JP2500085Y2 - 立体的な外観を呈する表示装置 - Google Patents

立体的な外観を呈する表示装置

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JP2500085Y2
JP2500085Y2 JP1991028071U JP2807191U JP2500085Y2 JP 2500085 Y2 JP2500085 Y2 JP 2500085Y2 JP 1991028071 U JP1991028071 U JP 1991028071U JP 2807191 U JP2807191 U JP 2807191U JP 2500085 Y2 JP2500085 Y2 JP 2500085Y2
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康郎 有竹
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Ichikoh Industries Ltd
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Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本考案は、自動車のリヤーフィニ
ッシャとして用いられて、文字,記号,もしくは図形、
又はこれらの組合せよりなるマーク(以下、単にマーク
という)を発光させて表示する、光源を内蔵した表示装
置に関するものである。本考案においてリヤーフィニッ
シャとは、自動車の後部に装着されてマークを表示する
器具を言い、光源を内蔵していても照明灯や信号灯とし
ての機能を有せず、専ら意匠的な役目を有している。
【0002】
【従来の技術】図5は従来例の表示装置を示す断面図で
ある。本例は自動車用のリヤーフィニッシャであって、
図の上方が車体の外側(後方)、図の下方が車体の内側
に相当している。図示の1は透明な板状部材(以下、透
明板という)で、1aは表面、1bは裏面である。自動
車の進行方向を無視して、表示装置としての投光方向に
ついて言えば上記の表面1aは前面であり、裏面1bは
後面である。上記の透明板1の後面に、不透明な塗装膜
2が成膜されており、かつ、この塗装膜2にはマークの
形状をした開口2a,2bが設けられている。
【0003】上記の開口2a,2bを覆う形に、透明板
の後面1bにハーフ蒸着3a,3bが施されてハーフミ
ラーが構成される。上記透明板1の後方に隣接せしめ
て、これと平行に平面光源(本例ではEL)4が配置さ
れる。
【0004】図6および図7は上記従来例(図5)の正
面外観図である。本例においては前記のマークはA形を
していて、塗装膜2がA字形の部分を除いて塗装・成膜
されている。昼間、前記のEL4を消光させているとき
は、前記のハーフ蒸着によって構成されたハーフミラー
が外来光を反射して、図6のごとく銀色のAの文字5が
外観に現われる。また、夜間に前記のEL4を発光させ
ると、図7のごとくハーフミラーを通った光束がA形の
発光文字6を現出する。
【0005】
【考案が解決しようとする課題】図5ないし図7につい
て説明した従来例の表示装置は、塗装膜2に設けられて
いるマーク形状の開口2a,2bがEL4によって照ら
し出され、夜間の暗い視野の中に発光文字6が現出す
る。上記の発光文字6は、透明板1の後面1bに蒸着さ
れたハーフ蒸着3a,3bによって構成されているハー
フミラーの通過光を視認しているものであるから、該ハ
ーフミラーの表面が輝いているように感じられ、その後
方(裏側・図において下方)の構造は車外の人から感
知されない。このため、前記の発光文字6は平面的な外
観を呈し、立体的な厚みが感じられない上に、その色調
が単純であるので意匠的な興趣に乏しい。
【0006】本考案は上述の事情に鑑みて為されたもの
であり、その目的とするところは、装置全体は薄形であ
って、しかも、立体的な発光マークを美麗な複数の色調
で浮かび上がらせることができる、簡単な構成で製造コ
ストの安い表示装置を提供するにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
めに創作した本考案の基本的原理を略述すると次のごと
くである。無色透明な板状部材の前面側と後面側とにそ
れぞれマークを描くとともに、その背後に面光源を配置
する。上記前,後面のマークは互いに同形かつほぼ同寸
とし、しかも、ポジチブマークとネガチブマークとの関
係をなすように構成する。ここにポジとネガとの関係と
は、例えば円板と円孔との関係をいう。
【0008】上記のようなマークを透明板の表裏に正対
させて設けておいた場合、これを真正面から見るとポジ
チブマークとネガチブマークとが重なっているが、これ
を斜めから見るとポジチブマークとネガチブマークとが
ずれて見え、このずれが立体感を生じさせる。
【0009】さらに、上記ネガチブマークよりも光源側
にフイルタを設けて該ネガチブマークを通過する光束を
有色光とし、前記ポジチブマークに該ポジチブマークと
異なる色調の光を投光すると、多彩なマークが立体的に
