JP2024508680A - アクセス方法、装置、通信機器及び可読記憶媒体 - Google Patents

アクセス方法、装置、通信機器及び可読記憶媒体 Download PDF

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Abstract

Figure 2024508680000001
本出願は、アクセス方法、装置、通信機器及び可読記憶媒体を開示する。当該方法は、端末が、N個のパイロット信号を第1遅延ドップラードメインリソースブロックのリソース位置にマッピングさせて得られる第1遅延ドップラードメインデータセットを取得するステップと、前記端末が、前記第1遅延ドップラードメインデータセットの検出結果により、P個の第1ネットワーク側機器にアクセスするステップと、を含み、前記P個の第1ネットワーク側機器は、前記第1遅延ドップラードメインリソースブロックのうちピークが検出されたP個のリソース位置である、P個の第1リソース位置に対応するP個の第1ネットワーク側機器、ピークが検出されたP個のパイロット信号である、P個の第1パイロット信号に対応するP個の第1ネットワーク側機器のいずれか一項である。
【選択図】図12

Description

(関連出願の相互参照)
本出願は、2021年2月10日に中国で出願した中国特許出願No.202110184964.6の優先権を主張し、その全ての内容が引用によって本出願に組み込まれている。
本出願は、通信の技術分野に属し、具体的には、アクセス方法、装置、通信機器及び可読記憶媒体に関する。
ニューラジオ(New Radio,NR)の単一基地局セルでの初期アクセス手順において、端末は検出した同期信号ブロック(Synchronization Signal Block,SSB)中の同期信号(プライマリ同期信号(Primary Synchronization Signal,PSS)とセカンダリ同期信号(Secondary Synchronization Signal,SSS)を含む)、物理ブロードキャストチャネル(Physical Broadcast Channel,PBCH)中の参照信号(例えば、復調参照信号(Demodulation Reference Signal,DMRS))及びデータ情報(例えば、マスター情報ブロック(Master Information Block,MIB))を利用して、システム情報(system information,SI)を取得し、更にSIに含まれるシステムアクセスに必要な情報によりランダムアクセスを行う。上記手順において、同期信号、参照信号及びデータ情報が密接している。
ただし、セルフリー(cell-free)ネットワークにおいて、端末が複数の送受信点(Transmitting Receiving Point,TRP)からの信号を受信できるので、端末がどのTRPにアクセスするかを先に決定する必要があり、次に後続のSI取得とランダムアクセスを行う。同期信号を利用して初期アクセス時のTRP選択を行えば、同期信号、参照信号及びデータ情報が密接しているので、TRP選択のオーバーヘッドが大きくなりやすく、更に初期アクセスのオーバーヘッドが大きくなる。
本出願の実施例は、同期信号、参照信号及びデータ情報の密接により、初期アクセスのオーバーヘッドが大きいという問題を解決できる、アクセス方法、装置、通信機器及び可読記憶媒体を提供する。
第1態様において、本出願の実施例は、
端末が、N個のパイロット信号を第1遅延ドップラードメインリソースブロックのリソース位置にマッピングさせて得られる第1遅延ドップラードメインデータセットを取得するステップであって、Nが1より大きい整数であるステップと、
前記端末が、前記第1遅延ドップラードメインデータセットの検出結果により、P個の第1ネットワーク側機器にアクセスするステップであって、PがN以下の整数であるステップと、を含み、
前記P個の第1ネットワーク側機器は、
前記第1遅延ドップラードメインリソースブロックのうちピークが検出されたP個のリソース位置である、P個の第1リソース位置に対応するP個の第1ネットワーク側機器、
ピークが検出されたP個のパイロット信号である、P個の第1パイロット信号に対応するP個の第1ネットワーク側機器のいずれか一項である、アクセス方法を提供する。
第2態様において、本出願の実施例は、
第1ネットワーク側機器が、パイロット信号を第1遅延ドップラードメインリソースブロックのリソース位置にマッピングさせ、第2遅延ドップラードメインデータセットを得るステップと、
前記第1ネットワーク側機器が、前記第2遅延ドップラードメインデータセットに基づいて決定された時間領域サンプリングポイントを端末に送信するステップと、を含む、アクセス方法を提供する。
第3態様において、本出願の実施例は、
端末が、N個のパイロット信号を第1遅延ドップラードメインリソースブロックのリソース位置にマッピングさせて得られる第1遅延ドップラードメインデータセットを取得するために用いられる取得モジュールであって、Nが1より大きい整数である取得モジュールと、
前記端末が、前記第1遅延ドップラードメインデータセットの検出結果により、P個の第1ネットワーク側機器にアクセスするために用いられるアクセスモジュールであって、PがN以下の整数であるアクセスモジュールと、を備え、
前記P個の第1ネットワーク側機器は、
前記第1遅延ドップラードメインリソースブロックのうちピークが検出されたP個のリソース位置である、P個の第1リソース位置に対応するP個の第1ネットワーク側機器、
ピークが検出されたP個のパイロット信号である、P個の第1パイロット信号に対応するP個の第1ネットワーク側機器のいずれか一項である、アクセス装置を提供する。
第4態様において、本出願の実施例は、
第1ネットワーク側機器が、パイロット信号を第1遅延ドップラードメインリソースブロックのリソース位置にマッピングさせ、第2遅延ドップラードメインデータセットを得るために用いられるマッピングモジュールと、
前記第1ネットワーク側機器が、前記第2遅延ドップラードメインデータセットに基づいて決定された時間領域サンプリングポイントを端末に送信するために用いられる送信モジュールと、を備える、アクセス装置を提供する。
第5態様において、本出願の実施例は、プロセッサと、メモリと、前記メモリに記憶されて前記プロセッサで実行可能なプログラム又はコマンドと、を備え、前記プログラム又はコマンドが前記プロセッサにより実行されると、第1態様に記載の方法のステップを実現する、端末を提供する。
第6態様において、本出願の実施例は、プロセッサと、メモリと、前記メモリに記憶されて前記プロセッサで実行可能なプログラム又はコマンドと、を備え、前記プログラム又はコマンドが前記プロセッサにより実行されると、第2態様に記載の方法のステップを実現する、ネットワーク側機器を提供する。
第7態様において、本出願の実施例は、プログラム又はコマンドを記憶しており、前記プログラム又はコマンドがプロセッサにより実行されると、第1態様に記載の方法のステップを実現するか、又は第2態様に記載の方法のステップを実現する、可読記憶媒体を提供する。
第8態様において、本出願の実施例は、プロセッサと通信インタフェースを備え、前記通信インタフェースと前記プロセッサが結合され、前記プロセッサがネットワーク側機器のプログラム又はコマンドを実行して第1態様に記載の方法を実現するか、又は第2態様に記載の方法を実現するためのものである、チップを提供する。
第9態様において、不揮発性記憶媒体に記憶され、少なくとも一つのプロセッサにより実行されて第1態様に記載の方法を実現するか、又は第2態様に記載の方法を実現する、コンピュータプログラム製品を提供する。
第10態様において、第1態様に記載の方法を実行するか、又は第2態様に記載の方法を実行するように配置される、通信機器を提供する。
本出願の実施例では、端末が第1ネットワーク側機器から単独して送信されるパイロット信号に基づいてアクセス選択を行えるので、SSBにおける同期信号とシステム情報の分離を実現し、初期アクセスのリソースオーバーヘッドを減少することができ、また、第1ネットワーク側機器で選択したパイロット信号をOTFS技術によって処理して送信することで、第1ネットワーク側機器の選択の信頼性を向上可能である。
本出願の実施例で適用できる無線通信システムのブロック図である。 本出願の実施例で提供する遅延ドップラードメインと時間周波数領域の変換の模式図である。 本出願の実施例で提供する異なるプレーンでのチャネル応答関係の模式図である。 本出願の実施例で提供するOTFSマルチキャリアシステムの送受信側処理の模式図である。 本出願の実施例で提供する遅延ドップラードメインのパイロットマッピングの模式図である。 本出願の実施例で提供するパイロット位置検出の模式図である。 本出願の実施例で提供する遅延ドップラードメインのパイロットリソース多重の模式図である。 本出願の実施例で提供するパイロット系列の検出の模式図である。 本出願の実施例で提供する二種のパイロット設計方式の異なるパイロットオーバーヘッド条件での性能比較の模式図である。 本出願の実施例で提供するセルフリーネットワーク構成の模式図である。 本出願の実施例で提供するスーパーセル構成の模式図である。 本出願の一実施例で提供するアクセス方法のフローチャートである。 本出願の実施例で提供する異なるパイロット系列マッピング位置によってTRPを区別する模式図である。 本出願の実施例で提供する異なるパイロット系列によってTRPを区別する模式図である。 本出願の実施例で提供する異なるパイロットパルスマッピング位置によってTRPを区別する模式図である。 本出願の別の実施例で提供するアクセス方法のフローチャートである。 本出願の一実施例で提供するアクセス装置の構成図である。 本出願の別の実施例で提供するアクセス装置の構成図である。 本出願の実施例で提供する通信機器の構成図である。 本出願の実施例で提供する端末の構成図である。 本出願の実施例で提供するネットワーク側機器の構成図である。
以下において、本出願の実施例における図面を参照しながら、本出願の実施例における技術的解決手段を明確に、完全に説明し、当然ながら、記述される実施例は全ての実施例ではなく、本出願の一部の実施例である。本出願における実施例に基づき、当業者が創造的な労力を要することなく得た他の全ての実施例は、いずれも本出願の保護範囲に属する。
本出願の明細書及び特許請求の範囲における用語「第1」、「第2」等は、特定の順序又は先後順序を記述するためのものではなく、類似する対象を区別するためのものである。このように使用されるデータは、本出願の実施例がここで図示又は記述される以外の順序で実施できるように、適当な場合において互いに置き換えてもよいことを理解すべきであり、また、「第1」、「第2」で区別する対象は一般に一種類であり、対象の数を限定することがなく、例えば、第1対象は1つであってもよいし、複数であってもよい。また、明細書および特許請求の範囲において「及び/又は」は、接続する対象のうちの少なくとも1つを示し、符号の「/」は、一般的には前後の関連対象が「又は」という関係にあることを示す。
指摘すべきことは、本出願に係る実施例に記載の技術は、ロングタームエボリューション(Long Term Evolution,LTE)/LTEの発展型(LTE-Advanced,LTE-A)システムに限定されず、更に、例えば符号分割多元接続(Code Division Multiple Access,CDMA)、時分割多元接続(Time Division Multiple Access,TDMA)、周波数分割多元接続(Frequency Division Multiple Access,FDMA)、直交周波数分割多元接続(Orthogonal Frequency Division Multiple Access,OFDMA)、シングルキャリア周波数分割多元接続(Single-carrier Frequency-Division Multiple Access,SC-FDMA)のような他の無線通信システム及び他のシステムに利用可能である点である。本出願に係る実施例における「システム」と「ネットワーク」という用語は一般に相互に交換して使用することができ、記述される技術は上述したシステムと無線電信技術に用いてもよいし、他のシステムと無線電信技術に用いてもよい。ただし、以下の記述では例示するためにニューラジオ(New Radio,NR)システムを記述し、且つ以下の大部分の記述においてNR用語を使用するが、これらの技術はNRシステム以外に適用可能であり、例えば第6世代(6th Generation,6G)通信システムにも適用可能である。
図1は本出願の実施例で適用できる無線通信システムのブロック図を示す。無線通信システムは、端末11とネットワーク側機器12を備える。ここで、端末11は、端末機器又はユーザ端末(User Equipment,UE)と呼ばれてもよく、携帯電話、タブレットコンピュータ(Tablet Personal Computer)、ノートパソコンとも呼ばれるラップトップコンピュータ(Laptop Computer)、パーソナルディジタルアシスタント(Personal Digital Assistant,PDA)、携帯情報端末、ネットブック、ウルトラモバイルパーソナルコンピュータ(ultra-mobile personal computer,UMPC)、モバイルインターネットデバイス(Mobile Internet Device,MID)、ウェアラブル機器(Wearable Device)又は車載装置(Vehicle User Equipment,VUE)、歩行者端末(Pedestrian User Equipment,PUE)等の端末側機器であってもよく、ウェアラブル機器は、ブレスレット、イヤホン、メガネ等を含む。本出願に係る実施例では端末11の具体的な種類が限定されないことは説明必要である。ネットワーク側機器12は、セル(Cell)、スーパーセル(Super Cell)基地局又はコアネットワークであってもよく、その中で、基地局は、ノードB、発展型ノードB、アクセスポイント、ベーストランシーバ基地局(Base Transceiver Station,BTS)、無線基地局、無線送受信機、基本サービスセット(Basic Service Set,BSS)、拡張サービスセット(Extended Service Set,ESS)、Bノード、発展型Bノード(eNB)、家庭用Bノード、家庭用発展型Bノード、WLANアクセスポイント、WiFiノード、送受信ポイント(Transmitting Receiving Point,TRP)又は前記分野中の他のある適切な用語で称してもよく、同じ技術効果を達成できれば、前記基地局は特定技術用語に限定されるものではない。
理解しやすくするために、以下では本出願の実施例に関わる一部の内容について説明する。
一、直交時間周波数空間(Orthogonal Time Frequency,OTFS)。
Figure 2024508680000002
OTFS変調技術は、大きさがM×Nの一つのパケット中の情報、例えば直交振幅変調(Quadrature Amplitude Modulation,QAM)シンボルを論理上で二次元遅延ドップラー平面上の一つのM×N格子点にマッピングさせ、即ち、各格子点内のパルスはパケット中の一つのQAMシンボルを変調した。更に、一組の直交二次元基底関数を設計することによって、M×Nの遅延ドップラードメイン平面上のデータセットをN×Mの時間周波数領域平面上に変換し、このような変換は数学上で逆シンプレクティックフーリエ変換(Inverse Sympletic Fourier Transform,ISFFT)と呼ばれる。これに対して、時間周波数領域から遅延ドップラードメインへの変換はシンプレクティックフーリエ変換(Sympletic Fourier Transform,SFFT)と呼ばれる。その裏の物理的意味は、信号の遅延とドップラー効果が実際には、信号がマルチパスチャネルを通った後の異なる時間と周波数シフトを有する一連のエコーの線形重畳効果であることである。この意味から言えば、遅延ドップラー分析と時間周波数領域分析は前記のISSFTとSSFTの相互変換によって得られ、変換関係について図2を参照できる。
このため、OTFS技術は時変マルチパスチャネルを一つの(所定持続時間内の)時不変二次元遅延ドップラードメインチャネルに変換し、このように無線リンクにおける送受信機間の反射体の相対的位置の幾何特性によるチャネル遅延ドップラー応答特性を直接体現する。このようにすれば、OTFSによって、伝統的な時間周波数領域分析で時変フェージング特性を追跡する難点が解消され、遅延ドップラードメイン分析によって時間周波数領域チャネルの全てのダイバーシティ特性を抽出するようになるというメリットがある。実際のシステムにおいて、チャネルの遅延パスとドップラーシフトの数がチャネルの時間領域と周波数領域応答の数より遥かに小さいため、遅延ドップラードメインで表すチャネルインパルス応答行列はスパース性を有する。OTFS技術を用いて遅延ドップラードメインにおいて疎チャネル行列を分析することで、参照信号のパッケージングをより緊密に柔軟にすることができ、特に大規模MIMOシステム中の大型アンテナアレイをサポートすることに有利である。
OTFS変調の核心は、遅延ドップラー平面上のQAMシンボルを時間周波数領域に変換して送信し、次に受信側が遅延ドップラードメインに戻って処理すると定義することである。従って、遅延ドップラードメイン上の無線チャネル応答分析方法を導入可能となる。信号が線形時変無線チャネルを通っている時における、異なる平面でのそのチャネル応答の表現間の関係は図3に示す通りである。
図3において、SFFT変換式は次の式である。
Figure 2024508680000003
対応的に、ISFFTの変換式は次の式である。
Figure 2024508680000004
Figure 2024508680000005
Figure 2024508680000006
図3の関係から、次の式が分かった。
Figure 2024508680000007
(4)を(3)に代入すると、次の式が得られる。
Figure 2024508680000008
図3に示す関係、クラシックなフーリエ変換理論及び式(5)から、次の式が分かった。
Figure 2024508680000009
ここで、νは遅延変数を表し、τはドップラー変数を表し、fは周波数変数を表し、tは時間変数を表す。
OTFSシステムで遅延ドップラードメインの分析を行うことは、時間周波数領域を基に構築された既存の通信仕組みを頼りにし、送受信側に別の信号処理手順を加えることで実現できるのが式(6)に示唆されている。また、前記別の信号処理はただフーリエ変換からなり、モジュールを新たに増設する必要がなく、従来のハードウェアを利用するだけで実現できる。このような従来ハードウェアシステムとの良好な適合性によって、OTFSシステムの応用が大幅に便利になった。実際のシステムにおいて、OTFS技術は一つのフィルタOFDMシステムの前処理と後処理モジュールとして便利に実現できるので、ニューラジオ(New Radio,NR)技術アーキテクチャでのマルチキャリアシステムに対して優れた適合性を有する。
OTFSをマルチキャリアシステムに結合する時に、送信側の実現方式は以下の通りである。送信必要な情報を含むQAMシンボルを遅延ドップラー平面の波形に載せ、二次元のISFFTによって伝統的なマルチキャリアシステム中の時間周波数領域平面の波形に変換し、更にシンボルレベルの一次元逆高速フーリエ変換(Inverse Fast Fourier Transform,IFFT)とシリアルパラレル変換を行い、時間領域サンプリングポイントにして送信する。OTFSシステムの受信側ではほとんど送信側と逆な手順となり、即ち、時間領域サンプリングポイントを受信機で受信した後、パラレルシリアル変換とシンボルレベルの一次元高速フーリエ変換(Fast Fourier Transform,FFT)を行い、先に時間周波数領域平面上の波形に変換し、次にSFFTによって遅延ドップラードメイン平面の波形に変換し、次に遅延ドップラードメイン波形に載せられたQAMシンボルに対して、チャネル推定と等化、復調と復号等を含む受信機の処理を行う。OTFSシステムの送受信側処理手順については図4を参照できる。図4には、プリコーダー(Precoder)、直交周波数分割多重(Orthogonal Frequency Division Multiplex,OFDM)変調器(Modulator)、チャネル(Channel)、OFDM復調器(Demodulator)、復号器(Decoder)を示している。
OTFS変調の優位性は主に以下の方面に表現する。
1)OTFS変調は送受信機間の時間周波数領域中の時変フェージングチャネルを遅延ドップラードメイン中の確定性のあるフェージング無しチャネルに変換する。遅延ドップラードメインにおいて、一回に送信される一組の情報シンボル中の各シンボルはそれぞれ同じ静的チャネル応答と信号対雑音比(Signal Noise Ratio,SNR)を経る。
2)OTFSシステムは遅延ドップラーマップによって物理チャネル中の反射体を解析し、且つ受信等化器を用いて異なる反射経路からのエネルギーに対して干渉マージを行い、これは実際には一つのフェージング無しの静的チャネル応答を提供する。上記静的チャネル特性を利用して、OTFSシステムはOFDMシステムのように閉ループチャネル自己適応を導入して高速時変チャネルに対処する必要がないため、システムロバスト性を向上させ、システム設計の複雑度を低減させた。
3)遅延ドップラードメイン中の遅延-ドップラーの状態数が時間周波数領域の時間-周波数状態数より遥かに小さいので、OTFSシステム中のチャネルは非常にコンパクトな形式で表現できる。OTFSシステムのチャネル推定オーバーヘッドがより少なく、より精確である。
4)OTFSの更に別の優位性は極致ドップラーチャネルに対処することに表現する。適切な信号処理パラメータによる遅延ドップラーマップの分析によって、チャネルのドップラー特性は完全に呈示され、ドップラーに敏感なシーン(例えば、高速移動とミリメートル波)での信号分析と処理に有利である。
以上をまとめると、OTFSシステムでのチャネル推定は以下の方法を採用する。送信機はパイロットパルスを遅延ドップラードメインにマッピングさせ、受信機はパイロットに対する遅延ドップラーマップ分析によって、遅延ドップラードメインのチャネル応答h(ν,τ)を推定し、更に図3の関係により時間周波数領域のチャネル応答表現式を得ることができ、これは時間周波数領域の従来技術を用いて信号分析と処理を行うことに寄与する。遅延ドップラー平面へのパイロットのマッピングは図5の方式を採用してもよい。
Figure 2024508680000010
Figure 2024508680000011
ここで、τmaxとνmaxはそれぞれチャネルの全経路の最大遅延と最大ドップラーシフトであり、複数の保護シンボル502は単一点パイロット501を囲んで保護帯域を形成し、当該複数の保護シンボル502は対応的に空白リソース要素である。
図6に示すように、受信機は受信した時間領域サンプリングポイントにOFDM demodulatorとOTFS変換(図におけるSFFT)の手順を行って遅延ドップラードメインのQAMシンボルに変換し、更に閾値に基づく信号電力検出によってパイロットパルスの所在位置を判断する。パイロットの送信では一般に電力ブースト(power boost)を行うので、受信機側のパイロットパルスの電力がデータ電力より遥かに大きく、そして背景技術中の原理分析から分かるように、パイロットパルスとデータシンボルが完全に同じなフェージングを経ることに注意すべきである。従って、電力検出によってパイロット位置を判断しやすい。図6において、パイロット検出(Pilot Detection)、チャネル推定(Channel Estimation)を示している。
Figure 2024508680000012
以上から分かるように、シングルポート伝送時に、占有するリソースが少なく、検出アルゴリズムが簡単である長所を有する。しかしながら、複数のアンテナポートを有する通信システムにおいて、単一点パイロット+保護帯域の方式ではリソース多重が不可能なので、オーバーヘッドの線形増加を招く恐れがある。従って、マルチアンテナシステムに対して、図7のパイロットマッピング方式が提案された。
図7において、パイロットは単一点パルスの形式で存在するというわけではなく、特定方式で生成した疑似雑音(Persudo Noise,PN)系列に基づいて構築されたパイロット系列であり、且つ特定規則に従って遅延ドップラー平面上の二次元リソース格子にマッピングする。以下では、パイロット系列の占めるリソース位置をパイロットリソースブロック701と称する。パイロットリソースブロック701の近傍の部分はパイロット保護帯域702であり、いかなる信号/データも送信しない空白リソース要素からなる。図5中の単一点パイロットと類似するように、パイロットリソースブロック701の回りにも保護帯域702が設けられており、データ703との相互干渉を回避する。保護帯域の幅の計算方法は図5の単一点パイロットマッピングモードでの方法と同じである。ただし、パイロット系列のマッピングするリソース部分では、異なるポートのパイロット系列に対しては低い関連度のパイロットを選択して同一のリソースブロックに重なってマッピングさせてもよく、次に受信機側で特定アルゴリズムによってパイロット系列の検出を行って異なるアンテナポートに対応するパイロットを区別することで相違する。送信側で完全なリソース多重を行ったため、マルチアンテナポートシステムでのパイロットオーバーヘッドを大幅に軽減することができる。
