JP2500405Y2 - 避雷碍子の電極構造 - Google Patents

避雷碍子の電極構造

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JP2500405Y2
JP2500405Y2 JP1600192U JP1600192U JP2500405Y2 JP 2500405 Y2 JP2500405 Y2 JP 2500405Y2 JP 1600192 U JP1600192 U JP 1600192U JP 1600192 U JP1600192 U JP 1600192U JP 2500405 Y2 JP2500405 Y2 JP 2500405Y2
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勇 松井
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Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この考案は、雷サージ電流を大地
に放電して、送電線の雷サージ電位上昇を抑制し、地絡
事故による停電を防ぐようにした避雷碍子に係り、特に
その電極構造に関するものである。
【0002】
【従来の技術】一般の懸垂型避雷碍子においては、磁器
製の碍子本体の笠部に収容筒体が形成され、その収容筒
体内には電圧−電流特性が非直線性の限流素子が収容さ
れている。収容筒体の両端部には磁器製の蓋体が接着固
定され、両蓋体には棒状の導通用電極が貫設されてい
る。そして、図4(a)に示すように、導通用電極31
の先端外周にはネジ部32が形成され、このネジ部32
にナットを螺合することによって、各電極にリード線を
接続固定できるようになっている。
【0003】又、図4(a)に示すように、一方の導通
用電極31の中心にはガス置換孔33が形成されいる。
そして、収容筒体内の電気絶縁性を向上させるために、
収容筒体内への限流素子等の組み付けを終了した後、導
通用電極31のガス置換孔33を通して収容筒体内から
空気を抜き取ると共に、その収容筒体内にSF6 ガスや
窒素ガス等の不活性ガスを封入し、この状態で、図4
(b)に示すように、導通用電極31の先端面をスポッ
ト溶接等により溶融させて、ガス置換孔33を目封止し
ていた。
【0004】
【考案が解決しようとする課題】ところが、この従来の
懸垂型避雷碍子の電極構造においては、導通用電極31
の先端面を溶融させて、ガス置換孔33を目封止してい
たので、図4(b)に示すように、電極31の先端面の
溶融部34が電極31の先端外周のネジ部32まで及ん
で、そのネジ部3が損傷し、ナットを螺合できなくな
るという問題があった。
【0005】この考案は、このような従来の技術に存在
する問題点に着目してなされたものであって、その目的
とするところは、電極の先端面を溶融させてガス置換孔
を目封止する際に、溶融部が電極の先端外周のネジ部ま
で及ぶのを阻止することができ、ネジ部の損傷によりナ
ットの螺合が不可能になるおそれを確実に防止すること
ができる避雷碍子の電極構造を提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
めに、この考案では、磁器製の収容筒体内に電圧−電流
特性が非直線性の限流素子を収容し、収容筒体の両端部
に磁器製の蓋体を接着固定し、両蓋体に棒状の導通用電
極を貫設し、両電極の先端外周のネジ部にナットを螺合
して、各電極にリード線を接続した避雷碍子において、
少なくとも一方の導通用電極の中心にはガス置換孔を形
成すると共に、電極の先端面にはネジ部から離隔した凸
部を設け、その凸部を溶融させることによりガス置換孔
を目封止したものである。
【0007】
【作 用】上記のように構成された避雷碍子の電極構造
によれば、収容筒体内に限流素子等を組み付けた後、一
方の導通用電極のガス置換孔を通して収容筒体内から空
気を抜き取ると共に、その収容筒体内にSF6 ガスや窒
素ガス等の不活性ガスを封入し、この状態で、導通用電
極の先端面の凸部をスポット溶接等にて溶融させること
により、電極の先端外周のネジ部に影響を及ぼすことな
く、ガス置換孔を目封止することができる。従って、溶
融部がネジ部まで及ぶことがなくネジ部が損傷して、ナ
ットの螺合が不可能になるおそれを確実に防止すること
ができる。
【0008】
【実施例】以下、この考案を具体化した懸垂型避雷碍子
の電極構造の一実施例を、図1及び図2に基づいて詳細
に説明する。
【0009】図2に示すように、避雷碍子1の碍子本体
2は磁器により一体に形成され、有底円筒状の頭部3
と、その頭部3の外周に形成された笠部4と、その笠部
4の内面に同心状に形成された複数のひだ部5とを備え
ている。キャップ金具6は碍子本体2の頭部3にセメン
ト7を介して嵌着固定され、その頂部には嵌合凹部8が
形成されている。ピン金具9はセメント10により碍子
本体2の頭部3内に固定され、その下端には嵌合部11
が形成されている。そして、このピン金具9の嵌合部1
1を他の避雷碍子1のキャップ金具6上の嵌合凹部8に
係合することによって、複数の避雷碍子1を縦方向へ直
列に連結することができる。
【0010】複数の収容筒体12は前記碍子本体2の笠
部4に一体に形成され、その内部にはアルミナ等よりな
る保護筒13が無機繊維層14を介して配置されてい
る。複数の限流素子15は保護筒13内に収容配置さ
れ、電圧−電流特性が非直線性の酸化亜鉛を主材とする
抵抗体で形成されている。一対の中間電極16は限流素
子15の中間部に配設され、この中間電極16間には限
流素子15を上下両端側に向かって付勢するためのバネ
17が介装されている。
【0011】コバール等の導電材よりなる上下一対の電
極板18は前記限流素子15の上下両端面に接合配置さ
