JP2024517317A - 通信装置及び関連する方法 - Google Patents

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Abstract

本発明は、グレージングと、400MHz~70GHzの動作周波数において電磁波を送受信するように設計された少なくとも1つのアンテナとを有する通信装置を開示し、グレージングパネルは、外部表面と、アンテナに対向する内部表面とを有する。通信装置は、アンテナと外部表面の間に配置されたメタ表面を有し、メタ表面は、薄い周期的導電要素を有する少なくとも1つの周期的導電構造を有する。通信装置は、内部表面から非ゼロの距離においてアンテナと内部表面との間に配置された誘電スラブを更に有する。【選択図】図1

Description

本出願は、通信装置、特に400MHz~70GHzの動作周波数において電磁波を送受信するように設計された少なくとも1つのアンテナを有するWi-Fi、4G、5G、V2X、及び専用短距離通信(DSRC)に関する。
モバイル使用は年毎に増大しており、モバイル通話の80%が建物の内側において発生している。建物及び住居は、断熱と、屋内信号減衰に対して強力な影響を有するニーズの充足のために使用される材料との観点において、比較的高度な要件を有する。
分散型のアンテナシステムは、モバイル屋内カバレージのための解決策となり得るが、これらは欠点をも提示している。第1に、これらは、複雑な設置と、大きな費用を有し得るハードウェアとを必要とする。更には、このことは保守及び交換費用を意味する。最後に、これらは、しばしば単一の事業者のために機能しており、従ってすべての状況に対応することができない。
その熱性能及び/又は美観に対する妥協を伴うことなしにグレージングパネルを通じた伝送を大幅に改善するための方法は、低域通過及び/又は帯域通過周波数選択表面(FSS)が生成されるように、グレージングパネル上に存在している際に低E被覆を処理するというものである。この方法は、建物の状況及び比較的良好な屋内モバイルカバレージに対する顧客ニーズに応じて、グレージングパネルの全体にわたって又は部分的に適用することができる。
但し、5Gmm波周波数などのような比較的高い周波数帯域においては、低E被覆の処理だけでは、グレージングパネルを通じた電磁波の伝送を十分に改善するのに十分ではない。その理由は、これらの周波数における有効波長に匹敵する厚さを有する1つ又は複数の誘電パネルを含むグレージングパネルは、フィルタとして機能し、通過する電磁波の伝送を大幅に減少させ得るからである。
この結果、劣化のレベルは、グレージングパネル構成に、即ち、誘電パネルの数、厚さ、及び構成、電磁波の偏向及び到来の方向にのみならず、周波数にも依存する。
並行して、モバイルデータトラフィックが継続的に増大し、5Gに伴って格段に急増していることにより、モバイルネットワーク事業者はCAPEX圧力下に置かれている。5Gのための、より高い周波数帯域は、特に容量が必要とされ厳格なEMF制限が適用される高密度の市街地において、カバレージ配備の更なる課題を意味する。小さなセルを配備することは、電磁波の送信及び受信を安定的に実行するための多数のアンテナの設置を必要とする容量改善のための良好な解決策であると言われている。
但し、多くの欠点が小さなセルの配備を制限している。第1に、新しいアンテナのための場所を見出すことが非常に困難である。第2に、ファイバ及び電気を屋外に持ち出すには費用を要する。最後に、都市の規制が小さなセルの可能性を制限する場合がある。
これに加えて、接続された及び自律的な車両の登場に伴って、必要とされるオンボードアンテナの数が益々増大しており、従って、適切な場所を見出すことが、特にWi-Fi、4G、5G、及びDSRCの場合に、益々複雑になっている。
従って、車両グレージングパネル上に、又はそのちょうど背後にアンテナを設置することが、その他の場所に代わる魅力的な代替手段として考えられている。
但し、使用可能な波長との比較において、組成及び無視できない厚さに起因して、車両グレージングパネルは自身を通過するEM波の減衰をもたらし得るであろう。この減衰は主に、到来する波と、車両グレージング内に含まれるいくつかの境界面によって反射された、複数のその他の波との間の干渉によって生成される。
上述の問題を軽減するために、及び屋外4G及び5Gネットワークの高密度化に対する障壁を除去するために、都市の美観及びEMFの制約と調和したアンテナの屋内設置に対する需要が存在している。
但し、上述のように、グレージングパネルは、特にWi-Fi、4G、5G、サブ6GHz、mm波帯域、及びDSRCにおいては、FSSのような低E被覆が処理された場合にも、外側に向かうアンテナ放射を大幅に減少させる可能性がある。これに加えて窓は、屋内に向かって、従って建物居住者にとっての電磁界を増大させるように信号を反射させる可能性もある。
国際公開第2019177144号パンフレットは、建物の窓ガラスに装着された状態において使用されるアンテナユニットについて記述しており、アンテナユニットには、放射要素と、放射要素との関係において屋外側において位置決めされた導波路部材と、放射要素との関係において屋内側において位置決めされた導電体とが提供され、これにより、八木-宇田様の寄生ディレクタを生成している。欠点は、設計が非常に複雑であり、且つそれがアンテナ構造自体に依存し得るという点にある。従って、これは任意のタイプの窓装置に一般化させることが可能ではなく、それぞれの窓装置ごとに特定の設計を必要とし得る。
国際公開第2016203180号パンフレットは、その1つの表面が導電層によってカバーされている被覆されたガラスシートを含むグレージング上に配置された周期的パターンを有する導電性要素について記述している。
これらの2つの特許文献は、周波数の実質的に2分の1~実質的に2倍の周波数においてゼロ伝送を有することにより、既定の周波数について高周波電磁波の伝送を増大させる解決策について記述している。
従って、これらの解決策の場合には、周波数及びグレージング構成の特定の範囲について電磁波の伝送損失を極小化することが可能ではない。
米国特許出願公開第2020048958号明細書は、窓の表面上に接合された及び窓を通じたEM波の伝送損失を低減するように構成されたフィルムについて記述している。これは、EM波の位相を制御しつつ利得を制御することができない。
