JP2502936Y2 - 結束機の電源スイッチ制御装置 - Google Patents

結束機の電源スイッチ制御装置

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JP2502936Y2
JP2502936Y2 JP5814091U JP5814091U JP2502936Y2 JP 2502936 Y2 JP2502936 Y2 JP 2502936Y2 JP 5814091 U JP5814091 U JP 5814091U JP 5814091 U JP5814091 U JP 5814091U JP 2502936 Y2 JP2502936 Y2 JP 2502936Y2
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Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この考案は、結束機の電源スイッ
チ制御装置に関するものであり、特に、電池駆動の結束
機の電源スイッチ制御装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、鉄筋コンクリート構造物を構築す
る際の鉄筋結束作業は、作業者が針金を使用して手作業
で結束しているが、構造物の規模によっては作業量が膨
大なものになる。そこで、労力の軽減及び作業効率の向
上等の要望に応えて、結束すべき鉄筋への針金の巻回及
び針金を捩って緊締するまでの一連の結束作業を自動的
に行う電池駆動の結束機が提案されている。
【0003】此種の結束機は携帯用に形成され、結束用
針金の案内管を本体の前方へ突出させている。案内管の
前部はフック状に湾曲されており、この湾曲部を結束す
べき鉄筋に掛け、手動スイッチをオンすれば、リールに
巻回した長巻の針金が送り機構によって案内管の前端部
から送出される。針金は、前記湾曲部により湾曲されて
連続的に送出され、鉄筋の周囲を複数回周回する。
【0004】続いて、結束機本体の前面に突出する捩り
機構に設けたチャック或いはフック等の把持部が、巻回
された針金を収束して把握し、把持部が回転して針金を
捩り鉄筋を緊締するとともに、内管の前端部位に設けた
切断機が、案内管の出口で針金を切断して結束作業を終
了し、上記各機構の動作を逐次制御して1サイクルの作
業を自動的に遂行するものである。
【0005】
【考案が解決しようとする課題】前述した結束機の1サ
イクルの動作中では、針金の捩り工程でモータに最大負
荷がかかる。従って、電池の電力が消費されて電圧が作
動可能電圧近くまで低下したときは、捩り工程で大電流
が流れて電源電圧が急激に低下し、回転トルクが減少し
て捩り動作中にモータが停止してしまう。このときは、
モータが強制的に停止されることによりモータコイルへ
更に大電流が流れて、焼損による断線事故の発生や電池
が発熱し、充電式電池の場合は寿命の低下等の不具合が
起こる虞れがある。
【0006】又、捩り機構の把持部を把握した針金から
解除させる作業は容易ではなく、相当の労力と時間とを
要し、結束作業の進行に著しい支障をきたすことにな
る。そこで、1サイクルの動作中に於けるモータの停止
を防止して、モータの焼損や電池の損傷の虞れを解消
し、作業能率の低下を防止するために解決すべき技術的
課題が生じてくるのであり、本考案はこの課題を解決す
ることを目的とするものである。
【0007】
【課題を解決するための手段】この考案は、上記目的を
達成するために提案するものであり、電池駆動のモータ
4を動力源とする結束機1であって、針金送り機構と、
該針金送り機構によって鉄筋等へ巻回した針金を捩る捩
り機構とを備えた結束機1に於て、電源回路に手動スイ
ッチ23とスイッチ21とを並列接続し、前記モータ4
に連動するカム17を前記スイッチ21に係合して1サ
イクルの工程終了時に前記スイッチ21をオフするよう
に形成し、電源電池110の規定値以下への電圧降下を
検出する電圧検出回路111と、前記電圧検出回路11
1の電圧降下検出信号を次のサイクル開始まで保持する
検出信号保持回路112とを設け、前記検出信号保持回
路112と前記手動スイッチ23とをトリガ信号制御回
