JP2503380Y2 - 溶融炉における飛散スラグ除去装置 - Google Patents

溶融炉における飛散スラグ除去装置

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JP2503380Y2 JP4121990U JP4121990U JP2503380Y2 JP 2503380 Y2 JP2503380 Y2 JP 2503380Y2 JP 4121990 U JP4121990 U JP 4121990U JP 4121990 U JP4121990 U JP 4121990U JP 2503380 Y2 JP2503380 Y2 JP 2503380Y2
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Description

【考案の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本考案は、灰分を含む粉粒体を旋回流式溶融炉等の溶
融炉で溶融処理し、ついで、未燃ガスを後燃焼炉で完全
燃焼させる装置において、溶融炉からの飛散スラグの付
着物を除去する装置に関するものである。
〔従来の技術〕
灰分を含む粉粒体(石灰、オイルコークス、下水汚泥
乾燥粉等の有機質乾粉、焼却灰、建設汚泥乾粉等の無機
質乾粉)を、燃焼場を利用して溶融処理する溶融炉は、
燃焼残渣としての灰分の減容化、無公害化が可能である
ため、各種方式が研究開発されつつある。
従来、溶融炉内を高温に保持し、溶融炉の底部からス
ラグを溶融状態で抜き出すとともに、燃焼ガスを溶融炉
出口のバッフル面を介して後燃焼炉に導く方式が知られ
ている。
例えば、実開昭60-76717号公報には、第4図に示すよ
うに、後燃焼炉1の側壁に、サイクロン本体2を横方向
に取り付け、このサイクロン本体に石炭投入口3、燃焼
用旋回空気供給口4および燃焼ガスを後燃焼炉へ導くガ
ス排出口5を設け、サイクロン本体2の内部に、この本
体2内で発生する燃焼ガスを通過させ溶融スラグをせき
止めるためのスラグバッフル6を設けるとともに、スラ
グバッフルの燃焼ガス上流側に下向きのスラグ流下口7
を設けたサイクロン石炭燃焼炉8が記載されている。10
はスラグタンク、11は後燃焼室、12はバイパスライン、
13は火炎である。
〔考案が解決しようとする課題〕
溶融炉内は、1500〜1600℃の高温に維持して灰分を溶
融させ、約90%の灰分は溶融スラグとして抜き出し可能
である。ただし、残りの約10%は、燃焼ガスと同伴して
後燃焼炉内に飛散する。
この飛散灰は、約1000℃以上の条件下では、半溶融物
として、 (1)溶融炉出口面(バッフル面)に付着・成長する。
(2)溶融炉出口に対向する後燃焼炉の耐火材表面に付
着・成長する。
このような問題を解決するために、溶融炉出口高温燃
焼ガスに、低温の燃焼排ガスを噴流衝突させ、高温燃焼
ガスを瞬時に1000℃以下にまで冷却する方法を、本出願
人は既に特許出願している(特願昭63-333807号)。
ただし、耐火材表面に付着するスラグを皆無にするこ
とはできないので、長い運転期間中には、スラグが大き
く成長し、後燃焼炉内のガス通路が閉塞して、連続運転
が不可能となる。
本考案は上記の問題を解決するためになされたもの
で、バッフル面出口又は/及びバッフル面対向面に水冷
構造のスクレーパを設けることにより、付着するスラグ
を、大きく成長しないうちに切り落とすようにした溶融
炉における飛散スラグ除去装置を提供することを目的と
するものである。この場合、炭化ケイ素を含む耐火材を
用いると、良好な効果を奏する。
〔課題を解決するための手段及び作用〕
上記の目的を達成するために、請求項1の溶融炉にお
ける飛散スラグ除去装置は、第1図及び第2図に示すよ
うに、灰分を含む粉粒体を溶融炉で溶融処理し、未燃ガ
スを後燃焼炉で完全燃焼させる装置において、溶融炉20
出口面の全域にわたって、溶融炉20出口面に平行に移動
可能な水冷構造のスクレーパ25を、溶融炉20出口面に近
接して設けたことを特徴としている。このように構成す