本発明は、第1の態様において、グレージングパネルと、400MHz~70GHzの動作周波数において電磁(EM)波を送受信するように設計された少なくとも1つのアンテナとを含む通信装置に関し、グレージングパネルは、外部表面と、アンテナに対向する内部表面とを含む。
本発明の第1の態様において定義されている解決策は、通信装置が、アンテナと外部表面との間に配置されたメタ表面を含み、メタ表面は、薄い周期的導電要素を含む少なくとも1つの周期的導電構造を含み、通信装置は、内部表面から非ゼロ距離(Dds)においてアンテナの間に配置された誘電スラブを更に含むことに基づく。
本発明は、第2の態様において、グレージングパネルと、400MHz~70GHzの周波数において電磁波を送受信するように設計されたアンテナとを含む通信装置の送受信を最適化する方法に関し、グレージングパネルは、外部表面と、アンテナに対向する内部表面とを含む。
本発明の第2の態様において定義されている解決策は、方法が、アンテナと外部表面の間にメタ表面を設置するステップを含むことに基づく。メタ表面は、薄い周期的導電要素を含む少なくとも1つの周期的導電構造を含む。方法は、内部表面から非ゼロの距離(Dds)においてアンテナと内部表面との間に配置された誘電スラブを設置するステップを更に含む。
本発明は、第3の態様において、グレージングパネルと、400MHz~70GHzの周波数において電磁波を送受信するように設計されたアンテナとを含む通信装置の送受信を改善するためのメタ表面及び誘電スラブの使用に関し、グレージングパネルは、外部表面と、アンテナに対向する内部表面とを含み、メタ表面は、薄い周期的導電要素を含む少なくとも1つの周期的導電構造を含み、メタ表面がアンテナと外部表面との間に設置されていることを特徴とする。誘電スラブは、内部表面から非ゼロの距離(Dds)において、アンテナと内部表面との間に設置される。
驚くべきことに、この解決策は、伝送されるEM波の位相を制御しつつ利得を改善することを可能にする。グレージングパネルのインターフェイス上に反射されたEM波の位相をメタ表面が制御している間に、誘電スラブが、グレージングパネルと誘電スラブとの間に空洞を生成することにより、EM波の利得をブースト及び改善する。メタ表面は、動作周波数において建設的干渉を有するように、到来する及び反射された波の位相を事実上操作することができる。
従って、メタ表面及び誘電スラブは、グレージングパネルを通過するEM波の減衰の補償を可能にし、これに加えて、メタ表面及び誘電スラブは、グレージングパネルを通過するEM波のブーストを可能にする。
本発明は、アンテナと外部表面との間のメタ表面と、内部表面から非ゼロの距離においてアンテナと内部表面との間に配置された誘電スラブとを有することにより、EM波の伝送を増大させる。
従って、本発明は、通信性能をブーストし、送信損失を低減しつつ、グレージングパネル、特に建物又は車両グレージングパネル内において窓として使用されているグレージングパネルの背後にアンテナを配置するニーズを解決する。
本発明の目的は、上述の問題を軽減することと、通信性能をブーストし、送信損失を低減しつつ、グレージングパネルの背後にアンテナを配置するニーズを解決することである。
本発明の別の利点は、アンテナのインピーダンス応答のみならずアンテナの放射特性を仕様内に維持しつつ、誘電支持部を通じて照射するために、グレージングパネルの前に、及びこれから極小化された距離に、アンテナを配置する可能性を提供するという点にある。
本発明の別の利点は、高度に傾斜した入射角度における、グレージングパネルを通じてTE(Transverse electric)偏向されたEM波の伝送損失を極小化するために、並びに、TE偏向され及びTM(Transverse magnetic)偏向された電磁波の送信及び/又は受信の間の、より良好なバランスを提供するために使用されるという点にある。
本発明の別の利点は、装置内に入射するEM波の伝播の方向と比較して、装置を通じて伝送される電磁波の伝播の方向を変更するために使用されるという点にある。
本発明は、請求項又は説明されている実施形態に記述される特徴のすべての可能な組合せに関することに留意されたい。
以下の説明は、建物及び車両グレージング用途に関するが、本発明は、輸送用途及びその他の道路ユーザー及び/又はサービスのような他の分野にも適用可能であり得ることを理解されたい。
以下、限定ではなく例示を目的として提供される、本発明の様々な例示のための実施形態を示す添付図面を参照し、本発明のこの及びその他の態様について更に詳細に説明する。図面は概略表現であり、その縮尺は正確ではない。図面は、本発明を決して限定するものではない。更なる利点については、例によって説明する。
本発明による通信装置の第1実施形態の概略図である。 本発明による通信装置の第2実施形態の概略図である。 本発明による通信装置の第3実施形態の概略図である。 本発明による通信装置の第4実施形態の概略図である。 本発明による周期的導電構造の概略図である。
本明細書は、特定の実施形態に関し、対応する実施形態の様々な変更、均等物、及び/又は置換を含む。同一又は類似の部分を参照するために、同一の参照符号が図面の全体を通じて使用されている。
本明細書において使用されている「内側」、「外側」、「上方」、「下方」、「上部」、「下部」などの空間的又は方向的用語、及びこれらに類似したものは、それが図面の図において示されることに伴って本発明に関係している。但し、本発明は、様々な代わりの向きをとることが可能であり、従って、このような用語は、限定として解釈されてはならないことを理解されたい。更には、本明細書及び請求項において使用されている構成要素、反応条件、及びこれらに類似したものの寸法、物理的特性、処理パラメータ、量を表現しているすべての数値は、すべてのインスタンスにおいて「約」という用語によって修飾されているものとして理解されたい。従って、そうではない旨が示されていない限り、以下の明細書及び請求項に記述されている数値的値は、本発明による取得が求められている望ましい特性に応じて変化可能な近似値である。以下の説明において、そうではない旨が規定されていない限り、「実質的に」という表現は、10%以内、好ましくは5%以内を意味している。