Figure 2024508680000013
Figure 2024508680000014
Figure 2024508680000015
図8の方式(パイロット系列と略称する)と図5の方式(パイロットパルスと略称する)はそれぞれメリットとデメリットがある。パイロット系列方式のメリットは以下の通りである。1)マルチポート/マルチユーザ多重に有利である。2)系列検出の正確性が柔軟的に調整可能である。3)保護シンボルオーバーヘッドを省く。4)オーバーヘッドが足りない。デメリットは以下の通りである。1)系列関連/マッチングの検出複雑度が高い。2)正確性が系列の長さに制限される。
パイロットパルス方式のメリットは以下の通りである。1)受信側で簡単なエネルギー検出を利用するだけでよい。2)電力ブースト(power boostであり、即ち、送信機はパイロット信号の送信電力を単独して増加する)によって検出成功率を向上可能である。デメリットは以下の通りである。1)各パイロットパルスにそれぞれ単独な保護帯域を設置必要であり、マルチポート伝送時にオーバーヘッドが大きい。
以上のメリットとデメリットは各場合での二種の方式のパフォーマンスを概括的にまとめることができる。なお、いくつかの場合には、パイロット保護間隔のオーバーヘッドが限られ、チャネルの可能な遅延とドップラー偏移を完全にカバーするのに不十分であり、この時にもパイロット系列方式はやはり受付可能な性能を示すが、パイロットパルス方式は性能損失が非常に大きい。図9に示すように、図に示す特別な場合には(チャネルの遅延とドップラー偏移が大きい)、パイロットオーバーヘッドが60%に到達しても、パイロットパルス方式のパフォーマンスはやはりパイロット系列方式のパフォーマンスよりかなり劣った。
遅延ドップラードメインにおいて、パイロット(又は参照信号)系列を構築する一般方法は以下の通りである。まず、基本系列を生成する。次に、基本系列を変調してパイロット系列を生成する。選択可能に、更にパイロット系列にOCCを使用して更に直交性を向上させてもよい。
その中で、基本系列はZC系列又はPN系列を採用してもよい。その中で、更に、PN系列はM系列、Gold系列、Kasami系列、Barker系列等を含む。
送信側でパイロットを挿入する一般処理手順は以下の通りである。パイロット系列とデータを別々に変調し、次に同一遅延ドップラーリソースブロックに置く。パイロットとデータは直交するリソースを占め、且つ保護帯域を隔てている。パイロットとデータを含む遅延ドップラーリソースブロック全体はISSFTによって時間周波数領域に変換され、続いてOFDMのような処理によって、時間領域信号に変換して送信される。
二、セルフリー(Cell-free)ネットワーク。
伝統的なcellに基づくシステムにおいて、各cellは特定のカバレッジ領域を有し、UEが当該cellと通信する時の下りリンク又は上りリンク信号は当該cellの情報(例えば、cell ID)に関連する。UEは異なるcell間を移動する時にセル間の切替又はセル再選を行う必要がある。セル境界のUEは近くのセルの干渉(セル間干渉)を受けることが一般である。
cell freeの概念はcellの構想を捨て、図10に示すように、この時にシステムは多くの密なアクセスポイント(Access Point,AP)又はTRPからなり、UEは一つ又は複数の近くのAP/TRPと通信する。UEが異なるAP間を移動する時に、当該UEのサービングAP(一つのAPであっても、複数のAPであってもよい)が変わる。Cell freeアーキテクチャでは、cell IDの概念がなく、セル間の切替又はセル再選も発生しない。一般的には、一つのUEは近くのAPの強い干渉を受けることがない(その原因はUEに近いN個のAPが一般に全て当該UEのサービングAPとなることである)。
上記cell-free技術を基に、選択可能に、更にsuper cellの概念を導入する。
super cellのネットワーク構成は図11に示す通りである。Super cellは複数のTRP又はAPによって単一周波数ネットワーク(Single-Frequency Network,SFN)伝送方式で実現してもよい。
SFN伝送モードでは、複数のTRP又はAPは同様な信号を送信し、異なるTRP又はAP間で同一チャネル干渉が発生しなく、そして複数の信号は信号対干渉雑音比(Signal to Interference plus Noise Ratio,SINR)、伝送品質及びカバレッジ効果を向上可能である。SFNを構成する複数のTRP又はAPは一つのcell IDを共用してもよく、それはスーパーセル識別子(super cell ID)と呼ばれる。複数のTRP又はAPはSFN伝送の方式で信号の送信を行ってもよく、例えば、その中で、各TRP又はAPは広いビームで送信し、ある時刻において端末は複数のTRP又はAPから送信される広いビームを受信でき、ダイバーシティゲインを取得する。SFN伝送方式において、端末はTRP又はAP間で頻繁にセル再選又は切替を行う必要がない。
一実現方式は、UEがsuper cellによってモビリティ管理又はスモールパケットの送受信を行い、隣接する一つ又は複数のTRPによってデータの伝送を行うことである。
cell freeの一つの核心的な問題は、多くのTRP又はAPから、どちらのTRP又はAPによって端末ユーザに動的にサービスするかをどのように決定するかということである。現在、端末の初期アクセス手順を用いて、TRPの選択及び付着を実現する。
三:端末システムアクセスの基本的手順。
1.初期のネットワークリサーチ:同期信号ブロック(Synchronization Signal Block,SSB)の同期情報及びシステム情報の受信を含む。具体的には、先にプライマリ同期信号(Primary Synchronization Signal,PSS)を受信し、次にセカンダリ同期信号(Secondary Synchronization Signal,SSS)を受信し、次に物理ブロードキャストチャネル(Physical Broadcast Channel,PBCH)を受信し、SSB インデックス(index)、及びPBCH復調参照信号(Demodulation reference signal,DMRS)とマスター情報ブロック(Master Information Block,MIB)中の情報を取得する。
2.上記の取得した情報により、ブロードキャストされるシステム情報(system information,SI)を受信し、その中にシステムアクセスに必要な情報を含む。
3.上記の取得したシステムアクセスに必要な情報により、ランダムアクセスを行う。
以上はNR単一基地局セル中の初期アクセス手順である。UEは現在セルからのSSBのみを受信し、検出SSB中の同期信号(PSSとSSSを含む)及びPBCH中の参照信号(DMRS)とデータ情報(MIB)を用いてシステム情報を取得し、更に上りリンクメッセージを送信することによって更なるランダムアクセスを行う。上記手順において、同期のためのパイロット(PSSとSSS)とシステムメッセージを含むデータ部分(PBCH中の内容)は密接している。
以下では、図面を参照しながら本出願の実施例のアクセス方法を詳細に説明する。
本出願の一実施例で提供するアクセス方法のフローチャートである図12を参照する。本出願の実施例のアクセス方法は端末によって実行してよい。
図12に示すように、本出願の実施例で提供するアクセス方法は、以下のステップ1201及びステップ1202を含んでもよい。
ステップ1201では、端末が、N個のパイロット信号を第1遅延ドップラードメインリソースブロックのリソース位置にマッピングさせて得られる第1遅延ドップラードメインデータセットを取得し、Nが1より大きい整数である。
本実施例では、上記パイロット信号は、パイロットパルス又はパイロット系列等を含んでもよいが、これらに限定されない。上記N個のパイロット信号は同じであっても、異なってもよいことが説明必要である。上記N個のパイロット信号が同じな場合に、上記N個のパイロット信号をそれぞれ第1遅延ドップラードメインリソースブロックの異なるリソース位置にマッピングさせてもよく、即ち、リソース位置が直交する。上記N個のパイロット信号が同じではない場合に、第1遅延ドップラードメインリソースブロックでの上記N個のパイロット信号のリソース位置は部分的に重なってもよく、全部重なってもよく(即ち、リソース位置が同じ)、又は直交してもよく、本実施例はこれを限定するものではない。
具体的には、上記N個のパイロット信号はN個の第1ネットワーク側機器に対応してもよく、その中で、上記N個の第1ネットワーク側機器は、セルフリー(cell free)ネットワークでの異なるTRP、同一基地局での異なるTRP、セルフリーネットワークでの異なるスーパーセル(super cell)、セルフリーネットワークでの異なるTRPとスーパーセル、異なるセル、異なるTRP等のいずれか一項であってもよい。
ステップ1202では、前記端末が、前記第1遅延ドップラードメインデータセットの検出結果により、P個の第1ネットワーク側機器にアクセスし、PがN以下の整数であり、
前記P個の第1ネットワーク側機器は、
前記第1遅延ドップラードメインリソースブロックのうちピークが検出されたP個のリソース位置である、P個の第1リソース位置に対応するP個の第1ネットワーク側機器、
ピークが検出されたP個のパイロット信号である、P個の第1パイロット信号に対応するP個の第1ネットワーク側機器のいずれか一項である。
本実施例では、端末は第1遅延ドップラードメインデータセットを検出して検出結果を得ることができ、例えば、上記パイロット信号がパイロットパルスである場合に、端末は第1遅延ドップラードメインデータセットに対して電力検出を行って検出結果を得ることができ、上記パイロット信号がパイロット系列である場合に、端末は第1遅延ドップラードメインデータセットに対して系列相関性検出を行って検出結果を得ることができる。
その中で、上記検出結果は、検出して得られたパイロット信号のピーク、例えば、エネルギーピーク又は電力ピーク等を含んでもよい。選択可能に、上記検出結果は更に、上記パイロット信号に基づいて測定して得られたSNR値、RSRP値、遅延値及びドップラー値等の少なくとも一項を含んでもよい。
上記P個の第1ネットワーク側機器は、ピークが検出された全てのリソース位置に対応する第1ネットワーク側機器の全部を含んでもよいし、ピークが検出された全てのリソース位置に対応する第1ネットワーク側機器の一部を含んでもよいことが説明必要であり、例えば、検出したピークの最も大きいリソース位置に対応する第1ネットワーク側機器、又は取得した先験情報によりピークが検出された全てのリソース位置に対応する第1ネットワーク側機器から選択したP個の第1ネットワーク側機器のみを含み、その中で、上記先験情報は、検出閾値、遅延閾値、ドップラー閾値、端末のサポートするネットワーク側機器の最大同時アクセス数等の少なくとも一項を含んでもよいが、これらに限定されない。
一実施形態では、パイロット信号を第1遅延ドップラードメインリソースブロックの異なるリソース位置にマッピングさせてもよく、そうすると異なるリソース位置に基づいて異なる第1ネットワーク側機器を区別できる。具体的には、端末機器は各リソース位置を検出でき、あるリソース位置でピークが検出された場合に、当該リソース位置に対応する第1ネットワーク側機器をアクセス選択の候補ネットワーク側機器と決定してよい。
別の実施形態では、異なるパイロット信号を第1遅延ドップラードメインリソースブロックの同じリソース位置にマッピングさせてもよく、そうすると異なるパイロット信号に基づいて異なる第1ネットワーク側機器を区別できる。具体的には、端末機器は各パイロット信号に基づいて第1遅延ドップラードメインリソースブロックを検出でき、あるパイロット信号に基づいてピークが検出された場合に、当該パイロット信号に対応する第1ネットワーク側機器をアクセス選択の候補ネットワーク側機器と決定してもよい。
別の実施形態では、異なるパイロット信号を第1遅延ドップラードメインリソースブロックの異なるリソース位置にマッピングさせてもよく、そうすると異なるパイロット信号に基づいて異なる第1ネットワーク側機器を区別でき、異なるリソース位置に基づいて異なる第1ネットワーク側機器を区別することもできる。具体的には、端末機器は各パイロット信号に基づいて第1遅延ドップラードメインリソースブロックの各リソース位置を検出でき、あるパイロット信号に基づいてあるリソース位置でピークが検出された場合に、当該パイロット信号又はリソース位置に対応する第1ネットワーク側機器をアクセス選択の候補ネットワーク側機器と決定してもよい。
本出願の実施例のアクセス方法によれば、端末が第1ネットワーク側機器から単独して送信されるパイロット信号に基づいてアクセス選択を行えるので、SSBにおける同期信号とシステム情報の分離を実現し、初期アクセスのリソースオーバーヘッドを減少することができ、また、第1ネットワーク側機器で選択したパイロット信号をOTFS技術によって処理して送信することで、第1ネットワーク側機器の選択の信頼性を向上可能である。
選択可能に、前記N個のパイロット信号は、パイロットパルス又はパイロット系列である。
本実施例では、上記パイロット信号はパイロットパルス又はパイロット系列であってもよい。上記パイロット信号がパイロットパルスである場合に、上記N個のパイロット信号は同じパイロットパルスであってもよいことが説明必要である。上記パイロット信号がパイロット系列である場合に、上記N個のパイロット信号は異なるパイロット系列であっても、同じパイロット系列であってもよい。
選択可能に、前記N個のパイロット信号がパイロット系列である場合に、
前記N個のパイロット信号のマッピングするリソース位置が直交し、前記N個のパイロット信号が同じパイロット系列であり、前記P個の第1ネットワーク側機器が前記P個の第1リソース位置に対応するP個の第1ネットワーク側機器であること、
前記N個のパイロット信号のマッピングするリソース位置が直交するか、又は部分的に重なり、前記N個のパイロット信号が異なるパイロット系列であり、前記P個の第1ネットワーク側機器が前記P個の第1リソース位置に対応するP個の第1ネットワーク側機器又は前記P個の第1パイロット信号に対応するP個の第1ネットワーク側機器であること、
前記N個のパイロット信号のマッピングするリソース位置が同じであり、前記N個のパイロット信号が異なるパイロット系列であり、前記P個の第1ネットワーク側機器が前記P個の第1パイロット信号に対応するP個の第1ネットワーク側機器であること、のいずれか一項が満たされる。
本実施例では、上記N個のパイロット信号のマッピングするリソース位置が直交するということは、上記N個のパイロット信号のマッピングするリソース位置が完全に重ならなく又は同じではないと理解してもよい。上記N個のパイロット信号のマッピングするリソース位置が同じであるということは、上記N個のパイロット信号のマッピングするリソース位置が完全に重なると理解してもよい。上記N個のパイロット信号が異なるパイロット系列であるということは、上記N個のパイロット信号の間が直交又は擬似直交すると理解してもよい。
一実施形態では、N個のパイロット信号が同じパイロット系列である場合に、上記N個のパイロット信号を第1遅延ドップラードメインリソースブロックにおける直交するリソース位置にマッピングさせてもよく、そうすると端末は上記N個のパイロット信号のマッピングするリソース位置に基づいて異なる第1ネットワーク側機器を区別でき、対応的に、この場合に、前記P個の第1ネットワーク側機器は前記P個の第1リソース位置に対応するP個の第1ネットワーク側機器である。選択可能に、上記の直交するリソース位置の間には、チャネル経過後に受信側でやはり直交することを確保するように、パイロット保護帯域を残してもよい。
例えば、図13に示すように、上記N個の第1ネットワーク側機器は2つのTRPを含み、TRP_1とTRP_2と記する。TRP_1とTRP_2が空間上で隔離されているため、TRP_1とTRP_2から端末へのチャネルCH_1(図におけるチャネルI)とCH_2(図におけるチャネルII)はそれぞれ独立的なものである。TRP_1とTRP_2はパイロット信号を同一遅延ドップラードメインリソースブロックにおける直交するリソース位置にマッピングさせ、つまり、上記TRP_1とTRP_2が同一遅延ドップラードメインリソースブロック上で送信するパイロット信号は互いにリソースが直交し、また、チャネル通過後に端末側でやはり直交することを確保するように、パイロット保護帯域が残されている。実際の応用では、各TRPはそれに所属する特定リソース位置上でパイロット信号をマッピングさせてもよく、残りの他のリソース位置を空きにしてパイロット保護帯域とする。上記パイロット保護帯域は遅延ドップラー(Delay Doppler,DD)ドメイン格子の一部のみを占めてもよく、つまり、DDドメインリソースブロックの一部のみを占めることが説明必要である。
別の実施形態では、N個のパイロット信号が異なるパイロット系列である場合に、上記N個のパイロット信号を第1遅延ドップラードメインリソースブロックにおける同じリソース位置にマッピングさせてもよく、そうすると端末はパイロット系列に基づいて異なる第1ネットワーク側機器を区別でき、対応的に、この場合に、前記P個の第1ネットワーク側機器は前記P個の第1リソース位置に対応するP個の第1ネットワーク側機器である。選択可能に、上記の直交するN個のパイロット信号の間には、チャネル経過後に受信側でやはり直交することを確保するように、パイロット保護帯域を残してもよい。
例えば、図14に示すように、上記N個の第1ネットワーク側機器は2つのTRPを含み、TRP_1とTRP_2と記する。2つのTRPは遅延ドップラードメインの同一リソースブロック上で同一端末にパイロット系列を送信する。TRP_1とTRP_2が空間上で隔離されているため、TRP_1とTRP_2から端末へのチャネルCH_1(図におけるチャネルI)とCH_2(図におけるチャネルII)はそれぞれ独立的なものである。TRP_1とTRP_2が遅延ドップラードメインの同一リソースブロック上で送信するパイロット系列が直交又は擬似直交し、また、チャネル通過後に端末側でやはり直交することを確保するように、パイロット保護帯域が残されている。実際の応用では、各TRPはそれに所属する特定リソース位置上でパイロット系列をマッピングさせてもよく、残りの他のリソース位置を空きにしてパイロット保護帯域とする。パイロット保護帯域はDDドメイン格子の一部のみを占めてもよく、つまり、DDドメインリソースブロックの一部のみを占めることが説明必要である。
別の実施形態では、N個のパイロット信号が異なるパイロット系列である場合に、上記N個のパイロット信号を第1遅延ドップラードメインリソースブロックにおける直交するリソース位置にマッピングさせてもよく、そうすると端末はパイロット系列に基づいて異なる第1ネットワーク側機器を区別でき、リソース位置に基づいて異なる第1ネットワーク側機器を区別することもでき、対応的に、この場合に、前記P個の第1ネットワーク側機器は、前記P個の第1リソース位置に対応するP個の第1ネットワーク側機器であってもよいし、前記P個の第1パイロット信号に対応するP個の第1ネットワーク側機器であってもよい。
選択可能に、前記N個のパイロット信号がパイロットパルスである場合に、
前記端末と前記N個のパイロット信号に対応するN個の第1ネットワーク側機器の間で時間が同期すること、
前記N個のパイロット信号のマッピングするリソース位置が直交すること、
前記P個の第1ネットワーク側機器が前記P個の第1リソース位置に対応するP個の第1ネットワーク側機器であること、が満たされる。
本実施例では、上記端末とN個の第1ネットワーク側機器の間で時間が同期することは、上記N個の第1ネットワーク側機器の間の時間が同期すること、及び、上記端末と上記N個の第1ネットワーク側機器のうちの各第1ネットワーク側機器との間の時間がいずれも同期することを含んでもよい。このような場合に、前記P個の第1ネットワーク側機器は前記P個の第1リソース位置に対応するP個の第1ネットワーク側機器である。
上記N個のパイロット信号のマッピングするリソース位置が直交するということは、上記N個のパイロット信号のマッピングするリソース位置が完全に重ならなく又は同じではないと理解してもよい。選択可能に、上記の直交するリソース位置の間には、チャネル経過後に受信側でやはり直交することを確保するように、パイロット保護帯域を残してもよい。
具体的には、前記N個のパイロット信号がパイロットパルスである場合に、前記N個のパイロット信号のマッピングするリソース位置が直交する。例えば、図15に示すように、上記N個の第1ネットワーク側機器は2つのTRPを含み、TRP_1とTRP_2と記する。TRP_1とTRP_2が空間上で隔離されているため、TRP_1とTRP_2から端末へのチャネルCH_1(図におけるチャネルI)とCH_2(図におけるチャネルII)はそれぞれ独立的なものである。TRP_1とTRP_2が同一遅延ドップラードメインリソースブロック上で送信するパイロット信号は互いにリソースが直交し(2つのTRPのパイロットリソースはそれぞれ図15における左斜線を充填したDDドメイン格子と右斜線を充填したDDドメイン格子である)、また、チャネル経過後に受信側でやはり直交することを確保するように、パイロット保護帯域が残されている。実際の応用では、各TRPはそれに所属する特定リソース位置上でパイロットパルスをマッピングさせてもよく、残りの他のリソース位置を空きにしてパイロット保護帯域とする。パイロット保護帯域はDDドメイン格子の一部のみを占めてもよく、つまり、DDドメインリソースブロックの一部のみを占めることが説明必要である。
なお、前記N個のパイロット信号がパイロットパルスである場合に、更に、前記端末と前記N個のパイロット信号に対応するN個の第1ネットワーク側機器の間で時間が同期することを確保する必要がある。選択可能に、N組の時間領域サンプリングポイントを受信する前記ステップの前に、前記方法は、
前記端末が、第2ネットワーク側機器から送信される、前記端末と前記N個のパイロット信号に対応するN個の第1ネットワーク側機器の間の時間同期に用いられる定時同期信号を受信するステップを更に含んでもよい。
その中で、上記第2ネットワーク側機器は、例えば、スーパーセルであってもよい。上記時間同期は、例えば、フレーム定時同期であってもよい。具体的には、端末は第2ネットワーク側機器から定時同期信号を受信した後、定時同期信号に基づいてN個の第1ネットワーク側機器との間の時間同期を実現できる。
選択可能に、本実施例は初期アクセス手順中の定時同期信号取得と第1ネットワーク側機器の選択及び付着を分離してもよく、例えば、第2ネットワーク側機器は、例えばフレーム定時同期のような定時同期を端末に提供することのみに用いるように、一つの広域カバレッジ定時同期信号を送信してもよく、そうすると端末は定時同期信号取得後、上記ステップ1201~1202に基づいて第1ネットワーク側機器の選択を行ってもよい。
選択可能に、前記端末が、前記第1遅延ドップラードメインデータセットの検出結果により、P個の第1ネットワーク側機器にアクセスするステップは、
前記端末が第1先験情報により前記第1遅延ドップラードメインデータセットを検出し、検出結果を得るステップと、
前記端末が前記検出結果と第2先験情報により、P個の第1ネットワーク側機器にアクセスするステップと、を含み、
前記パイロット信号がパイロットパルスである場合に、前記第1先験情報は前記第1遅延ドップラードメインリソースブロックにおけるパイロット信号をマッピングさせるリソース位置集合を含み、前記パイロット信号がパイロット系列である場合に、前記第1先験情報は前記第1遅延ドップラードメインリソースブロックにおけるパイロット信号をマッピングさせるリソース位置集合とパイロット系列集合の少なくとも一項を含み、
前記第2先験情報は、
前記端末とネットワーク側機器との間のチャネル品質を表すための目標閾値、
前記端末のサポートするネットワーク側機器の最大同時アクセス数の少なくとも一項を含む。
本実施例では、上記第1遅延ドップラードメインリソースブロックにおけるパイロット信号をマッピングさせるリソース位置集合は、パイロット信号検出を実行必要な遅延ドップラー(Delay Doppler,DD)ドメインのサブドメインの集合を端末に指示でき、そうすると端末は上記リソース位置集合の各リソース位置のみに対してパイロット信号検出を行ってもよく、つまり、端末は限られたサンプリングポイントを検出するだけでよく、このように検出の複雑度を低減可能である。
上記パイロット系列集合は、第1ネットワーク側機器が送信可能な候補パイロット系列の集合を指示でき、そうすると端末は上記パイロット系列集合中の候補パイロット系列のみを検出してもよく、つまり、限られた候補パイロット系列を検出するだけでよく、このように検出の複雑度を低減可能である。
上記目標閾値は前記端末とネットワーク側機器との間のチャネル品質を表すためのものであり、まつり、端末が端末とネットワーク側機器との間のチャネル品質を評価するためのものである。選択可能に、前記目標閾値は、検出閾値、遅延閾値、ドップラー閾値の少なくとも一項を含んでもよい。
