JP2501383Y2 - 蓄電池 - Google Patents
蓄電池Info
- Publication number
- JP2501383Y2 JP2501383Y2 JP1991079036U JP7903691U JP2501383Y2 JP 2501383 Y2 JP2501383 Y2 JP 2501383Y2 JP 1991079036 U JP1991079036 U JP 1991079036U JP 7903691 U JP7903691 U JP 7903691U JP 2501383 Y2 JP2501383 Y2 JP 2501383Y2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- electrolytic solution
- storage battery
- liquid
- battery
- electrode plate
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Lifetime
Links
Classifications
-
- Y02E60/126—
Landscapes
- Secondary Cells (AREA)
Description
【０００１】
【産業上の利用分野】本考案は自動車やオートバイ等に
搭載する蓄電池において、外部より内部の電解液を容易
に確認し得るようにした蓄電池に関する。
搭載する蓄電池において、外部より内部の電解液を容易
に確認し得るようにした蓄電池に関する。
【０００２】
【従来の技術】従来における前記したような蓄電池は、
電解液等の関係から材質として乳白色の合成樹脂を使用
しているために、外部からは電解液の量を外部から即座
に知ることが困難である。すなわち、電解液は透明なも
のであることから、該電解液面と空気層との境界が不明
瞭なためである。そこで、従来にあっては、電解液量を
知るために蓄電池を揺すって液面を変化させて確認して
いた。
電解液等の関係から材質として乳白色の合成樹脂を使用
しているために、外部からは電解液の量を外部から即座
に知ることが困難である。すなわち、電解液は透明なも
のであることから、該電解液面と空気層との境界が不明
瞭なためである。そこで、従来にあっては、電解液量を
知るために蓄電池を揺すって液面を変化させて確認して
いた。
【０００３】
【考案が解決しようとする課題】しかし、前記したよう
な蓄電池を揺する方法にあっては、液面が揺れるために
静止状態の正確なる電解液の量を知ることができなかっ
た。そこで、前記した欠点を改善するものとして、蓄電
池上面に液面インジケータを設けたものがあるが、近年
の蓄電池にあっては、ケーシングの内部が複数の電槽に
分割され、該各電槽内に極板と電解液が充填されている
ことから、前記インジケータを各電槽に設ける必要があ
り、コストが高くなるということから１つしか設けられ
ておらず、従って、全ての電槽に対しての液量を知るこ
とができないという問題点があった。
な蓄電池を揺する方法にあっては、液面が揺れるために
静止状態の正確なる電解液の量を知ることができなかっ
た。そこで、前記した欠点を改善するものとして、蓄電
池上面に液面インジケータを設けたものがあるが、近年
の蓄電池にあっては、ケーシングの内部が複数の電槽に
分割され、該各電槽内に極板と電解液が充填されている
ことから、前記インジケータを各電槽に設ける必要があ
り、コストが高くなるということから１つしか設けられ
ておらず、従って、全ての電槽に対しての液量を知るこ
とができないという問題点があった。
【０００４】本考案は前記した問題点を解決せんとする
もので、その目的とするところは、電解液面と空気層と
の境界が明瞭とすることにより全ての電槽に対しての液
面を容易に確認することができ、しかも、電解液の自然
蒸発および外気からの微粒子等による電解液の劣下を防
止でき、また、充電時における電解液の蒸発が発生し難
く、かつ、コストの低下を図ることができる蓄電池を提
供せんとするにある。
もので、その目的とするところは、電解液面と空気層と
の境界が明瞭とすることにより全ての電槽に対しての液
面を容易に確認することができ、しかも、電解液の自然
蒸発および外気からの微粒子等による電解液の劣下を防
止でき、また、充電時における電解液の蒸発が発生し難
く、かつ、コストの低下を図ることができる蓄電池を提
供せんとするにある。
【０００５】
【課題を解決するための手段】本考案の蓄電池は前記し
た目的を達成せんとするもので、その手段は、内部が複
数の電槽に分割され、該各電槽内に極板と電解液が充填
されたケーシングが乳白色の蓄電池において、前記各電
槽内に前記電解液より比重が軽く、かつ、前記電解液を