更には、本明細書に開示されているすべての範囲は、開始及び終了範囲値を包含し、その内部に組み込まれている任意の及びすべてのサブ範囲を包含するものと理解されたい。例えば、「1~10」と記述されている範囲は、1という最小値と10という最大値の間の(及び、これらを包含する)任意の及びすべてのサブ範囲、即ち、例えば1~6.1などの1以上の最小値によって開始する、及び、例えば5.5~10などの10以下の最大値によって終了する、すべてのサブ範囲を含むものと見なされたい。更には、本明細書において使用されている「~上に堆積された(deposited over)」又は「~上に提供された(provieded over)」という用語は、必ずしもそれとの表面接触状態にはない状態においてその上部に堆積されている又は提供されていることを意味する。例えば、基材「上に堆積された」被覆は、堆積された被覆と基材との間に配置された、同一又は異なる組成の、1つ又は複数のその他の被覆フィルムの存在を排除するものではない。
「含む(comprising)」という用語が本明細書及び請求項において使用されている場合には、これは、その他の要素又はステップを排除するものではない。単数形名詞を参照する際に、例えば、「a」又は「an」、「the」などの不定冠詞又は定冠詞が使用されている場合には、これは、そうではない旨が具体的に記述されていない限り、その名詞の複数のものを含む。本明細書において、「~するように構成された(configured to)(或いは、~するように設定された(set to))」は、例えば、状況に応じて、ハードウェア及びソフトウェアにおいて、「~するのに適する」、「~するための能力を有する」、「~するように変更された」、「~するようになされた」、「~する能力を有する」、又は「~するように設計された」の間で相互交換可能に使用され得る。任意の状況において、「~を実行するように構成された装置」という表現は、装置が別の装置又はコンポーネントと一緒に「実行し得る」ことを意味し得る。
更には、本明細書及び請求項における、第1の、第2の、という用語及びこれらに類似したものは、類似の要素の間を弁別するために使用され、必ずしも、時間的、空間的順位における、又は任意のその他の方式における順序を記述するために使用されるものではない。このように使用されている用語は、適切な状況下で相互交換可能であり、本明細書において説明される発明の実施形態は、本明細書に説明又は図示されているもの以外の順序における動作の能力を有することを理解されたい。構成要素(例えば、第1の構成要素)が別の構成要素(例えば、第2の構成要素)に「(機能的に又は通信自在に)結合」されている又は「接続されている」と記述されている場合、その構成要素は別の構成要素に直接的に接続されていてもよく、別の構成要素(例えば、第3の構成要素)を通じて別の構成要素に接続されていてもよいものと理解されたい。
図1~図4に示されているように、本発明の第1の態様によれば、通信装置1は、グレージングパネル3と、400MHz~70GHzの動作周波数(frw)において電磁波を送受信するように設計された少なくとも1つのアンテナ21とを含む。
グレージングパネル3は、建物などの静止した物体の開口部を閉鎖するための、及び列車、ボートなどのような移動物体の開口部を閉鎖するための窓として使用される窓であり得る。また、グレージングパネルは、Bピラーなどの装飾的及び/又は機能的パネルとして使用されるパネル、車両内の窓間に使用されるパネル、車両のバンパ、又はこれらに類似したものであり得る。
グレージングパネルは、プラスチック、ガラス、又は任意の適切な材料から製造することができる。
いくつかの実施形態において、グレージングパネルは、表面311に対応する表面S1と、表面S2とを有する第1ガラスシートを含む。
グレージングパネルがこの第1ガラスシートのみを含む実施形態においては、表面S2は、表面322に対応している。
いくつかの好適な実施形態において、グレージングパネルは、複数層の窓である。
複数層の窓は、視認性のために可視波に対して、そして自然又は人工光に対して少なくとも部分的に透明であり得る。複数層の窓は、複数のガラスシートから製造されており、少なくとも第1及び第2ガラスシートは、少なくとも1つの中間層によって分離され、これにより、複数の境界面を形成している。従って、パネルは、ガスによって充填された空間である中間層により、及び/又は、ポリマー中間層により、分離することができる。第2ガラスシートは、表面S3及び表面S4を有する。
いくつかの実施形態において、複数層の窓2は、複数層の窓の断熱を改善し、これにより断熱複層窓を生成するために、アルゴンのようなガスによって充填された空間の生成を許容するスペーサ33によって分離された少なくとも2つのガラスシート31、32を含むことができる。本発明は、2つのパネルを有する複数層の窓上において使用される装置に限定されるものではない。本発明の装置及び方法は、二重層窓、三重層窓などの任意の複数層の窓に適している。
いくつかの実施形態において、パネル中間層33は、第1ガラスシート及び第2ガラスシートを1つに接合する熱可塑性中間層であり、これは、グレージングパネルが、ノイズを低減するための及び/又は貫通安全性を保証するためのものなどのラミネートされた複数層窓であり得ることを意味している。熱可塑性中間層は、ガラスシートの間において位置決めされた1つ又は複数の中間層によって製造することができる。中間層は、通常、剛性がチューニングされ得るポリビニルブチラル(PVB)又はエチレンビニルアセテート(EVA)である。これらの中間層は、破壊された際にもガラスが大きな鋭い破片に破壊されることを防止するような方式で、ガラスシートを1つに接合された状態に維持する。
複数層の窓の前記第1及び/又は第2ガラスシートは、ガラスから、ポリカーボネートから、PVCから、或いは、静止した物体上に又は移動物体上に取り付けられた窓のために使用される任意のその他の材料から製造され得る。
通常、複数層の窓3のガラスシートの材料は、例えば、ソーダライムシリカガラス、ボロシリケートガラス、アルミノシリケートガラス、或いは、特に自動車用途において知られている熱可塑性ポリマー又はポリカーボネートなどのその他の材料である。本出願の全体を通じたガラスに対する参照は、限定として見なしてはならない。
複数層の窓3は、フロート法、フュージョン法、リドロー法、プレスモールディング法、又はプリング法などの既知の製造方法によって製造することができる。複数層の窓の製造方法としては、生産性及び費用の観点から、フロート法を使用することが好ましい。
それぞれのパネルは、美観、断熱性能、安全性などを改善するために、独立的に処理及び/又は着色などをすることが可能であり、及び/又は異なる厚さを有することができる。複数層の窓2の厚さは、用途の要件に従って設定される。