路113に夫々接続し、前記トリガ信号制御回路113
は、前記電源電池110の電圧が規定値以上の場合にの
み、前記手動スイッチ23のトリガ信号によって制御信
号を出力するように形成し、前記トリガ信号制御回路1
13と前記スイッチ21とにより電子スイッチ制御回路
114を制御して電源回路の電子スイッチ115を開閉
し、前記トリガ信号制御回路113の制御信号によりモ
ータ4への駆動電流をオンし、前記スイッチ21のオフ
信号によってモータ4の駆動電流をオフするように構成
した結束機の電源スイッチ制御装置を提供するものであ
る。
【0008】
【作用】電圧検出回路は電源電池の電圧降下を検出し、
その検出信号は検出信号保持回路に記憶される。検出信
号保持回路の出力と手動スイッチとはトリガ信号制御回
路に接続されており、検出信号保持回路の出力状態が規
定値以上の電源電圧を示している場合は、手動スイッチ
のトリガ信号によってトリガ信号制御回路が制御信号を
出力する。この制御信号によって電子スイッチ制御回路
が電子スイッチをオンし、モータを起動させる。1サイ
クルの工程を終了する時点で、カムに係合したスイッチ
がオフし、このオフ信号によって電子スイッチ制御回路
が電子スイッチをオフしてモータが停止する。
【0009】モータが回転中に電源電圧が規定値以下に
降下した場合は、電圧検出回路が電圧降下を検出し、そ
の検出信号は検出信号保持回路に保持されて、一連の結
束サイクルを終了する。この状態で手動スイッチを操作
し、トリガ信号制御回路へトリガ信号を入力してもトリ
ガ信号制御回路から制御信号は出力されずモータは起動
されない。従って、次サイクルの作業を開始することは
できず、工程中の電圧降下によってモータが停止するこ
とが防止される。
【0010】
【実施例】以下、この考案の一実施例を図面に従って説
明する。尚、説明の都合上、結束機全体の構成を先に説
明する。図1は結束機の側面カバーを取外した状態の側
面図、図2はハウジング部分の拡大側面図、図3はハウ
ジング部分の横断平面図、図4乃至図10は夫々図1の
A−A線、B−B線、C−C線、D−D線、E−E線、
F−F線、G−G線矢視図である。
【0011】図1に示す結束機1は、ダイカスト製のハ
ウジング2の下面にグリップ3を設け、ハウジング2の
側面に収納するNi-cd バッテリ(図示せず)によってモ
ータ4を駆動する。モータ4は、ハウジング2後方下部
の、同図中紙面の奥手に配設され、図2及び図9に示す
ようにギヤ5,6を介して第1の中間軸7を駆動し、前
方で図7に示すようにギヤ8,9によって第1の中間軸
7から第2の中間軸10に動力を伝達し、更にその前方
で、図6に示すように主軸11へギヤ12,13によっ
て減速された動力を伝達する。
【0012】図2に示すように主軸11の後部にはウォ
ームギヤ14が嵌着され、図10に示すように、該ウォ
ームギヤ14の上部に左右方向へ配設されたカム軸15
のウォームホイール16へウォームギヤ14が噛合し、
カム軸15を回転させる。カム軸15には動作説明の際
に詳述する4つのカム17,18,19,20が嵌着さ
れている。図10中、右端のカムはモータ制御カム17
であり、図2に示すように常開形のスイッチ21の押し
ボタン22をカム面に当接させており、カム面の凹部に
押しボタン22が嵌入したときに電源が切断される。前
述したバッテリーによる電源には、スイッチ21とグリ
ップ3に設けたノンロック形の手動スイッチ23とを並
列に接続して自己保持回路を形成している。従って、手
動スイッチ23を一回押してモータ4を起動すれば、モ
ータ制御カム17が回転し、スイッチ21の押しボタン
22がカム17の凹部から脱出してオンし、手動スイッ
チ23の押圧を解除しても、電源は切断されない。そし
て、モータ4の回転に伴なって、モータ制御カム17が
1回転し、前記押しボタン22がカム17の凹部へ嵌入
して電源が切断される。当該結束機1は、このモータ制
御カム17の1回転中に、他の3個のカム18,19,
20によって針金の送りから結束までの一連の作業をシ
ーケンス制御するように形成している。
【0013】前記主軸11の中間部位には、前後両面に
爪を設けた爪クラッチ24をフェザーキー25によって