変質させることがないと共に前記極板に悪影響を与える
ことのない着色液体を浮遊させたものである。
た目的を達成せんとするもので、その手段は、内部が複
数の電槽に分割され、該各電槽内に極板と電解液が充填
されたケーシングが乳白色の蓄電池において、前記各電
槽内に前記電解液より比重が軽く、かつ、前記電解液を
変質させることがないと共に前記極板に悪影響を与える
ことのない着色液体を浮遊させたものである。
【０００６】
【作用】前記した如く構成した本考案の蓄電池は、電解
液面に着色液体が浮遊していることにより、電解液面と
空気槽との間に着色液体が介在することとなるので、電
解液面と空気層との境界である液面が明瞭となり、従っ
て、電解液の液量を容易に確認することができる。
液面に着色液体が浮遊していることにより、電解液面と
空気槽との間に着色液体が介在することとなるので、電
解液面と空気層との境界である液面が明瞭となり、従っ
て、電解液の液量を容易に確認することができる。
【０００７】また、着色液体の場合には電解液の液面全
面に広がることから、電解液の自然蒸発および外気から
の微粒子等による電解液の劣下を防止でき、また、充電
時における電解液の蒸発が発生し難くなるものである。
面に広がることから、電解液の自然蒸発および外気から
の微粒子等による電解液の劣下を防止でき、また、充電
時における電解液の蒸発が発生し難くなるものである。
【０００８】
【実施例】以下、本考案の蓄電池の一実施例を図面と共
に説明するに、１は乳白色の合成樹脂によって箱状に形
成されたケーシングにして、内部に仕切壁１ａが所定間
隔毎に配置され電槽１ｂを構成している。２は各電槽１
ｂ内に収納された鉛等の極板、３は同じく各電槽１ｂ内
に充填された希硫酸である電解液、４は前記ケーシング
１の蓋板１ｃに形成された電解液３を注入するための孔
に螺合されたキャップである。以上の構成は公知の蓄電
池と同じものである。
に説明するに、１は乳白色の合成樹脂によって箱状に形
成されたケーシングにして、内部に仕切壁１ａが所定間
隔毎に配置され電槽１ｂを構成している。２は各電槽１
ｂ内に収納された鉛等の極板、３は同じく各電槽１ｂ内
に充填された希硫酸である電解液、４は前記ケーシング
１の蓋板１ｃに形成された電解液３を注入するための孔
に螺合されたキャップである。以上の構成は公知の蓄電
池と同じものである。
【０００９】５は前記電解液３の上面に浮遊する電解液
３より比重が軽く、かつ、前記電解液を変質させること
がないと共に前記極板に悪影響を与えることのない着色
液体である。この着色液体５は電解液３の液温が６０℃
程度になるので、比重が1.2より小さく、耐酸性で耐温
度特性の流動性に富んだ液体であって、コストの安いも
のが良い。
３より比重が軽く、かつ、前記電解液を変質させること
がないと共に前記極板に悪影響を与えることのない着色
液体である。この着色液体５は電解液３の液温が６０℃
程度になるので、比重が1.2より小さく、耐酸性で耐温
度特性の流動性に富んだ液体であって、コストの安いも
のが良い。
【００１０】例えば、油脂類では鉱物油、人工油、ま
た、パラフィン類ではオクタン、デカン、さらに、芳香
族ではアニソール、フェネトール等が挙げられる。な
お、前記着色液体に代えて気体を含んだ合成樹脂である
発泡スチロール等の粒状固体を顔料等によって着色した
ものが考えられる。
た、パラフィン類ではオクタン、デカン、さらに、芳香
族ではアニソール、フェネトール等が挙げられる。な
お、前記着色液体に代えて気体を含んだ合成樹脂である
発泡スチロール等の粒状固体を顔料等によって着色した
ものが考えられる。
【００１１】このように、電解液３より比重が軽く、か
つ、前記電解液３を変質させることがないと共に前記極
板２に悪影響を与えることのない着色液体５あるいは着
色固体を電解液３の表面に浮遊させることにより、ケー
シング１の側面から見た場合に一本の横筋が明瞭に見え
るので、液面の高さを容易に判断することができ、従っ
て、電解液３の液量を補充する必要があるかの判断が容
易になるものである。
つ、前記電解液３を変質させることがないと共に前記極
板２に悪影響を与えることのない着色液体５あるいは着
色固体を電解液３の表面に浮遊させることにより、ケー
シング１の側面から見た場合に一本の横筋が明瞭に見え
るので、液面の高さを容易に判断することができ、従っ
て、電解液３の液量を補充する必要があるかの判断が容
易になるものである。
【００１２】また、特に、前記着色液体５の場合には、
電解液３の表面全面を覆うことになるので、電解液３の
自然蒸発を防止することができると共に充電時に酸霧が
発生し難く、また、外気からの微粒子等がケーシング１
内に侵入した場合でも電解液３中に入ることがなく、従