上記検出閾値は、信号対雑音比(Signal Noise Ratio,SNR)閾値、参照信号受信電力(Reference Signal Receiving Power,RSRP)閾値等を含んでもよい。例えば、端末は上記パイロット信号に基づいて測定して得られたSNR値又はRSRP値等が上記検出閾値より大きい第1ネットワーク側機器を選択して付着してもよい。上記遅延閾値に対しては、例えば、端末はパイロット信号に基づいて測定して得られた遅延値が上記遅延閾値より小さい第1ネットワーク側機器を選択して付着してもよい。上記ドップラー閾値に対しては、例えば、端末はパイロット信号に基づいて測定して得られたドップラー値が上記ドップラー閾値より小さい第1ネットワーク側機器を選択して付着してもよい。
目標閾値が検出閾値、遅延閾値及びドップラー閾値の少なくとも二項を含む場合に、端末は複数の測定指標を総合的に考慮して第1ネットワーク側機器を選択してもよいことが説明必要であり、例えば、目標閾値が検出閾値、遅延閾値及びドップラー閾値を含む場合に、端末は、パイロット信号に基づいて測定して得られたSNR値又はRSRP値等が上記検出閾値より大きく、測定して得られた遅延値が上記遅延閾値より小さく、且つ測定して得られたドップラー値が上記ドップラー閾値より小さい第1ネットワーク側機器を選択して付着してもよい。
上記の前記端末のサポートするネットワーク側機器の最大同時アクセス数は、端末が最大でアクセス可能なネットワーク側機器の数を指示するためのものであり、つまり、同一端末に同時にサービスを提供できる最大ネットワーク側機器数である。
パイロット信号がパイロットパルスであるか、パイロット系列であるかに関わらず、第2先験情報は、目標閾値と前記端末のサポートするネットワーク側機器の最大同時アクセス数の少なくとも一項を含んでもよいことが説明必要である。
上記第1先験情報と第2先験情報は、プロトコルで予め配置してもよいし、第3ネットワーク側機器によって配置してもよいことが更に説明必要であり、例えば、スーパーセルのブロードキャストメッセージによって上記第1先験情報と第2先験情報を取得してもよい。なお、上記第1先験情報と第2先験情報が第3ネットワーク側機器によって配置される場合に、上記第1先験情報と第2先験情報は同一メッセージによって配置してもよいし、異なるメッセージによって配置してもよい。
本出願の実施例では、端末は第1先験情報により前記第1遅延ドップラードメインデータセットを検出して検出結果を得ることで、検出の複雑度を低減可能であり、なお、端末は前記検出結果と第2先験情報により、P個の第1ネットワーク側機器にアクセスすることで、アクセスする第1ネットワーク側機器の選択の信頼性を向上可能である。
選択可能に、前記端末が第1遅延ドップラードメインデータセットを取得するステップは、
前記端末が、N個の第2遅延ドップラードメインデータセットに基づいて決定された時間領域サンプリングポイント集合を受信するステップであって、前記N個の第2遅延ドップラードメインデータセットのそれぞれが、一つのパイロット信号を第1遅延ドップラードメインリソースブロックにマッピングさせて得られるステップと、
前記端末が、前記時間領域サンプリングポイント集合により復旧して第1遅延ドップラードメインデータセットを得るステップと、を含む。
本実施例では、上記時間領域サンプリングポイント集合はN個の第1ネットワーク側機器から送信される時間領域サンプリングポイントの重畳信号であってもよく、各第1ネットワーク側機器から送信される時間領域サンプリングポイントに対しては、各第1ネットワーク側機器によって一つのパイロット信号を第1遅延ドップラードメインリソースブロックの一つのリソース位置にマッピングさせ、前記遅延ドップラードメインリソースブロックに対応する一つの第2遅延ドップラードメインデータセットを得るようにしてもよく、次に、当該第1ネットワーク側機器は第2遅延ドップラードメインデータセットをISSFTによって時間周波数領域データセットに変換し、更に時間周波数領域データセットを時間領域サンプリングポイントに変換し、当該第2遅延ドップラードメインデータセットに対応する時間領域サンプリングポイントを得る。
対応的に、第1ネットワーク側機器の信号処理方向と反対に、端末は先に時間領域サンプリングポイント集合を時間周波数領域データセットに変換し、次に、時間周波数領域データセットをSFFT変換し、復旧して第1遅延ドップラードメインデータセットを得てもよい。上記第1遅延ドップラードメインデータセットが第1遅延ドップラードメインリソースブロックに置かれることが説明必要である。なお、上記第1遅延ドップラードメインデータセットは上記のそれぞれ第1遅延ドップラードメインリソースブロックのリソース位置にマッピングしたN個のパイロット信号を含む。
本出願の実施例で提供するアクセス方法のフローチャートである図16を参照する。本出願の実施例のアクセス方法は第1ネットワーク側機器によって実行する。
図16に示すように、本出願の実施例で提供するアクセス方法は、以下のステップ1601及びステップ1602を含んでもよい。
ステップ1601では、第1ネットワーク側機器が、パイロット信号を第1遅延ドップラードメインリソースブロックのリソース位置にマッピングさせ、第2遅延ドップラードメインデータセットを得る。
本実施例では、上記第1パイロット信号はパイロットパルスであっても、パイロット系列であってもよい。
ステップ1602では、前記第1ネットワーク側機器が、前記第2遅延ドップラードメインデータセットに基づいて決定された時間領域サンプリングポイントを端末に送信する。
本実施例では、第1ネットワーク側機器は、第2遅延ドップラードメインデータセットをISSFTによって時間周波数領域リソース集合に変換し、更に時間周波数領域リソース集合を時間領域サンプリングポイントに変換して端末に送信することができる。
本出願の実施例のアクセス方法によれば、第1ネットワーク側機器が選択されたパイロット信号を単独して端末に送信できるため、SSBにおける同期信号とシステム情報の分離を実現し、初期アクセスのリソースオーバーヘッドを減少することができ、また、第1ネットワーク側機器がOTFS技術によって選択されたパイロット信号を処理、送信でき、第1ネットワーク側機器の選択の信頼性を向上可能である。
選択可能に、前記パイロット信号は、パイロットパルス又はパイロット系列である。
当該実施形態の実現方式については、図12に示す実施例の関連説明を参照でき、ここで詳細な説明を省略する。
選択可能に、前記パイロット信号がパイロットパルスである場合に、前記第1ネットワーク側機器と前記端末の間で時間が同期する。
当該実施形態の実現方式については、図12に示す実施例の関連説明を参照でき、ここで詳細な説明を省略する。
本実施例が図12の方法実施例に対応するネットワーク側機器の実施例であるので、図12の方法実施例中の関連説明を参照でき、且つ同様な有用効果を達成できることが説明必要である。繰り返して説明しないように、ここで詳細な説明を省略する。
本出願の実施例で紹介した多種の選択可能な実施形態は、互いに組み合わせて実現してもよいし、単独して実現してもよいことが説明必要であり、本出願の実施例はこれを限定するものではない。
理解しやすくするために、以下では、例を参照しながら説明する。
例1:パイロットパルスが同じであり、異なるパイロットパルスマッピング位置によってTRPを区別する。
例えば、図15に示すように、上記N個の第1ネットワーク側機器は2つのTRPを含み、TRP_1とTRP_2と記する。TRP_1とTRP_2が空間上で隔離されているため、TRP_1とTRP_2から端末へのチャネルCH_1(図におけるチャネルI)とCH_2(図におけるチャネルII)はそれぞれ独立的なものである。TRP_1とTRP_2が同一遅延ドップラードメインリソースブロック上で送信するパイロット信号は互いにリソースが直交し(2つのTRPのパイロットリソースはそれぞれ図15における左斜線を充填したDDドメイン格子と右斜線を充填したDDドメイン格子である)、また、チャネル経過後に受信側でやはり直交することを確保するように、パイロット保護帯域が残されている。実際の応用では、各TRPはそれに所属する特定リソース位置上でパイロットパルスをマッピングさせてもよく、残りの他のリソース位置を空きにし、例えば、パイロット保護帯域とする。上記パイロット保護帯域はDDドメイン格子の一部のみを占めてもよく、つまり、DDドメインリソースブロックの一部のみを占めることが説明必要である。遅延ドップラードメインリソースブロックのリソース位置へのパイロットパルスのマッピングを完了した後、各TRPは、遅延ドップラードメインのシンボルをISSFTによって時間周波数領域に変換し、更に時間周波数領域を時間領域サンプリングポイントに変換して送信することができる。
受信側において、即ち端末側において、端末は受信した時間領域サンプリングポイントを時間周波数領域に復旧でき、TRP_1から送信される信号がCH_1を経た後の信号とTRP_2から送信される信号がCH_2を経た後の信号との和信号を得、時間周波数領域中で区別できない。従って、端末は当該和信号をSFFT変換して遅延ドップラードメインに復旧してもよく、図15の最も下方に示す遅延ドップラードメインの受信信号を得た。マルチパスチャネルの作用で、パイロットパルスは端末側の遅延ドップラーマップ上に遅延とドップラーシフトが発生したが、パイロット保護帯域が予め残されており、且つパイロット保護帯域の大きさが各TRPと端末との間のチャネルの最大遅延とドップラー広がりを完全にカバーできるので、パイロットパルスがチャネル中でどんな遅延ドップラー応答を経たとしても、端末側の遅延ドップラーマップにおいて、各TRPに対応するパイロットパルスは常に当該TRPが当該パイロットパルスをマッピングさせた特定部分領域中にあり、そうすると、端末が電力検出によってパイロットパルスのマッピングした初期領域を正確に判定できることが確保され、更にパイロットパルス位置で指示するTRP情報を正確に識別する。
対応的に、端末はパイロットマッピング位置の先験情報に基づき、且つ各マッピング部分領域(即ち、上記のパイロットパルスをマッピングさせた特定部分領域)に対する自身の信号電力測定によって、適切なTRPを選択して後続の上りリンク又はランダムアクセス手順を行うことができる。
この例において各TRPの間で時間が同期し、且つ端末と各TRPとの間で時間が同期することが説明必要である。UEの時間同期(例えば、フレーム定時同期)の取得に関しては、super cellから送信される他の信号によって予め取得してもよい。選択可能に、NRと異なる方式を用いて、初期アクセス中の定時同期信号取得とTRP選択及び付着を分離してもよい。例えば、super cellは端末にフレーム定時同期を提供することのみに用いるように、一つの広域カバレッジ定時同期信号を送信し、UEは当該定時同期信号を取得した後、上記方法を用いてTRP選択を行う。
端末検出の複雑度を低減させるために、端末はパイロット配置に関連する先験情報を取得してもよく、当該先験情報はプロトコルで予め配置してもよいし、super cellブロードキャストメッセージによって取得してもよい。具体的には、パイロット配置の先験情報、即ちパイロット配置情報は、表1に示す各フィールドのうちの少なくとも一項を含んでもよい。
表1 パイロット配置情報
Figure 2024508680000016
表1において、上記測定閾値が上記の目標閾値であり、具体的な内容については、上記目標閾値の関連説明を参照でき、ここで詳細な説明を省略する。
上記最大TRP接続数が上記端末のサポートするネットワーク側機器の最大同時アクセス数であり、具体的な内容については、上記の前記端末のサポートするネットワーク側機器の最大同時アクセス数の関連説明を参照でき、ここで詳細な説明を省略する。
上記パイロットマッピング位置集合が上記第1遅延ドップラードメインリソースブロックにおけるパイロット信号をマッピングさせたリソース位置集合であり、具体的な内容については、上記の前記第1遅延ドップラードメインリソースブロックにおけるパイロット信号をマッピングさせたリソース位置集合の関連説明を参照でき、ここで詳細な説明を省略する。
選択可能に、上記パイロット配置情報は、いくつかの遅延ドップラードメインと関連しない共通配置パラメータ、例えば、パイロット周期、パイロット所在周波帯及び測定窓配置等の情報を更に含んでもよい。
例2:パイロット系列が同じであり、異なるパイロット系列マッピング位置によってTRPを区別する。
例えば、図13に示すように、上記N個の第1ネットワーク側機器は2つのTRPを含み、TRP_1とTRP_2と記する。TRP_1とTRP_2が空間上で隔離されているため、TRP_1とTRP_2から端末へのチャネルCH_1とCH_2はそれぞれ独立的なものである。TRP_1とTRP_2がパイロット系列を同一遅延ドップラードメインリソースブロックにおける直交するリソース位置にマッピングさせ、つまり、上記TRP_1とTRP_2が同一遅延ドップラードメインリソースブロック上で送信するパイロット系列は互いにリソースが直交し、また、チャネル通過後に端末側でやはり直交することを確保するように、パイロット保護帯域が残されている。各TRPはそれに所属する特定リソース位置上でパイロット信号をマッピングさせてもよく、残りの他のリソース位置を空きにし、例えば、パイロット保護帯域とする。上記パイロット保護帯域はDDドメイン格子の一部のみを占めてもよいことが説明必要である。上記TRP_1とTRP_2が遅延ドップラードメインリソースブロックへのパイロット系列のマッピングを完了した後、各TRPは、遅延ドップラードメインのシンボルをISSFTによって時間周波数領域に変換し、更に時間周波数領域を時間領域サンプリングポイントに変換して送信する。
受信側において、即ち端末側において、端末は受信した時間領域サンプリングポイントを時間周波数領域に復旧でき、TRP_1から送信される信号がCH_1を経た後の信号とTRP_2から送信される信号がCH_2を経た後の信号との和信号を得、時間周波数領域中で区別できない。従って、端末は当該和信号をSFFT変換して遅延ドップラードメインに復旧し、図13の最も下方に示す遅延ドップラードメインの受信信号を得た。マルチパスチャネルの作用で、パイロットは端末の遅延ドップラーマップ上に遅延とドップラーシフトが発生したが、パイロット保護帯域が予め残されており、且つパイロット保護帯域の大きさが各TRPと端末との間のチャネルの最大遅延とドップラー広がりを完全にカバーできるので、パイロットがチャネル中でどんな遅延ドップラー応答を経たとしても、端末側の遅延ドップラーマップにおいて、各TRPに対応するパイロット系列は常に当該TRPが当該パイロット系列をマッピングさせた特定部分領域中にあり、そうすると、端末がパイロット系列検出によって、パイロット系列のマッピングした初期領域を正確に判定できることが確保され、更にパイロット系列位置で指示するTRP情報を正確に識別する。
対応的に、端末はパイロットマッピング位置の先験情報に基づき、且つ各マッピング部分領域(即ち、上記のパイロット系列をマッピングさせた特定部分領域)に対する自身の信号電力測定によって、適切なTRPを選択して後続の上りリンクアクセス手順を行うことができる。
この例において各TRPの間で時間を早めに同期させる必要がないことが説明必要である。UEは遅延ドップラードメイン系列に基づく検出によって時間を同期させてもよい。
端末検出の複雑度を低減させるために、端末はパイロット配置に関連する先験情報を取得してもよく、当該先験情報はプロトコルで予め配置してもよいし、super cellブロードキャストメッセージによって取得してもよい。具体的には、パイロット配置の先験情報、即ちパイロット配置情報は、表2に示す各フィールドのうちの少なくとも一項を含んでもよい。
表2 パイロット配置情報
Figure 2024508680000017
表2において、上記測定閾値が上記の目標閾値であり、具体的な内容については、上記目標閾値の関連説明を参照でき、ここで詳細な説明を省略する。
上記最大TRP接続数が上記端末のサポートするネットワーク側機器の最大同時アクセス数であり、具体的な内容については、上記の前記端末のサポートするネットワーク側機器の最大同時アクセス数の関連説明を参照でき、ここで詳細な説明を省略する。
上記パイロットマッピング位置集合が上記第1遅延ドップラードメインリソースブロックにおけるパイロット信号をマッピングさせたリソース位置集合であり、具体的な内容については、上記の前記第1遅延ドップラードメインリソースブロックにおけるパイロット信号をマッピングさせたリソース位置集合の関連説明を参照でき、ここで詳細な説明を省略する。
選択可能に、上記パイロット配置情報は、いくつかの遅延ドップラードメインと関連しない共通配置パラメータ、例えば、パイロット周期、パイロット所在周波帯及び測定窓配置等の情報を更に含んでもよい。
例3:パイロット系列マッピング位置が同じであり、異なるパイロット系列によってTRPを区別する。
例えば、図14に示すように、上記N個の第1ネットワーク側機器は2つのTRPを含み、TRP_1とTRP_2と記する。2つのTRPは遅延ドップラードメインの同一リソースブロック上で同一端末にパイロット系列を送信する。TRP_1とTRP_2が空間上で隔離されているため、TRP_1とTRP_2から端末へのチャネルCH_1とCH_2はそれぞれ独立的なものである。TRP_1とTRP_2が遅延ドップラードメインの同一リソースブロック上で送信するパイロット系列が直交又は擬似直交し、また、チャネル通過後に端末側でやはり直交することを確保するように、パイロット保護帯域が残されている。図14に示すように、各TRPはそれに所属する特定リソース位置でパイロット系列をマッピングさせ、残りの他のリソース位置を空きにし、例えば、パイロット保護帯域とする。パイロット保護帯域はDDドメイン格子の一部のみを占めてもよいことが説明必要である。遅延ドップラードメインのリソースブロックへのパイロット系列のマッピングを完了した後、各TRPは、遅延ドップラードメインのシンボルをISSFTによって時間周波数領域に変換し、更に時間周波数領域を時間領域サンプリングポイントに変換して送信することができる。
受信側において、即ち端末側において、端末は受信した時間領域サンプリングポイントを時間周波数領域に復旧し、TRP_1から送信される信号がCH_1を経た後の信号とTRP_2から送信される信号がCH_2を経た後の信号との和信号を得、時間周波数領域中で区別できない。従って、端末は当該和信号をSFFT変換して遅延ドップラードメインに復旧してもよく、図14の最も下方に示す遅延ドップラードメインの受信信号を得た。マルチパスチャネルの作用で、パイロット系列は端末側の遅延ドップラーマップ上に遅延とドップラーシフトが発生したが、端末は既知のパイロット系列を用いて、受信したサンプリングポイントに対して複数回のパイロット系列検出を行うことができる。送信信号中にある特定TRPに対応するパイロット系列を含む時に、端末は当該パイロットを選択して検出する時に、検出アルゴリズムに基づいて取得した遅延ドップラーマップ上でピークを観測でき(他のパイロットの検出でピークを観測できない)、そうすると、パイロット系列で指示するTRP情報を正確に識別できる。
対応的に、端末はパイロットマッピング位置の先験情報に基づき、各マッピング部分領域に対する自身の信号電力測定によって、適切なTRPを選択して後続の上りリンクアクセス手順を行うことができる。
この例において各TRPの間で時間を早めに同期させる必要がないことが説明必要である。UEは遅延ドップラードメイン系列に基づく検出によって時間を同期させてもよい。
端末検出の複雑度を低減させるために、端末はパイロット配置に関連する先験情報を取得してもよく、当該先験情報はプロトコルで予め配置してもよいし、super cellブロードキャストメッセージによって取得してもよい。具体的には、パイロット配置の先験情報、即ちパイロット配置情報は、表2に示す各フィールドのうちの少なくとも一項を含んでもよい。
表3 パイロット配置情報
Figure 2024508680000018
表3において、上記測定閾値が上記の目標閾値であり、具体的な内容については、上記目標閾値の関連説明を参照でき、ここで詳細な説明を省略する。
上記最大TRP接続数が上記端末のサポートするネットワーク側機器の最大同時アクセス数であり、具体的な内容については、上記の前記端末のサポートするネットワーク側機器の最大同時アクセス数の関連説明を参照でき、ここで詳細な説明を省略する。
上記パイロット系列集合については、上記のパイロット系列集合に対する関連説明を参照でき、ここで詳細な説明を省略する。
選択可能に、上記パイロット配置情報は、いくつかの遅延ドップラードメインと関連しない共通配置パラメータ、例えば、パイロット周期、パイロット所在周波帯及び測定窓配置等の情報を更に含んでもよい。
例4:異なるパイロット系列と異なるマッピング位置によってTRPを区別する。
この例において、パイロット系列が異なるということは、異なるTRPの使用するパイロットが互いに直交又は擬似直交すると理解してもよい。パイロットマッピング位置が異なるということは、異なるTRPのパイロット信号が遅延ドップラードメインリソースブロック上で占有するリソースが完全に同じであるというわけでないと理解してもよく、例えば、異なるTRPのパイロット信号が遅延ドップラードメインリソースブロック上で占有するリソースが直交し、即ち異なるTRPの使用するパイロットが占有するリソースが重ならなく、或いは、異なるTRPの使用するパイロットが占有するリソースが部分的に重なる。
送信側と受信側の関連処理については、例3の関連説明を参照でき、ここで詳細な説明を省略することが説明必要である。なお、この例において、パイロット配置の先験情報は、表4に示す各フィールドのうちの少なくとも一項を含んでもよい。
表4 パイロット配置情報
Figure 2024508680000019
表4において、上記測定閾値が上記の目標閾値であり、具体的な内容については、上記目標閾値の関連説明を参照でき、ここで詳細な説明を省略する。
上記最大TRP接続数が上記端末のサポートするネットワーク側機器の最大同時アクセス数であり、具体的な内容については、上記の前記端末のサポートするネットワーク側機器の最大同時アクセス数の関連説明を参照でき、ここで詳細な説明を省略する。
上記パイロット系列集合については、上記のパイロット系列集合に対する関連説明を参照でき、ここで詳細な説明を省略する。
上記パイロットマッピング位置集合が上記第1遅延ドップラードメインリソースブロックにおけるパイロット信号をマッピングさせたリソース位置集合であり、具体的な内容については、上記の前記第1遅延ドップラードメインリソースブロックにおけるパイロット信号をマッピングさせたリソース位置集合の関連説明を参照でき、ここで詳細な説明を省略する。
選択可能に、上記パイロット配置情報は、いくつかの遅延ドップラードメインと関連しない共通配置パラメータ、例えば、パイロット周期、パイロット所在周波帯及び測定窓配置等の情報を更に含んでもよい。
本出願の実施例で提供するアクセス方法の実行主体は、アクセス装置又は当該アクセス装置におけるアクセス方法を実行するための制御モジュールであってもよいことが説明必要である。本出願の実施例では、アクセス装置がアクセス方法を実行することを例として、本出願の実施例で提供するアクセス装置を説明する。
本出願の実施例で提供するアクセス装置の構成図である図17を参照する。
図17に示すように、アクセス装置1700は、
端末が、N個のパイロット信号を第1遅延ドップラードメインリソースブロックのリソース位置にマッピングさせて得られる第1遅延ドップラードメインデータセットを取得するために用いられる取得モジュール1701であって、Nが1より大きい整数である取得モジュール1701と、
前記端末が、前記第1遅延ドップラードメインデータセットの検出結果により、P個の第1ネットワーク側機器にアクセスするために用いられるアクセスモジュール1702であって、PがN以下の整数であるアクセスモジュール1702と、
前記P個の第1ネットワーク側機器は、
前記第1遅延ドップラードメインリソースブロックのうちピークが検出されたP個のリソース位置である、P個の第1リソース位置に対応するP個の第1ネットワーク側機器、
ピークが検出されたP個のパイロット信号である、P個の第1パイロット信号に対応するP個の第1ネットワーク側機器のいずれか一項である。
選択可能に、前記N個のパイロット信号は、パイロットパルス又はパイロット系列である。
選択可能に、前記N個のパイロット信号がパイロット系列である場合に、
前記N個のパイロット信号のマッピングするリソース位置が直交し、前記N個のパイロット信号が同じパイロット系列であり、前記P個の第1ネットワーク側機器が前記P個の第1リソース位置に対応するP個の第1ネットワーク側機器であること、
前記N個のパイロット信号のマッピングするリソース位置が直交するか、又は部分的に重なり、前記N個のパイロット信号が異なるパイロット系列であり、前記P個の第1ネットワーク側機器が前記P個の第1リソース位置に対応するP個の第1ネットワーク側機器又は前記P個の第1パイロット信号に対応するP個の第1ネットワーク側機器であること、