主軸11上を移動できるように遊嵌し、該爪クラッチ2
4へ噛合できる爪つきベベルギヤ26と爪つきスパーギ
ヤ27とを爪クラッチ24の前後に遊転自在に挿入して
いる。爪つきベベルギヤ26は、その上方に配置された
ベベルギヤ28に噛合し、図8に示すように、ベベルギ
ヤ28と同軸に形成したスパーギヤ29を対向するスパ
ーギヤ30へ噛合させている。該スパーギヤ30の軸は
ハウジング2の上部隔壁31を貫通し、その上端部に主
動ローラ32を嵌着している。この主動ローラ32は、
スパーギヤの外周中央部に周方向のV溝33を刻設して
形成し、図3に示すように同一形状の従動ローラ34と
噛合し、前記V溝33,33内に針金を挟持して送出す
ものである。
【0014】従動ローラ34は、上部隔壁31に枢着し
た開放レバー35の一端部に軸着されている。図3に示
すように開放レバー35にはコイルばね36を介装し
て、同図中反時計方向へ付勢し、従動ローラ34を主動
ローラ32に圧接して噛合させている。開放レバー35
の他端部はハウジング2の外側へ突出しており、この突
出部位をハウジング2側へ押圧して開放レバー35を時
計方向へ回動させれば、従動ローラ34は主動ローラ3
2から離反する。当該結束機1を使用する際には、針金
を二つのローラ32,34の間に挿通することが必要で
あるが、開放レバー35の操作によって二つのローラ3
2,34の間隔を広げれば針金の先端部を容易に挿入す
ることができる。
【0015】二つのローラ32,34の前方には案内管
40が配設され、その管路の後端を前記二つのローラ3
2,34の噛合部位に向けている。案内管40はハウジ
ング2内を一定範囲で前後に摺動でき、図2に示すよう
にハウジング2との間にコイルばね41を介装して常時
前方へ付勢されているが、同図に示す停止状態では、ハ
ウジング2に設けたストッパピン42が案内管40の係
合部43に係合して前方への移動を規制されている。
【0016】案内管40の後部にはケーブルワイヤ44
の一端部が固定され、該ケーブルワイヤ44の他端部は
ハウジング2の後部に枢着した案内管復帰レバー45の
先端部に固定されている。案内管復帰レバー45は、前
述したカム軸15の案内管復帰カム20の回転によって
同図中反時計方向へ回動されたときに、ケーブルワイヤ
44を介して連結された案内管40を後方へ引き戻す。
【0017】一方、図2及び図3に示す案内管40の中
間部上面へ水平方向に枢着したプーリ46の上部端板4
7には、側方へ突出する突部48を形成し、この突部4
8へ調節ねじ49をプーリ46の回転方向へ向けて螺着
している。プーリ46が後述するカム機構によって図3
中時計方向へ回動すると、調節ねじ49の頭がストッパ
ピン42を押圧して押込み、案内管40は移動規制を解
除される。このときは、案内管復帰レバー45は案内管
復帰カム20によって押圧されておらず、案内管40は
前方へ突出する。そして、図2に示す案内管40の中間
部位から側方へ突設した突部50が、該突部50の前方
のハウジング2内に設けたストッパ51に衝突して移動
を規制される。
【0018】続いて、結束作業の終了段階で案内管復帰
レバー45が案内管復帰カム20によって回動され、案
内管40がケーブルワイヤ44に引かれて後退し、スト
ッパピン42が係合部43に係合して案内管40は図2
および図3に示す所定の位置に復帰する。図11は、案
内管40の要部縦断面図であり、平行な2本の案内路5
2,53が示されている。下側の案内路は針金案内路5
2であり、上側は切断機構のケーブルワイヤ案内路53
である。案内管40の湾曲部54の先端近傍には、案内
路52,53を横断する平坦なカッター室55が設けら
れ、カッター室55内の針金経路にガイドピン56が立
設されている。ガイドピン56には針金の通路である案
内孔57が設けられ、後述する案内管40先端部の傾斜
案内孔58への中継路を形成している。
【0019】又、ガイドピン56には、該ガイドピン5
6と略同径の孔を開穿したカッタープレート59を遊嵌
し、該カッタープレート59の端部にケーブルワイヤ6
0の一端部が係止され、その他端部は前記プーリ46に
係止されている。カッタープレート59は、ガイドピン
56の案内孔57の入口近傍に対応する部位に開口部6
