JP2501608Y2 - ブレ―キ倍力装置 - Google Patents

ブレ―キ倍力装置

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JP2501608Y2
JP2501608Y2 JP1990082641U JP8264190U JP2501608Y2 JP 2501608 Y2 JP2501608 Y2 JP 2501608Y2 JP 1990082641 U JP1990082641 U JP 1990082641U JP 8264190 U JP8264190 U JP 8264190U JP 2501608 Y2 JP2501608 Y2 JP 2501608Y2
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shell
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英文 井上
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自動車機器株式会社
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Description

【考案の詳細な説明】 「産業上の利用分野」 本考案は、ブレーキ倍力装置に関し、より詳しくは、
ダイアフラムの外周ビード部の改良に関する。
「従来の技術」 従来、ブレーキ倍力装置として、第1シェルの外周部
と第2シェルの外周部とのそれぞれに、円周方向に連続
して互いに軸方向に対向する挟持部を形成し、両挟持部
間にダイアフラムの外周ビード部を気密を保持して挟持
するようにしたものは知られている。
そして、上述したブレーキ倍力装置では、各構成部材
の組み立てが完了してから上記ダイアフラムの外周ビー
ド部を挟持した両シェルの挟持部からシールが漏れない
かどうかのシール漏れ検査を行うようにしている。
「考案が解決しようとする課題」 しかるに、従来では、上記両シェルの挟持部によって
ダイアフラムの外周ビード部が不完全な状態で挟持され
ているにも拘らず、上記シール漏れの検査を行った際に
シール漏れが発見されない虞があった。すなわち、ブレ
ーキ倍力装置の組み立て時に、上記外周ビード部の外周
部が一部弾性変形されて上記両シェルの挟持部による挟
持位置よりも半径方向内方側にはみ出した状態で、両挟
持部によって外周ビード部が挟持されることがあった。
この場合には、シール漏れ検査を行っても外周ビード部
の位置のシール漏れを発見できない虞がある。
しかしながら、その場合には、ブレーキ倍力装置が作
動される毎に、上記不完全な連結状態の外周ビード部が
半径方向内方に繰り返し引っ張られることになるため、
その不完全な挟持状態の外周ビード部の位置からシール
漏れが生じるようになるという欠点があった。
したがって、本考案の目的は、上述したシール漏れ検
査の際に不完全な挟持状態の外周ビード部を容易に発見
できるように構成したブレーキ倍力装置を提供すること
である。
「課題を解決するための手段」 すなわち、本考案は、第1シェルの外周部と第2シェ
ルの外周部とのそれぞれに、円周方向に連続して互いに
軸方向に対向する挟持部を形成し、両挟持部間にダイア
フラムの外周ビード部を気密を保持して挟持したブレー
キ倍力装置において、上記外周ビード部の外周面に、上
記両挟持部による挟持部分より外側で、突起又は溝によ
って形成される連通路を設けたものである。
「作用」 このような構成によれば、ブレーキ倍力装置を組み立
て、ダイアフラムの外周ビード部を上記両挟持部によっ
て挟持した際に、その外周ビード部の外周部の一部が両
挟持部による挟持位置よりも半径方向内方側にはみ出し
ている時には、上記外周ビード部に形成した連通路が上
記挟持部による挟持部分に位置するようになるので、そ
の連通路を介して挟持部による挟持位置の内外が連通さ
れるようになる。これにより、組み立て完了後のシール
漏れ検査を行った際に、上記連通路によってシール漏れ
を容易に発見することができる。
したがって、シール漏れ検査の際にダイアフラムの外
周ビード部の不完全な連結状態を容易に発見することが
できる。
「実施例」 以下図示実施例について本考案を説明すると、第1図
において、タンデムブレーキ倍力装置は、フロントシェ
ル1とリヤシェル2とを連結して形成した密封容器3を
備えており、その密封容器3の内部空間をセンターシェ
ル4によって、フロント室5とリヤ室6とに区画形成し
ている。
このセンターシェル4の軸部には、入力軸7に連動す
る図示しないバルブボディを摺動自在に嵌合させてあ
り、上記フロント室5内に位置したバルブボディの外周
部にフロントパワーピストン8の軸部を連結している。
また、そのフロントパワーピストン8とフロントシェル
1とにわたってはゴム製のフロントダイアフラム9を張
設してあり、それによって、上記フロント室5内を前方
側の定圧室Aと後方側の変圧室Bとに区画形成してい
る。
上記フロントダイアフラム9は外周ビード部9Aを備え
ており、その外周ビード部9Aは、フロントシェル1の段
部に形成した挟持部1aと、その対向位置に形成したセン
ターシェル4の挟持部4aとによって前記両側から挟持さ
れており、それによって該外周ビード部9Aを連結した両
挟持部1a、4a間のシールを維持するようにしている。
第2図および第3図に拡大して示すように、本実施例
におけるフロントダイアフラム9の外周ビード部9Aは、
その外周部中央位置に円周方向に連続する環状凹部9aを
形成することで、その環状凹部9aの軸方向前後の部分を
フロントリップ9bとリヤリップ9cとしている。また、そ
れらフロントリップ9bとリヤリップ9cとが一体となる部
分を上記各挟持部1a,4aによって軸方向前後位置から挟
持されるシール部9dとしている。
そして、上述の構成からなるフロントダイアフラム9
の外周ビード部9Aが、上記各挟持部1a,4aによって良好
に挟持連結された状態では、対向位置となる各挟持部1
a,4aが外周ビード部9Aのシール部9dを前後両側から強く
挟持して該シール部9dに噛み込むので、その挟持部分の
シールを維持することができる。また、同時に、この状
態ではフロントリップ9bおよびリヤリップ9cも対向位置
となる各挟持部1a,4aの半径方向外方側の壁面に密着し
ており、さらに、これらフロントリップ9bとリヤリップ
9cの先端および環状凹部9aは半径方向外方に向けられて