複数層の窓3は、原位置において使用されている任意の既知の窓であってよい。例えば、複数層の窓3は、セキュリティ及び盗難防止要件の仕様を尊重するために、処理、即ち、焼きなまし、焼き戻しなどを実行することができる。窓は、独立的にクリアガラス又は着色ガラスであることが可能であり、ガラスの特定の組成により、或いは、例えば、更なる被覆又はプラスチック層の適用により、着色することができる。窓は、既知のカッティング方法を使用することにより、平面図において、矩形形状などの開口部にフィットするように任意の形状を有することができる。複数層の窓をカットする方法としては、例えば、レーザー光が複数層の窓をカットするように複数層の窓の表面上に放射される方法、又はカッターホイールが機械的に切断する方法を使用することができる。複数層の窓は、例えば、自動車のフロントガラス、サイドライト、サンルーフ、列車の横方向グレージング、建物の窓などのような用途にフィットするように、任意の形状を有することができる。
それぞれのガラスシートには、セキュリティ要件の仕様を充足するために、処理、即ち、焼きなまし、焼き戻しなどを施すことができる。透明誘電スラブは、独立的に、特定の組成により、或いは、例えば、更なる被覆又はプラスチック層を適用することにより、着色された、クリアな又は着色された透明誘電性パネルであり得る。
それぞれのガラスシートは、独立的に、処理及び/又は着色などが施されることが可能であり、及び/又は、美観、安全性などを改善するために、異なる厚さを有することができる。
平面図における複数層の窓の形状は、通常、矩形である。用途に応じて、形状は矩形に限定されるものではなく、特に車両のフロントガラス又はバックライトの場合には台形であってもよく、特に車両のサイドライトの場合には三角形であってもよく、円形又はこれらに類似したものであってもよい。
これに加えて、複数層の窓は、フレーム内において組み立てることも可能であり、或いは、ダブルスキンファサード内に、自動車ボディ内に、或いは、複数層の窓を維持し得る任意のその他の手段内に取り付けることもできる。ガス及び/又は液体に対する密封性を保証するために、複数層の窓の固定を保証するために、又は複数層の窓に外部要素を追加するために、いくつかのプラスチック要素を、複数層の窓上に固定することもできる。いくつかの実施形態において、エナメル層などのマスキング要素を、複数層の窓の周辺の一部分に追加することができる。
静止物体又は移動可能物体の内側における熱的快適さを目的として、被覆システムが、複数層の窓211、212、221、222の1つのインターフェイス上に存在することができる。この被覆システムは、一般に、金属に基づいた層を使用しており、赤外光は、このタイプの層によって高度に屈折される。このような被覆システムは、通常、低エネルギー複数層の窓を実現するために使用される。
いくつかの実施形態において、被覆システムは、例えば、霜取り及び/又は曇り止め機能を追加するために、及び/又は建物又は車両の内部における熱の蓄積を低減するために、或いは例えば、寒冷期に内側の熱を維持するために、複数層の窓上に適用される加熱可能な被覆であってよい。被覆システムは薄く、眼には主に透明である。
通常、被覆システムは、複数層の窓3のインターフェイスの表面の大部分をカバーする。
被覆システムは、様々な材料の層から製造し得る。例えば、自動車の窓封止におけるものなどのいくつかの実施形態において、被覆システムは、複数層の窓の1つの主表面の大部分にわたって導電性を有し得る。これは、被覆剥離される部分が良好に設計されていない場合には、加熱点などの課題を生じ得る。
適切な被覆システムは、例えば、導電性フィルムである。適切な導電性フィルムは、例えば、透明誘電体、金属フィルム、及び透明誘電体、ITO、フッ素添加すず酸化物(FTO)、又はこれらに類似したものを順番にラミネートすることによって得られるラミネートフィルムである。適切な金属フィルムは、例えば、Ag、Au、Cu、及びAlからなる群から選択される少なくとも1つを主成分として含むフィルムであってよい。
通常、被覆システムは、0.4以下、好ましくは0.2以下、特に0.1以下、0.05以下、或いは、場合によっては0.04以下の放射率を有する。
被覆システムは、金属に基づいた低放射性被覆システムを含むことができる。このような被覆システムは、通常、赤外放射反射材料及び少なくとも2つの誘電被覆に基づいた、例えば、2つ、3つ、又は4つなどの1つ又は複数の機能層を含む薄い層のシステムであり、それぞれの機能層は誘電被覆によって取り囲まれている。本発明の被覆システムは、具体的には、少なくとも0.010の放射率を有することができる。機能層は、一般に数ナノメートルの、ほとんどが約5~20nmの厚さを有する銀の層である。誘電層は、一般に透明であり、金属酸化物及び/又は窒化物の1つ又は複数の層から製造されている。これらの様々な層は、例えば、磁界支援型カソードスパッタリングなどの、更に一般的には「マグネトロンスパッタリング」と呼称される真空堆積技法を利用して堆積される。誘電層に加えて、それぞれの機能層は障壁層により保護されていてもよく、或いは、湿潤層上への堆積により改善されていてもよい。
いくつかの実施形態において、被覆システムを有するグレージングパネルを通じた送信及び受信を極大化させるように、被覆システムに起因した減衰を低減するために、被覆を剥離させた部分を使用することができる。
図1~図4に示されているように、グレージングパネル3は、パネル中間層33によって分離された第1ガラスシート31及び第2ガラスシート32を含む。
グレージングパネルは、外部表面311と、アンテナに対向する内部表面322とを含む。「対向する(facing)」という用語は、アンテナが、図示されているように、内部表面の前面に位置していることを表記している。
アンテナ21は、望ましい用途に応じて、400MHz~70GHzの動作周波数(frw)において電磁波を送受信するように設計されている。
いくつかの実施形態において、通信装置1が4G通信装置として使用されている場合、動作周波数は400MHz~2.3GHzである。
いくつかの実施形態において、通信装置1が5G装置として使用されている際には、動作周波数は、低帯域の場合には、1.5GHz~6GHzであり得、特定の5G用途に応じて、約28GHz、35GHz、或いは、最大で70GHz超であり得る。
いくつかの実施形態において、通信装置1がDSRC装置として使用されている際には、動作周波数は、5.7GHz~6GHzである。