1を設けるとともに、ガイドピン56の案内孔57の出
口と、前記傾斜案内孔58とを連結する孔62を設けて
いる。従って、同図に示す状態では針金案内路52内を
送られる針金は、ガイドピン56の案内孔57、カッタ
ープレート59の孔62、傾斜案内孔58を夫々通過し
て先端部から送出される。
【0020】一方、前記プーリ46を図3中時計方向へ
回動させれば、図11に示すケーブルワイヤ60により
カッタープレート59が引かれて同図中、反時計方向へ
回動し、孔62によって針金を剪断する。尚、図4に示
すように、プーリ46にばね63を介装して図3中反時
計方向への回転力を与え、後述するカム18の動作によ
ってプーリ46の下部に固設したレバー64が押圧され
ていないときは、前記カッタープレート59を図11に
示す位置に復帰させるように形成している。
【0021】案内管40の湾曲部54には、図12及び
図13に示すように、針金案内路52と平行に案内溝6
5が並設されている。案内溝65は、前記針金案内路5
2と略同一半径で内周面が開放された周回溝であり、針
金案内路52から送出された針金を溝に沿って周回させ
て目標とする鉄筋に巻回するものである。案内溝65の
導入部位66には左右に拡開した案内片67,67を設
け、針金案内路52から送出された針金の先端部を前記
案内片67,67に当接させて案内溝65へ確実に導入
できるようにしている。又、針金案内路52の先端部位
を案内溝65の導入部位66の方向へ変位させて傾斜案
内孔58を形成している。これにより、送出された針金
の左右のブレの中心を導入部位66の巾方向の中心と略
一致させることができ、針金が案内片67,67に衝突
してその反動により外側へ跳出すことがなく、結束作業
の巻回段階における失敗が解消される。
【0022】次に、巻回された針金を捩って緊締する捩
り機構を説明する。図2に示すように、捩り機構70は
案内管40の下方に配設されている。前記捩り機構70
は、後部軸71と前部軸72とに二分割した軸をコイル
ばね73,73…とボール74,74…によるボールク
ラッチ75にて連結し、後部軸71の後端部に嵌着した
スパーギヤ76を、前述した主軸11に遊嵌した爪つき
スパーギヤ27に噛合させている。前部軸72には外筒
77が摺動自在に外嵌され、図14に示すように外筒7
7に設けたすり割り78にフック79を挿入して該フッ
ク79の中間部をコッターピン80にて枢着し、フック
79の後端部に形成したフォーク部81を、前部軸72
先端部のすり割り82に挿入して止ピン83にて係止し
ている。従って、前部軸72に対して外筒77を後方へ
摺動させれば、同図に示すようにフック79は外側へ跳
上げられる。又、外筒77を前方へ摺動させるとフック
79は反対方向へ回動し、外筒77の先端に当接する。
この当接部位84のみを前方へ突出させて、フック79
と外筒77の先端部間に針金を挟持できるように形成さ
れている。
【0023】続いて、前述した各機構部の作動を制御す
るカム機構を説明する。図15は図10に示した三つの
カム17,18,19を示し、クラッチカム19に係合
するクラッチシフト軸90は、先端部に軸支したローラ
91をクラッチカム19のカム面に当接している。この
クラッチシフト軸90は、図2に示すように、カム軸1
5の下方を通り前方へ延設され、同図及び図7に示すよ
うに、軸の先端部へ嵌着したクラッチシフタ92を爪ク
ラッチ24の中間部に設けた溝部93へ嵌合させてい
る。又、図15に示す切断/把握カム18には、シフト
軸100の先端部に軸支したローラ101が当接してお
り、該シフト軸100は針金切断機構のプーリ46と、
捩り機構70のフック79とを作動させる。図3及び図
4に示すように、シフト軸100の先端部に固着したシ
フタ102は、捩り機構70の外筒77に設けた溝部8
5に嵌合されている。又、シフト軸100の中間部から
上方へピン103を突設して、該ピン103を、前述し
たプーリ46下部のレバー64の後面に対向させてい
る。図15に示すモータ制御カム17は、前述したよう
にスイッチ21をオン/オフするものである。
【0024】結束機1は、図15に示す停止状態からカ
ム軸15が時計方向に1回転して1サイクルの工程を遂