前記N個のパイロット信号のマッピングするリソース位置が同じであり、前記N個のパイロット信号が異なるパイロット系列であり、前記P個の第1ネットワーク側機器が前記P個の第1パイロット信号に対応するP個の第1ネットワーク側機器であること、のいずれか一項が満たされる。
選択可能に、前記N個のパイロット信号がパイロットパルスである場合に、
前記端末と前記N個のパイロット信号に対応するN個の第1ネットワーク側機器の間で時間が同期すること、
前記N個のパイロット信号のマッピングするリソース位置が直交すること、
前記P個の第1ネットワーク側機器が前記P個の第1リソース位置に対応するP個の第1ネットワーク側機器であること、が満たされる。
選択可能に、前記アクセスモジュールは、
前記端末が第1先験情報により前記第1遅延ドップラードメインデータセットを検出し、検出結果を得るために用いられる検出ユニットと、
前記端末が前記検出結果と第2先験情報により、P個の第1ネットワーク側機器にアクセスするために用いられるアクセスユニットと、を備え、
前記パイロット信号がパイロットパルスである場合に、前記第1先験情報は前記第1遅延ドップラードメインリソースブロックにおけるパイロット信号をマッピングさせるリソース位置集合を含み、前記パイロット信号がパイロット系列である場合に、前記第1先験情報は前記第1遅延ドップラードメインリソースブロックにおけるパイロット信号をマッピングさせるリソース位置集合とパイロット系列集合の少なくとも一項を含み、
前記第2先験情報は、
前記端末とネットワーク側機器との間のチャネル品質を表すための目標閾値、
前記端末のサポートするネットワーク側機器の最大同時アクセス数の少なくとも一項を含む。
選択可能に、前記目標閾値は、検出閾値、遅延閾値、ドップラー閾値の少なくとも一項を含む。
選択可能に、前記取得モジュールは、
前記端末が、N個の第2遅延ドップラードメインデータセットに基づいて決定された時間領域サンプリングポイント集合を受信するために用いられる受信ユニットであって、前記第2遅延ドップラードメインデータセットのそれぞれが、一つのパイロット信号を第1遅延ドップラードメインリソースブロックにマッピングさせて得られる受信ユニットと、
前記端末が、前記時間領域サンプリングポイント集合により復旧して第1遅延ドップラードメインデータセットを得るために用いられる復旧ユニットと、を備える。
本出願の実施例におけるアクセス装置は、装置であってもよいし、端末における部材、集積回路又はチップであってもよい。当該装置は、携帯型の端末であっても、又は非携帯型の端末であってもよい。例示的に、移動端末は、以上で挙げられた端末11のタイプを含んでもよいが、これらに限定されなく、非携帯型の端末は、サーバ、ネットワークアタッチドストレージ(Network Attached Storage,NAS)、パーソナルコンピュータ(personal computer,PC)、テレビジョン(television,TV)、現金自動預払機又はキオスク等であってもよく、本出出願の実施例では具体的に限定しない。
本出願の実施例におけるアクセス装置は、オペレーティングシステムを有する装置であってもよい。該オペレーティングシステムは、アンドロイド(Android)オペレーティングシステムであってもよく、iosオペレーティングシステムであってもよく、他の可能なオペレーティングシステムであってもよく、本出願の実施例では具体的に限定しない。
本出願の実施例で提供するアクセス装置1700は図12の方法実施例で実現する各工程を実現でき、且つ同様な技術効果を達成でき、繰り返して説明しないように、ここで詳細な説明を省略する。
本出願の実施例で提供するアクセス方法の実行主体は、アクセス装置又は当該アクセス装置におけるアクセス方法を実行するための制御モジュールであってもよいことが説明必要である。本出願の実施例では、アクセス装置がアクセス方法を実行することを例として、本出願の実施例で提供するアクセス装置を説明する。
本出願の実施例で提供するアクセス装置の構成図である図18を参照する。
図18に示すように、アクセス装置1800は、
第1ネットワーク側機器が、パイロット信号を第1遅延ドップラードメインリソースブロックのリソース位置にマッピングさせ、第2遅延ドップラードメインデータセットを得るために用いられるマッピングモジュール1801と、
前記第1ネットワーク側機器が、前記第2遅延ドップラードメインデータセットに基づいて決定された時間領域サンプリングポイントを端末に送信するために用いられる送信モジュール1802と、を備える。
選択可能に、前記パイロット信号は、パイロットパルス又はパイロット系列である。
選択可能に、前記パイロット信号がパイロットパルスである場合に、前記第1ネットワーク側機器と前記端末の間で時間が同期する。
本出願の実施例におけるアクセス装置は、装置であってもよいし、ネットワーク側機器における部材、集積回路又はチップであってもよい。ネットワーク側機器は、以上で挙げられたネットワーク側機器12のタイプを含んでもよいが、これらに限定されなく、本出願の実施例は具体的に限定しない。
本出願の実施例で提供するアクセス装置1800は図16の方法実施例で実現する各工程を実現し、且つ同様な技術効果を達成することができ、繰り返して説明しないように、ここで詳細な説明を省略する。
選択可能に、図19に示すように、本出願の実施例は、プロセッサ1902と、メモリ1901と、メモリ1901に記憶されて前記プロセッサ1902で実行可能なプログラム又はコマンドと、を備える通信機器1900を更に提供し、例えば、当該通信機器1900が端末である時に、当該プログラム又はコマンドがプロセッサ1902により実行されると、上記図12の方法実施例の各工程を実現し、且つ同様な技術効果を達成できる。当該通信機器1900がネットワーク側機器である時に、当該プログラム又はコマンドがプロセッサ1902により実行されると、上記図16の方法実施例の各工程を実現し、且つ同様な技術効果を達成でき、繰り返して説明しないように、ここで詳細な説明を省略する。
図20は本出願の実施例を実現する端末のハードウェア構成の模式図である。
当該端末2000は、高周波ユニット2001、ネットワークモジュール2002、オーディオ出力ユニット2003、入力ユニット2004、センサ2005、表示ユニット2006、ユーザ入力ユニット2007、インタフェースユニット2008、メモリ2009及びプロセッサ2010等の素子を含むが、これらに限定されない。
当業者であれば、端末2000は各部材に給電する電源(例えば、電池)をさらに含んでもよいことが理解可能であり、電源は、電源管理システムによってプロセッサ2010と論理的に接続してもよく、このように電源管理システムによって充放電の管理、及び電力消費管理等の機能を実現する。図20に示す端末の構造は端末を限定するものではなく、端末は図示より多く又はより少ない部材、又は一部の部材の組合せ、又は異なる部材配置を含んでもよく、ここで詳細な説明は省略する。
本出願に係る実施例では、入力ユニット2004は、ビデオ獲得モード又は画像獲得モードで画像獲得装置(例えば、カメラ)により取得した静的画像又はビデオの画像データを処理するグラフィックスプロセッシングユニット(Graphics Processing Unit,GPU)20041と、マイクロホン20042とを含んでもよいことを理解すべきである。表示ユニット2006は表示パネル20061を含んでもよく、表示パネル20061は液晶ディスプレイ、有機発光ダイオード等の形式で配置してもよい。ユーザ入力ユニット2007はタッチパネル20071及び他の入力デバイス20072を含む。タッチパネル20071はタッチスクリーンとも呼ばれる。タッチパネル20071は、タッチ検出装置及びタッチ制御器という2つの部分を含んでもよい。他の入力デバイス20072は、物理キーボード、機能ボタン(例えば、音量制御ボタン、スイッチボタン等)、トラックボール、マウス、操作レバーを含んでもよいが、これらに限定されなく、ここで詳細な説明を省略する。
本出願の実施例において、高周波ユニット2001は、ネットワーク側機器からのダウンリンクデータを受信した後、プロセッサ2010で処理し、また、アップリンクのデータをネットワーク側機器に送信する。通常、高周波ユニット2001は、アンテナ、少なくとも1つの増幅器、受送信機、カプラー、低騒音増幅器、デュプレクサ等を含むが、それらに限定されない。
メモリ2009は、ソフトウェアプログラム又はコマンド及び様々なデータを記憶するために用いることができる。メモリ2009は、オペレーティングシステム、少なくとも1つの機能に必要なアプリケーション又はコマンド(例えば、音声再生機能、画像再生機能等)等を記憶可能な、プログラム又はコマンドを記憶する領域及びデータ記憶領域を主に含んでもよい。また、メモリ2009は、高速ランダムアクセスメモリを含んでもよいし、不揮発性メモリを含んでもよく、そのうち、不揮発性メモリは、読み出し専用メモリ(Read-Only Memory,ROM)、プログラマブル読み取り専用メモリ(Programmable ROM,PROM)、消去可能プログラマブル読み取り専用メモリ(Erasable PROM,EPROM)、電気的消去可能なプログラマブル読み取り専用メモリ(Electrically EPROM,EEPROM)又はフラッシュメモリであってもよい。例えば、少なくとも1つの磁気ディスク記憶デバイス、フラッシュメモリデバイス、又は他の不揮発性ソリッドステート記憶デバイスが挙げられる。
プロセッサ2010は、1つ又は複数の処理ユニットを含んでもよく、選択可能に、プロセッサ2010に、オペレーティングシステム、ユーザインタフェース及びアプリケーション又はコマンド等を主に処理するアプリケーションプロセッサと、ベースバンドプロセッサのような無線通信を主に処理するモデムプロセッサとを統合することができる。上記モデムプロセッサはプロセッサ2010に統合されなくてもよいことが理解可能である。
プロセッサ2010は、端末が、N個のパイロット信号を第1遅延ドップラードメインリソースブロックのリソース位置にマッピングさせて得られる第1遅延ドップラードメインデータセットを取得するために用いられ、Nが1より大きい整数であり、
高周波ユニット2001は、前記端末が、前記第1遅延ドップラードメインデータセットの検出結果により、P個の第1ネットワーク側機器にアクセスするために用いられ、PがN以下の整数であり、
前記P個の第1ネットワーク側機器は、
前記第1遅延ドップラードメインリソースブロックのうちピークが検出されたP個のリソース位置である、P個の第1リソース位置に対応するP個の第1ネットワーク側機器、
ピークが検出されたP個のパイロット信号である、P個の第1パイロット信号に対応するP個の第1ネットワーク側機器のいずれか一項である。
選択可能に、前記N個のパイロット信号は、パイロットパルス又はパイロット系列である。
選択可能に、前記N個のパイロット信号がパイロット系列である場合に、
前記N個のパイロット信号のマッピングするリソース位置が直交し、前記N個のパイロット信号が同じパイロット系列であり、前記P個の第1ネットワーク側機器が前記P個の第1リソース位置に対応するP個の第1ネットワーク側機器であること、
前記N個のパイロット信号のマッピングするリソース位置が直交するか、又は部分的に重なり、前記N個のパイロット信号が異なるパイロット系列であり、前記P個の第1ネットワーク側機器が前記P個の第1リソース位置に対応するP個の第1ネットワーク側機器又は前記P個の第1パイロット信号に対応するP個の第1ネットワーク側機器であること、
前記N個のパイロット信号のマッピングするリソース位置が同じであり、前記N個のパイロット信号が異なるパイロット系列であり、前記P個の第1ネットワーク側機器が前記P個の第1パイロット信号に対応するP個の第1ネットワーク側機器であること、のいずれか一項が満たされる。
選択可能に、前記N個のパイロット信号がパイロットパルスである場合に、
前記端末と前記N個のパイロット信号に対応するN個の第1ネットワーク側機器の間で時間が同期すること、
前記N個のパイロット信号のマッピングするリソース位置が直交すること、
前記P個の第1ネットワーク側機器が前記P個の第1リソース位置に対応するP個の第1ネットワーク側機器であること、が満たされる。
選択可能に、高周波ユニット2001は、更に、
前記端末が第1先験情報により前記第1遅延ドップラードメインデータセットを検出し、検出結果を得るステップと、
前記端末が前記検出結果と第2先験情報により、P個の第1ネットワーク側機器にアクセスするステップと、を実行するために用いられ、
前記パイロット信号がパイロットパルスである場合に、前記第1先験情報は前記第1遅延ドップラードメインリソースブロックにおけるパイロット信号をマッピングさせるリソース位置集合を含み、前記パイロット信号がパイロット系列である場合に、前記第1先験情報は前記第1遅延ドップラードメインリソースブロックにおけるパイロット信号をマッピングさせるリソース位置集合とパイロット系列集合の少なくとも一項を含み、
前記第2先験情報は、
前記端末とネットワーク側機器との間のチャネル品質を表すための目標閾値、
前記端末のサポートするネットワーク側機器の最大同時アクセス数の少なくとも一項を含む。
選択可能に、前記目標閾値は、検出閾値、遅延閾値、ドップラー閾値の少なくとも一項を含む。
選択可能に、高周波ユニット2001は、更に、前記端末が、N個の第2遅延ドップラードメインデータセットに基づいて決定された時間領域サンプリングポイント集合を受信するために用いられ、前記第2遅延ドップラードメインデータセットのそれぞれが、一つのパイロット信号を第1遅延ドップラードメインリソースブロックにマッピングさせて得られ、
プロセッサ2010は、更に、前記端末が、前記時間領域サンプリングポイント集合により復旧して第1遅延ドップラードメインデータセットを得るために用いられる。
本実施例において上記端末2000は本出願の実施例における図12の方法実施例中の各工程を実現し、且つ同様な有用効果を達成できることが説明必要であり、繰り返して説明しないように、ここで詳細な説明を省略するう。
具体的には、本出願の実施例は、更に、ネットワーク側機器を提供する。図21に示すように、当該ネットワーク機器2100は、アンテナ211、高周波装置212、ベースバンド装置213を含む。アンテナ211が高周波装置212に接続される。アップリンク方向において、高周波装置212はアンテナ211を介して情報を受信し、受信した情報をベースバンド装置213に送信して処理させる。ダウンリンク方向において、ベースバンド装置213は送信される情報を処理し、且つ高周波装置212に送信し、高周波装置212は受信した情報を処理してからアンテナ211を経由して送信する。
上記周波帯処理装置はベースバンド装置213にあってもよく、上記実施例でネットワーク側機器が実行する方法はベースバンド装置213で実現でき、当該ベースバンド装置213はプロセッサ214とメモリ215を含む。
ベースバンド装置213は、例えば、複数のチップを設置した少なくとも1つのベースバンドボードを含んでもよく、図21に示すように、その中の1つのチップは、例えば、メモリ215に接続されてメモリ215中のプログラムを呼び出して、上記方法実施例に示されたネットワーク機器の操作を実行するプロセッサ214である。
当該ベースバンド装置213は、高周波装置212と情報をやり取りするためのネットワークインタフェース216を更に含んでもよく、当該インタフェースは、例えば、共通公衆無線インタフェース(common public radio interface;CPRIと略称する)である。
具体的には、本出願の実施例のネットワーク側機器は、メモリ215に記憶されてプロセッサ214で実行可能なコマンド又はプログラムを更に備え、プロセッサ214はメモリ215中のコマンド又はプログラムを呼び出して図16の方法実施例における各工程を実行し、且つ同様な技術効果を達成し、繰り返して説明しないように、ここで詳細な説明を省略する。
本出願の実施例は、コンピュータプログラムを記憶しており、当該コンピュータプログラムがプロセッサにより実行されると、上記アクセス方法実施例の各工程を実現し、且つ同様な技術効果を達成できるコンピュータ可読記憶媒体を更に提供し、繰り返して説明しないように、ここで詳細な説明を省略する。ここで、前記のコンピュータ可読記憶媒体は、例えば、読み出し専用メモリ(Read-Only Memory,ROM)、ランダムアクセスメモリ(Random Access Memory,RAM)、磁気ディスク又は光ディスク等である。
本出願の実施例は、プログラム又はコマンドを記憶しており、当該プログラム又はコマンドがプロセッサにより実行されると、上記図12又は図16の方法実施例の各工程を実現し、且つ同様な技術効果を達成できる可読記憶媒体を更に提供し、繰り返して説明しないように、ここで詳細な説明を省略する。
ここで、前記プロセッサは上記実施例に記載の端末におけるプロセッサである。前記可読記憶媒体は、例えば、コンピュータ読み出し専用メモリ(Read-Only Memory,ROM)、ランダムアクセスメモリ(Random Access Memory,RAM)、磁気ディスク又は光ディスク等のコンピュータ可読記憶媒体を含む。
本出願の実施例は、プロセッサと通信インタフェースを備え、前記通信インタフェースと前記プロセッサが結合され、前記プロセッサがネットワーク側機器のプログラム又はコマンドを実行して上記図12又は図16の方法実施例の各工程を実現するためのものであり、且つ同様な技術効果を達成できるチップを更に提供し、繰り返して説明しないように、ここで詳細な説明を省略する。
本出願に係る実施例に記載のチップは、システムチップ、チップシステム又はシステムオンチップ等と呼んでもよいことを理解すべきである。
説明すべきことは、本明細書において、用語「含む」、「からなる」又はその他のあらゆる変形は非排他的包含を含むように意図され、それにより一連の要素を含むプロセス、方法、物品又は装置は、それらの要素のみならず、明示されていない他の要素、又はこのようなプロセス、方法、物品又は装置に固有の要素をも含む点である。特に断らない限り、語句「一つの……を含む」により限定される要素は、該要素を含むプロセス、方法、物品又は装置に別の同じ要素がさらに存在することを排除するものではない。また、指摘すべきことは、本出願の実施形態における方法及び装置の範囲は、図示又は検討された順序で機能を実行することに限定されず、係る機能に応じて実質的に同時に又は逆の順序で機能を実行することも含み得る点であり、例えば、説明されたものと異なる順番で、説明された方法を実行してもよく、さらに各種のステップを追加、省略、又は組み合わせてもよい。また、何らかの例を参照して説明した特徴は他の例において組み合わせられてもよい。
以上の実施形態に対する説明によって、当業者であれば上記実施例の方法がソフトウェアと必要な共通ハードウェアプラットフォームとの組合せという形態で実現できることを明確に理解可能であり、当然ながら、ハードウェアによって実現してもよいが、多くの場合において前者はより好ましい実施形態である。このような見解をもとに、本出願の技術的解決手段は実質的に又は従来技術に寄与する部分はソフトウェア製品の形で実施することができ、該コンピュータソフトウェア製品は、記憶媒体(例えばROM/RAM、磁気ディスク、光ディスク)に記憶され、端末(携帯電話、コンピュータ、サーバ、エアコン又はネットワーク機器等であってもよい)に本出願の各実施例に記載の方法を実行させる複数のコマンドを含む。
以上、図面を参照しながら本出願の実施例を説明したが、本出願は上記の具体的な実施形態に限定されず、上記の具体的な実施形態は例示的なものに過ぎず、限定的なものではなく、本出願の示唆をもとに、当業者が本出願の趣旨及び特許請求の保護範囲から逸脱することなくなし得る多くの形態は、いずれも本出願の保護範囲に属するものとする。
(関連出願の相互参照)
本出願は、2021年2月10日に中国で出願した中国特許出願No.202110184964.6の優先権を主張し、その全ての内容が引用によって本出願に組み込まれている。
本出願は、通信の技術分野に属し、具体的には、アクセス方法、装置、通信機器及び可読記憶媒体に関する。
ニューラジオ(New Radio,NR)の単一基地局セルでの初期アクセス手順において、端末は検出した同期信号ブロック(Synchronization Signal Block,SSB)中の同期信号(プライマリ同期信号(Primary Synchronization Signal,PSS)とセカンダリ同期信号(Secondary Synchronization Signal,SSS)を含む)、物理ブロードキャストチャネル(Physical Broadcast Channel,PBCH)中の参照信号(例えば、復調参照信号(Demodulation Reference Signal,DMRS))及びデータ情報(例えば、マスター情報ブロック(Master Information Block,MIB))を利用して、システム情報(system information,SI)を取得し、更にSIに含まれるシステムアクセスに必要な情報によりランダムアクセスを行う。上記手順において、同期信号、参照信号及びデータ情報が密接している。
ただし、セルフリー(cell-free)ネットワークにおいて、端末が複数の送受信点(Transmitting Receiving Point,TRP)からの信号を受信できるので、端末がどのTRPにアクセスするかを先に決定する必要があり、次に後続のSI取得とランダムアクセスを行う。同期信号を利用して初期アクセス時のTRP選択を行えば、同期信号、参照信号及びデータ情報が密接しているので、TRP選択のオーバーヘッドが大きくなりやすく、更に初期アクセスのオーバーヘッドが大きくなる。
本出願の実施例は、同期信号、参照信号及びデータ情報の密接により、初期アクセスのオーバーヘッドが大きいという問題を解決できる、アクセス方法、装置、通信機器及び可読記憶媒体を提供する。
第1態様において、本出願の実施例は、
端末が、N個のパイロット信号を第1遅延ドップラードメインリソースブロックのリソース位置にマッピングさせて得られる第1遅延ドップラードメインデータセットを取得するステップであって、Nが1より大きい整数であるステップと、
前記端末が、前記第1遅延ドップラードメインデータセットの検出結果により、P個の第1ネットワーク側機器にアクセスするステップであって、PがN以下の整数であるステップと、を含み、
前記P個の第1ネットワーク側機器は、
前記第1遅延ドップラードメインリソースブロックのうちピークが検出されたP個のリソース位置である、P個の第1リソース位置に対応するP個の第1ネットワーク側機器、
ピークが検出されたP個のパイロット信号である、P個の第1パイロット信号に対応するP個の第1ネットワーク側機器のいずれか一項である、アクセス方法を提供する。
第2態様において、本出願の実施例は、
第1ネットワーク側機器が、パイロット信号を第1遅延ドップラードメインリソースブロックのリソース位置にマッピングさせ、第2遅延ドップラードメインデータセットを得るステップと、
前記第1ネットワーク側機器が、前記第2遅延ドップラードメインデータセットに基づいて決定された時間領域サンプリングポイントを端末に送信するステップと、を含む、アクセス方法を提供する。
第3態様において、本出願の実施例は、
端末が、N個のパイロット信号を第1遅延ドップラードメインリソースブロックのリソース位置にマッピングさせて得られる第1遅延ドップラードメインデータセットを取得するために用いられる取得モジュールであって、Nが1より大きい整数である取得モジュールと、
前記端末が、前記第1遅延ドップラードメインデータセットの検出結果により、P個の第1ネットワーク側機器にアクセスするために用いられるアクセスモジュールであって、PがN以下の整数であるアクセスモジュールと、を備え、
前記P個の第1ネットワーク側機器は、
前記第1遅延ドップラードメインリソースブロックのうちピークが検出されたP個のリソース位置である、P個の第1リソース位置に対応するP個の第1ネットワーク側機器、
ピークが検出されたP個のパイロット信号である、P個の第1パイロット信号に対応するP個の第1ネットワーク側機器のいずれか一項である、アクセス装置を提供する。
第4態様において、本出願の実施例は、
第1ネットワーク側機器が、パイロット信号を第1遅延ドップラードメインリソースブロックのリソース位置にマッピングさせ、第2遅延ドップラードメインデータセットを得るために用いられるマッピングモジュールと、
前記第1ネットワーク側機器が、前記第2遅延ドップラードメインデータセットに基づいて決定された時間領域サンプリングポイントを端末に送信するために用いられる送信モジュールと、を備える、アクセス装置を提供する。
第5態様において、本出願の実施例は、プロセッサと、メモリと、前記メモリに記憶されて前記プロセッサで実行可能なプログラム又はコマンドと、を備え、前記プログラム又はコマンドが前記プロセッサにより実行されると、第1態様に記載の方法のステップを実現する、端末を提供する。
第6態様において、本出願の実施例は、プロセッサと、メモリと、前記メモリに記憶されて前記プロセッサで実行可能なプログラム又はコマンドと、を備え、前記プログラム又はコマンドが前記プロセッサにより実行されると、第2態様に記載の方法のステップを実現する、ネットワーク側機器を提供する。