DSRCは、セルラー又はその他のテレコムインフラストラクチャを必要とすることなしに、車両が互いに及びその他の道路ユーザー又はサービスと直接的に通信することを可能にする、一方向又は双方向の短距離~中距離無線通信チャネルである。
メタ表面は、薄い周期的導電要素を含む少なくとも1つの周期的導電構造を含み、それぞれの導電要素は互いに隔離されている。薄い導電要素とは、要素が配置される表面に対して垂直方向において計測される厚さを有する周期的要素を意味する。この厚さは、好ましくは、1μm~140μmである。更に好ましくは、デラミネーション及び/又はピールオフを回避するために、この厚さは、3μm~30μmである。
一実施形態によれば、導電要素の材料は、銅、銀などの金属に基づいた材料、金などのメッキされた材料を有する又は有さない導電性金属合金、又は導電性を有し得る任意のその他の材料であり得る。
一実施形態によれば、導電要素のアレイは、金属酸化物又はポリマーの層であり得る。
本発明によれば、薄い周期的導電要素は、銅フォイル、銀プリントなどのような薄い金属製シート、細い金属製ワイヤ、薄い銅メッシュ、或いは、これらに類似したものから製造することができる。
一実施形態によれば、それぞれの非導電要素は、正方形、矩形、又は円形リングの形状、又は任意のその他の閉鎖された形状を有する。
一実施形態によれば、それぞれの非導電要素は、まっすぐの、折れ曲がった、湾曲したスロットの形状又は交差した形態を有する。
一実施形態によれば、それぞれの非導電要素は、一方が他方によって取り囲まれた2つのリングの形状を有する。
図5に示されているように、少なくとも1つの周期的導電構造は、導電正方形41を含むことができる。メタ表面は、帯域通過又は帯域停止挙動を示す任意の周期的導電構造から製造することができる。メタ表面が帯域停止挙動を有するいくつかのその他の実施形態においては、形状は、正方向ループ、円形ループ、六角ループ、又はこれらに類似したものであることが可能であり、及び、マルチ帯域効果の場合には、これは、また、例えば、デュアルループ、或いは、マルチ帯域効果を付与する任意のその他の形状であり得るであろう。
いくつかの実施形態において、メタ表面の少なくとも1つの周期的導電構造は、決定された周波数の実質的に3分の1~実質的に3倍、好ましくは動作周波数の実質的に2分の1~実質的に2倍の範囲内の少なくとも1つの周波数(fr)においてゼロ反射を有する。
いくつかのその他の実施形態において、メタ表面の少なくとも1つの周期的導電構造は、決定された周波数の実質的に3分の1~実質的に3倍、好ましくは動作周波数の実質的に2分の1~実質的に2倍の範囲内の少なくとも1つの周波数(fr)におけるゼロ伝送を有する。好ましくは、このような実施形態においては、それぞれの導電要素は、互いに隔離されている。
図1~図4に示されているように、通信装置は、アンテナと外部表面との間に配置されたメタ表面4を更に含む。
いくつかの実施形態によれば、図1~図3に示されているように、メタ表面は、グレージングパネルの1つの表面312、321、322上に配置することができる。このような実施形態においては、メタ表面は、外部表面311とアンテナの間であるグレージングパネル3の1つの表面上に配置されていることを理解されたい。
グレージングパネルが、第1ガラスシートである単一のガラスシートを有する実施形態において、メタ表面は、表面322に対応する表面S2上に配置することができる。グレージングパネルが第1ガラスシート及び第2ガラスシートを含む実施形態においては、メタ表面は、表面312、321、又は322にそれぞれが対応する表面S2、S3、又はS4上に配置することができる。
いくつかの実施形態において、メタ表面は、装置の取り扱い及びステップを促進するために、中間層33上に又はその内側に配置され得る。
表面312、321上に又はグレージングパネルの中間層上に又はその内側に配置されたメタ表面は、メタ表面が好ましくは外部グレージングパネルとの接触状態にないことを意味している。
いくつかの実施形態において、窓装置は、同一の動作周波数を最適化するために又は異なる動作周波数を最適化するために、少なくとも2つのメタ表面を含み得る。
いくつかの好適な実施形態において、メタ表面は、可視光が装置インターフェイスを通過するようにするために透明である。「透明」という用語は、少なくとも1%の可視スペクトルにおける物質を通じて透過された可視光の平均TL(光透過率)を示す特性を表す。好ましくは、透明は、少なくとも10%のTL特性に関係する。更に好ましくは、透明は、少なくとも50%のTLを表す。理想的には、透明は、少なくとも70%のTLを表す。
いくつかの実施形態において、メタ表面は、導電要素を支持するために誘電フォイルを更に含み得、導電要素は誘電フォイル上に配設される。誘電フォイルは、導電性を有していないフォイルである。
いくつかの実施形態において、誘電フォイルは、曲がりやすい誘電フォイルである。
いくつかの実施形態において、誘電フォイルは、PCBなどのように透明ではない。
好ましくは、誘電フォイルは、透明誘電支持部である。透明誘電フォイルは、プラスチックに基づいた組成などの異なる化学組成を有することができる。プラスチックに基づいた組成は、PET、ポリカーボネート、PVC、或いは、フォイルとして使用され得る任意のその他の透明誘電プラスチックに基づいたものであり得る。
好ましくは、誘電フォイルはガラスパネルを含む。ガラスパネルは、ソーダライムガラス、アルミノシリケートガラス、又はボロシリケートガラスのようなガラスなどのように、少なくとも50重量%のSiO2を含み得る。
好ましくは、誘電フォイルは、0.03以下の損失正接を有することが可能であり、更に好ましくは誘電フォイルの損失正接は、0.02以下であり、更に好ましくは、誘電フォイルの損失正接は、フォイル内のエネルギー損失を低減するために0.01以下である。
好適な実施形態において、誘電フォイルは、0.005以下の損失正接を有し、更に好ましくは、誘電フォイルの損失正接は、フォイル内のエネルギー損失を低減するために0.003以下である。
好ましくは、誘電フォイルは、損失正接を0.01以下の値に低減するために、ボロシリケートガラスフォイルである。
誘電フォイルは、フロート法、フュージョン法、リドロー法、プレスモールディング法、又はプリング法などの既知の製造方法によって製造することができる。ガラスパネルの製造方法としては、生産性及び費用の観点から、フロート法を使用することが好ましい。