行するのであるが、図16のカム線図を参照して各機構
部の動作を説明する。先ず、図1に示すように、針金W
を巻装したリールRをハウジング2後部のリール取付部
37に装着し、針金Wの先端部をハウジング2後面に開
口を有する挿入管38へ挿入する。次に、図3に示す開
放レバー35を押圧して二つのローラ32,34間に針
金Wを挿通し、開放レバー35の押圧を解除すれば、針
金Wは二つのローラ32,34に挟持され作業準備が終
了する。
【0025】結束作業を行うには、図1に示す案内管4
0の湾曲部54を結束すべき鉄筋(図示せず)に掛け、
グリップ3の手動スイッチ23を押す(時点A)。これ
によりモータ4が起動し、主軸11が連動してモータ制
御カム17を回転し、スイッチ21をオンして、手動ス
イッチ23のオン/オフに係わらず1サイクルの動作を
行う。モータ4の起動とともに、クラッチシフト軸90
は中立位置(図16中N)から後退して,爪クラッチ2
4が主軸11に遊嵌した爪つきベベルギヤ26に噛合
し、ローラ32を駆動する。針金案内路52内を送られ
た針金Wは、前述した傾斜案内孔58を通過して案内溝
65に導入され、更に案内溝65に沿って鉄筋へ所定の
ターン数巻回される。
【0026】次に、時点Bで爪クラッチ24が中立位置
へ戻り、ローラ32,34が停止するとともに、切断/
把握カム18に係合するシフト軸100が前進し、巻回
された針金Wをフック79にて把持する。同時に、中間
部に設けたピン103でプーリ46の下部のレバー64
を押圧し、案内管40先端部位のカッタープレート59
によって針金Wを剪断する。又、プーリ46の上部に設
けた調節ねじ49がストッパピン42を押圧して案内管
40の係止が解除され、案内管40はコイルばね41の
付勢によって前方へ突出する。案内管40が、鉄筋に巻
回した針金より前方へ移動したため、結束機1を後方へ
引けば、鉄筋に巻回された針金Wはフック79によって
緊張される。これにより、複数回巻回された針金を捩っ
た場合の各ターンの緊締力を均一にすることができる。
【0027】次に、時点Cで爪クラッチ24が爪つきス
パーギヤ27に噛合して捩り機構70が回転し、フック
79に把持された針金Wが捩られて鉄筋が結束される。
そして、爪クラッチ24が中立位置に復帰し、捩り機構
70の回転が停止されるとともに、シフト軸100が後
退してフック79が跳上げられ、緊締された針金Wから
離脱する(時点D)。
【0028】続いて、図2に示した案内管復帰カム20
が案内管復帰レバー45を押圧して回動し、案内管40
が後退する(時点E)。案内管40が図2に示す位置ま
で後退したときに、ハウジング2側に設けたストッパピ
ン42が突出して案内管40の係合部43に係合する。
その後に案内管復帰カム20が案内管復帰レバー45の
押圧を解除してケーブルワイヤ44の緊張を解除すると
ともに、モータ制御カム17がスイッチ21をオフし、
電源を切断して1サイクルの結束作業を終了する(時点
F)。このように、針金を鉄筋へ巻回し、捩って結束す
るまでの作業を自動的に行うものである。
【0029】次に、本考案の電源スイッチ制御装置を図
17の回路構成図に従って説明する。同図に示すよう
に、電源電池110の電圧は電圧検出回路111によっ
て基準電圧と比較され、電源電圧の状態は検出信号保持
回路112に記憶される。基準電圧は、1サイクルの結
束作業の消費電力に基づいて、最低限1サイクルの結束
作業を完了できる電源容量を示す値に設定し、基準電圧
以下の電圧では1サイクルの工程中にモータ4が停止す
ることが予想される。前記検出信号保持回路112の出
力信号と、手動スイッチ23の出力信号はトリガ信号制
御回路113に入力される。トリガ信号制御回路113
は、検出信号保持回路112の出力状態が電源電圧>基
準電圧を示しているときのみ、手動スイッチ23のトリ
ガ信号によって制御信号を出力する。この制御信号によ
って電子スイッチ制御回路114が電子スイッチ115
をオンし、モータ4が通電される。モータ4が起動する
と、前述したようにモータ制御カム17の回転によって
スイッチ21がオンし、1サイクルの工程を遂行した後
にスイッチ21がオフする。このオフ信号によって電子