いる。
しかして、本実施例では、フロントダイアフラム9の
外周ビード部9Aの外周面に、上記両挟持部1a,4aによる
挟持部分より外側で、軸方向の連通路9Bを形成したもの
である。すなわち、上記外周ビード部9Aの外周部となる
フロントリップ9bおよびリヤリップ9cの先端には、円周
方向に軸方向一直線上に複数の軸方向溝9eを形成してあ
り、それら各軸方向溝9eと上記環状凹部9aとによって、
外周ビード部9Aの外周面に軸方向に貫通する上記連通路
9Bを構成するようにしている。
以上の構成において、フロントダイアフラム9の外周
ビード部9Aを上記両挟持部1a、4aで挟持する際には、先
ずリヤ側開口部を上方に向けた状態でフロントシェル1
を固定し、次に該フロントシェル1の挟持部1a上にフロ
ントダイアフラム9の外周ビード部9Aを載置する。そし
てこの状態で上方からセンターシェル4をフロントシェ
ル1内に嵌合し、該センターシェル4の挟持部4aで外周
ビード部9Aを押え付けて、該外周ビード部9Aを上記挟持
部1a、4aで挟持することになる。
その際、上記外周ビード部9Aの一部分が正確にフロン
トシェル1の挟持部1a上に載置されておらず、僅かにフ
ロントシェル1の中心側に位置ズレして組み付けられた
りしていると、センターシェル4の挟持部4aで外周ビー
ド部9Aを挟持する際に、第4図に示すように、外周ビー
ド部9Aがその挟持部4aによってフロントシェル1の中心
側に回転されながら、つまり外周ビード部9Aがリヤ側に
倒れ込みながら挟持される危険性が高い。
この場合、外周ビード部9Aの外周面に連通路9Bを備え
ない従来装置では、上述したように外周ビード部9Aの一
部分が不完全な連結状態で両挟持部1a、4aに挟持されて
いるにも拘らず、その部分のシールが確保されるため、
シール漏れ検査を行った際に異常を発見することができ
ない。そして上記外周ビード部9Aは、タンデムブレーキ
倍力装置が作動されてフロントダイアフラム9に圧力差
が作用する毎に半径方向内方に引っ張られることになる
ため、上記不完全な挟持状態の外周ビード部が両挟持部
1a、4a間から引抜かれてシール漏れを生じさせる結果と
なっていた。
これに対し本考案においては、外周ビード部9Aの一部
分が不完全な連結状態で挟持された際には、第4図に示
すように、上記軸方向溝9eと環状凹部9aからなる連通路
9Bによって、フロントシェル1の挟持部1aの半径方向内
方側と外方側の空間が連通されるようになる。
これにより、タンデムブレーキ倍力装置の組み立て完
了後にシール漏れ検査を行った際に、上記外周ビード部
9Aの連通路9Bによってシール漏れを容易に発見すること
ができ、したがって、外周ビード部9Aが不完全な状態で
挟持されていることを確実に発見することができる。
なお、上記実施例は、外周面にフロントリップ9bおよ
びリヤリップ9cを形成した外周ビード部9Aを前提とし
て、それらフロントリップ9bおよびリヤリップ9cに軸方
向溝9eを形成するようにしているが、外周面が平坦に形
成された外周ビード部に軸方向の溝または突起を形成し
て、そこを連通路としても良い。
また、上記実施例では、タンデムブレーキ倍力装置に
おけるフロントシェル1の挟持部1aとセンターシェル4
の挟持部4aとによって挟持されるフロントダイアフラム
9の外周ビード部9Aに本考案を適用した実施例について
説明したが、センターシェルのないシングルタイプのブ
レーキ倍力装置において、そのフロントシェルとリヤシ
ェルとで挟持されるダイアフラムの外周ビード部にも本
考案を適用できることは勿論である。
「考案の効果」 以上のように、本考案によれば、シール漏れ検査の際
にダイアフラムの外周ビード部の不完全な連結状態を容
易に発見することができるとい効果が得られる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本考案の一実施例を示す断面図、第2図は第1
図の要部の拡大図、第3図は第2図のIIIに沿う矢視
図、第4図は不完全な連結状態を示す断面図である。 1……フロントシェル、1a……挟持部 4……センターシェル、4a……挟持部 9……フロントダイアフラム 9A……外周ビード部、9B……連通路 A……定圧室、B……変圧室

Claims (1)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】第1シェルの外周部と第2シェルの外周部
    とのそれぞれに、円周方向に連続して互いに軸方向に対
    向する挟持部を形成し、両挟持部間にダイアフラムの外
    周ビード部を気密を保持して挟持したブレーキ倍力装置
    において、 上記外周ビーム部の外周面に、上記両挟持部による挟持
    部分より外側で、突起又は溝によって形成される連通路
    を設けたことを特徴とするブレーキ倍力装置。
JP1990082641U 1990-08-03 1990-08-03 ブレ―キ倍力装置 Expired - Lifetime JP2501608Y2 (ja)

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Publication Number Publication Date
JPH0439961U JPH0439961U (ja) 1992-04-06
JP2501608Y2 true JP2501608Y2 (ja) 1996-06-19

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Citations (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS491964A (ja) * 1972-03-15 1974-01-09

Patent Citations (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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JPS491964A (ja) * 1972-03-15 1974-01-09

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JPH0439961U (ja) 1992-04-06

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