誘電フォイルには、セキュリティ要件の仕様を充足するために、処理、即ち、焼きなまし、焼き戻しなどを施すことができる。誘電スラブは、独立的に、特定の組成により、或いは、例えば、更なる被覆又はプラスチック層を適用することにより、着色された、クリアな又は着色された透明誘電パネルであり得る。
いくつかの実施形態において、メタ表面の表面サイズは、グレージングユニットの表面のサイズと実質的に同一である。
いくつかのその他の及び好ましい実施形態においては、メタ表面のサイズは、グレージングユニットの表面未満である。好ましくは、メタ表面のサイズは、実質的に、1cm~1mである。好ましくは、メタ表面は、動作周波数及び用途に応じて、例えば、210mm×250mmの矩形形状、150mm×160mmの矩形形状、又は255mm×500mmの矩形形状などのように、20mm~1000mmの幅及び/又は長さを有する平行六面体である。
いくつかの実施形態において、メタ表面の厚さは、グレージングパネルの厚さ未満である。好ましくは、メタ表面の厚さは、グレージングユニットの比較的薄いガラスパネルの厚さ未満である。
図1、図2、及び図3は、グレージングパネルの表面、それぞれ、内部表面322、或いは、第2又は第1ガラスシートの1つと中間層の間の表面の1つ、即ち、表面321及び表面312、の上部に配置されたメタ表面を示している。
図1~図4に示されているように、通信装置は、アンテナと内部表面との間に配置された誘電スラブを更に含む。従って、誘電スラブは導電性を有していない。
誘電スラブは、内部表面から非ゼロの距離Ddsに配置され、これにより、グレージングパネルと誘電スラブとの間にEM波用の空洞を生成する。
メタ表面及び誘電スラブを有することにより、アンテナは、内部表面322から低減された距離Daに配置することができる。この低減された距離Daは、非ゼロの距離Dds超である(Da>Dds)。
いくつかの実施形態において、誘電スラブはグレージングパネルを更に含む。
いくつかの実施形態において、誘電スラブは曲がりやすい誘電支持部である。
いくつかの実施形態において、誘電スラブは、PCBなどのように透明ではない。
好ましくは、誘電スラブは透明誘電支持部であり、これは、可視光が装置インターフェイスを通過するようにさせるために誘電スラブが透明であることを意味している。透明誘電スラブは、プラスチックに基づいた組成などの異なる化学組成を有することができる。プラスチックに基づいた組成は、PET、ポリカーボネート、PVC、或いは、パネルとして使用され得る任意のその他の透明誘電プラスチックに基づいたものであり得る。
いくつかの実施形態において、誘電スラブはガラスパネルを含む。ガラスシートは、ソーダライムガラス、アルミノシリケートガラス、又はボロシリケートガラスのようなガラスなどのように、少なくとも50重量%のSiOを含み得る。
いくつかの実施形態において、誘電スラブは0.03以下の損失正接を有することが可能であり、更に好ましくは、誘電パネルの損失正接は0.02以下であり、更に好ましくは、誘電パネルの損失正接は、パネル内のエネルギー損失を低減するために0.01以下である。
好適な実施形態において、誘電スラブは0.005以下の損失正接を有し、更に好ましくは、誘電パネルの損失正接は、パネル内のエネルギー損失を低減するために0.003以下である。
いくつかの実施形態において、誘電スラブは、損失正接を0.01以下の値に低減するためにボロシリケートガラスシートである。
誘電スラブは、フロート法、フュージョン法、リドロー法、プレスモールディング法、又はプリング法などの既知の製造方法によって製造することができる。ガラスパネルの製造方法としては、生産性及び費用の観点から、フロート法を使用することが好ましい。
誘電スラブには、セキュリティ要件の仕様を充足するために、処理、即ち、焼きなまし、焼き戻しなどを施すことができる。誘電スラブは、独立的に、例えば、特定の組成により、或いは、更なる被覆又はプラスチック層を適用することにより、着色された、クリアな又は着色された透明誘電パネルであり得る。
誘電スラブは、任意の形状を有することができる。平面図における透明誘電パネル5の形状は、矩形に限定されるものではなく、台形、三角形、正方形、円、又はこれらに類似したものであってよい。
いくつかの実施形態において、誘電スラブの厚さは、グレージングパネルの厚さ未満である。好ましくは、誘電スラブの厚さは、グレージングパネルの比較的薄いガラスシートの厚さ未満である。
誘電スラブ5は、空間51により、グレージングパネル3から、好ましくは、内部表面322から、分離されている。この空間は、空気によって充填されることが可能であり、これにより、非ゼロの距離Ddsが定義されている(Dds>0)。いくつかの実施形態において、距離は、装置を通じたEM波の伝送を増大させるように適合させることができる。いくつかの好適な実施形態においては、内部表面までの距離Ddsを保証及び/又は適合させるために、スラブ固定手段を使用することができる。
また、アンテナと誘電スラブの間の空間52は、空気によって充填することができる。この空間は、Daと誘電スラブの厚さとDdsの合計の間の差である。
好ましくは、距離Ddsは、実質的に、サブ6GHzの場合には、1mm~20mmであり、mm波周波数の場合には、0.1mm~5mmである。
いくつかの特定の実施形態において、通信装置が5.9GHzの動作周波数において稼働するDSRCのために使用されている際には、距離Ddsは、約1mmであることができる一方で、Daは、誘電スラブを伴って約11mmであるが、好ましくは、約3.7mmの厚さを有するFR4に基づいた誘電スラブに限定されるものではない。メタ表面の少なくとも1つの周期的導電構造は、決定された周波数の実質的に3分の1~実質的に3倍、好ましくは動作周波数の実質的に2分の1~実質的に2倍の範囲内の少なくとも1つの周波数(fr)においてゼロ反射を有することが可能であり、図5において示されているように、外部表面上に配置された約85mm(L=85mm)×85mm(H=85mm)の表面(L×H)を有することができる。正方形は、約11mmの辺Ls、Hsを有することができる(正方形の場合には、Ls=Hsである)。同一の行Leのそれぞれの正方形の間の距離は、約1.5mmである。同一の列Heのそれぞれの正方形の間の距離は、約1.5mmである。周囲の厚さを意味する正方形の厚さは、約0.2mmである。
また、アンテナと内部表面の間の距離Daを維持及び/又は適合させるために、スラブ固定手段又はアンテナ固定手段を使用することもできる。