第7態様において、本出願の実施例は、プログラム又はコマンドを記憶しており、前記プログラム又はコマンドがプロセッサにより実行されると、第1態様に記載の方法のステップを実現するか、又は第2態様に記載の方法のステップを実現する、可読記憶媒体を提供する。
第8態様において、本出願の実施例は、プロセッサと通信インタフェースを備え、前記通信インタフェースと前記プロセッサが結合され、前記プロセッサがネットワーク側機器のプログラム又はコマンドを実行して第1態様に記載の方法を実現するか、又は第2態様に記載の方法を実現するためのものである、チップを提供する。
第9態様において、不揮発性記憶媒体に記憶され、少なくとも一つのプロセッサにより実行されて第1態様に記載の方法を実現するか、又は第2態様に記載の方法を実現する、コンピュータプログラム製品を提供する。
第10態様において、第1態様に記載の方法を実行するか、又は第2態様に記載の方法を実行するように配置される、通信機器を提供する。
本出願の実施例では、端末が第1ネットワーク側機器から単独して送信されるパイロット信号に基づいてアクセス選択を行えるので、SSBにおける同期信号とシステム情報の分離を実現し、初期アクセスのリソースオーバーヘッドを減少することができ、また、第1ネットワーク側機器で選択したパイロット信号をOTFS技術によって処理して送信することで、第1ネットワーク側機器の選択の信頼性を向上可能である。
本出願の実施例で適用できる無線通信システムのブロック図である。 本出願の実施例で提供する遅延ドップラードメインと時間周波数領域の変換の模式図である。 本出願の実施例で提供する異なるプレーンでのチャネル応答関係の模式図である。 本出願の実施例で提供するOTFSマルチキャリアシステムの送受信側処理の模式図である。 本出願の実施例で提供する遅延ドップラードメインのパイロットマッピングの模式図である。 本出願の実施例で提供するパイロット位置検出の模式図である。 本出願の実施例で提供する遅延ドップラードメインのパイロットリソース多重の模式図である。 本出願の実施例で提供するパイロット系列の検出の模式図である。 本出願の実施例で提供する二種のパイロット設計方式の異なるパイロットオーバーヘッド条件での性能比較の模式図である。 本出願の実施例で提供するセルフリーネットワーク構成の模式図である。 本出願の実施例で提供するスーパーセル構成の模式図である。 本出願の一実施例で提供するアクセス方法のフローチャートである。 本出願の実施例で提供する異なるパイロット系列マッピング位置によってTRPを区別する模式図である。 本出願の実施例で提供する異なるパイロット系列によってTRPを区別する模式図である。 本出願の実施例で提供する異なるパイロットパルスマッピング位置によってTRPを区別する模式図である。 本出願の別の実施例で提供するアクセス方法のフローチャートである。 本出願の一実施例で提供するアクセス装置の構成図である。 本出願の別の実施例で提供するアクセス装置の構成図である。 本出願の実施例で提供する通信機器の構成図である。 本出願の実施例で提供する端末の構成図である。 本出願の実施例で提供するネットワーク側機器の構成図である。
以下において、本出願の実施例における図面を参照しながら、本出願の実施例における技術的解決手段を明確に、完全に説明し、当然ながら、記述される実施例は全ての実施例ではなく、本出願の一部の実施例である。本出願における実施例に基づき、当業者が創造的な労力を要することなく得た他の全ての実施例は、いずれも本出願の保護範囲に属する。
本出願の明細書及び特許請求の範囲における用語「第1」、「第2」等は、特定の順序又は先後順序を記述するためのものではなく、類似する対象を区別するためのものである。このように使用されるデータは、本出願の実施例がここで図示又は記述される以外の順序で実施できるように、適当な場合において互いに置き換えてもよいことを理解すべきであり、また、「第1」、「第2」で区別する対象は一般に一種類であり、対象の数を限定することがなく、例えば、第1対象は1つであってもよいし、複数であってもよい。また、明細書および特許請求の範囲において「及び/又は」は、接続する対象のうちの少なくとも1つを示し、符号の「/」は、一般的には前後の関連対象が「又は」という関係にあることを示す。
指摘すべきことは、本出願に係る実施例に記載の技術は、ロングタームエボリューション(Long Term Evolution,LTE)/LTEの発展型(LTE-Advanced,LTE-A)システムに限定されず、更に、例えば符号分割多元接続(Code Division Multiple Access,CDMA)、時分割多元接続(Time Division Multiple Access,TDMA)、周波数分割多元接続(Frequency Division Multiple Access,FDMA)、直交周波数分割多元接続(Orthogonal Frequency Division Multiple Access,OFDMA)、シングルキャリア周波数分割多元接続(Single-carrier Frequency-Division Multiple Access,SC-FDMA)のような他の無線通信システム及び他のシステムに利用可能である点である。本出願に係る実施例における「システム」と「ネットワーク」という用語は一般に相互に交換して使用することができ、記述される技術は上述したシステムと無線電信技術に用いてもよいし、他のシステムと無線電信技術に用いてもよい。ただし、以下の記述では例示するためにニューラジオ(New Radio,NR)システムを記述し、且つ以下の大部分の記述においてNR用語を使用するが、これらの技術はNRシステム以外に適用可能であり、例えば第6世代(6th Generation,6G)通信システムにも適用可能である。
図1は本出願の実施例で適用できる無線通信システムのブロック図を示す。無線通信システムは、端末11とネットワーク側機器12を備える。ここで、端末11は、端末機器又はユーザ端末(User Equipment,UE)と呼ばれてもよく、携帯電話、タブレットコンピュータ(Tablet Personal Computer)、ノートパソコンとも呼ばれるラップトップコンピュータ(Laptop Computer)、パーソナルディジタルアシスタント(Personal Digital Assistant,PDA)、携帯情報端末、ネットブック、ウルトラモバイルパーソナルコンピュータ(ultra-mobile personal computer,UMPC)、モバイルインターネットデバイス(Mobile Internet Device,MID)、ウェアラブル機器(Wearable Device)又は車載装置(Vehicle User Equipment,VUE)、歩行者端末(Pedestrian User Equipment,PUE)等の端末側機器であってもよく、ウェアラブル機器は、ブレスレット、イヤホン、メガネ等を含む。本出願に係る実施例では端末11の具体的な種類が限定されないことは説明必要である。ネットワーク側機器12は、セル(Cell)、スーパーセル(Super Cell)基地局又はコアネットワークであってもよく、その中で、基地局は、アクセスポイント、ベーストランシーバ基地局(Base Transceiver Station,BTS)、無線基地局、無線送受信機、基本サービスセット(Basic Service Set,BSS)、拡張サービスセット(Extended Service Set,ESS)、Bノード、発展型Bノード(eNB)、家庭用Bノード、家庭用発展型Bノード、WLANアクセスポイント、WiFiノード、送受信ポイント(Transmission Reception Point,TRP)又は前記分野中の他のある適切な用語で称してもよく、同じ技術効果を達成できれば、前記基地局は特定技術用語に限定されるものではない。
理解しやすくするために、以下では本出願の実施例に関わる一部の内容について説明する。
一、直交時間周波数空間(Orthogonal Time Frequency,OTFS)。
Figure 2024508680000041
OTFS変調技術は、大きさがM×Nの一つのパケット中の情報、例えば直交振幅変調(Quadrature Amplitude Modulation,QAM)シンボルを論理上で二次元遅延ドップラー平面上の一つのM×N格子点にマッピングさせ、即ち、各格子点内のパルスはパケット中の一つのQAMシンボルを変調した。更に、一組の直交二次元基底関数を設計することによって、M×Nの遅延ドップラードメイン平面上のデータセットをN×Mの時間周波数領域平面上に変換し、このような変換は数学上で逆シンプレクティックフーリエ変換(Inverse Sympletic Fourier Transform,ISFFT)と呼ばれる。これに対して、時間周波数領域から遅延ドップラードメインへの変換はシンプレクティックフーリエ変換(Sympletic Fourier Transform,SFFT)と呼ばれる。その裏の物理的意味は、信号の遅延とドップラー効果が実際には、信号がマルチパスチャネルを通った後の異なる時間と周波数シフトを有する一連のエコーの線形重畳効果であることである。この意味から言えば、遅延ドップラー分析と時間周波数領域分析は前記のISSFTとSSFTの相互変換によって得られ、変換関係について図2を参照できる。
このため、OTFS技術は時変マルチパスチャネルを一つの(所定持続時間内の)時不変二次元遅延ドップラードメインチャネルに変換し、このように無線リンクにおける送受信機間の反射体の相対的位置の幾何特性によるチャネル遅延ドップラー応答特性を直接体現する。このようにすれば、OTFSによって、伝統的な時間周波数領域分析で時変フェージング特性を追跡する難点が解消され、遅延ドップラードメイン分析によって時間周波数領域チャネルの全てのダイバーシティ特性を抽出するようになるというメリットがある。実際のシステムにおいて、チャネルの遅延パスとドップラーシフトの数がチャネルの時間領域と周波数領域応答の数より遥かに小さいため、遅延ドップラードメインで表すチャネルインパルス応答行列はスパース性を有する。OTFS技術を用いて遅延ドップラードメインにおいて疎チャネル行列を分析することで、参照信号のパッケージングをより緊密に柔軟にすることができ、特に大規模MIMOシステム中の大型アンテナアレイをサポートすることに有利である。
OTFS変調の核心は、遅延ドップラー平面上のQAMシンボルを時間周波数領域に変換して送信し、次に受信側が遅延ドップラードメインに戻って処理すると定義することである。従って、遅延ドップラードメイン上の無線チャネル応答分析方法を導入可能となる。信号が線形時変無線チャネルを通っている時における、異なる平面でのそのチャネル応答の表現間の関係は図3に示す通りである。
図3において、SFFT変換式は次の式である。
Figure 2024508680000042
対応的に、ISFFTの変換式は次の式である。
Figure 2024508680000043
Figure 2024508680000044
Figure 2024508680000045
図3の関係から、次の式が分かった。
Figure 2024508680000046
(4)を(3)に代入すると、次の式が得られる。
Figure 2024508680000047
図3に示す関係、クラシックなフーリエ変換理論及び式(5)から、次の式が分かった。
Figure 2024508680000048
ここで、νは遅延変数を表し、τはドップラー変数を表し、fは周波数変数を表し、tは時間変数を表す。
OTFSシステムで遅延ドップラードメインの分析を行うことは、時間周波数領域を基に構築された既存の通信仕組みを頼りにし、送受信側に別の信号処理手順を加えることで実現できるのが式(6)に示唆されている。また、前記別の信号処理はただフーリエ変換からなり、モジュールを新たに増設する必要がなく、従来のハードウェアを利用するだけで実現できる。このような従来ハードウェアシステムとの良好な適合性によって、OTFSシステムの応用が大幅に便利になった。実際のシステムにおいて、OTFS技術は一つのフィルタOFDMシステムの前処理と後処理モジュールとして便利に実現できるので、ニューラジオ(New Radio,NR)技術アーキテクチャでのマルチキャリアシステムに対して優れた適合性を有する。
OTFSをマルチキャリアシステムに結合する時に、送信側の実現方式は以下の通りである。送信必要な情報を含むQAMシンボルを遅延ドップラー平面の波形に載せ、二次元のISFFTによって伝統的なマルチキャリアシステム中の時間周波数領域平面の波形に変換し、更にシンボルレベルの一次元逆高速フーリエ変換(Inverse Fast Fourier Transform,IFFT)とシリアルパラレル変換を行い、時間領域サンプリングポイントにして送信する。OTFSシステムの受信側ではほとんど送信側と逆な手順となり、即ち、時間領域サンプリングポイントを受信機で受信した後、パラレルシリアル変換とシンボルレベルの一次元高速フーリエ変換(Fast Fourier Transform,FFT)を行い、先に時間周波数領域平面上の波形に変換し、次にSFFTによって遅延ドップラードメイン平面の波形に変換し、次に遅延ドップラードメイン波形に載せられたQAMシンボルに対して、チャネル推定と等化、復調と復号等を含む受信機の処理を行う。OTFSシステムの送受信側処理手順については図4を参照できる。図4には、プリコーダー(Precoder)、直交周波数分割多重(Orthogonal Frequency Division Multiplex,OFDM)変調器(Modulator)、チャネル(Channel)、OFDM復調器(Demodulator)、復号器(Decoder)を示している。
OTFS変調の優位性は主に以下の方面に表現する。
1)OTFS変調は送受信機間の時間周波数領域中の時変フェージングチャネルを遅延ドップラードメイン中の確定性のあるフェージング無しチャネルに変換する。遅延ドップラードメインにおいて、一回に送信される一組の情報シンボル中の各シンボルはそれぞれ同じ静的チャネル応答と信号対雑音比(Signal Noise Ratio,SNR)を経る。
2)OTFSシステムは遅延ドップラーマップによって物理チャネル中の反射体を解析し、且つ受信等化器を用いて異なる反射経路からのエネルギーに対して干渉マージを行い、これは実際には一つのフェージング無しの静的チャネル応答を提供する。上記静的チャネル特性を利用して、OTFSシステムはOFDMシステムのように閉ループチャネル自己適応を導入して高速時変チャネルに対処する必要がないため、システムロバスト性を向上させ、システム設計の複雑度を低減させた。
3)遅延ドップラードメイン中の遅延-ドップラーの状態数が時間周波数領域の時間-周波数状態数より遥かに小さいので、OTFSシステム中のチャネルは非常にコンパクトな形式で表現できる。OTFSシステムのチャネル推定オーバーヘッドがより少なく、より精確である。
4)OTFSの更に別の優位性は極致ドップラーチャネルに対処することに表現する。適切な信号処理パラメータによる遅延ドップラーマップの分析によって、チャネルのドップラー特性は完全に呈示され、ドップラーに敏感なシーン(例えば、高速移動とミリメートル波)での信号分析と処理に有利である。
以上をまとめると、OTFSシステムでのチャネル推定は以下の方法を採用する。送信機はパイロットパルスを遅延ドップラードメインにマッピングさせ、受信機はパイロットに対する遅延ドップラーマップ分析によって、遅延ドップラードメインのチャネル応答h(ν,τ)を推定し、更に図3の関係により時間周波数領域のチャネル応答表現式を得ることができ、これは時間周波数領域の従来技術を用いて信号分析と処理を行うことに寄与する。遅延ドップラー平面へのパイロットのマッピングは図5の方式を採用してもよい。
Figure 2024508680000049
Figure 2024508680000050
ここで、τmaxとνmaxはそれぞれチャネルの全経路の最大遅延と最大ドップラーシフトであり、複数の保護シンボル502は単一点パイロット501を囲んで保護帯域を形成し、当該複数の保護シンボル502は対応的に空白リソース要素である。
図6に示すように、受信機は受信した時間領域サンプリングポイントにOFDM demodulatorとOTFS変換(図におけるSFFT)の手順を行って遅延ドップラードメインのQAMシンボルに変換し、更に閾値に基づく信号電力検出によってパイロットパルスの所在位置を判断する。パイロットの送信では一般に電力ブースト(power boost)を行うので、受信機側のパイロットパルスの電力がデータ電力より遥かに大きく、そして背景技術中の原理分析から分かるように、パイロットパルスとデータシンボルが完全に同じなフェージングを経ることに注意すべきである。従って、電力検出によってパイロット位置を判断しやすい。図6において、パイロット検出(Pilot Detection)、チャネル推定(Channel Estimation)を示している。
Figure 2024508680000051
以上から分かるように、シングルポート伝送時に、占有するリソースが少なく、検出アルゴリズムが簡単である長所を有する。しかしながら、複数のアンテナポートを有する通信システムにおいて、単一点パイロット+保護帯域の方式ではリソース多重が不可能なので、オーバーヘッドの線形増加を招く恐れがある。従って、マルチアンテナシステムに対して、図7のパイロットマッピング方式が提案された。
図7において、パイロットは単一点パルスの形式で存在するというわけではなく、特定方式で生成した疑似雑音(Persudo Noise,PN)系列に基づいて構築されたパイロット系列であり、且つ特定規則に従って遅延ドップラー平面上の二次元リソース格子にマッピングする。以下では、パイロット系列の占めるリソース位置をパイロットリソースブロック701と称する。パイロットリソースブロック701の近傍の部分はパイロット保護帯域702であり、いかなる信号/データも送信しない空白リソース要素からなる。図5中の単一点パイロットと類似するように、パイロットリソースブロック701の回りにも保護帯域702が設けられており、データ703との相互干渉を回避する。保護帯域の幅の計算方法は図5の単一点パイロットマッピングモードでの方法と同じである。ただし、パイロット系列のマッピングするリソース部分では、異なるポートのパイロット系列に対しては低い関連度のパイロットを選択して同一のリソースブロックに重なってマッピングさせてもよく、次に受信機側で特定アルゴリズムによってパイロット系列の検出を行って異なるアンテナポートに対応するパイロットを区別することで相違する。送信側で完全なリソース多重を行ったため、マルチアンテナポートシステムでのパイロットオーバーヘッドを大幅に軽減することができる。
Figure 2024508680000052
Figure 2024508680000053
Figure 2024508680000054
図8の方式(パイロット系列と略称する)と図5の方式(パイロットパルスと略称する)はそれぞれメリットとデメリットがある。パイロット系列方式のメリットは以下の通りである。1)マルチポート/マルチユーザ多重に有利である。2)系列検出の正確性が柔軟的に調整可能である。3)保護シンボルオーバーヘッドを省く。4)オーバーヘッドが足りなくても(即ち、パイロット保護帯域の予約帯域幅は、チャネルの最大遅延及び最大ドップラーに基づいて計算された受信側データとパイロットパルスを相互干渉させない幅よりも小さい)、一定のチャネル推定精度を維持し、システムの性能損失が受信可能な範囲にあることを保証することができる。デメリットは以下の通りである。1)系列関連/マッチングの検出複雑度が高い。2)正確性が系列の長さに制限される。
パイロットパルス方式のメリットは以下の通りである。1)受信側で簡単なエネルギー検出を利用するだけでよい。2)電力ブースト(power boostであり、即ち、送信機はパイロット信号の送信電力を単独して増加する)によって検出成功率を向上可能である。デメリットは以下の通りである。1)各パイロットパルスにそれぞれ単独な保護帯域を設置必要であり、マルチポート伝送時にオーバーヘッドが大きい。
以上のメリットとデメリットは各場合での二種の方式のパフォーマンスを概括的にまとめることができる。なお、いくつかの場合には、パイロット保護間隔のオーバーヘッドが限られ、チャネルの可能な遅延とドップラー偏移を完全にカバーするのに不十分であり、この時にもパイロット系列方式はやはり受付可能な性能を示すが、パイロットパルス方式は性能損失が非常に大きい。図9に示すように、図に示す特別な場合には(チャネルの遅延とドップラー偏移が大きい)、パイロットオーバーヘッドが60%に到達しても、パイロットパルス方式のパフォーマンスはやはりパイロット系列方式のパフォーマンスよりかなり劣った。
遅延ドップラードメインにおいて、パイロット(又は参照信号)系列を構築する一般方法は以下の通りである。まず、基本系列を生成する。次に、基本系列を変調してパイロット系列を生成する。選択可能に、更にパイロット系列にOCCを使用して更に直交性を向上させてもよい。
その中で、基本系列はZC系列又はPN系列を採用してもよい。その中で、更に、PN系列はM系列、Gold系列、Kasami系列、Barker系列等を含む。
送信側でパイロットを挿入する一般処理手順は以下の通りである。パイロット系列とデータを別々に変調し、次に同一遅延ドップラーリソースブロックに置く。パイロットとデータは直交するリソースを占め、且つ保護帯域を隔てている。パイロットとデータを含む遅延ドップラーリソースブロック全体はISSFTによって時間周波数領域に変換され、続いてOFDMのような処理によって、時間領域信号に変換して送信される。
二、セルフリー(Cell-free)ネットワーク。
伝統的なcellに基づくシステムにおいて、各cellは特定のカバレッジ領域を有し、UEが当該cellと通信する時の下りリンク又は上りリンク信号は当該cellの情報(例えば、cell ID)に関連する。UEは異なるcell間を移動する時にセル間の切替又はセル再選を行う必要がある。セル境界のUEは近くのセルの干渉(セル間干渉)を受けることが一般である。
cell freeの概念はcellの構想を捨て、図10に示すように、この時にシステムは多くの密なアクセスポイント(Access Point,AP)又はTRPからなり、UEは一つ又は複数の近くのAP/TRPと通信する。UEが異なるAP間を移動する時に、当該UEのサービングAP(一つのAPであっても、複数のAPであってもよい)が変わる。Cell freeアーキテクチャでは、cell IDの概念がなく、セル間の切替又はセル再選も発生しない。一般的には、一つのUEは近くのAPの強い干渉を受けることがない(その原因はUEに近いN個のAPが一般に全て当該UEのサービングAPとなることである)。
上記cell-free技術を基に、選択可能に、更にsuper cellの概念を導入する。
super cellのネットワーク構成は図11に示す通りである。Super cellは複数のTRP又はAPによって単一周波数ネットワーク(Single-Frequency Network,SFN)伝送方式で実現してもよい。
SFN伝送モードでは、複数のTRP又はAPは同様な信号を送信し、異なるTRP又はAP間で同一チャネル干渉が発生しなく、そして複数の信号は信号対干渉雑音比(Signal to Interference plus Noise Ratio,SINR)、伝送品質及びカバレッジ効果を向上可能である。SFNを構成する複数のTRP又はAPは一つのcell IDを共用してもよく、それはスーパーセル識別子(super cell ID)と呼ばれる。複数のTRP又はAPはSFN伝送の方式で信号の送信を行ってもよく、例えば、その中で、各TRP又はAPは広いビームで送信し、ある時刻において端末は複数のTRP又はAPから送信される広いビームを受信でき、ダイバーシティゲインを取得する。SFN伝送方式において、端末はTRP又はAP間で頻繁にセル再選又は切替を行う必要がない。
一実現方式は、UEがsuper cellによってモビリティ管理又はスモールパケットの送受信を行い、隣接する一つ又は複数のTRPによってデータの伝送を行うことである。
cell freeの一つの核心的な問題は、多くのTRP又はAPから、どちらのTRP又はAPによって端末ユーザに動的にサービスするかをどのように決定するかということである。現在、端末の初期アクセス手順を用いて、TRPの選択及び付着を実現する。
三:端末システムアクセスの基本的手順。
1.初期のネットワークリサーチ:同期信号ブロック(Synchronization Signal Block,SSB)の同期情報及びシステム情報の受信を含む。具体的には、先にプライマリ同期信号(Primary Synchronization Signal,PSS)を受信し、次にセカンダリ同期信号(Secondary Synchronization Signal,SSS)を受信し、次に物理ブロードキャストチャネル(Physical Broadcast Channel,PBCH)を受信し、SSB インデックス(index)、及びPBCH復調参照信号(Demodulation reference signal,DMRS)とマスター情報ブロック(Master Information Block,MIB)中の情報を取得する。