スイッチ制御回路114が電子スイッチ115をオフし
てモータ4への通電を遮断する。
【0030】電源電圧が基準電圧より降下した場合は、
検出信号保持回路の出力が逆転してその状態が保持され
る。この場合は次サイクルの開始命令を手動スイッチ2
3から入力しても、トリガ信号制御回路113から制御
信号は出力されず、モータ4は起動しない。従って、工
程の途中で電圧降下によってモータが停止することが防
止される。
【0031】図18及び図19は電源スイッチ制御装置
の回路の実施例を示し、検出信号保持回路112、トリ
ガ信号制御回路113、電子スイッチ制御回路114は
夫々フリップフロップ回路である。比較器による電圧検
出回路111の+入力端子には、抵抗器116と定電圧
ダイオード117による基準電圧が入力され、−入力端
子には二つの抵抗器118,119によって分圧された
電源電圧が入力されている。検出信号保持回路112の
セット端子Sには電圧検出回路111の出力端子が接続
され、リセット端子Rにはインバータ120を介して電
源が接続される。
【0032】検出信号保持回路112の▲Q ̄▼出力
は、トリガ信号制御回路113の入力端子Dへ接続し、
入力端子Cにはインバータ121を介して手動スイッチ
23の開閉信号が入力される。電子スイッチ制御回路1
14の入力端子Dは電源に、また入力端子Cにはトリガ
信号制御回路113のQ出力が接続され、電子スイッチ
制御回路114のQ出力は、図19に示すNチャンネル
MOS形FETの電子スイッチ115と、Pチャンネル
MOS形FETのブレーキ用電子スイッチ122の夫々
のゲートに接続している。
【0033】電源電池110を接続して主スイッチ12
3をオンすると、電圧検出回路111によって電源電圧
が基準電圧と比較される。比較される電源電圧が基準電
圧より高ければ、検出信号保持回路112のセット端子
Sの入力は0であり、▲Q ̄▼出力は1となり、トリガ
信号制御回路113の入力端子Dに入力される。次に、
手動スイッチ23をオンすると、トリガ信号制御回路1
13の入力端子Cにトリガパルスが入力され、Q出力は
0から1となる。これにより、電子スイッチ制御回路1
14のQ出力は1となり、図19に示す電子スイッチ1
15をオン、ブレーキ用電子スイッチ122をオフして
モータ4が起動されると同時に、NANDゲート12
4,125を介し、トリガ信号制御回路113のリセッ
ト端子Rにトリガパルスを加えてリセットする。又、モ
ータ4の回転によりスイッチ21がオンする。
【0034】そして、1サイクルの工程終了時にモータ
制御カム17によってスイッチ21がオフすると、イン
バータ126,127、NANDゲート128,12
9、ORゲート130を介して電子スイッチ制御回路1
14のリセット端子Rにトリガ信号が加わり、Q出力を
0として電子スイッチ115をオフ、ブレーキ用電子ス
イッチ122をオンしてモータ4を停止させる。
【0035】又、結束工程中や工程終了時に電源電圧が
規定値以下に降下した場合は、電圧検出回路111の出
力が立上がり、検出信号保持回路112の▲Q ̄▼出力
を0にする。この状態は、電池110の交換や主スイッ
チ123の入切等によって検出信号保持回路112のリ
セット端子Rにトリガ信号が入力されない限り保持され
る。従って、トリガ信号制御回路113の入力端子Dの
入力状態は0であるから、この状態で手動スイッチ23
をオンしてもトリガ信号制御回路113のQ出力は0で
あり、電子スイッチ制御回路114の入力端子Cにパル
スが加えられず、モータ4の駆動信号が出力されること
はない。従って、次サイクルの作業を開始することはで
きず、次サイクルの工程の途中で電圧降下によりモータ
4が停止する虞れは解消される。
【0036】尚、本実施例の回路には、更に、モータ4
に流れる電流を検出する過電流検出回路が設けられてい
る。該過電流検出回路は、図19に示すように電源回路
に直列に挿入した抵抗131と、該抵抗131の両端子
間の電圧を増幅するアンプ132と、該アンプ132に
よって増幅された電圧を基準電圧と比較する比較器13
3とから構成されている。比較器133の出力は保護回
路134のセット端子Sへ入力され、モータ4に規定以