ることにより、バッフル面出口に付着するスラグを、大
きく成長しないうちに切り落とすことができる。
請求項2の装置は、第3図に示すように、灰分を含む
粉粒体を溶融炉で溶融処理し、未燃ガスを後燃焼炉で完
全燃焼させる装置において、溶融炉20出口に対向する後
燃焼炉24の側面に平行に移動可能な水冷構造のスクレー
パ25aを、後燃焼炉24の側面に近接して設けたことを特
徴としている。このように構成することにより、バッフ
ル対向面に付着するスラグを、大きく成長しないうちに
切り落とすことができる。
請求項3の装置は、第3図に示すように、請求項1記
載のスクレーパ25と、請求項2記載のスクレーパ25aと
の両方を設けたものであり、より効果的にスラグを切り
落とすようにしたものである。
請求項4の装置は、第1図及び第3図に示すように、
請求項1、2又は3の装置において、溶融炉20出口近傍
の後燃焼炉24の表面を、炭化ケイ素を30〜95重量%含有
する耐火材34で構成したことを特徴としている。炭化ケ
イ素を30〜95重量%、望ましくは60〜90重量%含む耐火
材を用いると、スラグが耐火材表面上に付着しにくく、
付着したスラグも耐火材とのなじみが悪いため、容易に
脱落する。
炭化ケイ素が30重量%未満の場合は、上記の性能を十
分に発揮することができず、一方、炭化ケイ素が95重量
%を越える場合は、耐火材が過度に緻密構造となり、急
激な温度に伴って耐火材が破損(スポーリング)しやす
くなるという不都合がある。
請求項5の装置は、第3図に示すように、請求項2、
3又は4の装置において、溶融炉20出口に対向する後燃
焼炉24の側面を平面状に形成したことを特徴としてい
る。この場合は、切り落としをより効果的に行うことが
できる。
〔実施例〕
以下、図面を参照して本考案の好適な実施例を詳細に
説明する。ただしこの実施例に記載されている構成機器
の形状、その相対配置などは、とくに特定的な記載がな
い限りは、本考案の範囲をそれらのみに限定する趣旨の
ものではなく、単なる説明例にすぎない。
実施例1 第1図及び第2図は本考案の一実施例を示している。
20は溶融炉で、灰分を含む粉粒体を溶融処理するための
ものである。21はバッフル、22はスラグ流下口である。
溶融炉20のバッフル出口開口部23には、後燃焼炉24が連
結されている。溶融炉出口面の全域にわたって、溶融炉
出口面に平行(第1図における前後方向)に移動可能な
水冷構造のスクレーパ25が、溶融炉出口面に近接して設
けられる。26は水冷管、27は2段燃焼用空気供給口であ
る。
水冷管26は、第2図に示すように、冷却水を導入する
内管28と、この内管28を間隙30が形成されるように挿入
する外管31とからなり、間隙30に冷却水を流すように構
成されている。32は冷却水出口である。スクレーパ25と
水冷管26とは、溶接等により固着されている。
スクレーパ25は、第3図に示すように、エアシリンダ
又は油圧シリンダ等のシリンダ装置33に接続されてい
る。
スクレーパ25と溶融炉出口面との間隔は、10〜50mmと
するのが好ましい。10mm未満の場合は、直接接触するお
それがあり、この場合は出口面が破損する。一方、50mm
を越える場合は、大塊ができ好ましくない。
実施例2 本例は、第3図に示すように、溶融炉20出口に対向す
る後燃焼炉24の側面に平行に移動可能な水冷構造のスク
レーパ25aを、後燃焼炉24の側面に近接して設けたもの
である。33aはシリンダ装置である。
スクレーパ、水冷管の構成、スクレーパと壁面との間
隔等は、実施例1と同様である。
実施例3 本例は、第3図に示すように、スクレーパ25、25aの
両方を設けたものである。破線で示す範囲が移動範囲で
ある。他の構成は実施例1、実施例2と同様である。
実施例4 本例は、第1図及び第3図に示すように、溶融炉20出
口近傍の後燃焼炉24の表面を、炭化ケイ素を30〜95重量
%含有する耐火材34で構成したものである。35は断熱材
である。他の構成は、実施例1、2、3と同様である。
実施例5 本例は、第3図に示すように、溶融炉20出口に対向す