図4は、メタ表面4が誘電スラブの表面上に配置されている別の実施形態を示している。装置中間層の任意の表面がグレージングパネルの任意の表面に装着され得ることを理解されたい。
メタ表面は、糊付け、装置中間層とのラミネーション、被覆がこの表面上に存在している実施形態における被覆の剥離、又はこれらに類似したものなどの任意の既知の方式により、1つの表面上に配置することができる。
このような装置中間層は、透明なプラスチック中間層であり得る。透明プラスチック中間層は、ポリビニルブチラル(PVB)、エチレンビニルアセテート(EVA)、ポリメチルメタクリレート(PMMA)、ポリカーボネート(PC)、ポリスチレン(PS)、ポリビニルクロライド(PVC)、ポリアミド(PA)、ポリエーテルイミド(PEI)、ポリエチレンテレフタレート(PET)、ポリウレタン、アクリロニトリルブタジエンスチレンコポリマー(ABS)、スチレンアクリロニトリルコポリマー(SAN)、スチレンメチルメタクリレートコポリマー(SMMA)及びこれらのものの任意の混合物、架橋された樹脂、イオノプラスト、イオノマー、シクロオレフィンポリマー(COP)、シクロオレフィンコポリマー(COC)、又は光学透明接着剤(OCA)であり得る。
架橋又は硬化された樹脂は、当業者には既知であり、及び、クロスリンカとも呼称される硬化剤との反応により、或いは、熱、UV放射(UV)、又は電子ビーム(EB)に対する曝露の際に、低分子量種の架橋/硬化によって得られた3次元ポリマーネットワークである。架橋された樹脂のすべてを網羅してはいない例は、エポキシ樹脂、ポリウレタン樹脂、UV又はEB硬化可能樹脂である。本発明においては、架橋された樹脂の前駆体は、透明であってもよく、或いは、架橋された樹脂が透明になるように、提供されなくてもよい。
いくつかのポリマー混合物、コポリマー、及びいくつかの半結晶質ポリマーは、分散相に起因して、或いは、微結晶の存在に起因して、不透明及び非透明であり得ることに留意されたい。従って、上述の列挙されているポリマーのすべての組成が透明であるわけではない可能性がある。当業者は、透明である組成を識別する、従って、所与のポリマーが主張されている透明ポリマーに含まれているかどうかを識別する、能力を有する。
いくつかの実施形態において、周期的導電要素は、グレージングパネル上に直接的に配設することができる。
いくつかの実施形態において、周期的導電要素は、導電要素の周期的パターンであり、好ましくは、周期的導電要素は、導電要素のアレイである。
一実施形態によれば、導電要素のアレイは、導電要素内の更なる損失を回避するために、0.02~1000Ω/□の範囲内、好ましくは0.02~3Ω/□の範囲内のシート抵抗を有する。
好ましくは、導電要素は、表面を形成するために、少なくとも1つの列及び/又は少なくとも1つの行によって定義された、2次元において反復された単位セル41を含む。更に好ましくは、アレイは、いくつかの列及びいくつかの行を含む。
いくつかの実施形態において、導電要素のアレイは、表面を形成するために列において反復された、周期的ではない単位セルの行を含む。
いくつかのその他の実施形態において、導電要素のアレイは、周期的ではない構造中に、異なる単位セルを含む。
いくつかの実施形態において、メタ表面は、導電性要素の第2のアレイを含み、従って、メタ表面は、第2の決定された周波数fd2の場合に、装置を通じた高周波電磁波の伝送を増大させる能力を有する。
いくつかの実施形態において、メタ表面は、複数の導電性要素のアレイを含み、従って、メタ表面は、導電要素のそれぞれのアレイごとに、異なる決定された周波数の場合に、装置を通じた高周波電磁波の伝送を増大させる能力を有する。
メタ表面は、決定された周波数の実質的に3分の1~実質的に3倍、好ましくは決定された周波数の実質的に2分の1~実質的に2倍の範囲内の少なくとも1つの周波数frにおいてゼロ反射を有する。
「ゼロ反射」という用語は、少なくとも-6dB未満、好ましくは少なくとも-10dB未満、及び、更に好ましくは少なくとも-15dB未満の反射を意味している。
いくつかの実施形態において、周波数frにおいてゼロ反射を有するために、メタ表面は、帯域通過FSSが使用されるように、導電要素のアレイを含む。
いくつかのその他の実施形態において、周波数frにおいてゼロ反射を有するために、メタ表面は、第1アレイが低域通過FSSのようになるように、及び、第2アレイが高域通過FSSのようになるように、互いに平行な、及び接触していない導電性要素の2つのアレイを含む。
いくつかの実施形態において、誘電スラブは、被覆されたグレージングパネル上に適用されている。望ましい動作の周波数においてそのRF透明性を局所的に増大させるためにレーザー処理が被覆に対して適用されている場合には、被覆を有していないケースと同様に、全体的な性能を維持することができる。レーザー被覆剥離は、被覆に対して帯域通過(例えば、帯域通過FSS)、低域通過(例えば、被覆が剥離されたグリッド)、或いは、高域通過(例えば、被覆が剥離されたパッチ)の挙動を提供するように、及び、被覆の伝送レベルが動作の望ましい周波数において局所的に大きくなるように、設計しなければならない。
一実施形態は、本発明の第1の態様による少なくとも1つの通信装置を含む車両を提供する。
いくつかの実施形態において、いくつかの通信装置は、車両の異なる場所に配置することができる。
好適な実施形態において、通信装置は、グレージングパネルとしてフロントガラスを使用している。
いくつかのその他の実施形態において、通信装置は、グレージングパネルとしてBピラーを使用している。
いくつかのその他の実施形態において、通信装置は、グレージングパネルとして車両のバンパを使用している。
いくつかの好適な実施形態において、料金徴収システム用の通信装置は、グレージングパネルとしてフロントガラスを使用する一方で、別の通信装置は、支払端末と通信するためにグレージングパネルとしてBピラーを使用している。
一実施形態は、グレージングパネルと、400MHz~70GHzの動作周波数(frw)において電磁波を送受信するように設計されたアンテナとを含む通信装置の送受信を最適化する方法を提供し、グレージングパネルは、外部表面と、アンテナに対向する内部表面とを含む。
方法は、アンテナと内部表面との間にメタ表面を設置するステップを含む。メタ表面は、薄い周期的導電要素を含む少なくとも1つの周期的導電構造を含む。