上の大電流が流れると、保護回路134の▲Q ̄▼出力
が1となり、図18に示すORゲート130を介して電
子スイッチ制御回路114をリセットし、モータ駆動信
号を即座に遮断する。従って、前述した捩り工程の途中
等でモータ4が強制的に停止された場合に、モータ4へ
過大な電流が流れ続けることを防止できる。
【0037】尚、この考案の回路は上記一実施例に限定
されるべきものではなく、種々の改変が可能であり、こ
の考案がそれらの改変されたものに及ぶことは当然であ
る。
【0038】
【考案の効果】この考案は、上記一実施例に於て詳述し
たように、電源電池の電圧を常時監視し、次の結束サイ
クルの工程中にモータの停止が予測される電圧降下が認
められた場合は、手動スイッチを操作してもモータに通
電されない。従って、電圧降下によって捩り工程中等に
モータが回転不能になることを防止でき、把持部が針金
を把握したまま停止することはなく、把持部の解除作業
等を必要とする事態が発生しないので、作業能率の低下
が防止されるとともに、操作者は電池交換時期の到来を
認識できる。
【0039】又、通電中のモータが強制的に停止される
ことがないため、過電流によるモータコイルの焼損事故
や、発熱による電池の寿命低下の虞れも解消され、安全
性が向上する等諸種の実用的価値ある考案である。
【図面の簡単な説明】
【図1】側板を取外した結束機の側面図。
【図2】図1のハウジング部分の拡大図。
【図3】ハウジングの天板を切欠した平面図。
【図4】図1のA−A線矢視断面図。
【図5】同B−B線矢視断面図。
【図6】同C−C線矢視断面図。
【図7】同D−D線矢視断面図。
【図8】同E−E線矢視断面図。
【図9】同F−F線矢視断面図。
【図10】同G−G線矢視断面図。
【図11】案内管の一部切欠左側面図。
【図12】案内管の要部底面図。
【図13】案内管の右側面図。
【図14】捩り機構の要部を示す一部切欠平面図。
【図15】モータ制御カム、切断/把握カム、クラッチ
カムの側面図。
【図16】各カムの動作タイミングを示すカム線図。
【図17】スイッチ制御装置の回路構成を示すブロック
図。
【図18】スイッチ制御装置の回路の前半部分を示す回
路図。
【図19】スイッチ制御装置の回路の後半部分を示す回
路図。
【符号の説明】
1 結束機 4 モータ 21 スイッチ 23 手動スイッチ 110 電源電池 111 電圧検出回路 112 検出信号保持回路 113 トリガ信号制御回路 114 電子スイッチ制御回路 115 電子スイッチ

Claims (1)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 電池駆動のモータ4を動力源とする結束
    機1であって、針金送り機構と、該針金送り機構によっ
    て鉄筋等へ巻回した針金を捩る捩り機構とを備えた結束
    機1に於て、電源回路に手動スイッチ23とスイッチ2
    1とを並列接続し、前記モータ4に連動するカム17を
    前記スイッチ21に係合して1サイクルの工程終了時に
    前記スイッチ21をオフするように形成し、電源電池1
    10の規定値以下への電圧降下を検出する電圧検出回路
    111と、前記電圧検出回路111の電圧降下検出信号
    を次のサイクル開始まで保持する検出信号保持回路11
    2とを設け、前記検出信号保持回路112と前記手動ス
    イッチ23とをトリガ信号制御回路113に夫々接続
    し、前記トリガ信号制御回路113は、前記電源電池1
    10の電圧が規定値以上の場合にのみ、前記手動スイッ
    チ23のトリガ信号によって制御信号を出力するように
    形成し、前記トリガ信号制御回路113と前記スイッチ
    21とにより電子スイッチ制御回路114を制御して電
    源回路の電子スイッチ115を開閉し、前記トリガ信号
    制御回路113の制御信号によりモータ4への駆動電流
    をオンし、前記スイッチ21のオフ信号によってモータ
    4の駆動電流をオフするように構成した結束機の電源ス
    イッチ制御装置。
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