2.上記の取得した情報により、ブロードキャストされるシステム情報(system information,SI)を受信し、その中にシステムアクセスに必要な情報を含む。
3.上記の取得したシステムアクセスに必要な情報により、ランダムアクセスを行う。
以上はNR単一基地局セル中の初期アクセス手順である。UEは現在セルからのSSBのみを受信し、検出SSB中の同期信号(PSSとSSSを含む)及びPBCH中の参照信号(DMRS)とデータ情報(MIB)を用いてシステム情報を取得し、更に上りリンクメッセージを送信することによって更なるランダムアクセスを行う。上記手順において、同期のためのパイロット(PSSとSSS)とシステムメッセージを含むデータ部分(PBCH中の内容)は密接している。
以下では、図面を参照しながら本出願の実施例のアクセス方法を詳細に説明する。
本出願の一実施例で提供するアクセス方法のフローチャートである図12を参照する。本出願の実施例のアクセス方法は端末によって実行してよい。
図12に示すように、本出願の実施例で提供するアクセス方法は、以下のステップ1201及びステップ1202を含んでもよい。
ステップ1201では、端末が、N個のパイロット信号を第1遅延ドップラードメインリソースブロックのリソース位置にマッピングさせて得られる第1遅延ドップラードメインデータセットを取得し、Nが1より大きい整数である。
本実施例では、上記パイロット信号は、パイロットパルス又はパイロット系列等を含んでもよいが、これらに限定されない。上記N個のパイロット信号は同じであっても、異なってもよいことが説明必要である。上記N個のパイロット信号が同じな場合に、上記N個のパイロット信号をそれぞれ第1遅延ドップラードメインリソースブロックの異なるリソース位置にマッピングさせてもよく、即ち、リソース位置が直交する。上記N個のパイロット信号が同じではない場合に、第1遅延ドップラードメインリソースブロックでの上記N個のパイロット信号のリソース位置は部分的に重なってもよく、全部重なってもよく(即ち、リソース位置が同じ)、又は直交してもよく、本実施例はこれを限定するものではない。
具体的には、上記N個のパイロット信号はN個の第1ネットワーク側機器に対応してもよく、その中で、上記N個の第1ネットワーク側機器は、セルフリー(cell free)ネットワークでの異なるTRP、同一基地局での異なるTRP、セルフリーネットワークでの異なるスーパーセル(super cell)、セルフリーネットワークでの異なるTRPとスーパーセル、異なるセル、異なるTRP等のいずれか一項であってもよい。
ステップ1202では、前記端末が、前記第1遅延ドップラードメインデータセットの検出結果により、P個の第1ネットワーク側機器にアクセスし、PがN以下の整数であり、
前記P個の第1ネットワーク側機器は、
前記第1遅延ドップラードメインリソースブロックのうちピークが検出されたP個のリソース位置である、P個の第1リソース位置に対応するP個の第1ネットワーク側機器、
ピークが検出されたP個のパイロット信号である、P個の第1パイロット信号に対応するP個の第1ネットワーク側機器のいずれか一項である。
本実施例では、端末は第1遅延ドップラードメインデータセットを検出して検出結果を得ることができ、例えば、上記パイロット信号がパイロットパルスである場合に、端末は第1遅延ドップラードメインデータセットに対して電力検出を行って検出結果を得ることができ、上記パイロット信号がパイロット系列である場合に、端末は第1遅延ドップラードメインデータセットに対して系列相関性検出を行って検出結果を得ることができる。
その中で、上記検出結果は、検出して得られたパイロット信号のピーク、例えば、エネルギーピーク又は電力ピーク等を含んでもよい。選択可能に、上記検出結果は更に、上記パイロット信号に基づいて測定して得られたSNR値、RSRP値、遅延値及びドップラー値等の少なくとも一項を含んでもよい。
上記P個の第1ネットワーク側機器は、ピークが検出された全てのリソース位置に対応する第1ネットワーク側機器の全部を含んでもよいし、ピークが検出された全てのリソース位置に対応する第1ネットワーク側機器の一部を含んでもよいことが説明必要であり、例えば、検出したピークの最も大きいリソース位置に対応する第1ネットワーク側機器、又は取得した先験情報によりピークが検出された全てのリソース位置に対応する第1ネットワーク側機器から選択したP個の第1ネットワーク側機器のみを含み、その中で、上記先験情報は、検出閾値、遅延閾値、ドップラー閾値、端末のサポートするネットワーク側機器の最大同時アクセス数等の少なくとも一項を含んでもよいが、これらに限定されない。
一実施形態では、パイロット信号を第1遅延ドップラードメインリソースブロックの異なるリソース位置にマッピングさせてもよく、そうすると異なるリソース位置に基づいて異なる第1ネットワーク側機器を区別できる。具体的には、端末機器は各リソース位置を検出でき、あるリソース位置でピークが検出された場合に、当該リソース位置に対応する第1ネットワーク側機器をアクセス選択の候補ネットワーク側機器と決定してよい。
別の実施形態では、異なるパイロット信号を第1遅延ドップラードメインリソースブロックの同じリソース位置にマッピングさせてもよく、そうすると異なるパイロット信号に基づいて異なる第1ネットワーク側機器を区別できる。具体的には、端末機器は各パイロット信号に基づいて第1遅延ドップラードメインリソースブロックを検出でき、あるパイロット信号に基づいてピークが検出された場合に、当該パイロット信号に対応する第1ネットワーク側機器をアクセス選択の候補ネットワーク側機器と決定してもよい。
別の実施形態では、異なるパイロット信号を第1遅延ドップラードメインリソースブロックの異なるリソース位置にマッピングさせてもよく、そうすると異なるパイロット信号に基づいて異なる第1ネットワーク側機器を区別でき、異なるリソース位置に基づいて異なる第1ネットワーク側機器を区別することもできる。具体的には、端末機器は各パイロット信号に基づいて第1遅延ドップラードメインリソースブロックの各リソース位置を検出でき、あるパイロット信号に基づいてあるリソース位置でピークが検出された場合に、当該パイロット信号又はリソース位置に対応する第1ネットワーク側機器をアクセス選択の候補ネットワーク側機器と決定してもよい。
本出願の実施例のアクセス方法によれば、端末が第1ネットワーク側機器から単独して送信されるパイロット信号に基づいてアクセス選択を行えるので、SSBにおける同期信号とシステム情報の分離を実現し、初期アクセスのリソースオーバーヘッドを減少することができ、また、第1ネットワーク側機器で選択したパイロット信号をOTFS技術によって処理して送信することで、第1ネットワーク側機器の選択の信頼性を向上可能である。
選択可能に、前記N個のパイロット信号は、パイロットパルス又はパイロット系列である。
本実施例では、上記パイロット信号はパイロットパルス又はパイロット系列であってもよい。上記パイロット信号がパイロットパルスである場合に、上記N個のパイロット信号は同じパイロットパルスであってもよいことが説明必要である。上記パイロット信号がパイロット系列である場合に、上記N個のパイロット信号は異なるパイロット系列であっても、同じパイロット系列であってもよい。
選択可能に、前記N個のパイロット信号がパイロット系列である場合に、
前記N個のパイロット信号のマッピングするリソース位置が直交し、前記N個のパイロット信号が同じパイロット系列であり、前記P個の第1ネットワーク側機器が前記P個の第1リソース位置に対応するP個の第1ネットワーク側機器であること、
前記N個のパイロット信号のマッピングするリソース位置が直交するか、又は部分的に重なり、前記N個のパイロット信号が異なるパイロット系列であり、前記P個の第1ネットワーク側機器が前記P個の第1リソース位置に対応するP個の第1ネットワーク側機器又は前記P個の第1パイロット信号に対応するP個の第1ネットワーク側機器であること、
前記N個のパイロット信号のマッピングするリソース位置が同じであり、前記N個のパイロット信号が異なるパイロット系列であり、前記P個の第1ネットワーク側機器が前記P個の第1パイロット信号に対応するP個の第1ネットワーク側機器であること、のいずれか一項が満たされる。
本実施例では、上記N個のパイロット信号のマッピングするリソース位置が直交するということは、上記N個のパイロット信号のマッピングするリソース位置が完全に重ならなく又は同じではないと理解してもよい。上記N個のパイロット信号のマッピングするリソース位置が同じであるということは、上記N個のパイロット信号のマッピングするリソース位置が完全に重なると理解してもよい。上記N個のパイロット信号が異なるパイロット系列であるということは、上記N個のパイロット信号の間が直交又は擬似直交すると理解してもよい。
一実施形態では、N個のパイロット信号が同じパイロット系列である場合に、上記N個のパイロット信号を第1遅延ドップラードメインリソースブロックにおける直交するリソース位置にマッピングさせてもよく、そうすると端末は上記N個のパイロット信号のマッピングするリソース位置に基づいて異なる第1ネットワーク側機器を区別でき、対応的に、この場合に、前記P個の第1ネットワーク側機器は前記P個の第1リソース位置に対応するP個の第1ネットワーク側機器である。選択可能に、上記の直交するリソース位置の間には、チャネル経過後に受信側でやはり直交することを確保するように、パイロット保護帯域を残してもよい。
例えば、図13に示すように、上記N個の第1ネットワーク側機器は2つのTRPを含み、TRP_1とTRP_2と記する。TRP_1とTRP_2が空間上で隔離されているため、TRP_1とTRP_2から端末へのチャネルCH_1(図におけるチャネルI)とCH_2(図におけるチャネルII)はそれぞれ独立的なものである。TRP_1とTRP_2はパイロット信号を同一遅延ドップラードメインリソースブロックにおける直交するリソース位置にマッピングさせ、つまり、上記TRP_1とTRP_2が同一遅延ドップラードメインリソースブロック上で送信するパイロット信号は互いにリソースが直交し、また、チャネル通過後に端末側でやはり直交することを確保するように、パイロット保護帯域が残されている。実際の応用では、各TRPはそれに所属する特定リソース位置上でパイロット信号をマッピングさせてもよく、残りの他のリソース位置を空きにしてパイロット保護帯域とする。上記パイロット保護帯域は遅延ドップラー(Delay Doppler,DD)ドメイン格子の一部のみを占めてもよく、つまり、DDドメインリソースブロックの一部のみを占めることが説明必要である。
別の実施形態では、N個のパイロット信号が異なるパイロット系列である場合に、上記N個のパイロット信号を第1遅延ドップラードメインリソースブロックにおける同じリソース位置にマッピングさせてもよく、そうすると端末はパイロット系列に基づいて異なる第1ネットワーク側機器を区別でき、対応的に、この場合に、前記P個の第1ネットワーク側機器は前記P個の第1リソース位置に対応するP個の第1ネットワーク側機器である。選択可能に、上記の直交するN個のパイロット信号の間には、チャネル経過後に受信側でやはり直交することを確保するように、パイロット保護帯域を残してもよい。
例えば、図14に示すように、上記N個の第1ネットワーク側機器は2つのTRPを含み、TRP_1とTRP_2と記する。2つのTRPは遅延ドップラードメインの同一リソースブロック上で同一端末にパイロット系列を送信する。TRP_1とTRP_2が空間上で隔離されているため、TRP_1とTRP_2から端末へのチャネルCH_1(図におけるチャネルI)とCH_2(図におけるチャネルII)はそれぞれ独立的なものである。TRP_1とTRP_2が遅延ドップラードメインの同一リソースブロック上で送信するパイロット系列が直交又は擬似直交し、また、チャネル通過後に端末側でやはり直交することを確保するように、パイロット保護帯域が残されている。実際の応用では、各TRPはそれに所属する特定リソース位置上でパイロット系列をマッピングさせてもよく、残りの他のリソース位置を空きにしてパイロット保護帯域とする。パイロット保護帯域はDDドメイン格子の一部のみを占めてもよく、つまり、DDドメインリソースブロックの一部のみを占めることが説明必要である。
別の実施形態では、N個のパイロット信号が異なるパイロット系列である場合に、上記N個のパイロット信号を第1遅延ドップラードメインリソースブロックにおける直交するリソース位置にマッピングさせてもよく、そうすると端末はパイロット系列に基づいて異なる第1ネットワーク側機器を区別でき、リソース位置に基づいて異なる第1ネットワーク側機器を区別することもでき、対応的に、この場合に、前記P個の第1ネットワーク側機器は、前記P個の第1リソース位置に対応するP個の第1ネットワーク側機器であってもよいし、前記P個の第1パイロット信号に対応するP個の第1ネットワーク側機器であってもよい。
選択可能に、前記N個のパイロット信号がパイロットパルスである場合に、
前記端末と前記N個のパイロット信号に対応するN個の第1ネットワーク側機器の間で時間が同期すること、
前記N個のパイロット信号のマッピングするリソース位置が直交すること、
前記P個の第1ネットワーク側機器が前記P個の第1リソース位置に対応するP個の第1ネットワーク側機器であること、が満たされる。
本実施例では、上記端末とN個の第1ネットワーク側機器の間で時間が同期することは、上記N個の第1ネットワーク側機器の間の時間が同期すること、及び、上記端末と上記N個の第1ネットワーク側機器のうちの各第1ネットワーク側機器との間の時間がいずれも同期することを含んでもよい。このような場合に、前記P個の第1ネットワーク側機器は前記P個の第1リソース位置に対応するP個の第1ネットワーク側機器である。
上記N個のパイロット信号のマッピングするリソース位置が直交するということは、上記N個のパイロット信号のマッピングするリソース位置が完全に重ならなく又は同じではないと理解してもよい。選択可能に、上記の直交するリソース位置の間には、チャネル経過後に受信側でやはり直交することを確保するように、パイロット保護帯域を残してもよい。
具体的には、前記N個のパイロット信号がパイロットパルスである場合に、前記N個のパイロット信号のマッピングするリソース位置が直交する。例えば、図15に示すように、上記N個の第1ネットワーク側機器は2つのTRPを含み、TRP_1とTRP_2と記する。TRP_1とTRP_2が空間上で隔離されているため、TRP_1とTRP_2から端末へのチャネルCH_1(図におけるチャネルI)とCH_2(図におけるチャネルII)はそれぞれ独立的なものである。TRP_1とTRP_2が同一遅延ドップラードメインリソースブロック上で送信するパイロット信号は互いにリソースが直交し(2つのTRPのパイロットリソースはそれぞれ図15における左斜線を充填したDDドメイン格子と右斜線を充填したDDドメイン格子である)、また、チャネル経過後に受信側でやはり直交することを確保するように、パイロット保護帯域が残されている。実際の応用では、各TRPはそれに所属する特定リソース位置上でパイロットパルスをマッピングさせてもよく、残りの他のリソース位置を空きにしてパイロット保護帯域とする。パイロット保護帯域はDDドメイン格子の一部のみを占めてもよく、つまり、DDドメインリソースブロックの一部のみを占めることが説明必要である。
なお、前記N個のパイロット信号がパイロットパルスである場合に、更に、前記端末と前記N個のパイロット信号に対応するN個の第1ネットワーク側機器の間で時間が同期することを確保する必要がある。選択可能に、N組の時間領域サンプリングポイントを受信する前記ステップの前に、前記方法は、
前記端末が、第2ネットワーク側機器から送信される、前記端末と前記N個のパイロット信号に対応するN個の第1ネットワーク側機器の間の時間同期に用いられる定時同期信号を受信するステップを更に含んでもよい。
その中で、上記第2ネットワーク側機器は、例えば、スーパーセルであってもよい。上記時間同期は、例えば、フレーム定時同期であってもよい。具体的には、端末は第2ネットワーク側機器から定時同期信号を受信した後、定時同期信号に基づいてN個の第1ネットワーク側機器との間の時間同期を実現できる。
選択可能に、本実施例は初期アクセス手順中の定時同期信号取得と第1ネットワーク側機器の選択及び付着を分離してもよく、例えば、第2ネットワーク側機器は、例えばフレーム定時同期のような定時同期を端末に提供することのみに用いるように、一つの広域カバレッジ定時同期信号を送信してもよく、そうすると端末は定時同期信号取得後、上記ステップ1201~1202に基づいて第1ネットワーク側機器の選択を行ってもよい。
選択可能に、前記端末が、前記第1遅延ドップラードメインデータセットの検出結果により、P個の第1ネットワーク側機器にアクセスするステップは、
前記端末が第1先験情報により前記第1遅延ドップラードメインデータセットを検出し、検出結果を得るステップと、
前記端末が前記検出結果と第2先験情報により、P個の第1ネットワーク側機器にアクセスするステップと、を含み、
前記パイロット信号がパイロットパルスである場合に、前記第1先験情報は前記第1遅延ドップラードメインリソースブロックにおけるパイロット信号をマッピングさせるリソース位置集合を含み、前記パイロット信号がパイロット系列である場合に、前記第1先験情報は前記第1遅延ドップラードメインリソースブロックにおけるパイロット信号をマッピングさせるリソース位置集合とパイロット系列集合の少なくとも一項を含み、
前記第2先験情報は、
前記端末とネットワーク側機器との間のチャネル品質を表すための目標閾値、
前記端末のサポートするネットワーク側機器の最大同時アクセス数の少なくとも一項を含む。
本実施例では、上記第1遅延ドップラードメインリソースブロックにおけるパイロット信号をマッピングさせるリソース位置集合は、パイロット信号検出を実行必要な遅延ドップラー(Delay Doppler,DD)ドメインのサブドメインの集合を端末に指示でき、そうすると端末は上記リソース位置集合の各リソース位置のみに対してパイロット信号検出を行ってもよく、つまり、端末は限られたサンプリングポイントを検出するだけでよく、このように検出の複雑度を低減可能である。
上記パイロット系列集合は、第1ネットワーク側機器が送信可能な候補パイロット系列の集合を指示でき、そうすると端末は上記パイロット系列集合中の候補パイロット系列のみを検出してもよく、つまり、限られた候補パイロット系列を検出するだけでよく、このように検出の複雑度を低減可能である。
上記目標閾値は前記端末とネットワーク側機器との間のチャネル品質を表すためのものであり、まつり、端末が端末とネットワーク側機器との間のチャネル品質を評価するためのものである。選択可能に、前記目標閾値は、検出閾値、遅延閾値、ドップラー閾値の少なくとも一項を含んでもよい。
上記検出閾値は、信号対雑音比(Signal Noise Ratio,SNR)閾値、参照信号受信電力(Reference Signal Receiving Power,RSRP)閾値等を含んでもよい。例えば、端末は上記パイロット信号に基づいて測定して得られたSNR値又はRSRP値等が上記検出閾値より大きい第1ネットワーク側機器を選択して付着してもよい。上記遅延閾値に対しては、例えば、端末はパイロット信号に基づいて測定して得られた遅延値が上記遅延閾値より小さい第1ネットワーク側機器を選択して付着してもよい。上記ドップラー閾値に対しては、例えば、端末はパイロット信号に基づいて測定して得られたドップラー値が上記ドップラー閾値より小さい第1ネットワーク側機器を選択して付着してもよい。
目標閾値が検出閾値、遅延閾値及びドップラー閾値の少なくとも二項を含む場合に、端末は複数の測定指標を総合的に考慮して第1ネットワーク側機器を選択してもよいことが説明必要であり、例えば、目標閾値が検出閾値、遅延閾値及びドップラー閾値を含む場合に、端末は、パイロット信号に基づいて測定して得られたSNR値又はRSRP値等が上記検出閾値より大きく、測定して得られた遅延値が上記遅延閾値より小さく、且つ測定して得られたドップラー値が上記ドップラー閾値より小さい第1ネットワーク側機器を選択して付着してもよい。
上記の前記端末のサポートするネットワーク側機器の最大同時アクセス数は、端末が最大でアクセス可能なネットワーク側機器の数を指示するためのものであり、つまり、同一端末に同時にサービスを提供できる最大ネットワーク側機器数である。
パイロット信号がパイロットパルスであるか、パイロット系列であるかに関わらず、第2先験情報は、目標閾値と前記端末のサポートするネットワーク側機器の最大同時アクセス数の少なくとも一項を含んでもよいことが説明必要である。
上記第1先験情報と第2先験情報は、プロトコルで予め配置してもよいし、第3ネットワーク側機器によって配置してもよいことが更に説明必要であり、例えば、スーパーセルのブロードキャストメッセージによって上記第1先験情報と第2先験情報を取得してもよい。なお、上記第1先験情報と第2先験情報が第3ネットワーク側機器によって配置される場合に、上記第1先験情報と第2先験情報は同一メッセージによって配置してもよいし、異なるメッセージによって配置してもよい。
本出願の実施例では、端末は第1先験情報により前記第1遅延ドップラードメインデータセットを検出して検出結果を得ることで、検出の複雑度を低減可能であり、なお、端末は前記検出結果と第2先験情報により、P個の第1ネットワーク側機器にアクセスすることで、アクセスする第1ネットワーク側機器の選択の信頼性を向上可能である。
選択可能に、前記端末が第1遅延ドップラードメインデータセットを取得するステップは、
前記端末が、N個の第2遅延ドップラードメインデータセットに基づいて決定された時間領域サンプリングポイント集合を受信するステップであって、前記N個の第2遅延ドップラードメインデータセットのそれぞれが、一つのパイロット信号を第1遅延ドップラードメインリソースブロックにマッピングさせて得られるステップと、
前記端末が、前記時間領域サンプリングポイント集合により復旧して第1遅延ドップラードメインデータセットを得るステップと、を含む。
本実施例では、上記時間領域サンプリングポイント集合はN個の第1ネットワーク側機器から送信される時間領域サンプリングポイントの重畳信号であってもよく、各第1ネットワーク側機器から送信される時間領域サンプリングポイントに対しては、各第1ネットワーク側機器によって一つのパイロット信号を第1遅延ドップラードメインリソースブロックの一つのリソース位置にマッピングさせ、前記遅延ドップラードメインリソースブロックに対応する一つの第2遅延ドップラードメインデータセットを得るようにしてもよく、次に、当該第1ネットワーク側機器は第2遅延ドップラードメインデータセットをISSFTによって時間周波数領域データセットに変換し、更に時間周波数領域データセットを時間領域サンプリングポイントに変換し、当該第2遅延ドップラードメインデータセットに対応する時間領域サンプリングポイントを得る。
対応的に、第1ネットワーク側機器の信号処理方向と反対に、端末は先に時間領域サンプリングポイント集合を時間周波数領域データセットに変換し、次に、時間周波数領域データセットをSFFT変換し、復旧して第1遅延ドップラードメインデータセットを得てもよい。上記第1遅延ドップラードメインデータセットが第1遅延ドップラードメインリソースブロックに置かれることが説明必要である。なお、上記第1遅延ドップラードメインデータセットは上記のそれぞれ第1遅延ドップラードメインリソースブロックのリソース位置にマッピングしたN個のパイロット信号を含む。
本出願の実施例で提供するアクセス方法のフローチャートである図16を参照する。本出願の実施例のアクセス方法は第1ネットワーク側機器によって実行する。
図16に示すように、本出願の実施例で提供するアクセス方法は、以下のステップ1601及びステップ1602を含んでもよい。
ステップ1601では、第1ネットワーク側機器が、パイロット信号を第1遅延ドップラードメインリソースブロックのリソース位置にマッピングさせ、第2遅延ドップラードメインデータセットを得る。
本実施例では、上記第1パイロット信号はパイロットパルスであっても、パイロット系列であってもよい。
ステップ1602では、前記第1ネットワーク側機器が、前記第2遅延ドップラードメインデータセットに基づいて決定された時間領域サンプリングポイントを端末に送信する。
本実施例では、第1ネットワーク側機器は、第2遅延ドップラードメインデータセットをISSFTによって時間周波数領域リソース集合に変換し、更に時間周波数領域リソース集合を時間領域サンプリングポイントに変換して端末に送信することができる。
本出願の実施例のアクセス方法によれば、第1ネットワーク側機器が選択されたパイロット信号を単独して端末に送信できるため、SSBにおける同期信号とシステム情報の分離を実現し、初期アクセスのリソースオーバーヘッドを減少することができ、また、第1ネットワーク側機器がOTFS技術によって選択されたパイロット信号を処理、送信でき、第1ネットワーク側機器の選択の信頼性を向上可能である。
選択可能に、前記パイロット信号は、パイロットパルス又はパイロット系列である。