る後燃焼炉24の側面を平面状に形成したものである。36
は平面状部である。他の構成は、実施例2、3、4と同
様である。
〔考案の効果〕 本考案は上記のように構成されているので、つぎのよ
うな効果を奏する。
(1)スラグの付着する場所を、水冷構造のスクレーパ
で機械的に掃除するので、スラグは小粒状態で落下し、
炉底部から容易に排出することができる。このため、連
続運転の支障になることはない。
(2)スクレーパを水冷しているので、耐久性が確保さ
れる。
(3)スクレーパをエアシリンダ又は油圧シリンダ等の
シリンダ装置に接続する場合は、遠隔自動運転が可能と
なる。
(4)掃除面を平面状に形成する場合(請求項5)は、
面全体を一様に掃除することができる。
(5)後燃焼炉の壁面表面を、炭化ケイ素を30〜95重量
%含有する耐火材で構成する場合(請求項4)は、スラ
グが耐火材表面に付着しにくくなり、付着したスラグも
耐火材とのなじみが悪いので、容易に脱落する。
【図面の簡単な説明】
第1図は本考案の溶融炉における飛散スラグ除去装置の
一実施例を示す縦断面説明図、第2図は第1図における
スクレーパを、後燃焼炉の内部から見た一部断面拡大説
明図、第3図は本考案の装置の他の実施例を示す横断面
説明図、第4図は従来の旋回流式溶融炉の一例を示す断
面説明図である。 1……後燃焼炉、2……サイクロン本体、3……石炭投
入口、4……燃焼用旋回空気供給口、5……ガス排出
口、6……スラグバッフル、7……スラグ流下口、8…
…サイクロン石炭燃焼炉、10……スラグタンク、11……
後燃焼室、12……バイパスライン、13……火炎、20……
溶融炉、21……バッフル、22……スラグ流下口、23……
バッフル出口開口部、24……後燃焼炉、25、25a……ス
クレーパ、26、26a……水冷管、27……2段燃焼用空気
供給口、28……内管、30……間隙、31……外管、32……
冷却水出口、33、33a……シリンダ装置、34……耐火
材、35……断熱材、36……平面状部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)考案者 平尾 元亮 東京都港区浜松町2丁目4番1号 川崎 重工業株式会社東京本社内 (72)考案者 藤山 博 大阪府大阪市北区天神橋2丁目5番25号 川崎重工業株式会社大阪設計事務所内

Claims (5)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】灰分を含む粉粒体を溶融炉で溶融処理し、
    未燃ガスを後燃焼炉で完全燃焼させる装置において、溶
    融炉(20)出口面の全域にわたって、溶融炉(20)出口
    面に平行に移動可能な水冷構造のスクレーパ(25)を、
    溶融炉(20)出口面に近接して設けたことを特徴とする
    溶融炉における飛散スラグ除去装置。
  2. 【請求項2】灰分を含む粉粒体を溶融炉で溶融処理し、
    未燃ガスを後燃焼炉で完全燃焼させる装置において、溶
    融炉(20)出口に対向する後燃焼炉(24)の側面に平行
    に移動可能な水冷構造のスクレーパ(25a)を、後燃焼
    炉(24)の側面に近接して設けたことを特徴とする溶融
    炉における飛散スラグ除去装置。
  3. 【請求項3】請求項1記載のスクレーパ(25)と、請求
    項2記載のスクレーパ(25a)との両方を設けたことを
    特徴とする溶融炉における飛散スラグ除去装置。
  4. 【請求項4】溶融炉(20)出口近傍の後燃焼炉(24)の
    表面を、炭化ケイ素を30〜95重量%含有する耐火材(3
    4)で構成したことを特徴とする請求項1、2又は3記
    載の溶融炉における飛散スラグ除去装置。
  5. 【請求項5】溶融炉(20)出口に対向する後燃焼炉(2
    4)の側面を平面状に形成したことを特徴とする請求項
    2、3又は4記載の溶融炉における飛散スラグ除去装
    置。
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