浮き上がって見える。
【0010】上述の原理に基づく具体的な構成として本
考案に係る標示装置は、平面光源と、上記平面光源の前
に設けられた透明板とを具備し、上記透明板に描かれ
マークを表示する装置において、上記の平面光源はE
Lによって構成された白色の光源であって、該ELの前
面側に、これと平行に透明板が配置されており、上記E
Lと上記透明板との間にフィルタが配置されており、
記透明板の前面側には、有色遮光層によってマークが
かれており、上記透明板の後面側には、上記のマーク
正対する部分にマーク形状の平坦部が形成されるととも
に、該透明板の後面側であって上記平坦部を除く部分
に、半球面状プリズム素子を配列してなる魚眼プリズム
が形成されていることを特徴とする。
【0011】
【作用】上記の構成によれば、ELから出射した光束は
フィルタを通過して有色光束となって透明板に入射す
る。 上記透明板の後面にはマーク形状の平坦部が設けら
れ、それ以外の部分には魚眼プリズムが設けられている
ので、該透明板に入射した有色光束のうちで平坦部に入
射した有色光束はマーク形状の有色光束になって該透明
板を通過する。そして、魚眼プリズムが形成されている
部分に入射した有色光束は該魚眼プリズムによって拡散
されて透明板内に進んで迷光(制御されない光)とな
る。その結果、前記マーク形状の平坦部を除いてマスキ
ングされたのと同様の作用が得られる。前記のようにし
て平坦部を通過したマーク形状の有色光束は、前記透明
板の前面側に描かれているマーク形状の有色遮光層を後
面側から照射する。これを斜め前方から見ると、有色遮
光層のマーク形状と有色光束のマーク形状とにずれを生
じて見え、このずれによって透明板の板厚寸法に相当す
る厚みを有する立体的なマークが視認される。このよう
にして、透明板の前面側に有色遮光層で描かれたマーク
の輪郭が前記フィルタの色調で輝き、立体的に浮き上が
って見える
【0012】
【実施例】図1は本考案に係る立体的な外観を呈する表
示装置の1実施例を示す断面図であって、図の上方が表
示方向に関して前側であり図の下方が後側である。図示
の20は無色透明なアクリル樹脂材によって厚さ寸法約
8mmの平板状に構成した透明板である。20aはその前
面,20bは同じく後面である。本考案を実施する際、
この透明板20の厚さ寸法は任意に設定し得るが、3mm
ないし10mmが適当である。3mm以下では立体感が不充
分であり、10mm以上は整形が困難だからである。ま
た、アクリル樹脂以外の透明な固体材料を任意に選定し
て用いることもできる。
【0013】上記透明板20の前面20aに、マーク形
状の有色遮光層21a,21bを設ける。本例において
は印刷技法を利用して、紺色透明の印刷インクによりA
の字形のマークを印刷した。従って、本実施例の遮光層
は完全に不透明ではなく半透明である。本考案を実施す
る際、この有色遮光層を塗装技術によって構成しても良
い。上記透明板20の後面20bに、マーク形状の平坦
部22a,22bを形成する。これらの平坦部は前記の
有色遮光層と同形,ほぼ同寸に設定し、透明板20を介
して平坦部と有色遮光層とを正対させる。
【0014】前記透明板20の後面20bに、前記平坦
部22a,22bを形成した部分を除いて、半球面状プ
リズム素子を配列してなる魚眼プリズム(22)を形成
する。これにより、前記の有色遮光層と平坦部がポジテ
ィブなマーク形状をなしているのに対応して、魚眼プリ
ズムはネガティブなマーク形状を表すようになる。
【0015】前記透明板20の後方に、これと平行に離
間せしめて、白色に発光するEL23を配設する。上記
透明板20とEL23との間に緑色のフイルタ24を配
置する以上のように構成された本例の表示装置(図
1)において、EL23に駆動電圧を印加して発光させ
ると、該EL23から出射した白色光はフイルタ24で
濾光されて緑色光となる。 上記緑色光のうち、透明板2
0の平坦部22a,22bに入射した緑色光は断面A字
形の緑色光束となって該透明板20を通過する。また、
魚眼プリズム22に入射した緑色光は該魚眼プリズムを
構成している半球面状プリズム素子によってプリズム素
子ごとに集束された後に拡散し、全体として散乱された
状態になり、透明板20内の迷光となって該透明板の外
観を全体的に明るくする。
【0016】上記の断面A字形の緑色光束は透明板20
内に進み、ほとんど減衰することなく図の上方に進ん
で、有色遮光層21a,21bを後面側から照射するの
で、これを前面側から見ると図2のごとく有色遮光層2
1で形成されているマークの輪郭が輝いて見える。本実
施例の有色遮光層21a,21bは先に述べたように紺
色に構成した。そして、その輪郭が緑色に輝く。 以上に
述べた構成より成る本実施例の表示装置を斜め前方から
見ると、図3のように、緑色に輝く平坦部22aと紺色
の有色遮光層21とが幅寸法wだけずれて見えるこの
ようにして紺色の有色遮光層21の輪郭が、厚さの外観
を有する緑色の光に包まれて立体的に発光し、A字形の
光マークを浮き上がらせる。本実施例では、平坦部22
bの周囲に突条31が設けられている。このような突条