当該実施形態の実現方式については、図12に示す実施例の関連説明を参照でき、ここで詳細な説明を省略する。
選択可能に、前記パイロット信号がパイロットパルスである場合に、前記第1ネットワーク側機器と前記端末の間で時間が同期する。
当該実施形態の実現方式については、図12に示す実施例の関連説明を参照でき、ここで詳細な説明を省略する。
本実施例が図12の方法実施例に対応するネットワーク側機器の実施例であるので、図12の方法実施例中の関連説明を参照でき、且つ同様な有用効果を達成できることが説明必要である。繰り返して説明しないように、ここで詳細な説明を省略する。
本出願の実施例で紹介した多種の選択可能な実施形態は、互いに組み合わせて実現してもよいし、単独して実現してもよいことが説明必要であり、本出願の実施例はこれを限定するものではない。
理解しやすくするために、以下では、例を参照しながら説明する。
例1:パイロットパルスが同じであり、異なるパイロットパルスマッピング位置によってTRPを区別する。
例えば、図15に示すように、上記N個の第1ネットワーク側機器は2つのTRPを含み、TRP_1とTRP_2と記する。TRP_1とTRP_2が空間上で隔離されているため、TRP_1とTRP_2から端末へのチャネルCH_1(図におけるチャネルI)とCH_2(図におけるチャネルII)はそれぞれ独立的なものである。TRP_1とTRP_2が同一遅延ドップラードメインリソースブロック上で送信するパイロット信号は互いにリソースが直交し(2つのTRPのパイロットリソースはそれぞれ図15における左斜線を充填したDDドメイン格子と右斜線を充填したDDドメイン格子である)、また、チャネル経過後に受信側でやはり直交することを確保するように、パイロット保護帯域が残されている。実際の応用では、各TRPはそれに所属する特定リソース位置上でパイロットパルスをマッピングさせてもよく、残りの他のリソース位置を空きにし、例えば、パイロット保護帯域とする。上記パイロット保護帯域はDDドメイン格子の一部のみを占めてもよく、つまり、DDドメインリソースブロックの一部のみを占めることが説明必要である。遅延ドップラードメインリソースブロックのリソース位置へのパイロットパルスのマッピングを完了した後、各TRPは、遅延ドップラードメインのシンボルをISSFTによって時間周波数領域に変換し、更に時間周波数領域を時間領域サンプリングポイントに変換して送信することができる。
受信側において、即ち端末側において、端末は受信した時間領域サンプリングポイントを時間周波数領域に復旧でき、TRP_1から送信される信号がCH_1を経た後の信号とTRP_2から送信される信号がCH_2を経た後の信号との和信号を得、時間周波数領域中で区別できない。従って、端末は当該和信号をSFFT変換して遅延ドップラードメインに復旧してもよく、図15の最も下方に示す遅延ドップラードメインの受信信号を得た。マルチパスチャネルの作用で、パイロットパルスは端末側の遅延ドップラーマップ上に遅延とドップラーシフトが発生したが、パイロット保護帯域が予め残されており、且つパイロット保護帯域の大きさが各TRPと端末との間のチャネルの最大遅延とドップラー広がりを完全にカバーできるので、パイロットパルスがチャネル中でどんな遅延ドップラー応答を経たとしても、端末側の遅延ドップラーマップにおいて、各TRPに対応するパイロットパルスは常に当該TRPが当該パイロットパルスをマッピングさせた特定部分領域中にあり、そうすると、端末が電力検出によってパイロットパルスのマッピングした初期領域を正確に判定できることが確保され、更にパイロットパルス位置で指示するTRP情報を正確に識別する。
対応的に、端末はパイロットマッピング位置の先験情報に基づき、且つ各マッピング部分領域(即ち、上記のパイロットパルスをマッピングさせた特定部分領域)に対する自身の信号電力測定によって、適切なTRPを選択して後続の上りリンク又はランダムアクセス手順を行うことができる。
この例において各TRPの間で時間が同期し、且つ端末と各TRPとの間で時間が同期することが説明必要である。UEの時間同期(例えば、フレーム定時同期)の取得に関しては、super cellから送信される他の信号によって予め取得してもよい。選択可能に、NRと異なる方式を用いて、初期アクセス中の定時同期信号取得とTRP選択及び付着を分離してもよい。例えば、super cellは端末にフレーム定時同期を提供することのみに用いるように、一つの広域カバレッジ定時同期信号を送信し、UEは当該定時同期信号を取得した後、上記方法を用いてTRP選択を行う。
端末検出の複雑度を低減させるために、端末はパイロット配置に関連する先験情報を取得してもよく、当該先験情報はプロトコルで予め配置してもよいし、super cellブロードキャストメッセージによって取得してもよい。具体的には、パイロット配置の先験情報、即ちパイロット配置情報は、表1に示す各フィールドのうちの少なくとも一項を含んでもよい。
表1 パイロット配置情報
Figure 2024508680000055
表1において、上記測定閾値が上記の目標閾値であり、具体的な内容については、上記目標閾値の関連説明を参照でき、ここで詳細な説明を省略する。
上記最大TRP接続数が上記端末のサポートするネットワーク側機器の最大同時アクセス数であり、具体的な内容については、上記の前記端末のサポートするネットワーク側機器の最大同時アクセス数の関連説明を参照でき、ここで詳細な説明を省略する。
上記パイロットマッピング位置集合が上記第1遅延ドップラードメインリソースブロックにおけるパイロット信号をマッピングさせたリソース位置集合であり、具体的な内容については、上記の前記第1遅延ドップラードメインリソースブロックにおけるパイロット信号をマッピングさせたリソース位置集合の関連説明を参照でき、ここで詳細な説明を省略する。
選択可能に、上記パイロット配置情報は、いくつかの遅延ドップラードメインと関連しない共通配置パラメータ、例えば、パイロット周期、パイロット所在周波帯及び測定窓配置等の情報を更に含んでもよい。
例2:パイロット系列が同じであり、異なるパイロット系列マッピング位置によってTRPを区別する。
例えば、図13に示すように、上記N個の第1ネットワーク側機器は2つのTRPを含み、TRP_1とTRP_2と記する。TRP_1とTRP_2が空間上で隔離されているため、TRP_1とTRP_2から端末へのチャネルCH_1とCH_2はそれぞれ独立的なものである。TRP_1とTRP_2がパイロット系列を同一遅延ドップラードメインリソースブロックにおける直交するリソース位置にマッピングさせ、つまり、上記TRP_1とTRP_2が同一遅延ドップラードメインリソースブロック上で送信するパイロット系列は互いにリソースが直交し、また、チャネル通過後に端末側でやはり直交することを確保するように、パイロット保護帯域が残されている。各TRPはそれに所属する特定リソース位置上でパイロット信号をマッピングさせてもよく、残りの他のリソース位置を空きにし、例えば、パイロット保護帯域とする。上記パイロット保護帯域はDDドメイン格子の一部のみを占めてもよいことが説明必要である。上記TRP_1とTRP_2が遅延ドップラードメインリソースブロックへのパイロット系列のマッピングを完了した後、各TRPは、遅延ドップラードメインのシンボルをISSFTによって時間周波数領域に変換し、更に時間周波数領域を時間領域サンプリングポイントに変換して送信する。
受信側において、即ち端末側において、端末は受信した時間領域サンプリングポイントを時間周波数領域に復旧でき、TRP_1から送信される信号がCH_1を経た後の信号とTRP_2から送信される信号がCH_2を経た後の信号との和信号を得、時間周波数領域中で区別できない。従って、端末は当該和信号をSFFT変換して遅延ドップラードメインに復旧し、図13の最も下方に示す遅延ドップラードメインの受信信号を得た。マルチパスチャネルの作用で、パイロットは端末の遅延ドップラーマップ上に遅延とドップラーシフトが発生したが、パイロット保護帯域が予め残されており、且つパイロット保護帯域の大きさが各TRPと端末との間のチャネルの最大遅延とドップラー広がりを完全にカバーできるので、パイロットがチャネル中でどんな遅延ドップラー応答を経たとしても、端末側の遅延ドップラーマップにおいて、各TRPに対応するパイロット系列は常に当該TRPが当該パイロット系列をマッピングさせた特定部分領域中にあり、そうすると、端末がパイロット系列検出によって、パイロット系列のマッピングした初期領域を正確に判定できることが確保され、更にパイロット系列位置で指示するTRP情報を正確に識別する。
対応的に、端末はパイロットマッピング位置の先験情報に基づき、且つ各マッピング部分領域(即ち、上記のパイロット系列をマッピングさせた特定部分領域)に対する自身の信号電力測定によって、適切なTRPを選択して後続の上りリンクアクセス手順を行うことができる。
この例において各TRPの間で時間を早めに同期させる必要がないことが説明必要である。UEは遅延ドップラードメイン系列に基づく検出によって時間を同期させてもよい。
端末検出の複雑度を低減させるために、端末はパイロット配置に関連する先験情報を取得してもよく、当該先験情報はプロトコルで予め配置してもよいし、super cellブロードキャストメッセージによって取得してもよい。具体的には、パイロット配置の先験情報、即ちパイロット配置情報は、表2に示す各フィールドのうちの少なくとも一項を含んでもよい。
表2 パイロット配置情報
Figure 2024508680000056
表2において、上記測定閾値が上記の目標閾値であり、具体的な内容については、上記目標閾値の関連説明を参照でき、ここで詳細な説明を省略する。
上記最大TRP接続数が上記端末のサポートするネットワーク側機器の最大同時アクセス数であり、具体的な内容については、上記の前記端末のサポートするネットワーク側機器の最大同時アクセス数の関連説明を参照でき、ここで詳細な説明を省略する。
上記パイロットマッピング位置集合が上記第1遅延ドップラードメインリソースブロックにおけるパイロット信号をマッピングさせたリソース位置集合であり、具体的な内容については、上記の前記第1遅延ドップラードメインリソースブロックにおけるパイロット信号をマッピングさせたリソース位置集合の関連説明を参照でき、ここで詳細な説明を省略する。
選択可能に、上記パイロット配置情報は、いくつかの遅延ドップラードメインと関連しない共通配置パラメータ、例えば、パイロット周期、パイロット所在周波帯及び測定窓配置等の情報を更に含んでもよい。
例3:パイロット系列マッピング位置が同じであり、異なるパイロット系列によってTRPを区別する。
例えば、図14に示すように、上記N個の第1ネットワーク側機器は2つのTRPを含み、TRP_1とTRP_2と記する。2つのTRPは遅延ドップラードメインの同一リソースブロック上で同一端末にパイロット系列を送信する。TRP_1とTRP_2が空間上で隔離されているため、TRP_1とTRP_2から端末へのチャネルCH_1とCH_2はそれぞれ独立的なものである。TRP_1とTRP_2が遅延ドップラードメインの同一リソースブロック上で送信するパイロット系列が直交又は擬似直交し、また、チャネル通過後に端末側でやはり直交することを確保するように、パイロット保護帯域が残されている。図14に示すように、各TRPはそれに所属する特定リソース位置でパイロット系列をマッピングさせ、残りの他のリソース位置を空きにし、例えば、パイロット保護帯域とする。パイロット保護帯域はDDドメイン格子の一部のみを占めてもよいことが説明必要である。遅延ドップラードメインのリソースブロックへのパイロット系列のマッピングを完了した後、各TRPは、遅延ドップラードメインのシンボルをISSFTによって時間周波数領域に変換し、更に時間周波数領域を時間領域サンプリングポイントに変換して送信することができる。
受信側において、即ち端末側において、端末は受信した時間領域サンプリングポイントを時間周波数領域に復旧し、TRP_1から送信される信号がCH_1を経た後の信号とTRP_2から送信される信号がCH_2を経た後の信号との和信号を得、時間周波数領域中で区別できない。従って、端末は当該和信号をSFFT変換して遅延ドップラードメインに復旧してもよく、図14の最も下方に示す遅延ドップラードメインの受信信号を得た。マルチパスチャネルの作用で、パイロット系列は端末側の遅延ドップラーマップ上に遅延とドップラーシフトが発生したが、端末は既知のパイロット系列を用いて、受信したサンプリングポイントに対して複数回のパイロット系列検出を行うことができる。送信信号中にある特定TRPに対応するパイロット系列を含む時に、端末は当該パイロットを選択して検出する時に、検出アルゴリズムに基づいて取得した遅延ドップラーマップ上でピークを観測でき(他のパイロットの検出でピークを観測できない)、そうすると、パイロット系列で指示するTRP情報を正確に識別できる。
対応的に、端末はパイロットマッピング位置の先験情報に基づき、各マッピング部分領域に対する自身の信号電力測定によって、適切なTRPを選択して後続の上りリンクアクセス手順を行うことができる。
この例において各TRPの間で時間を早めに同期させる必要がないことが説明必要である。UEは遅延ドップラードメイン系列に基づく検出によって時間を同期させてもよい。
端末検出の複雑度を低減させるために、端末はパイロット配置に関連する先験情報を取得してもよく、当該先験情報はプロトコルで予め配置してもよいし、super cellブロードキャストメッセージによって取得してもよい。具体的には、パイロット配置の先験情報、即ちパイロット配置情報は、表2に示す各フィールドのうちの少なくとも一項を含んでもよい。
表3 パイロット配置情報
Figure 2024508680000057
表3において、上記測定閾値が上記の目標閾値であり、具体的な内容については、上記目標閾値の関連説明を参照でき、ここで詳細な説明を省略する。
上記最大TRP接続数が上記端末のサポートするネットワーク側機器の最大同時アクセス数であり、具体的な内容については、上記の前記端末のサポートするネットワーク側機器の最大同時アクセス数の関連説明を参照でき、ここで詳細な説明を省略する。
上記パイロット系列集合については、上記のパイロット系列集合に対する関連説明を参照でき、ここで詳細な説明を省略する。
選択可能に、上記パイロット配置情報は、いくつかの遅延ドップラードメインと関連しない共通配置パラメータ、例えば、パイロット周期、パイロット所在周波帯及び測定窓配置等の情報を更に含んでもよい。
例4:異なるパイロット系列と異なるマッピング位置によってTRPを区別する。
この例において、パイロット系列が異なるということは、異なるTRPの使用するパイロットが互いに直交又は擬似直交すると理解してもよい。パイロットマッピング位置が異なるということは、異なるTRPのパイロット信号が遅延ドップラードメインリソースブロック上で占有するリソースが完全に同じであるというわけでないと理解してもよく、例えば、異なるTRPのパイロット信号が遅延ドップラードメインリソースブロック上で占有するリソースが直交し、即ち異なるTRPの使用するパイロットが占有するリソースが重ならなく、或いは、異なるTRPの使用するパイロットが占有するリソースが部分的に重なる。
送信側と受信側の関連処理については、例3の関連説明を参照でき、ここで詳細な説明を省略することが説明必要である。なお、この例において、パイロット配置の先験情報は、表4に示す各フィールドのうちの少なくとも一項を含んでもよい。
表4 パイロット配置情報
Figure 2024508680000058
表4において、上記測定閾値が上記の目標閾値であり、具体的な内容については、上記目標閾値の関連説明を参照でき、ここで詳細な説明を省略する。
上記最大TRP接続数が上記端末のサポートするネットワーク側機器の最大同時アクセス数であり、具体的な内容については、上記の前記端末のサポートするネットワーク側機器の最大同時アクセス数の関連説明を参照でき、ここで詳細な説明を省略する。
上記パイロット系列集合については、上記のパイロット系列集合に対する関連説明を参照でき、ここで詳細な説明を省略する。
上記パイロットマッピング位置集合が上記第1遅延ドップラードメインリソースブロックにおけるパイロット信号をマッピングさせたリソース位置集合であり、具体的な内容については、上記の前記第1遅延ドップラードメインリソースブロックにおけるパイロット信号をマッピングさせたリソース位置集合の関連説明を参照でき、ここで詳細な説明を省略する。
選択可能に、上記パイロット配置情報は、いくつかの遅延ドップラードメインと関連しない共通配置パラメータ、例えば、パイロット周期、パイロット所在周波帯及び測定窓配置等の情報を更に含んでもよい。
本出願の実施例で提供するアクセス方法の実行主体は、アクセス装置又は当該アクセス装置におけるアクセス方法を実行するための制御モジュールであってもよいことが説明必要である。本出願の実施例では、アクセス装置がアクセス方法を実行することを例として、本出願の実施例で提供するアクセス装置を説明する。
本出願の実施例で提供するアクセス装置の構成図である図17を参照する。
図17に示すように、アクセス装置1700は、
端末が、N個のパイロット信号を第1遅延ドップラードメインリソースブロックのリソース位置にマッピングさせて得られる第1遅延ドップラードメインデータセットを取得するために用いられる取得モジュール1701であって、Nが1より大きい整数である取得モジュール1701と、
前記端末が、前記第1遅延ドップラードメインデータセットの検出結果により、P個の第1ネットワーク側機器にアクセスするために用いられるアクセスモジュール1702であって、PがN以下の整数であるアクセスモジュール1702と、
前記P個の第1ネットワーク側機器は、
前記第1遅延ドップラードメインリソースブロックのうちピークが検出されたP個のリソース位置である、P個の第1リソース位置に対応するP個の第1ネットワーク側機器、
ピークが検出されたP個のパイロット信号である、P個の第1パイロット信号に対応するP個の第1ネットワーク側機器のいずれか一項である。
選択可能に、前記N個のパイロット信号は、パイロットパルス又はパイロット系列である。
選択可能に、前記N個のパイロット信号がパイロット系列である場合に、
前記N個のパイロット信号のマッピングするリソース位置が直交し、前記N個のパイロット信号が同じパイロット系列であり、前記P個の第1ネットワーク側機器が前記P個の第1リソース位置に対応するP個の第1ネットワーク側機器であること、
前記N個のパイロット信号のマッピングするリソース位置が直交するか、又は部分的に重なり、前記N個のパイロット信号が異なるパイロット系列であり、前記P個の第1ネットワーク側機器が前記P個の第1リソース位置に対応するP個の第1ネットワーク側機器又は前記P個の第1パイロット信号に対応するP個の第1ネットワーク側機器であること、
前記N個のパイロット信号のマッピングするリソース位置が同じであり、前記N個のパイロット信号が異なるパイロット系列であり、前記P個の第1ネットワーク側機器が前記P個の第1パイロット信号に対応するP個の第1ネットワーク側機器であること、のいずれか一項が満たされる。
選択可能に、前記N個のパイロット信号がパイロットパルスである場合に、
前記端末と前記N個のパイロット信号に対応するN個の第1ネットワーク側機器の間で時間が同期すること、
前記N個のパイロット信号のマッピングするリソース位置が直交すること、
前記P個の第1ネットワーク側機器が前記P個の第1リソース位置に対応するP個の第1ネットワーク側機器であること、が満たされる。
選択可能に、前記アクセスモジュールは、
前記端末が第1先験情報により前記第1遅延ドップラードメインデータセットを検出し、検出結果を得るために用いられる検出ユニットと、
前記端末が前記検出結果と第2先験情報により、P個の第1ネットワーク側機器にアクセスするために用いられるアクセスユニットと、を備え、
前記パイロット信号がパイロットパルスである場合に、前記第1先験情報は前記第1遅延ドップラードメインリソースブロックにおけるパイロット信号をマッピングさせるリソース位置集合を含み、前記パイロット信号がパイロット系列である場合に、前記第1先験情報は前記第1遅延ドップラードメインリソースブロックにおけるパイロット信号をマッピングさせるリソース位置集合とパイロット系列集合の少なくとも一項を含み、
前記第2先験情報は、
前記端末とネットワーク側機器との間のチャネル品質を表すための目標閾値、
前記端末のサポートするネットワーク側機器の最大同時アクセス数の少なくとも一項を含む。
選択可能に、前記目標閾値は、検出閾値、遅延閾値、ドップラー閾値の少なくとも一項を含む。
選択可能に、前記取得モジュールは、
前記端末が、N個の第2遅延ドップラードメインデータセットに基づいて決定された時間領域サンプリングポイント集合を受信するために用いられる受信ユニットであって、前記第2遅延ドップラードメインデータセットのそれぞれが、一つのパイロット信号を第1遅延ドップラードメインリソースブロックにマッピングさせて得られる受信ユニットと、
前記端末が、前記時間領域サンプリングポイント集合により復旧して第1遅延ドップラードメインデータセットを得るために用いられる復旧ユニットと、を備える。
本出願の実施例におけるアクセス装置は、装置であってもよいし、端末における部材、集積回路又はチップであってもよい。当該装置は、携帯型の端末であっても、又は非携帯型の端末であってもよい。例示的に、移動端末は、以上で挙げられた端末11のタイプを含んでもよいが、これらに限定されなく、非携帯型の端末は、サーバ、ネットワークアタッチドストレージ(Network Attached Storage,NAS)、パーソナルコンピュータ(personal computer,PC)、テレビジョン(television,TV)、現金自動預払機又はキオスク等であってもよく、本出出願の実施例では具体的に限定しない。
本出願の実施例におけるアクセス装置は、オペレーティングシステムを有する装置であってもよい。該オペレーティングシステムは、アンドロイド(Android)オペレーティングシステムであってもよく、iosオペレーティングシステムであってもよく、他の可能なオペレーティングシステムであってもよく、本出願の実施例では具体的に限定しない。
本出願の実施例で提供するアクセス装置1700は図12の方法実施例で実現する各工程を実現でき、且つ同様な技術効果を達成でき、繰り返して説明しないように、ここで詳細な説明を省略する。
本出願の実施例で提供するアクセス方法の実行主体は、アクセス装置又は当該アクセス装置におけるアクセス方法を実行するための制御モジュールであってもよいことが説明必要である。本出願の実施例では、アクセス装置がアクセス方法を実行することを例として、本出願の実施例で提供するアクセス装置を説明する。
本出願の実施例で提供するアクセス装置の構成図である図18を参照する。
図18に示すように、アクセス装置1800は、
第1ネットワーク側機器が、パイロット信号を第1遅延ドップラードメインリソースブロックのリソース位置にマッピングさせ、第2遅延ドップラードメインデータセットを得るために用いられるマッピングモジュール1801と、
前記第1ネットワーク側機器が、前記第2遅延ドップラードメインデータセットに基づいて決定された時間領域サンプリングポイントを端末に送信するために用いられる送信モジュール1802と、を備える。
選択可能に、前記パイロット信号は、パイロットパルス又はパイロット系列である。
選択可能に、前記パイロット信号がパイロットパルスである場合に、前記第1ネットワーク側機器と前記端末の間で時間が同期する。
本出願の実施例におけるアクセス装置は、装置であってもよいし、ネットワーク側機器における部材、集積回路又はチップであってもよい。ネットワーク側機器は、以上で挙げられたネットワーク側機器12のタイプを含んでもよいが、これらに限定されなく、本出願の実施例は具体的に限定しない。
本出願の実施例で提供するアクセス装置1800は図16の方法実施例で実現する各工程を実現し、且つ同様な技術効果を達成することができ、繰り返して説明しないように、ここで詳細な説明を省略する。
選択可能に、図19に示すように、本出願の実施例は、プロセッサ1902と、メモリ1901と、メモリ1901に記憶されて前記プロセッサ1902で実行可能なプログラム又はコマンドと、を備える通信機器1900を更に提供し、例えば、当該通信機器1900が端末である時に、当該プログラム又はコマンドがプロセッサ1902により実行されると、上記図12の方法実施例の各工程を実現し、且つ同様な技術効果を達成できる。当該通信機器1900がネットワーク側機器である時に、当該プログラム又はコマンドがプロセッサ1902により実行されると、上記図16の方法実施例の各工程を実現し、且つ同様な技術効果を達成でき、繰り返して説明しないように、ここで詳細な説明を省略する。
図20は本出願の実施例を実現する端末のハードウェア構成の模式図である。
当該端末2000は、高周波ユニット2001、ネットワークモジュール2002、オーディオ出力ユニット2003、入力ユニット2004、センサ2005、表示ユニット2006、ユーザ入力ユニット2007、インタフェースユニット2008、メモリ2009及びプロセッサ2010等の素子を含むが、これらに限定されない。