方法は、内部表面から非ゼロの距離(Dds)においてアンテナと内部表面との間に誘電スラブを設置するステップを更に含む。
それぞれのステップは、別個に実施することができる。
この方法により、新しい及び/又は既に設置済みのグレージングパネル上にEM透明性をブーストすることが可能になる。
メタ表面が誘電スラブ上に配置されているいくつかの実施形態において、これらの2つのステップは、同時に実施することができる。
一実施形態は、グレージングパネルと、400MHz~70GHzの動作周波数(frw)において電磁波を送受信するように設計されたアンテナとを含む通信装置の送受信を改善するためのメタ表面及び誘電スラブの使用を提供し、グレージングパネルは、外部表面と、アンテナに対向する内部表面とを含み、メタ表面は、薄い周期的導電要素を含む少なくとも1つの周期的導電構造を含み、それぞれの導電要素は互いに隔離されており、メタ表面がアンテナと外部表面の間に設置され、誘電スラブが内部表面から非ゼロの距離(Dds)においてアンテナと内部表面との間に設置されていることを特徴とする。
一実施形態は、Wi-Fi通信を改善するための本発明による通信装置の使用を提供する。
一実施形態は、4G通信を改善するための本発明による通信装置の使用を提供する。
一実施形態は、5G通信の帯域の少なくとも一部分を改善するための本発明による通信装置の使用を提供する。
一実施形態は、料金徴収通信を改善するための本発明によるDSRCとしての通信装置の使用を提供する。
一実施形態は、車両と燃料/電気充電ステーション、駐車などの支払端末などの固定された装置の間の支払通信を改善するための本発明による通信装置の使用を提供する。
一実施形態は、車両と開放制限されたエリアのゲート、バス停スケジュールのリスケジューリングなどのような固定された装置の間の特定の通信を改善するための本発明による通信装置の使用を提供する。
一実施形態は、車両とその他の車両、その他のユーザー、インフラストラクチャなどのような運転者の環境の間の通信を改善するための本発明によるV2X通信装置としての通信装置の使用を提供する。

Claims (14)

  1. グレージングパネル(3)と、400MHz~70GHzの動作周波数(frw)において電磁波を送受信するように設計された少なくとも1つのアンテナ(21)とを含む通信装置(1)であって、前記グレージングパネルは、外部表面(311)と、前記アンテナに対向する内部表面(322)とを含む、通信装置において、
    前記通信装置が、前記アンテナと前記外部表面との間に配置されたメタ表面(4)を含むこと、
    前記メタ表面が、薄い周期的導電要素を含む少なくとも1つの周期的導電構造を含むこと、及び
    前記通信装置は、前記内部表面から非ゼロの距離(Dds)において前記アンテナと前記内部表面との間に配置された誘電スラブを更に含むこと
    を特徴とする通信装置。
  2. 前記グレージングパネルは、表面S1と表面S2とを有する第1ガラスシートを含む、請求項1に記載の通信装置。
  3. 前記グレージングパネルは、少なくとも1つの中間層によって前記第1ガラスシートから分離された第2ガラスシートを更に含み、前記第2ガラスシートは、表面S3と、表面S4とを有する、請求項2に記載の通信装置。
  4. 前記少なくとも1つの中間層は、熱可塑性中間層である、請求項3に記載の通信装置。
  5. 前記メタ表面の前記少なくとも1つの周期的導電構造は、決定された周波数の実質的に3分の1~実質的に3倍、好ましくは前記動作周波数の実質的に2分の1~実質的に2倍の範囲内の少なくとも1つの周波数(fr)においてゼロ伝送を有する、請求項1乃至4のいずれか1項に記載の通信装置。
  6. 前記メタ表面の前記少なくとも1つの周期的導電構造は、決定された周波数の実質的に3分の1~実質的に3倍、好ましくは前記動作周波数の実質的に2分の1~実質的に2倍の範囲内の少なくとも1つの周波数(fr)においてゼロ反射を有する、請求項1乃至4のいずれか1項に記載の通信装置。
  7. 前記メタ表面は、前記グレージングパネルの1つの表面(312、321、322)上に配置されている、請求項1乃至6のいずれか1項に記載の通信装置。
  8. 前記メタ表面は、前記誘電スラブの1つの表面上に配置されている、請求項1乃至6のいずれか1項に記載の通信装置。
  9. 前記メタ表面は誘電フォイルを含み、前記少なくとも1つの周期的導電構造は、前記誘電フォイル上に配置されている、請求項1乃至8のいずれか1項に記載の通信装置。
  10. 前記メタ表面の少なくとも1つの周期的導電構造は、銅フォイル又は銀プリントなどの薄い金属製シート、細い金属製ワイヤ、薄い銅メッシュ、又はこれらに類似したものを含む、請求項1乃至9のいずれか1項に記載の通信装置。
  11. 前記動作周波数は、5.7GHz~6GHzである、請求項1乃至10のいずれか1項に記載の通信装置。
  12. 請求項1乃至11のいずれか1項に記載の少なくとも1つの通信装置を含む、車両。
  13. グレージングパネルと、400MHz~70GHzの動作周波数(frw)において電磁波を送受信するように設計されたアンテナとを含む通信装置の送受信を最適化する方法であって、前記グレージングパネルは、外部表面と、前記アンテナに対向する内部表面とを含む、方法において、
    前記方法が、前記アンテナと前記内部表面との間にメタ表面を設置するステップを含むこと、
    前記メタ表面が、薄い周期的導電要素を含む少なくとも1つの周期的導電構造を含むこと、及び
    前記方法が、前記内部表面から非ゼロの距離(Dds)において前記アンテナと前記内部表面との間に誘電スラブを設置するステップを含むこと、
    を特徴とする方法。
  14. グレージングパネルと、400MHz~70GHzの動作周波数(frw)において電磁波を送受信するように設計されたアンテナとを含む通信装置の送受信を改善するためのメタ表面及び誘電スラブの使用であって、前記グレージングパネルは、外部表面と、前記アンテナに対向する内部表面とを含み、前記メタ表面は、薄い周期的導電要素を含む少なくとも1つの周期的導電構造を含み、それぞれの導電要素は互いに隔離されている、使用において、前記メタ表面は、前記アンテナと前記外部表面との間に設置され、前記誘電スラブは、前記内部表面から非ゼロの距離(Dds)において前記アンテナと前記内部表面との間に設置されていることを特徴とする使用。
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