色透明合成樹脂(a)とほぼ同
    じ透明合成樹脂(b)からなる透明帯域(B)とを有
    し、かつこれら帯域の境界が曲線をなして存在している
    部分を有する透明合成樹脂のシートないしフィルムであ
    って、着色透明帯域(A)と透明帯域(B)の間に、着
    色透明帯域(A)と透明帯域(B)との境界帯域であっ
    て着色透明合成樹脂(a)と透明合成樹脂(b)とがシ
    ートないしフィルムの巾方向にそれらの厚さあるいは混
    合割合が徐々に変化しながら存在していることによって
    シートないしフィルムの巾方向に色が徐々に変化してい
    る透明境界帯域(C)を有し、かつ透明境界帯域(C)
    とこれら帯域の境界が平行にかつ曲線をなして存在して
    いる部分を有する、透明合成樹脂のシートないしフィル
    ム。
  10. 【請求項10】請求項8または請求項9記載のシートな
    いしフィルムからなる第1の透明合成樹脂の層と無色な
    いし均一に着色された第2の透明合成樹脂の層とを有す
    る合成樹脂積層シート。
  11. 【請求項11】透明無機ガラスおよび透明有機ガラスか
    ら選ばれた少なくとも1つのガラスシートの層と請求項
    8または請求項10記載の長尺の透明合成樹脂のシートな
    いしフィルムから切り出されたシートないしフィルムか
    らなる透明合成樹脂の層との少なくとも2層を有する積
    層安全窓材。
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