当業者であれば、端末2000は各部材に給電する電源(例えば、電池)をさらに含んでもよいことが理解可能であり、電源は、電源管理システムによってプロセッサ2010と論理的に接続してもよく、このように電源管理システムによって充放電の管理、及び電力消費管理等の機能を実現する。図20に示す端末の構造は端末を限定するものではなく、端末は図示より多く又はより少ない部材、又は一部の部材の組合せ、又は異なる部材配置を含んでもよく、ここで詳細な説明は省略する。
本出願に係る実施例では、入力ユニット2004は、ビデオ獲得モード又は画像獲得モードで画像獲得装置(例えば、カメラ)により取得した静的画像又はビデオの画像データを処理するグラフィックスプロセッシングユニット(Graphics Processing Unit,GPU)20041と、マイクロホン20042とを含んでもよいことを理解すべきである。表示ユニット2006は表示パネル20061を含んでもよく、表示パネル20061は液晶ディスプレイ、有機発光ダイオード等の形式で配置してもよい。ユーザ入力ユニット2007はタッチパネル20071及び他の入力デバイス20072を含む。タッチパネル20071はタッチスクリーンとも呼ばれる。タッチパネル20071は、タッチ検出装置及びタッチ制御器という2つの部分を含んでもよい。他の入力デバイス20072は、物理キーボード、機能ボタン(例えば、音量制御ボタン、スイッチボタン等)、トラックボール、マウス、操作レバーを含んでもよいが、これらに限定されなく、ここで詳細な説明を省略する。
本出願の実施例において、高周波ユニット2001は、ネットワーク側機器からのダウンリンクデータを受信した後、プロセッサ2010で処理し、また、アップリンクのデータをネットワーク側機器に送信する。通常、高周波ユニット2001は、アンテナ、少なくとも1つの増幅器、受送信機、カプラー、低騒音増幅器、デュプレクサ等を含むが、それらに限定されない。
メモリ2009は、ソフトウェアプログラム又はコマンド及び様々なデータを記憶するために用いることができる。メモリ2009は、オペレーティングシステム、少なくとも1つの機能に必要なアプリケーション又はコマンド(例えば、音声再生機能、画像再生機能等)等を記憶可能な、プログラム又はコマンドを記憶する領域及びデータ記憶領域を主に含んでもよい。また、メモリ2009は、高速ランダムアクセスメモリを含んでもよいし、不揮発性メモリを含んでもよく、そのうち、不揮発性メモリは、読み出し専用メモリ(Read-Only Memory,ROM)、プログラマブル読み取り専用メモリ(Programmable ROM,PROM)、消去可能プログラマブル読み取り専用メモリ(Erasable PROM,EPROM)、電気的消去可能なプログラマブル読み取り専用メモリ(Electrically EPROM,EEPROM)又はフラッシュメモリであってもよい。例えば、少なくとも1つの磁気ディスク記憶デバイス、フラッシュメモリデバイス、又は他の不揮発性ソリッドステート記憶デバイスが挙げられる。
プロセッサ2010は、1つ又は複数の処理ユニットを含んでもよく、選択可能に、プロセッサ2010に、オペレーティングシステム、ユーザインタフェース及びアプリケーション又はコマンド等を主に処理するアプリケーションプロセッサと、ベースバンドプロセッサのような無線通信を主に処理するモデムプロセッサとを統合することができる。上記モデムプロセッサはプロセッサ2010に統合されなくてもよいことが理解可能である。
プロセッサ2010は、端末が、N個のパイロット信号を第1遅延ドップラードメインリソースブロックのリソース位置にマッピングさせて得られる第1遅延ドップラードメインデータセットを取得するために用いられ、Nが1より大きい整数であり、
高周波ユニット2001は、前記端末が、前記第1遅延ドップラードメインデータセットの検出結果により、P個の第1ネットワーク側機器にアクセスするために用いられ、PがN以下の整数であり、
前記P個の第1ネットワーク側機器は、
前記第1遅延ドップラードメインリソースブロックのうちピークが検出されたP個のリソース位置である、P個の第1リソース位置に対応するP個の第1ネットワーク側機器、
ピークが検出されたP個のパイロット信号である、P個の第1パイロット信号に対応するP個の第1ネットワーク側機器のいずれか一項である。
選択可能に、前記N個のパイロット信号は、パイロットパルス又はパイロット系列である。
選択可能に、前記N個のパイロット信号がパイロット系列である場合に、
前記N個のパイロット信号のマッピングするリソース位置が直交し、前記N個のパイロット信号が同じパイロット系列であり、前記P個の第1ネットワーク側機器が前記P個の第1リソース位置に対応するP個の第1ネットワーク側機器であること、
前記N個のパイロット信号のマッピングするリソース位置が直交するか、又は部分的に重なり、前記N個のパイロット信号が異なるパイロット系列であり、前記P個の第1ネットワーク側機器が前記P個の第1リソース位置に対応するP個の第1ネットワーク側機器又は前記P個の第1パイロット信号に対応するP個の第1ネットワーク側機器であること、
前記N個のパイロット信号のマッピングするリソース位置が同じであり、前記N個のパイロット信号が異なるパイロット系列であり、前記P個の第1ネットワーク側機器が前記P個の第1パイロット信号に対応するP個の第1ネットワーク側機器であること、のいずれか一項が満たされる。
選択可能に、前記N個のパイロット信号がパイロットパルスである場合に、
前記端末と前記N個のパイロット信号に対応するN個の第1ネットワーク側機器の間で時間が同期すること、
前記N個のパイロット信号のマッピングするリソース位置が直交すること、
前記P個の第1ネットワーク側機器が前記P個の第1リソース位置に対応するP個の第1ネットワーク側機器であること、が満たされる。
選択可能に、高周波ユニット2001は、更に、
前記端末が第1先験情報により前記第1遅延ドップラードメインデータセットを検出し、検出結果を得るステップと、
前記端末が前記検出結果と第2先験情報により、P個の第1ネットワーク側機器にアクセスするステップと、を実行するために用いられ、
前記パイロット信号がパイロットパルスである場合に、前記第1先験情報は前記第1遅延ドップラードメインリソースブロックにおけるパイロット信号をマッピングさせるリソース位置集合を含み、前記パイロット信号がパイロット系列である場合に、前記第1先験情報は前記第1遅延ドップラードメインリソースブロックにおけるパイロット信号をマッピングさせるリソース位置集合とパイロット系列集合の少なくとも一項を含み、
前記第2先験情報は、
前記端末とネットワーク側機器との間のチャネル品質を表すための目標閾値、
前記端末のサポートするネットワーク側機器の最大同時アクセス数の少なくとも一項を含む。
選択可能に、前記目標閾値は、検出閾値、遅延閾値、ドップラー閾値の少なくとも一項を含む。
選択可能に、高周波ユニット2001は、更に、前記端末が、N個の第2遅延ドップラードメインデータセットに基づいて決定された時間領域サンプリングポイント集合を受信するために用いられ、前記第2遅延ドップラードメインデータセットのそれぞれが、一つのパイロット信号を第1遅延ドップラードメインリソースブロックにマッピングさせて得られ、
プロセッサ2010は、更に、前記端末が、前記時間領域サンプリングポイント集合により復旧して第1遅延ドップラードメインデータセットを得るために用いられる。
本実施例において上記端末2000は本出願の実施例における図12の方法実施例中の各工程を実現し、且つ同様な有用効果を達成できることが説明必要であり、繰り返して説明しないように、ここで詳細な説明を省略する。
具体的には、本出願の実施例は、更に、ネットワーク側機器を提供する。図21に示すように、当該ネットワーク機器2100は、アンテナ211、高周波装置212、ベースバンド装置213を含む。アンテナ211が高周波装置212に接続される。アップリンク方向において、高周波装置212はアンテナ211を介して情報を受信し、受信した情報をベースバンド装置213に送信して処理させる。ダウンリンク方向において、ベースバンド装置213は送信される情報を処理し、且つ高周波装置212に送信し、高周波装置212は受信した情報を処理してからアンテナ211を経由して送信する。
上記周波帯処理装置はベースバンド装置213にあってもよく、上記実施例でネットワーク側機器が実行する方法はベースバンド装置213で実現でき、当該ベースバンド装置213はプロセッサ214とメモリ215を含む。
ベースバンド装置213は、例えば、複数のチップを設置した少なくとも1つのベースバンドボードを含んでもよく、図21に示すように、その中の1つのチップは、例えば、メモリ215に接続されてメモリ215中のプログラムを呼び出して、上記方法実施例に示されたネットワーク機器の操作を実行するプロセッサ214である。
当該ベースバンド装置213は、高周波装置212と情報をやり取りするためのネットワークインタフェース216を更に含んでもよく、当該インタフェースは、例えば、共通公衆無線インタフェース(common public radio interface;CPRIと略称する)である。
具体的には、本出願の実施例のネットワーク側機器は、メモリ215に記憶されてプロセッサ214で実行可能なコマンド又はプログラムを更に備え、プロセッサ214はメモリ215中のコマンド又はプログラムを呼び出して図16の方法実施例における各工程を実行し、且つ同様な技術効果を達成し、繰り返して説明しないように、ここで詳細な説明を省略する。
本出願の実施例は、コンピュータプログラムを記憶しており、当該コンピュータプログラムがプロセッサにより実行されると、上記アクセス方法実施例の各工程を実現し、且つ同様な技術効果を達成できるコンピュータ可読記憶媒体を更に提供し、繰り返して説明しないように、ここで詳細な説明を省略する。ここで、前記のコンピュータ可読記憶媒体は、例えば、読み出し専用メモリ(Read-Only Memory,ROM)、ランダムアクセスメモリ(Random Access Memory,RAM)、磁気ディスク又は光ディスク等である。
本出願の実施例は、プログラム又はコマンドを記憶しており、当該プログラム又はコマンドがプロセッサにより実行されると、上記図12又は図16の方法実施例の各工程を実現し、且つ同様な技術効果を達成できる可読記憶媒体を更に提供し、繰り返して説明しないように、ここで詳細な説明を省略する。
ここで、前記プロセッサは上記実施例に記載の端末におけるプロセッサである。前記可読記憶媒体は、例えば、コンピュータ読み出し専用メモリ(Read-Only Memory,ROM)、ランダムアクセスメモリ(Random Access Memory,RAM)、磁気ディスク又は光ディスク等のコンピュータ可読記憶媒体を含む。
本出願の実施例は、プロセッサと通信インタフェースを備え、前記通信インタフェースと前記プロセッサが結合され、前記プロセッサがネットワーク側機器のプログラム又はコマンドを実行して上記図12又は図16の方法実施例の各工程を実現するためのものであり、且つ同様な技術効果を達成できるチップを更に提供し、繰り返して説明しないように、ここで詳細な説明を省略する。
本出願に係る実施例に記載のチップは、システムチップ、チップシステム又はシステムオンチップ等と呼んでもよいことを理解すべきである。
説明すべきことは、本明細書において、用語「含む」、「からなる」又はその他のあらゆる変形は非排他的包含を含むように意図され、それにより一連の要素を含むプロセス、方法、物品又は装置は、それらの要素のみならず、明示されていない他の要素、又はこのようなプロセス、方法、物品又は装置に固有の要素をも含む点である。特に断らない限り、語句「一つの……を含む」により限定される要素は、該要素を含むプロセス、方法、物品又は装置に別の同じ要素がさらに存在することを排除するものではない。また、指摘すべきことは、本出願の実施形態における方法及び装置の範囲は、図示又は検討された順序で機能を実行することに限定されず、係る機能に応じて実質的に同時に又は逆の順序で機能を実行することも含み得る点であり、例えば、説明されたものと異なる順番で、説明された方法を実行してもよく、さらに各種のステップを追加、省略、又は組み合わせてもよい。また、何らかの例を参照して説明した特徴は他の例において組み合わせられてもよい。
以上の実施形態に対する説明によって、当業者であれば上記実施例の方法がソフトウェアと必要な共通ハードウェアプラットフォームとの組合せという形態で実現できることを明確に理解可能であり、当然ながら、ハードウェアによって実現してもよいが、多くの場合において前者はより好ましい実施形態である。このような見解をもとに、本出願の技術的解決手段は実質的に又は従来技術に寄与する部分はソフトウェア製品の形で実施することができ、該コンピュータソフトウェア製品は、記憶媒体(例えばROM/RAM、磁気ディスク、光ディスク)に記憶され、端末(携帯電話、コンピュータ、サーバ、エアコン又はネットワーク機器等であってもよい)に本出願の各実施例に記載の方法を実行させる複数のコマンドを含む。
以上、図面を参照しながら本出願の実施例を説明したが、本出願は上記の具体的な実施形態に限定されず、上記の具体的な実施形態は例示的なものに過ぎず、限定的なものではなく、本出願の示唆をもとに、当業者が本出願の趣旨及び特許請求の保護範囲から逸脱することなくなし得る多くの形態は、いずれも本出願の保護範囲に属するものとする。

Claims (25)

  1. 端末が、N個のパイロット信号を第1遅延ドップラードメインリソースブロックのリソース位置にマッピングさせて得られる第1遅延ドップラードメインデータセットを取得するステップであって、Nが1より大きい整数であるステップと、
    前記端末が、前記第1遅延ドップラードメインデータセットの検出結果により、P個の第1ネットワーク側機器にアクセスするステップであって、PがN以下の整数であるステップと、を含み、
    前記P個の第1ネットワーク側機器は、
    前記第1遅延ドップラードメインリソースブロックのうちピークが検出されたP個のリソース位置である、P個の第1リソース位置に対応するP個の第1ネットワーク側機器、
    ピークが検出されたP個のパイロット信号である、P個の第1パイロット信号に対応するP個の第1ネットワーク側機器のいずれか一項である、アクセス方法。
  2. 前記N個のパイロット信号は、パイロットパルス又はパイロット系列である、請求項1に記載の方法。
  3. 前記N個のパイロット信号がパイロット系列である場合に、
    前記N個のパイロット信号のマッピングするリソース位置が直交し、前記N個のパイロット信号が同じパイロット系列であり、前記P個の第1ネットワーク側機器が前記P個の第1リソース位置に対応するP個の第1ネットワーク側機器であること、
    前記N個のパイロット信号のマッピングするリソース位置が直交するか、又は部分的に重なり、前記N個のパイロット信号が異なるパイロット系列であり、前記P個の第1ネットワーク側機器が前記P個の第1リソース位置に対応するP個の第1ネットワーク側機器又は前記P個の第1パイロット信号に対応するP個の第1ネットワーク側機器であること、
    前記N個のパイロット信号のマッピングするリソース位置が同じであり、前記N個のパイロット信号が異なるパイロット系列であり、前記P個の第1ネットワーク側機器が前記P個の第1パイロット信号に対応するP個の第1ネットワーク側機器であること、のいずれか一項が満たされる、請求項2に記載の方法。
  4. 前記N個のパイロット信号がパイロットパルスである場合に、
    前記端末と前記N個のパイロット信号に対応するN個の第1ネットワーク側機器の間で時間が同期すること、
    前記N個のパイロット信号のマッピングするリソース位置が直交すること、
    前記P個の第1ネットワーク側機器が前記P個の第1リソース位置に対応するP個の第1ネットワーク側機器であること、が満たされる、請求項2に記載の方法。
  5. 前記端末が、前記第1遅延ドップラードメインデータセットの検出結果により、P個の第1ネットワーク側機器にアクセスするステップは、
    前記端末が第1先験情報により前記第1遅延ドップラードメインデータセットを検出し、検出結果を得るステップと、
    前記端末が前記検出結果と第2先験情報により、P個の第1ネットワーク側機器にアクセスするステップと、を含み、
    前記パイロット信号がパイロットパルスである場合に、前記第1先験情報は前記第1遅延ドップラードメインリソースブロックにおけるパイロット信号をマッピングさせるリソース位置集合を含み、前記パイロット信号がパイロット系列である場合に、前記第1先験情報は前記第1遅延ドップラードメインリソースブロックにおけるパイロット信号をマッピングさせるリソース位置集合とパイロット系列集合の少なくとも一項を含み、
    前記第2先験情報は、
    前記端末とネットワーク側機器との間のチャネル品質を表すための目標閾値、
    前記端末のサポートするネットワーク側機器の最大同時アクセス数の少なくとも一項を含む、請求項1に記載の方法。
  6. 前記目標閾値は、検出閾値、遅延閾値、ドップラー閾値の少なくとも一項を含む、請求項5に記載の方法。
  7. 前記端末が第1遅延ドップラードメインデータセットを取得するステップは、
    前記端末が、N個の第2遅延ドップラードメインデータセットに基づいて決定された時間領域サンプリングポイント集合を受信するステップであって、前記2遅延ドップラードメインデータセットのそれぞれが、一つのパイロット信号を第1遅延ドップラードメインリソースブロックにマッピングさせて得られるステップと、
    前記端末が、前記時間領域サンプリングポイント集合により復旧して第1遅延ドップラードメインデータセットを得るステップと、を含む、請求項1に記載の方法。
  8. 第1ネットワーク側機器が、パイロット信号を第1遅延ドップラードメインリソースブロックのリソース位置にマッピングさせ、第2遅延ドップラードメインデータセットを得るステップと、
    前記第1ネットワーク側機器が、前記第2遅延ドップラードメインデータセットに基づいて決定された時間領域サンプリングポイントを端末に送信するステップと、
    を含む、アクセス方法。
  9. 前記パイロット信号は、パイロットパルス又はパイロット系列である、請求項8に記載の方法。
  10. 前記パイロット信号がパイロットパルスである場合に、前記第1ネットワーク側機器と前記端末の間で時間が同期する、請求項9に記載の方法。
  11. 端末が、N個のパイロット信号を第1遅延ドップラードメインリソースブロックのリソース位置にマッピングさせて得られる第1遅延ドップラードメインデータセットを取得するために用いられる取得モジュールであって、Nが1より大きい整数である取得モジュールと、
    前記端末が、前記第1遅延ドップラードメインデータセットの検出結果により、P個の第1ネットワーク側機器にアクセスするために用いられるアクセスモジュールであって、PがN以下の整数であるアクセスモジュールと、を備え、
    前記P個の第1ネットワーク側機器は、
    前記第1遅延ドップラードメインリソースブロックのうちピークが検出されたP個のリソース位置である、P個の第1リソース位置に対応するP個の第1ネットワーク側機器、
    ピークが検出されたP個のパイロット信号である、P個の第1パイロット信号に対応するP個の第1ネットワーク側機器のいずれか一項である、
    アクセス装置。
  12. 前記N個のパイロット信号は、パイロットパルス又はパイロット系列である、請求項11に記載のアクセス装置。
  13. 前記N個のパイロット信号がパイロット系列である場合に、
    前記N個のパイロット信号のマッピングするリソース位置が直交し、前記N個のパイロット信号が同じパイロット系列であり、前記P個の第1ネットワーク側機器が前記P個の第1リソース位置に対応するP個の第1ネットワーク側機器であること、
    前記N個のパイロット信号のマッピングするリソース位置が直交するか、又は部分的に重なり、前記N個のパイロット信号が異なるパイロット系列であり、前記P個の第1ネットワーク側機器が前記P個の第1リソース位置に対応するP個の第1ネットワーク側機器又は前記P個の第1パイロット信号に対応するP個の第1ネットワーク側機器であること、
    前記N個のパイロット信号のマッピングするリソース位置が同じであり、前記N個のパイロット信号が異なるパイロット系列であり、前記P個の第1ネットワーク側機器が前記P個の第1パイロット信号に対応するP個の第1ネットワーク側機器であること、のいずれか一項が満たされる、請求項12に記載のアクセス装置。
  14. 前記N個のパイロット信号がパイロットパルスである場合に、
    前記端末と前記N個のパイロット信号に対応するN個の第1ネットワーク側機器の間で時間が同期すること、
    前記N個のパイロット信号のマッピングするリソース位置が直交すること、
    前記P個の第1ネットワーク側機器が前記P個の第1リソース位置に対応するP個の第1ネットワーク側機器であること、が満たされる、請求項12に記載のアクセス装置。
  15. 前記アクセスモジュールは、
    前記端末が第1先験情報により前記第1遅延ドップラードメインデータセットを検出し、検出結果を得るために用いられる検出ユニットと、
    前記端末が前記検出結果と第2先験情報により、P個の第1ネットワーク側機器にアクセスするために用いられるアクセスユニットと、を備え、
    前記パイロット信号がパイロットパルスである場合に、前記第1先験情報は前記第1遅延ドップラードメインリソースブロックにおけるパイロット信号をマッピングさせるリソース位置集合を含み、前記パイロット信号がパイロット系列である場合に、前記第1先験情報は前記第1遅延ドップラードメインリソースブロックにおけるパイロット信号をマッピングさせるリソース位置集合とパイロット系列集合の少なくとも一項を含み、
    前記第2先験情報は、
    前記端末とネットワーク側機器との間のチャネル品質を表すための目標閾値、
    前記端末のサポートするネットワーク側機器の最大同時アクセス数の少なくとも一項を含む、請求項11に記載のアクセス装置。
  16. 前記目標閾値は、検出閾値、遅延閾値、ドップラー閾値の少なくとも一項を含む、請求項15に記載のアクセス装置。
  17. 前記取得モジュールは、
    前記端末が、N個の第2遅延ドップラードメインデータセットに基づいて決定された時間領域サンプリングポイント集合を受信するために用いられる受信ユニットであって、前記第2遅延ドップラードメインデータセットのそれぞれが、一つのパイロット信号を第1遅延ドップラードメインリソースブロックにマッピングさせて得られる受信ユニットと、
    前記端末が、前記時間領域サンプリングポイント集合により復旧して第1遅延ドップラードメインデータセットを得るために用いられる復旧ユニットと、を備える、請求項11に記載のアクセス装置。
  18. 第1ネットワーク側機器が、パイロット信号を第1遅延ドップラードメインリソースブロックのリソース位置にマッピングさせ、第2遅延ドップラードメインデータセットを得るために用いられるマッピングモジュールと、
    前記第1ネットワーク側機器が、前記第2遅延ドップラードメインデータセットに基づいて決定された時間領域サンプリングポイントを端末に送信するために用いられる送信モジュールと、を備える、アクセス装置。
  19. 前記パイロット信号は、パイロットパルス又はパイロット系列である、請求項18に記載のアクセス装置。
  20. 前記パイロット信号がパイロットパルスである場合に、前記第1ネットワーク側機器と前記端末の間で時間が同期する、請求項19に記載のアクセス装置。
  21. プロセッサと、メモリと、前記メモリに記憶されて前記プロセッサで実行可能なプログラム又はコマンドと、を備え、前記プログラム又はコマンドが前記プロセッサにより実行されると、請求項1~7のいずれか一項に記載のアクセス方法のステップを実現するか、又は、請求項8~10のいずれか一項に記載のアクセス方法のステップを実現する、通信機器。
  22. プログラム又はコマンドを記憶しており、前記プログラム又はコマンドがプロセッサにより実行されると、請求項1~7のいずれか一項に記載のアクセス方法のステップを実現するか、又は、請求項8~10のいずれか一項に記載のアクセス方法のステップを実現する、可読記憶媒体。
  23. プロセッサと通信インタフェースを備え、前記通信インタフェースと前記プロセッサが結合され、前記プロセッサがプログラム又はコマンドを実行して請求項1~7のいずれか一項に記載のアクセス方法を実現するか、又は、請求項8~10のいずれか一項に記載のアクセス方法を実現するためのものである、チップ。
  24. 不揮発性記憶媒体に記憶され、少なくとも一つのプロセッサにより実行されて請求項1~7のいずれか一項に記載のアクセス方法を実現するか、又は、請求項8~10のいずれか一項に記載のアクセス方法を実現する、コンピュータプログラム製品。
  25. 請求項1~7のいずれか一項に記載のアクセス方法を実行するか、又は、請求項8~10のいずれか一項に記載のアクセス方法を実行するように配置される、通信機器。
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