れている。上下一対の磁器製の蓋体19は硝子等の無機
接合材により、収容筒体12の上下両端の開口部に接着
固定され、この蓋体19により収容筒体12の内部が密
閉されている。上下一対の導通用電極20,21は各蓋
体19に貫通固定され、その内端において電極板18に
それぞれ接続されている。
【0012】図1(a)及び図2に示すように、前記各
導通用電極20,21の中央外周面にはフランジ部22
が突設されると共に、各電極20,21の先端外周面に
はネジ部23が形成されている。又、上部導通用電極2
0の中心にはガス置換孔24が貫通形成されると共に、
その電極20の先端面には小径円筒状の凸部25がネジ
部23から離隔して一体に突出形成されている。 そし
て、図1(b)及び図2に示すように、収容筒体12内
に限流素子15等を組み付けた後、上部導通用電極20
のガス置換孔24を通して収容筒体12内から空気を抜
き取ると共に、その収容筒体12内にSF6 ガスや窒素
ガス等の不活性ガスを封入し、この状態で、上部導通用
電極20の先端面の凸部25をスポット溶接等にて溶融
させることにより、ガス置換孔24が目封止されてい
る。
【0013】図2に示すように、上部リード線26は一
端において前記キャップ金具6に接続固定され、その他
端が上部導通用電極20に対して、ネジ部23にナット
27を螺合することにより接続固定されている。下部リ
ード線28は一端においてピン金具9に接続固定され、
その他端が下部導通用電極21に対して、ネジ部23に
ナット27を螺合することにより接続固定されている。
そして、上部リード線26及び上部導通用電極20を介
して、限流素子15とキャップ金具6とが電気的に接続
されると共に、下部リード線28及び下部導通用電極2
1を介して、限流素子15とピン金具9とが電気的に接
続されている。
【0014】次に、前記のように構成された懸垂型避雷
碍子の電極構造について作用を説明する。さて、この実
施例においては、前記のように上下両蓋体19に貫設さ
れた一対の導通用電極20,21の内で、上部導通用電
極20の中心にガス置換孔24が貫通形成されると共
に、その電極20の先端面に凸部25が一体に突出形成
されている。そのため、この上部導通用電極20のガス
置換孔24を通して、収容筒体12内の空気を不活性ガ
スに置き換えた後、ガス置換孔24を目封止する場合に
は、凸部25をスポット溶接等にて溶融させることによ
り、ネジ部23に影響を及ぼすことなく、ガス置換孔2
4を目封止することができる。
【0015】従って、図1(b)に示すように、溶融部
29がネジ部23まで及ぶことはなく、電極20の先端
面中央のみに形成され、ネジ部23の損傷によりナット
27の螺合が不可能になるおそれを確実に防止すること
ができる。
【0016】
【別の実施例】次に、この考案の別の実施例を図3に基
づいて説明すると、この実施例においては、上部導通用
電極20の先端にネジ部23から離隔した状態で円筒体
30を嵌合固定することによって、電極20の先端面に
凸部25が設けられている。従って、この実施例におい
ても、前述した実施例の場合と同様に、この凸部25を
溶融させることにより、ネジ部23に影響を及ぼすこと
なく、ガス置換孔24を目封止することができる。
【0017】なお、この考案は前記各実施例の構成に限
定されるものではなく、例えば、下部導通用電極21側
にガス置換孔24及び凸部25を設けたり、両方の電極
20、21にガス置換孔及び凸部25を設けたり等、こ
の考案の趣旨から逸脱しない範囲で、各部の構成を任意
に変更して具体化することも可能である。
【0018】
【考案の効果】この考案は、以上説明したように構成さ
れているため、電極の先端面を溶融させてガス置換孔を
目封止する際に、溶融部が電極の先端外周のネジ部まで
及ぶのを阻止することができ、ネジ部の損傷によりナッ
トの螺合が不可能になるおそれを確実に防止することが
できるという優れた効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】この考案を具体化した懸垂型避雷碍子の電極の
一実施例を示すもので、(a)はガス置換孔を目封止す
る前の状態、(b)はガス置換孔を目封止した後の状態
を示す断面図である。
【図2】その懸垂型避雷碍子の全体構成を示す部分断面
図である。
【図3】この考案の別の実施例を示す懸垂型避雷碍子の
電極の断面図である。
【図4】従来の懸垂型避雷碍子の電極を示すもので、
(a)はガス置換孔を目封止する前の状態、(b)はガ
ス置換孔を目封止した後の状態を示す断面図である。
【符号の説明】
1 避雷碍子、2 碍子本体、12 収容筒体、15
限流素子、19 蓋体、20 上部導通用電極、21
下部導通用電極、23 ネジ部、24 ガス置換孔、2
5 凸部、26 上部リード線、27 ナット、28
下部リード線、29 溶融部。

Claims (1)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 磁器製の収容筒体内に電圧−電流特性が
    非直線性の限流素子を収容し、収容筒体の両端部に磁器
    製の蓋体を接着固定し、両蓋体に棒状の導通用電極を貫
    設し、両電極の先端外周のネジ部にナットを螺合して、
    各電極にリード線を接続した避雷碍子において、 少なくとも一方の導通用電極の中心にはガス置換孔を形
    成すると共に、電極の先端面にはネジ部から離隔した凸
    部を設け、その凸部を溶融させることによりガス置換孔
    を目封止したことを特徴とする避雷碍子の電極構造。
JP1600192U 1992-03-26 1992-03-26 避雷碍子の電極構造 Expired - Lifetime JP2500405Y2 (ja)

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