って、電解液３の劣下を防止できるものである。
電解液３の表面全面を覆うことになるので、電解液３の
自然蒸発を防止することができると共に充電時に酸霧が
発生し難く、また、外気からの微粒子等がケーシング１
内に侵入した場合でも電解液３中に入ることがなく、従
って、電解液３の劣下を防止できるものである。
【００１３】
【考案の効果】本考案は前記したように、各電槽内に前
記電解液より比重が軽く、かつ、前記電解液を変質させ
ることがないと共に前記極板に悪影響を与えることのな
い着色液体を浮遊させたことにより、電解液面と空気層
との境界が明瞭となり全ての電槽に対しての液面を容易
に確認することができ、しかも、電解液の自然蒸発およ
び外気からの微粒子等による電解液の劣化を防止でき、
また、充電時における電解液の蒸発が発生し難く、か
つ、コストの低下を図ることができる等の効果を有する
ものである。
記電解液より比重が軽く、かつ、前記電解液を変質させ
ることがないと共に前記極板に悪影響を与えることのな
い着色液体を浮遊させたことにより、電解液面と空気層
との境界が明瞭となり全ての電槽に対しての液面を容易
に確認することができ、しかも、電解液の自然蒸発およ
び外気からの微粒子等による電解液の劣化を防止でき、
また、充電時における電解液の蒸発が発生し難く、か
つ、コストの低下を図ることができる等の効果を有する
ものである。
【図１】本考案に係る蓄電池の一実施例を示す一部破断
正面図である。
正面図である。
１ ケーシング ２ 極板 ３ 電解液 ４ キャップ ５ 着色液体
Claims (1)
- 【請求項１】 内部が複数の電槽に分割され、該各電槽
内に極板と電解液が充填されたケーシングが乳白色の蓄
電池において、前記各電槽内に前記電解液より比重が軽
く、かつ、前記電解液を変質させることがないと共に前
記極板に悪影響を与えることのない着色液体を浮遊させ
たことを特徴とする蓄電池。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP1991079036U JP2501383Y2 (ja) | 1991-09-30 | 1991-09-30 | 蓄電池 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP1991079036U JP2501383Y2 (ja) | 1991-09-30 | 1991-09-30 | 蓄電池 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH0531114U JPH0531114U (ja) | 1993-04-23 |
| JP2501383Y2 true JP2501383Y2 (ja) | 1996-06-19 |
Family
ID=13678696
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP1991079036U Expired - Lifetime JP2501383Y2 (ja) | 1991-09-30 | 1991-09-30 | 蓄電池 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP2501383Y2 (ja) |
Families Citing this family (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP7192721B2 (ja) * | 2019-09-06 | 2022-12-20 | トヨタ自動車株式会社 | 水系電池 |
Family Cites Families (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JPS5021635U (ja) * | 1973-06-20 | 1975-03-11 | ||
| JPS54173926U (ja) * | 1978-05-30 | 1979-12-08 |
-
1991
- 1991-09-30 JP JP1991079036U patent/JP2501383Y2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPH0531114U (ja) | 1993-04-23 |
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Legal Events
| Date | Code | Title | Description |
|---|---|---|---|
| A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 19960130 |