を設けておくと光マークの輪郭が際立って見え、美麗で
ある。
【0017】本考案の表示装置を自動車用のリヤーフィ
ニッシャとして用いる場合、我国では赤系統の色調を使
用できない等の制約を受けるが、輸出用のリヤーフィニ
ッシャの場合は仕向先の交通法規に従えば良い。また、
リヤーフィニッシャ以外の用途においては赤色,橙色な
どを用い得る場合も多いので、それぞれの使用条件に基
づいて色調を選定すれば良い。
【0018】図4は本考案を適用して構成したリヤーフ
ィニッシャの1例を示す正面図であって、25はリヤー
フィニッシャとして所定寸法(装着すべき自動車の設計
図により指定される)の長さL,幅w1に構成された黒
色合成樹脂製のフレームである。26は、上記のフレー
ム25で囲まれた透明板であって、その前面(図におい
て紙面の手前側)に有色遮光層で構成された文字27
a,27b,27cが印刷されている。本図4には現わ
れていないが、透明板26の背後には図1の実施例と同
様ないし類似の構成よりなる魚眼プリズム,フイルタ
(緑色),およびELが配設されている。これにより、
本例のリヤーフィニッシャ(図4)を斜め前方から見る
と緑色の側面を有して厚みを感じさせる文字27a,2
7b,27cの輪郭が立体的に発光して浮き上がって見
える。
【0019】前掲の図1から容易に理解されるように、
本例の表示装置は光源以外に電気的部品を使用しておら
ず、構造が簡単で製造コストが安い。その上、経時的に
老化したり衰損したりする構成部品を含んでいないので
耐久性に優れている。特に、薄形に構成することがで
き、しかも立体的な外観が得られ、光マークの輪郭が浮
き上がって見え、意匠的価値が高い。
【0020】
【考案の効果】平面光源と、上記平面光源の前面に設け
られた透明板とを具備し、上記透明板に描かれたマーク
を表示する装置に本考案を適用して、上記の平面光源を
ELによって構成された白色の光源とし、上記ELの前
面側に、これと平行に透明板を配置するとともに、上記
ELと透明板との間にフィルタを配置し、 上記透明板の
前面側に、有色遮光層によってマークを描き、 上記透明
板の後面側には、上記のマークと同形の平坦部を形成す
るとともに、該平坦部以外の部分に魚眼プリズムを形成
すると、装置全体を薄形に構成することができ、しか
、発光マークの輪郭がフィルタの色調を伴って浮かび
上がって見えるので、意匠的価値が高い。その上、構造
が簡単で製造コストが安いという優れた実用的効果を奏
する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案の1実施例における部分的断面図
【図2】上記実施例の正面図
【図3】上記実施例の斜視図
【図4】上記と異なる実施例の全体的正面図
【図5】従来例の表示装置を示す断面図
【図6】上記従来例の消灯状態を描いた正面図
【図7】上記実施例の発光状態を描いた正面図
【符号の説明】
1…板状部材,1a…表面,1b…裏面,2…塗装膜,
2a…開口,2b…開口,3a…ハーフ蒸着,3b…ハ
ーフ蒸着,4…EL(平面光源),5…銀色の文字,6
…発光文字,20…透明板,20a…透明板の前面,2
0b…透明板の後面,21…有色遮光層,21a…有色
遮光層,21b…有色遮光層,22…魚眼プリズム,2
2a…平坦部,22b…平坦部,23…EL,24…フ
ィルタ,25…フレーム,26…透明板,27a…印刷
された有色不透明な文字,27b…印刷された有色不透
明な文字,27c…印刷された有色不透明な文字

Claims (1)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 透明板と、該透明板の後方にこれと平行
    に配置された平面光源とを具備し、上記透明板に描かれ
    た文字,記号,もしくは図形,又はこれらの組合せとよ
    りなるマークを表示する装置において、 上記の平面光源はEL(23)によって構成された白色
    の光源であって、該ELの前面側に、これと平行に透明
    板(20)が配置されており、上記ELと上記透明板との間にフィルタ(24)が配置
    されており、 上記透明板の前面側には、有色遮光層(21a,21
    b)によってマークが描かれており、 上記透明板の後面側には、上記のマーク正対する部分
    にマーク形状の平坦部(22a,22b)が形成される
    とともに、該透明板の後面側であって上記平坦部を除く
    部分に、半球面状プリズム素子を配列してなる魚眼プリ
    ズム(22)形成されていることを特徴とする、立体
    的な外観を呈する表示装置。
JP1991028071U 1991-04-23 1991-04-23 立体的な外観を呈する表示装置 Expired - Lifetime JP2500085Y2 (ja)

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JPH0275693U (ja) * 1988-11-30 1990-06-11

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